JP3167849U

JP3167849U - まな板

Info

Publication number: JP3167849U
Application number: JP2011001090U
Authority: JP
Inventors: 山下　陽子; 陽子山下
Original assignee: 新輝合成株式会社
Priority date: 2011-03-01
Filing date: 2011-03-01
Publication date: 2011-05-19
Anticipated expiration: 2021-03-01

Abstract

【課題】特別な部材を要せずに製造でき、衛生的で持ちやすいフック付まな板を提供する。【解決手段】まな板の一側を２つの側辺２Ａ、２Ｂが先端で交わる方向に斜めに延びた山型形状とし、先端で交わる手前において２つの側辺がほぼ平行に延出する突出片３を延設し、この突出片を一方の斜辺側にフック状に湾曲させた平面形状からなり、フック状の湾曲箇所４の内周寸法は人間の指先が通過可能な大きさとする。【選択図】図１

Description

この考案はキッチンで使用するためのまな板に関する。

各種の食材が接触するまな板は使用後によく洗浄し、雑菌が繁殖しないように充分乾燥させることが望まれる。乾燥を促進するには洗浄したまな板を平面的に置くのではなく、まな板の端面を上下に向けた起立状態で保管することが肝要である。

この場合、一般的には壁面等にまな板を立てかけることが行われているが、ちょっとした外力により転倒のおそれがあったり、他の物品の邪魔になったりしがちなので、任意の箇所に起立状態で自立させる工夫が望まれており、自立のためのスタンドが提案されていた他、まな板にそれを吊り下げるための孔やフックを設けることが提案されていた（例えば、特許文献１）。

実開平４−７３３３２号公報

前記の場合において、吊り下げるための孔をまな板に設けることは加工が容易である利点があるが、穴は内周において閉じているので洗浄にあたりスポンジが届きにくく、洗い残しの箇所が生じてそこから雑菌が生じるおそれがあった。また、穴の場合は吊り下げ具は棒体やフックとなる。この場合、吊り下げはこれらの吊り下げ具の端部から穴を外挿することにより行なう関係上、吊り下げ箇所は吊り下げ具を突設可能な壁面近くとなり、まな板の一面が壁面により阻まれて乾燥効率が悪化するおそれがあった。

一方、フックの場合は、まな板に別途フックを取り付ける工程が必要となって、製造コストが嵩む問題があった。

この考案は前記の問題点に鑑みて創作されたものであり、まな板の一側を２つの側辺が先端で交わる方向に斜めに延びた山型形状とし、先端で交わる手前において２つの側辺がほぼ平行に延出する突出片を延設し、この突出片を一方の斜辺側にフック状に湾曲させた平面形状からなり、上記フック状の湾曲箇所の内周寸法は人間の指先が通過可能な大きさとしたことを特徴とする。

以上の構成よりなるこの考案のまな板によれば、まな板自体から延出する突出片をもってフック状の湾曲箇所を構成しているので、この部分を吊り下げのためのフック部として利用することができ、特別な部材を要せずしてフック付きのまな板を製造することが可能となる。

この場合、フック状の湾曲箇所の内周寸法は人間の指先が通過可能な大きさとしているので、その外側の突出片をまな板を持つための持ち手として利用することが可能となる。その結果、まな板の食品との接触面に一切触らずにまな板を保持できるので、乾燥のためにまな板を吊り下げる際にまな板の食品との接触面に指先から雑菌が移ることが防止できる。また、まな板に食品を載せて食卓に運ぶ際にも便利である。

前記の場合、持ち手として機能する突出片は同時にフックとして機能するために湾曲しているが、手持ちに際してはこの湾曲内周に指先を引っ掛けることにより、より確実な保持が可能となるという相乗的な効果が奏されることとなる。

また、フック状の湾曲箇所の内周寸法は人間の指先が通過可能な大きさとしているので吊り戸棚に設けられたバーなどを利用してまな板を吊り下げことも可能となり、壁面から突設した吊り下げ具に限定されることがない。

一方、まな板の一側を２つの側辺が先端で交わる方向に斜めに延びた山型形状とし、この先にフック状の湾曲箇所が構成されるので、吊り下げた際に上端面は斜めに下降することとなり、水滴や埃が落下しやすく、これらが滞留することが防止される。

この考案のまな板の平面図。同上、右側面図。同上、吊り下げた状態の斜視図。同上、手持ちした状態の平面図。同上、手持ちした状態の平面図。

以下、この考案のまな板の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。このまな板はプラスチックにより一体成形されることにより得られるものであり、食品を載置するためのまな板部１とそこから延設される突出片３からなる。まな板部１はその一側を２つの側辺２Ａ、２Ｂが先端で交わる方向に斜めに延びた山型形状とし、先端で交わる手前において２つの側辺がほぼ平行に延出する突出片３を延設する。この突出片３を一方の斜辺２Ａ側にフック状に湾曲させ、上記フック状の湾曲箇所４の内周寸法は人間の指先が通過可能な大きさとする。

なお、この実施例においては食品を載置するためのまな板部１は矩形としているが、形状はこれに限られないことは勿論である。

以上の構成からなるこの考案のまな板は図３に示すように湾曲箇所４をもってバーＢに吊り下げたり、図４、５に示すように突出片３を持ち手として手持ちすることが可能となる。

１まな板部
２Ａ側片
２Ｂ側片
３突出片
４湾曲箇所

Claims

まな板の一側を２つの側辺が先端で交わる方向に斜めに延びた山型形状とし、先端で交わる手前において２つの側辺がほぼ平行に延出する突出片を延設し、この突出片を一方の斜辺側にフック状に湾曲させた平面形状からなり、上記フック状の湾曲箇所の内周寸法は人間の指先が通過可能な大きさとしたことを特徴とするまな板。