JP3165810U - フライパン - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁調理器対応の調理器具であって、多種類の料理を同時に作ることができ、製造工程が短縮され、コストが低廉なフライパン等調理器具を提供する。【解決手段】電磁調理器用電磁誘導版を備えたフライパンであって、プレス加工によって底面下面に複数の溝5が形成されたフライパン本体1とこのフライパン本体の底面下面の平坦部に圧着固定された複数の電磁誘導発熱板6より成り、各々の電磁誘導発熱板と底面4は、電磁誘導発熱板に形成された差込縁と差込辺により、強固に固着されていることを特徴とする。【選択図】図2
Description
本考案は調理器具に関し、特に多種類の料理が同時に作られるフライパンに関する。
人々の生活水準が高くなるとともに、日常食生活の栄養バランスがだんだん重視されてきているが、多忙な現代生活において台所作業にあまり時間をかけたくない人が増えている。従来のフライパンは、底面が平らなので、料理する時、一つのフライパンで同時に一種類の料理しか作れない。このため、調理に時間がかかり、エネルギーの無駄も多いこととなる。その背景で、三食フライパンが市場に出て、例えば、特許番号CN03274345.9の中国特許に、違う料理が同時に作られるフライパンが公開されている。それはフライパンの本体、底、鍋縁、そして鍋底面の仕切り板が含まれている。鍋底面は仕切り板によって一つ一つ独立な区域に分けられ、違う料理を仕切り板で分割されるフライパンのそれぞれの区域に入れると、同時に複数の料理を調理することができ、時間が節約できるし、エネルギーも節約できる。且つ、各種違う食物の味が混じることが無く、もともとの口当たりと味わいが維持できる。しかし、このフライパン本体は鋳造で加工されていて、電磁調理器に使用するためには、底面に、フライパンとは別個に丸々一枚のステンレス板を圧着することが必要で、鋳造品とステンレス板の圧着の加工工程が複雑で生産効率が低く、コストも高くなり、普及させることは困難である。
また、フライパンの底面に仕切り板を嵌めこむ溝を設け、かつ、フライパンの内側4側面に仕切り板を嵌めこむくぼみを設けて、同時に複数の調理を行うことを可能にした発明もある(特許文献1)。また、区分けされたフライパンの領域に対応する蓋を設けた発明もある(特許文献2)。これらは、同時に複数の調理をすることを可能とするが、その都度、仕切りを設置する作業が必要になる。また、仕切り板を受ける溝やくぼみと仕切り板との嵌合状態をタイトに保つためには、溝ないしくぼみの高精度の加工が必要になる。
本考案はこれらの点に鑑みてなされたものである。すなわち、上述の従来技術に対して、電磁調理器対応のプレス加工で成形される調理器具であって、多種類の料理を同時に作ることができ、生産時間が短く、コストが低いフライパン等調理器具の提供を目的とするものである。さらに、調理開始に当たっての仕切り版設置等の時間が不要なフライパン等調理器具を提供することを目的とする。また、さらに、底面が変形しにくいフライパン等調理器具を提供することを目的とする。
上述した技術課題を解決するために、本考案に係る技術手段は以下の特徴を有する。
電磁調理器用電磁誘導版を備えたフライパンであって、プレス加工によって底面下面に溝が形成されたフライパン本体とこのフライパン本体の底面下面平坦部に圧着固定された電磁誘導発熱板より成る。なお、本考案における「フライパン」とは、広義のフライパンであり、取っての取り外し可能なものや鍋状のものを含む。
また、前記フライパンは前記溝が複数であり、かつ、その複数の溝は平行であるか、または交点を有している。
また、前記交点を有する電磁誘導発熱板付フライパンにおいて、前記溝が3であり、かつ、底面中心点を各々の溝の交点とすることにより、前記フライパン底面を3の扇形の区域に分割する。
また、前記平行な溝を有する電磁誘導発熱板付フライパンにおいて、前記溝が2であることにより、前記フライパン底面を3の平行な区域に分割する。
また、前記フライパン底面を1の大きな区域と2の小さな区域に分割する。
また、前記電磁誘導発熱板付フライパンにおいて、その電磁誘導発熱板がステンレス鋼板であり、かつ、その電磁誘導発熱板の形状と大きさは前記分割されたフライパンの区域に対応したものである。
また、前記電磁誘導発熱板には多数の貫通孔が形成され、貫通孔の縁に形成された差込縁と前記電磁誘導発熱板全体の周囲に形成された差込辺とが共にフライパンの本体の底面に嵌着されることにより、前記電磁誘導発熱板が前記フライパン本体の底面に固着される。
また、前記多数の貫通孔は、前記フライパン底面の中心点から一様に環状分布されている。
また、前記電磁誘導発熱板付フライパンにおいて、そのフライパンの直径は20ないし30センチメートルである。
従来技術と比べ、本考案のメリットは下記の通りである。
1.複数の料理を同時に作ることができ、調理時間の短縮とエネルギー効率の改善を図ることができる。
2.フライパン本体は溝と共にプレスで成型されるので、仕切り板を有するフライパンが、従来の鋳造品等に比べ簡易に製造でき、生産コストは大幅に低下し、生産効率も高くなる。
3.フライパン本体に固着される電磁誘導発熱板は、フライパン底面の形状に対応して分割された複数の板となっているので、材料費が軽減される。さらに、分割により加熱等による歪を軽減することができ、底面の変形を防止できる。
4.電磁誘導発熱板に形成された多数の貫通孔の周囲に設けられた差込縁と各々の電磁誘導発熱板の周囲に設けられた差込辺の食い込みにより、電磁誘導発熱板はフライパン本体に強固に固着するので、電磁誘導発熱板がフライパン本体から剥離することがなく、かつ電磁誘導発熱板とフライパン本体の一体化により、フライパン全体の底面が平らで美麗になる。
5.複数の料理を調理する際に、仕切り板のセッティングが不要で、迅速に複数の料理を作ることができる。
6.フライパンの形状は料理を盛る皿と同様に円形である。したがって、作り終えた複数の料理を皿にそのまま移せば、皿の表面全体が料理で満たされ、盛り付けのための時間を節約することができる。フライパンごと皿に載せれば、さらに効率的である。
1.複数の料理を同時に作ることができ、調理時間の短縮とエネルギー効率の改善を図ることができる。
2.フライパン本体は溝と共にプレスで成型されるので、仕切り板を有するフライパンが、従来の鋳造品等に比べ簡易に製造でき、生産コストは大幅に低下し、生産効率も高くなる。
3.フライパン本体に固着される電磁誘導発熱板は、フライパン底面の形状に対応して分割された複数の板となっているので、材料費が軽減される。さらに、分割により加熱等による歪を軽減することができ、底面の変形を防止できる。
4.電磁誘導発熱板に形成された多数の貫通孔の周囲に設けられた差込縁と各々の電磁誘導発熱板の周囲に設けられた差込辺の食い込みにより、電磁誘導発熱板はフライパン本体に強固に固着するので、電磁誘導発熱板がフライパン本体から剥離することがなく、かつ電磁誘導発熱板とフライパン本体の一体化により、フライパン全体の底面が平らで美麗になる。
5.複数の料理を調理する際に、仕切り板のセッティングが不要で、迅速に複数の料理を作ることができる。
6.フライパンの形状は料理を盛る皿と同様に円形である。したがって、作り終えた複数の料理を皿にそのまま移せば、皿の表面全体が料理で満たされ、盛り付けのための時間を節約することができる。フライパンごと皿に載せれば、さらに効率的である。
以下、本考案の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
図1−図4に示したように、本考案に係るフライパンにおいて、フライパン本体1を含めたフライパンがプレス加工による方法で成型される。プレス成型により、フライパン本体の底面4の下面に繋がった状態の溝5が3つ形成され、その溝が底面4の上面に3枚の立っている仕切り板2を形成し、フライパンの底面4をフライパンの底面4のセンターを中心とした3つの扇型形状の分割区域3に分けることとなる。
前記本考案に係るフライパンの直径は20ないし30センチメートルである。前記分割区域3は、面積が大きいタイプが1つで、小さいタイプが2つあり、大きいタイプの面積は小さいタイプの約1.5倍である。
前記フライパンの底面4の下面には分割区域3に対応する電磁誘導発熱板6が3枚それぞれ圧着固定されている。
前記電磁誘導発熱板6は電磁誘導ステンレス板であり、その形状と大きさがフライパン底面4の分割区域3と一致する。
前記フライパンの底面4の下面には分割区域3に対応する電磁誘導発熱板6が3枚それぞれ圧着固定されている。
前記電磁誘導発熱板6は電磁誘導ステンレス板であり、その形状と大きさがフライパン底面4の分割区域3と一致する。
前記電磁誘導発熱板6には多数の貫通穴7が形成され、貫通孔の周囲には貫通孔形成により生じた突き出た差込縁が形成される。その貫通穴7は電磁誘導発熱板6において底面4のセンターを中心に一様に環状分布される。分割された各々の電磁誘導発熱板6の周りには突き出た差込辺が形成されている。電磁誘導発熱板6をフライパンの底面4に冷間プレス加工で強く押し付けることにより、フライパンの底面4のアルミ生地を変形させて貫通穴7に押し込むと共に貫通穴7の周囲の差し込縁と電磁誘導発熱板6の周囲の差込辺がアルミ本体の生地の中に押し込まれ、電磁誘導発熱板6と底面4は一体化する。その緊密な結合になり、電磁誘導発熱板6がフライパンの底面4に強く固定され、底面の変形もが少なくなる。なお、差込縁、差込辺の形成方法は特に限定されるものではない。
このフライパンを生産する場合、まずフライパン本体1をプレスにて成型して、それから、圧着により各々の電磁誘導発熱板(ステンレス板)6をフライパンの底面4に複合固定させる方法でも良く、或いは、圧着により各々の電磁誘導発熱板(ステンレス板)6を底面(アルミ板材)に複合固定してから複合固定されたフライパン本体をプレス成型する方法でも良い。いずれの方法でも生産することができる。
図5−図8に示したように、本考案に係るフライパンにおいて、前記フライパン本体1がプレス加工の方法で成型される。実施例1と違うところは、プレス成型により、フライパンの底面4の下面に平行に並べられる溝5が二つ形成され、底面4の上面に2枚の平行に立っている仕切り板2になって、フライパンの底面4を3つの平行の独立した分割区域3に分けていることである。前記分割区域3は違う料理に適応するように、真ん中の分割区域3が比較的に大きく、両サイドのものは小さい。
他の事項は実施例と同様である。
他の事項は実施例と同様である。
本考案は、複数の料理を迅速簡便に作ることができ、実用性が高く、産業上利用可能性が大である。
1・・・・・フライパン本体
2・・・・・仕切り板
3・・・・・分割区域
4・・・・・底面
5・・・・・溝
6・・・・・電磁誘導発熱板
7・・・・・貫通孔
2・・・・・仕切り板
3・・・・・分割区域
4・・・・・底面
5・・・・・溝
6・・・・・電磁誘導発熱板
7・・・・・貫通孔
Claims (9)
- 電磁調理器用電磁誘導版を備えたフライパンであって、プレス加工によって底面下面に溝が形成されたフライパン本体とこのフライパン本体の底面下面平坦部に圧着固定された電磁誘導発熱板より成ることを特徴とする電磁誘導発熱板付フライパン。
- 前記溝が複数であり、かつ、その複数の溝は平行であるか、または交点を有していることを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導発熱板付フライパン。
- 前記交点を有する電磁誘導発熱板付フライパンにおいて、前記溝が3であり、かつ、底面中心点を各々の溝の交点とすることにより、前記フライパン底面を3の扇形の区域に分割することを特徴とする請求項2に記載の電磁誘導発熱板付フライパン。
- 前記平行な溝を有する電磁誘導発熱板付フライパンにおいて、前記溝が2であることにより、前記フライパン底面を3の平行な区域に分割することを特徴とする請求項2に記載の電磁誘導発熱板付フライパン。
- 前記フライパン底面を1の大きな区域と2の小さな区域に分割することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電磁誘導発熱板付フライパン。
- 前記電磁誘導発熱板付フライパンにおいて、その電磁誘導発熱板がステンレス鋼板であり、かつ、その電磁誘導発熱板の形状と大きさが前記分割されたフライパンの区域に対応したものであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電磁誘導発熱板付フライパン。
- 前記電磁誘導発熱板には多数の貫通孔が形成され、その貫通孔の縁に形成された差込縁と前記分割されたフライパンの区域に対応した電磁誘導発熱板の周囲に形成された差込辺とが共にフライパンの本体の底面に嵌着されることにより、前記電磁誘導発熱板が前記フライパン本体の底面に固着されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電磁誘導発熱板付フライパン。
- 前記多数の貫通孔が、前記フライパン底面の中心点から一様に環状分布されていることを特徴とする請求項7に記載の電磁誘導発熱板付フライパン。
- 前記電磁誘導発熱板付フライパンにおいて、そのフライパンの直径が20ないし30センチメートルであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の電磁誘導発熱板付フライパン。
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JP2010005153U JP3165810U (ja) | 2010-08-01 | 2010-08-01 | フライパン |
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JP2010005153U JP3165810U (ja) | 2010-08-01 | 2010-08-01 | フライパン |
Publications (1)
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JP3165810U true JP3165810U (ja) | 2011-02-10 |
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JP2010005153U Expired - Fee Related JP3165810U (ja) | 2010-08-01 | 2010-08-01 | フライパン |
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2010
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