JP3169685U - 電池モジュール - Google Patents

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勲 阿部
賢治 大平
賢治 大平
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浩之 吉田
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ゆみ子 國井
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Abstract

【課題】ラミネートフィルムの破れや集電タブの切断を防止し、小型化及び軽量化できるラミネート式電池を用いた電池モジュールを提供する。【解決手段】電極体を覆うラミネートフィルム22,22の周囲をヒートシールして封止したラミネート式電池積層して固定すると共に、電池間を接続した電池モジュールにおいて、ラミネート式電池のヒートシール箇所の両面に枠状の固定具30を設けて電池を挟み込み、固定具30,30同士を連結した電池を積層して固定し、各電池間を接続した。【選択図】図3

Description

本考案は、電極体を覆う外装体としてラミネートフィルム用い、その周囲をヒートシールして封止したラミネート式の電池を複数接続してなる電池モジュールに関する。
従来、電池を直列接続や並列接続、または、それらを組み合せた接続をして複数の電池から成る電池モジュールを構成することで、多様な負荷電圧や負荷容量に対し、対応可能にすることが行われている。
これら電池モジュールは、電極体を覆う外装体としてラミネートフィルムを用いた場合は、経年的なラミネートシートの伸びや積層電極の膨れなどにより正、負電極板間に隙間が発生し、充放電反応が低下することを抑制する為に、ある程度のラミネート式電池を積層した所でアルミ板からなる加圧板を介在させて所定数積層させ、更にラミネート式電池の位置規制部材として絶縁性の支持プレートを配することが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
一方、長寿命化を図るには、電池に高い圧力を印加して電池の膨張を抑制するよりも、表面には低い圧力が印加される方が良いとして、ラミネート式電池の発電要素を囲むようにして保持する枠部材を配置することが提案されている(例えば、特許文献2)。
特許第3594023号公報 国際公開第2005/096412号公報
しかしながら、これら電池として電極体を覆う外装体としてラミネートフィルムを用いたラミネート式電池を用いた場合は、外装が柔らかいため、外装に金属製ケースや樹脂製ケースを使用した電池に比べて強度が低く、そのまま電池モジュールなどを作製すると、振動や衝撃などの影響によってラミネートフィルムが破れたり、集電タブが切れたりする虞がある。また、ラミネート式電池を当接するように重ね合わせて電池モジュールを構成すると、充放電で生じた熱を放熱する経路がなく、電池の中央部が高温になってしまい、電池の寿命に影響が出る。
放熱に関し、特許文献1では、加圧板として用いたアルミ板が冷却機能を有するヒートシンクとして利用されることが、又、特許文献2では、電池間を離間させることがそれぞれ記載される。
しかしながら、いずれの特許文献も、耐震性や耐衝撃性などの影響への考慮が不十分であり、更に、放熱に関しても、アルミ板を用いたのでは電池モジュールが大きくなり、且つ重くなるし、電池間を離間させただけでは、電池の周囲が絶縁性の枠部材で囲まれているので効果も不十分である。
本考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ラミネート式電池を用いた電池において、ラミネートフィルムの破れや集電タブの切断を防止し、更に、小型化及び軽量化できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、電極体を覆うラミネートフィルムの周囲をヒートシールして封止したラミネート式電池の複数を積層し固定すると共に、電池間を接続してなる電池モジュールにおいて、前記電池のヒートシール箇所の両面に枠状の固定具を設けて電池を挟み込み、前記固定具同士を連結した電池を積層したことを特徴とする。
この構成によれば、ヒートシール箇所に固定具を設け、固定具同士を連結したので、小型軽量にして振動や衝撃などが加わっても電池が固定さているので、ラミネートフィルムが破れたりすることも無い。
特に、この構成においては、固定具の厚みを電池の厚み以上とすることで、厚み方向の突出を防止できる。
また、本考案は、上記考案において、前記電池のそれぞれが、前記ラミネートフィルムの外部に引き出された集電タブを備え、電池のヒートシール箇所のうち、前記集電タブの引き出し箇所には導電性の固定具を設け、当該導電性の固定具を前記集電タブの各々と導通させた接続端部を構成し、この接続端部同士を接続して多数の電池を接続したことを特徴とする。
この構成によれば、電池の接続端部同士を導通させることで、複数の電池を簡単に電気的に接続することができる。
特に、この構成においては、導電性の固定具とヒートシール箇所との間に絶縁性材を介在させることで、外装体が非常に薄い場合でも、導電性の固定具と電極体との間の電気的な絶縁を確保できる。
更に、導電性の固定具は、熱伝動が良く更に電池が発する熱量を貯める熱容量を有するので、電池が発熱してもこの導電性固定具が熱を吸収すると共に外部へ放出して発熱による電池の劣化を抑えることができる。
更に、集電タブを固定具に接続固定したので、集電タブが振動などにより切れることもない。
また、本考案は、上記考案において、電池のヒートシール箇所のうち、前記集電タブの引き出し箇所以外には、絶縁性の固定具を設け、前記絶縁性の固定具の複数箇所に連結棒を挿通し、他の電池の絶縁性の固定具同士を連結し、前記電池を複数連結させたことを特徴とする。
この構成によれば、電池同士が複数箇所で連結されることから、振動や衝撃などが加わっても電池同士が擦れることがなく、これにより、ラミネートフィルムが破れたりすることも無い。
これに加え、ラミネートフィルムが非常に薄い場合でも、固定具が絶縁性であることから、外装体で覆われた電極体との間の電気的な絶縁を確実に確保できる。
本考案によれば、電池のヒートシール箇所に枠状の固定具を設けて電池を挟み込み、前記固定具同士を連結したので、小型軽量にして振動や衝撃などが加わっても電池が固定さているので、ラミネートフィルムが破れたりすること無い。更に、電池のヒートシール箇所のうち、集電タブの引き出し箇所には導電性の固定具を設け、当該導電性の固定具を前記集電タブの各々と導通させた接続端部を構成し、この接続端部同士を接続して多数の電池を接続したので、複数の電池を簡単に電気的に接続することができると共に、導電性固定具が熱を吸収すると共に外部へ放出して発熱による電池の劣化を抑えることができ、また、集電タブを固定具に接続固定したので、集電タブが振動などにより切れることもない。更に、固定具の複数箇所に連結棒を挿通し、他の電池の絶縁性の固定具同士を連結し、電池を複数連結させたので、振動や衝撃などが加わっても電池同士が擦れることがなく、これにより、ラミネートフィルムが破れたりすることも無い。
本考案を適用した実施形態に係る電池により構成された電池モジュールを示す斜視図である。 電池モジュールの分解斜視図である。 電池の斜視図である。 電池の分解斜視図である。 ラミネート式電池の単体を示す斜視図である。 電池の模式的な断面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施形態について説明する。
図1は、本考案を適用した実施形態に係る電池により構成された電池モジュールを示す斜視図である。図2は、電池モジュールの分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、電池モジュール10は、電池のヒートシール箇所に固定具を設け、固定具同士を連結した矩形の板状の電池11を複数重ねて積層体を形成し、各電池11を接続板12によって電気的に直列に接続した電池モジュールである。各電池11は、各電池11の固定具を貫通する複数の連結ボルト13によって積層された状態で一体に連結されている。これにより、振動や衝撃が加わった場合でも、電池11同士が擦れることがないため、電動自動二輪車や電気自動車等に好適に用いることができる。
電池モジュール10は、積層体となった電池11を覆う箱型の筺体14を有し、筺体14は、略6面体の上記積層体の各面を覆うカバー14A〜14Fを備えて構成される。カバー14A〜14Fは、カバー14A〜14Fに挿通される複数のカバー固定ビス15によって上記積層体の各面に締結される。なお、図1に示すように、箱型の筐体14の一側面には電力を供給するための端子17、即ち正極端子、負極端子が形成され、積層された電池の両端の正極側集電タブ27と、負極側集電タブ28と接続される。図2においては、端子は図の裏側にある為表示されない。
この電池モジュール10を、電動自動二輪車の走行用のモーターを駆動するバッテリーとして用いる場合には、当該電池モジュール10が電動自動二輪車の車体フレーム等に支持される。
図3は、電池11の斜視図である。図4は、電池11の分解斜視図である。図5は、ラミネート式電池20の単体を示す斜視図である。
図3〜図5に示すように、電池11は、板状に形成された一対のラミネート式電池20、20と、一対のラミネート式電池20、20を固定する枠状の固定具30、30とを有している。
図5に示すように、ラミネート式電池20は略矩形の板状に形成されており、長手方向の両端部には、アルミ製の正極側集電タブ27と、銅製の負極側集電タブ28とがそれぞれ設けられている。正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28には、貫通孔27A及び貫通孔28Aが複数形成されており、接続板12(図2)は、貫通孔27A及び貫通孔28Aに挿通されるタブ固定ビス19(図2)によって固定具30に固定される。
図6は、電池11の模式的な断面図である。
図6に示すように、ラミネート式電池20は、板状の電極体21の両面を高分子と金属との複合フィルムにより構成される一対のラミネートフィルム22,22で挟み、矩形のラミネートフィルム22,22の周縁部を熱融着によって接合してパックし、電極体21とともに電解液を密封する構造になっている。ラミネートフィルム22,22の周縁部には、ラミネートフィルム22,22同士が熱融着されたヒートシール箇所23が形成されている。ヒートシール箇所23は、ラミネート式電池20の短辺側に形成される集電タブ側ヒートシール箇所23A,23A(集電タブの引き出し箇所)と、ラミネート式電池20の長辺側に形成される長辺側ヒートシール箇所23B,23Bとを有している。集電タブ側ヒートシール箇所23A,23Aは、正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28の引き出し箇所である。
図5に示すように、ラミネートフィルム22,22の周縁部において長辺側ヒートシール箇所23B,23Bには、ラミネート式電池20内のガスを放出するガス放出部24が設けられており、ヒートシール箇所23は、ガス放出部24を除くラミネートフィルム22,22の周縁部の全体に亘って形成されている。
ラミネート式電池20のヒートシール箇所23の四隅の角部には、貫通する孔29Aがそれぞれ形成されている。また、長辺側ヒートシール箇所23Bの縁部には、孔29Bが複数形成されており、孔29Bには連結ボルト13(図2)が挿通される。
図6に示すように、電極体21は、一方のラミネートフィルム22上に載置されており、他方のラミネートフィルム22を電極体21の形状に沿わせて設けられている。このため、他方のラミネートフィルム22側では、ラミネート式電池20の中央部に、電極体21の厚みの分だけ出っ張った凸部26が形成されている。
ここで、ラミネート式電池20は、リチウムイオン電池であり、その電極体21は、平板状の正極板及び負極板をセパレータを介在させて積層して構成されている。また、各ラミネートフィルム22,22は、アルミニウム等の薄い金属層の両表面を、絶縁性の薄い樹脂層で被覆して構成されており、酸やアルカリに強く、かつ、軽量で柔軟な性質を有している。
正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28は電極体21の正極板及び負極板に接続されており、ラミネートフィルム22,22の間を通って延びて引き出され、外側に露出している。ヒートシール箇所23において、ラミネートフィルム22,22が正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28を覆っている部分は、タブ側ヒートシール箇所23Aであり、タブ側ヒートシール箇所23Aでは、ラミネートフィルム22,22が正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28とも接合されている。
電池11は、一対のラミネート式電池20,20を、互いの正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28を合わせて重ねることで2個のラミネート式電池20から構成される。これら一対のラミネート式電池20,20は、各凸部26が外表面に向くように組み合わされ、正極側集電タブ27,27同士、及び、負極側集電タブ28,28同士が接続されることで、電気的に並列に接続されている。
図3及び図4に示すように、一対の固定具30,30は、凸部26が形成された外側のラミネートフィルムのヒートシール箇所23に当接するように枠状に形成されており、その当接面30Aが一対のラミネート式電池20の両面からヒートシール箇所23を挟み込むように配置される。
各固定具30は、平面視でコの字状に形成された絶縁性固定具31と、絶縁性固定具31のコの字の先端開放部を塞ぐ棒状の導電性固定具32とを備えている。
絶縁性固定具31は、絶縁性を有する樹脂により構成されており、ここでは、ポリプロピレンで構成されている。導電性固定具32は、金属で構成されており、ここでは、導電性及び放熱性が良いアルミニウム合金で構成されている。
絶縁性固定具31は、タブ側ヒートシール箇所23Aに当接するタブ側絶縁フレーム部31Aと、タブ側絶縁フレーム部31Aの両端から互いに平行に延びる一対のフレーム部31B,31Bとを有している。
フレーム部31B,31Bの長手方向の両端部には、固定孔部34Aが設けられ、この固定孔部34Aには、一対の固定具30,30を連結する樹脂製ねじ35が挿通される。フレーム部31B,31Bは、当接面30Aの反対側の表面から樹脂製ねじ35が挿通され、樹脂製ねじ35にナット35Aが締結されることで固定される。固定孔部34Aは、フレーム部31B,31Bの表面から一段窪んだ座部34に形成されている。樹脂製ねじ35の頭部及びナット35Aは、座部34に収容され、表面から突出しない。ここで、樹脂製ねじ35は、ポリカーボネイト製である。
コの字の先端開放端側の固定孔部34Aの当接面30A側には、当接面30Aから一段窪んだ係合部38(図4)が形成されている。
フレーム部31B,31Bの当接面30Aには、フレーム部31B,31Bの外側縁部に沿って長手方向に延びる凸条部40と、凸条部40の内側で凸条部40より一段窪んだ収容部41とが形成されている。一対の固定具30、30が一対のラミネート式電池20、20のヒートシール箇所23に合わされた状態では、このフレーム部31B,31Bの向かい合う凸条部40,40同士が当接し、一対のラミネート式電池20、20の長辺側ヒートシール箇所23B,23Bは、向かい合う収容部41,41の間に挟まれて保持される。
フレーム部31B,31Bの両端の固定孔部34A,34Aの間には、連結ボルト13(図2)が挿通される一対の連結孔36,36が形成されている。
また、フレーム部31B,31Bの中間部には、当接面30Aから一段窪んだ段部37が形成されている。段部37内にはガス放出部24が配置され、ガス放出部24が当接面30Aで塞がれないようになっている。
導電性固定具32は、表面から一段窪んだ係合片部39,39を両端部に有し、係合片部39,39がフレーム部31B,31Bの係合部38,38に係合することで、絶縁性固定具31に仮組みされる。係合片部39,39には、樹脂製ねじ35が挿通される貫通孔39Aが形成されている。
導電性固定具32は、側面部から外側に突出する接続面部43を長手方向の中央部に有し、接続面部43には、タブ固定ビス19(図2)が締結されるねじ穴部43Aが複数形成されている。導電性固定具32は、正極側集電タブ27,27及び負極側集電タブ28,28が接続される接続端部である。
一対の固定具30,30は、一方の固定具30の導電性固定具32が、正極側集電タブ27のタブ側ヒートシール箇所23Aに当接するように配置され、一対のラミネート式電池20、20を挟んで反対側に配置される他方の固定具30の導電性固定具32が、負極側集電タブ28のタブ側ヒートシール箇所23Aに当接するように配置される。そして、固定孔部34A、貫通孔39A、孔29Aに樹脂製ねじ35を挿通し、ナット35Aを締結することで、ヒートシール箇所23が一対の固定具30,30の間に挟まれと共に、固定具同士が連結され、一対のラミネート式電池20、20に固定され、電池11が組み立てられる。樹脂製ねじ35は粘着力を有するため、振動が生じたとしても樹脂製ねじ35の緩みを防止できる。
一対のラミネート式電池20、20は、樹脂製ねじ35が四隅の孔29Aに挿通されるとともに、長辺側ヒートシール箇所23B,23Bが収容部41,41(図4)に収容されることで位置決めされる。孔29Aには絶縁性の樹脂製ねじ35が挿通されるため、ラミネートフィルム22の表面の樹脂層が融着の際に損傷したとしても、ラミネートフィルム22と導電性固定具32とが樹脂製ねじ35を介して導通してしまうことを防止できる。
また、導電性固定具32とタブ側ヒートシール箇所23Aとの間には、板状の絶縁シール46を介装することで、導電性固定具32とタブ側ヒートシール箇所23Aとの間で導通してしまうことを防止できる。
さらに、導電性固定具32の当接面30Aを、アルマイト皮膜を形成するなどして絶縁処理すれば、導電性固定具32とタブ側ヒートシール箇所23Aとの間で導通してしまうことを防止できる。また、導電性固定具32以外の部分では、絶縁性固定具31がヒートシール箇所23に当接するため、フレーム部31B,31Bがラミネートフィルム22に導通することを防止できる。
図6に示すように、電池11が組み立てられた状態では、正極側集電タブ27,27及び負極側集電タブ28,28は、導電性固定具32の接続面部43に当接するように折り返され、これにより、正極側集電タブ27,27及び負極側集電タブ28,28は、各接続面部43に電気的に接続される。詳細には、正極側集電タブ27,27側の導電性固定具32は、一対のラミネート式セル20,20の一方の面側に位置し、負極側集電タブ28,28側の導電性固定具32は、一対のラミネート式電池20,20の他方の面側に折り返される。すなわち、正極側集電タブ27,27及び負極側集電タブ28,28は、互いに反対方向に折り返される。
図2に示すように、電池モジュール10の組み立ての際には、電池11は、図6の電池11を一段積層する毎に上下に180°回転して、正極側集電タブ27,27に積層された隣の電池の負極側集電タブ28,28が近接するようにして、互いを接続し、複数の電池11が直列で接続される。正極側集電タブ27,27及び負極側集電タブ28,28は、互いに重なるように配置されるとともに外側から接続板12によって覆われ、タブ固定ビス19によって導電性固定具32に固定される。
本実施の形態では、電池11は4段に積層され、4段の電池11の各連結孔36及びラミネート電池20の両端に形成された半円状の各孔29Bに連結ボルト13が挿通され、連結ボルト13の先端にナット(不図示)が締結されることで、複数の電池11が一体に連結される。連結ボルト13はステンレス製であり、金属の連結ボルト13で電池11を連結するため、積層体となった電池11の強度及び剛性を向上できる。連結ボルト13の軸部は、ゴム製の熱収縮チューブ(不図示)が装着されることで絶縁処理されている。このため、連結ボルト13が孔29Bを介してラミネートフィルム22に導通することが防止される。
そして、カバー14A〜14Fは、固定具30の側面部及び表面部に形成された複数の雌ねじ部44に締結されるカバー固定ビス15によって固定され、図1に示す電池モジュールが完成する。なお、接続板12に面するカバー14A,14Cには、接続板12を避けるように膨出した膨出部16が設けられている。
なお、電池モジュールの端子17が、積層された4段の電池11の両最端に位置する電池11の一方にある隣接する電池11との接続がされない正極側集電タブと負極側集電タブに、図2に符号イで示すような、固定具の表面から側面に渡るL字状の接続具を接続し、この接続具に端子を植立し、これにカバーの開口部を貫通してナット等で開口部を封口固定することなどで形成することができる。
ここで、図6に示すように、絶縁性固定具31及び導電性固定具32の厚みt1は、凸部26の厚みt2以上に形成することで、電池11が積層体となった状態で、固定具30の表面部同士が当接することで、隣接する電池11の凸部26の間に空間を形成するか、又は防振シートを挿入することで、凸部26同士が当接することが防止されるため、電動自動二輪車の走行中に電池モジュール10に振動や衝撃が作用したとしても、ラミネートフィルム22が損傷することがない。
また、凸部26の間に空間が形成されるため、電池11の発熱をこの空間を通して導電性固定具32に導くことで有効に放熱できる。
さらに、導電性固定具32は、充放電に伴う電池11の発熱量を蓄えるに十分な熱容量を有するような材質、及び体積に構成することで、いわゆるヒートマスとして機能する。
以上説明したように、本実施形態によれば、電極体21を覆うラミネートフィルム22,22の周囲をヒートシールして封止したラミネート式電池20から構成される電池モジュールにおいて、ラミネート式電池20のヒートシール箇所23,23に固定具30,30を設け、各固定具30,30を連結した電池11とし、これで電池モジュールを構成したので、簡単な構成にして小型化及び軽量化できる。
また、固定具30,30同士で複数のラミネート式電池20,20を挟み込んでも、振動や衝撃などが加わってもラミネート式電池20同士が擦れることがなく、ラミネートフィルム22が破れたりすることも無い。
特に、この構成においては、固定具30,30の厚みを電極体21の厚み以上とすることで、凸部26突出を防止でき、ラミネート式電池20同士の擦れを防止できる。
また、固定具30,30の一部を導電性にすることで、ラミネート式電池20が発する熱を有効に放出し得ると共に、この導電材が電池の熱量を貯める熱容量を有するものとすることで、熱を貯めることもでき、発熱によるラミネート式電池20,20の劣化を抑えることができる。
また、固定具30は、ラミネート式電池20が、ラミネートフィルム22の外部に引き出した正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28を備え、ラミネート式電池20のヒートシール箇所23のうち、正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28の引き出し箇所には導電性固定具32を設け、導電性固定具32を正極側集電タブ27,27及び負極側集電タブ28,28にそれぞれ導通させて電池11同士を電気的に接続する接続端部を構成することで、この接続端部同士を導通させることで複数の電池11を簡単に電気的に接続することができる。また、ヒートシール箇所23の固定及び正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28の接続を導電性固定具32によって行うことができるため、電池モジュールを小型化及び軽量化できる。
特に、この構成においては、導電性固定具32とタブ側ヒートシール箇所23Aとの間に絶縁シール46及びアルマイト皮膜を介在させることで、ラミネートフィルム22が損傷しても、導電性固定具32と電極体21との間の電気的な絶縁を確保できる。
また、ラミネート式電池20のヒートシール箇所23のうち、正極側集電タブ27及び負極側集電タブ28の引き出し箇所以外には、絶縁性固定具31を設け、絶縁性固定具31の複数箇所に連結ボルト13を挿通し、隣接する他の電池11の絶縁性固定具31同士を連結し、電池11同士が複数箇所で連結されることから、振動や衝撃などが加わっても組電池11同士が擦れることがなく、これにより、ラミネートフィルム22が破れたりすることを防止できる。また、簡単な構成で複数の電池11を連結でき、電池モジュールを小型化及び軽量化できる。
なお、上記実施の形態は本考案を適用した一態様を示すものであって、本考案は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記の実施の形態では、絶縁性固定具31は、ポリプロピレンで構成されているものとして説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の材料を用いたものであっても良い。
また、導電性固定具32は、アルミニウム合金で構成されているものとして説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、純アルミ、銅系及び鉄系等の金属であっても良い。
更に、樹脂性ねじ35は、ポリカーボネイト製で構成されるものとして説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、ポリフェニレンサルファイド、レニー、ポリエーテルエーテルケント等の材料を用いたものでも良い。
更に又、電池の電気的な接続については、電池を直列接続や並列接続、または、それらを組み合せた接続をして複数の電池から成る電池モジュールを構成しても良い。
また、上記の実施の形態では、電池11を一対のラミネート式電池20、20で構成したが、1個のラミネート式電池や発熱量が許されるなら3個以上のラミネート式電池で構成しても良く、この場合は、例えば、平坦なラミネート式電池が3つ以上の複数重ねられて電池が構成される場合、最前のラミネート式電池及び最後のラミネート式電池に固定具30,30を設ければ良い。
11 電池
13 連結ボルト(連結棒)
20 ラミネート式電池(電池)
21 電極体
22 ラミネートフィルム(外装体)
23 ヒートシール箇所
27 正極側集電タブ
28 負極側集電タブ
30 固定具
31 絶縁性固定具
32 導電性固定具

Claims (3)

  1. 電極体を覆うラミネートフィルムの周囲をヒートシールして封止したラミネート式電池の複数を積層し固定すると共に、電池間を接続してなる電池モジュールにおいて、前記電池のヒートシール箇所の両面に枠状の固定具を設けて電池を挟み込み、前記固定具同士を連結した電池を積層したことを特徴とする電池モジュール。
  2. 前記電池のそれぞれが、前記外ラミネートフィルムの外部に引き出した集電タブを備え、
    電池のヒートシール箇所のうち、前記集電タブの引き出し箇所には導電性固定具を設け、当該導電性固定具を前記電極タブの各々と導通させた接続端部を構成し、この接続端部同士を接続して多数の電池を接続したことを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 電池のヒートシール箇所のうち、集電タブの引き出し箇所以外には、絶縁性固定具を設け、前記絶縁性固定具の複数箇所に連結棒を挿通し、他の電池の絶縁性の固定具同士を連結し、前記電池を複数連結させたことを特徴とする請求項2に記載の電池モジュール。
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