JP3165581B2 - 穀類水分計の電極装置 - Google Patents

穀類水分計の電極装置

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JP3165581B2
JP3165581B2 JP07211994A JP7211994A JP3165581B2 JP 3165581 B2 JP3165581 B2 JP 3165581B2 JP 07211994 A JP07211994 A JP 07211994A JP 7211994 A JP7211994 A JP 7211994A JP 3165581 B2 JP3165581 B2 JP 3165581B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は穀類水分計に関し、特に
一定間隔で配置された上部電極と下部電極との間に所定
量の試料穀類を挟持して所定電圧と所定加圧力下で電気
抵抗を測定して、この測定抵抗値によって穀物の水分を
測定するようになった穀類の電気抵抗水分計に関する。
【0002】
【従来の技術】穀類の水分測定に際して、穀類の電気抵
抗を測定して穀類の水分を測る方法が知られている。穀
類の水分測定の安定化の為に、すなわち穀類の電気抵抗
の測定値の再現性を良くするためには、上部と下部の電
極間隔を一定にすること、試料量を一定にすること、試
料に対する加圧力を一定にすること等が必要である。こ
の条件のもとに電極間に所定の電圧を印加して穀類の抵
抗値を測定している。
【0003】従来の水分計の電極装置は、実公昭61−
39323号に示されるように、本体に設けた口径部に
上部電極をねじ係合させ、この上部電極に対向するよう
に弾性手段を用いて下部電極を本体に取付けるように構
成し、上部電極と本体とのねじ込み量と下部電極を上部
電極の方向へ押圧する弾性手段の弾性力を調整するよう
にして上部電極と下部電極との所定間隔並びにその間に
挟持された試料穀類に付加すべき所定圧力とを得るよう
になっていた。
【0004】この型式の水分計では弾性手段は通常下部
電極の下面を支えるようにばね板またはゴム板が用いら
れる。ばね板を用いた場合には下部電極の下面はばね板
にねじこまれた複数の調整ねじによって支持され、この
調整ねじのねじ込み量を調整することによって電極間の
試料穀類の加圧力が所定の値に設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来の水分
計では、穀類の水分測定時に上部及び下部電極に挟持・
加圧されて圧砕され粉々になった試料の一部が試料皿か
ら落ち、この試料残査が下部電極に付着したまま測定し
誤った測定値を表示する場合がある。さらにこの試料残
査の影響を少なくするための構成として従来技術に実公
昭57−45550号があるが、この場合でも使用頻度
が多い場合、下部電極に試料残査がたまってしまい上記
と同じ現象が起きるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような点に
鑑み、下部電極に開口部を設け、試料残査の付着を防い
で測定精度を向上することのできる穀類水分計の電極装
置を提供するものである。
【0007】
【作用】この構成により、試料皿に盛られた試料が上部
及び下部電極により加圧・圧砕された後、粉々になった
試料の一部が試料皿から下部電極上にこぼれても、試料
残査はこの開口部から下部電極の下に落ちるので、上部
および下部電極の対向面は平行でその間隔は一定とな
り、試料に対する加圧力を一定にすることができるもの
である。
【0008】
【実施例】本発明を添付の図面を参照して、さらに詳し
く説明する。
【0009】図1は本発明による穀類の水分計を示す外
観斜視図である。この図において、水分計の本体は上ケ
ース1と下ケース5よりなり、上ケース1はその上面に
水分表示部13及び操作ボタン14が配置され、さらに
その上面の口径部にこの上ケース1を貫通した角牝ネジ
2を備える。金属からなる導電性ハンドル4(以下ハン
ドル4)はこの角牝ネジ2と係合する螺条を有し、試料
皿9はその上部の窪みに測定されるべき適量の試料をお
かれて挿入口10から挿入され、内部に見える開口部を
備える下部電極8の上に設置される。
【0010】図2は図1の水分計の電極装置を正面から
見た分解図であり、図3はハンドル4と試料皿9を装着
する前の電極装置部の組立構成を側面から示した断面図
で、図4と図5は図3の断面図にハンドル4と試料皿9
を装着した電極装置部の構成を示した正面及び側面の断
面図である。
【0011】図2に示されるように、ハンドル4の下部
には上部電極3が備えられており、上ケース1には下部
電極8を支えかつ試料に適切な加圧力を与えるための定
圧バネ板6が圧力調整ネジ7によって調整可能に取り付
けられている。またこの図に見られるように、下部電極
8にはその底面全体にわたって多数の角穴11が開口部
として設けられており、さらにその穴11は上部の内径
が下部の内径より広いテーパ状になっている。
【0012】図3では、上ケース1および下ケース5の
内部に図2の各部が組み込まれており、測定時には下部
電極8に上からハンドル4に取付けられた上部電極3が
角牝ネジ2と螺合しながら下降し、さらにその上下電極
の間に試料を載せた試料皿9が挿入口10から矢印の方
向に差し込まれることになる。
【0013】図4、図5は図3の構成にハンドル4と試
料皿9が設置された状況を示しており、この状態で試料
の水分量が通電による電気抵抗を測定されることにより
測定される。
【0014】これらの図面から容易に理解されるよう
に、この水分計の使用方法としては従来と同様に、図3
の状態でハンドル4を角牝ネジ2に螺合させながらその
先端に取付けられた上部電極3を水分計の中に途中まで
下降させる。
【0015】次に適量の測定される試料を採取された試
料皿9を挿入口10から差し込み下部電極8の上に載置
し、この状態で上記ハンドル4をさらに回転螺合させて
上部電極3を下降させ、試料皿9に採取された試料に加
圧力を加える。
【0016】適度な回転によりハンドル4および上部電
極3を所定の位置まで下降させ、試料に加圧力を加えて
粉砕した状態で、上部電極と下部電極間に通電を行い、
その間の電気抵抗を測定して試料に含まれる水分量の算
出を行う。
【0017】測定後ハンドル4は下降とは逆方向に回転
されて上部電極3と共にケースの途中まで上昇される。
測定された試料は試料皿9と共に挿入口10から抜き取
られて測定を終了する。
【0018】この測定において試料皿9に採取された上
記試料を加圧・圧砕し、できた試料残査の一部が試料皿
9から下部電極8の上にこぼれたり、測定終了後に上部
電極3が上昇し試料皿9を抜き取った後で、上部電極3
に付着した試料残査が下部電極の上に落ちたりしても、
これらの試料残査は本発明による下部電極に設けられた
穴11から下へ落ちる。さらに穴11から落ちなかった
試料残査があったとしても、次回の測定時に新しい試料
を採取した試料皿9を下部電極8に設置する際この試料
皿9の下面に押されて下部電極8の穴11から下へ落ち
る。
【0019】従って、上部電極3と下部電極8の間に邪
魔な試料残査は残らないので、次の測定の際の電極間隔
は測定時には常に一定にでき、試料に対する加圧力を一
定にすることができる。これにより、水分測定時の測定
精度を向上し測定を安定して行える。尚、図中、参照番
号12、12´は下部電極8から落された試料残査を水
分計から外部に排出させるための開孔である。
【0020】上記の実施例においては下部電極8に設け
られた開口部は図6の(a)に示すようなテーパ状の多
数の角穴11としたが、もちろん精度上の許容に鑑みこ
れらをストレートな形状の穴にしてもよい。
【0021】また図6の下部電極では、(b)に示すよ
うに、その各断面がそれぞれ楔形状または三角形状にな
っているので、試料残査が下部電極上面に残ったままに
なることはなく、さらに(c)、(d)に図示するよう
に下部電極下面には補強を兼ねたリブ12が設けられて
もよい。
【0022】さらに開口部は種々のものが考えられ、図
7に示すような下部電極8の中央部に設けられた口径の
大きな丸穴または角穴や、図8に示すような試料皿9の
挿入方向に対して垂直方向で下部電極8のほぼ幅一杯に
または適度な長さに設けられた長穴や、図9に示すよう
な多数の丸穴や、図10に示すような多数の角穴でその角
穴を構成する下部電極の各部分が台形状断面を有するも
のでもよく、またこれらの穴の断面はそれぞれの図に示
されるようなテーパ状でもまたはストレートな形状の穴
でもよい。特に図8の長穴の場合、次回の測定時に試料
皿の下面で試料残査を押すと、下部電極のほぼ幅一杯に
設けられた長穴からこれらの試料残査は落ちてしまうも
のである。
【0023】上記の場合の下部電極は金属製であり、ダ
イカスト加工、鍛造加工、シェル・モールド加工等によ
り製作可能である。
【0024】
【効果】上記の記載により明らかなように、本発明で
は、下部電極に開口部を設けるという構成により、試料
皿に盛られた試料が上部及び下部電極により加圧・圧砕
された後、粉々になった試料の一部が試料皿から下部電
極上にこぼれても、この試料残査は開口部から下部電極
の下に落ちるので、上部電極および下部電極の対向面を
平行にしてその間隔を一定にし、試料に対する加圧力を
一定にすることができ、試料の水分測定の精度を向上す
ることのできるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による穀類水分計の一実施例を示す外観
斜視図。
【図2】図1の水分計の電極装置を正面から見た分解
図。
【図3】ハンドル4と試料皿9を図1の水分計に装着す
る前の電極装置部の組立構成を側面から示した断面図。
【図4】ハンドル4と試料皿9を装着した電極装置部の
構成を示した正面断面図。
【図5】図4の電極装置部の側面断面図。
【図6】図1の実施例の下部電極で、(a) はその平面
図、(b) は(a) のI −I に沿った断面図、(c) はこの下
部電極を下から見た図面で、(d) は(c) のII−IIに沿っ
た断面図。
【図7】図6の下部電極の変更例で、開口部が中央部に
設けられた丸穴を示す平面図。
【図8】図6の下部電極の別の変更例で、開口部が試料
皿9の挿入方向に対して垂直方向で下部電極8のほぼ幅
一杯に設けられた長穴を示す平面図。
【図9】図6の下部電極のさらに別の変更例で、図6に
対応する多数の丸穴を示す平面図。
【図10】図6の下部電極の他の変更例で、開口部が角
穴であり、その角穴を構成する下部電極の各部分が台形
状断面を有する平面図。
【符号の説明】
1 上ケース 2 角牝ネジ 3 上部電極 4 ハンドル 5 下ケース 6 定圧バネ板 7 圧力調整ネジ 8 下部電極 9 試料皿 10 挿入口 11 穴 12、12′ 試料残査排出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/00 - 27/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適量の試料を採取した試料皿を穀類水分
    計の中に差し込んで載せた下部電極上に、上部電極をハ
    ンドルにより回転させながら下降させ、それらの上部電
    極および下部電極間で前記試料を加圧・圧砕して通電し
    含水率を測定する穀類水分計において、前記下部電極に
    試料残査を落とすための開口部を設けたことを特徴とす
    る穀類水分計の電極装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の穀類水分計の電極装置
    において、前記開口部の穴がテーパ状であることを特徴
    とする穀類水分計の電極装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の穀類水分計の電極装置
    において、前記開口部が前記下部電極の底面全体に亘っ
    て分散されて設けられた複数の穴であることを特徴とす
    る穀類水分計の電極装置
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の穀類水分計の電極装置
    において、前記複数の穴が角形であり、その開口部を構
    成する電極の各断面がそれぞれ楔形状であることを特徴
    とする穀類水分計の電極装置。
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