JP3170129B2 - バグフィルタ装置 - Google Patents

バグフィルタ装置

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JP3170129B2
JP3170129B2 JP00352794A JP352794A JP3170129B2 JP 3170129 B2 JP3170129 B2 JP 3170129B2 JP 00352794 A JP00352794 A JP 00352794A JP 352794 A JP352794 A JP 352794A JP 3170129 B2 JP3170129 B2 JP 3170129B2
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dust
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種排ガスや粉体を扱
う工場等における環境から集塵するバグフィルタ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電気炉、溶鋼炉、ゴミ焼却設備などの排
ガスや製粉、薬品、肥料などの粉体を扱う工場環境に対
する集塵装置の1つとしてバグフィルタ装置が用いられ
る。図4に従来のパルスジェット方式逆洗装置を備え含
塵空気を除塵するためのバグフィルタ装置の構造を示し
ている。図4において、20はバグフィルタ装置を構成
するハウジングで、ハウジング20には含塵空気入口2
5と頂部の清浄空気出口26とが形成され、下端部に分
離粉塵等を排出するためのロータリバルブを備えてい
る。
【0003】ハウジング20内はチューブシート27に
よって上下に仕切られ、チューブシート27には筒状の
バグフィルタ24を支持するための複数本の筒状のリテ
ィナ23が下方に垂下した状態で取付けられている。リ
ティナ23の上端にはベンチュリノズル22が取付けら
れている。チューブシート27の上方にはブローチュー
ブ21が配設されており、ブローチューブ21には、ベ
ンチュリノズル22に向けてバグフィルタ24を逆洗す
るための圧縮空気を吹き出す穴(またはノズル)28が
設けられている。
【0004】以上の構成をもつ図4のバグフィルタ装置
において、除塵すべき含塵空気は入口25からハウジン
グ20内に導入され、バグフィルタ24を通過して図の
白矢印のようにチューブシート27の上方の空間を経て
清浄空気出口26から排出される。含塵空気はバグフィ
ルタ24を通過するときに含有していた煤塵や粉塵を分
離され、分離された煤塵や粉塵はバグフィルタ24の外
表面に付着する。
【0005】バグフィルタ24に煤塵や粉塵が或る程度
付着した状態になるとバグフィルタ24に対し含塵ガス
の流れと逆方向に圧縮空気を吹きつけてバグフィルタ2
4の逆洗を行う。逆洗用圧縮空気はブローチューブ21
に設けられた穴(またはノズル)28から噴出され、ベ
ンチュリノズル22からバグフィルタ24内に送られて
斜線つき矢印のように流れ、リティナ23の外面に取付
けられたバグフィルタ24を、図5に示すように上
ら下方へ順次外側へ膨ませて変形させ、バグフィルタ2
4の外面に付着した煤塵または粉塵を下方へ払い落と
す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示したように、
従来のバグフィルタ装置では、ベンチュリノズル22の
上方に装備されたブローチューブ21の穴(またはノズ
ル)28から下方へ向って噴出された圧縮空気によっ
て、筒状のバグフィルタ24を図5に示すように上方か
ら順次下方へ破線で示すように膨ませ、外面上に付着し
た煤塵あるいは粉塵を払い落とす構造となっているため
次の問題点がある。
【0007】(1)筒状のバグフィルタ24が長い場合
には、逆洗用圧縮空気をバグフィルタ24の下部まで送
り込んでフィルタを変形させることが出来ず、逆洗効果
が十分に発揮されない。
【0008】(2)ブローチューブ21の圧縮空気噴出
穴(またはノズル)28および、ベンチュリノズル22
の形状によって大きく逆洗性能が左右されるのでその選
定が難しい。
【0009】(3)ブローチューブ21とベンチュリノ
ズル22との間の寸法設定並びに調整が難しい。
【0010】本発明は、従来のバグフィルタ装置に見ら
れたこれらの欠点を除いて逆洗性能に優れると共にその
取り扱いが容易なバグフィルタ装置を提供することを課
題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、バグフィルタ
とその内側に配設されたリティナを有するバグフィルタ
装置における前記課題を解決するため、バグフィルタの
内側の最上部から最下部までの間に装備されているリテ
ィナの一部あるいは全部をチューブで構成し、それに例
えば内側に向けて適当な数の空気噴出孔あるいはノズル
(本発明では単に空気噴出孔という)を設ける。
【0012】そして、前記したようにリティナに組み入
れた複数本のチューブに対する圧縮空気の流入を圧縮空
気流入制御弁を設けて制御するようにバグフィルタ逆洗
装置を構成し、このようにリティナを構成する複数本の
チューブの空気噴出孔からバグフィルタ内に噴出される
圧縮空気の噴出方向を変えることによってその最上部か
ら最下部まで効果的に逆洗用圧縮空気を噴出可能な構造
にする。
【0013】
【作用】本発明によるバグフィルタ装置は前記した構成
を有しているので、リティナを構成している複数本の
ューブに設けられた空気噴出孔から圧縮空気を噴出させ
ることができ、噴出された圧縮空気はバグフィルタを全
長に亘って変形させ、バグフィルタを十分に逆洗するこ
とができる。また、圧縮空気流入制御弁によってリティ
ナの複数本のチューブに流入される圧縮空気の供給を適
宜制御することによってバグフィルタの変形させ方を所
望どおりに選択できる。例えばリティナのチューブから
の圧縮空気の噴出をチューブ1本毎に切り替え、そのチ
ューブの空気噴出孔に面したバグフィルタ部分を順次変
形させてゆき、バグフィルタの全面を変形させその外面
に付着した煤塵や粉塵を効果的に払い落とすことができ
る。
【0014】
【実施例】以下、図1及び図2によって、本発明による
バグフィルタ装置を一実施例に基づいて具体的に説明す
る。図1は本発明の一実施例によるバグフィルタ装置に
おけるリティナとバグフィルタのみを拡大して示してい
る。このリティナは上下に伸びている4本のチューブ1
4a,14b,14c及び14dを有しており、各チュ
ーブにはその長さ方向に沿って所定の等間隔で空気噴出
孔15が設けられている。チューブ14a〜14dの間
には補強用の丸棒16が上下方向に伸びて配設されてい
る。
【0015】チューブ14a〜14dと丸棒16の内側
には補強用の支持リング19が所定間隔で取付けられ、
また下端にはリティナ取付板18が取付けられており、
チューブ14a〜14d、丸棒16、支持リング19及
びリティナ取付板18によって筒状のリティナが形成さ
れている。チューブ14a〜14dには、圧縮空気源1
1から圧縮空気流入制御弁12を経て圧縮空気供給管1
3a,13b,13c及び13dが接続されている。こ
のようにして構成されたリティナの外側には従来のバグ
フィルタ装置と同様にバグフィルタ17が配設されてい
る。なお、圧縮空気流入制御弁12は4方弁(ロータリ
弁)または4個の電磁弁で構成してよい。
【0016】図2に示したリティナは前記したように構
成されており、このリティナを用いたバグフィルタ装置
に対する逆洗のための圧縮空気は圧縮空気流入制御弁1
2によって制御・分配され、圧縮空気供給管13a〜1
3dを通って、リティナを構成しているチューブ14a
〜14dに順次供給され、各チューブ14a〜14dに
設けられた空気噴出孔15よりバグフィルタ17内に噴
出され、図2及び図3に示すように空気噴出孔15の反
対面に相当する部分のバグフィルタ17を膨ませる。
【0017】すなわち、図3に良く示されているように
チューブ14aの空気噴出孔から圧縮空気を噴出させた
ときはチューブ14c側のバグフィルタ17を膨らま
せ、次にチューブ14bから空気噴出がなされるとバグ
フィルタ17はチューブ14d側で膨らむ。このように
して圧縮空気を噴出させるチューブを14aから14d
に至るまで切り替えるよう圧縮空気流入制御弁12によ
って圧縮空気の供給を切り替えることでバグフィルタ1
7は全面を変形されその外面に付着した煤塵等を十分に
脱落させる。
【0018】以上、本発明を図示した実施例に基づいて
具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その形
状、構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもな
い。例えば、上記実施例ではリティナを構成するチュー
ブを4本としたが、その数は適宜選択してよい。また、
各チューブに対する圧縮空気の供給順も適宜選定してよ
い。また、リティナを構成するチューブに設ける空気噴
出孔をチューブの長さ方向に等間隔に設けているが、そ
のピッチはその孔径と共に適宜選定し、チューブからの
空気噴出を所望の形で行わせるようにしてよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるバグ
フィルタ装置では、そのバグフィルタの全長に亘って複
数本の逆洗空気噴出ラインを有する構成としているた
め、その複数本のラインを順次切り替え逆洗空気を噴出
させることにより、全長・全面に亘って完全にバグフィ
ルタを変形させ、バグフィルタの外面に付着した煤塵や
粉塵を十分に払い落とすことが可能となる。
【0020】また、リティナを構成する複数本のチュー
ブに設ける圧縮空気噴出孔の穴径、数、ピッチを適宜選
定することによって各々のチューブの圧力損失を均一に
して、圧縮空気が均等に噴出するようにできるため煩し
い寸法調整や、複雑な形状のベンチュリノズルの製作等
が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるバグフィルタ装置に使
用されるバグフィルタとリティナとの構成を示す斜視
図。
【図2】図1に示したバグフィルタにおける逆洗状態を
示す断面図。
【図3】図2のA−A線に沿う横断面で、バグフィルタ
の逆洗状態の変化を示した説明図。
【図4】従来の逆洗装置つきバグフィルタ装置の縦断面
図。
【図5】図4に示したバグフィルタ装置における逆洗状
態を示した説明図。
【符号の説明】
11 圧縮空気源 12 圧縮空気流入制御弁 13a〜13d 圧縮空気供給管 14a〜14d チューブ 15 空気噴出孔 16 丸棒 17 バグフィルタ 18 リティナ取付板 19 支持リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/06 B01D 46/04 104 B08B 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バグフィルタ及び同バグフィルタの内側
    に配設されたリティナを有するバグフィルタ装置におい
    て、前記リティナを複数個の空気噴出孔を設けた複数本
    のチューブで構成するとともに、同複数本のチューブ
    各々に対する圧縮空気の流入を、圧縮空気流入弁を設け
    て制御する構成として、前記バグフィルタを局部的に変
    形可能にしたバグフィルタ逆洗装置を有することを特徴
    とするバグフィルタ装置。
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