JP3167196B2 - 2値画像符号化方法 - Google Patents

2値画像符号化方法

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JP3167196B2
JP3167196B2 JP29895892A JP29895892A JP3167196B2 JP 3167196 B2 JP3167196 B2 JP 3167196B2 JP 29895892 A JP29895892 A JP 29895892A JP 29895892 A JP29895892 A JP 29895892A JP 3167196 B2 JP3167196 B2 JP 3167196B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像を誤差拡散法
又はディザ法で2値化した2値画像を、算術符号により
符号化してデータを圧縮する2値画像符号化方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献1;Proceeding of the S.I.D 、17/2 Second Qua
rter(1976)(米)R.Floyd et.al ,“ア
ン アダプティブ アルゴリズムフォア スペシャル
グレイスケール (An Adaptive Algorithm for Spatia
l Grayscale )”、P.75−77 文献2;「FAX,OAのための画像の信号処理」初版
(昭57)日刊工業新聞社、P.125−127 文献3;日経エレクトロニクス(1978−5−1)
“ディザ法による濃淡画像の2値表示”、P.50−6
5 文献4;情報処理学会第35回(昭和62年後期)全国
大会予稿集、1J−6、豊川著“アリスメティック・コ
ーディングによるディザ画像の圧縮”P.1983 従来、多値画像を“白”と“黒”の2値で表現する手法
として、誤差拡散法とディザ法がある。誤差拡散法は画
像品質が高いが、圧縮率が低い。これに対し、ディザ法
は画像品質が低いが、圧縮率が高いという利点がある。
誤差拡散法は、多値画像の階調値g(i,j )を固定の閾
値との比較により2値化するのに際して、2値化により
発生した誤差を近傍画素に拡散し、この拡散誤差で修正
された階調値g1 (i,j )を逐次的に2値化するもので
ある。2値化シンボル(“白”又は“黒”)、拡散誤差
de(i,j )、及び修正階調値g1 (i,j )は次のよう
にして求められる。
【0003】
【数1】 一方、ディザ法は、閾値マトリクスth(k,l )(1≦
k≦n,1≦1≦m)を用い、多値画像の座標(i,j )
(1≦i≦xmax,xmax;画像のx軸方向の最大
座標値,1≦j≦ymax,ymax;画像のy軸方向
の最大座標値)における階調値g(i,j )をth(i mo
d n,j mod m )で2値化する方法である。 即ち、 th(i mod n,j mod m )≦g(i,j )ならば、
“黒”、 g(i,j )<th(i mod n,j mod m )ならば、
“白”、 と2値化する。この2値化は、走査線順に行うものとす
る。このような誤差拡散2値画像又はディザ2値画像を
符号化する方法として、算術符号が知られており、その
符号化の処理内容を図2に示す。
【0004】図2は、前記文献1〜4に記載された従来
の2値画像符号化方法を示す図である。この2値画像符
号化方法では、算術符号化処理10により、誤差拡散2
値画像又はディザ2値画像を算術符号化して符号を出力
する方法である。算術符号化処理10では、シンボル出
現確率推定処理11と算術符号構成処理12とを実行す
る。シンボル出現確率推定処理11では、誤差拡散2値
画像又はディザ2値画像を入力し、符号化しようとして
いる画素(着目画素)より以前に出現した2値シンボル
を用い、該着目画素で出現するシンボルの出現確率を推
定し、その推定したシンボル出現確率を算術符号構成処
理12へ送る。算術符号構成処理12では、誤差拡散2
値画像又はディザ2値画像を入力し、シンボル出現確率
を符号化パラメータとして算術符号を構成し、その構成
した符号を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
2値画像符号化方法では、2値画像の画素を配置する際
に、符号化のことを全く考慮せずに、2値画像の画素配
置が符号化と完全に独立して行われていた。そのため、
効率の良い算術符号を構成することができず、技術的に
充分満足のゆく2値画像符号化方法を得ることが困難で
あった。本発明は、前記従来技術が持っていた課題とし
て、2値画像の画素配置が符号化と完全に独立して行わ
れていたので、効率の良い算術符号を構成することがで
きないという点について解決し、2値画像の画素再配置
を符号化に依存して行うことにより、優れた圧縮性能を
持つ2値画像符号化方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、多値画像を誤差拡散法で2値化した
2値画像に対し、算術符号化法で符号化する2値画像符
号化方法において、前記2値画像に対して符号化するシ
ンボルの出現確率を推定するシンボル出現確率推定処理
と、前記シンボル出現確率推定処理で推定されたシンボ
ル出現確率と、幾何学的制約条件と、再配置可能位置及
び再配置の割合からなる再配置条件とを考慮して前記2
値画像の画素を再配置する画素再配置処理と、前記シン
ボル出現確率を符号化パラメータとして前記画素再配置
処理の処理結果を符号化する算術符号構成処理とを、順
に実行するようにしている。
【0007】第2の発明では、ディザ閾値を用いたディ
ザ法で多値画像を2値化した2値画像に対し、算術符号
化法で符号化する2値画像符号化方法において、前記2
値画像に対して符号化するシンボルの出現確率を推定す
るシンボル出現確率推定処理と、前記シンボル出現確率
推定処理で推定されたシンボル出現確率と、幾何学的制
約条件と、再配置可能位置と、前記2値画像より求めた
多値画像階調推定値と前記ディザ閾値の距離とを考慮し
て前記2値画像の画素を再配置する画素再配置処理と、
前記シンボル出現確率を符号化パラメータとして前記画
素再配置処理の処理結果を符号化する算術符号構成処理
とを、順に実行するようにしている。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、以上のように2値画像符
号化方法を構成したので、多値画像を誤差拡散法で2値
化した2値画像が入力されると、シンボル出現確率推定
処理では、符号化するシンボルの出現確率を推定し、そ
の推定したシンボル出現確率を画素再配置処理及び算術
符号構成処理へ送る。画素再配置処理では、シンボル出
現確率と、再配置における幾何学的制約条件と、再配置
が連続して生起するのを防止する条件である再配置可能
位置及び再配置が生起する割合を制御するための条件で
ある再配置の割合からなる再配置条件とを考慮して、入
力された2値画像の画素を再配置する。算術符号構成処
理では、シンボル出現確率推定処理で推定されたシンボ
ル出現確率を符号化パラメータとして、画素再配置処理
の処理結果を符号化する。このように、2値画像の画素
再配置を符号化に依存して行うことにより、圧縮性能の
向上が図れる。
【0009】第2の発明によれば、多値画像をディザ法
で2値化した2値画像が入力されると、シンボル出現確
率推定処理では、符号化するシンボルの出現確率を推定
し、その推定したシンボル出現確率を画素再配置処理及
び算術符号構成処理へ送る。画素再配置処理では、シン
ボル出現確率と、再配置における幾何学的制約条件と、
再配置が連続して生起するのを防止する条件である再配
置可能位置と、画像品質の劣化を防止するために多値画
像の階調推定値がディザ閾値の近傍にあるための条件
(即ち、ディザ閾値と元の多値画像階調推定値との距
離)とを考慮して、画像を再配置する。算術符号構成処
理では、シンボル出現確率推定処理で推定されたシンボ
ル出現確率を符号化パラメータとして、画素再配置処理
の処理結果を符号化する。このように、2値画像の画素
再配置を符号化に依存して行うことにより、圧縮性能の
向上が図れる。従って、前記課題を解決できるのであ
る。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の2値画像符号化方法を示す
図である。この方法には、誤差拡散2値画像を符号化す
る第1の実施例と、ディザ2値画像を符号化する第2の
実施例とがあり、以下その内容を説明する。
【0011】第1の実施例 第1の実施例の2値画像符号化方法を、図1と図3〜図
5とを参照しつつ説明する。図3は再配置禁止パターン
例を示す図、図4は再配置の生起を参照する画素例を示
す図、及び図5は210状態におけるシンボル出現確率推
定のための参照画素例を示す図である。本実施例の2値
画像符号化方法では、誤差拡散法で生成された2値画像
の画素を、画素再配置処理20により、画像品質を維持
しつつ効果的に符号量を削減できるように再配置(即
ち、画像品質を維持しつつ効率の良い算術符号を構成す
るのに適する配置に再配置)した後、算術符号化処理3
0を行う。
【0012】画素再配置処理20の再配置では、着目画
素のシンボルを符号化するのに必要な符号長であるシン
ボル出現確率と、再配置における幾何学的制約条件であ
る着目画素の近傍パターンと、再配置条件とを用いる。
再配置条件は、再配置が連続して生起するのを防止する
再配置可能位置条件である着目画素近傍の再配置状況
と、再配置が生起する割合を制御するための再配置の割
合条件である乱数とで、構成されている。そして、画素
再配置処理20では、前記のようなシンボル出現確率
と、幾何学的制約条件と、再配置可能位置及び再配置の
割合からなる再配置条件とを考慮して、誤差拡散2値画
像の画素を再配置する。例えば、着目画素のシンボル出
現確率Pk がPk <ε(但し、ε;符号長評価パラメー
タ)であり、図3の禁止パターン例に示すように、着目
画素の近傍パターンが再配置を禁止するパターン以外の
パターンであり、さらに、図4に示すように、着目画素
の近傍画素が全て再配置されておらず、乱数がある条件
を満たしているならば、着目画素を再配置する。この、
再配置は、着目画素のシンボルを反転することで行う。
このような画素再配置処理20の処理結果は、算術符号
化処理30へ送られる。
【0013】算術符号化処理30は、画素再配置処理2
0の処理結果に基づき、算術符号を構成して符号を出力
する処理であり、シンボル出現確率推定処理31と算術
符号構成処理32とで構成されている。シンボル出現確
率推定処理31では、画素再配置処理20の処理結果に
基づき、図5に示すような近傍画素状態(図5の例では
10状態)とするマルコフ確率を用い、符号化するシン
ボルの出現確率Pk を推定し、その推定したシンボル出
現確率Pk を画素再配置処理20及び算術符号構成処理
32へ送る。算術符号構成処理32では、画素再配置処
理20の処理結果を入力し、シンボル出現確率Pk を符
号化パラメータとして符号を構成し、その符号を出力す
る。このように、本実施例では、算術符号を用いたデー
タ圧縮に適した画素配列とすることで、誤差拡散2値画
像を高い圧縮率で符号化できる。
【0014】図6は、図1の2値画像符号化方法の符号
化処理手順を示すフローチャートであり、この図を参照
しつつ本実施例の符号化処理を説明する。まず、ステッ
プS1において算術符号化処理30の乱数を初期化する
と共に、ステップS2において着目画素の位置(i,j )
を初期化した後、ステップS3へ進む。ステップS3で
は、シンボル出現確率推定処理31により、既に出現し
ている2値シンボルから、画素(i,j )におけるシンボ
ル出現確率PB ,PW を推定し、画素再配置処理20へ
送る。画素再配置処理20では、ステップS4〜S8の
処理を行う。即ち、ステップS4では、着目画素シンボ
ルの出現確率Pk が、Pk <εを満たすか否かによって
符号長を調べる。Pk <εを満たすならば、ステップS
5へ進み、満たさないならばステップS9へ進む。ステ
ップS5では、着目画素の近傍が図3に示す再配置禁止
パターン以外の場合か否かによって幾何学的制約条件を
調べ、再配置禁止パターン以外の場合にはステップS6
へ進み、再配置禁止パターンの場合にはステップS9へ
進む。
【0015】ステップS6では、図4に示す画素が全て
再配置されているか否かによって近傍の再配置状況を調
べ、図4に示す画素が全て再配置されていなければステ
ップS7へ進み、いずれかの画素が再配置されていれば
ステップS9へ進む。ステップS7では、算術符号化処
理30の乱数が特定の条件を満たしているか否かを調
べ、満たしている場合にはステップS8へ進み、満たし
ていない場合にはステップS9へ進む。ステップS8で
は、着目画素(i,j )のシンボルを反転させ、ステップ
S9へ進む。ステップS9において、算術符号構成処理
32では、着目画素(i,j )のシンボルの出現確率
B ,PW で、着目画素のシンボルの算術符号を構成す
る。
【0016】ステップS10,S11,S12,S13
では、着目画素の座標値i,jを制御し、符号化が終了
していなければ、ステップS14で乱数を更新し、ステ
ップS3へ戻り、符号化が終了するまで、前記の処理を
繰り返し、符号化処理を終了する。本実施例の2値画像
符号化方法では、誤差拡散2値画像の画像品質を損なう
ことなく、該2値画像のデータ圧縮性能を高めることが
できる。本実施例の2値画像符号化方法を、次のような
シミュレーション条件(a)下で評価した結果(b)を
示す。
【0017】(a) シミュレーション条件 シンボル出現確率推定のための参照画素;10画素近傍
(図5参照) 乱数;(x+y)mod2, =0のとき条件成立 符号長評価パラメータε=0.1 (b) シミュレーション結果 図7は誤差拡散法による2値画像、及び図8は本実施例
による再配置後の2値画像を示す。この図から明らかな
ように、両者の画質の差が認められないにもかかわら
ず、本実施例による符号化における符号量を、従来方法
の符号量より10%程度少なくすることができた。
【0018】第2の実施例 第2の実施例の2値画像符号化方法を、図1と図9〜図
12を参照しつつ説明する。図9は禁止パターン例を示
す図、図10は着目画素の近傍画素例を示す図、図11
は階調値推定のための参照画素例を示す図、図12は2
10状態におけるシンボル出現確率推定のための参照画素
例を示す図である。本実施例の2値画像符号化方法で
は、図1に示すように、多値画像をディザ法で2値化し
たディザ2値化画像の画素を、画素再配置処理20によ
り、画像品質を維持しつつ効果的に符号量を削減できる
ように再配置(即ち、画像品質を維持しつつ効率の良い
算術符号を構成するのに適する配置に再配置)した後、
算術符号化処理30を行う。
【0019】画素再配置処理20の再配置では、着目画
素のシンボルを符号化するのに必要な符号長であるシン
ボル出現確率と、再配置における幾何学的制約条件であ
る着目画素の近傍パターンと、再配置が連続して生起す
るのを防止する再配置可能位置条件である着目画素近傍
の再配置状況と、多値画像の階調推定値がディザ閾値の
近傍にあるための条件とを用いる。この近傍にあるため
の条件は、画像品質の劣化を防止するための条件であ
り、ディザ閾値と元の多値画像階調推定値との距離dで
ある。
【0020】そして、画素再配置処理20では、着目画
素のシンボル出現確率Pk がPk <ε(但し、ε;符号
長評価パラメータ)であり、図9の禁止パターン例に示
すように、着目画素の近傍パターンが再配置を禁止する
パターン以外のパターンであり、さらに、図10に示す
ように、着目画素の近傍画素が全て再配置されておら
ず、距離推定値dがd<ηを満たしているならば、着目
画素を再配置する。ここで、距離推定値dは、図11の
参照画素例に示すように、次式で表される。 d=|pgs−th(i,j )| pgs=gsmax・(参照画素の中の白画素数)/
(参照画素数) この再配置は、着目画素のシンボルを反転することで行
い、その再配置結果を算術符号化処理30へ送る。
【0021】算術符号化処理30では、シンボル出現確
率推定処理31及び算術符号構成処理32により、画素
再配置処理20の処理結果に基づき算術符号を構成す
る。即ち、シンボル出現確率推定処理31では、画素再
配置処理20の処理結果を入力し、図12に示すような
近傍画素を状態(図12では210状態)とするマルコフ
確率を用い、符号化するシンボルの出現確率Pk を推定
し、そのシンボル出現確率Pk を画素再配置処理20及
び算術符号構成処理32へ送る。算術符号構成処理32
では、画素再配置処理20の処理結果を入力し、シンボ
ル出現確率推定処理31で推定されたシンボル出現確率
k を符号化パラメータとして、2値画像の符号を構成
し、その符号化した符号を出力する。このように、本実
施例では、算術符号を用いたデータ圧縮に適した画素配
列とすることで、2値画像を高い圧縮率で符号化でき
る。
【0022】図13は、図1の2値画像符号化方法の符
号化処理手順を示すフローチャートであり、この図を参
照しつつ本実施例の符号化処理を説明する。まず、ステ
ップS11で算術符号化処理30の初期化を行うと共
に、ステップS12で着目画素の位置(i,j )を初期化
した後、ステップS13へ進む。ステップS13では、
シンボル出現確率推定処理31により、既に出現してい
る2値シンボルから、画素(i,j )におけるシンボル出
現確率PB ,PW を推定し、その推定値を画素再配置処
理20へ送る。画素再配置処理20では、ステップS1
4〜S18までの処理を行う。即ち、ステップS14で
は、着目画素のシンボルの出現確率Pk がPk <εを満
たすか否かによって符号長を調べ、Pk <εを満たすな
らばステップS15へ進み、満たさないならばステップ
S19へ進む。ステップS15では、着目画素の近傍が
図9に示す禁止パターン以外か否かによって幾何学的制
約条件を調べ、禁止パターン以外の場合にはステップS
16へ進み、禁止パターンの場合にはステップS19へ
進む。
【0023】ステップS16では、図10に示す近傍画
素が再配置されているか否かの近傍の再配置状況を調
べ、近傍画素が全て再配置されていなければステップS
17へ進み、いずれかの画素が再配置されていればステ
ップS19へ進む。ステップS17では、距離推定値d
がd<nを満たしているかどうかを調べ、満たしている
場合にはステップS18へ進み、満たしていない場合に
はステップS19へ進む。ステップS18では、着目画
素(i,j )のシンボルを反転させ、ステップS19へ進
む。ステップS19では、算術符号構成処理32によ
り、着目画素のシンボルの出現確率で、該着目画素のシ
ンボルの算術符号を構成する。そして、ステップS2
0,S21,S22,S23により、着目画素の座標値
i,jを制御し、符号化が終了していなければステップ
S13へ戻り、前記の処理を繰り返して符号化を終了す
る。
【0024】本実施例の2値画像符号化方法では、ディ
ザ2値画像の画像品質を損なうことなく、2値画像のデ
ータ圧縮性能を高めることができる。本実施例の2値画
像符号化方法を、次のようなシミュレーション条件
(1)下で評価した結果(2)を示す。 (1) シミュレーション条件 シンボル出現確率推定のための参照画素;10画素近傍
(図12参照) 階調値推定のための参照画素;10画素近傍(図11参
照) ディザマトリクス;Bayer4×4 符号長評価パラメータε=0.1 η=gsmax/16 (2) シミュレーション結果 図14はディザ法による2値画像、及び図15は本実施
例による再配置後の2値画像を示す図である。この図か
ら明らかなように、両者の画質の差が認められないにも
かかわらず、本実施例による符号化における符号量を、
従来方法の符号量より17%程度少なくすることができ
た。なお、本発明は上記実施例に限定されず、例えば、
図6又は図13以外の処理手順で符号化を行うことも可
能である。又、第1の実施例の復号化においては、例え
ば図5に示すようなシンボル出現確率推定のための参照
符号が、符号化と同じであれば、前記の符号化の逆演算
で元の2値画像を得ることができる。同様に、第2の実
施例の復号化においては、例えば図12に示すようなシ
ンボル出現確率推定のための参照符号が、符号化と同じ
であれば、前記の符号化の逆演算で元の2値画像を得る
ことができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
2の発明によれば、多値画像を誤差拡散法又はディザ法
で2値化した2値画像を画素再配置処理によって算術符
号を用いたデータ圧縮に適した画素配列とした後、算術
符号化を行うようにしたので、2値画像の画像品質を損
なうことなく、該2値画像を高い圧縮率で符号化し、デ
ータ圧縮性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2値画像符号化方法を示す図である。
【図2】従来の2値画像符号化方法を示す図である。
【図3】再配置禁止パターン例を示す図である。
【図4】再配置の生起を参照する画素例を示す図であ
る。
【図5】シンボル出現確率推定のための参照画素例を示
す図である。
【図6】図1の第1の実施例を示す符号化処理手順のフ
ローチャートである。
【図7】誤差拡散法による2値画像を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例による再配置後の2値画
像を示す図である。
【図9】禁止パターン例を示す図である。
【図10】近傍画素例を示す図である。
【図11】階調値推定のための参照画素例を示す図であ
る。
【図12】シンボル出現確率推定のための参照画素例を
示す図である。
【図13】図1の第2の実施例を示す符号化処理手順の
フローチャートである。
【図14】ディザ法による2値画像を示す図である。
【図15】第2の実施例による画素再配置後の2値画像
を示す図である。
【符号の説明】
20 画素再配置処理 30 算術符号化処理 31 シンボル出現確率推定処理 32 算術符号構成処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−30278(JP,A) 特開 平5−328138(JP,A) 特開 平5−219394(JP,A) 特開 平6−30277(JP,A) 特開 昭64−866(JP,A) 特開 昭63−102562(JP,A) 特許3108532(JP,B2) 特許3108526(JP,B2) 特許2825697(JP,B2) 特許2716618(JP,B2) 特許3073323(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H03M 7/30 H04N 1/40 - 1/419

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像を誤差拡散法で2値化した2値
    画像に対し、算術符号化法で符号化する2値画像符号化
    方法において、 前記2値画像に対して符号化するシンボルの出現確率を
    推定するシンボル出現確率推定処理と、 前記シンボル出現確率推定処理で推定されたシンボル出
    現確率と、幾何学的制約条件と、再配置可能位置及び再
    配置の割合からなる再配置条件とを考慮して前記2値画
    像の画素を再配置する画素再配置処理と、 前記シンボル出現確率を符号化パラメータとして前記画
    素再配置処理の処理結果を符号化する算術符号構成処理
    とを、 順に実行することを特徴とする2値画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 ディザ閾値を用いたディザ法で多値画像
    を2値化した2値画像に対し、算術符号化法で符号化す
    る2値画像符号化方法において、 前記2値画像に対して符号化するシンボルの出現確率を
    推定するシンボル出現確率推定処理と、 前記シンボル出現確率推定処理で推定されたシンボル出
    現確率と、幾何学的制約条件と、再配置可能位置と、前
    記2値画像より求めた多値画像階調推定値と前記ディザ
    閾値の距離とを考慮して前記2値画像の画素を再配置す
    る画素再配置処理と、 前記シンボル出現確率を符号化パラメータとして前記画
    素再配置処理の処理結果を符号化する算術符号構成処理
    とを、 順に実行することを特徴とする2値画像符号化方法。
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