JP3166017U - 畜光塗料を用いた引箔織物 - Google Patents
畜光塗料を用いた引箔織物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3166017U JP3166017U JP2010007932U JP2010007932U JP3166017U JP 3166017 U JP3166017 U JP 3166017U JP 2010007932 U JP2010007932 U JP 2010007932U JP 2010007932 U JP2010007932 U JP 2010007932U JP 3166017 U JP3166017 U JP 3166017U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- drawn
- foil
- woven fabric
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
【課題】 明るいところで見える織物の図柄や模様が、暗くなると、全く違った図柄や模様に変化して見える新たな織物を提供することを課題とする。【解決手段】 上記課題を解決するために、引き箔シートに彩色した図柄や模様を描き、その上から蓄光塗料でもって新たな図柄や模様を重ね塗りしてなる引き箔シートを糸状に細く裁断して箔糸を作り、その箔糸を緯糸として経糸開口部に引き込んで織り込んでなる引き箔織物としたことを特徴とする。【選択図】図3
Description
この考案は、蓄光塗料を用いて引箔原紙に図柄を描いたものを細く裁断し、それを緯糸として織り込んだ織物に関する。
暗闇でも、織物の模様や図柄を浮き上がらせる手法として、着色した蓄光糸で織物を織り、それをお守り袋に縫製したものとして下記特許文献のものが知られている。
蓄光糸は、光が当ると、その光エネルギーを吸収し、暗闇において、そのエネルギーを活性化させて発光するもので、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維糸に、蓄光顔料を混ぜた樹脂を付着させたもので、その発光色も例えば、赤、青、黄、緑、紫等、種々に着色されたものである。これらの蓄光糸を経糸、緯糸に使って織物の図柄や模様を織り込んでいくと、暗闇で、蓄光糸の部分を発光させて、図柄や模様、文字等を浮き上がらせることができる。
蓄光糸は、光が当ると、その光エネルギーを吸収し、暗闇において、そのエネルギーを活性化させて発光するもので、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維糸に、蓄光顔料を混ぜた樹脂を付着させたもので、その発光色も例えば、赤、青、黄、緑、紫等、種々に着色されたものである。これらの蓄光糸を経糸、緯糸に使って織物の図柄や模様を織り込んでいくと、暗闇で、蓄光糸の部分を発光させて、図柄や模様、文字等を浮き上がらせることができる。
しかし、蓄光糸を使った織物は、図柄や模様が暗闇で発光するだけであるので、そうした蓄光糸を使って帯等の図柄や模様を織っても、その図柄や模様が暗闇で浮き出るだけで、それが全く違った図柄や模様に変化する訳ではない。
この考案は、明るいところで見える織物の図柄や模様が、暗くなると、全く違った図柄や模様に変化して見える新たな織物を提供することを課題とする。
この考案は、明るいところで見える織物の図柄や模様が、暗くなると、全く違った図柄や模様に変化して見える新たな織物を提供することを課題とする。
この考案は、上記課題を解決するために、引き箔シートに彩色した図柄や模様を描き、その上から蓄光塗料でもって新たな図柄や模様を重ね塗りしてなる引き箔シートを糸状に細く裁断して箔糸を作り、その箔糸を緯糸として経糸開口部に引き込んで織り込んでなる引き箔織物としたことを特徴とする。
ここで使用する引き箔という技法は、わが国において古くから用いられている織技法の一つで、伝統的には、薄くて強い和紙に、漆を接着剤として、金箔、銀箔を貼り付け、それを細かく糸状に裁断したものを手引き織り込みの緯糸として織り込んでいく手法であるが、この考案では、和紙や薄い漆液を塗った織物等の薄いシートに彩色した図柄や模様を描き、その上から蓄光塗料でもって新たな図柄や模様を重ねて描く。その際、明るいところで見える通常の図柄や模様と、蓄光塗料で描く図柄や模様とを全く別なものとして描く、或いは、一部の図柄や模様を共通にして、その上に同系色の透明な蓄光塗料を塗り重ね、そこに新たな図柄や模様を蓄光塗料で書き加えていく。蓄光塗料は、乾くと透明になるもの、着色するもの、白色に変化するもの等種々のものがあるので、それらの乾いた時の色合いを十分考慮しながら、明るいところで見える図柄や模様と、暗いところで見える図柄や模様を、重ねて描いていくのである。
こうして描かれた引き箔シートができると、それを、例えば0.5ミリ〜0.9ミリの糸状に裁断して箔糸を作り、それを緯糸として、手引き織り機の経糸開口部に引き込んで織り込んでいく。
こうして描かれた引き箔シートができると、それを、例えば0.5ミリ〜0.9ミリの糸状に裁断して箔糸を作り、それを緯糸として、手引き織り機の経糸開口部に引き込んで織り込んでいく。
この考案によると、明るいところで見えていた図柄や模様が、暗いところでは、全く違った色合いの図柄や模様に変化するので、見る者に驚きを与えるとともに、一つの織物で、昼用と夜用に使い分けることができる便利さがある。
図1は、明るいところで見える絵の一例として、引き箔シートに描いた絵の平面図を示す。この図において、引き箔シートSは、薄い和紙が好ましいが、薄い漆液を塗布した織物であってもよい。そうしたシートSに、帯等の織物としての図柄や模様を彩色しながら描いていく。図1の絵は、そうして描いた帯柄の一例である。
図2は、暗いところで見える絵の一例として、引き箔シートSに描いた絵の平面図を示す。この絵は、蓄光塗料を使って図1の絵の上に重ねて描いて行く。そして、蓄光塗料が乾くと、描いた月とその背景色の塗料は、図1の背景色と同化して図1の絵の状態に戻り、夜になると、蓄光塗料の部分が発行して、図3のような絵となる。
そうして描かれた引き箔シートSができると、それを0.5ミリから0.9ミリ幅の糸状に裁断して図4に示すような箔糸tを作る。
この箔糸tを緯糸として、周知の手引き織り込みによって引き箔織物を織りあげていく。それを帯に仕立てれば、図1に示すものが明るいとこで見える絵柄となり、図3に示すものが暗いところで見える絵柄となる。
図2は、暗いところで見える絵の一例として、引き箔シートSに描いた絵の平面図を示す。この絵は、蓄光塗料を使って図1の絵の上に重ねて描いて行く。そして、蓄光塗料が乾くと、描いた月とその背景色の塗料は、図1の背景色と同化して図1の絵の状態に戻り、夜になると、蓄光塗料の部分が発行して、図3のような絵となる。
そうして描かれた引き箔シートSができると、それを0.5ミリから0.9ミリ幅の糸状に裁断して図4に示すような箔糸tを作る。
この箔糸tを緯糸として、周知の手引き織り込みによって引き箔織物を織りあげていく。それを帯に仕立てれば、図1に示すものが明るいとこで見える絵柄となり、図3に示すものが暗いところで見える絵柄となる。
S 引き箔シート
t 箔糸
t 箔糸
Claims (1)
- 引き箔シートに彩色した図柄や模様を描き、その上から蓄光塗料でもって新たな図柄や模様を重ね塗りしてなる引き箔シートを糸状に細く裁断して箔糸を作り、その箔糸を緯糸として経糸開口部に引き込んで織り込んでなる引き箔織物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010007932U JP3166017U (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | 畜光塗料を用いた引箔織物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010007932U JP3166017U (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | 畜光塗料を用いた引箔織物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3166017U true JP3166017U (ja) | 2011-02-17 |
Family
ID=54877233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010007932U Expired - Fee Related JP3166017U (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | 畜光塗料を用いた引箔織物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3166017U (ja) |
-
2010
- 2010-11-16 JP JP2010007932U patent/JP3166017U/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101984890B (zh) | 基于光纤的可控发光图案的窗帘及其制备方法 | |
US10016026B2 (en) | Slide fastener and method for manufacturing slide fastener | |
AU2008101094A4 (en) | Fabric having a removable monofilament guide | |
CN108642639B (zh) | 一种具有光变叠影功能的弹性织带及其制备方法 | |
US11486062B2 (en) | High-brightness luminescent yarn and manufacturing method thereof | |
CN201911847U (zh) | 基于光纤的可控发光图案的窗帘 | |
CN206486647U (zh) | 一种七彩渐变圆点提花面料 | |
JP3166017U (ja) | 畜光塗料を用いた引箔織物 | |
CN104562378B (zh) | 一种四次变换效果图案的动态光纤发光提花壁挂织物 | |
CN204530093U (zh) | 一种可变色四色满天星织带 | |
US3434510A (en) | Woven fabric with interwoven design | |
CN104695115A (zh) | 一种电致发光面料 | |
KR102350500B1 (ko) | 직물조직과 경위사선택을 이용한 가변무늬직물의 제직방법 | |
KR100729493B1 (ko) | 헤드타이 또는 다마스크원단 및 그 제조방법 | |
JP3212162U (ja) | 紫外線センサー布帛 | |
JP2007068613A (ja) | お守り袋 | |
JPH0949178A (ja) | ぼかし調の意匠布帛 | |
CN104499220B (zh) | 一种壮族平绣的刺绣方法 | |
JP3104535U (ja) | 箔織物 | |
US20170283995A1 (en) | Metal fabric, sheet set, decoration, stationery, container and method of manufacturing container | |
Irwin | Weaving Iridescence: Color Play for the Handweaver | |
JP7066156B1 (ja) | 遮光織物 | |
CN106436002A (zh) | 一种可加强缇花立体效果的双层经编缇花织物的织造方法 | |
JP3135052U (ja) | 織物に使用する特殊金銀糸の構造 | |
CN210733508U (zh) | 一种带有荧光标识的服装布标 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140126 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |