JP3168286U - スプリング構造、及びこのスプリング構造を用いた可動機構 - Google Patents

スプリング構造、及びこのスプリング構造を用いた可動機構 Download PDF

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【課題】少なくとも直交する二方向に独立して可動な構造であり、いずれかの方向に負荷がかかる際はその方向のみ変位し、他方向には不動となるスプリング構造と、このスプリング構造を用いた可動機構の提供。【解決手段】互いに直交する3軸をX軸・Y軸・Z軸としたとき、第1平板部と第1平板部の2倍の面積の第2平板部と第1平板部と同一面積の第3平板部とをYZ平面に平行に所定間隔を置いて並べ、前記第2平板部のY方向端辺を前記第1平板部のY方向端辺と接続するとともに、前記第2平板部の−Y方向端辺を前記第1平板部の−Y方向端辺と接続した構造の基本ユニットを、Y軸の廻りに180度回転させて互い違いに偶数個接合したことを特徴とするスプリング構造。前記スプリング構造を複数互いにX軸の廻りに90度回転させて接合したスプリング構造。及びこれらスプリング構造を用いた可動機構。【選択図】図1

Description

本考案は、スプリング構造、及びこのスプリング構造を用いた可動機構に関する。
スプリングは、古くから用いられてきた機械部品であり、金属などの弾性体の復元力を利用し、弾性エネルギーを蓄積・開放して作用するものである。スプリングの種類には、コイルスプリングやリーフスプリングなど多くの種類があるが、基本的にその変位は一方向に限られる。
本考案に類似の先行技術として、特許文献1、2は、ジグザグ薄板ばねなるスプリングを開示している。このジグザグ薄板ばねは、複数の平板部と屈曲部が交互につながった構造で、車載用機器との導通を行う接点装置において、当接部を付勢するために用いられているが、これらの特許文献1、2はともに圧縮伸張する方向と垂直な方向に対して横変位することの弊害を解決することを課題としている。すなわち、このジグザグ薄板ばねも一方向性の作用を利用しようとするものである。
また、特許文献3は、スプリングを用いたXYテーブルを開示している。このXYテーブルは、回転駆動されるカムと、カムの動きを直線運動に変換するレバーと、カムに向けてレバーを付勢する複数本のスプリングを有するものである。ここで用いられるスプリングもコイルスプリングであり、その力の作用は一方向である。
これに対して、本考案者は、少なくとも直交する二方向に独立して変位可能な新規なスプリング構造を考案した。
特開2007−128742号公報 特開2008−176966号公報 特開2000−114795号公報
本考案が提供しようとするスプリング構造は、少なくとも直交する二方向に独立して変位可能な構造であり、二方向の中のいずれかの方向に負荷がかかる際はその方向のみ変位し、他方向には不動となるものである。
本考案は、このような少なくとも二方向に独立して変位可能な新規なスプリング構造を提供することを目的とする。また、本考案は、このスプリング構造を用いることにより特別なガイド部材が不要で安定して移動させることのできる可動機構を提供することを目的とする。
上記の目的は、次のスプリング構造によって達成される。すなわち、
1.互いに直交する3軸をX軸・Y軸・Z軸としたとき、
第1平板部と第1平板部の2倍の面積の第2平板部と第1平板部と同一面積の第3平板部とをYZ平面に平行に所定間隔を置いて並べ、前記第2平板部のY方向端辺を前記第1平板部のY方向端辺と接続するとともに、前記第2平板部の−Y方向端辺を前記第1平板部の−Y方向端辺と接続した構造の基本ユニットを、Y軸の廻りに180度回転させて互い違いに偶数個接合したことを特徴とするスプリング構造。
2.複数の前記基本ユニットからなる構造体を少なくとも2つ互いにX軸の廻りに90度回転させて接合したことを特徴とする前記1に記載のスプリング構造。
3.基準固定台と、可動台と、当該可動台を駆動する駆動機構を有する可動機構であって、前記基準固定台と前記可動台の間で、前記基準固定台の一端側と他端側とに、Y軸に関して対称的に前記1又は2に記載のスプリング構造を設置したことを特徴とする可動機構。
4.前記駆動機構は、前記スプリング構造の中心に開けられた穴の中に配置されることを特徴とする前記3に記載の可動機構。
5.基準固定台と、可動台と、当該可動台を駆動する駆動機構を有する可動機構であって、前記基準固定台と前記可動台の間に、前記基準固定台に対して対称的に、1対又は複数対の波型構造のスプリングを設置したことを特徴とする可動機構。
6.前記波型構造のスプリングが、前記1又は2に記載のスプリング構造であることを特徴とする可動機構。
上記の本考案のスプリング構造によれば、簡単な構造で少なくとも直交する二方向に可動であり、ストロークを大きくすることのできるスプリング構造を提供できる。
また、可動機構に組み込むとき、本考案のスプリング構造を固定台と可動台の閧に対称的に配置することにより、可動方向へ付勢される場合他の方向には不動となる。そのため、ガイド部材などの補助機構は不要となる。従って、本考案の可動機構は、ガタが生じず、高精度でありながら、軽量で構造が簡単であり、装置への組み込みやメンテナンスも容易という効果を持つ。
本考案の第1実施形態のスプリング構造を示す斜視図及び側面図。 前記スプリング構造のX方向及びY方向の変位状態を示す側面図。 本考案の第2実施形態のスプリング構造を示す斜視図。 本考案のスプリング構造を用いたXYZテーブルを示す部分斜視図。
図1(A)は、本考案の第1実施形態のスプリング構造を示す斜視図、図1(B)は、そのZ方向から見た側面図である。また、図2(A)は、このスプリング構造をX方向に変位させた状態を示す側面図、図2(B)は、スプリング構造を−X方向に変位させた状態を示す側面図、図2(C)は、スプリング構造をY方向に変位させた状態を示す側面図、図2(D)は、スプリング構造を−Y方向に変位させた状態を示す側面図である。これらの図を用いてまず第1実施形態のスプリング構造を説明する。
以降の説明において、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、Z軸とし、原点Oからプラス方向とマイナス方向を分けて使用する。例えば、プラスX方向は、図1(A)において左奥側から右手前側に向かう方向であり、これをX方向と記す。逆にマイナスX方向は、右手前側から左奥側に向かう方向であり、これを−X方向と記す。なお、XYZは便宜上用いる表記であり、その表記に特段の意味はない。
第1実施形態のスプリング構造は、複数の基本ユニットを互いに違いにY軸の廻りに180度回転させて接続した構造である(X軸の迴りに180度回転させても同じである)。図1(A)(B)では、2つの基本ユニットU1、U2を、基本ユニットU1に対して基本ユニットU2をY軸の廻りに180度回転させて接続して本考案のスプリング構造としている。基本ユニットU1に対して基本ユニットU2をY軸の廻りに180度回転させて接続する理由は、X軸方向に付勢した時ユニットが基本ユニットU1だけでは自由端がY軸方向にわずかに変位するため、これを相殺する目的で基本ユニットU2を配置するものである。
また、基本ユニットU1、U2からなる構造体を複数連結することにより、そのストロークを大きくとることができる。例えば、従来の弾性変形を利用した位置決めステージでは拡大てこを使ってもせいぜい数百ミクロンしか得られなかったストロークを、高精度を維持したまま格段に大きくすることが可能になる。
図1(A)(B)は、無負荷の状態、すなわち、スプリング構造に何ら力が作用していない状態を示す図であり、この図において、−X側の基本ユニットU1は、−X方向からX方向に向けて、第1平板部P1、第2平板部P2、第3平板部P3がYZ平面に平行に所定の間隔を置いて並んでおり、夫々の平板部を接続部C1、C2で接続している。
接続部C1、C2は、XZ平面と平行な幅の狭い長方形の形状を持っており、第1平板部P1のY方向の端辺と第2平板部P2のY方向端辺とは、接続部C1にて接続され、また、第1平板部P1の−Y方向の端辺と第2平板部P2の−Y方向端辺とは、接続部C2にて接続されている。すなわち、接続部C1、C2が互い違いに平板部P1〜P3を接続している。接続部C1、C2は、各平板部と直交する長方形に限らず、円弧状に各平板部を接続するものであってもよい。
各平板部は同じ幅(Z方向)、同じ厚さであり、一方、中央の第2平板部P2は、第1、第3平板部P1、P3の2倍の面積を持つ。接続部C1、C2の厚さも各平板部の厚さと同じ厚さである。第2平板部P2が、第1、第3平板部P1、P3の2倍の面積を持つので、第1平板部P1と第3平板部P3とは、第2平板部P2のY側と、−Y側に振り分けて接続されて対称性の構造となっている。
基本ユニットU2も基本ユニットU1と同様の構成であり、第4、第5、第6平板部P4、P5、P6と、これらを接続する接続部C4、C5とからなる。
そして、この基本ユニットU2をY軸の廻りに180度回転させて、基本ユニットU1に接続している。すなわち、基本ユニットU1の第3平板部P3と基本ユニットU2の第4平板部P4とを接続部C3で接続する。なお、図1(B)において、スプリング構造の左右にハッチングで示した部分は、スプリング構造が接続される固定端(図の左側)と可動端(図の右側)であり、それぞれ、接続部C0、C6でスプリング構造と接続されている。
このスプリング構造は、側面から見た場合(図1(B))、Y=0のXZ平面の上側と下側に夫々2つのコの字状部分がある構造となっている。そして、基本ユニットU1と基本ユニットU2の間の上側部分は平板部P1−P2、P2−P3間の隙間の3倍の距離を空けて対向している。
別の言い方をすれば、このスプリング構造は、Y=0のXZ平面の上側に、側面と下面とが開放された直方体状の部分が2つと、同下側に、側面と上面とが開放された直方体状の部分が2つとが接合された構造である。
この基本ユニットU2の可動端C6をX方向に変位させる力が作用すると、図2(A)に示すように、直方体の開放された部分が開いて伸張した状態になる。逆に、図2(B)に示すように、基本ユニットUを−X方向に変位させる力が作用すると、直方体の開放された部分が閉じて縮んだ状態になる。なお、図において、細線は無負荷状態のスプリング構造を示すものである。
一方、図2(C)に示すように、基本ユニットU2の可動端C6にY方向の力が作用すると、基本ユニット全体は、直方体の開放された部分が開くとともに、全体的に上方に撓んで可動端がY方向に変位する。図2(D)は、−Y方向の力が作用した場合を示し、図2(C)と上下逆の状態となっている。Y方向、−Y方向の力が作用するとき、可動端C6はX方向にわずかに変位するが、この変位は、2つの構造体を固定部の両側、すなわち、X軸上と−X軸上に対称的に配置して相殺することで、X方向にはまったく変位しない構造とできる。
本考案のスプリング構造は、上記のように変位をするが、この変位を起こす力が作用しなくなると、スプリングの復元力により元の状態(図1(B)の状態)に戻る。また、X方向、Y方向いずれの方向の力が作用している場合でも構造の対称性が保たれているためにZ方向にはまったく変位しない。
なお、これまで説明したスプリング構造は、基本ユニットを2つ接続した構造であるが、さらに多くの基本ユニットを接続することもできる。このときも順次接続する基本ユニットをY軸廻りに180度回転して接続し、接続する基本ユニットの数は偶数個にする。
図3は、本考案の第2実施形態のスプリング構造を示す斜視図である。第2実施形態は、XYZの3方向に変位可能なスプリング構造であり、第1実施形態のスプリング構造を2つ組み合わせた構造である。すなわち、第1実施形態のスプリング構造を持つ第1構造体V1と第2構造体V2を、第1構造体V1に対して第2構造体V2をX軸の廻りに90度回転させて接続したものである。
図3において、第1構造体V1、第2構造体V2は、夫々第1の実施形態で説明した第1〜6平板部P1〜P6、接続部C0〜C6からなり、第1構造体V1と第2構造体V2とは、接続平板部Ppによって接続される。第2構造体V2を接続平板部Ppに接続する際、第2構造体V2を第1構造体V1に対してX軸廻りに90度回転させて接続する。従って、第1構造体V1の各平板部を接続する接続部C0〜C6は、XZ平面に平行な状態であるが、第2構造体V2の各平板部を接続する接続部C0〜C6は、XY平面に平行な状態となる。
このような構造によって、第1構造体V1はX方向とY方向に変位可能であり、第2構造体V2はX方向とZ方向に変位可能となる。従って、全体的には、XYZの各方向に変位可能となる。そして、第1実施形態と同様に、固定部の両側に対称的にこのスプリング構造を配置することで、いずれかの方向に変位している際にも他の2方向にはまったく変位しない。
次に、以上のような本考案のスプリング構造を製作する材料と製法について説明する。スプリング構造に用いられる材料は、可撓性材料であり、アルミニウム合金、ばね鋼、ステンレスなどの金属やプラスチックなどを用いることができる。
アルミニウム合金では、例えば、Al−Mg合金のA5052などが好適である。金属材料から本考案のスプリング構造を製作する製法については、切削加工や放電加工を用いることができる。切削加工の場合、直方体状の金属材料をNC制御される精密切削機械によって図1の形状に切削する。
また、放電加工の中でもワイヤ放電加工は、ワイヤを電極としてアーク放電により被加工部分を除去し、除去した微粒子は、水や油などの誘電体の液体で取り除くものである。第1実施形態は、二次元加工のため、切削加工でよいが、第2実施形態は、三次元加工となるため、ワイヤ放電加工が好適である。
また、プラスチックを材料とする場合は、ポリアセタール(POM)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)などのエンジニアリングプラスチックを用いることができる。また、製法としては、切削加工や射出成形を用いることができる。
上記した第1、第2いずれの実施形態であっても、一体構造に加工できる加工方法を選択することで、構造の連続性、対称性を確保することができる。
図4は、上述した本考案のスプリング構造を用いた可動構造の例として、XYZ方向に移動可能なテーブルを示す。
図4において、固定台10の周囲に4つのスプリング構造S1〜S4が接続される。すなわち、固定台10のX軸側の面にスプリング構造S1を、−X軸側の面にスプリング構造S2を設け、同様に固定台10のZ軸側の面にスプリング構造S3を、−Z軸側の面にスプリング構造S4を設けてある。スプリング構造S1とS2、スプリング構造S3とS4とは、夫々Y軸に対して対称的に配置される。
ここで用いるスプリング構造S1〜S4は、図3で説明した第2実施形態のスプリング構造であり、夫々の接続部C0を固定台10の各面にあたるように接続している。なお、図4では、スプリング構造S1のみ実際の形状を記載し、他のスプリング構造S2〜S4は角柱の形に省略して記載してある。
この構成において、スプリング構造S1、S2はX・−X方向に伸縮可能で、Y・−Y方向及びZ・−Z方向に変位可能であり、スプリング構造S3、S4はZ・−Z方向に伸縮可能で、X・−X方向及びY・−Y方向に変位可能である。
このように固定台10に取り付けられたスプリング構造S1〜S4に対して可動台20が設置される。可動台20は、内部が中空であり下面を開放した構造で、固定台10とスプリング構造S1〜S4を覆うようにかぶせられる。そして、各スプリング構造S1〜S4の可動端が可動台20の内側に一体的に固定されている。なお、可動台20は模式的に枠体の形に表しているが、各スプリング構造S1〜S4の可動端を可動台20の内側に固定するための構造を有している(図示せず)。
そして、固定台10と可動台20の間には、3つの駆動機構Mx、My、Mzが3軸方向に1個ずつ(図4では−X軸側の面、Y軸側の面、Z軸側の面)にそれぞれ設けられ、可動台20をX・−X方向、Y・−Y方向、Z・−Z方向に個別に付勢するようになっている。駆動機構をスプリング構造の中央に設けるために、スプリング構造S2、S3の中心には大きめの穴S20、S30が開けられており、この穴の中央に駆動機構が配置される。なお、駆動機構を設ける面は、反対側の面でもよい。このような駆動機構Mx、My、Mzとしては、圧電アクチュエータなどの機構を用いることができる。
以上の構成において駆動機構が作動していない状態では、スプリング構造S1〜S4が、可動台20をXZ平面内の中立位置に保持している。この状態からいずれかの駆動機構が作動すると、その方向に可動台20が移動し、その移動方向に応じてスプリング構造S1〜S4が圧縮・伸張・変位する。例えば、X方向に駆動されると、スプリング構造S1は圧縮され、スプリング構造S2は伸張する。そして、スプリング構造S3、S4は、X方向に撓むよう変形する。また、駆動機構Myが作動してY方向に駆動力が働くと、各スプリング構造S1〜S4はY方向に変位して可動台20を移動させる。
そして、駆動機構の駆動力が解除されると、各スプリング構造S1〜S4の復元力で元の中立位置に復帰する。
通常、XYテーブルのような可動機構は、ガイドレールなどの移動方向を規制する部材が設けられるが、本考案の可動機構にはそのようなガイド機構は不要である。これは、各駆動機構が与える方向の駆動力に対してその方向のみの変位を行うよう、本考案のスプリング機構が機能するからである。
図4で示した可動機構は、中央に固定台を配置し、周りにスプリング構造を対称的に設け、その周りに可動台を配置した構造であるが、この逆の配置も可能である。すなわち、中央に可動台の支持部を配置し、周りにスプリング構造を対称的に設け、その周りに固定台を配置した構造である。
本考案のスプリング構造は、例えば、加速度計のスプリングなど種々の分野のスプリングとして用いることが可能である。
本考案の可動機構のサイズは、特に限定されるものではないが、本考案のスプリング構造が、簡単な構造でありながら高精度を有するので、工作機械の精密送りXYステージ、半導体製造装置用超精密XY(Z)ステージなどや、走査型トンネル顕微鏡や走査型プローブ顕微鏡などの精密測定装置の試料ステージ、或いはカメラの撮像素子を直交する2方向に変位させる手振れ防止機構などに組み込む小型可動機構として最適である。
本考案のスプリング構造の利点を再度整理すると、以下の通りである。
1)ばねの弾性変形(一般に1mm以下と微小)の直列結合を応用して大きなストロークが得られる。
2)一体構造のため、ガタ(ヒシテレシス)による摩擦がなく、そのため運動の再現性が高い上に位置決めの制御がしやすい。
3)可動機構に適用すると、XYの2方向、又はXYZの3方向の駆動が可能である。
4)高精度でありながら、軽量で構造が簡単であり、装置への組み込みやメンテナンスも容易である。
U、U1、U2 基本ユニット
P1 第1平板部
P2 第2平板部
P3 第3平板部
P4 第4平板部
P5 第5平板部
P6 第6平板部
C0、C1、C2、C3、C4、C5、C6 接続部
V1 第1構造体
V2 第2構造体
Pp 接続平板部
S1、S2、S3、S4 スプリング構造
S20、S30 穴
10 固定台
20 可動台
Mx、My、Mz 駆動機構

Claims (6)

  1. 互いに直交する3軸をX軸・Y軸・Z軸としたとき、
    第1平板部と第1平板部の2倍の面積の第2平板部と第1平板部と同一面積の第3平板部とをYZ平面に平行に所定間隔を置いて並べ、前記第2平板部のY方向端辺を前記第1平板部のY方向端辺と接続するとともに、前記第2平板部の−Y方向端辺を前記第1平板部の−Y方向端辺と接続した構造の基本ユニットを、Y軸の廻りに180度回転させて互い違いに偶数個接合したことを特徴とするスプリング構造。
  2. 複数の前記基本ユニットからなる構造体を少なくとも2つ互いにX軸の廻りに90度回転させて接合したことを特徴とする請求項1に記載のスプリング構造。
  3. 基準固定台と、可動台と、当該可動台を駆動する駆動機構を有する可動機構であって、前記基準固定台と前記可動台の間で、前記基準固定台の一端側と他端側とに、Y軸に関して対称的に請求項1又は2に記載のスプリング構造を設置したことを特徴とする可動機構。
  4. 前記駆動機構は、前記スプリング構造の中心に開けられた穴の中に配置されることを特徴とする請求項3に記載の可動機構。
  5. 基準固定台と、可動台と、当該可動台を駆動する駆動機構を有する可動機構であって、前記基準固定台と前記可動台の間に、前記基準固定台に対して対称的に、1対又は複数対の波型構造のスプリングを設置したことを特徴とする可動機構。
  6. 前記波型構造のスプリングが、前記1又は2に記載のスプリング構造であることを特徴とする可動機構。
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