JP3166000U - 船舶バラストタンクでの泥砂の堆積防止および泥砂処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】船舶が泥砂の含有量が大きなバラスト水を取水するときに泥砂がバラストタンクで堆積することを防止する。【解決手段】伝統的なL型バラストタンクをトップサイドバラストタンクとボトムバラストタンクに区分し、トップサイドバラストタンクには、泥砂排出穴が設置され、流水穴の形状とサイズを向上する。伝統的な船舶の改装において、少量の船体構造およびバラストシステムを変更するだけで、施工時間が短く、操作過程が簡便で、コストが安価であり、新造する船舶に対して、小さな設計および製造コストを増加するだけで泥砂を防止する効果を達成し得る。【選択図】図2
Description
本考案は、船舶バラストタンクでの泥砂の堆積防止および泥砂処理装置に関する。
泥砂の含有量が大きな水域を航行しこの水域でバラスト水を取水する船舶は、この水域の水中には大量の泥砂が含まれているため、泥砂がバラストタンク内に堆積することにより船舶の載荷量を低減させる、また、泥砂がバラストタンク内に堆積して船舶部材の腐食が進みやすい、といった二つの問題が生じている。このような水域を航行する船舶は長期的にこれらの問題に直面するのであるが、バラストタンク内に堆積した泥砂を除去するには、施工が極めて困難であり、また大量の労力および費用が掛かる。したがって、泥砂がバラストタンクで堆積することを防止する技術が望まれている。
本考案は、船舶が泥砂の含有量が大きな水域でバラスト水を取水するときに泥砂がバラストタンクで堆積することを防止する装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、トップサイドバラストタンク(top side water ballast tank)Bと、ボトムバラストタンク(bottom water ballast tank)Cと、開放式非水密肋板流水穴(open non−watertight drain hole)3と、開放式非水密肋板(open non−watertight floor)4と、洗浄主管5と、ノズル6と、クイック継手(quick−connector)7と、バラスト主管8と、バラスト水進入/排出口9と、リモコン蝶弁10(remote control butterfly valve)と、重力自排管(self−discharge pipe by gravity)11および通海導管(connecting sea duct)12と、注入/排出管13とを備える泥砂の船舶バラストタンクでの泥砂の堆積防止および泥砂処理装置を提供する。
この装置は、L型バラストタンクAをトップサイドバラストタンクBとボトムバラストタンクCに分け、異なる船舶類型のバラストタンクの区分位置を、全体性能に応じて算出し、また、沿海航行する船舶の安定性および最小喫水要求を満たせることを基準として確定する。
泥砂を含むバラスト水はトップサイドバラストタンクBのみに注入し、ボトムバラストタンクCには泥砂を含まないバラスト水のみを注入する。開放式非水密肋板4の下端の両隅には開放式非水密肋板流水穴3が設けられている。泥砂を排出しやすく、また泥砂の堆積を防止できるように開放式非水密肋板流水穴3の半径RをR=150mmにする。
洗浄主管5はトップサイドバラストタンクB内の主甲板および各層水平桁下に設けられ、水平に設けられた洗浄主管5は垂直に設けられた洗浄主管5とは互いに連通し、水平に設けられた洗浄主管5の間隔が700〜800mmであり、水平に設けられた各洗浄主管5には、その中心線が垂直方向と45度の角度をなす下方には一対のノズル6が設けられる。
主甲板から垂直に出るように設けられた洗浄主管5上にはクイック継手7が取り付けられ、クイック継手7は消防ホースを通じて近傍の消防栓に連結し、バラスト主管8はトップサイドバラストタンクBの泥砂排出方式に応じて、注入/排出管13に連結したりバラスト水進入/排出口9に連結したりしており、注入/排出管13はリモコン蝶弁10を介してトップサイドバラストタンクBの尾端タンク底部と繋がり、重力自排管 11の上端はリモコン蝶弁10を介してトップサイドバラストタンクBと相通し、重力自排管11の下端はボトムバラストタンクC内の通海導管12に直接連結する。
この装置は、L型バラストタンクAをトップサイドバラストタンクBとボトムバラストタンクCに分け、異なる船舶類型のバラストタンクの区分位置を、全体性能に応じて算出し、また、沿海航行する船舶の安定性および最小喫水要求を満たせることを基準として確定する。
泥砂を含むバラスト水はトップサイドバラストタンクBのみに注入し、ボトムバラストタンクCには泥砂を含まないバラスト水のみを注入する。開放式非水密肋板4の下端の両隅には開放式非水密肋板流水穴3が設けられている。泥砂を排出しやすく、また泥砂の堆積を防止できるように開放式非水密肋板流水穴3の半径RをR=150mmにする。
洗浄主管5はトップサイドバラストタンクB内の主甲板および各層水平桁下に設けられ、水平に設けられた洗浄主管5は垂直に設けられた洗浄主管5とは互いに連通し、水平に設けられた洗浄主管5の間隔が700〜800mmであり、水平に設けられた各洗浄主管5には、その中心線が垂直方向と45度の角度をなす下方には一対のノズル6が設けられる。
主甲板から垂直に出るように設けられた洗浄主管5上にはクイック継手7が取り付けられ、クイック継手7は消防ホースを通じて近傍の消防栓に連結し、バラスト主管8はトップサイドバラストタンクBの泥砂排出方式に応じて、注入/排出管13に連結したりバラスト水進入/排出口9に連結したりしており、注入/排出管13はリモコン蝶弁10を介してトップサイドバラストタンクBの尾端タンク底部と繋がり、重力自排管 11の上端はリモコン蝶弁10を介してトップサイドバラストタンクBと相通し、重力自排管11の下端はボトムバラストタンクC内の通海導管12に直接連結する。
本考案は、伝統的なL型バラストタンクAをトップサイドバラストタンクBとボトムバラストタンクCに区分し、伝統的な非水密フローを開放式非水密肋板4にするとともに、開放式非水密肋板流水孔3は伝統的な非水密フロー流水孔1の半径Rを75mmから150mmに大きくすることで、泥砂の排出に有利で、泥砂の堆積を防止する。また、バラストシステムの簡単な変更により、船舶バラストタンクでの泥砂の堆積を防止し、また泥砂を処理する効果が得られる。
本考案は、伝統的な船舶の改装において、少量の船体構造およびバラストシステムを変更するだけで、施工時間が短く、操作過程が簡便で、コストが安価であり、新造する船舶に対して、小さな設計および製造コストを増加するだけで泥砂を防止する効果を達成し得る、という有益な効果を有する。
以下に、図面を参照して本考案の実施形態に係る船舶バラストタンクでの泥砂の堆積防止および泥砂処理装置をより詳細に述べる。
図1に示すように、伝統的なバラストタンクはL型であり、本考案はバラストタンクをトップサイドバラストタンクBとボトムバラストタンクCに区分している。図2を参照して、異なる船舶類型のバラストタンクの区分位置は全体性能に応じて算出し、また、沿海航行する船舶の安定性および最小喫水要求を満たせることを基準として確定する。
泥砂を含むバラスト水はトップサイドバラストタンクBのみに注入し、ボトムバラストタンクCには泥砂を含まないバラスト水のみを注入する。開放式非水密肋板4の下端の両隅には開放式非水密肋板流水穴3が設けられている。この開放式非水密肋板流水穴3の半径Rは、泥砂を排出しやすくかつ泥砂の堆積を防止できるように、150mmとする。
洗浄主管5はトップサイドバラストタンクB内の主甲板および各層水平桁下に設けられ、水平に設けられた洗浄主管5は垂直に設けられた洗浄主管5と互いに連通する。また、水平に設けられた洗浄主管5の間隔を750mmに設定する。水平に設けられた各洗浄主管5には、その中心線が垂直方向と45度の角度をなす下方には一対のノズル6が設けられる。主甲板から垂直に出るように設けられた洗浄主管5上にはクイック継手7が取り付けられ、クイック継手7は消防ホースを通じて近傍の消防栓に連結する。
バラスト主管8はトップサイドバラストタンクBの泥砂排出方式に応じて、注入/排出管13に連結したりバラスト水進入/排出口9に連結したりする。注入/排出管13はリモコン蝶弁10を介してトップサイドバラストタンクBの尾端タンク底部と繋がり、重力自排管11の上端はリモコン蝶弁10を介してトップサイドバラストタンクBと相通し、重力自排管11の下端はボトムバラストタンクC内の通海導管12に直接連結する。
1 従来の非水密肋板(non water tight floor)流水孔、2 従来の非水密肋板、3 開放式非水密肋板流水孔、4 開放式非水密肋板、5 洗浄主管、6 ノズル、7 クイック継手、8 バラスト主管、9 バラスト水進入/排出口、10 リモコン蝶弁、11 重力自排管、12 通海導管、13 注入/排出管
Claims (1)
- トップサイドバラストタンクBと、ボトムバラストタンクCと、開放式非水密肋板流水穴3と、開放式非水密肋板4と、洗浄主管5と、ノズル6と、クイック継手7と、バラスト主管8と、バラスト水進入/排出口9と、リモコン蝶弁10と、重力自排管11と、通海導管12と、注入/排出管13とを備え、
L型バラストタンクAをトップサイドバラストタンクBとボトムバラストタンクCに区分し、異なる船舶類型のバラストタンクの区分位置は全体性能に応じて算出し、また、沿海航行する船舶の安定性および最小喫水要求を満たせることを基準として確定し、泥砂を含むバラスト水はトップサイドバラストタンクBのみに注入し、ボトムバラストタンクCには泥砂を含まないバラスト水のみを注入し、
開放式非水密肋板4の下端の両隅には開放式非水密肋板流水穴3が設けられており、開放式非水密肋板流水穴3の半径Rを150mmに設定して泥砂を排出しやすく、また、泥砂の堆積を防止し、
洗浄主管5はトップサイドバラストタンクB内の主甲板および各層水平桁下に設けられ、水平に設けられた洗浄主管5は垂直に設けられた洗浄主管5とは互いに連通し、水平に設けられた洗浄主管5の間隔が700〜800mmであり、水平に設けられた各洗浄主管5にはその中心線が垂直方向と45度の角度をなす下方に一対のノズル6が設けられ、主甲板から垂直に出るように設けられた洗浄主管5上にはクイック継手7が取り付けられ、クイック継手7は消防ホースを通じて近傍の消防栓に連結し、
バラスト主管8はトップサイドバラストタンクBの泥砂排出方式に応じて、注入/排出管13に連結したりバラスト水進入/排出口9に連結したりし、注入/排出管13はリモコン蝶弁10を介してトップサイドバラストタンクBの尾端タンク底部と繋がり、重力自排管11の上端はリモコン蝶弁10を介してトップサイドバラストタンクBと相通し、重力自排管11の下端はボトムバラストタンクC内の通海導管12に直接連結することを特徴とする船舶バラストタンクでの泥砂の堆積防止および泥砂処理装置。
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CN2010201103163U CN201923287U (zh) | 2010-02-06 | 2010-02-06 | 一种防船舶压载舱泥沙沉积及泥沙处理的装置 |
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CN104554618B (zh) * | 2014-12-25 | 2017-02-22 | 大连船舶重工集团有限公司 | 基于压载舱内大开口pma的宽体双舷侧双层底船舶 |
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