JP3170511U - 紙器など打抜き製品の集積案内装置 - Google Patents

Abstract

【課題】平盤打抜き装置における最終の製品排出型（抜き屑除去型）に製品の落下案内手段を設けて、抜き屑から切離された製品を正しく集積部に案内して積み重ねられるようにする機能を具備した紙器など打抜き製品の集積案内装置を提供する。【解決手段】平盤打抜き装置における打抜き製品の排出部に設けられる製品排出手段の下型２０に、抜き落される製品Ｂの姿勢をほぼ水平に保たせて集積位置まで案内するように、製品落下孔２２の内周面２２ａに沿った案内面を備える薄板を加工した物が上下する部材２３を複数個所に付設する。【選択図】図１

Description

本考案は主として板紙を打抜いて紙器などのブランクを製造する装置の終末行程で打抜かれた前記ブランクを順次揃えて積み重ね排出できるようにする、紙器など打抜き製品の集積案内装置に関するものである。

従来、図４に示すように平盤打抜き装置によって板紙を打抜いて紙器などを製作する際には、給紙部１０１から所要寸法の材料シートＡを、次の型打抜き部１０２に供給し、通常その製品となる例えば函体を展開した状態に予め設計された形状寸法に打抜き型１０３で打抜かれるとき、製品（ブランク）とその周りや孔となる個所（比較的大きい孔）の抜き屑となる部分とをごく僅かな繋ぎ部分を設けて製品と抜き屑部分をそのまま横送りが可能なようにされ、抜き屑除去部１０４において孔や切溝などの抜き屑を除去し、装置の終末部で製品が取出される排出部１０５で抜き屑（外郭余剰部）から製品部分を落下させて製品集積パレット１０６上に積み重ねるようにされている。

したがって、平盤打抜き装置１００では、型打抜き工程１０２の次にて抜き屑除去工程１０４があり、この抜き屑除去工程１０４では孔部や切込み部など細部を主に除去するようにしてその次の工程で製品Ｂを切離す製品排出部１０５（排紙部）に送り、搬送（横送り）に必要な周囲の抜き屑を屑落とし部１０７に落下させて屑入れに回収除去するようにされている。このような加工手段（平盤打抜き装置）については、既に公知のものである。

上記製品排出部１０５で使用する紙器など打抜き製品の集積案内装置（ブランキング）は、上下型により製品Ｂを製品集積パレット１０６に集積する装置であり、図３に示すように上型１０は製品Ｂより一回り小さい雄型で、下型２０は製品Ｂより一回り大きい雌型になっている。

製品Ｂ及び外周屑が１枚のシート状で上型１０と下型２０の間で停止して上下型でブランクを挟むことにより下型２０の製品落下孔２２を通り製品集積パレット１０６にブランクを集積する。

その下型２０には図２に示すように下型に固定される固定案内部片３１と垂下自由な可動案内部片３２からなる案内装置を固定ネジ３３で固定した案内装置を製品Ｂ形状の穴の四方に付設する物が一般的である。

しかしながら、従来の案内装置には装置自体の厚み及び固定ネジ３３で固定する厚みが必要な為狭い所には使用できない、装置自体のコストが高いなどの欠点があった。

特開２００４−１０６１０６号公報

本考案は、以上の様な従来の欠点に鑑み、狭い所でも使用可能且つ低コスト化する事を目的としている。

本考案は請求項１として平盤打抜き装置における打抜き製品の排出部に設けられる製品排出手段の下型に、抜き落とされる製品の姿勢をほぼ水平に保たせて集積位置まで案内する上下移動可能なスライド片を付設することを特徴とする紙器など打抜き製品の集積案内装置である。

本考案は請求項２として打抜かれた製品を集積位置に案内するスライド片は、その案内面が前記製品排出手段の下型の製品落下孔内周面にほぼ合致して上下方向に移動可能に複数個所で製品を案内できるように配設されている請求項１に記載の紙器など打抜き製品の集積案内装置である。

本考案は請求項３として前記スライド片は、少なくとも製品長手方向とそれに交差する方向のそれぞれ対向する個所に配置される請求項１または２に記載の紙器など打抜き製品の集積案内装置である。

本考案は請求項４として前記スライド片は、鉄板や樹脂板など加工が容易な板をコの字やＵの字など両面又は片面を製品落下孔内周面に沿うように加工又は成形をした物がで構成される請求項１〜３のうちのいずれかに記載の紙器など打抜き製品の集積案内装置である。

本考案は請求項５として前記製品排出手段の下型作成時に中板及び下板を加工してスライド片を組み込み、上板にそれらを取り付ける事により案内手段にネジ等の取り付けを必要としない請求項１〜４のうちのいずれかに記載の紙器など打抜き製品の集積案内装置。

従来の案内装置では取り付けの際、装置の厚みと装置をネジで取り付ける厚みが必要な為ブランク同士の間が最低でも１０ｍｍは必要だった。
本考案は薄板を加工する事により低コスト化を図れ、且つ従来の片方向のみではなく両方向に案内板がある様になり取り付け数を減らせ、取り付けスペースも６ｍｍ程で取り付けられる様になる。

本考案を使用した集積案内装置の例であって（ａ）は平面図、（ｂ）はＡ−Ａ線断面図である 従来の案内装置拡大正面図（ａ）とその縦断面図（ｂ）及び稼働案内部片の正面図（ｃ）である。 従来の上型案内装置断面図（ａ）と従来の下型案内装置断面図（ｂ）である。 平盤打抜き装置概要図である。

以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。

図１は本考案を示す１実施例である。図１（ａ）はブランキング下型２０の平面図である。この例では製品は２個の場合であるが実際使用する際は打抜き型１０３と同じ数の製品落下孔２２が必要となる。この例では製品落下孔２２の内周面２２ａには７つのスライド片２３を設けた。各スライド片２３の面は製品落下孔内周面２２ａと同一面となるように設けられている。
図１（ｂ）は実施例の断面図でこのスライド片２３はコの字型又はＵの字型などの両面が平行になるように加工されており、ブランキング下型中板２５はスライド片取り付け位置部分を切り欠き、ブランキング下型下板２６はスライド面が通る所を削り下板２６と中板２５を接合した上からスライド片２３を付けその上にブランキング下型上板２４を被せて下板２６側からネジで上中下板を接合する。
これによりスライド片２３は中板２５の厚み分上下にスライドするようになる。

１０ ブランキング上型
２０ ブランキング下型
２２ 製品落下孔
２２ａ 製品落下孔の内周面
２３ スライド片
２４ ブランキング下型 上板
２５ ブランキング下型 中板
２６ ブランキング下型 下板
２７ ブランキング接合用ネジ
３１ 従来品案内装置固定案内部片
３２ 従来品案内装置可動案内部片
３３ 従来品案内装置取り付けネジ
１００ 平盤打抜き装置
１０１ 給紙部
１０２ 型打抜き部
１０３ 打抜き型
１０４ 抜き屑除去工程
１０５ 製品排出部
１０６ 製品集積パレット
１０７ 屑落し部
１０８ ブランキング取り付け部
Ａ 製品打抜き前のシート
Ｂ 打抜き製品

Claims (5)

1. 平盤打抜き装置における打抜き製品の排出部に設けられる製品排出手段の下型に、抜き落とされる製品の姿勢をほぼ水平に保たせて集積位置まで案内する上下移動可能なスライド片を付設することを特徴とする紙器など打抜き製品の集積案内装置。
2. 打抜かれた製品を集積位置に案内するスライド片は、その案内面が前記製品排出手段の下型の製品落下孔内周面にほぼ合致して上下方向に移動可能に複数個所で製品を案内できるように配設されている請求項１に記載の紙器など打抜き製品の集積案内装置。
3. 前記スライド片は、少なくとも製品長手方向とそれに交差する方向のそれぞれ対向する個所に配置される請求項１または２に記載の紙器など打抜き製品の集積案内装置。
4. 前記スライド片は、鉄板や樹脂板など加工が容易な板をコの字やＵの字など両面又は片面を製品落下孔内周面に沿うように加工又は成形をした物で構成される請求項１〜３のうちのいずれかに記載の紙器など打抜き製品の集積案内装置。
5. 前記製品排出手段の下型作成時に中板及び下板を加工してスライド片を組み込み、上板にそれらを取り付ける又は中板部に相当する所を下板や上板と一体式の２層構造の物にスライド片を組み込む事により案内手段にネジ等の取り付けを必要としない、請求項１〜４のうちのいずれかに記載の紙器など打抜き製品の集積案内装置。
   

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