JP3171255B2 - 顆粒状徐放性肥料組成物とその製造方法 - Google Patents

顆粒状徐放性肥料組成物とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はキャリヤーを含まない、顆粒状の徐放性肥料
組成物の製造方法と生ずる生成物とに関する。
キャリヤーを含まない、顆粒状の徐放性肥料組成物の
多様な製造方法が公知であり、特に肥料用途の尿素とホ
ルムアルデヒドとの制御放出性又は徐放性反応生成物の
製造方法は公知である。例えば、このようなキャリヤー
を含まない生成物は尿素−ホルムアルデヒド樹脂を反応
させて、固体シートを得て、これを粉砕し、ふるい分け
して、好ましい粒度を有する顆粒状生成物を得ることに
よって製造されている。生成物の製造に用いられる、典
型的なU/Fモル比は1.1〜2.1の範囲内であり、生ずる生
成物は主として長鎖メチレン尿素ポリマー(すなわち、
テトラメチレン五尿素(TMPU)とより長鎖のポリマー)
を含む。このような生成物と製造方法は例えば米国特許
第3,198,761号に開示されている。
キャリヤーを含まない、顆粒状の徐放性肥料組成物の
他の公知の製造方法は例えば米国特許第3,076,700号、
第3,705,794号及び第3,989,470号に開示される。これら
のキャリヤーを含まない生成物は本質的に尿素−ホルム
アルデヒド樹脂を反応させて、硬質フォームを得て、こ
れを乾燥、粉砕し、好ましい粒度にふるい分けすること
によって製造される。これらの方法に用いられる典型的
なU/Fモル比は1.3〜2.4の範囲内であり;窒素のみの生
成物の製造にのみ適する米国特許第3,198,761号に開示
されるテクノロジーに反して、これらの特許に開示され
る方法は発泡反応の前の樹脂中に例えばリン及び/又は
カリウム塩のような、他の微粉状添加剤をスラリー化す
ることによって複合肥料を製造するというフレキシビリ
ティを有する。これらの方法によって製造される生成物
は主として中間鎖長のメチレン尿素ポリマー(すなわち
トリメチレン四尿素(TMTU)とより長鎖のポリマー)を
含む。
米国特許第4,025,329号はキャリヤーを含まない生成
物の他の製造方法を開示する。この方法では、例えば米
国特許第3,705,794号と第3,989,470号の開示に従って顆
粒状生成物を形成してから、顆粒を他の栄養素又は有害
生物殺滅剤と共に圧縮して、均一な組成と粒度とを有す
る生成物を製造する。この徐放性生成物の製造に用いら
れるU/Fモル比は1.3〜2.4の範囲内であり、製造される
顆粒の密度は1.4より大きく、粒度は30メッシュより大
きく、顆粒の実質的に全てが3:1未満の最大/最小顆粒
比を有する。
米国特許第4,378,238号と第4,411,683号は特に、メチ
レン二尿素(MDU)及びジメチレン三尿素(DMTU)とし
てのポリマー窒素を少なくとも60%有するキャリヤーを
含まない徐放性顆粒状生成物の製造方法を開示する。こ
こに開示されたキャリヤーを含まない生成物の製造方法
は2段階プロセスであり、最初に尿素、ホルムアルデヒ
ド、アンモニアを高温において反応させてメチロール尿
素を製造する。次に、第2段階では、反応混合物に直接
酸を添加し、酸性化混合物を反応させ、縮合反応生成物
を乾燥させ、粉砕して、最終生成物を得る。これらのキ
ャリヤーを含まない生成物のための典型的なU/Fモル比
は1.9〜2.2の範囲である。
尿素形肥料製品の他の実験的製造方法は、Thomas P.
Murray等による「溶融尿素とホルムアルデヒドとの反応
(Reactions of Molten Urea with Formaldehyd
e)」なる名称の論文[Ind.Eng.Chem.Prod.Res.Dev.、1
985、420−425頁に発表]に開示される。これに開示さ
れた方法は130〜140℃の温度において溶融尿素中にパラ
ホルムアルデヒドを混入することによる又はパラホルム
アルデヒドと尿素とを予め混合し、固体混合物を撹拌し
ながら130℃に加熱することによる溶融尿素とホルムア
ルデヒドとの反応を含む。その後、いずれかの方法から
生ずる溶融反応混合物を冷却して、固体シートを形成
し、次にこのシートを粉砕する。この発表に述べられて
いる実験室規模条件下で用いられるU/Fモル比は0.5〜1
6.2の範囲内である。
しかし、今までに公知のキャリヤーを含まない徐放性
顆粒状肥料組成物の製造方法はそれによって製造される
生成物の物理的もしくは化学的特性及び/又は製造の経
済性の点である種の欠点を有することが判明している。
例えば、米国特許第3,198,761号に開示された方法は窒
素のみの肥料に限定されている。さらに、この方法によ
って製造される生成物は、例えば切り芝及びショートシ
ーゾン(short season)作物のようなある種の用途に
はあまり適さない窒素放出パターンを示すことが判明し
ている。同様に、上記論文に開示された実験的方法の使
用から生ずる生成物は窒素のみの肥料組成物にのみ限定
される。
米国特許第3,076,700号、第3,705,794号及び第3,989,
470号に開示された方法は生成物中に広範囲なN−P−
K微量元素比を生ずることができるという点で進歩性を
有し、窒素のみの製品に限定されない。しかし、これら
の方法も尿素−ホルムアルデヒド樹脂中に縮合反応に不
利な影響を与えずにスラリー化されうる固体量の限定と
いう観点からN−P−K比が制限される。さらに、米国
特許第3,076,700号、第3,705,794号及び第3,989,470号
の開示に従って製造された生成物は実際に脆く、ダステ
ィであることが判明している。
特許第4,025,329号の方法は均一粒度の高密度顆粒生
成物を製造する。この方法はまた生成物中への他の肥料
成分の配合を可能にし、製造可能なN−P−K微量元素
比に関してフレキシビリティを有する。しかし、生成物
は、製造プロセス中に生成物を貯蔵容器から注入すると
きに生成物にダストが表面付着することに起因するダス
トプルーム(plume)問題を有する。さらに、製造され
る生成物は米国特許第3,076,700号、第3,705,794号及び
第3,989,470号に開示された方法に関して上述した問題
と同じ性能問題を有する。さらに、これらの高密度生成
物は芝生へのそれらの使用に関して分散性問題を有する
ことが判明している。これに関して、これらの生成物は
施用後に芝生全体(turf canopy)に浸透するために充
分に分散しない。従って、生成物は表面に留まり、シュ
ーズ、ゴルフボール等にそれらが芝生上を移動するとき
に付着する。
キャリヤーを含まない製品に関する米国特許第4,378,
238号と第4,411,683号に関しては、これらの方法が商業
的に受容されるキャリヤーを含まない製品を製造するた
めに経済的に、容易に実施することができないことが判
明している。ここで述べるキャリヤーを含まない製品と
は、顆粒構造を最終製品にするために液体を吸収するこ
とのできる吸収性キャリヤーを用いない製品を含むよう
に意図される。すなわちキャリヤーベースド(carrier
based)系では、製品量が原料物質量の合計に非常に
近似する。これがキャリヤーが生成物形成時の量構造を
構成する理由である。吸収キャリヤーベースド系では生
成物/供給材料量比(P/F)は本質的に1である。実験
的測定は0.9〜1.1の範囲を示している。本発明の生成物
の形成では使用を必要とされない、一般的に用いられる
キャリヤーの典型的な例はバーミキュル石、パーライ
ト、コーンコブ(corncob)である。
従って、先行技術方法のいずれも、例えば方法の費用
効果性、尿素−ホルムアルデヒド反応生成物中に添加剤
を含める可能性及び生成物の物理的性質のような、方法
又は生成物の欠点のために、キャリヤーを含まない顆粒
状徐放性肥料組成物の製造に適さない。物理的性質の点
では、先行技術生成物はダスティング及び分散性に関し
て好ましくない特性を示している。
発明の概要 顆粒状のキャリヤーを含まない徐放性窒素含有肥料製
品の費用効果的製造方法を提供することが、本発明の第
1目的である。
本発明の他の目的は、植物栄養素、例えば除草剤、殺
虫剤、殺菌剤等のような有害生物殺滅剤を含む、広範囲
な添加剤成分の、生成物の物理的及び化学的性質に不利
な影響を与えない、好ましい濃度又は量での配合に容易
に適した、キャリヤーを含まない徐放性窒素含有肥料製
品の製造方法を提供することである。
さらに他の目的は、例えば製品中の窒素ポリマー鎖
長、製品の使用時に示される窒素放出パターン、製品の
硬度とダストを含まない性質及び製品の分散特性に関し
て、好ましい物理的及び化学的性質を有するキャリヤー
を含まない徐放性窒素含有肥料製品を提供することであ
る。
本発明のより特有の目的は、約2.4〜13.3の範囲内のU
/F比を有する溶融尿素−ホルムアルデヒド樹脂から形成
された尿素−ホルムアルデヒド樹脂マトリックス内に共
に結合した小粒状原料物質からの、キャリヤーを含まな
い徐放性顆粒状メチレン尿素肥料製品の製造方法及びそ
れによって製造される製品を提供することである。
本発明の上記その他の目的は、尿素対ホルムアルデヒ
ドのモル比が2.4〜13.3の範囲内である、尿素とホルム
アルデヒドの混合物を製造し、混合物中のホルムアルデ
ヒドの本質的に全てが完全に反応し、溶融もしくは液状
尿素−ホルムアルデヒド樹脂が形成されるまで反応混合
物を加熱することを含む方法によって達成される。次
に、溶融尿素−ホルムアルデヒド樹脂を小さい、微粉状
固体原料物質粒子上に噴霧する、尿素−ホルムアルデヒ
ド樹脂は好ましいサイズの顆粒状生成物を製造するため
のバインダーとして作用し、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂によって形成されるマトリックス内に固体粒子を凝集
させる。生ずる生成物を冷却させ、凝固させて、窒素徐
放性を有する、キャリヤーを含まない硬質顆粒状生成物
を得る。最終生成物は下記試験方法によって測定して、
顆粒状物質が機械的加工に耐えうること(すなわち、そ
の耐摩耗性)を示す、約0.850〜約1.000の範囲内の摩耗
指数を有する: 1.顆粒状生成物の100g試験サンプルを−6+16メッシュ
顆粒に対しては14USメッシュ又は−10+25メッシュ顆粒
に対しては25USメッシュの下限にまで予めふるい分けす
る; 2.ステンレス鋼球(総重量500gを有する5/8インチ直径
球約31個)を試験サンプルと共にスクリーンに加えた; 3.顆粒状試験サンプルとステンレス鋼球とを含むスクリ
ーンを、スクリーンの下方に配置された回収パンを含む
蓋付きRotapシーブシェーカー(sieve shaker)(ハン
マー付き)内に入れた; 4.Rotapアセンブリを5分間作動させ、その後、球をス
クリーンから取り出し、リミット スクリーン(limit
screen)上の最終生成物を秤量した; 5.生成物最終重量/その初期重量(すなわち100g)の比
を測定して、摩耗指数を算出した。
詳細な説明 本発明の方法では、好ましいメチレン尿素鎖長と最終
生成物中に望ましい窒素徐放性レベルとに依存して、2.
4〜13.3の範囲内の尿素/ホルムアルデヒド モル比を
有する尿素/ホルムアルデヒド混合物を製造する。この
反応混合物をを次に約250゜F〜約285゜Fの温度に加熱
し、混合物の加熱を混合物中のホルムアルデヒドの本質
的に全てが完全に反応し、溶融もしくは液状尿素−ホル
ムアルデヒド樹脂が形成されるまでの時間続ける。好ま
しくは、この加熱を約1/2〜2時間、最も好ましくは約
1時間実施する。通常は、この加熱操作中に、混合物中
の水の少なくとも約60%が混合物から蒸発するが、水分
を反応後に任意に適当な手段によって除去することもで
きる。
本発明の方法はキャリヤーを用いない製品の製造を意
図される。その代わりに、小さい微粉状固体原料物質粒
子を、これらの粒子上に加熱工程から生じる溶融尿素−
ホルムアルデヒド樹脂を制御された速度で、粒子が本質
的に共に「粘着」して、最終顆粒状生成物を形成するよ
うに、噴霧することによって、肥料顆粒に形成する。溶
融樹脂を噴霧する固体粒子のサイズは本発明の生成物の
製造における決定的な要素である。特に、約40〜90の範
囲内の、サイズ ガイド ナンバー(Size Guide Num
ber)(SGN)として表された粒度が本発明への使用に受
容されると判明しているが、約45〜65のSGN範囲が好ま
しい。ここで用いるサイズ ガイド ナンバー(SGN)
は小数点以下2桁までのmmで表現し、100を乗じた「平
均粒子」の算出直径である。さらに正確には、SGNは全
粒子群を2等分し、半分は全ての大きいサイズの粒子を
含み、他の半分は全ての小さいサイズの粒子を含むよう
にする。
本発明において微粒状生成物の製造に用いるための微
粉状固体粒子組成物は特に、一次、二次及び微量元素栄
養素の供給源、有害生物殺滅剤、補助剤又は例えばフィ
ラーのような、他の好ましい添加剤を含む、広範囲な固
体原料物質から選択される物質である。従って、本発明
の方法は例えば粒状P2O5又はK2O又はK2SO4としてリン及
び/又はカリウム栄養素を配合し、望ましい場合には、
多様な他の植物栄養素、微量要素、有害生物殺滅剤、並
びに他の添加剤及び補助剤を含めることによって、広範
囲なN−P−K比を有する適当な顆粒状製品を製造する
ための実際に無限の可能性を提供する。
本発明の方法の実施では、回転ドラム又は例えば流動
床もしくはパグミル等の他の適当な凝集装置のような適
当な噴霧室において、溶融尿素−ホルムアルデヒド樹脂
を微粉状固体粒子に噴霧する。樹脂の添加率は好ましい
顆粒の形成に重要であることが判明している。例えば、
噴霧率があまり低いと、適当な凝集が達成されない。こ
れに関して、N−P−K粒子に対する溶融尿素−ホルム
アルデヒド樹脂の好ましい噴霧率「生成物中の樹脂 重
量%/添加剤 重量%として表現して)は約0.5〜5.0の
範囲内であることが判明している。噴霧中の噴霧樹脂及
び噴霧室内の周囲環境の温度は好ましい物理的性質を有
する生成物の製造に重要であることが判明した。特に、
尿素−ホルムアルデヒド樹脂によって形成されるマトリ
ックス内に微粉状粒子を融合又は結合させるために、噴
霧後の樹脂の温度は凝固させるほど充分に冷却しなけれ
ばならない。室の温度に関して、室は樹脂が液状又は溶
融状態に留まることなく凝固するほど充分に冷却されう
るようなレベルに維持されなければならない。樹脂を噴
霧された粒子が160゜Fを越える温度では「粘着性」又は
「ガム状」になることが判明しているので、好ましく
は、室の温度は約160゜Fを越えるべきではない。
本発明の最終顆粒状生成物の製造方法は、先行技術方
法の多くの場合と同様に、pH依存性でないことを留意す
べきである。さらに、噴霧室から出る生成物が本発明の
完成顆粒状生成物を構成するのであり、本質的に全ての
先行技術生成物の製造において標準的な実施であったよ
うな、分離した予備磨砕又は粉砕段階が最終顆粒状生成
物の製造のために不要であることを特に注意すべきであ
る。この特徴は本発明の方法を先行技術系よりも操作に
おいてより一層エネルギー効果的にし、今までに可能で
あったよりも低い資本出費でのその実施を可能にする。
本発明の方法では、顆粒状生成物を噴霧室から取り出
した後、顆粒状生成物を冷却し、顆粒を硬化させ、最終
生成物の取り扱いを容易にする。次に、顆粒をふるい分
けして、「オーバーサイズ」顆粒と「微粉」を分離す
る。「オーバーサイズ」顆粒は二次粉砕操作で粉砕し
て、顆粒サイズを減じて、再ふるい分けする。「微粉」
又はアンダーサイズ顆粒はさらに顆粒形成のために噴霧
室又は凝集装置に直接再循環させる。この結果のふるい
分け済み「オン−サイズ」顆粒状窒素含有肥料製品は包
装及び分配できる状態である。これらの顆粒状製品は高
度の物理的結合性と硬度を有し、均一な粒度を有し、化
学組成において均質であることが判明している。さら
に、この方法によって製造される生成物はダストを含ま
ず、水と接触した場合に容易に分散され、「ドロップ
スプレッダー」に入れてで、芝生に施用する場合に同じ
顆粒サイズの先行技術のN−P−K肥料と比較して、有
意に低いプッシュ力を要することが判明した。
さらに、本発明の最終生成物のマトリックス構造を形
成する尿素−ホルムアルデヒド樹脂のU/F比は、メチレ
ン尿素ポリマー分布と生成物の窒素放出特性とを支配す
る。このように、本発明によって製造される生成物は、
例えばメチレン二尿素(MDU)のような徐放性を有する
化合物として少なくとも15%の総窒素を含み、生成物中
に必要なレベルの徐放性窒素を有するために約13.3まで
のU/F比によって製造される徐放性窒素生成物である。
本発明の生成物に用いられるU/F比の下限は約2.4である
ことが判明しており、U/F比の好ましい範囲は約2.7から
約13.3までである。これに関して、尿素含量に比べて比
較的少ないホルムアルデヒド使用量が先行技術の商業的
に入手可能な製剤に比べて顕著な経済的利点をもたらす
ことを留意すべきである。
下記実施例は上記方法による本発明の実施を特に説明
するものである。全ての部と%は他に指示しないかぎり
重量によるものである。
実施例1 カリウムの塩化物(KCl)とリン酸一アンモニウム(M
AP)の微粉状粒子を、固体として、KCl 189lb./時(2.
7立方フィート/時)と、MAP 171lb./時(2.9立方フィ
ート/時)の速度でドラム グラムニューレーターに配
量した。ここに用いた固体KClとMAP原料物質の粒度を下
記に示す: これらの粒状固体の顆粒化は回転ドラムの移動床上の
原料物質粒子は尿素とメチレン尿素の溶融樹脂組成物を
1939lb./時(21.0立方フィート/時)の速度で噴霧する
ことによって達成された。溶融樹脂組成物は4.0のU/Fモ
ル比を有し、1488lb./時の速度で供給される小球状尿素
と、327lb./時の速度で供給される尿素−ホルムアルデ
ヒド コンセントレートとを撹拌タンク反応器中で混合
し、混合物を275゜Fの温度に加熱することによって製造
された。用いた尿素−ホルムアルデヒド コンセントレ
ートはUFC−85、実質的な量の遊離ホルムアルデヒドと
ジメチロール尿素とを含む、ホルムアルデヒドと尿素と
の初期縮合溶液(precondensed solution)であった。
反応器中の滞留時間は1時間であり、この時間中混合物
は275゜Fに維持された。この1時間の期間中に、U/F縮
合反応は本質的に完成し、混合物中の本質的に全てのホ
ルムアルデヒドは完全に反応し、混合物中の水(反応の
水とUFC−85からの水)は蒸発によって除去されて、水
3.8%を含む、尿素と重合メチレン尿素とから成る溶融
樹脂組成物1639lb./時の製造をもたらした。
溶融樹脂を原料物質粒子に、4.6の樹脂/固体比(樹
脂 重量%/原料物質重量%の比に等しい、樹脂 供給
速度/固体原料物質 供給速度)で噴霧し、生ずる凝集
顆粒を冷却し、−10+25メッシュサイズ(U.S.シーブ)
にふるい分けした。オーバーサイズ顆粒を粉砕し、再ふ
るい分けした。アンダーサイズ顆粒又は「微粉」はさら
に凝集させるためにドラム グラニュレーターに戻し
た。
生ずる生成物は25U.S.メッシュ リミット スクリー
ンを用いて上記方法によって測定して、0.954の摩耗指
数を有した。さらに、生成物は42.0lb./立方フィートの
嵩密度を有し、2000.0lb./時(47.0立方フィート/時)
の速度で製造された。この生成物の生成物/供給材料
(P/F)の量比は1.79であった。さらに、最終生成物は
シーブ ネスト中の各シーブ上に保持される下記%の生
成物を基準としてサイズ ガイド ナンバー(SGN)で
表現した平均粒度 127.2を有した。
製造された生成物は下記化学分析値(重量%)を有
し、高い樹脂/固体比を有する、キャリヤーを含まな
い、制御放出性顆粒状N−P−K肥料であった:総N−
36.0;総P2O5−4.2;総K2O−5.7;総H2O−0.8;pHは5.2であ
った。また、この生成物は尿素N 54.0%とアンモニア
N 0.8%を含む、総窒素%として54.8の速放性(fast
release)窒素含量をも有する。徐放性又は制御放出
性窒素含量は総窒素%として45.2であった。
実施例2 実施例1の方法に従って、実施例1と同じ速度で供給
される同じ原料物質及び同じ率で噴霧される樹脂組成物
を用いて、第2生成物を製造した。しかし、この実施例
で製造された生成物の顆粒サイズは、顆粒(顆粒がドラ
ム グラニュレーターから放出され、冷却された後に)
を−6+14メッシュサイズ(U.S.シーブ)にふるい分け
することによって、拡大した。
生ずる生成物の分析は実施例1の生成物と本質的に同
じである化学的性質を示したが、下記表に記載する物理
的性質は実質的に大きい顆粒サイズ(SGN−197.4)と、
ほぼ同じ嵩密度(42.6lb./立方フィート)を示す。14U.
S.メッシュ リミット スクリーンを用いて上記方法に
よって測定した、この生成物のP/Fの量比は0.925であっ
た。
実施例3 この実施例は、吸収性キャリヤーを用いることなく、
比較的低い樹脂/固体比で製造された、徐放性顆粒状N
−P−K生成物(31−3−12)の製造を説明する。
カリウムの塩化物(KCl)とリン酸一アンモニウム(M
AP)の微粉状粒子(実施例1の原料物質の記載粒度と同
じ粒度を有する)を、固体として、KCl 421lb./時(6.
0立方フィート/時)と、MAP 131lb./時(2.2立方フィ
ート/時)の速度でドラム グラムニューレーターに配
量した。
これらの粒状固体の顆粒化は回転ドラムの移動床上の
原料物質粒子に尿素とメチレン尿素の溶融樹脂組成物を
1448.0lb./時(18.6立方フィート/時)の速度で噴霧す
ることによって達成された。溶融樹脂組成物は4.0のU/F
モル比を有し、1315lb./時の速度で供給される小球状尿
素と、289lb./時の速度で供給される尿素−ホルムアル
デヒド コンセントレート(UFC−85)とを撹拌タンク
反応器中で混合し、混合物を275゜Fの温度に加熱するこ
とによって製造された。反応器中の滞留時間は1時間で
あり、この時間中混合物は275゜Fに維持された。この1
時間の期間中に、U/F縮合反応は本質的に完成し、混合
物中の本質的に全てのホルムアルデヒドは完全に反応
し、混合物中の水(反応の水とUFC−85からの水)は蒸
発によって除去されて、水3.8%を含む、尿素と重合メ
チレン尿素とから成る溶融樹脂組成物1448.0lb./時の製
造をもたらした。
溶融樹脂を原料物質粒子に、2.6の樹脂/固体比(樹
脂 重量%/原料物質重量%の比に等しい、樹脂 供給
速度/固体原料物質 供給速度)で噴霧し、生ずる凝集
顆粒を冷却し、−10+25メッシュサイズ(U.S.シーブ)
にふるい分けした。オーバーサイズ顆粒を粉砕し、再ふ
るい分けした。アンダーサイズ顆粒又は「微粉」はさら
に凝集させるためにドラム グラニュレーターに戻し
た。
生ずる生成物は25U.S.メッシュ リミット スクリー
ンを用いて上記方法によって測定して、0.992の摩耗指
数を有した。さらに、生成物は43.4lb./立方フィートの
嵩密度を有し、2000.0lb./時(46.1立方フィート/時)
の速度で製造された。この生成物の生成物/供給材料
(P/F)の量比は1.72であり、最終生成物はシーブ ネ
スト中の各シーブ上に保持される下記%の生成物を基準
としてサイズ ガイド ナンバー(SGN)で表現した平
均粒度 141.3を有した: 製造された生成物は下記化学分析値(重量%)を有し
た:総N−31.7;総P2O5−3.2;総K2O−12.6;総H2O−0.9;
pHは5.4であった。また、この生成物は尿素N 51.0%
とアンモニアN 0.6%を含む、総窒素%として51.6の
速放性窒素含量をも有した。徐放性又は制御放出性窒素
含量は総窒素%として48.4であった。
実施例4 本実施例は、実施例3によって製造された製造物に類
似する徐放性顆粒N−P−K製造物の製造について説明
したものである。但し、製造物中のカリウム源として硫
酸のカリウム(K2SO4)粒子を代用した。用いた尿素−
ホルムアルデヒド樹脂のU/Fモル比は、U/F−3.4と可成
低かった。
微細に粉砕した硫酸のカリウム塩(K2SO4)粒子及び
リン酸モノアンモニウム(MAP)を、固体の状態とし
て、それぞれ433ポンド/時(4.9立方フィート/時)及
び135ポンド/時(2.2立方フィート/時)の速度で計量
し、ドラムグラニュレーターに入れた。本実施例におい
て使用した固体のK2SO4及びMAP原料の粒径は以下の通り
であった: これらの固体粒子の造粒は、回転ドラムの移動床上で
原料粒子に尿素及びメチレン尿素の溶融樹脂組成物を14
32.0ポンド/時(18.4立方フィート/時)の速度でスプ
レーすることによって達成される。溶融樹脂組成物のモ
ル比は3.4であった。溶融樹脂組成物は、粒子化した尿
素及び尿素−ホルムアルデヒド濃縮物(UFC−85)を、
それぞれ1277ポンド/時及び333ポンド/時の速度で撹
拌槽反応器に供給して混合し、そして混合物を275゜Fま
で加熱して調製した。反応器内の滞留時間は1時間であ
り、その間、混合物の温度を275゜Fに維持した。この時
間内にU/F縮合反応は本質的に完了し、混合物中のホル
ムアルデヒドの本質的に全てが十分に反応した。そし
て、混合物中の水(反応による水及びUFC−85に由来す
る水)は蒸発によって除去された。その結果、溶融樹脂
組成物が1432.0ポンド/時の速度で製造された。該溶融
樹脂組成物は、3.8%の水を含有する重合化されたメチ
レン尿素と尿素とから成っていた。
溶融樹脂を原料粒子上にスプレーした。原料粒子に対
する溶融樹脂の比は2.5であった(この比は、溶融樹脂
の供給速度/原料粒子供給速度であり、溶融樹脂の重量
パーセント/原料粒子の重量パーセントと等価であ
る)。それ結果得られた凝集顆粒を冷却し、マイナス10
プラス25メッシュの篩で篩分けした(米国篩)。篩分け
されなかった大きなサイズの顆粒は粉砕して再び篩分け
した。篩分けされた顆粒又は微細顆粒はドラムグラニュ
レーターに戻して更に凝集せしめた。
その結果得られた製造物の摩耗指数は0.981であっ
た。摩耗指数の測定は、上述した手順に従い、25米国メ
ッシュリミットスクリーンを用いて行われた。更に、得
られた製造物の嵩密度は42.9ポンド/立方フィートであ
り、2000,0ポンド/時(46.6立方フィート/時)の速度
で製造された。製造物を製造するための供給原料に対す
る製造物の容積比(P/F)は1.83であった。更に、サイ
ズガイド数(Size Guide Number:SGN)として表した最
終製造物の平均粒径は、145.4であった。該SGNは以下に
示すように、入れ子になった篩中のそれぞれの篩上に残
った製造物のパーセンテージに基づくものである。
製造された製造物は、以下の化学組成を有していた
(重量%):総窒素−31.5;総P2O5−3.3;総K2SO4−10.
5;総H2O−1.1。pHは5.3であった。また、製造物の速放
性窒素含有率は、総窒素の46.6パーセントであり、46.0
%の尿素由来の窒素とアンモニア由来の窒素とを含んで
いた。徐放性窒素又は放出制御性窒素の含有率は、全窒
素の53.4パーセントであった。
実施例5 カリウムの硫酸塩(K2SO4)の微細固体粒子をドラム
粗砕機中にK2SO42511ポンド/時間(28.2立方フィート
/時間)の速度で計量することによってN−P−K生成
物(16−0−30)を製造した。ここで用いた固体K2SO4
原料の粒径は、88.8のSGNを有する実施例4に示したも
のと同等であった。
粒子の粒状化は、尿素及びメチレン尿素の溶融樹脂組
成物と共に回転ドラムの移動床上に1489ポンド/時間
(19.1立方フィート/時間)の速度で原料粒子を噴霧す
ることによって行った。溶融樹脂組成物は、4.0のモル
比を有するものであり、1352ポンド/時間の速度で供給
される粒状にされた尿素と、297ポンド/時間の速度で
供給される尿素/ホルムアルデヒド縮合物(UFC−85)
とを、撹拌されたタンク反応容器中で混合し、混合物を
275゜Fの温度に加熱することによって調製した。反応容
器中の残留時間は1時間であり、この間混合物は275゜F
に保持した。この1時間の間でU/F縮合反応は実質的に
完了し、混合物中の実質的に全てのホルムアルデヒドは
完全に反応し、混合物中の水(反応水及びUFC−85から
の水)を蒸発によって除去することにより、尿素及び重
合メチレン尿素から構成され、水3.8%を含む溶融樹脂
が1489ポンド/時間で製造された。
溶融樹脂を、原料粒子上に、0.6の樹脂/固体比(樹
脂の供給速度/固体原料の供給速度、即ち樹脂の重量%
/原料の重量%と同等である)で噴霧し、次に得られた
凝集粒状物を冷却し、−10,+25のメッシュサイズ(米
国篩)にスクリーニングした。大きすぎる粒子は粉砕
し、再度スクリーニングにかけた。小さすぎる粒子又は
「微粒子」は、更なる凝集のためにドラム粗砕機に戻し
た。
得られた生成物は、25メッシュの米国リミットスクリ
ーンを用いて上記に示した工程によって測定すると0.86
0の摩耗係数を有していた。更に、生成物は、56.7ポン
ド/立方フィートの嵩密度を有し、4000.0ポンド/時間
(70.5立方フィート/時間)の速度で製造された。生成
物のための供給材料に対する生成物の容量比(P/F)は
1.49であった。更に、最終生成物は、篩組のそれぞれの
篩上に残留した以下の生成物の割合に基づいてサイズガ
イドナンバー(SGN)で示すと107.3の平均粒径を有して
いた。
生成した生成物は、以下の化学分析値を有していた
(重量%):全N=16.0;全P2O5=0;全K2SO4=30.6;全H
2O=0.4。pHは8.0であった。また、生成物は尿素から誘
導して55.0という全窒素の%としての速解離性窒素含有
率を有していた。全窒素%としての生成物の遅又は制御
解離性窒素含有率は45.0であった。
実施例6 吸収剤キヤリヤーとして膨張したひる石を使用して顆
粒構造の最終製品を与える、2.4よりも大きいUF比をも
つ従来技術のものの対照試料を調製した。この吸収剤キ
ヤリヤーの存在により、この製品のN−P K分析値を
希釈した。例えば、実施例1で製した製品に類似したN
−P−K比をもつキヤリヤー系製品は、吸収剤キヤリヤ
ーの希釈の理由で30.2−3.1−4.0分析を有することが見
いだされた。
この実施例の分析のために使用する対照製品は、67.9
%(重量)の尿素/メチレン尿素樹脂(u/F=4.0)を各
々19.5重量%、6.5重量%および6.1重量%の膨張ひる
石、微細に分割したKCl及びMAP上に噴霧することにより
製した。樹脂は多孔性ひる石に吸収されると同時にこの
キヤリヤーの表面を濡らす。最終製品は25ポンド/立方
フイートの嵩密度および118.0の平均粒径(SGN)を有し
た。吸収剤キヤリヤーの存在のせいで、製品の体積は本
質的に原材料の体積と等しかった(P/F体積比=0.9)。
本実施例の対照製品を製造するのに使用できるひる石
キヤリヤーの最少量を決定するために追加の製品を調製
した。これらの製品は、もはやUF樹脂を吸収できない点
まで膨張ひる石の量を少なくしたこと以外は、上述と同
様にして調製した。この量は原材料の8.9重量%に等し
かった。得られた製品は34.6−3.7−4.6分析値を有し
た。その嵩密度は34.0ポンド/立方フイートであった。
製品対供給量の体積比(P/F)は1.1であり、吸収剤キヤ
リヤー系製品の場合には製品の体積は原材料の体積の合
計に本質的に等しいことを示した。
実施例7 この実施例は、米国特許第4,025,329号明細書の開示
にしたがって製した従来のキヤリヤーのない製品と比較
して、分散性、ダスチングおよび製品利用性に関して、
本発明の製品の利点を例証する。比較試験の目的のため
に、本発明の代表的な試料として実施例3および5の製
品を使用した。
製品の分散性に関して、これは、散水後の芝冠(turf
canopy)内に分散して降りていくことの製品の能力に
関連して製品の重要な特徴であることに気付かれる。こ
れはパット用グリーンのような密生した芝において本質
的に重要である。分散に失敗すると、斑点のあるグリー
ンとなる反応、靴や道具によりめくり取られた部分や長
い間製品が見えるように残るような性能問題をもたら
す。
分散性を定量する実験室試験を工夫した。次の手順を
使用した。すなわち、 1.材料を−12,+16メッシュ(米国篩)サイズに篩分け
して異なる粒径の影響を取り除く。
2.10.00gの試料を400mlのビーカーに秤量する。
3.100mlの蒸留水を加える。
4.3分間、マグネチック・スターラーで定常的に撹拌す
る(6スピード単位のスピード#2)。
5.ビーカーの内容物を25メッシュ篩(米国篩)に注ぐ。
ビーカーを100mlの蒸留水ですすぐ。
6.15秒間、篩上の肥料をフレア型のノズルより低圧の水
流ですすぐ。
7.篩の内容物を予め秤量した一枚の褐色紙に移す。カウ
ンタートップを篩で鋭くコツコツたたくことにより肥料
を充分に取り除く。
8.この紙を乾燥するまで乾燥用オーブン(50〜70℃)に
入れる。
9.紙を冷却する。紙と肥料とを秤量して残っている肥料
の重量を決定する。
10.分散率%を計算する。
100×(10.00−r)/10.00=分散率% 式中、r=残っている肥料の重量 この試験手順に従い、実施例3および5の製品並びに
米国特許第4,025,329号明細書の開示に従って製した同
様の(N−P−K)分析値の製品について、分散率を決
定した。この試験の結果は下記の通りである。
上記表にした結果より、本発明の製品は優れた分散製
特性を示すことが分かり得る。
本発明の製品が米国特許第4,025,329の開示に従って
製した製品である同様の分析値を有する従来品よりも少
ない押し込み作用力しか要求されずかつ「落下散布器
(drop spreader)」により適していることを例証する
ために別の試験を実施した。
これを示すために、すべての試料を特定の篩寸法(−
12,+16メッシュ、米国篩)に篩がけして、粒径の影響
を除いた。実験室用モデルの「落下散布器」(Scott M
odel PF−3)のホッパーに材料を充填し、そのため撹
拌棒が覆われた。この散布器を「8」にセットした。押
し込み作用力を、「閉」の位置の流量制御棒で散布器の
軸を回すのに必要なトルクを測定することにより決定し
た。この試験の結果は以下の通りであった。
示されているように、本発明の品は、比較試料よりも
「落下散布器」を用いて施用するのにより実質的に少な
い押し込み作用力ですむことが示された。
本発明の製品が、同様の分析値の従来試料に共通のダ
スチング性質に関する固有の問題を有しないということ
を示すためにさらに別の試験を実施した。
実施例3および5からの試料並びに米国特許第4,025,
329号明細書に開示に従って製した従来試料を特定の顆
粒の寸法(−12,+16メッシュ、米国篩)に篩分けし
て、小顆粒の影響を除去した。各篩分け処理した材料
(各々300g)を3/8インチのオリフイスの漏斗より10〜1
6g/秒の速度で注ぎ、漏斗より1フイート下に置いた400
mlのビーカーに集めた。ビーカーにぶつかって発生する
粉煙りがあるかないかを観察し、その結果を下記の表に
示した。
試験試料のすべてを微細な顆粒を除くために篩分けし
たが、従来品試料は袋から注ぐときなお粉煙りを発生し
た。これは、製造処理中のダストの表面付着によるもの
である。本発明の製品は当該製品に付着する表面ダスト
はなく、結果として粉煙りを生じなかった。
本発明を肥料組成物の特定の実施例で例証した。その
他の多くの栄養素並びに微小栄養素、除草剤、殺真菌剤
および殺虫剤のような制御用薬剤を本発明の方法により
製造される製品に使用してもよい。他の添加剤の例は米
国特許第3,076,700号、第3,231,363号および第3,705,79
4号各明細書に示されている。その他の添加剤は、Farm
Chemicals '90、Meister Publishing Company発
行,1990に記載されているのと同様である。使用できる
その他の農薬は、Pesticide Manual,第6版,British
Crop Protection Council発行,1980に示されている。
使用できるその他の除草剤は、Weed Control,第2版,1
962,Robbins等,McGraw−Hill Book Company,Inc.発
行,New York,New Yorkに示されている。配合剤中に使
用できるその他の肥料用栄養素は、Commercial Fertil
izers,第5版,1955,Collings,McGraw−Hill Book,Inc.
発行,New York,New Yorkに示されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルツ,ハーヴィー・エム アメリカ合衆国オハイオ州43040,メリ ーズヴィル,ヒントン・ミル・ロード 13261 (72)発明者 マーティネツ,リチャード アメリカ合衆国オハイオ州43235,コロ ンバス,ストーン・コート 7106 (56)参考文献 特開 昭63−282183(JP,A) 特開 昭53−17161(JP,A) 特開 昭61−151085(JP,A) 特公 昭43−7815(JP,B1) 特公 昭40−8091(JP,B1) 特公 昭36−18460(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C05C 9/02 C05D 9/02 C05G 3/00 - 3/02 B01J 2/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顆粒が約0.850〜約1.000の摩耗指数を有す
    る、キャリヤーを含まない、固体顆粒状徐放性尿素−ホ
    ルムアルデヒド肥料組成物の製造方法であって、次の工
    程: 2.4〜13.3の範囲内の尿素対ホルムアルデヒド モル比
    において尿素とホルムアルデヒドとを混合し、生じた混
    合物を混合物中のホルムアルデヒドの実質的に全てが完
    全に反応するまで加熱することによって溶融した尿素−
    ホルムアルデヒド樹脂組成物を製造する工程; 前記溶融尿素−ホルムアルデヒド樹脂組成物を微粉状固
    体粒子に噴霧し、前記噴霧生成物を冷却して、前記樹脂
    組成物を凝固させてマトリックスを形成し、前記固体粒
    子をマトリックス内部に結合させる工程 を含む当該固体顆粒状徐放性尿素−ホルムアルデヒド肥
    料組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】前記加熱を約250゜F〜約285゜Fの温度にお
    いて実施する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記加熱を約1/2〜約2時間の期間実施す
    る請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記噴霧を約0.5〜約5.0(樹脂組成物の重
    量%/微粉状固体粒子の重量%)の率で実施する請求項
    1記載の方法。
  5. 【請求項5】前記固体粒子が約40〜90SGNの範囲内の粒
    度を有する請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記固体粒子が一次、二次及び微量元素植
    物栄養素、微量要素、有害生物殺滅剤及びこれらの混合
    物から成る群から選択される請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記加熱を混合物中の水の少なくとも60%
    を蒸発させるために充分な期間実施する請求項1に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】前記溶融尿素−ホルムアルデヒド樹脂組成
    物を樹脂が充分に冷却されて凝固するような噴霧室内の
    周囲温度を有する噴霧室において前記粒子上に噴霧する
    請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記噴霧室内の前記温度が約160゜F未満で
    ある請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記噴霧室が回転ドラムである請求項8
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】約0.850〜約1.000の摩耗指数を有するメ
    チレン尿素からなる硬質顆粒から本質的に成り、前記顆
    粒の各々が、不活性キャリヤーが本質的に存在しない微
    粒状固体粒状物質を含み、前記顆粒が2.4〜13.3の範囲
    内の尿素対ホルムアルデヒド モル比を有する、本質的
    に完全に反応した溶融尿素−ホルムアルデヒド樹脂組成
    物を前記粒状物質に噴霧し、生じた噴霧生成物を冷却し
    て、前記樹脂組成物を凝固させてマトリックスを形成
    し、前記固体粒子をマトリックス内部に結合せしめられ
    ている、キャリヤーを含まない、顆粒状徐放性メチレン
    尿素肥料組成物。
  12. 【請求項12】前記本質的に完全に反応した溶融尿素−
    ホルムアルデヒド樹脂組成物が、2.4〜13.3の範囲内の
    尿素対ホルムアルデヒド モル比において尿素とホルム
    アルデヒドとの反応混合物を製造し、前記反応混合物を
    混合物中のホルムアルデヒドの本質的に全てが完全に反
    応し、前記溶融組成物が形成されるまで加熱することに
    よって製造される請求項11に記載の肥料組成物。
  13. 【請求項13】前記反応混合物を約250゜F〜約285゜Fの
    温度において加熱する請求項12に記載の肥料組成物。
  14. 【請求項14】前記混合物を約1/2〜約2時間の間加熱
    する請求項12に記載の肥料組成物。
  15. 【請求項15】前記粒状物質が約40〜90SGNの範囲内の
    粒度を有する請求項11に記載の肥料組成物。
  16. 【請求項16】前記微粉状固体粒状物質が一次、二次及
    び微量元素植物栄養素、微量要素、有害生物殺滅剤及び
    これらの混合物から成る群から選択される請求項11に記
    載の肥料組成物。
  17. 【請求項17】形成される前記顆粒がN−P−K肥料で
    ある請求項11に記載の肥料組成物。
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