JP3171016U - 携帯電話による通話用ブース - Google Patents
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Abstract
Description
また、会話の内容によっては他人に知られたくないこともあることから、何ら囲いのない場所では秘匿性の確保が困難であった。
また、携帯電話はそもそも開放的な環境で通話可能なことが最大の利点であるにもかかわらず、通話スペースを扉等で覆い通話者に閉塞感を与えることは、その特長を阻害することになりかねない。
また、通話スペースを扉等で覆い密室化することは、防犯上好ましくなく、特に、女性から敬遠されるおそれがあった。
なお、本発明の通話用ブースは、鉛直方向に延びる壁部により包囲されるとともに、壁部の水平方向における両端部同士を離間して形成された通話者が出入り可能な開口部を介して外部に通じる通話スペースを有することを特徴とするものの、その外観(外形)を特に限定するものではない。
各実施形態に係る通話用ブース1A〜1Cは、図1〜図4に示すように、携帯電話による通話の際に利用される通話用ブースであって、鉛直方向の空間が仕切られることなく、ほぼ鉛直方向に延びる壁部2a,3aにより包囲され、少なくとも通話者の頭部又はその一部が収容可能な通話スペースSを備え、通話スペースSは、壁部2a,3aの水平方向における両端部同士を離間して形成された通話者が出入り可能な開口部Eを介して外部に通じるとともに、吸音性を有する所定の吸音部材Kを壁部2a,3aに備えている。
また、シート状に形成する場合には、上記のような吸音性を有する素材を、弾性変形可能な材質(例えば、発泡系ウレタン、ゴム、シリコン、合成樹脂など)で形成された有底又は無底の枠体内に充填するとともに、これらを伸縮可能な所定の被覆材(例えば、綿、麻、絹、化学繊維、皮、紙など)で覆うことで製造することもできる。
次に、各実施形態に係る通話用ブース1A〜1Cの個々の特徴について説明する。
図1は、第一実施形態に係る通話用ブース1Aの外観斜視図である。
本実施形態に係る通話用ブース1Aは、図1に示すように、通話者の全身をほぼ収容可能な空間を有するとともに、水平方向に切断したときの断面形状が略コの字状をなす凹状の仕切り部材2と、その内側の壁部2aに取り付けられる吸音部材Kと、から構成されている。
また、凹状の仕切り部材2は、断面形状が略コの字状としてあるので、その底部2cを設置面に載置させることで自立させることができる。
このように、ワンパーツ構造で形成することにより、通話用ブース1Aを単に設置面に載置するだけで設置が完了することから、作業性が向上するとともに、簡単に移動することができる。
このような屈曲部2dを設けることで、開口部Eからの出入りに際して、通話者が接触可能となるのは屈曲部2dの最も張り出した部分となり、縁端部に直接接触することがなくなるので、通話者を怪我等から保護することができる。
特に、本実施形態のように、凹状の仕切り部材2をステンレスなどの金属製とした場合には、その縁端部を内側空間に向けて折り返すだけで屈曲部2dを簡単に形成することができる。
さらに、屈曲部2dと壁部2aとの間で吸音部材Kを支持することで、吸音部材Kを壁部2aに固定するための固定部材を新たに設ける必要がないことから、製造コストの低減が図られるとともに、吸音部材Kの取り付け部分を目隠しすることができる。
また、本実施形態に係る通話用ブース1Aは、底部2cも開口させてある。これにより、軽量化が図られ設置のための移動が容易になるとともに、材料費の低減が図られる。
なお、設置面を傷つけないようするために、底部2cの全周に渡って、ゴム等の緩衝材を取り付けることもできる。
また、本実施形態に係る通話用ブース1Aの底部2cは、空間的に仕切られた設置面に接しており、新たに空間を仕切ることにならないことから、所定の床材を敷設するなどして閉口させることもできる。
この場合は、通話者の全身をほぼ収容可能な空間を有する必要はなく、少なくとも通話者の頭部又はその一部や、上半身を収容可能な空間を有すれば足りる。
図2は、第二実施形態に係る通話用ブース1Bの外観斜視図である。
本実施形態に係る通話用ブース1Bは、図2に示すように、端部同士が水平方向に開閉自在に軸支された、少なくとも二つの板状の仕切り部材2,3と、それらの内側の壁部2a,3aに設けられる吸音部材Kとから構成されている。
また、通話用ブース1Bは、板状の仕切り部材2,3を、ヒンジ4を支点に所定の開度で開くことにより、その底部2c,3cを設置面に載置させることで自立させることができる。
これにより、設置面に簡単に設置できるだけでなく、移動も簡単となり、さらに、板状に形成されることで収納時にはヒンジ4を支点に閉じることにより、少ないスペースに収容することができる。
また、鉛直方向の空間が仕切られることなく上部2b,3b側が開口されているので、板状の仕切り部材2,3による閉塞感が軽減される。
なお、吸音部材Kは、通話者の少なくとも頭部に対応する高さ位置を含みながら、壁部2aの全面又は一部(例えば、上面)に内蔵(収納、充填)することもできる。
これにより、例えば、イベント会場等において、少ない設置作業時間により、しかも必要最小限の設置面積で多くの利用者に通話用ブースを提供することができる。
また、複数の通話用ブース1Bは、横方向に並べて設置するだけでなく、それぞれの背面を背中合わせに配置することで、上方から見たときの形状が、例えば、十字形や星形になるように設置することもできる。
図4は、第三実施形態に係る通話用ブース1Cの外観斜視図である。
本実施形態に係る通話用ブース1Cは、図4(a)、(b)に示すように、第二実施形態と同様、端部同士を開閉自在に軸支した少なくとも二つの板状の仕切り部材2,3と、それらの内側の壁部2a,3aに設けられる吸音部材Kとから構成されているものの、二つの板状の仕切り部材2,3のうちの一方の仕切り部材2を所定の取り付け面に係止可能に形成し、他方の仕切り部材3を水平方向に開閉自在に構成してあることが、第二実施形態と異なる。
また、本実施形態の板状の仕切り部材2,3は、第二実施形態と同様な構成からなるパネルで形成することもできるが、合成樹脂を平板状に成形したものとし、これに吸音部材Kを固着(貼付)するように構成することもできる。
この凹部2eは、閉じた状態の仕切り部材3が収容可能に形成され、仕切り部材3が仕切り部材2の板厚内に収まるようになっている。これにより、通話用ブース1Cは、ヒンジ4を支点に閉じた状態において、所定の取り付け面からの突出量が抑えられ、省スペース化が図られる。
さらに、仕切り部材3の開閉を補助するための把手5も手前側に突出しないように仕切り部材3の一部を切り欠いて形成し、取り付け面からの突出量を最小限に抑えるようにしてある。
また、仕切り部材2の背面に鉤状の引掛部を設け、この引掛部を介して仕切り部材2を取り付け面に取り付けることもできる。
例えば、板状の仕切り部材2の左右両端部にヒンジ4を設けるとともに、このヒンジ4を介して二つの板状の仕切り部材2をそれぞれ軸支する構成とした、いわゆる観音開き状に形成することもできる。
また、通話スペースSに、携帯電話への電力を供給可能な外部電源とケーブル接続された接続端子(コンセント)を設けることもできる。これにより電池切れを危惧することなく通話・通信が可能となる。
また、通話用ブース1Aでは、通話スペースSが上方に向かうに従ってその開口面積が徐々に小さくなるように形成することもできる。これにより、開放感を確保しながら遮音性を高めることができる。
また、吸音性を高めるために壁部2a,3aに凹凸を設けることもできる。
また、各実施形態に係る通話用ブース1A〜1Cは、携帯電話による通話のみならず、移動体通信機器(ハンディ型のパソコンなど)による通信のための通信用ブースとしても利用できる。
2、3 仕切り部材
2a、3a 壁部
2c、3c 底部
2d 屈曲部
2e 凹部
4 ヒンジ
5 把手
E 開口部
K 吸音材
S 通話スペース
Claims (6)
- 携帯電話による通話の際に利用される通話用ブースであって、
鉛直方向の空間が仕切られることなく、ほぼ鉛直方向に延びる壁部により包囲され、少なくとも通話者の頭部又はその一部が収容可能な通話スペースを備え、
前記通話スペースは、
前記壁部の水平方向における両端部同士を離間して形成された通話者が出入り可能な開口部を介して外部に通じるとともに、吸音性を有する所定の吸音部材を前記壁部に備える
ことを特徴とする通話用ブース。 - 前記通話スペースは、少なくとも二つの板状仕切り部材で仕切られた内側空間からなり、
前記板状仕切り部材は、その端部同士が水平方向に開閉自在に軸支された
ことを特徴とする請求項1記載の通話用ブース。 - 前記二つの板状仕切り部材は、二つの板状仕切り部材のうちの一方の板状仕切り部材を所定の取り付け面に係止可能に形成し、他方の板状仕切り部材を開閉自在とした
ことを特徴とする請求項2記載の通話用ブース。 - 前記一方の板状仕切り部材の前記壁部に、閉じた状態における前記他方の板状仕切り部材を収容可能な凹部を形成した
ことを特徴とする請求項3記載の通話用ブース。 - 前記通話スペースは、水平方向に切断したときの断面形状が略コの字状をなす凹状仕切り部材の内側空間からなる
ことを特徴とする請求項1記載の通話用ブース。 - 前記凹状仕切り部材は、前記壁部の水平方向における両端部が前記通話スペースに向けて屈曲した屈曲部を有し、前記吸音部材を前記屈曲部と前記壁部との間で支持する
ことを特徴とする請求項5記載の通話用ブース。
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WO2015012379A1 (ja) * | 2013-07-25 | 2015-01-29 | インターマン株式会社 | 携帯端末用ブース |
JP2015158054A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | インターマン株式会社 | 携帯端末用ブースの組み立て方法および組み立てキット |
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