JP3167168U - 浸透固化処理用薬液漏洩感知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地盤中に薬液を浸透注入する過程で生じることがある薬液の地表面への漏洩を、夜間であっても、容易且つ迅速に判断できる浸透固化処理用薬液漏洩感知装置を提供すること。【解決手段】薬液注入箇所近傍の防護キャップ枠体埋設用削孔2に埋設される、底部に下部開口4を有する防護キャップ枠体1と、防護キャップ枠体1内であって、且つ防護キャップ枠体埋設用削孔2の孔底面5から離間した位置に設置される、薬液の接触又は浸漬により色が変色する薬液漏れ感知紙6と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、浸透固化処理工法において、地盤中に薬液を浸透注入する過程で生じることがある薬液の地表面への漏洩を事前に感知する浸透固化処理用薬液漏洩感知装置に関するものである。
我が国は、世界有数の地震国であり、激震にあうと、軟弱な砂地盤中の地下水の水圧が上昇し、液状化現象が生じて大きな被害をもたらす。特に、高速道路、空港の滑走路や誘導路、岸壁等の半永久的に使用する大規模な既設構造体においては、このような液状化現象は機能を麻痺させ、致命的な大打撃を招来する。
このような半永久的に使用する大規模な既設構造体を支える砂地盤の液状化対策として、浸透固化処理工法が知られている(特開2005−232779号公報)。浸透固化処理工法は、砂地盤の注入孔から溶液型の薬液を浸透注入させて、注入孔から地盤中の所定深度の箇所を一定強度に改良しようとするものである。地盤中に注入された薬液は砂粒子間の水と置き換わりながら浸透し固結し、地盤に粘着力を付加するため、改良地盤は液状化現象が生じ無くなる。
例えば空港の誘導路の地盤を浸透固化処理工法で施工する場合、先ず、舗装面に防護キャップ枠体を設置し、該防護キャップ枠体内に薬液注入管を設置し、該薬液注入管に通された注入パイプを介して薬液の注入を行っている。防護キャップ枠体は、例えば底部と天部に開口を有する、外径200mm、深さ160mmの略円筒状の枠体であり、薬液注入管の端部を収容すると共に、薬液注入管周りから漏洩した地下水や薬液を溜めるものである。
浸透固化処理工法においては、例えば細粒分含有率に見合わない過剰な薬液注入を行った場合、一旦注入された薬液そのものが上昇したり、薬液に押し出された地下水が上昇したりすることがある。薬液は酸性液やアルカリ性液であるため、防護キャップ枠体から溢れ出ると、舗装面に流れ込み、舗装面を汚染したり、作業者に薬害を与えることがある。このため、防護キャップ枠体に溜まった液体は、定期的にサンプリングして、ポータブルpH計やリトマス紙を用いて、地下水であるか、薬液であるかの検査を行っている。防護キャップ枠体に溜まった液体が、薬液である場合、薬液が漏洩していることになり、直ちに、その近傍における薬液の注入が中止される。
しかしながら、従来のサンプリングによるpH検査は、防護キャップが、概ね1〜2mのピッチで多数形成されているため、サンプリングに要する時間と労力は多大である。サンプリングに時間を要すると、地下水か薬液かの判断が遅れ、薬液が溢れ出る事態を招くという問題がある。また、ポータブルpH計やリトマス紙を用いることなく、目視観察するにしても、浸透固化処理工法は夜間で行なわれることが多いため、目視観察では、地下水か薬液かの判断ができないという問題がある。
従って、本考案の目的は、地盤中に薬液を浸透注入する過程で生じることがある薬液の地表面への漏洩を、夜間であっても、容易且つ迅速に判断できる浸透固化処理用薬液漏洩感知装置を提供することにある。
かかる実情において、本考案者は鋭意検討を行った結果、例えば浸透固化処理工法において使用する薬液注入用の防護キャップ枠体を利用し、その防護キャップ枠体の特定の位置に、薬液の接触又は浸漬により色が退色する薬液漏れ感知紙を設置すれば、夜間であっても、ライトを照らした中での目視観察により、薬液の漏洩か否かが容易且つ迅速に判断できることを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、浸透固化処理で使用される薬液の地盤中から地表への漏洩を感知する装置であって、薬液注入箇所近傍の防護キャップ枠体埋設用削孔に埋設される、底部に下部開口を有する防護キャップ枠体と、該防護キャップ枠体内であって、且つ該防護キャップ枠体埋設用削孔の孔底面から上方側に離間して設置される、該薬液の接触又は浸漬により色が変色する薬液漏れ感知紙と、を備えることを特徴とする浸透固化処理用薬液漏洩感知装置を提供するものである。
本考案によれば、浸透固化処理工法における薬液注入中、既存の防護キャップ枠体に、薬液漏れ感知紙を特定位置に設置すればよく、コストもかからず、簡易な方法で作製できる。また、薬液漏れ感知紙は、防護キャップ枠体埋設用削孔の孔底から少し離した位置に設置されるため、残存することがある薬液の影響を受けることがなく、注入中の薬液漏れを正確に感知できる。
本考案の実施の形態における浸透固化処理用薬液漏洩感知装置の断面図である。 図1の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置の設置箇所を示す概略平面図である。 図1の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置で使用される薬液漏れ感知紙及び付属部材の斜視図である。 図3の薬液漏れ感知紙及び付属部材を積層した状態の断面図である。 図1の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置の概略平面図である。 図1の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置において、薬液漏れ感知紙及び付属部材を設置する前の状態を示す断面図である。
次に、本考案の実施の形態における浸透固化処理用薬液漏洩感知装置(以下、単に、「薬液漏洩感知装置」とも言う。)を図1〜図6を参照して説明する。薬液漏洩感知装置10は、浸透固化処理で使用される薬液の地盤中から地表への漏洩を感知する装置である。浸透固化処理工法は、公知の工法であり、例えば、空港等の半永久的に使用する大規模な既設構造体を支える砂地盤の注入孔から溶液型の薬液を浸透注入させて、地盤中の所定深度の箇所を一定強度に改良しようとするものである。地盤中に注入された薬液は砂粒子間の水と置き換わりながら浸透し固結し、地盤に粘着力を付加する。
浸透固化処理工法における注入孔は、防護キャップ枠体1内に薬液注入管3を敷設することで得られる。すなわち、例えば空港の誘導路の地盤を浸透固化処理工法で施工する場合、先ず、舗装版14に防護キャップ枠体埋設用孔(以下、単に「枠体埋設用孔」とも言う。)2を形成する。枠体埋設用孔2は、防護キャップ枠体1の外径よりも僅かに大きな内径と、防護キャップ枠体1の高さよりも少し大きな高さを有する孔である。次いで、枠体埋設用孔2に防護キャップ枠体1を埋設する。なお、防護キャップ枠体1と枠体埋設用孔2の孔底面(基準面)5間には、例えばエポキシ樹脂等のパテ材8を充填することが、防護キャップ枠体1の外に薬液が漏洩することを防止できると共に、防護キャップ枠体1設置面の調整にもなる。
防護キャップ枠体1は、本例では、円筒形状であり、底部132に下部開口4を有し、蓋部材13が嵌る天面は開放されたものである。防護キャップ枠体1の内側で且つ上部には、蓋部材13を支持する鍔部12が形成されている。蓋部材13は、鍔部12に、ボルト131で固定される(図1及び図5参照)。下部開口4は、薬液注入管21が挿通されると共に、地下水や漏洩した薬液が浸入するスペースを有する。防護キャップ枠体1は、上記形態例に限定されず、例えば円筒形状以外の例えば、四角形断面の筒形状であってもよく、また、防護キャップ枠体1の内側で且つ下部には、薬液漏れ感知紙6を直接支持する不図示の鍔部が形成されていてもよい。
次いで、枠体埋設用孔2の中央部に、薬液注入管21建て込み用の孔3を更に形成する。薬液注入管21建て込み用の孔3に、薬液注入管21を建て込むには、公知の方法に準拠して行えばよい。薬液注入管21建て込み用の孔3の内径は、薬液注入管21の外径より大きいものであり、薬液注入管21周りには薬液注入管21を建て込む際、使用したシールグラウトが装填されている。また、薬液注入管21の上端は、防護キャップ枠体1内であって、且つ枠体埋設用孔2の孔底面5より上方に位置している。
薬液注入管21周りで、且つ舗装版14及び路盤層15の一部に至る箇所のシールグラウト部分は、図1に示すように、砕石9で置換することが、舗装版14にアップリフトの力を与えないこと、漏洩する薬液を防護キャップ枠体1内に集め易いこと等の点からも好ましい。砕石置換、すなわち、砕石層の形成を終えた状態の防護キャップ枠体構造体30を図6に示す。なお、路盤層15は、砕石が敷設された人工層であり、改良された砂地盤の上に存在するものである。
防護キャップ枠体構造体30において、薬液漏れ感知紙6は、防護キャップ枠体1内であって、且つ枠体埋設用削孔2の孔底面5から符号hだけ上方側に離間した位置に設置される。薬液漏れ感知紙6を、枠体埋設用削孔2の孔底(底面)5から上方へ符号hだけ離間して設置することで、残存する過去に注入された薬液の影響を受けることがなく、注入中の薬液漏れを正確に感知できる。すなわち、浸透固化処理工法における薬液の注入は、薬液の注入から薬液が地中で固化するまでを1固化処理とすると、1つの薬液注入管21から地盤中への注入位置を変更して、数回以上の固化処理を行うことがある。このような場合、ある固化処理において薬液の漏洩を感知して、薬液の注入を中止し、防護キャップ枠体1内に溜まった薬液を真空引きして除去したとしても、防護キャップ枠体1の底部に薬液が残存することがある。従って、防護キャップ枠体1内であって、枠体埋設用削孔2の孔底面5に、薬液漏れ感知紙6を設置したのでは、残存する過去に注入した薬液に接触してしまい、注入中の薬液の漏洩を感知することができない恐れがある。なお、薬液漏れ感知紙6の設置位置が、枠体埋設用削孔2の孔底面5から余り離れ過ぎると、漏洩感知の発見が遅れ、漏洩薬液が防護キャップ枠体1から溢れ出ることがあり、符号hは、10mm〜30mm程度が好適である。防護キャップ枠体1内とは、防護キャップ枠体1の中の空間部分であり、パテ材8を使用する場合は、パテ材8の内側部分を含む意味である。
薬液漏れ感知紙6は、本例では図3及び図4に示すように、所定高さを有するスペーサ7の上に、不透水シート25を載置し、この不透水シート25の上に薬液漏れ感知紙6を載置すればよい。スペーサ7は、所定の設置高さが得られるようにするためのものであり、材質や形状等は特に制限されない。また、スペーサ7には、薬液注入管21が通る中心孔71を形成したものであれば、設置が容易となる。不透水シート25は、残存薬液の影響を防止することができ、薬液漏れ感知紙6の設置位置まで、薬液が漏洩して初めて、薬液と接触することができる。不透水シート25は、公知のものを使用できる。また、薬液漏れ感知紙6全体が載置される大きさの不透水シート25とするのがよい。また、不透水シート25には、薬液注入管21が通る中心孔251を形成したものであれば、設置が容易となる。薬液漏れ感知紙6の設置は、上記形態に限定されず、例えば、不透水シート25の使用を省略できる。また、防護キャップ枠体1の内側の下部に鍔部などがあれば、その鍔部に薬液漏れ感知紙6を直接設置することができる。この場合、スペーサ7も不要である。なお、スペーサ7と不透水シート25及び薬液漏れ感知紙6は、スペーサ7と不透水シート25が一体化したもの、不透水シート25及び薬液漏れ感知紙6が一体化したもの、スペーサ7、不透水シート25及び薬液漏れ感知紙6が一体化したものであってもよい。
防護キャップ枠体構造体30への薬液漏れ感知紙6の設置は、薬液注入ホース22を薬液注入管21に通す前に行う。防護キャップ枠体構造体30へ薬液漏れ感知紙6が設置されて、薬液漏洩感知装置10が得られる。すなわち、スペーサ7を薬液注入管21に通して、枠体埋設用削孔2の孔底面5に置き、次いで、不透水シート25を薬液注入管21に通して、スペーサ7上に置き、次いで、薬液漏れ感知紙6を薬液注入管21に通して、不透水シート25上に置けばよい。
薬液漏洩感知装置10は、薬液注入箇所近傍の地表面に、所定のピッチで多数設置される。例えば、図2に示すように、空港の誘導路Aの砂地盤に対して、浸透固化処理工法を実施する場合、防護キャップ枠体1は、例えば1.5mの均等のピッチで340個設置される。そして、薬液漏洩感知装置10は、ひとつの薬液注入管21から薬液を注入する場合、その薬液注入箇所近傍の数十個の防護キャップ枠体1に薬液漏れ感知紙6を設置して、薬液漏洩感知装置10とする。なお、図2中、(B)は(A)の四角部分(破線)の拡大図であり、符号16は浸透注入体である。
薬液漏れ感知紙6は、濾紙にpH指示薬を塗布又は貼付したものを使用できる。薬液漏れ感知紙6は、薬液注入管21が通る中心孔61を形成した円形紙であると、薬液注入管21があっても設置が容易となる。
浸透固化処理工法で使用される薬液としては、例えば、水ガラス系の溶液型薬液及び懸濁型注入材が挙げられる。水ガラス系の溶液型薬液には、アルカリ系と中性酸性系があり、アルカリ系には、水ガラスと酸性反応材の混合物、水ガラスと金属塩反応材の混合物、水ガラスとアルカリ反応材との混合物等が挙げられる。また、中性酸性系には、水ガラスと酸性反応材との混合物、シリカゾルとアルカリ反応材との混合物等が挙げられる。懸濁型注入材には、アルカリ系と中性酸性系があり、アルカリ系には、水ガラスとセメントの混合物、水ガラスとスラグセメントの混合物等が挙げられる。また、中性酸性系には、シリカゾルとスラグセメントの混合物等が挙げられる。
薬液に感知するpH指示薬(酸塩基指示薬)としては、1種類型、2種類型、混合型が挙げられる。1種類型とは、例えば円形濾紙全体に1種類の指示薬を塗布又は貼付したものである。2種類型とは、例えば円形濾紙の半分に1種の指示薬を塗布又は貼付し、他の半分に他の1種の指示薬を塗布又は貼付したものである。混合型とは、例えば円形濾紙全体に2種類以上の混合指示薬を塗布又は貼付したものである。薬液に感知するpH指示薬の具体例としては、ゲンチアナバイオレット、マカライトグリーン、チモールブルー、メチルイエロー、ブロモフェノールブルー、コンゴーレッド、メチルオレンジ、ブロモクレゾールグリーン、メチルレッド、ナフタノールフタレイン、フェノールフタレイン等が挙げられる。
例えば、薬液として、酸性系である水ガラスと酸性反応材との混合物を使用し、pH指示薬として、メチルレッドを使用した場合、薬液漏れ感知紙6は、薬液に接触又は浸漬すると、赤く変色する。この変化は、夜間のポータブルライトの照明があれば、目視観察で十分見分けがつく。
次に、薬液漏洩感知装置10を使用した薬液漏洩感知方法について説明する。薬液漏洩感知方法は、薬液注入管から薬液を地盤中に浸透注入する工程と、薬液漏洩感知装置10の薬液漏れ感知紙6の変色を目視観察する工程とを含む。
薬液漏洩感知装置10において、先ず、薬液注入管21に、地上側の一端が、薬液貯留槽に接続された薬液注入ホース22を、先端が薬液注入管21の概ね先端部の位置となるまで挿入する。次いで、不図示の薬液ポンプを駆動することで、薬液の注入を開始する。薬液の注入方向は、図1中、符号Xで示される方法である。薬液は、薬液注入ホース22から押し出され、更に薬液注入管21の先端から押し出され、砂地盤(不図示)中に浸透注入される。地盤中に注入された薬液は砂粒子間の水と置き換わりながら浸透し固結する。
薬液の注入開始から、例えば30分毎に、多数の薬液漏洩感知装置10の薬液漏れ感知紙6をひとつひとつ目視により観察する。夜間の工事であっても、薬液漏洩感知装置10の薬液漏れ感知紙6はポータブルライトの照明でその変色は十分に観察できる。
浸透固化処理工法においては、例えば細粒分含有率に見合わない過剰な薬液注入を行った場合、一旦注入された薬液そのものが上昇したりすることがある(図1の符号Y方向)。従って、薬液の注入が完了するまでの間、観察を続ける。地盤中から地表に薬液が漏洩すると、薬液は例えば砂地盤や砕石層である路盤層15から薬液注入用孔3の砕石層3を通過して、防護キャップ枠体1内に漏れ出す。そして、漏洩した薬液は、薬液漏れ感知紙6に接触又は浸漬し、薬液漏れ感知紙6の色が変色する。これにより、薬液の漏洩が発見できる。
薬液漏洩が観察された場合、直ぐに薬液の注入を中止する。そして、薬液漏れ感知紙6等を撤去した後、防護キャップ枠体1内に漏れ出した薬液を真空引き等の方法により吸い取り除去する。そして、薬液の注入を他の薬液注入箇所に変更したりする。
薬液の注入中に、薬液の漏洩が観察されない場合、順次、全ての注入箇所での注入作業を終了して、浸透固化処理工法は完了する。その後、薬液漏れ感知紙6、防護キャップ枠体1及び薬液注入管21を撤去し、次いで、薬液注入管21が撤去された空洞部分にモルタルを流し込み固化させ、枠体埋設用孔2の部分には加熱合材等が充填される。
本考案の薬液漏洩感知装置10は、上記実施の形態例に限定されず、種々の変形を採ることができる。すなわち、防護キャップ枠体埋設用削孔2は、上記の薬液注入用の削孔に限定されず、水位観測井用の削孔であってもよい。この場合、水位観測井用の削孔には、薬液注入配管21は建て込まれず、例えば水位観測用ロープ等が通されることになる。このような、水位観測井用の削孔に設置された防護キャップ枠体1内にも薬液漏れ感知紙6を設置すれば、同様の効果を奏する。
本考案によれば、従来の浸透固化処理工法で使用する防護キャップ枠体を利用するため、簡易な方法で作製できるため、低コストである。しかも、薬液漏れを迅速且つ確実に観察できるため、薬液漏洩に関わる労力が大幅に低減できる。
1 防護キャップ枠体
2 枠体埋設用孔
3 薬液注入管建て込み用の孔
4 下部開口
5 枠体埋設用孔の底面(基準面)
6 薬液漏れ感知紙
7 スペーサ
8 パテ材
9 砕石
10 薬液漏洩感知装置
11 防護キャップ枠体の本体部
13 蓋部材
14 舗装版
15 路盤層
21 薬液注入管
22 薬液注入ホース
30 防護キャップ枠体構造体

Claims (7)

  1. 浸透固化処理で使用される薬液の地盤中から地表への漏洩を感知する装置であって、
    薬液注入箇所近傍の防護キャップ枠体埋設用削孔に埋設される、底部に下部開口を有する防護キャップ枠体と、
    該防護キャップ枠体内であって、且つ該防護キャップ枠体埋設用削孔の孔底面から上方側に離間して設置される、該薬液の接触又は浸漬により色が変色する薬液漏れ感知紙と、を備えることを特徴とする浸透固化処理用薬液漏洩感知装置。
  2. 該防護キャップ枠体埋設用削孔は、薬液注入用か、又は水位観測井用であることを特徴とする請求項1記載の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置。
  3. 該薬液注入用の削孔の中央部には、薬液注入管が立設され、該薬液注入管周りで且つ地盤中には、砕石層が形成されていることを特徴とする請求項2記載の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置。
  4. 該薬液漏れ感知紙は、スペーサを介して、該防護キャップ枠体埋設用削孔の孔底面に設置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置。
  5. 該薬液漏れ感知紙と該スペーサの間に、不透水シートを設置したことを特徴とする請求項4記載の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置。
  6. 該薬液漏れ感知紙は、中心に孔が開いた円形紙であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置。
  7. 薬液注入箇所近傍の地表面に、所定のピッチで多数設置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の浸透固化処理用薬液漏洩感知装置。
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