JP3168098B2 - ハリコンドリン類 - Google Patents

ハリコンドリン類

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JP3168098B2 JP10179693A JP10179693A JP3168098B2 JP 3168098 B2 JP3168098 B2 JP 3168098B2 JP 10179693 A JP10179693 A JP 10179693A JP 10179693 A JP10179693 A JP 10179693A JP 3168098 B2 JP3168098 B2 JP 3168098B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】本発明は海綿動物Lissodendry
x SP.から分離されたハリコンドリン類に関するも
のである。本発明書で詳細に記述するある種のハリコン
ドリンは海綿動物Lissodendryx SP.か
ら分離され、細胞毒活性を有することがin vitr
o試験によって明らかにされている。従って、本発明は
以下の化学式に示すハリコンドリン誘導体を提供するも
のである:
【化4】
【0003】式中のRとRは共に水素化アルキル鎖
で置換された2環または3環式の含酸素縮合環を形成
し、次に示すような化学式を有するものである:
【0004】
【化5】
【0005】既に記載したように、本発明の化合物は細
胞毒活性を有しているが、本発明は上記化合物を含有す
る医薬品組成物、並びに医薬品担体または希釈剤を提供
するものである。更にまた、本発明は活性成分として上
記の化合物を使用した細胞毒化合物の調製方法を提供す
るものである。本発明は本発明の化合物を使用した細胞
毒化の方法も併せて提供するものである。本発明の化合
物はKaikoura半島の大陸棚の中程度の深さ(例
えば、南緯42°26’20”、東経173°44’3
0”の位置)で見出される海綿動物Lissonden
dryx genusから分離されたものである。この
海域では当該種は中程度の頻度で棲息する海綿動物であ
って、約100メートルの深さで見出される。Liss
ondendryx n.sp.1は初めて採集された
標本U228−10として表示されているMyxill
id海綿であって、ニュージランドのCanterbu
ry大学の化学部の標本として保管されている。この海
綿は直径が50cmにも達する不定形の土饅頭状の形で
生息している。その表面には凹凸があって幾らか半透明
性がある。この海綿は外見的にも、また内部も黄色であ
って、空気に触れると粘液を分泌する。微小骨片はシグ
マ型と円弧型の鋏状である。主大骨片は刺のある肥厚性
の1種類のみである。この海綿はForcepia s
o.と一緒に群落を作った形で見出される。ハリコンド
リン類は添付した図面に詳細に記述した一般的方法に従
って海綿から分離された。
【0006】抽出と分別 抽出はMeOHに10〜20%のHOを加えたもの4
リットル/kgとCHCl4リットル/kgとをこ
の順序に使用して抽出し、抽出液を一緒にして蒸発濃縮
すると0.5〜0.8リットルの水溶液が得られる。メ
タノールの使用量を少なくした方が第1回の分別が容易
である。CHClよりもEtOAcを使用した方が
第1回の分別で好結果が得られる(乳化による問題が少
なくなる)。第2回の分別は石油エーテルよりもヘキサ
ンやヘプタンを使用した方が好結果が得られる。含水メ
タノールを蒸発させるのにロータリー・エバポレーター
を使用するとメタノールの割合が10%程度になったと
きに問題(泡立ち)が起こる場合がある。この様な問題
を回避するためには、大型の丸底フラスコを使用して少
量の溶媒を蒸発させ(例えば1000mlのフラスコで
200ml)、この段階で若干量のジクロロメタンを添
加してメタノールを共沸混合物の形にし、最後にフラス
コを速やかに回転させて気泡を破壊するのが有効であ
る。この段階からのフラクションで見出されるIC50
(従って単位数)は塩または脂肪の影響を顕著に受け
る。
【0007】クロマトグラフ法による精製 C18 粗抽出物(通常は数グラムから数十グラム)をC18ク
ロマトグラフ処理を行う前日にメタノール溶液にして、
カラムにチャージする前に同量の蒸留水を添加する(1
/1のHO/MeOH溶液にするために)。溶液をセ
ライトに吸収させてから蒸発させて粉末またはスラリー
にして、カラムの上に置くこともできる。C18材料は
抽出物1g当たり10〜20gで十分である。溶離には
MeOH/HOからMeOH/CHClへの濃度
勾配を利用する。メタノール中に50、40、30%の
水を含むものを粗抽出物1g当たり約25ml、20、
10%を含むものを50ml/g、100%MeOHと
MeOH/CHCl(1/1)を40ml/gを、
順次使用した。
【0008】Sephadex LH20 透過ゲルをCHCl溶液に浸す。各カラム(φ4.
5×50cm)には200〜250gのSephade
x(全容積800ml)を使用し、カラムには200〜
300mgの抽出物を賦課する。極性の小さいハリコン
ドリン(LP1、LP2、LP3、イソホモハリコンド
リンB)が非常に極性の強い物質(恐らくは乾燥中にバ
イアル瓶の壁面にフィルムを形成する巨大ポリマー)と
結合した形で先ず溶出し、次に極性のハリコンドリン
(Nb、HoB、微量成分1、微量成分2)がある種の
脂肪酸並びに少量のステロールと一緒に溶出する。カラ
ムの使用が終わったら(ハリコンドリン類を集めるには
100mlのフラクション4〜5回で十分である)、M
eOH/CHCl1/1(100ml)を使用して
Sephadex LH20を洗浄して不用の化合物を
取り除いた後、焼結ファンネルに集める
【0009】シリカ シリカ・カラムを使用した追加工程はHPLCによる最
終精製の前に行われる。シリカは抽出物の重量の約30
倍を使用する(50〜100mgの抽出物に対して35
〜70μのdavisilを、φ1.6×115cm=
30cm)。極性の小さいハリコンドリンの精製には
CHClに0〜5%のMeOHを含んだ勾配を、極
性の小さいハリコンドリンには2〜15%を含んだ勾配
を使用する。この追加工程はフラクション中に脂肪酸や
ステロールを含んでいる場合に特に有効である。(LP
1を得るためにはこの工程の後の精製操作は不必要であ
る)。
【0010】HPLC、C19を使用したカラム 波長200nmでUV検出を行い、各ハリコンドリンの
量が1〜2mg/1回注入であれば通常の0.64、
1.28、2.56の減衰度を使用する。 カラムの諸元は次の通りである: カラム+プレカラム、長さ25+5cm×内径21.4
mm、8μ60A粒子移動相は化合物の極性に応じて選
択する。極性のハリコンドリンに対して55%のACN
をHOに溶かした混合物(流速5ml/分)を使用す
ると、17、22、23、26、40分の各保持時間
で、微量成分2、微量成分1、ハリコンドリンB、ホモ
ハリコンドリンB、イソホモハリコンドリンBが溶出す
る。10mg(400aループ)以上を一度に注入して
はならない。極性の小さい成分(LP1または3)がイ
ソホモハリコンドリンBに転移するのを避けるために
は、試料は注入の前にメタノールではなくてアセトニト
リルに溶かす。試料は注入前に綿花で濾過するのみで十
分である。より多くの微量成分を得るためにフラクョン
は次のようにして集める: − 極性の化合物に対して;最初の主成分の溶剤ピーク
から3〜4分毎に(ハリコンドリンBと微量成分1が個
別に集められる)、ホモハリコンドリンBとイソホモハ
リコンドリンBとの中間では1つのフラクションが集め
られる。 − 極性の小さい化合物に対してはイソホモハリコンド
リンBとlp1の中間で4〜5分毎に。数回の注入を行
うと保持時間が同じフラクションは一緒になって溶出さ
れる。より小さいピークを検出するためには同じ移動相
を使用して(UV検出器の)減衰度を小さくする。
【0011】
【表1】
【0012】47kgの原料のうち24.5kgを処理
してハリコンドリンB、ホモハリコンドリンB、および
イソホモハリコンドリンBをそれぞれ、52.8、5
3.5、および65.8mg(濡れた海綿に対する収率
で5.06×10−5%、5.22×10−5%、6.
31×10−5%)分離した。更に微量成分も分離さ
れ、その中の6種類は構造を確定した。化合物の構造は
各種のNMR技術:H NMR、13C NMR、
H−H cosy、D andD TOCSY、
HMQC、HMBCを使って、300MHz(イソホモ
ハリコンドリンBは例外的に一部のNMR測定を500
MHzで実施した)で、CDCl/ピリジン0.1
%、CDCl、CDOD中で測定した。B系列に属
するとして研究の対象とされた化合物は、ウエムラの命
名法に従えば、12と13の位置に水酸基が存在しない
のがその特徴である。化合物間の差異は分子の末端部
(44位置以降)で起こっていて、その他の部分は同じ
である。
【0013】イソホモハリコンドリンB(ML1 4
3.3) イソホモハリコンドリンは白色の無定型粉末として得ら
れた;210nm以上にはUV極大は存在しない;IR
(NaCl錠剤法)3450、1732、1695(s
h)、1648cm−1は水酸基、ノルハリコンドリン
Aで既に報告されている5員環より大きいラクトン、脂
肪族ケトン、エキソメチレンの存在を示している。質量
分析の結果は1122の分子量に導かれたm/z114
5と1161にMNaとMKを示している。測定さ
れたHRFABMSはm/z1161.5395(MK
、計算値1161.53999;誤差−0.4pp
m)で、ホモハリコンドリンBとして19箇所に不飽和
結合があるC618619の元素組成に相当してい
るこの構造は、300MHzの装置を使用して2種類の
溶媒:CDODとCDCl/ピリジン−d0.1
%中で、及び500MHzの装置を使用してCDCl
/ピリジン−d0.1%中で測定したH−Hco
syスペクトルを主な根拠として確立されたものであ
る。一方、3スピン系(次の第1表参照)はハリコンド
リンB型の分子の何れのスペクトルにおいても完全に同
じではないので、新規なものである
【0014】
【表2】
【0015】更にまた、H47とH51に帰属される信
号はノルハリコンドリンAで観測される信号と同等であ
って、C52とC54上のプロトンの化学シフトはこれ
らのプロトンがカルボニル炭素に隣接していることを示
唆している(H NMRの表参照)。
【0016】
【化6】
【0017】イソホモハリコンドリンBの13C NM
Rスペクトルには61個の炭素原子が認められる。HM
QCの測定では“左側”の側鎖末端(C47からC5
5)に4個のメチレンと4個のメチン(Oに結合したC
H)が存在することを立証している。500MHzで行
ったHMBCの測定は、52、54、55の3個のメチ
レンと第1図に示した209.5ppmの炭素との間に
長範囲の相関が認められることから、C52からC55
に至る連鎖を支持している。イソホモハリコンドリンB
の立体化学はNOESY測定(第2図)からも支持され
ているが、このことは炭素47と48、50と51が何
れもシス配置(椅子型配置)であって、C50上の水酸
基と側鎖が同一平面上にあることを意味している。
【0018】
【化7】
【0019】炭素50に結合した水酸基と炭素53との
間に形成されると思われる水素結合は、四重項(300
MHzでの三重項の二重項)として出現するメチレン5
2とメチレン54との2つのプロトンの化学シフトの間
に差があることを説明している。実際に、この四重項は
モデルで観測されているもっと複雑な系の一部を形成し
ている。54と55のCHの緩和時間を測定すると他
のプロトンのt値の平均値の2倍となり、これはこの
化合物の末端側鎖の運動性が大きいためであると考えら
れる。(幾つかの試料の(CDCl中での)H N
MRスペクトルを基にして、イソホモハリコンドリンは
溶液中では2種類の違った配置で存在するということ
が、最終的に結論された。δ3.84ppmにある鋭い
三重項は、ある不明の理由によって、消滅して幅の広い
信号となるが、δ2.74ppmにある三重項は変化し
ない。
【0020】化学的転移 この化合物は、NMR管中にメタノール溶液の形で数週
間残しておくと、lp1またはlp3の形のアセタール
炭素(極性の小さいハリコンドリン参照)または(53
位置に)ヘミアセタール炭素を持った他の化合物に転移
することを指摘しておく必要があるが、この化合物は
3.27から3.13ppmにH47がシフトし(CD
OD中)52、54、55の3個のメチレンが消滅し
ているのがその特徴である。この観測はR.Lakeに
よって行われたものであって部分的には再現されている
(室温で日光に暴露すると12週後には試料の3分の2
が転移している)。転移を立証するためにCDCl中
で幾つかのnOe測定が行われた。δ3.13ppm
(H17)における新規の信号の発生はδ3.62と
4.00ppmの2個のプロトンの強化またはその逆を
導くものであって、末端の5員環に結合した6員環に含
まれるH48とH51に同様のことが起こるホモハリコ
ンドリンBに対比される。d4.00ppmにあるH5
1の放射はδ3.90と2.00ppm(それぞれH5
0とCH52)にあるプロトンの強化を導く。HMQ
C測定が行われたが、ウエムラによってホモハリコンド
リンに対して与えられた化学シフトによれば、“ホモ型
ハリコンドリン”構造と完全に合致している(下記の第
2表参照)。
【0021】
【表3】
【0022】最後に各種の化合物の極性を比較するため
に薄層クロマトグラフィーを実行した(シリカ、ジクロ
ロメタン中メタノール5%で展開)。イソホモハリコン
ドリンBと転移化合物を含む試料では明確に分離した2
つのスポットが認められた;この転移化合物はlp1と
同じrf値を示しているから、lp1と類縁のものであ
ると考えられている。
【0023】極性の小さいハリコンドリン類 これらの化合物は、C−18カラムを使ったHPLCで
の保持時間を基準にして、イソホモハリコンドリンBよ
りも極性が小さいものを意味している。 LP1、ML1 154.8並びにML1 173.1
3 LP1は今までに単離されたハリコンドリン類の中で最
も極性の小さいものである。シリカのカラムからは約1
2mgのこの化合物が単離され、最終のHPLCステッ
プからは約3mgが単離されているが、極めて不安定で
化学転移を起こしてイソホモハリコンドリンBになる。
この転移は精製工程中でも起こり、また質量分析のマト
リックス中でも、NMR管中でも4、5日以内に起こ
る。低分解能FABMSスペクトル(NOBA+KC
l)はm/z1175.4(MK)と1159.5
(MNa)に2つのピークを示し、1136の質量を
導いている。転移後の高分解能FABMSの最強ピーク
は1297.57984にある(質量+NOBA+K−
OCH、C6892NO21Kとして計算、129
7.5755ppm)。これを基にした分子式はC62
8819となる。H NMRでの先駆化合物との
主な相違は、CH54と55に対応するδ2.71と
3.86ppmの2つの三重項がなくて、δ3.1と
3.96ppmの(H47とH51の各Hに対応す
る)2つの幅広の二重項とδ3.23ppm(3H、C
O 53)の鋭い一重項が存在することである。H
47の化学シフトはその位置に対して極めて特異的なも
のであって、ハリコンドリンの3つのタイプを識別する
指標となっている。“ノル”シリーズではH47はδ
3.35ppmにあるが“ハリコンドリン”シリーズで
はδ3.56ppmにある。我々の場合では、3.1p
pmは6員環に結合した5員環で終わっている“ホモハ
リコンドリン型”分子であることを支持するものであ
る。
【0024】転移の前後で行ったHMQCと13C N
MRが構造を明確に出来る転機となった。δ109.3
ppmのケタール炭素53が消滅してδ209.5pp
mケトンが出現する。2つのメチレン52と54は転移
前にはδ45.2と35.5に存在していた;C13と
C15に対応した化学シフト(48.3と34.4pp
m)はケタール炭素と同じような挙動を示している。以
上の全てのデータから次のような構造(次式)が提案さ
れる。H NMRと13C NMRの表は本報告の最
後に記載してある。
【0025】
【化8】
【0026】lp1について幾つかのnOe測定を行っ
た結果は末端環(C44以降)の配置について提案され
た椅子型配置と一致した;このことはH47、48、5
0、51が全てシス位置にあるイソホモハリコンドリン
Bで観察されている。H47の放射はH46、CH
6、H48、H51の4つの信号を強めるが、δ3.9
6ppm(H51)にある信号の放射はδ2.24と
3.08ppm(CH52とH47)にある2つの信
号を強めるのみである。結論として、H50(δ3.8
8ppmにある)の放射はδ3.96ppm(H5
1)、2.20ppm(H49)にある信号とδ3.2
3ppmにあるメトキシルの信号を強めることとなっ
て、その結果我々は炭素53(S)の相対配置を決定す
ることが出来た。H50と52を強めているメトキシル
の放射がこの配置を立証している。アセタール加水分解
とその結果としてのケトンの形成は塩基Bの攻撃によ
るメトキシル基の離脱から説明できる。lp3の場合に
も同様の反応が起こる。逆反応は、その速度は非常に小
さいが、イソホモハリコンドリン試料Bではメタノール
中で起こっている。
【0027】
【化9】
【0028】結論 現在の問題は何れの化合物が天然化合物であるかを決定
することである。lp1(またはlp3)のイソホモハ
リコンドリンBへの転移は比較的速いが逆反応は非常に
遅いことが判っているから、イソホモコンドリンBの方
が安定であると考えられる。しかし、lp3が存在する
と抽出または精製操作中にも条件によっては逆反応(イ
ソB→lp1+lp3)が起こることが立証されてい
る。この現象を説明する可能性の高い仮説は、イソホモ
ハリコンドリンB形成の基質として、53の位置にアセ
タールまたはヘミアセタール炭素を有する比較的不安定
な化合物が存在していて、少量ではあるがlp1とlp
3を与えているという考え方である。53の位置にヘミ
アセタール炭素を有する化合物の発見は、幾つかの他の
微量化合物は発見されてはいるが、未だ成就されていな
い。 LP2;ML1 200.5 この化合物は僅かに0.7mgが単離されている。HR
FABMS測定値はm/z 1137.6018(MH
、計算値:1137.5998;誤差1.8ppm)
であって、C628919の元素組成に相当してい
る。この化合物のプロトンNMRを解析するとイソホモ
ハリコンドリンBのスペクトルに類似しているが、δ
3.34ppm(3プロトン)に鋭い一重項があって三
重項が3.85ppmから3.62ppmにシフトして
いることから、55位置のメチレンに結合しているのが
イソホコハリコンドリンBの場合には水酸基であったも
のがメトキシル基になっていることが判る。しかしなが
ら、55の位置のメチレンの放射の後では、末端メトキ
シルと52と54の位置の両メチレンのnOeの強化が
観察されていて、このことは前述の考え方を支持するも
のであって、下記の図に示したようにカルボニルと50
位置の水酸基との間に水素結合が出来ているものと考え
られている。
【0029】LP2の末端部分
【化10】
【0030】2D TOCSY測定を行った結果のデー
タは想定している構造と完全に一致し、特に54と55
位置の2つのメチレンとメチレン52の2つのプロトン
との間の関係、およびH47とH50からのスピン・シ
ステムに含まれる相関関係を完全に説明することが出来
る。 LP3(LP1の異性体);ML1 173.11 この化合物は僅かに1.5mgが単離されている。lp
1に比べるとこの化合物は極めて不安定であって、極め
て速やかに転移してイソホモハリコンドリンBになる。
イソハリコンドリンBはCDCl中でのH NMR
の測定から確認されているが、特にd2.74と3.8
5ppm(CH54と55)にある2つの鋭い三重項
が特異的である。lp3のH NMRは、δ3.40
ppmにあるC53のメトキシル基とδ3.91ppm
にある恐らくはH51プロトンによると思われる化学シ
フトを除いては(lp1では3.23ppmと3.96
ppmに位置している)、lp1のスペクトルとの間に
差異はない。このことは53炭素がR配置であることを
意味している;従ってlp3はlp1の鏡像異性体であ
る。 その他の極性が小さいハリコンドリン類 2種類、若しくは3種類の極性の小さい化合物が単離さ
れている。イソホモハリコンドリンBの直後にC18か
ら溶出する(クロマトグラムは2つのピークになってい
る)ML1 173.7のフラクションのH NMR
はδ3.08ppmにlp1と同様の信号(恐らくはH
47)を示すが、メトキシルは存在しない。その上メチ
ル領域はイソホモハリコンドリンBよりはホモハリコン
ドリンBに類似していて、恐らくは53の位置に水酸基
を持った“ホモタイプ”のハリコンドリンであると考え
られる。ML1 173.8のフラクション(クロマト
グラムから見るとlp1、イソB、その他に2種類の化
合物を含んでいる)のH NMRは3.1ppmの付
近に2つの信号を示すが、このことはこれらの信号の中
の1つはlp1とは違った化合物に帰属するものである
ことを示している(3.09ppmはlp1のH47に
よるものと考えられる)。δ3.11ppmにある同様
の信号はML1196.7並びにRT1 158.8の
試料のNMRスペクトルにも認められるが、これらはメ
トキシルを示すものではない。
【0031】極性のハリコンドリン類 これらの化合物はハリコンドリンBよりも極性の強いも
のであって、C−18カラムを使用したHPLCでは保
持時間が短くなる。2種類の微量の化合物(微量成分1
と2)が単離されているので、この両者について一部不
明の点があるが詳しく述べることとする。 微量成分1、ML1 138.2 この化合物はハリコンドリンBと同程度の極性を有して
いる(クロマトグラムは通常ハリコンドリンBの前の非
常に小さいピークになる);約7mgが精製、単離され
ている。HRFABMSはm/z 1163.5553
(MK、計算値:1163.5550;誤差−0.3
ppm)と観測され、C618819の元素組成に
相当する(ハリコンドリンBに比べてCHが1つ多
い)。HMQCスペクトルを詳細に観察すると幾つかの
小さい相違点を除いてハリコンドリンBのスペクトルに
類似していることが判る(第3表参照)。
【0032】
【表4】
【0033】上記の相違以外の全ての相関関係はハリコ
ンドリンBと同じてある。13CNMRスペクトルは6
1番炭素の存在を示し、その余分の炭素がCHであっ
て31.1ppmに化学シフトを有する点以外はハロコ
ンドリンBに極めてよく類似している。これらのデータ
はハリコンドリンBで認められるのと同様の末端5員環
の存在を示していて、この5員環に結合した側鎖にCH
が1つ多くなっている。cosyスペクトルでは3.
45と3.70ppm(H55とH54)の間に相関が
認められるが、側鎖が−CHOH−CHOHで終わっ
ているものと我々は考えている。1つ多いメチレンの位
置については3つの可能性がある。混合時間を変えて2
回行った2D TOCSYスペクトルの断面を解析する
と暖昧性が変化していることが判る。δ3.70ppm
(H54に疑いなく同定されている)でトレースを行う
と、“20ms 2D TOCSY”からδ3.45
(三重項)と3.63ppm(CH55)およびδ
1.6ppm(幅広の信号、CH53)に3つの相関
関係が見出される。“100 ms 2D TOCS
Y”から同じトレースを行うとδ1.4ppm(幅広の
信号、CH52)とd3.85ppm(二重項、CH
51)に追加的な相関が観察され、これらの2つの信
号は元のものから派生したものであることを示してい
る。最後にδ4.05ppm(CH 50)でのトレー
スからは3.85ppm(二重項、CH 51)に相関
が観察されるが、δ1.4と1.6ppmでの相関は極
めて弱くて−CHO(50)−CHOH(51)−CH
2(52)−の以下のようなシーケンスを支持してい
る。δ3.85ppmの信号の大きな結合定数(二重
項、J=11.1Hz)はこの想定と一致している(仮
にそうでなくて、このメチン基が2つのメチレン基の中
間にあれば三重項になるはずである)。HMBCの測定
(JNXH=4.5Hz)も行ったが、側鎖についての
想定を確認することも否認することも出来なかった。端
末部についての想定は以下のようなものである。
【0034】
【化11】
【0035】(メチン炭素の対掌性を求めるためにnO
e指差スペクトルの測定を行った)。
【0036】微量成分2、ML1 200.4 この化合物は分離されたものの中で最も極性の強いもの
である。僅かに0.9mgが単離されている。低分解能
FAB質量分析を測定してm/z 1097と1135
(MHとMK)に2つのピークが得られている。H
RFABNSではm/z 1097.5690(M
、計算値:1097.5685、誤差0.4pp
m)が得られ、C598519の元素組成に対応す
る。H NMRスペクトルはハリコンドリンBや微量
成分1に比べて非常に特異的な挙動を示す。メチル領域
には1ppmの近傍には二重項が3つだけ存在していて
4番目のメチルはδ1.35ppmに一重項として表
れ、このことは通常のメチンの位置にあるのではない炭
素に結合した酸素の存在の可能性を示唆している。2つ
の二重項も(δ2.86ppm、J=11.2Hzとδ
3.73ppm、J=4.9Hz)この化合物に特異的
なものである。2D TOCSY(100msの混合時
間で行う)とHMQC測定を注意深く解析するとこの化
合物の主要部分は44番の炭素まではハリコンドリンの
骨格と変わらないことが判る(通常は4.0ppmにあ
るH40がδ4.18ppmに少しシフトしていること
を除いて)。しかしHMQC測定は“炭素に結合した酸
素”領域には6つの新しい炭素が、メチレン領域には4
つ(新しいメチルを含めて)が存在することを示してい
る。これらの中で、1つのメチレンは2つのプロトン
(1.86と2.11ppm)の化学シフトを考えると
特にシールドされていなくて(δ54.2ppm)、酸
素原子の付加的なb効果によってケタール炭素に接近し
ていることが示唆される;第2のメチレン(δ37pp
m)に含まれる2つのプロトンは非常に異なる化学シフ
ト(1.52と2.86ppm)を有し、2.86pp
mのプロトンは酸素原子に接近して平置しているものと
考えられる。プロトンと炭素の化学シフトによって(そ
してハリコンドリンBおよび微量成分1の化学シフトと
比較して)2D TOCSY測定から得られた結果を基
にして、次のようなフラグメント:HOCH−C
(52)HOH−CHOH−CH−C(49)HO−
CHO−CH−を我々は提案する。それに加えて、メ
チン49は5員環に帰属しているものと考えている(8
1.7ppmにあるC49の化学シフトに関してはハリ
コンドリンBまたは微量成分1の場合と殆ど同じであ
る)。HMBC測定を行って(JNXH=6Hz)次の
ような非常に有用な情報が得られた。その第1はδ1.
35ppmのメチルとδ36.8、52.4、80.2
ppmの3つの炭素(C47、45、46)の間の相
関、第2はδ80.2ppmの炭素とδ4.28(H4
8)と1.88(H49)ppmのプロトンとの付加的
な相関である。これらの相関は下記のようなものであ
る。
【0037】
【化12】
【0038】nOe測定(上記)を行った結果は6員環
に結合した5員環を想定した末端部分と完全に合致した
(H48とH49はシス位置にあって6員環は舟形の配
置をとっている)。この強化はH48とCH47の両
プロトンの間と、H48とH49の間では特に顕著であ
るが、メチレン47(δ15ppm)とH49との間で
は弱い。この様な特異な配置のためにCH47の1つ
のプロトンと炭素44に結合した酸素原子とが非常に近
くなることから、極めて小さいシールド値(δ2.86
ppm)を説明することが出来る。以上のような情報を
総合して我々は次のような微量成分2の構造を提案する
ことが出来た。
【0039】
【化13】
【0040】その他のハリコンドリン類 ノルハリコンドリンB、ML1 201.4 この化合物は僅かに0.6mgが単離されている。この
化合物の極性はシリカを使った薄層クロマトグラフィー
からはイソホモハリコンドリンよりも若干極性が強いと
考えられているが明確ではない。HRFABMSの測定
結果はm/z1095.5574(MH、計算値:1
095.5529;誤差4.1ppm)であって、C
598319の元素組成に相当する。この試料につ
いてH NMR、HMQC、2D TOCSY、nO
eの測定を実施した。これらの測定結果から分子の末端
部分についての結論を得ることが出来る。この化合物は
イソホモハリコンドリンBと同様に6員環で構成されて
いて、51位置に結合したCH−COOH末端を有し
ている(52メチレンはδ2.60/2.89ppmに
ある)。この最後の環に帰属するプロトンの化学シフト
はイソBとは若干違った挙動を示す:H47、48、5
0、51、CH49は3.37、3.81、3.6
0、3.80、1.87/2.18PPMにδを有して
いる(イソホモハリコンドリンBは3.25、3.7
5、3.52、3.82、1.84/2.13PPMに
ある)。メチレン52の2つのプロトンが対等でないこ
とは興味のある問題として指摘されるが、これは50位
置の水酸基とカルボン酸のCOとの間に水素結合が出来
るためであると考えられている。メタノールを溶媒とし
て使用するとこの非対等性は消滅する(CH52はδ
2.47ppmに、ウエムラの報告参照)。nOeの測
定結果は此処に提案された末端部の挙動:H51+H4
8の照射後のH47の強化及びその逆、δ2.61pp
mにあるH52の照射後のH51とH49の強化、H5
0照射後のH51とH49の強化:を支持している。赤
外スペクトルの測定も行われたが、その結果は水酸基
(3470cm−1)、5員環より大きいラクトン(1
73.5cm−1)、カルボキシル基(1700cm
−1付近にある前記吸収のショルダー)の存在を示して
いる。ノルハリコンドリンBの端末部を次の図に示して
ある。
【0041】ノルハリコンドリンBの末端部
【0042】
【化14】
【0043】ML1 206.5および206.6(そ
れぞれ0.5mgと0.6mg)これらの試料はHPL
CのホモハリコンドリンBの後、イソホモハリコンドリ
ンBの前のフラクションを集めたものであって、新規の
化合物を含有している。この試料の一方のH NMR
を測定した結果、δ5.75ppmに特異なプロトンが
認められ、アセタールまたはヘミアセタールの炭素に結
合したものであると考えられている(Joc 199
0,55,863−870参照)。今一方の試料の
NMRにはδ5.9と6.4ppmに2つのプロトン
が認められる;その中の1つは3.42ppmにあるメ
トキシルで我々が観察したのと同様にアセタール炭素に
結合したものであると考えられる。 RT1 158.2および158.6 第1の試料は極性のハリコンドリン類(微量成分2より
極性の強いもの)を含有していると考えられ、第2の試
料は中間極性を持ったハリコンドリン類(ホモハリコン
ドリンBとイソホモハリコンドリンBの中間)を含有し
ているものと考えられる。
【0044】生物学的検討 大多数の化合物についてP388抗癌性生体試験を実施
した。P388細胞に対する抵抗性は下記の通りであっ
た。
【0045】
【0046】P388抗癌性生体試験の結果はBシリー
ズに属する化合物が最も有効であることを示している。
イソホモハリコンドリンBはネズミ白血病細胞(P38
8細胞系列)に対する強い細胞毒性を示し、ハリコンド
リンBやホモハリコンドリンBに比べるとその効果がは
るかに大きい(IC50:0.8,6.7,6.4mg
/ml)。
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】
【表9】
【0052】
【表10】
【0053】
【表11】
【表12】
【0054】
【表13】
【0055】
【表14】
【0056】
【表15】
【0057】
【表16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドロレス ジー・グラバロス スペイン国マドリッド,28760 トレス カントス,ポリゴノ インダストリア ル ド トレス カントス, カルレ ド ラ カレラ ナンバー 3,ファー マ マー,ソシエダッド アノニマ 気 付 (72)発明者 ロビン ジェイ.レイク ニュージーランド国クライストチャーチ 1,プライベート バッグ 4800,ユ ニバーシティ オブ カンターベリィ 気付 (72)発明者 ジョン ダブリュ.ブラント ニュージーランド国クライストチャーチ 1,プライベート バッグ 4800,ユ ニバーシティ オブ カンターベリィ 気付 (72)発明者 マレイ エィチ.ジー,マンロ ニュージーランド国クライストチャーチ 1,プライベート バッグ 4800,ユ ニバーシティ オブ カンターベリィ 気付 (72)発明者 マーク ステファン フィリバート リ タウドン ニュージーランド国クライストチャーチ 1,プライベート バッグ 4800,ユ ニバーシティ オブ カンターベリィ 気付 (56)参考文献 Pure & Appl.Che m.,Vol.58,No.5(1986年) P.701−710 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 493/22 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1. 構造式 【化1】 式中、R1及びR2は一緒になって下記環を形成し、この
    うちR1は下記環において48位の炭素原子に架橋した
    酸素原子を、R2は下記環において45位の炭素原子を
    示す。 【化2】 を有するハリコンドリン。
  2. 【請求項2】 特許請求の範囲第1項記載のハリコンド
    リンと製薬の担体又は希釈剤より成る細胞毒活性製薬組
    成物。
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