JP3171246U - 構造改良済みフィン式放熱器 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産コストが低く、生産効率が高い構造改良済みフィン式放熱器を提供する。【解決手段】ベースプレートと、複数の放熱フィンとを備え、前記放熱フィンの根方が前記ベースプレートに接続され、前記放熱フィンの根方には、底部に開口がある嵌合溝が設けられ、前記ベースプレートから前記嵌合溝に対応する嵌合具が突出し、前記放熱フィンが嵌合溝によって前記嵌合具を嵌合し、前記複数の放熱フィンが重なり合って配列されて放熱フィングループを形成したことによって、放熱フィンの根方の嵌合溝が金型によって成形されやすく、ベースプレートから突出した嵌合具の加工が容易になり、嵌合溝を嵌合の方式によって嵌合具に接続せることで、信頼的に接続でき、この嵌合過程がプレス金型によって完成でき、従来の技術に比べ、工程を大幅に減少させ、生産コストを低下させ、生産効率を向上させた。【選択図】図1
Description
本考案は、放熱器に関し、特に、構造改良済みフィン式放熱器に関する。
技術の発展に従って、電子製品のサイズが小さくなってきて、対応的に、単位空間の発熱量が大きくなっており、放熱に対してより高い要求が提出され、放熱器が一部の電子製品に必須な部品になった。ふだん使っている放熱器は、主に、1つのベースプレートと熱伝導放熱作用を有する複数のフィングループからなり、フィングループが重なり合って配列された複数のフィンを備え、放熱器には、放熱効果を増加するために、熱パイプを設けてよい。フィンとベースプレートとの接触面積の大きさ、接続の堅固さは、放熱器の放熱効率を左右する重要な要素であり、フィンとベースプレートとを接続することは、放熱器の生産過程における肝心なステップである。はんだペースト又は他の溶接剤をはんだ付けの媒材とする必要があるはんだ付けによって、フィンとベースプレートとを接続することが常用の方法であり、フィンとベースプレートの材質によっては、ニッケルメッキ処理を必要とする場合もあり、出願番号が「200410003352.9」であり、発明名称が「放熱器のはんだ付け製造方法」である中国発明特許出願は、はんだ付けによってフィンとベースプレートとを接続する方法を開示した。
上記はんだ付けによる方法は、プロセスが複雑であり、コストが高く、生産効率が低く、環境にやさしくないため、ベースプレート、フィンの構造を改良して、フィンを嵌設又は鋲接等の機械的接続方式によってベースプレートに接続することがもう1つの常用の方法である。例えば、特許番号が「03279661.7」であり、特許名称が「放熱座の構造」である中国考案、及び特許番号が「200620063119.4」であり、特許名称が「放熱器のフィンとベースプレートの組合せの改良」である中国実用新案等があり、この方法について具体的にいえば、溝が予め設けられておいたベースプレートに単独のフィンを1つずつ配置し、金型を用いて溝を押し付けて変形させ、フィンの片状の根方が変形後の溝と締りばめを形成できるようにすることによって、フィンをベースプレートに接続して固定した。この過程において、溝の加工が複雑であるだけではなく、フィン間の隙間が非常に小さいので、金型による溝の押し付け加工工程が不便になり、長い時間がかかり、欠陥率が高くなったので、この方法が上記はんだ付けによる放熱器に比べて一定の長所を有するが、工程が多く、加工が不便であり、コストが高い短所が依然として存在し、また、フィンの片状の根方とベースプレートとの接触面積には限界があり、熱伝導効率に影響を与えた。
本考案は、従来の技術における不足の点に対して、構造が科学的であり、生産コストが低く、生産効率が高い構造改良済みフィン式放熱器を提供することを目的とする。上記目的を実現するために、本考案は、ベースプレートと、複数の放熱フィンとを備え、前記放熱フィンの根方が前記ベースプレートに接続され、前記放熱フィンの根方には、底部に開口がある嵌合溝が設けられ、前記ベースプレートから前記嵌合溝に対応する嵌合具が突出し、前記放熱フィンが嵌合溝によって前記嵌合具を嵌合し、前記複数の放熱フィンが重なり合って配列されて放熱フィングループを形成した構造改良済みフィン式放熱器を提供する。前記嵌合溝がお互いに連結する係合溝と接続溝を備え、前記接続溝が前記ベースプレートに近く、前記係合溝の最大幅が前記接続溝の最小幅より大きい。前記嵌合溝における放熱フィンの根方に近い一端が長方形であり、他端が円形又は長方形である。前記嵌合溝が台形であり、この嵌合溝における放熱フィンの根方に近い一端がこの台形の短い底辺である。前記嵌合溝が少なくとも2つであり、前記嵌合溝が長方形であり、異なる嵌合溝の側面が平行ではない。前記嵌合溝の片側から、前記嵌合具をスリーブ接合し、その高さが隣接する放熱フィンの距離に比べて等しいか小さい嵌合輪が突出した。このフィン式放熱器は、一端が前記放熱フィングループを貫通し、他端が前記ベースプレートに接続された熱パイプを更に設けた。前記放熱フィンには、折り曲げ幅が隣接する放熱フィンの距離に等しい折り曲げ部が設けられた。前記放熱フィンと前記熱パイプとが接続する箇所に、熱パイプとスリーブ接合するロック接合シートが成形された。本考案の放熱器は、以下のような有益な効果がある。本考案は、ベースプレート、複数の放熱フィンを備え、前記放熱フィンの根方が前記ベースプレートに接続され、前記放熱フィンの根方には、底部に開口がある嵌合溝が設けられ、前記ベースプレートから前記嵌合溝に対応する嵌合具が突出し、前記放熱フィンが嵌合溝によって前記嵌合具を嵌合し、前記複数の放熱フィンが重なり合って配列されて放熱フィングループを形成したことによって、放熱フィンの根方の嵌合溝が金型成形によって形成されやすく、ベースプレートから突出した嵌合具の加工が容易になり、嵌合溝を嵌合の方式によって嵌合具に接続させることで、信頼的に接続でき、この嵌合過程がプレス金型によって完成でき、従来の技術に比べ、本考案は、技術偏見を克服して、工程を大幅に減少させ、生産コストを低下させ、生産効率を向上させた。
以下、添付図面を参照して、本考案を更に説明する。実施例1:図1〜図3に示すように、本考案の構造改良済みフィン式放熱器は、ベースプレート1と、複数の放熱フィン2とを備え、放熱フィン2の根方がベースプレート1に接続され、放熱フィン2の根方には、底部に開口がある嵌合溝21が設けられ、図3に示すように、嵌合溝21における放熱フィン2の根方の一端が長方形であり、他端が円形であり、この円形の直径がこの長方形の幅より大きく、ベースプレート1から嵌合溝21に対応する嵌合具11が突出し、放熱フィン2を加圧成形して、嵌合溝21に嵌合具11を貫通させ、放熱フィン2が嵌合溝21によって嵌合具11を嵌合し、嵌合溝21の作用で、放熱フィン2とベースプレート1とは堅固的に接続し、複数の放熱フィン2が重なり合って配列されて放熱フィングループ3を形成した。従来の技術において、放熱フィン2とベースプレート1との接続に対しては、主に2つの方法があり、1つの方法において、放熱フィン2は、はんだ付けの方式によってベースプレート1に接続されることが必要とし、この過程には、はんだ付け部に対してニッケルメッキ処理を行う必要があり、はんだ付け過程には、はんだペーストの利用が必要とし、また、はんだ付けプロセスが複雑であり、品質を保証しにくいが、もう1つの方法において、ベースプレート1に複数の溝を設け、溝を押し付けて変形させた後に、放熱フィン2を接続し、この過程の加工が不便であるため、生産効率が低かった。本考案は、放熱フィン2とベースプレート1との接続方式に対して改良を行って、加工時、放熱フィン2の根方の嵌合溝21が金型によって成形されやすく、ベースプレート1から突出した嵌合具11の加工が容易になり、嵌合溝21を嵌合の方式によって嵌合具11に接続させることで、信頼的に接続でき、この嵌合過程がプレス金型によって完成でき、本考案は、技術偏見を克服して、本考案のフィン式放熱器を加工する時に工程を大幅に減少させ、生産コストを低下させ、生産効率を向上させた。更に、図3に示すように、嵌合溝21の片側から嵌合輪22が突出しており、放熱フィン2をベースプレート1に加圧成形した時に、金型加圧成形によって、嵌合具11にスリーブ接合され、その高さが隣接する放熱フィン2の距離に比べて等しいか小さい嵌合輪22を形成しており、嵌合輪22がベースプレート1と放熱フィン2との接触面積を増加することができ、両者のより堅固な接続と熱伝導面積の増加を両立することができ、放熱を増強した。
更に、図1、図2を参照し、本実施例は、一端が前記放熱フィングループ3を貫通し、他端がベースプレート1に接続されたU字状の熱パイプ4を設けた。放熱フィン2の間の距離を制御するために、図3に示すように、放熱フィン2には折り曲げ部23が設けられ、放熱フィン2には複数の折り曲げ部23が設けられ、この折り曲げ部23の折り曲げ幅が隣接する放熱フィン2の距離に等しい。熱パイプ4の放熱を増強するために、放熱フィン2と熱パイプ4とが接続する箇所に、熱パイプ4にスリーブ接合されるロック接合シート24が成形されており、このロック接合シート24が嵌合輪22と同様に、固定と放熱増強の作用を発揮できる。本考案の嵌合溝21は、放熱フィン2をベースプレート1に嵌合させるためのものであり、様々な実施形態を有してよく、図1〜図4における嵌合溝21の形状が本考案の最適な実施形態であり、図5〜図10は嵌合溝21の他の実施形態を示す。嵌合溝21が1つだけある場合に、嵌合溝21は、お互いに連結する係合溝と接続溝を備え、接続溝がベースプレート1に近く、係合溝の最大幅が接続溝の最小幅より大きく、そうすれば、嵌合具11を有効に嵌合溝21内に嵌合することができる。もちろん、嵌合溝21の数を増加してもよい。図5に示すように、嵌合溝21における放熱フィン2の根方に近い一端が長方形であり、他端が大きい長方形である。図6において、嵌合溝21が台形であり、この嵌合溝21における放熱フィン2の根方に近い一端がこの台形の短い底辺である。例えば、図7において、嵌合溝21が「十」字形である。図8に示すように、嵌合溝21が弧度がある曲線であってよいことを説明すべきであり、それも嵌合の効果に達することができる。嵌合溝21が1つ以上である場合に、他の実施形態を有してもよく、図9に示すように、嵌合溝21が長方形であり、嵌合溝21が2つであり、2つの嵌合溝21の側面が平行ではない。ベースプレートの断面が長方形ではなく、弧形のような他の形状である場合に、図10に示すように、その放熱フィン2には、ベースプレートに垂直する嵌合溝21が2つ設けられた。実施例2:
実施例1に対して改良を行うために、複数の嵌合溝21を組み合わせて使用してよく、図11〜図12に示すように、1つの大きい嵌合溝21、3つの小さい嵌合溝21が設けられており、複数の嵌合溝21が設けられたため、放熱フィン2とベースプレート1との接触面積がより大きくなって、放熱の増強に有利であり、本実施例の他の部分が実施例1と同様である。最後に、以上の実施例が本考案の技術方案を説明するためのものだけであり、本考案の保護範囲を限定することを図っていないことを説明すべきであり、好ましい実施例を参照して本考案を詳しく説明したが、当業者なら、本考案の技術方案に修正又は同等な切替を加えてよく、それは本考案の技術方案の実質
と範囲から逸脱したものではないことを理解できる。
と範囲から逸脱したものではないことを理解できる。
1がベースプレート;2が放熱フィン;3が放熱フィングループ;4が熱パイプ;11が嵌合具;21が嵌合溝;22が嵌合輪;23が折り曲げ部;24がロック接合シートである。
Claims (10)
- ベースプレート(1)と、複数の放熱フィン(2)とを備える構造改良済みフィン式放熱器であって、前記放熱フィン(2)の根方が前記ベースプレート(1)に接続され、前記放熱フィン(2)の根方には、底部に開口がある嵌合溝(21)が設けられ、前記ベースプレート(1)から前記嵌合溝(21)に対応する嵌合具(11)が突出し、前記放熱フィン(2)が嵌合溝(21)によって前記嵌合具(11)を嵌合し、前記複数の放熱フィン(2)が重なり合って配列されて放熱フィングループ(3)を形成したことを特徴とする構造改良済みフィン式放熱器。
- 前記嵌合溝(21)が、お互いに連結する係合溝と接続溝を備え、前記接続溝が前記ベースプレート(1)に近く、前記係合溝の最大幅が前記接続溝の最小幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
- 前記嵌合溝(21)における放熱フィン(2)の根方に近い一端が長方形であり、他端が円形又は長方形であることを特徴とする請求項2に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
- 前記嵌合溝(21)が台形であり、前記嵌合溝(21)における放熱フィン(2)の根方に近い一端が前記台形の短い底辺であることを特徴とする請求項2に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
- 前記嵌合溝(21)が少なくとも2つであることを特徴とする請求項1に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
- 前記嵌合溝(21)が少なくとも2つであり、前記嵌合溝(21)が長方形であり、異なる嵌合溝(21)の側面が平行ではないことを特徴とする請求項1に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
- 前記嵌合溝(21)の片側から、前記嵌合具(11)をスリーブ接合し、その高さが隣接する放熱フィン(2)の距離に比べて等しいか小さい嵌合輪(22)が突出したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
- 一端が前記放熱フィングループ(3)を貫通し、他端が前記ベースプレート(1)に接続された熱パイプ(4)を更に設けたことを特徴とする請求項7に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
- 前記放熱フィン(2)には、折り曲げ幅が隣接する放熱フィン(2)の距離に等しい折り曲げ部(23)が設けられたことを特徴とする請求項8に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
- 前記放熱フィン(2)と前記熱パイプ(4)とが接続する箇所に、熱パイプ(4)とスリーブ接合するロック接合シート(24)が成形されたことを特徴とする請求項9に記載の構造改良済みフィン式放熱器。
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