JP3169520B2 - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JP3169520B2
JP3169520B2 JP00466695A JP466695A JP3169520B2 JP 3169520 B2 JP3169520 B2 JP 3169520B2 JP 00466695 A JP00466695 A JP 00466695A JP 466695 A JP466695 A JP 466695A JP 3169520 B2 JP3169520 B2 JP 3169520B2
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water
valve body
float
valve
opening
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学 大羽
知之 森下
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エー・ティー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水路の取水などで使用
される弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示されるように、水路の取水など
で使用される従来の弁装置は、弁本体1の側面に水流入
口部2を開口し、弁本体1の下面に流出口3を開口し、
この流出口3に対し水面のフロート(図示せず)と連結
ロッド4を介し連動して上下動する可動弁体5を開閉自
在に設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の弁装置にお
いては、可動弁体5を開閉する際に、例えば閉じるとき
は、流出口3から流出する水圧に抗して可動弁体5を閉
じる必要があり、可動弁体5に抵抗が作用する。このよ
うな抵抗は、フロート(図示せず)の負荷となり、フロ
ートの水位追従性を損ない、可動弁体5の動作を不安定
にする。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、水位追従性および動作安定性に優れた弁装置を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水面に設けた
フロートにより開閉動作を繰返して水位を制御する弁装
置において、側面に水流入口部を開口し軸方向の一端お
よび他端にほぼ同径の開口を設けた弁本体と、この弁本
体の一端の開口に摺動自在に水密嵌合し前記フロートと
連動して変位する常閉体と、この常閉体と一体に連結し
前記弁本体の他端の開口に対し開閉自在に設けた可動弁
体とを具備した構成の弁装置である。
【0006】
【作用】本発明は、常閉体と可動弁体とに作用する圧力
が互いに反対方向で打消し合うため、可動弁体を軽微な
軸方向力で開閉できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図1および図2に示される一
実施例を参照しながら詳細に説明する。
【0008】図1は本発明に係る弁装置を示し、上下方
向に中心軸を有する円筒形の弁本体11にあって、その一
側面に水流入口部12を設け、この水流入口部12の開口13
の外周縁に取付フランジ14を一体に取付ける。
【0009】弁本体11の軸方向上端に一体のフランジ15
を介して円環板状のパッキング溝付固定蓋16をボルト17
により取付け、また、弁本体11の軸方向の下端に一体の
フランジ18を介して円環板状の弁座板19をボルト20によ
り設ける。前記固定蓋16および弁座板19にほぼ同径の開
口21,22をそれぞれ設ける。
【0010】この弁本体11の固定蓋16の開口21にフロー
ト(図1には示さず)と連動して変位する常閉体31を摺
動自在に水密嵌合する。この常閉体31は、円板形の可動
蓋32の下面に円筒形のシリンダ33を一体に溶接してな
る。
【0011】固定蓋16の上面にパッキング受け台34を一
体に設け、これらの固定蓋16およびパッキング受け台34
の内周部に形成されたパッキング嵌着溝にV形断面の円
環状パッキング35を嵌着し、パッキング受け台34にボル
ト止めしたパッキング押え板36により前記パッキング35
を押圧し、このパッキング35により固定蓋16と常閉体31
のシリンダ33との間の水密を保持する。
【0012】常閉体31の可動蓋32はシリンダ33より大径
に形成して、シリンダ33より突出した部分を前記パッキ
ング押え板36と係合する係止部37とする。
【0013】また、可動蓋32の上面に空気抜き弁41を設
け、常閉体31内の空気抜きを行うようにする。さらに可
動蓋32の上面中央にフロートと連結するための弁棒42を
補強リブ43により固定してなる取付板44をボルト45によ
り固定する。
【0014】このボルト45は、連結部材46の上端に補強
リブ47により取付けてなる取付板48をも可動蓋32に固定
する。
【0015】この連結部材46の下端に補強リブ51により
取付板52を取付け、この取付板52に、前記弁座板19の開
口22に対し開閉自在に設けた円板形の可動弁体53をボル
ト54により固定する。このように、前記常閉体31とこの
可動弁体53とを連結部材46により一体に連結する。
【0016】可動弁体53は、前記取付板52より大径の円
形弁板55を主要構成部材とし、取付板52と弁板55との間
にパッキング56の内周部を挟持し、このパッキング56の
外周部上面を前記弁座板19の下面に接離自在に対向させ
る。弁板55は弁座板19の下面に取付けられた例えば4枚
の案内翼57により上下動を案内する。
【0017】図2は、図1に示す弁装置を水路の取水部
61に設置した例であり、取水部61の内部に越流堰部62を
介して溜水部63と排水部64とを設け、溜水部63の底部に
て給水管65のフランジ66に、弁本体11の水流入口部12の
取付フランジ14を接続し、前記常閉体31および可動弁体
53と一体の弁棒42に連結ロッド67を介し水面に設けたフ
ロート68を連結する。
【0018】このフロート68は、取水部61の上部内壁に
固定したフロート囲み枠71の内部に上下動自在に設け、
フロート68の中央孔部72を貫通した前記連結ロッド67の
上部にねじ筒73を設け、このねじ筒73にハンドル74によ
り回転されるねじ棒75を螺合し、このねじ棒75の上部に
前記フロート68と一体の取付枠76を、ねじ棒75と一体に
上下動するように係合する。
【0019】このため、ハンドル74によりねじ棒75を回
転すると、連結ロッド67に対しねじ棒75が上下動するか
ら、このねじ棒75とともにフロート68も上下動調整でき
る。前記連結ロッド67のフロート貫通構造、ハンドル74
により回転されるねじ棒75の螺合構造は、フロートレベ
ル調整機構を構成し、定量取水を行う際にフロート68を
希望する越流水深にセットする。
【0020】次に、この実施例の作用を説明する。
【0021】溜水部63の水位が下がると、フロート68が
下降し、取付枠76、ねじ棒75、連結ロッド67および弁棒
42を介して常閉体31および可動弁体53が下降する。この
ため、弁座板19の開口22が開き、給水管65から弁本体11
内に供給された水がこの開口22より溜水部63内に流出す
る。
【0022】一方、溜水部63の水位が上がると、フロー
ト68が上昇し、取付枠76、ねじ棒75、連結ロッド67およ
び弁棒42を介して常閉体31および可動弁体53が上昇す
る。このため、可動弁体53が弁座板19の開口22を閉じ、
この開口22からの水の流出を停止する。
【0023】このとき、弁本体11内に供給された水圧は
常閉体31の可動蓋32と可動弁体53とに作用するが、両者
の受圧面積が等しいとともに両者に作用する内圧が互い
に反対方向であるため、相互に打消し合う。これは、可
動蓋32と可動弁体53とに作用する外圧についても同様で
あり、相互に打消し合う。
【0024】このため、可動弁体53を軽微な軸方向力で
開閉でき、すなわちフロート68の負荷を軽減できる。こ
れは、フロート68の小型化につながり、また、可動弁体
53を開閉する際のフロート68の水位追従性を良くし、さ
らに、可動弁体53の動作を安定なものにする。
【0025】例えば、吐出流による弁本体11内の脈流に
対し、可動蓋32と可動弁体53との内圧相殺により脈動
(内圧変動)を吸収するので、可動弁体53の安定した動
作を確保でき、また、バランスの保たれた状態で可動弁
体53の開閉速度を緩やかに行えるため、閉弁時のウォー
タハンマの発生を防止できる。
【0026】次に、図2に示された実施例は、前記フロ
ートレベル調整機構を操作してフロート68を希望する越
流水深にセットすることにより定量取水を自動的に行う
例であるが、本発明の弁装置はこの実施例に用途を限ら
れるものではない。
【0027】例えば、使用に応じて水位が下がれば放水
し、水の使用が止まり水位が回復すれば止水して、必要
水量だけを確実に補給する自動取水に使用する例、また
は落差の大きい管水路において、途中の減圧水槽に装備
して水位を自動的に調整する減圧調整取水に使用する例
がある。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、弁本体の一端の開口に
摺動自在に水密嵌合した常閉体と、弁本体の他端の開口
に対し開閉自在に設けた可動弁体とを一体に連結したか
ら、常閉体と可動弁体とに作用する軸方向圧力が互いに
打消し合って、可動弁体を軽微なフロート力で開閉で
き、すなわちフロートの負荷を軽減でき、フロートは僅
かな水位変化にも敏感に反応して水位を高精度に制御で
きる。言換えれば可動弁体を開閉する際のフロートの水
位追従性を向上できる。さらに、常閉体と可動弁体とに
よる内圧相殺により、内圧の脈動等に対し可動弁体の安
定した動作を確保でき、また、閉弁時のウォータハンマ
の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弁装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】同上弁装置を定量取水に使用した例を示す取水
部の断面図である。
【図3】従来の弁装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11 弁本体 12 水流入口部 21,22 開口 31 常閉体 53 可動弁体 68 フロート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 8/04 E02B 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水面に設けたフロートにより開閉動作を
    繰返して水位を制御する弁装置において、 側面に水流入口部を開口し軸方向の一端および他端にほ
    ぼ同径の開口を設けた弁本体と、 この弁本体の一端の開口に摺動自在に水密嵌合し前記フ
    ロートと連動して変位する常閉体と、 この常閉体と一体に連結し前記弁本体の他端の開口に対
    し開閉自在に設けた可動弁体とを具備したことを特徴と
    する弁装置。
JP00466695A 1995-01-17 1995-01-17 弁装置 Expired - Lifetime JP3169520B2 (ja)

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JPH08193319A JPH08193319A (ja) 1996-07-30
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015075444A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 独立行政法人 国立印刷局 光輝性印刷物の検査方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015075444A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 独立行政法人 国立印刷局 光輝性印刷物の検査方法

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