JP3170993U - 狭い場所での電気配線コネクターの電圧測定を容易とするサーキット・テスタープローブ。 - Google Patents

Abstract

【課題】狭い場所でも測定が可能で、測定中の抜け、又は、接触不良による誤診断を防止することが可能な電気配線コネクター電区測定用サーキットテスタープローブを提供する。【解決手段】測定リード部を直径約１ｍｍ、長さ約３５ｍｍと細い針状にし、測定リード部と持ち手部を含めた長さを約６０ｍｍとするとともに、測定リード部は、安全キャップを装着可能とする。測定リード部と配線部とを自在継ぎ手で接続する。【選択図】図４

Description

本考案は、狭い場所での電気配線コネクターの電圧測定時に使用する、サーキット・テスターのプローブに関するものである。

電気機械装置の電圧点検を実施する際、点検に必要な電気回路が成立した状態で測定を実施する必要がある。自動車を例にあげると、近年の自動車は、電気部品、又は、電気配線が非常に狭い場所に取り付けられている場合が多くあり、測定箇所上方スペースが１００ｍｍに満たない場合もある。現在流通しているサーキット・テスタープローブでは、測定リード部の持ち手部だけでも１００ｍｍ前後あり測定対象物を容易に測定することが困難である。また、電気配線コネクターでの電圧測定を行う場合、図面図１のような方法で測定を行うが、近年、配線の細化により端子が非常に細いため、細い針金等を測定箇所に取付け、その針金部分を測定するため、測定途中に針金等が抜けたり、接触不良により誤診断を招く恐れがある。

「三和電機計器株式会社 ２０１０年度 総合カタログ」

上述を解決する方法として、現在は、図面図２のように、電気配線コネクターの測定部に細い針金を接続し、その細い針金に流通しているサーキット・テスタープローブの測定リード部を接触させ間接的に測定を実施している。しかし、この場合、測定中に、接続している細い針金等が、狭い場所で測定を行っていると、抜けたり、別回路と短絡する場合があり、効率が悪く、最悪の場合、誤診断に繋がったり、電気回路を損傷させる恐れがある。
これらのことを解決する方法としてサーキット・テスタープローブの測定リード部が針状で、狭い場所でも爬虫類の蛇のように自在に測定箇所に近づけ確実に測定部に接触することで解決しようとするものである。

本考案は、サーキット・テスタープローブについて、測定リード部を直径約１ｍｍ、長さ約３５ｍｍと細い針状にし、測定リード部と持ち手部を含めた長さを約６０ｍｍとする。さらに、測定リード部と配線部に自在継ぎ手を使うことで、測定部上方のスペースが１００ｍｍに満たない狭い場所の電気配線コネクターでも直接測定が可能となる。

図面図３の様に狭い場所でも自在に測定箇所にサーキット・テスタープローブの測定リード部を直接接触させ測定が可能である。自動車電気部品での測定を例にあげると、エンジンルーム内や、インストルメントパネル内等の狭い場所での電気配線コネクターの電圧測定を確実かつ容易に行うことができる。又、直接サーキット・テスターと接続して使用できるので、測定中の抜け、又は、接触不良による誤診断を防止することが可能で、コネクターや端子を損傷させることなく、確実に測定が可能となり、問題を解決している。さらに測定リード部に自在継ぎ手を使用することで、狭い場所での自由度が向上し、測定部上方のスペースが１００ｍｍに満たない場合でも測定が可能となる。
測定リード部を細く針状としているため、使用しない時は保護カバーを取り付けする事ができ、安全面においても考慮している。

電気配線コネクターの現在の測定方法を示す図である。 自動車の電気配線コネクターの電圧測定を例にとり、現在の測定方法を示す図である。 自動車の電気配線コネクターの電圧測定を例にとり、本考案での測定方法を示す図である。 本考案のサーキット・テスタープローブの全体を示す図である。 本考案の測定リード部の断面図である。 本考案の測定リード部に安全キャップを装着した図である。 本考案のサーキット・テスタープローブ測定リード部に自在継ぎ手を使用した場合の図である。 本考案のサーキット・テスタープローブ測定リード部に自在継ぎ手を使用し、９０°可動させた場合の図である。

測定リード部を直径約１ｍｍ、長さ約３５ｍｍと細い針状にし、測定リード部と持ち手部を含めた長さを約６０ｍｍとする。さらに、測定リード部と配線部は自在継ぎ手を使うことで、測定部上方のスペースが１００ｍｍに満たない狭い場所の電気配線コネクターでも、直接測定が可能となる。

以下、添付図面に従って実施例を説明する。電気配線コネクターの電圧測定を実施する場合、図１に示す方法で実施する必要がある。しかし、測定物が狭い場所にある場合、図２に示す方法で、細い針金等を測定部分に接続し、流通しているサーキット・テスタープローブをその針金に接触させ測定を行っている。

本考案のサーキット・テスタープローブは、図４−２のサーキット・テスターとの接続部から図４−１のテストピンリードが一体となっており、図５に示すように、測定リード部を細い針状にし、測定リード部と持ち手部を含めた長さを約６０ｍｍとすることにより、図３に示すように狭い場所でも効率よく電圧測定が可能である。

図５−１の測定部は、直径約１ｍｍ、長さ約３５ｍｍと細い針状にしている。又、測定部の材料はスチールメッキを使用し折れにくくしている。

図６に示すように、測定部が針状であるため、使用しない時は、図６−１の安全キャップを取り付けることで安全性を配慮している。図６−２のロック機構によって、キャップが外れない様にしている。

図７に示すように、持ち手部に自在継ぎ手を使用しているので、図８に示すように、プローブの配線が１８０°可動するため、狭い場所での自由度を向上している。このため、測定箇所上方のスペースが１００ｍｍに満たない箇所でも測定が可能である。

電気機械機器のアフターサービス業における電気回路の点検、故障診断整備時に利用可能である。

図１−１ オス端子コネクター
図１−２ オス端子
図１−３ メス端子コネクター
図１−４ メス端子
図１−５ テスタープローブ
図２−１ 測定対象物
図２−２ 測定を妨げる傷害物
図２−３ 細い針金
図２−４ 流通しているサーキット・テスタープローブ測定リード部
図３−１ 測定対象物
図３−２ 測定を妨げる傷害物
図３−３ 本考案サーキット・テスタープローブの測定リード部
図４−１ 本考案サーキット・テスタープローブの測定リード部
図４−２ 本考案のサーキット・テスタープローブのサーキット・テスター接続部
図５−１ 本考案のサーキット・テスタープローブの測定リード部
図５−２ 本考案のサーキット・テスタープローブの測定リード持ち手部
図６−１ 本考案のサーキット・テスター測定リード部の安全キャップ
図６−２ 本考案のサーキット・テスター測定リード部の安全キャップロック部
図７−１ 本考案サーキット・テスタープローブの測定リード測定部
図７−２ 本考案のサーキット・テスター測定リード部に自在継ぎ手を使用した場合の 自在継ぎ手部
図８−１ 本考案サーキット・テスタープローブの測定リード測定部
図８−２ 本考案のサーキット・テスター測定リード部に自在継ぎ手を使用した場合の 自在継ぎ手部

Claims (2)

1. サーキット・テスタープローブについて、測定リード部を直径約１ｍｍ、長さ約３５ｍｍと細い針状にし、測定リード部と持ち手部を含めた長さを約６０ｍｍとすることで、狭い場所における電気配線コネクターの電圧測定を、別のリード線を使用することなく、直接測定箇所に接触して使用できる。また、使用しない場合は測定リード部が針状で危険であるため、安全に配慮したキャップを装着することが出来ることを特徴とする電気配線コネクター電圧測定用サーキット・テスタープローブ。
2. サーキット・テスタープローブについて、測定リード部を直径約１ｍｍ、長さ約３５ｍｍと細い針状にし、測定リード部と持ち手部を含めた長さを約６０ｍｍにする。更に、測定リード部と配線部を自在継ぎ手にすることにより、測定部上方のスペースが１００ｍｍに満たない狭い場所の電気配線コネクターでも、別のリード線を使用することなく、直接測定箇所に接触して使用できる。また、使用しない場合は測定リード部が針状で危険であるため、安全に配慮したキャップを装着することが出来ることを特徴とする電気配線コネクター電圧測定用サーキット・テスタープローブ。

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