JP3165780B2 - 3次元モデル情報検索システム - Google Patents

3次元モデル情報検索システム

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JP3165780B2 JP19046895A JP19046895A JP3165780B2 JP 3165780 B2 JP3165780 B2 JP 3165780B2 JP 19046895 A JP19046895 A JP 19046895A JP 19046895 A JP19046895 A JP 19046895A JP 3165780 B2 JP3165780 B2 JP 3165780B2
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    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラント、建物、船
舶、航空機、及び自動車など空間的な拡がりを持つ構造
物の中に、配管、機器、計測装置、配線、支持器材、そ
の他の部品が3次元的に配置される構造体を対象として
いるものであり、計算機を用いて構築されたデータモデ
ルの検索や選択的なデータ抽出などの利用技術に関わる
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えばプラント、建物、船舶、航空機、
及び自動車などは、全て空間的な拡がりを持つ構造物の
中に、配管、機器、計測装置、配線、支持器材、その他
さまざまな部品が3次元的に配置されている構造体であ
る。このような構造体における、各構成要素の空間的な
位置関係や全体的な姿を把握するため、計算機を利用し
て、対象とする構造体の詳細なデータモデル、いわゆる
3次元モデルを作成する技術は上記構造体の設計や製造
に際して広く利用されている。
【0003】しかしまた上記のような構造体の設計や製
造において、3次元モデルを利用する以前から、配管
図、計装線図、配置図など2次元的な図面である2次元
モデルが常用されて来た。これら2次元モデルを計算機
によって作成する技術は、既に一般的なものとして普及
している。
【0004】2次元モデルは、図面の種類に応じた独自
の用途に適した表現を備えており、従来からの設計又は
製造の手順と良く適合している。このため上記のような
構造体の設計や製造には、多くの場合、3次元モデルと
何種類かの2次元モデルが併用されるのが一般的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、単一の設
計対象物に対して複数のデータモデルが存在することに
なるため、それぞれのモデルにおける情報の詳細度やデ
ータ構造の違いなどから、複数のモデル間で相対似する
構成要素の検索、特に3次元モデルに対するデータ検索
やデータの選択的な抽出が難しいことは知られている。
その点に関するより詳しい説明を以下に記す。
【0006】一般的に2次元モデルと3次元モデルを比
較すると、それぞれ次のような特徴を有する。すなわち
2次元モデルはもともと図面をモデルの起点とするた
め、図面の内容に対応した詳細度の情報と、図面の表現
に適した固有のデータ構造を持つのが普通である。さら
に図面は、3次元的な設計対象物に関わる情報を2次元
的に表現するために、目的に応じた情報の簡略化とこれ
を補う表現上の独自な規約に従って作成されており、2
次元モデルも必然的にそれらの影響を受けた簡略化され
た情報を内包することになる。2次元モデルの代表的な
例としては、配管図又は配管計装線図などと呼ばれる図
面が挙げられる。これらはプラントなどにおける複雑な
配管構成を系統単位で簡略化し整理した図面であり、全
ての配管要素を記載している訳ではなく、記載されてい
る要素についても空間的な位置関係などを正しく表現し
ている訳ではない。その他に代表的な図面として、プラ
ントや建物の配置図、船舶、航空機、及び自動車などの
平面配置図がある。これらは基本的には、対象とする構
造体を2次元平面に投影したものであるが、記載されて
いるのは主要な構造物や機器類に限定され、目的に応じ
て投影と断面の異なった情報が混在している点が特徴で
ある。
【0007】2次元の図面又は図面から作成した2次元
モデルと比べると、3次元モデルは、もともと図面のよ
うな限定された用途のためでなく、最終的な対象物自体
を計算機上に仮想的に構築するという汎用的な目的のた
めに作成される点が特徴的である。その結果3次元モデ
ルには、原理的に対象物の構成要素の全てがモデル要素
として格納されることになり、対象が複雑な場合にはモ
デルが非常に大規模なものとなる。このような3次元モ
デルを設計に利用する場合には、大規模なモデルから必
要な要素だけを検索して表示したり、データを抽出して
利用する必要性が頻繁に生じる。3次元モデルに対する
検索には、その3次元モデルを作成するのに用いた入力
システムなどを利用して画面操作により構成要素を直接
指示したり、各構成要素にあらかじめ付加された属性情
報を用いて構成要素を検索するということが一般的に用
いられる。
【0008】しかし、3次元モデルに対する検索手段の
うち直接指示する方法では、モデルの規模が非常に大き
く検索する構成要素が多い場合には実用的でない。また
属性に基づく検索する方法も、目的に合った属性情報が
全要素に対して付加されていなければ実行できない。特
に設計では従来の手順に従い、配管図、配管計装線図、
配置図、及び平面配置図などが使用される機会が多く、
これら2次元の図面又は2次元モデル上での操作や指示
に基づく3次元モデルの検索や必要なデータの抽出など
に対する要求は高い。
【0009】しかし、従来の技術では、このような要求
に応えることはできず、特にプラント、建物、船舶、航
空機、及び自動車などの設計において2次元の図面に相
当する情報から、3次元モデルに対するデータ検索やデ
ータ抽出を行う方法の確立が課題となっていた。
【0010】そこで、本発明の目的は、2次元モデルデ
ータから3次元モデルデータの構成要素を容易に抽出し
うる3次元モデル情報検索システムを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る3
次元モデル情報検索システムは、空間的な拡がりを持つ
構造物の中に、3次元的に配置された構成要素を対象に
計算機内部に記憶された3次元モデルを検索するもので
あって、3次元モデルから平面配置図に相当する2次元
モデル平面配置図を生成し、2次元モデル画面上に表現
する平面配置図情報生成手段と、3次元モデルから垂直
配置図に相当する2次元モデル垂直配置図を生成し、2
次元モデル画面上に表現する垂直配置図情報生成手段
と、2次元モデル画面上に表現された2次元モデル平面
配置図又は2次元モデル垂直配置図に対する操作を通じ
て2次元モデル平面配置図又は2次元モデル垂直配置図
を生成する元となった3次元モデルの構成要素を検索す
るための条件を入力する3次元モデル検索条件入力手段
と、その入力された条件に基づいて3次元モデルの構成
要素を直接に又は2次元モデル平面配置図又は2次元モ
デル垂直配置図を介して検索し、その検索結果を3次元
モデル画面上に又は周辺装置に出力する3次元モデル構
成要素検索手段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項2の発明に係る3次元モデル情報検
索システムは、請求項1に記載の平面配置図情報生成手
段が、3次元モデルの構成要素のデータ種別や形状に関
わる情報を利用することによって、構成要素の種別毎に
水平面への投影情報及び断面情報を組み合わせて、2次
元モデル平面配置図を生成することを特徴とする。
【0013】請求項3の発明に係る3次元モデル情報検
索システムは、請求項1に記載の垂直配置図情報生成手
段が、3次元モデルの構成要素のデータ種別や形状に関
わる情報を利用することによって、構成要素の種別毎に
垂直面への投影情報及び断面情報を組み合わせて、2次
元モデル垂直配置図を生成することを特徴とする。
【0014】請求項4の発明に係る3次元モデル情報検
索システムは、請求項1〜3のいずれかに記載の平面配
置図情報生成手段が、任意の範囲を特定するため、2次
元モデル画面上に表示された2次元モデル平面配置図の
構成要素を指示させることによって、任意の範囲に囲ま
れる領域を抽出する領域抽出手段と、領域に対応する仮
想的な仮想構成要素を生成し、この仮想構成要素に対し
て名称及び属性を持たせる属性生成手段と、この仮想構
成要素を2次元モデル画面上に表示する仮想要素表示手
段と、2次元モデル画面上の仮想構成要素を直接指示さ
せることにより検索条件を入力させる個別情報検索入力
手段とを有することを特徴とする。
【0015】請求項5の発明に係る3次元モデル情報検
索システムは、請求項4に記載の平面配置図情報生成手
段が、2次元モデル画面上に表示されている2次元モデ
ル平面配置図を、2次元モデルの構成要素の大きさに応
じて発生させた要素メッシュに分割する要素メッシュ発
生分割手段を有し、領域抽出手段が、2次元モデル画面
上に表示された分割した要素メッシュを指示させること
により、任意の範囲に囲まれる領域を抽出する領域を指
定させるものであることを特徴とする。
【0016】請求項6の発明に係る3次元モデル情報検
索システムは、請求項5に記載の3次元モデル構成要素
検索手段が、2次元モデル画面上に表示された2次元モ
デル平面配置図を通じて指定された平面的な範囲に、2
次元モデル垂直配置図を通じて入力された高さに関する
情報を追加することによって、立体的な範囲を算出し、
3次元モデルの中から範囲に含まれる構成要素を検索す
るものであることを特徴とする。
【0017】請求項7の発明に係る3次元モデル情報検
索システムは、請求項5に記載の3次元モデル構成要素
検索手段が、2次元モデル画面上に表示された2次元モ
デル平面配置図を通じて指定された平面的な範囲に、所
定の高さに関する情報を追加することによって、立体的
な範囲を算出し、3次元モデルの中から範囲に含まれる
構成要素を検索するものであることを特徴とする。
【0018】請求項8の発明に係る3次元モデル情報検
索システムは、請求項1〜7のいずれかに記載の3次元
モデル構成要素検索手段が、その検索結果を対応する2
次元平面配置図又は2次元モデル垂直配置図に関係付け
ることによって、検索結果を2次元モデル画面上に表示
するものであることを特徴とする。
【0019】請求項9の発明に係る3次元モデル情報検
索システムは、空間的な拡がりを持つ構造物の中に、3
次元的に配置され、空間的な位置関係を表現せず各構成
要素間の接続関係のみを表現している独立2次元モデル
画面上に表示された独立2次元モデルに対する操作を通
じて、その独立2次元モデルの構成要素の空間的な位置
関係を表す関連2次元モデルを検索するための条件を入
力する関連2次元モデル検索条件入力手段と、3次元的
に配置された構成要素を、分岐合流点および機器に対応
する構成要素としてのポイント・オブジェクト及び各ポ
イント・オブジェクト間に存在する複数の配管や機器を
一括して表す複合要素としてのインターバル・オブジェ
クトに分割し、各オブジェクトに、オブシェクト相互の
接続関係を表す属性項目及びそのオブジェクトを構成す
る要素の属性を示す属性項目を設けるとともに、上記イ
ンターバル・オブジェクトの属性値の配列を物理的配管
要素の配列と同順とし、このポイント・オブジェクトと
インターバル・オブジェクトによって、各種モデルに共
通の汎用モデルを構築するモデリング手段と、関連2次
元モデル検索条件入力手段に従い、そのモデリング手段
を介して3次元モデルから対応する関連2次元モデルを
検索する関連2次元モデル検索手段とを備え、請求項1
に記載の3次元モデル構成要素検索手段が、モデリング
手段によって得られた関連2次元モデルから対応する3
次元モデルの構成要素を検索するものであることを特徴
とする。
【0020】請求項10の発明に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項9に記載のモデリング手段が、
3次元モデル構成要素検索手段により検索された検索結
果から、対応する独立2次元モデルを関係付けることに
よって、検索結果を独立2次元モデル画面上に表示する
ものであることを特徴とする。
【0021】請求項11の発明に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項9又は請求項10に記載の3次
元モデル構成要素検索手段が、3次元モデルとその3次
元モデルに対応する独立2次元モデルとの間及び3次元
モデルとその3次元モデルに対応する2次元モデル平面
配置図又は2次元モデル垂直配置図との間をそれぞれ双
方向に結び付けることによって、3次元モデルの構成要
素を媒体にして、2次元モデル平面配置図又は2次元モ
デル垂直配置図と独立2次元モデル画面上に表示された
独立2次元モデルとの情報との間を双方向に検索し、そ
の検索結果を、2次元モデル画面、独立2次元モデル画
面、及び3次元モデル画面それぞれに表示するものであ
ることを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の請求項1に係る3次元モデル情報検索
システムは、3次元モデルから2次元モデル平面配置図
及び2次元モデル垂直配置図を生成し、それらの配置図
が表示されている画面を通じて3次元モデルの構成要素
を検索する。
【0023】これによって、3次元モデルと2次元モデ
ルの間で対応する構成要素の整合性を保つことが可能と
なる。
【0024】本発明の請求項2に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項1記載の平面配置図情報生成手
段が、3次元モデルの構成要素のデータ種別や3次元形
状に関わる最小限の情報を利用して、構成要素の種別毎
に水平面への投影情報及び断面情報を組み合わせて、2
次元モデル平面配置図を生成する。
【0025】これによって、平面配置図相当の情報を生
成するために、データ作成に使用したシステムなどによ
らず一般的な3次元モデルに対して適用可能となる。
【0026】本発明の請求項3に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項1記載の垂直配置図情報生成手
段が、3次元モデルの構成要素のデータ種別や形状に関
わる情報を利用することによって、構成要素の種別毎に
垂直面への投影情報及び断面情報を組み合わせて、2次
元モデル垂直配置図を生成する。
【0027】これによって、垂直配置図相当の情報を生
成するため、データ作成に使用したシステムなどによら
ず一般的な3次元モデルに対して適用可能となる。
【0028】本発明の請求項4に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項1〜3のいずれかに記載の平面
配置図情報生成手段が、部屋や区画のように特徴的では
あるが実体を持つ構成要素の存在しない空間領域を、実
在する構成要素を指示することにより抽出し、それらを
検索条件として利用する。
【0029】これによって、あらかじめ配管や機器など
の要素に部屋や区画に関する属性情報を付加していなく
ても汎用的な検索が可能となる。
【0030】本発明の請求項5に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項4に記載の平面配置図情報生成
手段が、部屋や区画のように特徴的ではあるが実体を持
つ構成要素の存在しない空間領域を、実在する構成要素
を基準に客観的に分割して生成した仮想的な領域要素の
組み合わせて指定させ、それらを検索条件として利用さ
せる。
【0031】これによって、あらかじめ配管や機器など
の要素に部屋や区画に関する属性情報を付加していなく
ても汎用的な検索が可能となる。
【0032】本発明の請求項6に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項5に記載の3次元モデル構成要
素検索手段が、2次元モデル平面配置図を表示している
画面を通じて入力された平面的な範囲に、3次元モデル
から生成した垂直面に対する垂直配置図相当の画面表示
を通じて入力した高さ情報を追加して立体的な検索範囲
を算出する。
【0033】これによって、3次元モデルの各構成要素
に特別な検索用の属性情報などが付加されていなくても
精度の高い検索が可能となる。
【0034】本発明の請求項7に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項5に記載の3次元モデル構成要
素検索手段が、2次元モデル平面配置図が表示されてい
る画面を通じて入力された平面的な範囲に、例えば床面
から天井面までのように一律の高さ情報を追加して立体
的な検索範囲を算出する。
【0035】これによって、3次元モデルの各構成要素
に特別な検索用の属性情報などが付加されていなくても
検索が可能となる。
【0036】本発明の請求項8に係る3次元モデル情報
検索システムは、請求項1〜7のいずれかに記載の3次
元モデル構成要素検索手段がその検索結果を、対応する
2次元平面配置図又は2次元モデル垂直配置図に関係付
けることによって、検索結果を2次元モデル画面上に表
示する。
【0037】このように、3次元モデルと平面配置図や
垂直配置図相当の2次元モデルを双方向で関連付けるた
め、従来技術ないしは本発明により検索された3次元モ
デルの構成要素を、平面配置図や垂直配置図相当の2次
元モデルの画面上に表示して確認することが可能とな
る。
【0038】本発明の請求項9に係る3次元モデル情報
検索システムは、空間的な位置関係を表現せず各構成要
素間の接続関係のみを表現している独立2次元モデルを
表示している画面を通して指定させ、その指定された独
立2次元モデルを基に、空間的な位置関係を表現する関
連2次元モデルを検索し、その関連2次元モデルから対
応する3次元モデルの構成要素を検索する。
【0039】これによって、配管の系統分類や接続関係
などが表された図面に表現された固有の情報に基づく3
次元モデルの検索が可能となる。
【0040】本発明の請求項10に係る3次元モデル情
報検索システムは、請求項9に記載のモデリング手段
が、前記3次元モデル構成要素検索手段により検索され
た検索結果から、対応する独立2次元モデルを関係付け
る。
【0041】これによって、従来技術ないしは本発明に
より検索された3次元モデルの構成要素を、配管計装線
図などに対応する2次元モデル画面上に表示して確認す
ることが可能となる。
【0042】本発明の請求項11に係る3次元モデル情
報検索システムは、請求項9又は請求項10に記載の3
次元モデル構成要素検索手段が、3次元モデルとその3
次元モデルに対応する独立2次元モデルとの間及び3次
元モデルとその3次元モデルに対応する2次元モデル平
面配置図又は2次元モデル垂直配置図との間をそれぞれ
双方向に結び付けることによって、3次元モデルの構成
要素を媒体にして、2次元モデル平面配置図又は2次元
モデル垂直配置図と独立2次元モデル画面上に表示され
た独立2次元モデルとの情報との間を双方向に検索し、
その検索結果を、2次元モデル画面、独立2次元モデル
画面、及び3次元モデル画面それぞれに表示する。
【0043】これによって平面配置図や垂直配置図など
の2次元モデル画面上で検索された情報の配管計装線図
などの独立2次元モデル画面上への表示、および逆に配
管計装線図などの独立2次元モデル画面上で検索された
情報の平面配置図や垂直配置図などの2次元モデル画面
上への表示が可能となる。
【0044】
【実施例】まず、本発明を適用するための前提となる技
術を説明する。
【0045】本発明は、プラント、建物、船舶、航空
機、及び自動車などを対象として、あらゆる構成要素を
含む詳細な3次元モデルが存在することを前提とし、3
次元モデルが、どのような入力システムにより作成され
るかは、本発明とは無関係である。
【0046】しかし3次元モデルは、その構成要素を独
立したデータ単位として扱い、各データ単位は、少なく
とも部品名や配管番号などに対応する固有の識別情報、
壁・柱・機器・配管など構成要素の種別情報、及び3次
元的な図形情報(形状・位置)を有し、モデルの任意の
範囲を計算機の画面に表示する手段を備えているものと
する。
【0047】一方、2次元の図面に相当の情報は、配管
図や配管計装線図のように、3次元的な情報とは別の情
報を表現する目的で用いられる図面と、水平配置図や垂
直配置図のように3次元的な情報を図面上に表現した図
面とに区別されているものとする。前者については、図
面種別に適した作図システムなどにより作成された2次
元モデルの存在を前提とし、独立したデータ単位である
モデル構成要素が少なくともそれぞれ固有の識別情報と
2次元的な図形情報を有し、モデルの任意の範囲を計算
機のCRT画面上に表示する手段を備えているものとす
る。他方、後者すなわち配置図に関しては、後述するよ
うに本発明で提案する手段の一部として3次元モデルか
ら2次元モデルを生成して利用するものとする。
【0048】以下、本発明の実施例について説明する。
【0049】本発明の請求項1に係る3次元モデル情報
検索システムによる第1実施例を図1を基に説明する。
図1は第1実施例を示すブロック図である。
【0050】図示するように、第1実施例は、プラン
ト、建物、船舶、−航空機、及び自動車などの空間的な
拡がりを持つ構造物の中に、配管、機器、計測装置、配
線、支持器材、その他の構成要素が配置された状態を示
す3次元モデルデータベース1と、3次元モデルデータ
ベース1から水平配置図に相当する2次元モデル水平配
置図を生成し、その2次元モデル水平配置図を2次元モ
デル画面6上に表現する水平配置図情報生成手段2a
と、3次元モデルデータベース1から垂直配置図に相当
する2次元モデル垂直配置図を生成し、その2次元モデ
ル垂直配置図を2次元モデル画面6上に表現する垂直配
置図情報生成手段2bと、水平配置図情報生成手段2a
又は垂直配置図情報生成手段2bによって生成された2
次元モデル水平配置図又は2次元垂直配置図のデータベ
ースである2次元モデルデータベース3と、ユーザに3
次元モデルを検索するための条件を入力させる3次元モ
デル検索条件入力手段4と、入力された条件により、2
次元モデル水平配置図又は2次元モデル垂直配置図を介
して3次元モデルの構成要素を検索する場合には2次元
モデルデータベース3を検索する2次元モデル検索手段
5と、3次元モデル検索条件入力手段4から直接指示を
受ける場合か又は2次元モデル検索手段5を介して指示
を受けた場合には、3次元モデルデータベース1の中か
ら3次元モデルの構成要素を検索する3次元モデル構成
要素検索手段7と、その検索結果を表示する3次元モデ
ル画面6とを有する。
【0051】本実施例は、まず3次元モデルデータベー
ス1から水平配置図情報生成手段2a及び垂直配置図情
報生成手段2bによって、2次元モデル水平配置図及び
2次元モデル垂直配置図をそれぞれ作成し、それらのデ
ータを2次元データベース3に保存する共に、2次元モ
デル画面6に表示する。
【0052】ユーザは、3次元モデル検索条件入力手段
4を介して、2次元モデル画面6上に表示されている2
次元モデル水平配置図及び2次元モデル垂直配置図を指
定することにより、該当の3次元モデルの構成要素を検
索を指示する。3次元モデル検索条件入力手段4は、入
力された条件により2次元モデル検索手段5を介して、
又は直接3次元モデル構成要素検索手段7を起動して、
3次元でモデルデータベース1から該当の構成要素を検
索し、その検索結果を3次元モデル画面6に表示する。
【0053】このように、3次元モデルから生成した水
平配置図又は垂直配置図相当の2次元モデルを利用する
ことによって、容易に画面上に表示された2次元モデル
から3次元モデルの構成要素の検索が可能になる。
【0054】次に本発明の請求項2に係る3次元モデル
情報検索システムによる第2実施例の水平配置図情報生
成手段について図2〜図3を基に説明する。
【0055】図2は、あるプラント建屋に関する3次元
モデルについて、壁や柱など建屋の構造を示す構成要素
だけをワイヤーフレームとして表示した例である。なお
実際の3次元モデルには、建屋の中に、配管、機器、計
測装置、配線、支持器材、その他さまざまな構成要素が
含まれるが、それらを全て表示すると図の密度が高くな
り過ぎ識別ができなくなるため、図2では以下の説明を
行うに際して、対象物のイメージを把握するために壁や
柱だけを図示した。
【0056】図3の(a)〜(c)は、図2に示したプ
ラント3次元モデルの最上階部分だけを表示したもので
ある。図3の(a)〜(c)は、それぞれ側方、上方、
斜め上方からの図で、図3の(b)と図3の(c)とは
図2の各要素をワイヤーフレームで表現している。図3
の(a)〜(c)のような表示を介した3次元モデルの
構成要素の検索としては、画面上に表示されているモデ
ル要素を直接指示するか、画面上の任意の座標又は座標
範囲を指示し、その該当点又は該当範囲のモデル要素を
抽出するという方法が一般的である。
【0057】3次元モデルでは、その構成要素に対し
て、3次元的な形状を表わす座標情報以外に、各要素を
識別する最小限の情報として、固有の名称又は番号、要
素の種別などの情報が付加されているのが普通である。
例えば図3に示したようなプラント建屋を表わす躯体要
素の場合には、柱、天井、床、梁、壁、階段、スロープ
などの種類が挙げられる。3次元モデルから図3の
(b)のような垂直配置図、あるいは断面図を生成する
場合には、それら要素の種別によらず一律に投影又は切
断に相当する処理を施すことになる。一方、設計時に多
用されるいわゆる配置図は、もともと建屋のような立体
的な物体の構造を単一の紙面上に記すことを目的として
工夫された独自の様式を持つ図面なため、3次元モデル
の各要素について一律な変換を施した結果とは異なった
情報を表現している。
【0058】第2実施例の水平配置図情報生成手段は、
そのような水平配置図の基本的な特徴に基づき、あらか
じめ構成要素種別ごとに、水平面への投影や切断などに
相当する異なる処理内容を設定し、例えばプラントの3
次元モデルにおいて、ある特定の階に相当する高さ範囲
に含まれる各要素に対して、それら複数の処理一括して
適用することにより、3次元モデルから2次元の水平配
置図に相当する情報を生成する。
【0059】以下水平配置図情報生成手段の動作につい
て更に詳細に説明をする。
【0060】3次元モデルにおける形状表現としては多
様な形態があり、投影や切断などに相当する変換処理
も、それら3次元形状表現に応じて異なることはよく知
られている。代表的な3次元形状表現のひとつとして、
モデル要素の形状をあらかじめ定めた何種類かの基本3
次元形状の集合として表わす方法がある。基本形状とし
てどのような形を定義するかは任意であるが、例えば基
本形状としての図4の(a)〜(g)に示すような組み
合わせが考えられる。特にプラント建屋などのように、
複雑な形状を持つ構成要素が少ない対象の場合には、図
4のように単純な基本形状の組み合わせにより各要素の
形状を表現することで、モデル全体としての物理的なデ
ータサイズを小さくできるという利点がある。図4のよ
うな基本形状を利用する場合、任意の面への投影や任意
の面による切断などの処理により得られる形状は容易に
計算できる。
【0061】モデルを構成する各要素は、形状とは別に
それぞれが示す物の種別を表わす情報を持つ。例えば図
3に示したようなプラント建屋を表わす躯体要素の場合
には、柱、天井、床、梁、壁、階段、スロープなどの種
類が挙げられる。すでに述べたように、3次元モデルの
垂直配置図や断面図は、これらの種別に関わらず各要素
に対して一律に同じ処理を施した結果であるが、これは
いわゆる水平配置図が表わす情報とは異なる。
【0062】水平配置図情報生成手段は、モデルを構成
する要素の種類ごとに、例えば図5のような変換処理を
定義し、3次元モデルのうち特定の階に相当する高さ範
囲に含まれるそれぞれの要素に対して図5の図表に示す
変換処理を施す。これを簡単な式を用いて表わすと次の
ようになる。
【0063】あるプラント建屋を表わす3次元モデル全
体を、要素aの集合Aで表わす。
【0064】 A={a(n)} a(n)={N(n),T(n),E(n)} N(n)=“要素が表わす物の名称又は識別名” T(n)=“要素が表わす物の種別;壁” E(n)={(“基本形状;立方体”, (立方体を特定するxyz座標列)), (“基本形状;円柱”, (円柱を特定するxyz座標列と変数)),…} また同建屋のx階が、高さHmin(x)とHmax
(x)の間で定義される時、x階に含まれる要素aの場
合の集合をA(x)とする。
【0065】 A(x)={a(n)}Hmin(x)<a<Hmax(x) 図5に示した変換処理全体をΦと表わすと、その値φ
(t)は、要素の種別tごとに図5で定義した変換処理
を指す。同建屋モデルのx階に含まれる要素全体に、変
換処理Φを施した結果の要素集合をB(x)とする。
【0066】 B(x)=Φ*A(x) b(n)=φ(t)*a(n) =φ(t)*{N(n),T(n),E(n)} ={N(n),T(n),φ(T(n))*E(n)} ={N(n),T(n),F(n)} 一例として、値φが基本形状に対して、それと直交する
平面に対する投影処理を表わすとすると、3次元モデル
における立方体・円柱は、それぞれ四角・円に変換され
る。
【0067】 F(n)=φ(T(n))*E(n) ={(“基本形状;四角”,(四角を特定するxy座標列)), (“基本形状;円”, (円を特定するxy座標列と変数)),…} このような処理の結果として得られたBは、2次元形状
を持つ要素bの集合、すなわち2次元モデルを構成す
る。図3の(b)に示したプラント最上階の3次元モデ
ルに対して、図5で定義した変換処理を施して得られ
た、水平配置図に相当する2次元モデル水平配置図の例
を図6に示す。
【0068】ここでは、3次元モデルを構成する各要素
の形状表現として、基本的な立体形状を組み合わせる方
式を例にとって説明をしたが、第2実施例の水平配置図
情報生成手段は、立体形状を複数の四角形又は三角形か
ら成る多面体として表現するいわゆるポリゴンデータな
どについても同様に適用でき、水平配置図に相当する2
次元モデルを生成することができる。
【0069】これによって、3次元モデル構成要素のデ
ータ種別や3次元形状に関わる最小限の情報と、要素の
種別ごとに水平面への投影又は断面生成という基本的な
技術を利用して水平配置図相当の情報を生成するので、
一般的な3次元モデルに対して水平配置図相当の2次元
モデル画面上から3次元モデルの検索ができる。
【0070】次に請求項3に係る3次元モデル情報検索
システムによる第3実施例の垂直配置図情報生成手段の
動作を説明する。
【0071】第3実施例の垂直配置図情報生成手段は、
前述した第2実施例の水平配置図情報作成手段と同様
に、上述の配置図の基本的な特徴に基づき、あらかじめ
構成要素種別ごとに、垂直面への投影や切断などに相当
する異なる処理内容を設定し、例えばプラントの3次元
モデルにおいて、ある特定の階に相当する高さ範囲に含
まれる各要素に対して、それら複数の処理内容を一括し
て適用することにより、3次元モデルから2次元の垂直
配置図に相当する情報を生成する。
【0072】なお第3実施例の垂直配置図情報生成手段
も、第2実施例の水平配置図情報生成手段と同様に、立
体形状を複数の四角形又は三角形から成る多面体として
表現するいわゆるポリゴンデータなどについても同様に
適用でき、垂直配置図に相当する2次元モデルを生成す
ることができる。
【0073】これによって、3次元モデル構成要素のデ
ータ種別や3次元形状に関わる最小限の情報と、要素の
種別ごとに垂直面への投影又は断面生成という基本的な
技術を利用して垂直配置図相当の情報を生成するので、
一般的な3次元モデルに対して水平配置図相当の2次元
モデル画面上から3次元モデルの検索ができる。
【0074】次に本発明の請求項4に係る3次元モデル
情報検索システムによる第4実施例を図7を基に説明す
る。
【0075】前述したように、3次元モデルの構成要素
の検索として、図3のように画面上に表示されているモ
デル要素を直接指示するか、画面上の任意の座標又は座
標範囲を指示し、その該当点又は該当範囲のモデル要素
を抽出するという方法が一般的である。
【0076】しかし実際の設計においては、特定の名前
又は番号を付けられた区画ないしは部屋という単位で考
えられることが多い。区画や部屋は、それぞれ固有の名
前や属性などの情報を有するにもかかわらず、配管や機
器のように実体を備えた物ではないため、一般には3次
元モデルの構成要素として最初から存在するものではな
い。そこで第4実施例の平面配置図情報生成手段は、3
次元モデルに対して、区画や部屋を表わす仮想的な構成
要素を生成し、この仮想的な構成要素に対して名称及び
属性を持たせる属性生成手段と、この仮想構成要素を2
次元モデル水平配置図を表示している2次元モデル画面
6上に表示する仮想要素表示手段と、2次元モデル画面
6上の仮想構成要素を直接指示させることにより検索条
件を入力させる個別情報検索入力手段とを有する。
【0077】図7は、図6と同様に第2実施例の水平配
置図生成手段により3次元モデルから生成した建屋の水
平配置図に相当する2次元モデルの一部である。図7に
図示されたように、いくつかの特徴領域から構成される
部屋R1を指定する操作を例として以下に記す。もとも
と建屋における区間や部屋は、壁や床や天井のような構
成要素で囲まれた閉じた空間を指すものであるが、現実
には目的や構造上の制約から部屋R1のように入り組ん
だ形状をとる場合も多い。しかし部屋R1の場合でも、
その領域は、突出した壁面の延長などにより特徴付けら
れるため、それらの特徴的な要素を指示することにより
それぞれの領域を抽出することができる。
【0078】その後、第4実施例の水平配置図情報生成
手段に含まれる領域抽出手段が、まず要素12・13・
14・17を指示し、それぞれの中心線a・b・c・d
によって囲まれる四角形の領域Saを抽出する。続いて
同様にして、要素12・17・21・23により領域S
b、要素21・23・29・32により領域Scを抽出
する。この一連の操作と同時に、水平配置図情報生成手
段に含まれる属性生成手段が図7に対応する2次元形状
を持つモデル要素の集合B(x)に対して、部屋R1に
対応する下記のような新たな構成要素b(r)を追加す
る。
【0079】 b(r)={N(r),T(r),F(r)} N(r)=“要素が表わす物の名称又は識別名;R1” T(r)=“要素が表わす物の種類;部屋” F(r)={(“四角形”,(領域Saを特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域Sbを特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域Scを特定するxy座標列)),} 水平配置図情報生成手段に含まれる仮想要素表示手段
は、この新たな構成要素b(r)を2次元モデル水平配
置図を表示している画面上に表示し、ユーザは個別情報
検索入力手段を介して画面上の仮想構成要素を直接指示
させることにより検索条件を入力することが可能とな
る。
【0080】このように、部屋や区画のような特徴的な
空間領域を、実在する構成要素で囲むことにより抽出
し、これを条件として検索を行うので、3次元モデルの
各構成要素に特別な検索用の属性情報などが付加されて
いなくても客観的かつ汎用的な検索ができる。
【0081】次に本発明の請求項5に係る3次元モデル
情報検索システムによる第5実施例について図8を基に
説明する。
【0082】図8には図7に示された同じ構造物につい
て、第5実施例に含まれる要素メッシュ発生分割手段を
適用した結果を示した水平配置図相当の2次元モデルの
表示例を示している。
【0083】前述した第4実施例では部屋R1を構成す
る領域Sa〜Scを順次追加する形で指定して行くのに
対して、第5実施例の要素メッシュ発生分割手段は、ま
ず要素12・13・30・32を指示することにより、
部屋R1を包括する範囲全体Sxを指定する。続いてシ
ステムがSxの範囲に含まれる要素14・16・17・
18・21・23・24・25・29を、自動的に抽出
し、それら各要素の軸線により範囲Sxを領域S1〜S
9に分割する。これらの処理の後、領域抽出手段がS1
・S4・S5・S6・S9を順次指示して対象領域に追
加して行くか又はS2・S3・S7・S8を指示して対
象領域から除去して行く操作と同時に、2次元形状を持
つモデル要素の集合B(x)に対して、部屋R1に対応
する下記のような新たな構成要素b(r)追加する。
【0084】 b(r)={N(r),T(r),F(r)} N(r)=“要素が表わす物の名称又は識別名;R1” T(r)=“要素が表わす物の種類;部屋” F(r)={(“四角形”,(領域S1を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S4を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S5を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S6を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S9を特定するxy座標列)),} 第4実施例又は第5実施例によって得られるのは、もと
の3次元モデルに図5のような変換処理を施した配置図
に相当する2次元モデルにおける、区画又は部屋に対応
する新たな構成要素b(r)である。最終的には、これ
らの区画又は部屋の情報を利用して、もとの3次元モデ
ルの情報を検索する。
【0085】これによって、部屋や区画のような特徴的
な空間領域を、実在する構成要素で囲むことにより抽出
し、これを条件として検索を行うので、3次元モデルの
各構成要素に特別な検索用の属性情報などが付加されて
いなくても客観的かつ汎用的な検索ができる。
【0086】次に本発明の請求項6に係る3次元モデル
情報検索システムによる第6実施例を説明する。
【0087】第6実施例の3次元モデル情報検索手段
は、元の3次元モデルの情報を検索するために、前述し
た要素b(r)の2次元形状F(r)を3次元形状E
(r)に変換する。そのために、2次元要素の集合B
(x)の元となる3次元要素集合A(x)を求めるため
に利用した建屋のx階に相当する高さHmin(x)と
Hmax(x)を、F(r)の各要素に対して一律に付
加する。すなわち図7又は図8の例では、四角形の領域
であるSa・Sb・Sc又はS1・S4・S5・S6・
S9に対して、高さHmin(x)とHmax(x)を
追加することにより立方体形状から成るE(r)を生成
する。
【0088】このように、水平配置図に相当する2次元
モデルの画面表示を通じて入力された平面的な範囲に、
例えば床面から天井面までのように一律の高さ情報を追
加して立体的な検索範囲を算出するので、3次元モデル
の各構成要素に特別な検索用の属性情報などが付加され
ていなくても検索ができる。
【0089】次に本発明の請求項7に係る3次元モデル
情報検索システムによる第7実施例を説明する。
【0090】前述した第6実施例の3次元モデル情報検
索手段が一様な高さを持つ領域から成る区画又は部屋に
対応する3次元要素を生成するのに対して、第7実施例
の3次元モデル情報検索手段は、高さの異なる領域から
成る区画又は部屋に対応する3次元要素を生成する。も
ともと配置図においては、床又は天井などに高低差があ
る場合には、その境界がわかるように記載される。第2
実施例の水平配置図情報生成手段も、図5の図表に示さ
れる変換処理において、壁については切断面でなく投影
面の利用を指定することにより、Hmin(x)とHm
ax(x)の間の部分的な高さを持つ壁についても、2
次元要素が生成されるため、図7又は図8の上に境界と
なる要素が明示されることになる。すなわち図8の例に
おいてS1・S4・S5・S6・S9の高さがそれぞれ
異なることはなく、高さの異なる範囲が存在するとすれ
ばS7・S8のように他とは分離した領域として表現さ
れることになる。そこで第5実施例の要素メッシュ発生
分割手段及び領域抽出手段において、部屋R1の要素に
対して領域S1・S4・S5・S6・S9だけでなく、
S7・S8を指定したと仮定すると、部屋R1に対応す
る2次元構成要素b(r)は下記のように表わされる。
【0091】 b(r)={N(r),T(r),F(r)} N(r)=“要素が表わす物の名称又は識別名;R1” T(r)=“要素が表わす物の種類;部屋” F(r)={(“四角形”,(領域S1を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S4を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S5を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S6を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S7を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S8を特定するxy座標列)), (“四角形”,(領域S9を特定するxy座標列)),} 第7実施例の3次元モデル情報検索手段では、部屋R1
に対応する2次元構成要素b(r)に含まれる領域S1
・S4・S5・S6・S7・S8・S9のうち異なった
高さを有する領域群については、各代表領域を通る垂直
面に対して第2実施例の垂直配置図情報生成手段を適用
して側面図モデルを生成し、同モデルを通じてそれぞれ
の領域に対して付加すべき高さを指定する。部屋R1に
対応する2次元構成要素b(r)に関する例において
は、前記の通り領域S1・S4・S5・S6・S9と領
域S7・S8で異なる高さを有することが、配置図モデ
ルを示す図8から予想される。そこで配置図モデル上
で、図9の(a)に示すように水平配置図相当の断面図
モデル9−1の領域S7・S8を通る垂直面eを指定
し、図9の(b)に示すように垂直配置図相当の断面図
モデル9−2を生成する。続いて図9の(b)におい
て、要素40・41を指示することにより、領域S7・
S8に付加する高さ情報H1・H2を指定する。領域S
1・S4・S5・S6・S9についても同様に、例えば
垂直配置図相当の断面図モデル9−2を利用する場合に
は、要素40・42を指示することにより、高さ情報H
0・H2を指定する。
【0092】このように、水平配置図に相当する2次元
モデルの画面表示を通じて入力された平面的な範囲に、
3次元モデルから生成した垂直面に対する垂直配置図相
当の画面表示を通じて入力した高さ情報を追加して立体
的な検索範囲を算出するので、3次元モデルの各構成要
素に特別な検索用の属性情報などが付加されていなくて
も精度の高い検索ができる。
【0093】以上述べた第4実施例〜第7実施例は、プ
ラント建屋などの3次元モデルに対して、区画や部屋の
ように特徴的な空間領域を表わす構成要素を定義する方
法を提供するものである。これはプラント建屋などに限
らず、船舶、航空機、及び自動車などにおいて、特徴的
な空間領域を特定する場合についても、同様に適用でき
る。それらの3次元モデルに対して上記のような空間要
素を定義して、各要素に対して部屋であれば部屋名、作
業を行う区画であれば作業名、物体を移動する経路であ
れば物体名又はルート名などの属性を付加すれば、その
属性に基づいて空間要素を呼び出し該当空間を占める要
素を抽出する処理は、3次元モデル情報の検索処理に他
ならない。
【0094】次に本発明の請求項8に係る3次元モデル
情報検索システムによる第8実施例を説明する。
【0095】第8実施例は、第1実施例〜第7実施例が
いずれも逆の応用も可能であることを、すなわち、従来
技術などを用いた3次元モデルに対する直接的な検索結
果を、水平配置図又は垂直配置図に相当する2次元モデ
ルに対応付け、例えばある構成要素が存在する区画や部
屋を表示することを可能とするものである。
【0096】このように、3次元モデルと水平配置図や
垂直配置図相当の2次元モデルを双方向に関連付けるこ
とができるので、検索された3次元モデルの構成要素
を、水平配置図や垂直配置図相当の2次元モデル画面6
上に表示して確認することが可能となる。
【0097】次に本発明の請求項9に係る3次元モデル
情報検索システムによる第9実施例を説明する。
【0098】前述した第1実施例〜第8実施例が、3次
元モデルを構成する要素の座標情報を利用して、空間的
な検索を行う手段を提供するのに対して、第9実施例
は、構成要素が表わす物の識別情報ならびに要素間の接
続情報を利用した検索を行う手段を提供する。引き続き
プラント建屋に関するモデルを対象として、第9実施例
について図10のブロック図を基に説明する。なお、図
10において、第1実施例を説明する時に図1で説明し
た部分と同一の部分の説明は省く。
【0099】第9実施例は、3次元モデルデータベース
1や2次元モデルデータベース3のデータとは独立して
対象物における各構成要素間の系統関係のみを表現され
た、例えば配管計装線図のような簡略図面に相当する独
立2次元モデルの独立2次元モデルデータベース101
と、その独立2次元モデルを表示すると共に、独立2次
元モデル画面106を介してその独立2次元モデルに対
応する空間的な位置関係を示す関連2次元モデルを検索
条件を入力する関連2次元モデル検索条件入力手段10
4と、その独立2次元モデルと3次元モデルとを関連づ
けるモデリング手段102と、その関連づけられた関連
2次元モデルの関連2次元データベース103と、入力
された検索条件に基き、関連2次元モデルを関連2次元
データベース103から検索し、検索された関連2次元
モデルを独立2次元モデル画面26上に表示する関連2
次元モデル検索手段105とを有する。また第1実施例
で説明したように、2次元モデル検索手段105で検索
された関連2次元モデルに対応する3次元モデルの構成
要素を3次元モデルデータベース1から検索する3次元
モデル構成要素検索手段と、その検索結果を表示する3
次元モデル画面8とを有する。
【0100】ここで、3次元モデルデータベース1や2
次元モデルデータベース3のデータとは独立して対象物
における各構成要素間の系統関係のみを表現された、例
えば配管計装線図のような簡略図面に相当する独立2次
元モデルについて説明する。
【0101】プラントに限らず、建物、船舶、飛行機、
自動車などは空間的な拡がりを持つ構造の中に、配管、
機器、計測装置、配線、支持器材、その他の多様な構成
要素が配置されている。このような構造物の設計や建造
に利用される情報として、3次元モデルや配置図などの
他に、配管計装線図がある。図11に配管計装線図の例
を示す。配管計装線図は、先に説明した水平配置図や垂
直配置図などと異なり構成要素の位置関係ではなく、配
管や機器、計装品などの機能的な面からの接続関係を表
わすことを目的とした図面である。そのため配管計装線
図上の要素が有する図形情報(形状・位置)は、実際の
物の形状や位置とは無関係であり、水平配置図や垂直配
置図の場合のように3次元モデル要素との変換可能な相
関関係は成立しない。図形情報が対応しないだけでな
く、配管計装線図では、系統全体の構成を示すため系統
を簡略化表現するのが普通であり、3次元モデルを構成
する要素に対応する要素のうち配管の屈曲を表わす曲が
り管やそれをつなぐ直管など、配管計装線図には独立し
た要素として存在しないものも少なくない。
【0102】そこで、第9実施例のモデリング手段は、
3次元モデルと配管計装線図モデルのような詳細度の異
なる情報を、統合的にモデル化する。
【0103】第9実施例のモデリング手段の動作を以下
に説明する。
【0104】3次元モデルでも、配管計装線図のような
簡略化したモデルでも、同一の配管系統を表わしている
限り必ず共通点が存在する。特に配管系統の基本機能を
正しく表現するには、ポンプやバルブのような機器、な
らびに配管の分岐点は不可欠な特徴要素である。そこで
配管系統を、それらの特徴点、および特徴点間を結ぶ特
徴区間に分けて要素化し、詳細度の異なるモデルの要素
を、該当する特徴点又は特徴区間に対応する要素の下位
又は内部に格納する。一例として、図12の(a),
(b)のように、あるプラントの配管系統の一部に関す
る、3次元モデルと配管計装線図モデルを、集合A,C
と表わす。
【0105】ここで配管系統を、分岐合流点および機器
に対応する単体要素としてのポイント・オブジェクト
と、各ポイント・オブジェクト間に存在する複数の配管
や機器を一括して表す複合要素としてのインターバル・
オブジェクトとに分割し、各オブジェクトに、オブシェ
クト相互の接続関係を表す属性項目と、そのオブジェク
トを構成する要素の属性を示す属性項目と設けるととも
に、上記インターバル・オブジェクトの属性値の配列を
物理的配管要素の配列と同順とし、このポイント・オブ
ジェクトとインターバル・オブジェクトによって、各種
モデルに共通の汎用モデルを構築する技術に基づいて、
集合A,Cの両モデルを結合した配管モデル図12の
(c)を集合Xとすると、Xの構成要素xと集合A,C
の構成要素a,cの関係は、以下のように表わされる。
【0106】 x(1)={{…,a(1)},{…,c(1)}} x(2)={{a(2)},{c(2)}} x(3)={{a(3),a(4),a(5)},{c(3)}} x(4)={{a(6)},{c(4)}} x(5)={{a(7),a(8),a(9)}, {c(5),c(6)}} x(6)={{a(10)},{c(7)}} x(7)={{a(11),…},{c(8),…}} x(8)={{a(12),a(13),a(14),a(15), a(16)},{c(9),c(10)}} x(9)={{a(17)},{c(11)}} x(10)={{a(18),…},{c(12),…}} こうして、3次元モデルと配管計装線図モデルの各要素
間の対応関係を上記のように表現すれば、配管計装線図
モデル上の任意の要素cを指示することにより、同要素
を含む結合モデルの要素xを介して、3次元モデル上の
対応する構成要素の集合{a}を抽出することが可能と
なる。これは3次元モデル内の情報に対する配管計装線
図に基づく検索手段に相当する。
【0107】これによって、水平配置図や垂直配置図や
配管計装線図などに相当する2次元モデルや3次元モデ
ルの各構成要素に対してあらかじめ個別に関連付ける属
性情報を付加しておかなくても、水平配置図や垂直配置
図や配管計装線図などに相当する画面を通じて入力した
条件に基づいて、3次元モデルを検索できる他、3次元
モデルを中間媒体として利用することで、水平配置図や
垂直配置図や配管計装線図などの異なった2次元モデル
の情報を相互に関連付けることができる。
【0108】次に本発明の請求項10に係る3次元モデ
ル情報検索システムによる第10実施例を説明する。
【0109】第10実施例のモデリング手段は、3次元
モデルを中間媒体として利用することにより、水平配置
図や垂直配置図のような2次元モデルと、配管計装線図
のような独立2次元モデルの構成要素を、相互に関連付
け検索するものである。
【0110】これによって、3次元モデルと配管計装線
図などに対応する独立2次元モデルを双方向に関連付け
ることができるので、検索された3次元モデルの構成要
素を、配管計装線図などに対応する2次元モデルを独立
2次元モデル画面106上に表示して確認することがで
きる。
【0111】次に本発明の請求項11に係る3次元モデ
ル情報検索システムによる第11実施例を説明する。
【0112】第11実施例において、第9実施例で説明
した3次元モデル構成要素検索手段7が、3次元モデル
を中間媒体として利用することにより、水平配置図や垂
直配置図のような2次元モデルと、配管計装線図のよう
な独立2次元モデルの構成要素を、相互に関連付けて検
索するものである。
【0113】これによって、3次元モデルを中間媒体と
することにより、水平配置図などの2次元モデルと配管
計装線図などの独立2次元モデルの構成要素を関連付け
られるので、水平配置図や垂直配置図などの2次元モデ
ル画面6上に表示されている検索結果を配管計装線図な
どの独立2次元モデル画面106上に表示して確認する
こと、及び配管計装線図などの独立2次元モデル画面1
06上で表示されている検索結果を水平配置図などの2
次元モデル画面6上に表示して確認することができる。
【0114】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、プラント、建
物、船舶、航空機、及び自動車などの3次元モデルの検
索をする時に、3次元モデルから生成した水平配置図相
当の2次元モデルを利用するので、水平配置図相当の2
次元モデル画面上から3次元モデルを容易に検索するこ
とができる。
【0115】請求項2の発明によれば、3次元モデル構
成要素のデータ種別や3次元形状に関わる最小限の情報
と、要素の種別ごとに水平面への投影または断面生成と
いう基本的な技術を利用して水平配置図相当の情報を生
成するので、一般的な3次元モデルに対して水平配置図
相当の2次元モデル画面上から3次元モデルの検索がで
きる。
【0116】請求項3の発明によれば、3次元モデル構
成要素のデータ種別や3次元形状に関わる最小限の情報
と、要素の種別ごとに垂直面への投影または断面生成と
いう基本的な技術を利用して垂直配置図相当の情報を生
成するので、一般的な3次元モデルに対して水平配置図
相当の2次元モデル画面上から3次元モデルの検索がで
きる。
【0117】請求項4の発明によれば、部屋や区画のよ
うな特徴的な空間領域を、実在する構成要素で囲むこと
により抽出し、これを条件として検索を行うので、3次
元モデルの各構成要素に特別な検索用の属性情報などが
付加されていなくても客観的かつ汎用的な検索ができ
る。
【0118】請求項5の発明によれば、実在する構成要
素を基準に2次元モデル全体を特徴的な領域要素に分割
し、部屋や区画のような特徴的な空間領域を、それら領
域要素の組み合わせとして定義した上で、これを条件と
して検索を行うので、入り組んだ形状を持つ領域を指定
できる他、3次元モデルの各構成要素に特別な検索用の
属性情報などが付加されていなくても客観的かつ汎用的
な検索ができる。
【0119】請求項6の発明によれば、水平配置図に相
当する2次元モデルの画面表示を通じて入力された平面
的な範囲に、例えば床面から天井面までのように一律の
高さ情報を追加して立体的な検索範囲を算出するので、
3次元モデルの各構成要素に特別な検索用の属性情報な
どが付加されていなくても検索ができる。
【0120】請求項7の発明によれば、水平配置図に相
当する2次元モデルの画面表示を通じて入力された平面
的な範囲に、3次元モデルから生成した垂直面に対する
垂直配置図相当の画面表示を通じて入力した高さ情報を
追加して立体的な検索範囲を算出するので、3次元モデ
ルの各構成要素に特別な検索用の属性情報などが付加さ
れていなくても精度の高い検索ができる。
【0121】請求項8の発明によれば、3次元モデルと
水平配置図や垂直配置図相当の2次元モデルを双方向に
関連付けることができるので、検索された3次元モデル
の構成要素を、水平配置図や垂直配置図相当の2次元モ
デルの画面上に表示して確認することが可能となる。
【0122】請求項9の発明によれば、3次元モデルの
検索手段として、配管計装線図などに対応する2次元モ
デルを利用するので、配管の系統分類や接続関係など同
図面に表現された固有の情報に基づいた3次元モデルの
検索ができる。
【0123】請求項10の発明によれば、3次元モデル
と配管計装線図などに対応する2次元モデルを双方向に
関連付けることができるので、検索された3次元モデル
の構成要素を、配管計装線図などに対応する2次元モデ
ルの画面上に表示して確認することができる。
【0124】請求項11の発明によれば、3次元モデル
を中間媒体とすることにより、水平配置図などの2次元
モデルと配管計装線図などの2次元モデルの構成要素を
関連付けられるので、水平配置図や垂直配置図などの2
次元モデル画面上での検索結果を配管計装線図などの2
次元モデル画面上に表示して確認すること、および配管
計装線図などの2次元モデル画面上での検索結果を水平
配置図などの2次元モデル画面上に表示して確認するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元モデル情報検索システムによる
第1実施例を示すブロック図。
【図2】水平配置図情報生成手段の動作を説明するため
の3次元モデルを示す図。
【図3】3次元モデルの最上階部分を側方、上方、斜め
上方からの見た図。
【図4】3次元モデルを表現する各基本形状を示す図。
【図5】水平配置図情報生成手段による3次元モデルか
ら2次元モデルを変換する動作を説明するための図表。
【図6】水平配置図情報生成手段により3次元モデルか
ら生成された2次元モデルを示す図。
【図7】3次元モデルから生成された2次元モデルを示
す図。
【図8】3次元モデルから生成された2次元モデルを示
す別の図。
【図9】水平配置図ならびに垂直配置図を示す図。
【図10】本発明による第9実施例を示すブロック図。
【図11】各構成要素の接続関係のみを表わす配管計装
線図相当の2次元モデルを示す図。
【図12】3次元モデルと配管計装線図モデルとの関連
付けを説明するための図。
【符号の説明】
1 3次元モデルデータベース 2a 水平配置図情報生成手段 2b 垂直配置図情報生成手段 3 2次元モデルデータベース 4 3次元モデル検索条件入力手段 5 2次元モデル検索手段 6 2次元モデル画面 7 3次元モデル構成要素検索手段 8 3次元モデル画面 9−1 水平配置図相当の断面図モデル 9−2 垂直配置図相当の断面図モデル 101 独立2次元モデルデータベース 102 モデリング手段 103 関連2次元モデルデータベース 104 関連2次元モデル検索条件入力手段 105 関連2次元モデル検索手段 106 独立2次元モデル画面 R1 部屋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 17/40 G06F 17/50

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間的な拡がりを持つ構造物の中に、3次
    元的に配置された構成要素を対象に計算機内部に記憶さ
    れた3次元モデルを検索する3次元モデル情報検索シス
    テムにおいて、 前記3次元モデルから平面配置図に相当する2次元モデ
    ル平面配置図を生成し、2次元モデル画面上に表現する
    平面配置図情報生成手段と、前記3次元モデルから垂直
    配置図に相当する2次元モデル垂直配置図を生成し、前
    記2次元モデル画面上に表現する垂直配置図情報生成手
    段と、前記2次元モデル画面上に表現された2次元モデ
    ル平面配置図又は2次元モデル垂直配置図に対する操作
    を通じて前記2次元モデル平面配置図又は2次元モデル
    垂直配置図を生成する元となった3次元モデルの構成要
    素を検索するための条件を入力する3次元モデル検索条
    件入力手段と、その入力された条件に基づいて前記3次
    元モデルの構成要素を直接に又は前記2次元モデル平面
    配置図又は2次元モデル垂直配置図を介して検索し、そ
    の検索結果を3次元モデル画面上に又は周辺装置に出力
    する3次元モデル構成要素検索手段とを有する3次元モ
    デル情報検索システム。
  2. 【請求項2】前記平面配置図情報生成手段は、前記3次
    元モデルの構成要素のデータ種別や形状に関わる情報を
    利用することによって、前記構成要素の種別毎に水平面
    への投影情報及び断面情報を組み合わせて、2次元モデ
    ル平面配置図を生成することを特徴とする請求項1に記
    載の3次元モデル情報検索システム。
  3. 【請求項3】前記垂直配置図情報生成手段は、前記3次
    元モデルの構成要素のデータ種別や形状に関わる情報を
    利用することによって、前記構成要素の種別毎に垂直面
    への投影情報及び断面情報を組み合わせて、2次元モデ
    ル垂直配置図を生成することを特徴とする請求項1に記
    載の3次元モデル情報検索システム。
  4. 【請求項4】前記平面配置図情報生成手段は、任意の範
    囲を特定するため、前記2次元モデル画面上に表示され
    た2次元モデル平面配置図の構成要素を指示させること
    によって、前記任意の範囲に囲まれる領域を抽出する領
    域抽出手段と、前記領域に対応する仮想的な仮想構成要
    素を生成し、この仮想構成要素に対して名称及び属性を
    持たせる属性生成手段と、この仮想構成要素を前記2次
    元モデル画面上に表示する仮想要素表示手段と、前記2
    次元モデル画面上の仮想構成要素を直接指示させること
    により検索条件を入力させる個別情報検索入力手段とを
    有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の3次元モデル情報検索システム。
  5. 【請求項5】前記平面配置図情報生成手段は、前記2次
    元モデル画面上に表示されている2次元モデル平面配置
    図を、前記2次元モデルの構成要素の大きさに応じて発
    生させた要素メッシュに分割する要素メッシュ発生分割
    手段を有し、 前記領域抽出手段は、前記2次元モデル画面上に表示さ
    れた分割した要素メッシュを指示させることにより、前
    記任意の範囲に囲まれる領域を抽出する領域を指定させ
    るものであることを特徴とする請求項4に記載の3次元
    モデル情報検索システム。
  6. 【請求項6】前記3次元モデル構成要素検索手段は、2
    次元モデル画面上に表示された前記2次元モデル平面配
    置図を通じて指定された平面的な範囲に、前記2次元モ
    デル垂直配置図を通じて入力された高さに関する情報を
    追加することによって、立体的な範囲を算出し、前記3
    次元モデルの中から前記範囲に含まれる構成要素を検索
    するものであることを特徴とする請求項5に記載の3次
    元モデル情報検索システム。
  7. 【請求項7】前記3次元モデル構成要素検索手段は、前
    記2次元モデル画面上に表示された前記2次元モデル平
    面配置図を通じて指定された平面的な範囲に、所定の高
    さに関する情報を追加することによって、立体的な範囲
    を算出し、前記3次元モデルの中から前記範囲に含まれ
    る構成要素を検索するものであることを特徴とする請求
    項5に記載の3次元モデル情報検索システム。
  8. 【請求項8】前記3次元モデル構成要素検索手段は、そ
    の検索結果を対応する2次元平面配置図又は2次元モデ
    ル垂直配置図に関係付けることによって、前記検索結果
    を前記2次元モデル画面上に表示するものであることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の3次元モデ
    ル情報検索システム。
  9. 【請求項9】空間的な拡がりを持つ構造物の中に、3次
    元的に配置され、空間的な位置関係を表現せず各構成要
    素間の接続関係のみを表現している独立2次元モデル画
    面上に表示された独立2次元モデルに対する操作を通じ
    て、その独立2次元モデルの構成要素の空間的な位置関
    係を表す関連2次元モデルを検索するための条件を入力
    する関連2次元モデル検索条件入力手段と、前記3次元
    モデルの構成要素を、分岐合流点および機器に対応する
    構成要素としてのポイント・オブジェクト及び各ポイン
    ト・オブジェクト間に存在する複数の配管や機器を一括
    して表す複合要素としてのインターバル・オブジェクト
    に分割し、各オブジェクトに、オブシェクト相互の接続
    関係を表す属性項目及びそのオブジェクトを構成する要
    素の属性を示す属性項目を設けるとともに上記インター
    バル・オブジェクトの属性値の配列を物理的配管要素の
    配列と同順とし、このポイント・オブジェクト及びイン
    ターバル・オブジェクトによって、各種モデルに共通の
    汎用モデルを構築するモデリング手段と、前記関連2次
    元モデル検索条件入力手段からの入力に従い前記モデリ
    ング手段を介して前記3次元モデルから対応する前記関
    連2次元モデルを検索する関連2次元モデル検索手段と
    を備え、 前記3次元モデル構成要素検索手段は、前記関連2次元
    モデル検索手段によって得られた関連2次元モデルから
    対応する前記3次元モデルの構成要素を検索するもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の3次元モデル情
    報検索システム。
  10. 【請求項10】前記モデリング手段は、前記3次元モデ
    ル構成要素検索手段により検索された検索結果から、対
    応する独立2次元モデルを関係付けることによって、前
    記検索結果を前記独立2次元モデル画面上に表示するも
    のであることを特徴とする請求項9に記載の3次元モデ
    ル情報検索システム。
  11. 【請求項11】前記3次元モデル構成要素検索手段は、
    前記3次元モデルとその3次元モデルに対応する独立2
    次元モデルとの間及び前記3次元モデルとその3次元モ
    デルに対応する前記2次元モデル平面配置図又は2次元
    モデル垂直配置図との間をそれぞれ双方向に結び付ける
    ことによって、前記3次元モデルの構成要素を媒体にし
    て、2次元モデル平面配置図又は2次元モデル垂直配置
    図と前記独立2次元モデル画面上に表示された前記独立
    2次元モデルとの情報との間を双方向に検索し、その検
    索結果を、前記2次元モデル画面、前記独立2次元モデ
    ル画面、及び前記3次元モデル画面それぞれに表示する
    ものであることを特徴とする請求項9又は請求項10に
    記載の3次元モデル情報検索システム。
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