JP3169502B2 - データ待ち行列装置及びデータ待ち行列システム及びデータキューイング方法及びatmスイッチ - Google Patents

データ待ち行列装置及びデータ待ち行列システム及びデータキューイング方法及びatmスイッチ

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JP3169502B2
JP3169502B2 JP1756694A JP1756694A JP3169502B2 JP 3169502 B2 JP3169502 B2 JP 3169502B2 JP 1756694 A JP1756694 A JP 1756694A JP 1756694 A JP1756694 A JP 1756694A JP 3169502 B2 JP3169502 B2 JP 3169502B2
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声、データ、画像
等のマルチメディアの種々の情報をブロック化したフレ
ーム構造の情報や固定長パケットのような有限長のデー
タを一時的に記憶し、遅延を与えたりデータ交換を行っ
たりするときに用いるデータ交換装置や共通バッファ形
のデータ交換装置のアドレス制御部分に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ATM通信方式では、例えば回線信号や
音声のような連続的な信号、およびデータや動画像のよ
うなバースト的な信号をすべて固定の長さに分割して、
それに宛先情報等を示したヘッダを付加してパケットを
つくり、同一形式のパケットで情報を転送する。端末と
伝送路とはフレーム等の同期が不要となり、また、端末
と伝送路との速度とは独立でよいため、いかなる端末に
対しても対応することができる。しかし、高速パケット
スイッチには、ランダムにパケットが到着するため、あ
る瞬間には、一つの宛先に、多数のパケットが殺到する
ことがあり、情報の欠落を防ぐために、パケットの待ち
合わせをする必要が生じる。
【0003】この問題に対し、例えば、文献 Internati
onal Conference on Communications, 1987,セッショ
ン22、論文番号2、Jean-Pierre Coudreuse, Michel
Servel, ■PRELUDE:An Asynchronous Time-Division Sw
itched Network,■ のFig.5及びFig.6 には高速パケッ
トスイッチが提案されている。この文献は、回線交換デ
ータやパケット交換データを効率よく多重および伝送す
る非同期転送モード(ATM)通信方式における高速パ
ケットスイッチに係るものであり、従来のデータ待ち行
列装置はその制御回路16に見ることができる。図30
にその一例のブロック図を示す。111 〜11n はデー
タが入力されるn(n≧2)本の入線であり、ここに到
着するパケットは固定長である。121 〜12m はパケ
ットが出力されるm(m≧2)本の出線である。13は
入力したパケットを多重するパケット多重回路である。
14は指定したアドレスに、データを書き込むことが可
能で、かつアドレスを指定することで、書き込み順とは
無関係にデータを読み出すことのできるメモリである。
15は読み出したパケットを分離するパケット分離回路
である。16はパケットの交換を制御する制御回路であ
る。
【0004】図31は、制御回路16を詳細に記したも
のである。この制御回路16は、上記文献のFig.10に記
載されている従来のデータ待ち行列装置を、説明のため
やや変形して示したものである。図において、17は到
着パケットのヘッダから、そのパケットをメモリ14に
書き込むアドレスを決定し、パケットの宛先出線121
〜12m を判定し、新しいヘッダに変換する機能をもつ
ヘッダ変換回路である。20は循環セレクタであり、情
報を順に選ぶ機能をもつ。
【0005】18は、従来のデータ待ち行列装置であ
り、1がパケットのメモリ14への書き込みアドレスが
入力する入力線、31 〜3m がそのパケットの宛先を示
す宛先指示入力、21 〜2m はアドレスが待ち合わせを
した後に出力される出力線である。191 〜19m は出
線121 〜12m 対応に設けられた先入れ先出しメモリ
である。従来のデータ待ち行列装置18は、到着したパ
ケットの書き込みアドレスを出線121 〜12m 対応に
並べ、待ち行列をつくり、出線121 〜12m 毎に到着
順にアドレスを出力する機能を備える。
【0006】この高速パケットスイッチの複数の入線1
1 〜11n に到着したパケットは、パケット多重回路
13で多重化され、メモリ14に書き込まれる。また、
到着パケットの宛先情報を含むヘッダは、制御回路16
に送られ、ヘッダ変換回路17によって宛先出線121
〜12m が判定され、新しいヘッダに変換される。ま
た、メモリ14に書き込まれたアドレスは、従来のデー
タ待ち行列装置18により宛先出線121 〜12m 対応
に行列される。従来のデータ待ち行列装置18では、先
入れ先出しメモリ191 〜19m を使用している。
【0007】一方、従来のデータ待ち行列装置18から
読み出されたアドレスに従って、メモリ14からパケッ
トを読み出し、パケット分離回路15で分離されて、パ
ケットが所定の出線121 〜12m に出力される。以
上、データ待ち行列装置18の動作により、入線111
〜11n 上のパケットが所望の出線121 〜12m に出
力され、パケットの交換が実現される。
【0008】図32は、従来の共通バッファ形ATMス
イッチの構成を示す図である。ATMスイッチは入線1
1 〜118 からセルが入力すると、セルからヘッダを
分離し制御回路16に転送する。制御回路16では、ヘ
ッダからそのデータの宛先をキューイングし、キューイ
ングしたデータに基づいて入力したデータの宛先を出力
する。一方、入力されたデータはクロスポイントスイッ
チを通過して共通バッファメモリ(SBM)に入力さ
れ、記憶される。SBMに記憶されたデータは制御回路
16からの出力指示に基づき、各出線121 〜128
いずれかに出力される。図33は、制御回路16に用い
られる従来の先入れ先出しメモリを用いたアドレスのキ
ューイングを示す図である。
【0009】次に、図34は、従来の1つのセルが複数
の出線に対して出力される同報セルが入力された場合の
動作を説明する図である。同報セルを扱う場合には、共
通バッファメモリ(SBM)にそれぞれ記憶されたデー
タに対応して、そのデータが同報セルかどうかであるを
示す同報セルカウンタ(MCC)を備えている。例え
ば、図34においては、新たに入力した同報セルがSB
M141 にデータA0として記憶され、この同報セルが
2つの出線に出力されるべきものである場合には、MC
C93に示すようにカウント値を0から2に増加させ
る。また、SBM142 に記憶されたデータB3は2つ
の出線に出力される同報セルであり、2つの出線に出力
されることによりMCC90の値が2から0に変化す
る。また、SBM143 に記憶されたデータC1はMC
C92に示すように2つの出線に出力されるべきとこ
ろ、この時点では1つの出線にしか出力されていないた
め、カウント値を2から1に減少させる。このようにし
て、SBMに記憶されているデータが複数の出線に出力
されることを管理する。図36は、共通バッファメモリ
(SBF)とアドレス待ち行列(AQ)の必要メモリサ
イズの計算式を示す図である。
【0010】図35は、共通バッファメモリ(SBM)
とアドレス待ち行列(AQ)の必要メモリサイズを示す
図である。図36にこのグラフを作成する場合の共通バ
ッファメモリ(SBF)とアドレス待ち行列(AQ)の
必要メモリサイズの計算式を示す。図35に示すグラフ
から分かるようにアドレス待ち行列(AQ)の必要メモ
リサイズは、出線数の増加とともに急増する。そして、
ある時点からSBMのメモリサイズよりもアドレス待ち
行列(AQ)のメモリサイズのほうが増加してしまうと
いう逆転現象が生じる。
【0011】次に、図37は、ATMスイッチが高速化
した場合及びATMスイッチが大規模化した場合の考慮
すべき点を示す図である。ATMスイッチが高速化した
場合には、動作速度が増加する。このため、アドレス待
ち行列の1秒当たりの書込みアドレス個数が動作速度と
入線数と出線数に比例して増加することになり、アドレ
ス待ち行列は高速動作を強いられる。また、ATMスイ
ッチが大規模化することにより、入線数が増加し、また
出線数が増加する。さらに、共通バッファメモリのサイ
ズが増加する。このような増加に伴い、アドレス待ち行
列は行列数を増加させなければならない。また、行列の
長さを増加させなければならない。また、アドレスを示
すビット数を増加させなければならない。このようなこ
とから、アドレス待ち行列のサイズが増加してしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のデータ待ち行列
装置は以上のように構成されているので、例えばメモリ
14にP個のパケットの書き込み容量がある場合には、
先入れ先出しメモリ19でのアドレスの溢れによる欠落
を防ぐためには、一つあたりP個のアドレスを保持でき
る容量を要するので、従来のデータ待ち行列装置18全
体では、P×m個のアドレス保持容量を要することにな
り、その結果として、装置の規模が大きくなってしまう
という課題があった。
【0013】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、データの待ち行列を保持
するメモリを複数個用意する必要がなく、データの待ち
行列を保持するメモリを全出力線で共有化できることに
より、メモリ容量を少なくして装置全体の規模を小さく
するとともに、メモリ容量を越えることで生じるデータ
の廃棄率を下げることが可能なデータ待ち行列装置及び
データキューイング方法を得ることを目的とする。ま
た、データの待ち行列を保持するメモリを共有化した場
合にも優先度を伴うデータ処理が行なえるデータ待ち行
列システムを得ることを目的とする。また、共通バッフ
ァ型ATMスイッチにおいて、全出力線で共有化された
アドレスキューを設けることによりATMスイッチ全体
の装置規模を小さくすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデータ待
ち行列装置は、入力線に入力された有限長のデータを、
その宛先に関係なく、順次隣接間でシフトしていくこと
が可能なシフトメモリに書き込み、シフトメモリに対応
してそのデータの宛先をしめす宛先表示ビットを設け、
宛先出力線対応に宛先表示ビットの中の有意ビットを検
索する検索回路により出線対応に到着先着順で出力デー
タをみつけ、セレクタにより抽出し、抽出の後に、シフ
トメモリの後段をシフトさせ、セレクタよりデータを所
望の出力線に出力させるようにしたものである。
【0015】また、この発明に係るデータ待ち行列装置
は、入力データが複数個の出線に同報される場合にも対
応でき、入力線に入力された有限長のデータを順次隣接
間でシフトしていくことが可能なシフトメモリに書き込
み、シフトメモリに対応してそのデータの宛先を示す宛
先表示ビットを設け、宛先出力線対応に宛先表示ビット
の中の有意ビットを検索する検索回路により出線対応に
到着先着順で出力データをみつけ、セレクタにより抽出
し、抽出の後に、シフト検出回路が対応する全部の宛先
表示ビットをみて、すべてが有意でないことを検出する
と、シフトメモリの後段をシフトさせ、セレクタよりデ
ータを所望の出力線に出力させるようにしたものであ
る。
【0016】第1の発明に係るデータ待ち行列装置は、
以下の要素を有するものである。 (a)データを出力する複数の出力線、(b)上記複数
の出力線の少なくともいずれかひとつの出力線を宛先と
して保持したデータを入力する入力部、(c)上記複数
の出力線に対して共通に設けられ、上記入力部から入力
されたデータを記憶する記憶部、(d)上記出力線それ
ぞれに対して、上記記憶部に記憶されたデータの中から
その出力線を宛先として保持しているデータを検索し
て、検索されたデータをその出力線に対して出力すべき
データとして、選択する検索選択手段。
【0017】第2の発明に係るデータ待ち行列装置は、
上記記憶部が、データを順にシフトして記憶する複数の
シフトメモリと、シフトメモリ毎に上記出力線に対応し
て設けられた出力線対応メモリを有し、シフトメモリに
記憶されたデータの宛先が示す出力線に対応する出力線
対応メモリを用いてデータの宛先を保持することを特徴
とする。
【0018】第3の発明に係るデータ待ち行列装置は、
上記検索選択手段が、出力線に対応して設けられた検索
手段を有し、検索手段が上記出力線対応メモリを検索す
ることにより、出力線に出力すべきデータを検索するこ
とを特徴とする。
【0019】第4の発明に係るデータ待ち行列装置は、
上記検索選択手段が、出力線に対応して設けられた選択
手段を有し、選択手段が、上記検索手段により検索され
たデータを対応する出力線に出力することを特徴とす
る。
【0020】第5の発明に係るデータ待ち行列装置は、
更に、上記検索選択手段により出力線に出力されたデー
タを記憶部から削除する削除手段を有することを特徴と
する。
【0021】第6の発明に係るデータ待ち行列装置は、
入力部が入力したデータの宛先が複数ある場合に、上記
削除手段は複数の宛先に出力されてからデータを記憶部
から削除することを特徴とする。
【0022】第7の発明に係るデータ待ち行列装置は、
更に、複数のシフトメモリにそれぞれ対応して設けら
れ、対応するシフトメモリに記憶されたデータの出力線
への出力をチェックし、データが出力線に出力された場
合に他のシフトメモリから対応するシフトメモリにデー
タのシフトを要求するシフト検出手段を備えたことを特
徴とする。
【0023】第8の発明に係るデータ待ち行列装置は、
上記入力部が、一定時間長のタイムスロット毎にデータ
の入力を行ない、上記シフトメモリが、データを1タイ
ムスロット毎に1度以上シフトさせ、上記検索選択手段
が、データを複数のタイムスロット毎に1度検索するこ
とを特徴とする。
【0024】第9の発明に係るデータ待ち行列装置は、
上記入力部が、一定時間長のタイムスロット毎にデータ
の入力を行なうとともに、Y個(Y≧2)のシフトメモ
リにそれぞれ接続され、各タイムスロット毎にシフトメ
モリにデータを入力するY本の入力線を有し、上記シフ
トメモリが各タイムスロット毎に少なくともY回以上デ
ータをシフトすることを特徴とする。
【0025】第10の発明に係るデータ待ち行列装置
は、上記検索選択手段が、出力線の数よりも少ない数の
検索手段を有することを特徴とする。
【0026】第11の発明に係るデータ待ち行列装置
は、上記検索選択手段が、出力線の数よりも少ない数の
選択手段を有することを特徴とする。
【0027】第12の発明に係るデータ待ち行列装置
は、上記入力部が、直列信号を入力することともに、入
力した直列信号を並列信号に変換する直列並列変換手段
を備えており、上記記憶部が上記直列並列変換手段から
の並列信号を入力することを特徴とする。
【0028】第13の発明に係るデータ待ち行列装置
は、上記シフトメモリと上記出力線対応メモリはひとつ
のメモリ単位として対になっていることを特徴とする。
【0029】第14の発明に係るデータ待ち行列システ
ム装置は、以下の要素を有することを特徴とする。 (a)所定の優先度をもったデータを処理をする000
記載の第1のデータ待ち行列装置、(b)上記第1のデ
ータ待ち行列装置とは異なる優先度をもったデータを処
理する第2のデータ待ち行列装置、(c)優先度を伴っ
たデータを入力し、入力したデータの優先度に基づいて
上記第1と第2のデータ待ち行列装置のいずれか一方に
データを転送するデータ分配手段。
【0030】第15の発明に係るデータ待ち行列装置
は、上記入力部が、優先度をもった宛先を入力し、上記
記憶部が、上記宛先と優先度を記憶し、上記検索選択手
段が、上記優先度に基づいて宛先を検索することを特徴
とする。
【0031】第16の発明に係るデータ待ち行列装置
は、以下の要素を有することを特徴とする。 (a)フレーム構造の情報や固定長のアドレス情報や固
定長パケット等の、定められた固定時間に対し区切り目
をもつ有限長のデータが入力される単数または複数の入
力線と、(b)上記有限長のデータが出力される複数の
出力線と、(c)上記入力線の各々に対応して設けら
れ、上記データの宛先となる出力線を示す宛先指示を入
力する宛先指示入力手段と、(d)複数個が直列に接続
され、上記データを書き込み、先に書き込まれた上記デ
ータを順次シフトしていくことが可能なシフトメモリ
と、(e)上記シフトメモリと上記出力線に対応して設
けられ、上記宛先指示入力手段により入力された宛先指
示を宛先となる出力線に対応してビット単位に記憶し、
シフトメモリに書き込まれた上記データの宛先に対応す
るビットを有意とし、上記シフトメモリがシフトすると
それに合わせて記憶内容をシフトすることが可能な宛先
表示ビットと、(f)上記出力線に対応して設けられ、
先に書き込まれた上記データに対応する上記宛先表示ビ
ットの中から有意ビットを検索する検索回路と、(g)
上記検索回路の指示に従い、複数個のシフトメモリから
指示された上記データを選択し、上記出力線に選択出力
するセレクタ。
【0032】第17の発明に係るデータ待ち行列装置
は、有限長のデータが複数個の出力線に出力される場
合、上記シフトメモリに対応して設けられ上記宛先表示
ビットがすべて有意ビットでない状態を検出し、後段の
シフトメモリおよび宛先表示ビットにシフトを指示する
シフト検出回路を備えたことを特徴とする。
【0033】第18の発明に係るデータキューイング方
法は、以下の工程を有することを特徴とする。 (a)各タイムスロット毎に入力線から宛先を伴ったデ
ータを入力する入力工程、(b)上記宛先を伴ったデー
タを順に共通メモリに記憶する記憶工程、(c)複数の
出力線のそれぞれに対応して上記宛先を共通メモリに記
憶した順にサーチするサーチ工程、(d)サーチ結果に
基づいて各出力線に対応してデータを選択する選択工
程、(e)選択したデータを各出力線に出力する出力工
程。
【0034】第19の発明に係るデータキューイング方
法は、上記入力工程が、以下の工程を有することを特徴
とする。 (a)上記共通メモリがデータで満杯になっているかを
チェックするオーバーフローチェック工程、(b)上記
共通メモリがデータで満杯になっている場合、入力した
データを破棄する破棄工程。
【0035】第20の発明に係るデータキューイング方
法は、さらに、上記出力工程後に、出力されたデータを
上記共通メモリから削除する削除工程を有することを特
徴とする。
【0036】第21の発明に係るデータキューイング方
法は、上記記憶工程が、以下の工程を有することを特徴
とする。 (a)上記共通メモリに削除されたデータがあるかをチ
ェックするガーベージチェック工程、(b)上記共通メ
モリに削除されたデータがある場合、上記削除されたデ
ータに対して、上記共通メモリの他のデータをシフトす
るシフト工程。
【0037】第22の発明に係るデータキューイング方
法は、上記サーチ工程が、宛先をサーチする前に、上記
入力工程と記憶工程を複数回繰り返して実行させる繰り
返し工程を有することを特徴とする。
【0038】第23の発明においては、宛先を伴ったセ
ルを入力ポートと出力ポートの間で交換するATMスイ
ッチにおいて、以下の要素を備えたことを特徴とする。 (a)入力ポートから入力したセルを記憶する共通バッ
ファ、(b)上記データ待ち行列装置を備え、上記共通
バッファに記憶されたセルのアドレスとセルの宛先とを
上記データ待ち行列装置に供給し、上記データ待ち行列
装置から各出力ポートに出力されるべきセルのアドレス
を出力させるするコントローラ。
【0039】第24の発明においては、宛先を伴ったセ
ルを入力ポートと出力ポートの間で交換するATMスイ
ッチにおいて、以下の要素を備えたことを特徴とする。 (a)入力ポートから入力したセルを記憶する共通バッ
ファ、(b)上記共通バッファに記憶されたセルのアド
レスと宛先とを共通メモリにキューイングするととも
に、宛先に基づいてセルのアドレスを出力ポート毎に出
力する共通アドレスキューを備えたコントローラ。
【0040】第25の発明においては、上記アドレスキ
ューは、セルのアドレスと宛先を記憶するメモリ手段
と、宛先に基づいて各出力ポートに対応してアドレスを
選択する選択手段を備えたことを特徴とする。
【0041】第26の発明においては、上記メモリ手段
が、アドレスと宛先を記憶する複数のシフトメモリと、
シフトメモリに記憶された宛先を検索して出力ポートに
出力するセルのアドレスを検出するサーチエレメントを
備えたことを特徴とする。
【0042】第27の発明においては、上記シフトメモ
リが、シフトメモリの占有状態を示す占有インジケータ
を備えるとともに他のシフトメモリの占有インジケータ
の占有状態によりシフトメモリのアドレスと宛先を他の
シフトメモリへシフトするシフトトリガを備えたことを
特徴とする。
【0043】
【作用】この発明におけるデータ待ち行列装置は、入力
線に入力された有限長のデータを、シフトメモリに書き
込み、また、宛先に対応する宛先表示ビットを有意に
し、シフトメモリと宛先表示ビットは、前段が空いてい
るとシフトすることが可能となっていて、出力線対応に
宛先表示ビットの中の有意ビットを検索する検索回路に
より出線対応に到着順で出力データをみつけて、セレク
タによりシフトメモリからデータを抽出し、抽出の後
に、シフトメモリの後段をシフトさせ、セレクタよりデ
ータを所望の出力線に出力させる構成になっているた
め、シフトメモリを全出力線で共有化することが可能と
なり、少数のシフトメモリ容量でデータの溢れによる欠
落を防ぐことができるデータ待ち行列装置を実現する。
【0044】また、この発明におけるデータ待ち行列装
置は、入力線に入力された有限長のデータを、シフトメ
モリに書き込み、また、宛先に対応する宛先表示ビット
を有意にし、シフトメモリと宛先表示ビットは、前段が
空いているとシフトすることが可能となっていて、出力
線対応に宛先表示ビットの中の有意ビットを検索する検
索回路により出線対応に到着先着順で出力データをみつ
けて、セレクタによりシフトメモリからデータを抽出
し、抽出の後に、シフト検出回路が対応する全部の宛先
表示ビットをみて、すべてが有意でないことを検出する
と、シフトメモリの後段をシフトさせ、セレクタよりデ
ータを所望の出力線に出力させる構成になっているた
め、入力したデータの同報をした上で、シフトメモリを
全出力線で共有化することが可能となり、少数のシフト
メモリ容量でデータの溢れによる欠落を防ぐことができ
るデータ待ち行列装置を実現する。
【0045】特に第1の発明においては、記憶部が出力
線に対して共通に設けられており検索選択手段がその共
通に設けられた記憶部からデータを選択する。
【0046】第2の発明においては、記憶部がシフトメ
モリと出力線対応メモリを有しており検索選択手段は出
力線対応メモリに記憶された宛先を検索することにより
出力線毎に出力するデータを特定する。
【0047】第3の発明においては、検索手段が出力線
に対応して存在しており、各検索手段が出力線毎にデー
タを検索する。
【0048】第4の発明においては、選択手段が出力線
に対応して設けられており各選択手段が出力線毎にデー
タを出力する。
【0049】第5の発明においては、出力線に出力され
たデータを記憶部から削除し、記憶部を効率よく使用す
る。
【0050】第6の発明においては、同報データがある
場合にそのデータが複数の宛先に出力されてから削除す
るようにしたものであり、この装置において同報データ
を取り扱うことができる。
【0051】第7の発明においては、出力線にデータが
出力された場合、シフト検出手段が他のシフトメモリの
データをすでに出力されたデータが存在していたシフト
メモリにシフトしてくる。
【0052】第8の発明においては、シフトメモリは1
タイムスロット毎にデータを複数回シフトさせ、検索手
段が1タイムスロット毎にデータを1度検索する。即
ち、入力されるデータはタイムスロット毎に入力され、
出力されるデータは複数のタイムスロット毎に1度出力
されることになる。従って、このデータ待ち行列装置
は、ATMスイッチ等のコントローラに用いられるアド
レスキューとして用いることができる。アドレスキュー
に用いる場合には複数の入力線からのデータが共通の記
憶部に高速に入力される。一方アドレスキューからの出
力は、複数の出力線に対して行われるため低速でよい。
【0053】第9の発明においては、入力部が複数の入
力線を有して複数のデータを一度に入力する。記憶部
は、複数のデータをそれぞれ同時にシフトメモリに入力
する。この場合には、1タイムスロット毎に複数回のシ
フトを実行することにより、つぎのタイムスロットで複
数のデータが入力する場合でも、データを失うことなく
処理することができる。
【0054】第10の発明においては、出力線の数より
も少ない検索手段を備えており回路規模を小さくする。
【0055】第11の発明においては、出力線の数より
も少ないの選択手段を備えており、更に、回路規模を小
さくする。
【0056】第12の発明においては、入力部が直列信
号を並列信号に変換する。従って、記憶部へのデータの
記憶は並列的に行なわれる。
【0057】第13の発明においては、シフトメモリと
出力線対応メモリが、同期して動作する一つの単位とな
っており、シフト回路を簡略化する。
【0058】第14の発明においては、前述した様なデ
ータ待ち行列装置を2種類用意し、データの優先制御を
行なえる。
【0059】第15の発明においては、宛先と優先度の
表示を兼用することにより、検索手段が宛先の検索と同
時に優先度を用いた検索を行なえる。
【0060】第16の発明においては、検索回路とセレ
クタにより共通のシフトメモリから各出力線に対応した
データを出力する。
【0061】第17の発明においては、同報データが全
ての出力線に出力されたことを検出してデータのシフト
を促す。従って同報データが正しく処理できる。
【0062】第18の発明においては、共通メモリに一
旦データを蓄積した後、宛先のサーチを行ないそのサー
チ結果に基づいてデータを出力する。
【0063】第19の発明においては、既に共通メモリ
が一杯になっている場合には入力したデータを破棄す
る。
【0064】第20の発明においては、既に出力された
データを共通メモリから削除することにより共通メモリ
を有効に利用する。
【0065】第21の発明においては、削除されたデー
タを他のデータをシフトさせることにより抹消する。
【0066】第22の発明においては、複数の入力ポー
トからのデータを共通の記憶部に高速に入力するため、
データの入力と記憶を複数回実行させる。一方出力は出
力線のタイミングに合わせて行なう。
【0067】第23の発明においては、ATMスイッチ
に前述したようなデータ待ち行列装置を備えており、共
通の記憶部を用いた装置規模の小さいATMスイッチを
得ることができる。
【0068】第24の発明においては、共通バッファの
アドレスとその共通バッファに記憶されたデータの宛先
をキューイングする共通アドレスキューを一つだけ備え
ており、メモリ容量の少ないATMスイッチを得ること
ができる。
【0069】第25の発明においては、共通アドレスキ
ューにメモリ手段とアドレスを選択する選択手段を備
え、選択手段がメモリ手段に記憶された宛先に基づいて
アドレスを各出力ポートに対して選択する。
【0070】第26の発明においては、メモリ手段の中
に複数のシフトメモリを備え、サーチエレメントにより
そのシフトメモリに記憶された宛先を検索することによ
り各出力ポート毎のアドレスを識別する。
【0071】第27の発明においては、占有インジケー
タがシフトメモリの占有状態を示しており、この占有状
態が空きを示している場合には、シフトトリガーがデー
タをシフトすることにより、シフトメモリを効率よく使
用する。
【0072】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この発明に係るデータ待ち行列装置の一
実施例を示す図である。図において、図31と同一符号
は同図の各部と同一または相当部分を示している。
【0073】図1において、1は有限長のデータが入力
する入力線、21 〜2m はデータが出力する複数の出力
線、31 〜3m は出力線21 〜2m に対応して設けられ
入力するデータの宛先出力線をビット単位で示す宛先指
示入力、41 〜4k はデータが記憶されるシフトメモ
リ、511〜5kmはシフトメモリに対応した宛先表示ビッ
トであり、例えば宛先表示ビット512はシフトメモリ4
1 に記憶されているデータが出力線22 を宛先としてい
るか否かを、1ビットの情報で示している。また、別の
例で、例えば宛先表示ビット5kmはシフトメモリ4k
記憶されているデータが出力線2m を宛先としているか
否かを示している。61 〜6m は、出力線21 〜2m
応に設けられた検索回路で、例えば検索回路61 は、宛
先表示ビット511、521...5k1に接続されている。
1 〜7m は、出力線21 〜2m 対応に設けられたセレ
クタである。例えば、セレクタ71 は、出力線21 に対
応し、シフトメモリ41 〜4k から、検索回路61 の指
示に従い、該当するデータを選択し出力線21 に出力す
るものである。
【0074】次に動作について説明する。ここで、図2
〜図4は各部の信号のタイミングを示すタイムチャート
で、入力線1の本数が1本、出力線21 〜2m の本数m
が4本で、シフトメモリ41 〜4k の個数kが6個であ
る場合の各部の状態の変化を示している。
【0075】図2〜図4では、(a)が横軸方向に時間
の流れをタイムスロット単位に示している。(b)は入
力線1に入力されるデータの一例を、(c)は入力デー
タの宛先を示す宛先指示入力34 ,33 ,32 ,31
この順で示している。(d)〜(o)は、シフトメモリ
1 〜46 と宛先指示ビット511〜564の各タイムスロ
ットの状態の一例を示している。また、(p)〜(s)
は、出力線21 〜24に出力されるデータを示してい
る。
【0076】入力線1に入力するデータは、有限長の情
報であり、例えば定められた固定時間に対し区切り目を
もつフレーム構造の情報や固定長のアドレス情報や固定
長パケットのようなものである。図2〜図4では、固定
長の時間を定義し、説明のため、タイムスロット1から
順に番号をふり、時刻を定義している。同図では、単位
タイムスロットには、一つのデータが到着するものとし
ている。
【0077】タイムスロット1以前には、データが到着
していないか、あるいはデータが到着し出力されてから
十分な時間が経過し、内部のシフトメモリ41 〜46
はデータが存在していない例を示してある。また、デー
タは、タイムスロット1,2,3,4,6,7,8にそ
れぞれひとつずつ到着しているものとする。
【0078】また、図2〜図4は、出力線21 〜24
読み出しが、4タイムスロット毎にまとめて行われる場
合を示していて、実際にはタイムスロット4及びタイム
スロット8でデータが読み出されている。
【0079】データが入力線1から入力すると同時に、
宛先指示入力31 〜34 から宛先情報が入力される。例
えば、入力したデータが出力線24 を宛先とする場合、
宛先指示入力34 が有意状態となっている。図では、有
意ビットを”1”としているので、このとき、入力する
宛先指示入力{34 ,33 ,32 ,31 }は、{1,
0,0,0}となっている。
【0080】タイムスロット1では、出力線24 宛ての
データaが、タイムスロット2では、出力線21 宛ての
データbが入力している。いま、タイムスロット1では
シフトメモリ46 が空いているため、入力データaはす
ぐにシフトする。このとき、宛先指示入力31 〜34
は、宛先表示ビット564〜561に取り込まれる。
【0081】同様にタイムスロット2では、シフトメモ
リ45 が空いているため、データaはシフトメモリ46
からシフトメモリ45 へシフトし、空いたシフトメモリ
6には入力したデータbがシフトしてくる。データa
がシフトメモリ46 からシフトメモリ45 へシフトする
と同時に、元の宛先表示ビット564〜561は、次のシフ
トメモリ45 に対応した宛先表示ビット554〜551へシ
フトする。
【0082】次に出力線21 〜24 へのデータの読み出
しについて説明する。図2には、タイムスロット4でデ
ータをまとめて出力する例を示している。タイムスロッ
ト4でデータを出力するために、タイムスロット4のは
じめで、検索回路61 〜64 が、出力すべきデータの検
索を行う。もし、対応する宛先指示ビット511〜564
なかにそれぞれ有意ビットがあれば、それを対応するセ
レクタ71 〜74 に通知する。セレクタ71 〜74 は、
通知のあったシフトメモリ41〜46 からひとつを選択
し、データをそれぞれ出力線21 〜24 に出力する。
【0083】例えば、出力線21 に出力するデータを検
索するのは、検索回路61 であり、宛先指示ビット
11,521,531,541,551,561をこの順番で読み
取り、この中から有意ビット”1”を探す。もし、この
中に有意ビットがあれば、これをセレクタ71 に通知す
る。セレクタ71 は、図では6個のものから一つを選択
するセレクタであり、検索回路61 の指示に従って、6
個のシフトメモリ41 〜46 からひとつを選択し、該当
データを出力線21 に出力する。
【0084】上記出力線21 にデータを出力させるため
の動作は、他の出力線22 〜24 の出力動作とは独立で
あるので、同時にかつ別々に動作が可能である。
【0085】検索回路61 〜64 によって検索された宛
先表示ビット511〜564は、検索の結果、選択されると
有意ビットが消される。また、データが読み出されたシ
フトメモリ41 〜46 からは、そのデータが消去され
る。もし、そのシフトメモリ41 〜46 の後段にデータ
があれば、データが読み出されたシフトメモリに対して
後ろからデータがシフトされる。
【0086】次に、図2〜図4を用いて具体的な動作に
ついて、説明する。図2のタイムスロット1〜タイムス
ロット4においては、データa,b,c,dがそれぞれ
入力され、入力されたデータa,b,c,dは、入力さ
れた順にシフトメモリに記憶され、シフトされる。タイ
ムスロット4においては、前述したように出力線21
4 へのデータの読み出しが行われる。
【0087】以下、図2の例で、タイムスロット4にお
いて、出力線21 に出力するデータについて具体的に説
明する。タイムスロット4において、検索回路61 は、
宛先指示ビット511,521,531,541,551,561
この順番で読み取る。この値は、それぞれ0,0,0,
0,1,1である。この中から有意ビット”1”をこの
順番で探すと宛先指示ビット551が該当するので、これ
をセレクタ71 に通知する。セレクタ71 は、検索回路
1 の指示に従って、6個のシフトメモリ41〜46
ら45 を選択し、データbを出力線21 に出力する。
【0088】データbが出力線21 に出力されると、タ
イムスロット4でデータbが存在していたシフトメモリ
5 が空き、図3に示すタイムスロット5で後段にあっ
たデータcがシフトメモリ45 にシフトしてくる。ま
た、データcに付随して、宛先表示ビット564,563
62,561の情報も、宛先表示ビット554,553
52,551にシフトしてくる。
【0089】同様に、出力線24 にはデータaが出力さ
れる。
【0090】また、出力線22 に該当する宛先指示ビッ
ト512,522,532,542,552,562は0,0,0,
0,0,0と有意ビットがないため、検索回路62 は出
力するデータが無いことをセレクタ72 に通知する。そ
のため、出力線22 からは、データは出力されない。同
様に出力線23 からも出力されるデータは無い。
【0091】タイムスロット5においては、入力線1か
らデータが入力されないため、タイムスロット5におけ
るデータが空きのまま順にシフトされる。更に、タイム
スロット6〜タイムスロット8においては、データe,
f,gが順に入力される。入力されたデータはシフトメ
モリに記憶されシフトされる。タイムスロット8におい
ては、前述したように出力線へのデータの読み出しが行
われる。この場合には、出力線21 に出力するデータと
して、検索回路61 がデータcを検索する。また、出力
線22 出力するデータとして検索回路62 がデータeを
検索する。これら検索されたデータcとデータeは、そ
れぞれの出力線に出力される。出力線23 及び出力線2
4 に関しては、宛先指示ビットに有意ビットがないた
め、検索回路63 及び検索回路64 は、出力データがな
いことを判断する。従って、出力線23 及び出力線24
には、データは出力されない。
【0092】次に、タイムスロット9〜タイムスロット
11においては、入力線からデータが入力されない。こ
の場合には既にシフトメモリに記憶されているデータが
順次シフトされる。
【0093】また、図4に示すタイムスロット10で
は、データdがシフトメモリ41 中に存在しているが、
シフトメモリ41 は最終段であるので、データdはこれ
以上シフトされずに、タイムスロット11でもシフトメ
モリ41 中に存在している。
【0094】このデータdは、タイムスロット12にお
いて、検索回路61 により出力線21 に出力するデータ
であると検索され、セレクタ71 により出力線21 に出
力される。
【0095】上記の例では、入力したデータをすべてシ
フトメモリ46 に書き込むことが出来たが、すべてのシ
フトメモリ41 〜46 にデータが存在する場合にはデー
タを書き込むことができないので、このデータは廃棄さ
れる。データが廃棄される確率を下げるためにもシフト
メモリ41 〜4k の個数kは大きい方がよい。
【0096】次に、図5を用いて前述した動作のフロー
について説明する。S1において、入力線1及び宛先指
示入力31 〜3m からデータ及び宛先指示を入力する。
次に、S2において、入力したデータを最初に記憶する
最後段のシフトメモリに既にデータが存在するかどうか
をチェックする。既に最後段のシフトメモリにデータが
存在している場合には、S1において入力したデータ及
び宛先指示は、S3において廃棄される。S2において
シフトメモリが空いていることが判明した場合には、S
5においてS1において入力したデータ及び宛先指示を
最後段のシフトメモリに記憶する。次に、S6におい
て、4回目の入力であるかどうかをチェックする。4回
目の入力でない場合には、再びS1〜S5の動作を繰り
返す。尚、S1〜S6の動作が繰り返されている間、シ
フトメモリは入力したデータを前詰めしていく。この前
詰め作業により、データを入力する最後段のシフトメモ
リはシフトメモリ全体がフルでない限り、空きの状態に
なる。S6において、入力が4回目であることが判定さ
れた場合には、S7において検索回路61 〜64 が出線
毎に宛先指示を検索して、出線毎の出力があるかどうか
を検索する。S8においては、検索結果出線対応のデー
タが見つかったかどうかを判定し、見つからない場合に
は、再びS1の入力工程に戻る。S8において出線に出
力データが見つかった場合には、S9においてセレクタ
が対応するデータをシフトメモリから選択する。S10
においては、セレクタが選択したデータを対応する出線
に出力する。S11においては、S10において出力さ
れたデータは既に不要となるため、対応する宛先指示を
クリアし、そのデータをシフトメモリから削除する。こ
のデータの削除後は再びS1のデータ及び宛先指示入力
に戻る。また、このデータ削除により、後段のシフトメ
モリに対してデータの前詰め作業を促すことになり、宛
先指示がクリアされたものは後段のシフトメモリの内容
で上書きされる。
【0097】以上のようにこの実施例は、入力線1に入
力された有限長のデータを、その宛先に関係なく、順次
隣接間でシフトしていくことが可能なシフトメモリ4に
書き込み、シフトメモリに対応してそのデータの宛先を
しめす宛先表示ビット5を設け、宛先出力線対応に宛先
表示ビットの中の有意ビットを検索する検索回路6によ
り出線対応に到着先着順で出力データをみつけ、セレク
タ7により抽出し、抽出の後に、シフトメモリの後段を
シフトさせ、セレクタよりデータを所望の出力線2に出
力させるようにしたものである。
【0098】この実施例によれば、入力線から入力した
データを、シフトメモリに書き込み、その宛先を宛先表
示ビットに記憶させ、宛先表示ビットを出力線対応に検
索し、先に入力したデータから先に読み出しを行うの
で、入力したデータを所定の宛先出力線に到着順に導く
ことが可能であり、シフトメモリを全出力線で共有化し
ているため、データの書き込み数がバッファメモリの容
量を超えることで生じるデータの廃棄率を下げることが
可能なデータ待ち行列装置が得られる効果がある。
【0099】実施例2.次に、この発明の他の実施例を
図について説明する。図6は、この発明に係るデータ待
ち行列装置の一実施例を示す図であり、前述した実施例
1によるデータ待ち行列装置(図1)と同一または相当
部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0100】図6において、81 〜8k はシフトメモリ
1 〜4k に対応してk個設けられ、宛先表示ビット5
11〜5kmのなかの対応するm個の宛先表示ビットがすべ
て有意でないことを検出すると、後段のシフトメモリか
ら前段のシフトメモリへデータのシフトを促すシフト検
出回路である。例えば、シフト検出回路82 は2番目の
シフトメモリ42 に対応して設けられたものであるが、
対応する宛先表示ビット521,522,...52mがすべ
て有意でないことを検出すると、後段のシフトメモリ4
3 から前段のシフトメモリ42 へデータのシフトを促
す。
【0101】次に動作について説明する。ここで、図7
〜図9は各部の信号のタイミングを示すタイムチャート
で、入力線1の本数が1本、出力線21 〜2m の本数m
が4本で、シフトメモリ41 〜4k の個数kが6個であ
る場合の各部の状態の変化を示している。
【0102】図7〜図9では、(a)が横軸方向に時間
の流れをタイムスロット単位に示している。(b)は入
力線1に入力されるデータの一例を、(c)は入力デー
タの宛先を示す宛先指示入力34 ,33 ,32 ,31
この順で示している。(d)〜(u)は、シフトメモリ
1 〜46 と宛先指示ビット511〜564の各タイムスロ
ットの状態の一例を示している。また、(v)〜(y)
は、出力線21 〜24に出力されるデータを示してい
る。
【0103】入力線1に入力するデータは、有限長の情
報であり、例えば定められた固定時間に対し区切り目を
もつフレーム構造の情報や固定長のアドレス情報や固定
長パケットのようなものである。図7〜図9では、固定
長の時間を定義し、説明のため、タイムスロット1から
順に番号をふり、時刻を定義している。同図では、単位
タイムスロットには、一つのデータが到着するものとし
ている。
【0104】タイムスロット1以前には、データが到着
していないか、あるいはデータが到着し出力されてから
十分な時間が経過し、内部のシフトメモリ41 〜46
はデータが存在していない例を示してある。データは、
タイムスロット1,2,3,4,6,7,8,9,11
にそれぞれひとつずつ到着しているものとする。
【0105】また、図7〜図9は、出力線21 〜24
読み出しが、4タイムスロット毎にまとめて行われる場
合を示していて、実際にはタイムスロット4、タイムス
ロット8及びタイムスロット12でデータが読み出され
ている。
【0106】データが入力線1から入力すると同時に、
宛先指示入力31 〜34 から宛先情報が入力される。例
えば、タイムスロット9で入力するデータhは出力線2
4 を宛先としているが、宛先指示入力34 が有意状態と
なっている。図では、有意ビットを”1”としているの
で、このとき、入力する宛先指示入力{34 ,33 ,3
2 ,31 }は、{1,0,0,0}となっている。
【0107】また、入力データが複数の出線に出力され
る場合、すなわち同報データであった場合には、宛先情
報を示す宛先指示入力31 〜34 には複数個のビットが
有意となっている。例えば、タイムスロット1で入力す
るデータaは出力線21 と出力線24 を宛先としている
が、宛先指示入力31 と34 が有意状態となっている。
すなわち、入力する宛先指示入力{34 ,33 ,32
1 }は、{1,0,0,1}となっている。
【0108】タイムスロット1では、出力線21 と24
宛てのデータaが、タイムスロット2では、出力線22
宛てのデータbが入力している。いま、タイムスロット
1ではシフトメモリ46 が空いているため、入力データ
aはすぐにシフトする。このとき、宛先指示入力31
4 は、宛先表示ビット564〜561に取り込まれる。
【0109】同様にタイムスロット2では、シフトメモ
リ45 が空いているため、データaはシフトし、空いた
シフトメモリ46 には入力したデータbがシフトしてく
る。データaがシフトメモリ46 から45 へシフトする
と同時に、元の宛先表示ビット564〜561は、次のシフ
トメモリ45 に対応した宛先表示ビット554〜551へシ
フトする。
【0110】シフト検出回路81 〜86 は、シフトメモ
リ41 〜46 に対応して設けられ、宛先表示ビット511
〜564のなかの対応するm個の宛先表示がすべて有意ビ
ットでない状態を検出している。図の例では、有意ビッ
トがひとつでもあれば”1”、ひとつもなければ”0”
と状態定義を行った。この定義では、シフト検出回路8
1 〜86 は、OR回路で実現が可能である。
【0111】例えば、タイムスロット1でのシフトメモ
リ46 に対応する宛先表示ビット561〜564はすべて”
0”であるので、シフト検出回路86 の状態は、”0”
となる。また、タイムスロット2でのシフトメモリ46
に対応する宛先表示ビット5 61〜564の中には、ひと
つ”1”があるので、シフト検出回路86 の状態は、”
1”となる。
【0112】次に出力線21 〜24 へのデータの読み出
しについて説明する。図7には、タイムスロット4でデ
ータをまとめて出力する例を示している。タイムスロッ
ト4でデータを出力するために、タイムスロット4のは
じめで、検索回路61 〜64 が、出力すべきデータの検
索を行う。もし、対応する宛先指示ビット511〜564
なかにそれぞれ有意ビットがあれば、それを対応するセ
レクタ71 〜74 に通知する。セレクタ71 〜74 は、
通知のあったシフトメモリ41〜46 からひとつを選択
し、データをそれぞれ出力線21 〜24 に出力する。
【0113】例えば、出力線21 に出力するデータを検
索するのは、検索回路61 であり、宛先指示ビット
11,521,531,541,551,561をこの順番で読み
取り、この中から有意ビット”1”を探す。もし、この
中に有意ビットがあれば、これをセレクタ71 に通知す
る。セレクタ71 は、同図では6個のものから一つを選
択するセレクタであり、検索回路61 の指示に従って、
6個のシフトメモリ41 〜46 からひとつを選択し、該
当データを出力線21 に出力する。
【0114】上記出力線21 にデータを出力させるため
の動作は、他の出力線22 〜24 のそれとは独立である
ので、同時にかつ別々に動作が可能である。
【0115】検索回路61 〜64 によって検索された宛
先表示ビット511〜564は、検索の結果、選択されると
有意ビットが消される。そうすると、シフト検出回路8
1 〜86 が新しい状態になった宛先表示ビット511〜5
64の値より、当該シフトメモリ41 〜46 のシフトの可
否を判定する。もし、シフト可能と判定され、そのシフ
トメモリ41 〜46 の後段にデータがあれば、そのデー
タが後ろからシフトされる。
【0116】以下、同図の例で、タイムスロット4にお
いて、出力線21 に出力するデータについて具体的に説
明する。タイムスロット4において、検索回路61 は、
宛先指示ビット511,521,531,541,551,561
この順番で読み取る。この値は、それぞれ0,0,0,
1,0,1である。この中から有意ビット”1”をこの
順番で探すと宛先指示ビット541が該当するので、これ
をセレクタ71 に通知する。セレクタ71 は、検索回路
1 の指示に従って、6個のシフトメモリ41〜46
ら44 を選択し、データaを出力線21 に出力する。デ
ータaが出力線21 に出力されると、該当する宛先表示
ビット541の有意ビットがクリアされる。
【0117】同様にタイムスロット4において、検索回
路64 は出力線24 に出力するデータとして、シフトメ
モリ44 に格納されているデータaを検索する。データ
aが出力線24 に出力されると、該当する宛先表示ビッ
ト544の有意ビットもクリアされる。
【0118】タイムスロット4において、データaが格
納されていたシフトメモリ44 に対応する宛先表示ビッ
ト{544,543,542,541}は、データaが出力線2
1 及び24 に出力されることにより、{1,0,0,
1}から{0,0,0,0}へと変化し、これに伴い、
シフト検出回路84 の値も1から0へと変化する。
【0119】シフト検出回路84 の値が1から0へと変
化すると、タイムスロット4でシフトメモリ44 に存在
していたデータaはすべての所望の宛先の出力線21
び24 に出力されたことを意味するので、データaは消
去される。
【0120】同様にタイムスロット4でデータbも出力
線22 に出力されている。データbの格納されているシ
フトメモリ45 の後段46 には、データcが存在してい
るので、タイムスロット5でデータcがシフトしてく
る。また、データcに付随して、宛先表示ビット564
63,562,561の情報も、宛先表示ビット554
53,552,551にシフトしてくる。
【0121】また、出力線23 に該当する宛先指示ビッ
ト513,523,533,543,553,563は0,0,0,
0,0,0と有意ビットがないため、検索回路62 は出
力するデータが無いことをセレクタ72 に通知する。そ
のため、出力線23 からは、データは出力されない。
【0122】次にタイムスロット5では、入力線にデー
タが入力されず、タイムスロット6〜タイムスロット8
において、データe,f,gが入力される。タイムスロ
ット8においては、検索回路が出力すべきデータを検索
する。この場合には、データcが出力線21 に出力され
る。また、データdが出力線22 出力される。データd
は、出力線21 と出力線22 対する同報データである
が、既に出力線21 にはデータcが出力されることが決
定されているため、データdは出力線22 にのみ出力さ
れる。また、データeは、全ての出力線に出力される同
報データであるが、この場合には既に出力線21 及び2
2 には、データcとデータdが出力されることが先に検
索されているため、データeは出力線23 と出力線24
に出力される。以上の結果、データcに対しては宛先表
示ビットが全て0になり、シフト検出回路の値も1から
0へと変化する。一方、データdとデータeに対して
は、宛先表示ビットに有意ビットが残っているため、シ
フト検出回路の値は1のままである。
【0123】次に、タイムスロット9においては、デー
タhが入力され、タイムスロット10においては、デー
タは何も入力されない。また、タイムスロット10で
は、データdがシフトメモリ41 中に存在しているが、
シフトメモリ41 は最終段であるので、データdはこれ
以上シフト出来ずに、タイムスロット11でもシフトメ
モリ41 中に存在している。
【0124】このデータdは、タイムスロット12にお
いて出力線21 に出力される。データdが出力線21
出力されると、宛先表示ビットに有意ビットがなくなる
ためシフト検出回路の値は1から0へと変化する。従っ
て、データdは消去される。
【0125】上記の例では、入力したデータをすべてシ
フトメモリ46 に書き込むことが出来たが、すべてのシ
フトメモリ41 〜46 にデータが存在する場合にはデー
タを書き込むことができないので、このデータは廃棄さ
れる。データが廃棄される確率を下げるためにもシフト
メモリ41 〜4k の個数kは大きい方がよい。
【0126】以上のように、この実施例によれば、入力
線から入力したデータの中に複数の出力線に出力される
同報データが存在しても、その宛先示す宛先表示ビット
によりすべての所定の出線に出力されたか否かを判定す
るシフト検出回路により、データのシフトメモリ間のシ
フトが可能となるので、入力したデータを同報しつつ、
所定の宛先出力線に到着順に導くことが可能であり、シ
フトメモリは全出力線で共有化しているため、データの
書き込み数がバッファメモリの容量を超えることで生じ
るデータの廃棄率を下げることが可能なデータ待ち行列
装置が得られる効果がある。
【0127】実施例3.また、上記実施例1,2におい
ては、入力線が一本の例を示したが、複数本あって、デ
ータを並列に書き込むような構成にしてもよい。
【0128】図10(a)はこの実施例の一例を示す図
である。41 〜49 はシフトメモリであり、47
8 ,49 のシフトメモリに対して、入力線1a,1
b,1cが入力されるように構成されている。同様に宛
先表示ビットに対しても、対応する宛先表示入力がそれ
ぞれ入力される。この例は入力線が3本の例を示してお
り、入力データを3個同時にシフトメモリに並列に書き
込むことが出来るような構成になっている。このような
構成にする場合には、図10(b)に示すように入力と
同時に3つのシフトメモリが入力データを記憶するた
め、1つのタイムスロットの間に3回のシフト動作を行
うようにする。すなわち、1つのタイムスロット時間内
に入力動作と3回のシフト動作が行えるように構成す
る。この実施例では、実施例1又は実施例2に比べてシ
フトメモリのシフト動作をより高速に行わなければなら
ないが、入力線が複数同時に処理できるため、高速処理
が可能になる。
【0129】実施例4.また、上記実施例1,2におい
ては、検索回路が出力線対応に設けられ、それぞれが独
立に、同時に動作する例を示したが、いくつかの出力線
に対してひとつの検索回路を設け、この検索回路を高速
に動作させ検索回路を兼用することにより、ハードウェ
ア規模を減らす構成にしてもよい。
【0130】図11はこの実施例の一例を示す図であ
る。図において、検索回路61 は、出力線21 及び出力
線22 に対応して設けられており、検索回路62 は、出
力線23 及び出力線24 に対して設けられている。すな
わち、2本の出力線に対して1つの検索回路が設けられ
ており、検索回路61 ,62 は、実施例1又は実施例2
に示した場合よりも2倍以上高速に動作することによ
り、実施例1又は実施例2と同様な効果を奏することが
できる。なお、図示しないが検索回路を1つだけ設ける
ようにしても構わない。この場合には、出力線21 〜出
力線24 に対して1つの検索回路6が設けられることに
なり、検索回路は実施例1又は実施例2に述べた検索回
路より4倍以上高速に動作する必要があるが、ハードウ
ェアを兼用して用いることができるため、その装置規模
を小さくすることが可能になる。
【0131】実施例5.また、上記実施例1,2におい
ては、シフトメモリ間を1タイムスロットあたり1段し
かシフトしない例を示したが、シフトする速度がもっと
速くても構わない。
【0132】実施例6.また、上記実施例においては、
データを読み出すタイミングが4タイムスロットに1回
だったが、この値は他の値でもよく、また毎タイムスロ
ットで読み出してもよい。
【0133】実施例7.さらに、上記実施例において
は、入力線の速度と出力線の速度を同一としたが、シフ
トメモリからの読み出し速度を高速にすればトラヒック
集束が可能であり、また、逆に入力線のデータを書き込
む速度を高速にすることも可能である。
【0134】実施例8.また、上記実施例においては、
データ待ち行列装置の出力線に対応してそれぞれ一セッ
トの宛先表示ビットと検索回路を設けたが、それぞれの
出力線に遅延優先度別に複数個の上記セットを割り当
て、データに付加されている遅延優先度を示す符号に基
づいて遅延優先度の高いデータを先にシフトメモリから
読み出すことも可能である。
【0135】図12はこの実施例の一例を示す図であ
る。図において17は、ヘッダ変換回路、100は第1
待ち行列装置、200は第2待ち行列装置である。図1
2においては、1本の出力線に対して二セットのデータ
待ち行列装置を備えており、ヘッダ変換回路17は入力
されたデータのヘッダにあらかじめ付されている遅延優
先度を判定し、その遅延優先度の高低に応じて第1待ち
行列装置あるいは第2待ち行列装置にデータを振り分け
る。第1待ち行列装置は、第2待ち行列装置に比べてデ
ータを出力する優先度が高く設定されている。例えば、
第1待ち行列装置は、データを読み出すタイミングが4
タイムスロットに1回であるのに対して、第2待ち行列
装置は、8タイムスロットに1回というような差別を設
けることにより、第1待ち行列装置の方が第2待ち行列
装置に比べてデータを出力する優先度が高くなる。ある
いは、第1待ち行列装置にデータが存在する場合には、
第2待ち行列装置のデータは第1待ち行列装置にデータ
がなくなるまで待たされるというような優先度を設けて
も構わない。
【0136】実施例9.図13は優先度を用いる他の例
を示す図である。この実施例においては、宛先指示を1
ビットではなく、2ビットで表現することにより優先度
制御をすることができる。図13に示すようにヘッダ変
換回路17は、プライオリティテーブル30とカウント
テーブル31を有している。プライオリティテーブル
は、図14に示すように2ビットの値に対応するプライ
オリティを示すテーブルである。また、カウントテーブ
ルは図15に示すように各出線に対して、各プライオリ
ティを持ったデータが幾つシフトメモリに存在している
かをカウントするテーブルである。ヘッダ変換回路17
は、プライオリティが「高」,「中」,「低」のいずれ
かを持ったデータを入力し、それをシフトメモリに出力
する。その際、ヘッダ変換回路17は、宛先指示には入
力したプライオリティに対応して各ビットの値を設定す
る。ビット値が00の場合は、データが存在しないこと
を示す。その他の場合はそれぞれ各プライオリティに対
応してビット値がセットされる。ヘッダ変換回路17
は、プライオリティの設定をプライオリティテーブル3
0を参照しながら行う。また、ヘッダ変換回路17は、
データ及び宛先指示をシフトメモリに出力した際に、カ
ウントテーブル31の対応する値を増加させる。このカ
ウントテーブルは各出線毎に各プライオリティのデータ
が幾つ存在しているかを示すものである。検索回路はこ
のカウントテーブルを参照し、各出線に対してプライオ
リティの高い順にデータを検索する。例えば、検索回路
1 は、図15に示すカウントテーブル31を参照し
て、プライオリティ「高」のデータが1個存在し、プラ
イオリティ「中」が1個存在していることが分かるの
で、検索する際にまず、プライオリティ「高」のデータ
を検索して先に出力するようセレクタに指示にする。例
えば、図13に示す例においては、シフトメモリ42
プライオリティ「高」のデータが存在しているため、セ
レクタ71 はシフトメモリ41 に存在しているプライオ
リティ「中」のデータよりも先に、シフトメモリ42
データを出力線21 に出力する。このように、宛先指示
の記憶を複数ビットにすることにより、優先度制御を行
うことができる。
【0137】実施例10.さらに、上記実施例におい
て、動作速度の制約がある場合には、このデータ待ち行
列装置の前段および後段に、直列/並列変換回路、並列
/直列変換回路をつけて、並列信号として処理してもよ
い。
【0138】図16はこの実施例を示す図であり、入力
線1yが8本ある場合を示している。この例において
は、シフトメモリが8ビットの構成をしており、それぞ
れのビットに対応して入力線が存在しているため、8ビ
ットを並列にシフトメモリに書き込むことが可能にな
る。このように、入力線を複数本有することにより、入
力線1本の場合に比べて高速にデータを転送することが
可能になる。
【0139】実施例11.また、上記実施例1,2にお
いて、入力するのは有限長のデータとしたが、これはパ
ケットスイッチにおけるアドレス情報であっても、ま
た、パケット自体であってもよい。また、その他のデー
タでも構わない。
【0140】実施例12.また、上記実施例1,2にお
いては、シフトメモリと宛先表示ビットは別々のメモリ
により構成されている場合を示したが、図17に示すよ
うにシフトメモリと宛先表示ビットが同一のメモリによ
り構成されているような場合でも構わない。例えば、シ
フトメモリが8ビットで構成され、宛先表示ビットが4
ビットで構成されているには、合計12ビットを1つの
メモリの単位とし、この12ビットを単位として入力し
たデータ及びその入力したデータの宛先指示を記憶する
ようにしても構わない。
【0141】実施例13.また、上記実施例1,2にお
いては、セレクタが各出力線に対応して存在している場
合を示したが、図18に示すように2本の出力線に対し
て1つのセレクタが存在しているような場合でも構わな
い。図18に示すような場合には、セレクタが実施例
1,2の場合に比べて2倍高速に動作することにより、
前述の実施例を同様の効果を奏することができる。
【0142】実施例14.上記実施例13においては、
検索回路及びセレクタが高速に動作することにより、そ
の数を減少できる場合について説明したが、検索回路及
びセレクタが高速に動作しない場合でも、その数を減少
させる場合について以下に説明する。図19は、図18
に示した構成の動作を説明する図である。前述した実施
例1,2においては、4タイムスロット毎に出力を行う
ようにしていたが、この例においては、各タイムスロッ
ト毎に出力を行うようにしたものである。図19に示す
ように、検索回路61 は各タイムスロット毎に出力線2
1 と22 へ出力するデータが存在するかどうかを交互に
検出する。セレクタ71 は同様に各タイムスロット毎
に、出力線21 と22 へのデータが存在する場合にはこ
れらを出力する。このように、各タイムスロット毎に検
索と出力を行うことにより、検索回路及びセレクタは高
速に動作しなくとも構わない。図19に示す場合は、前
述した実施例1,2と同じ速度で動作しても各出力線に
タイムスロット毎にデータが出力され、より効率的な出
力が行われる。
【0143】実施例15.図20は、更に検索回路を1
つにし、セレクタを1つにした場合を示している。この
場合には、検索回路6が実施例1,2の場合に比べて4
倍早い速度で動作し、また、セレクタ7が実施例1,2
比べて4倍早い速度で動作することにより前述した実施
例と同様な効果を得ることができる。
【0144】実施例16.図21は、更に図20の構成
において、検索回路及びセレクタを実施例1,2と同様
の速度で動作させる場合の動作を説明する図である。図
21に示す場合には、各タイムスロット毎に検索回路及
びセレクタが各出力線のデータを検索して、出力する。
このように、各タイムスロット毎に各出力線へのデータ
の検索と出力を行うことにより、前述した実施例1,2
と同様の効果を奏することができる。この場合には、検
索回路6とセレクタ7が1つで済み、しかも速度も高速
さが要求されないため、回路構成が簡単になる。
【0145】実施例17.図22は、共通バッファ形A
TMスイッチの一例を示す図である。この共通バッファ
形ATMスイッチにおいて特徴となる点は、制御回路1
6内に前述したようなデータ待ち行列装置180を用い
ている点である。図23は、データ待ち行列装置180
の構成を示す図である。図23に示すデータ待ち行列装
置180においては、前述した実施例1と同様の機能を
持つものである。フラグは前述した宛先指示を記憶する
宛先表示ビットに相当する。また、アドレスは前述した
シフトメモリ内のデータに相当する。また、サーチング
レメントは前述した検索回路に相当する。図24は、シ
フト動作を説明する図である。前の段のフラグが全て0
の場合には、オキュペーションインジケータが0とな
り、オキュペーションインジケータこのが0の場合に
は、次の段のデータを前の段にシフトする。図25は、
図24に示した前詰め機能を説明する図である。図25
に示すように第1段目には、フラグが1,0,0と設定
されているため、オキュペーションインジケータは1と
なる。オキュペーションインジケータは、第2段目のシ
フトトリガーに出力される。シフトトリガーは、オキュ
ペーションインジケータの値が0の場合には、自己の段
のデータを前の段にシフトさせる前詰め機能を有してい
る。第2段目の場合には、フラグが全て0のためオキュ
ペーションインジケータが0となり、第3段目のシフト
トリガーが前詰め機能を動作させ、第3段目にあるアド
レスと宛先指示を第2段目にシフトさせる。図26は、
従来のデータ待ち行列装置とこの実施例によるデータ待
ち行列装置のそれぞれに必要なメモリを比較したグラフ
である。図26において横軸は出力線の数であり、縦軸
はこの実施例と従来の場合のメモリ比を示している。図
26に示すグラフは図27に示す計算式から求めたもの
である。図26に示すように出力線の数が多くなるほ
ど、本実施例のデータ待ち行列装置に必要なメモリサイ
ズが少なくて済むことがわかる。
【0146】実施例18.図28は、シフトメモリのデ
ータをシフトする際の他の例を示す図である。前述した
実施例においては、各タイムスロット毎に各データをシ
フトして前詰めする場合について示したが、図28に示
すように各タイムスロット毎にデータをシフトするので
はなくて、各タイムスロット毎に複数回データをシフト
するようにすることが望ましい。各タイムスロット毎に
データが入力されてくるため、各タイムスロット毎にデ
ータをシフトするよりも、予め早めにデータをシフトし
て前詰めしておくことにより、入力されたデータが確実
にシフトメモリに記憶できる。
【0147】実施例19.図29は、サーチングエレメ
ントの他の例を示す図である。前述した例においては、
サーチングエレメントが各出力線に対応して設けられて
いる場合について説明したが、この例においては、サー
チングエレメントが複数の出力線に対して共通に設けら
れている場合を示している。サーチングエレメントに
は、スイッチ60が設けられ、このスイッチが各フラグ
を順番に検索するためにフラグの接続を切り替える。こ
の場合サーチングエレメントは、高速に動作するように
しても構わないし、また、各タイムスロット毎に各出力
線の検索を行うようにすることにより、高速に動作しな
くとも前述の実施例と同様な効果を奏するような場合で
あっても構わない。
【0148】実施例20.尚、図示しないがフラグは1
ビットである必要はなく、2ビット用いるようにしても
構わない。フラグを2ビットあるいは複数ビット持つ場
合には、優先度制御を行うことが可能になる。
【0149】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シフ
トメモリを全出力線で共有化しているため、データの書
き込み数がバッファメモリの容量を超えることで生じる
データの廃棄率を下げることが可能なデータ待ち行列装
置が得られる効果がある。
【0150】また、同報データを処理する場合でも、同
報データが同報先に出力されるまで、シフトメモリに保
持されているので、シフトメモリを全出力線で共有化す
る場合でも、同報処理が可能になる。
【0151】特に、第1の発明によれば、共通の記憶部
を用いてデータ待ち行列を構成したので、記憶容量の少
ないデータ待ち行列装置を得ることができる。
【0152】第2の発明によれば、共通の記憶部にデー
タを記憶させる場合でも出力線対応メモリを検索するこ
とにより出力線対応のデータを検索することができる。
【0153】第3の発明によれば、検索手段が出力線に
対応して設けられており、各検索手段により出力線対応
のデータを検索できる。
【0154】第4の発明によれば、出力線対応の選択手
段が設けられており、各選択手段により、各出力線ごと
にデータを選択して出力することができる。
【0155】第5の発明によれば、出力したデータを記
憶部から削除することにより、記憶部を効率よく用いる
ことができる。
【0156】第6の発明によれば、宛先が複数ある同報
データを取り扱うことができる。
【0157】第7の発明によれば、データの出力をチェ
ックしているシフト検出手段により即座にシフトメモリ
内のデータのシフトを実行することができ、記憶部のオ
ーバーフローを防止する。
【0158】第8の発明によれば、入力部がデータを入
力する頻度よりも、シフトの頻度を大きくすることによ
りデータが確実にシフトメモリに記憶できる。また検索
の頻度を、入力の頻度及びシフトメモリの頻度と異なら
せることができ、複数の入力ポートからデータの高速入
力、高速シフトを行いながら出力ポートに同期した出力
を行える。
【0159】第9の発明によれば、複数のデータをまと
めて入力するので更に、高速な入力処理が可能になる。
【0160】第10の発明によれば、検索手段の数を出
力線の数よりも少なくしているので、装置規模を小さく
することができる。
【0161】第11の発明によれば、選択手段の数を出
力線の数よりも少なくしているので、更に装置規模を小
さくすることができる。
【0162】第12の発明によれば、直列信号を並列信
号に変換しているので記憶部内の処理は並列的に高速に
行なうことができる。
【0163】第13の発明によれば、シフトメモリと出
力線対応メモリが一つのメモリ単位でできているため、
記憶部の回路構成を簡単にすることができる。
【0164】第14の発明においては、データの優先度
に基づく優先度制御を持ったデータ待ち行列システムを
提供することができる。
【0165】第15の発明においては、データの優先度
と宛先とを兼用させて記憶するので検索選択手段が宛先
を検索するとともに同時に優先度を知ることができ、優
先度制御を行なうことができる。
【0166】第16の発明によれば、出力線に共通のシ
フトメモリを用いてデータをキューイングするととも
に、検索回路とセレクタにより出力線ごとにデータを取
り出すことができる。
【0167】第17の発明によれば、同報データが入力
された場合でも正しく出力処理を行なうことができる。
【0168】第18の発明によれば、共通メモリを用い
てデータをキューイングした後、出力線ごとにデータを
選択する方法を提供することができる。
【0169】第19の発明においては、共通メモリが満
杯になるまでデータを蓄えることができ、従来のように
出力線毎にメモリを持っている場合に比べて無駄のない
キューイングを行なえる。
【0170】第20の発明においては、出力されたデー
タを削除するので共通メモリを効率よく使用することが
できる。
【0171】第21の発明においては、削除されたデー
タを他のデータをシフトさせて上書きしてしまうことに
より抹消するのでデータの抹消とデータのシフトを兼用
することができる。
【0172】第22の発明においては、入力の頻度と出
力の頻度を変えたキューイング方法を提供することがで
きる。
【0173】第23の発明においては、アドレスと宛先
を記憶する記憶部を共通にしたATMスイッチを得るこ
とができる。
【0174】第24の発明においては、アドレスと宛先
を記憶するアドレスキューを共通化したATMスイッチ
を得ることができる。
【0175】第25の発明においては、選択手段により
メモリ手段に記憶されたセルのアドレスを選択すること
ができる。
【0176】第26の発明においては、サーチエレメン
トにより宛先を検索することにより、出力線対応のアド
レスを検索することができる。
【0177】第27の発明においては、占有インジケー
タとシフトトリガーを各シフトメモリに設けることによ
りそのシフトメモリのデータが出力された場合に即座に
データのシフト動作を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるデータ待ち行列装置
を示すブロック図である。
【図2】図1に示したブロック図の各部における信号の
タイミングを示すタイムチャート図である。
【図3】図1に示したブロック図の各部における信号の
タイミングを示すタイムチャート図である。
【図4】図1に示したブロック図の各部における信号の
タイミングを示すタイムチャート図である。
【図5】この発明の一実施例による動作フローチャート
図である。
【図6】この発明の一実施例によるデータ待ち行列装置
を示すブロック図である。
【図7】図6に示したブロック図の各部における信号の
タイミングを示すタイムチャート図である。
【図8】図6に示したブロック図の各部における信号の
タイミングを示すタイムチャート図である。
【図9】図6に示したブロック図の各部における信号の
タイミングを示すタイムチャート図である。
【図10】この発明の他の実施例によるデータ待ち行列
装置の一部のブロック図である。
【図11】この発明の他の実施例によるデータ待ち行列
装置を示すブロック図である。
【図12】この発明の他の実施例によるデータ待ち行列
装置を複数有する場合のブロック図である。
【図13】この発明の他の実施例による優先度制御を行
う場合のブロック図である。
【図14】この発明の他の実施例による優先度制御を行
う場合のプライオリティテーブルを示す図である。
【図15】この発明の他の実施例による優先度制御を行
う場合のカウントテーブルを示す図である。
【図16】この発明の他の実施例による直列/並列変換
回路を設けた例を示すブロック図である。
【図17】この発明の他の実施例によるデータ待ち行列
装置のメモリの構成を示すブロック図である。
【図18】この発明の他の実施例によるセレクタの数を
減少させた場合のブロック図である。
【図19】この発明の他の実施例によるセレクタの数を
減少させた場合の動作を説明する図である。
【図20】この発明の他の実施例による検索回路及び選
択回路を1つにした場合のブロック図である。
【図21】この発明の他の実施例による検索回路及びセ
レクタを1つにした場合の動作を説明する図である。
【図22】この発明の一実施例による共通バッファ形A
TMスイッチを示すブロック図である。
【図23】この発明の一実施例による共通バッファ形A
TMスイッチのデータ待ち行列装置の構成を示す図であ
る。
【図24】この発明の一実施例によるシフト動作を説明
する図である。
【図25】この発明の一実施例による前詰め機能を説明
する図である。
【図26】この発明のデータ待ち行列装置と従来のデー
タ待ち行列装置のメモリサイズを比較する図である。
【図27】この発明のデータ待ち行列装置と従来のデー
タ待ち行列装置のメモリサイズの計算式を示す図であ
る。
【図28】この発明のシフト動作を示す図である。
【図29】この発明のサーチングエレメントの動作を説
明する図である。
【図30】従来のデータ待ち行列装置を含む高速パケッ
トスイッチを示すブロック図である。
【図31】従来のデータ待ち行列装置を示すブロック図
である。
【図32】従来の共通バッファ形ATMスイッチの構成
を示す図である。
【図33】従来の先入れ先出しメモリを用いたアドレス
のキューイングを示す図である。
【図34】従来の同報セルが入力された場合の動作を説
明する図である。
【図35】従来の共通バッファメモリ(SBM)とアド
レス待ち行列(AQ)の必要メモリサイズを示す図であ
る。
【図36】従来の共通バッファメモリ(SBM)とアド
レス待ち行列(AQ)の必要メモリサイズの計算式を示
す図である。
【図37】ATMスイッチが高速化した場合及びATM
スイッチが大規模化した場合の考慮すべき点を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 入力線 21 〜2m 出力線 31 〜3m 宛先指示入力 41 〜4k シフトメモリ 511〜5km 宛先表示ビット 61 〜6m 検索回路 71 〜7m セレクタ 111 〜11n 入線 121 〜12m 出線 13 パケット多重回路 14 メモリ 15 パケット分離回路 16 制御回路 17 ヘッダ変換回路 18 従来のデータ待ち行列装置 191 〜19m 先入れ先出しメモリ 20 循環セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 浩利 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 通信システム研究所内 (72)発明者 近藤 晴房 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式 会社 システムエル・エス・アイ開発研 究所内 (72)発明者 大島 一能 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 通信システム研究所内 (72)発明者 野谷 宏美 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式 会社 システムエル・エス・アイ開発研 究所内 (56)参考文献 特開 平3−159437(JP,A) 特開 平4−175034(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)データを出力する複数の出力線
    、 (b)上記複数の出力線の少なくともいずれかひとつの
    出力線を宛先として保持したデータを入力する入力部
    、 (c)上記複数の出力線に対して共通に設けられ、上記
    入力部から入力されたデータを記憶する記憶部、 (d)上記出力線それぞれに対して、上記記憶部に記憶
    されたデータの中からその出力線を宛先として保持して
    いるデータを検索して、検索されたデータをその出力線
    に対して出力すべきデータとして、選択する検索選択手
    とを備え、 上記記憶部は、データを順にシフトして記憶する複数の
    シフトメモリと、シフトメモリ毎に上記出力線に対応し
    て設けられた出力線対応メモリを有し、シフトメモリに
    記憶されたデータの宛先が示す出力線に対応する出力線
    対応メモリを用いてデータの宛先を保持することを特徴
    とするデータ待ち行列装置。
  2. 【請求項2】 以下の要素を有するデータ待ち行列装置 (a)データを出力する複数の出力線、 (b)上記複数の出力線の少なくともいずれかひとつの
    出力線を宛先として保持したデータを入力する入力部、 (c)上記複数の出力線に対して共通に設けられ、上記
    入力部から入力されたデータを記憶する記憶部、 (d)上記出力線に対応して設けられ、上記記憶部に記
    憶されたデータの中からその出力線を宛先として保持し
    ているデータを検索する検索手段と、 (e)上記出力線に対応して設けられ、上記検索手段に
    より検索されたデータを、その出力線に対して出力すべ
    きデータとして、選択する選択手段。
  3. 【請求項3】 上記検索選択手段は、出力線に対応して
    設けられた検索手段を有し、検索手段は上記出力線対応
    メモリを検索することにより、出力線に出力すべきデー
    タを検索することを特徴とする請求項記載のデータ待
    ち行列装置。
  4. 【請求項4】 上記検索選択手段は、出力線に対応して
    設けられた選択手段を有し、選択手段は、上記検索手段
    により検索されたデータを対応する出力線に出力するこ
    とを特徴とする請求項3記載のデータ待ち行列装置。
  5. 【請求項5】 上記データ待ち行列装置は、更に、上記
    検索選択手段により出力線に出力されたデータを記憶部
    から削除する削除手段を有することを特徴とする請求項
    1記載のデータ待ち行列装置。
  6. 【請求項6】 上記データ待ち行列装置は、入力部が入
    力したデータの宛先が複数ある場合に、上記削除手段は
    複数の宛先に出力されてからデータを記憶部から削除す
    ることを特徴とする請求項5記載のデータ待ち行列装
    置。
  7. 【請求項7】 上記データ待ち行列装置は、更に、複数
    のシフトメモリにそれぞれ対応して設けられ、対応する
    シフトメモリに記憶されたデータの出力線への出力をチ
    ェックし、データが出力線に出力された場合に他のシフ
    トメモリから対応するシフトメモリにデータのシフトを
    要求するシフト検出手段を備えたことを特徴とする請求
    記載のデータ待ち行列装置。
  8. 【請求項8】 上記入力部は、一定時間長のタイムスロ
    ット毎にデータの入力を行ない、上記シフトメモリは、
    データを1タイムスロット毎に1度以上シフトさせ、上
    記検索選択手段は、データを複数のタイムスロット毎に
    1度検索することを特徴とする請求項記載のデータ待
    ち行列装置。
  9. 【請求項9】 上記入力部は、一定時間長のタイムスロ
    ット毎にデータの入力を行なうとともに、Y個(Y≧
    2)のシフトメモリにそれぞれ接続され、各タイムスロ
    ット毎にシフトメモリにデータを入力するY本の入力線
    を有し、上記シフトメモリは各タイムスロット毎に少な
    くともY回以上データをシフトすることを特徴とする請
    求項記載のデータ待ち行列装置。
  10. 【請求項10】 上記検索選択手段は、出力線の数より
    も少ない数の検索手段を有することを特徴とする請求項
    3記載のデータ待ち行列装置。
  11. 【請求項11】 上記検索選択手段は、出力線の数より
    も少ない数の選択手段を有することを特徴とする請求項
    4記載のデータ待ち行列装置。
  12. 【請求項12】 上記入力部は、直列信号を入力するこ
    とともに、入力した直列信号を並列信号に変換する直列
    並列変換手段を備えており、上記記憶部は上記直列並列
    変換手段からの並列信号を入力することを特徴とする請
    求項1記載のデータ待ち行列装置。
  13. 【請求項13】 上記シフトメモリと上記出力線対応メ
    モリはひとつのメモリ単位として対になっていることを
    特徴とする請求項記載のデータ待ち行列装置。
  14. 【請求項14】 以下の要素を有するデータ待ち行列シ
    ステム (a)所定の優先度をもったデータを処理をする請求項
    1記載の第1のデータ待ち行列装置、 (b)上記第1のデータ待ち行列装置とは異なる優先度
    をもったデータを処理する請求項1記載の第2のデータ
    待ち行列装置、 (c)優先度を伴ったデータを入力し、入力したデータ
    の優先度に基づいて上記第1と第2のデータ待ち行列装
    置のいずれか一方にデータを転送するデータ分配手段。
  15. 【請求項15】 上記入力部は優先度をもった宛先を入
    力し、上記記憶部は上記宛先と優先度を記憶し、上記検
    索選択手段は、上記優先度に基づいて宛先を検索するこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ待ち行列装置。
  16. 【請求項16】 (a)フレーム構造の情報や固定長の
    アドレス情報や固定長パケット等の、定められた固定時
    間に対し区切り目をもつ有限長のデータが入力される単
    数または複数の入力線と、 (b)上記有限長のデータが出力される複数の出力線
    と、 (c)上記入力線の各々に対応して設けられ、上記デー
    タの宛先となる出力線を示す宛先指示を入力する宛先指
    示入力手段と、 (d)複数個が直列に接続され、上記データを書き込
    み、先に書き込まれた上記データを順次シフトしていく
    ことが可能なシフトメモリと、 (e)上記シフトメモリと上記出力線に対応して設けら
    れ、上記宛先指示入力手段により入力された宛先指示を
    宛先となる出力線に対応してビット単位に記憶し、シフ
    トメモリに書き込まれた上記データの宛先に対応するビ
    ットを有意とし、上記シフトメモリがシフトするとそれ
    に合わせて記憶内容をシフトすることが可能な宛先表示
    ビットと、 (f)上記出力線に対応して設けられ、先に書き込まれ
    た上記データに対応する上記宛先表示ビットの中から有
    意ビットを検索する検索回路と、 (g)上記検索回路の指示に従い、複数個のシフトメモ
    リから指示された上記データを選択し、上記出力線に選
    択出力するセレクタと、 を備えたデータ待ち行列装置。
  17. 【請求項17】 有限長のデータが複数個の出力線に出
    力される場合、上記シフトメモリに対応して設けられ上
    記宛先表示ビットがすべて有意ビットでない状態を検出
    し、後段のシフトメモリおよび宛先表示ビットにシフト
    を指示するシフト検出回路を備えたことを特徴とする請
    求項16記載のデータ待ち行列装置。
  18. 【請求項18】 以下の工程を有するデータキューイン
    グ方法 (a)各タイムスロット毎に入力線から宛先を伴ったデ
    ータを入力する入力工程、 (b)上記宛先を伴ったデータを順に、データを順にシ
    フトして記憶する複数のシフトメモリと、シフトメモリ
    毎に上記出力線に対応して設けられた出力線対応メモリ
    を有する共通メモリに記憶し、シフトメモリに記憶され
    たデータの宛先が示す出力線に対応する出力線対応メモ
    リを用いてデータの宛先を保持する記憶工程、 (c)複数の出力線のそれぞれに対応して実行され、
    出力線対応メモリに記憶された宛先を共通メモリに
    記憶した順にサーチするサーチ工程、 (d)複数の出力線のそれぞれに対応して実行され、
    ーチ結果に基づいて各出力線に対応してデータを選択す
    る選択工程、 (e)選択したデータを各出力線に出力する出力工程。
  19. 【請求項19】 上記入力工程は、以下の工程を有する
    ことを特徴とする請求項18記載のデータキューイング
    方法 (a)上記共通メモリがデータで満杯になっているかを
    チェックするオーバーフローチェック工程、 (b)上記共通メモリがデータで満杯になっている場
    合、入力したデータを破棄する破棄工程。
  20. 【請求項20】 上記データキューイング方法は、さら
    に、上記出力工程後に、出力されたデータを上記共通メ
    モリから削除する削除工程を有することを特徴とする請
    求項18記載のデータキューイング方法。
  21. 【請求項21】 上記記憶工程は、以下の工程を有する
    ことを特徴とする請求項20記載のデータキューイング
    方法 (a)上記共通メモリに削除されたデータがあるかをチ
    ェックするガーベージチェック工程、 (b)上記共通メモリに削除されたデータがある場合、
    上記削除されたデータに対して、上記共通メモリの他の
    データをシフトするシフト工程。
  22. 【請求項22】 上記サーチ工程は、宛先をサーチする
    前に、上記入力工程と記憶工程を複数回繰り返して実行
    させる繰り返し工程を有することを特徴とする請求項1
    8記載のデータキューイング方法。
  23. 【請求項23】 宛先を伴ったセルを入力ポートと出力
    ポートの間で交換するATMスイッチにおいて、以下の
    要素を備えたことを特徴とするATMスイッチ (a)入力ポートから入力したセルを記憶する共通バッ
    ファ、 (b)請求項1記載のデータ待ち行列装置を備え、上記
    共通バッファに記憶されたセルのアドレスとセルの宛先
    とを上記データ待ち行列装置に供給し、上記データ待ち
    行列装置から各出力ポートに出力されるべきセルのアド
    レスを出力させるするコントローラ。
  24. 【請求項24】 宛先を伴ったセルを入力ポートと出力
    ポートの間で交換するATMスイッチにおいて、以下の
    要素を備えたことを特徴とするATMスイッチ (a)入力ポートから入力したセルを記憶する共通バッ
    ファ、 (b)上記共通バッファに記憶されたセルのアドレスと
    宛先とを共通メモリにキューイングするとともに、宛先
    に基づいてセルのアドレスを出力ポート毎に出力する共
    通アドレスキューを備えたコントローラ。
  25. 【請求項25】 上記アドレスキューは、セルのアドレ
    スと宛先を記憶するメモリ手段と、宛先に基づいて各出
    力ポートに対応してアドレスを選択する選択手段を備え
    たことを特徴とする請求項24記載のATMスイッチ。
  26. 【請求項26】 上記メモリ手段は、アドレスと宛先を
    記憶する複数のシフトメモリと、シフトメモリに記憶さ
    れた宛先を検索して出力ポートに出力するセルのアドレ
    スを検出するサーチエレメントを備えたことを特徴とす
    る請求項25記載のATMスイッチ。
  27. 【請求項27】 上記シフトメモリは、シフトメモリの
    占有状態を示す占有インジケータを備えるとともに他の
    シフトメモリの占有インジケータの占有状態によりシフ
    トメモリのアドレスと宛先を他のシフトメモリへシフト
    するシフトトリガーを備えたことを特徴とする請求項2
    6記載のATMスイッチ。
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