JP3165280U

JP3165280U - 野菜水洗器

Info

Publication number: JP3165280U
Application number: JP2010007095U
Authority: JP
Inventors: 寿美江三木
Original assignee: 寿美江三木
Priority date: 2010-10-26
Filing date: 2010-10-26
Publication date: 2011-01-13
Anticipated expiration: 2020-10-26

Abstract

【課題】極めて簡単な装置により、少ない水で効率よくカリウムを洗い流すことができる野菜水洗器を提供するものである。【解決手段】外側ボウル１の上部側壁に排水口８を形成し、この外側ボウル１の内側に着脱自在に取付けられる内側ボウル２の上部側壁に、水道ホース１０に接続した流入口９を設けると共に、この内側ボウル２の底部に多数の排水孔１１を形成し、更にこの内側ボウル２の内側にザル３を着脱自在に取付け、ザル内を攪拌する攪拌羽根４を取付けた蓋５をザル３の上に取付けて、ザル３に入れた野菜１６を攪拌羽根４で攪拌しながら水道ホース１０からの流水１７で水洗いするようにしたものである。【選択図】図１

Description

本考案は、野菜水洗器に関するものである。

腎臓病の血液透析患者は厳しい食事制限が行なわれている。特に芋類や豆類、野菜、果実などは多くのカリウムが含まれ、この摂取量が多いと不整脈や心臓マヒを起こす恐れがあるためカリウムの摂取量を厳しく制限され、１日の摂取量は１５００ｍｇ以下に抑えられている。芋類や豆類は煮て調理することが多いため、小さく切って茹でこぼすことによりカリウムを少なくすることができる。

しかしながらレタスやキャベツ、キュウリなどの野菜や果実は生で食べることが多く、茹でこぼすと食感が悪くなり、食事の楽しみがなくなってしまう問題がある。このため、レタスやキャベツ、キュウリなどの生野菜は細かく切り、りんごなどの果物は薄くスライスしてザルに入れ、水に晒したり、流水で洗い流したりすることによりカリウムを減らすことができる。

しかしながら、細かく切った生野菜や薄くスライスした果物をボウルに入れて、上から水道水を注ぎながら水洗いしても、水はボウルの上部側から流れ出すだけで、底部側の野菜を十分に水洗いできない問題があった。このため頻繁に手で掻き回しながら水洗いしなければならず、調理に時間がかかる上、水道水の温度が低い冬期間には、手が冷たくなってしまう問題があった。

本考案は上記問題を改善し、極めて簡単な装置により、少ない水で効率よくカリウムを洗い流すことができる野菜水洗器を提供するものである。

本考案の請求項１記載の野菜水洗器は、外側ボウルの上部側壁に排水口を形成し、この外側ボウルの内側に着脱自在に取付けられる内側ボウルの上部側壁に、水道ホースに接続した流入口を設けると共に、この内側ボウルの底部に多数の排水孔を形成し、更にこの内側ボウルの内側にザルを着脱自在に取付けて、ザルに入れた野菜や果実を水道ホースからの流水で水洗いするようにしたことを特徴とするものである。

本考案の請求項２記載の野菜水洗器は、外側ボウルの上部側壁に排水口を形成し、この外側ボウルの内側に着脱自在に取付けられる内側ボウルの上部側壁に、水道ホースに接続した流入口を設けると共に、この内側ボウルの底部に多数の排水孔を形成し、更にこの内側ボウルの内側にザルを着脱自在に取付け、ザル内を攪拌する攪拌羽根を取付けた蓋をザルの上に取付けて、ザルに入れた野菜や果実を攪拌羽根で攪拌しながら水道ホースからの流水で水洗いするようにしたことを特徴とするものである。

本考案に係る請求項１記載の野菜水洗器によれば、外側ボウルと内側ボウルを二重にし、流入口と排水口を高い位置に設けると共に、内側ボウルの底部に排水孔を形成することにより、野菜を入れたザル内に水が一定の水位に保持された状態で水が流れ、野菜を上から下に万遍なく水洗いしてカリウムやゴミを洗い流すことができる。

また請求項２記載の野菜水洗器によれば、蓋の上部に取付けたハンドルを手でつかんで回転させると、攪拌羽根が回転して野菜を攪拌させることにより更に効率よく水と接触させてカリウムやゴミを洗い流すことができ、水道水の温度が低い冬期間でも、手を冷水に入れる必要がなく調理が容易である。

以下本考案の実施の一形態を図１ないし図６を参照して詳細に説明する。図２および図３は野菜水洗器を分解して示すもので、図において１は外側ボウル、２は内側ボウル、３はザル、４は攪拌羽根、５は攪拌羽根４を取付けた蓋である。前記外側ボウル１はその両外側壁がスタンド６で支持されている。外側ボウル１の上部両側に突設したボルトがスタンド６を貫通して蝶ナット７で回動自在に取付けられている。また外側ボウル１の上部側壁には排水口８が設けられている。この外側ボウル１の内側に着脱自在に取付けられる内側ボウル２の上部側壁には流入口９が設けられ、ここに水道ホース１０が接続されている。

更に内側ボウル２の底部に多数の排水孔１１が開孔されている。またこの内側ボウル２の内側に取付けられるザル３は、金網や打ち抜き板で形成され、その上縁の４カ所にストッパー１２が外側に突設されて、内側ボウル２の上縁に係止されるようになっている。また蓋５は透明なガラスで形成され、その中心に回転軸１４が貫通し、その下部にザル３内を攪拌する攪拌羽根４が取付けられ、回転軸１４の上部には三方に分岐したハンドル１５が取付けられている。

上記構成の野菜水洗器は、先ず図示しない調理台のシンク内に、スタンド６に支持した外側ボウル１をセットし、この内側に水道ホース１０に接続した内側ボウル２を装着し、更にこの内側にザル３を装着する。この状態で図４に示すように細かく切った野菜１６を入れてから、この上に蓋５を取付ける。この後、水道栓１３を緩めて少しずつ水１７を水道ホース１０からザル３内に注ぐ。この状態で図１に示すように、内側ボウル２の流入口９から流入した水１７は内側ボウル２内に満たされて、この中に入っている野菜１６を水洗いする。

この水１７は内側ボウル２の底部に開口した排水孔１１から排水されて、外側ボウル１内に流入し、水位が上昇してくると外側ボウル１の上部側壁に開口した排水口８から流れ出す。このように、外側ボウル１と内側ボウル２を二重に組合せて、流入口９と排水口８を高い位置に設けると共に、内側ボウル２の底部に排水孔１１を形成することにより、内部に水１７が一定の水位に保持された状態で、野菜１６を上から下に万遍なく水洗いして溶け出したカリウムと、付着していた農薬やゴミを洗い流すことができる。

また時々、図５に示すように蓋５の上部に取付けたハンドル１５を手でつかんで回転させると、攪拌羽根４が回転して野菜１６を攪拌することにより更に効率よく水１７と接触させてカリウムを洗い流すことができる。このようにハンドル１５を手でつかんで回転させて野菜１６を攪拌するので、水道水の温度が低い冬期間にでも、手を冷水に入れる必要がなく調理が容易である。

水洗いが終わったら水道の栓を閉め、蓋５を外して図６に示すようにザル３を取り出して、野菜１６の水分を切ればそのまま盛りつけることができる。また外側ボウル１と内側ボウル２内に残った水１７は、スタンド６の蝶ナット７を緩めて傾けることにより排出する。

なお上記説明では、攪拌羽根４を取付けた蓋５を使用した場合について説明したが、攪拌羽根４のない蓋５を用いても良く、また蓋５のない構造でも良い。また攪拌羽根４の形状は、野菜１６やスライスした果実を攪拌できれば他の形状でも良い。外側ボウル１をスタンド６に支持した構造について説明したが、スタンド６のない構造でも良い。

本考案の実施の一形態による野菜水洗器で水洗いしている状態を示す断面図である。図１の野菜水洗器を分解して示す断面図である。図１の野菜水洗器を分解して示す斜視図である。野菜水洗器のザルに野菜を入れている状態を示す斜視図である。野菜水洗器で水洗いしている状態を示す斜視図である。水洗いした野菜の入っているザルを取り上げている状態を示す斜視図である。

１外側ボウル
２内側ボウル
３ザル
４攪拌羽根
５蓋
６スタンド
７蝶ナット
８排水口
９流入口
１０水道ホース
１１排水孔
１２ストッパー
１３水道栓
１４回転軸
１５ハンドル
１６野菜
１７水

Claims

外側ボウルの上部側壁に排水口を形成し、この外側ボウルの内側に着脱自在に取付けられる内側ボウルの上部側壁に、水道ホースに接続した流入口を設けると共に、この内側ボウルの底部に多数の排水孔を形成し、更にこの内側ボウルの内側にザルを着脱自在に取付けて、ザルに入れた野菜や果実を水道ホースからの流水で水洗いするようにしたことを特徴とする野菜水洗器。
外側ボウルの上部側壁に排水口を形成し、この外側ボウルの内側に着脱自在に取付けられる内側ボウルの上部側壁に、水道ホースに接続した流入口を設けると共に、この内側ボウルの底部に多数の排水孔を形成し、更にこの内側ボウルの内側にザルを着脱自在に取付け、ザル内を攪拌する攪拌羽根を取付けた蓋をザルの上に取付けて、ザルに入れた野菜や果実を攪拌羽根で攪拌しながら水道ホースからの流水で水洗いするようにしたことを特徴とする野菜水洗器。