JP3165269B2 - 配電系統操作装置 - Google Patents

配電系統操作装置

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配電系統の自動化に係
り、特に隣接する他営業所管轄内の配電系統をも監視可
能な配電系統操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3によって従来装置を説明すると、1
0は配電用変電所であり、配電線引出用遮断器11より
引出された配電線12は複数の配電線自動化用常閉開閉
器(以下、常閉開閉器と言う)S1〜S4によって分割
され、区間K1〜K3を形成している。S4,S8,S
9は配電自動化用常開開閉器(以下、常開開閉器と言
う)であり、他の変電所から引出された配電線と連系し
ている。L1,L2,L3,L4,L8,L9は開閉器
遠方監視制御用子局(以下、子局と言う)であり、伝送
路13を介して営業所に設置された開閉器遠方監視制御
用親局(以下、親局と言う)14に接続され、営業所か
ら開閉器の遠方監視制御が可能となっている。15は変
電所の遮断器状態や保護リレーの動作状態、バンク/配
電線の電圧/電流情報などを監視するための変電所監視
子局であり、営業所に設置された変電所監視親局16に
伝送路13−1を介して接続されている。17は営業所
に設置された中央演算処理装置、18は配電系統状態を
表示するディスプレイ装置、19は配電系統設備データ
や配電系統図表示データを記憶する記憶装置である。中
央演算処理装置17の設置された営業所をA営業所と
し、A営業所の設備管理エリアは一点鎖線200で示し
た範囲までとする。常開開閉器S8及びS9はA営業所
管轄エリア内の他の変電所と連系しており、S4は他の
営業所管轄エリアの変電所20から引出された配電線2
2と連系していることとすると、記憶装置19にはA営
業所管轄エリア内の変電所設備データ及び配電線設備デ
ータ(開閉器S1,S2,S3,S4,S8,S9の設
備データ及びそれらの接続状態など)及びそれらの範囲
の配電系統図表示データを記憶している。
【0003】このように構成された従来の配電線自動制
御装置においては、ディスプレイ装置18に配電系統図
を表示する場合、図4に示すように常開開閉器S4まで
しか表示されない。図4はディスプレイ装置18への配
電系統図表示例であり、11は遮断器シンボル、S1,
S2,S3は常閉開閉器シンボル、S4,S8,S9は
常開開閉器シンボル、K1,K2,K3は開閉器間をつ
なぐ配電線区間である。中央演算装置17では親局14
から夫々の開閉器状態を取り込み、開閉器シンボルS
1,S2,S3,S4,S8,S9の状態(入又は切状
態など)を表示する。又、変電所監視親局16から当該
変電所の運転状態情報を取り込み、遮断器シンボル11
の状態を表示すると共に、記憶装置19に記憶されている
配電線設備の接続状態と変電所遮断器状態,送出電圧の
有無などの情報から、各区間K1,K2,K3の状態
(充電又は停電)を判定し、表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの情報の取り込
みは図5に示される構成にて行なわれ、例えばA営業所
の配電系統操作装置1aは当該A営業所管轄の配電系統
のみに接続され、同じくB営業所の配電系統操作装置1
bはB営業所管轄の配電系統にのみ接続される。以上の
説明からわかるように、常開開閉器S4から先は、他の
営業所管轄の配電線と連系されているにも拘らず、表示
されない。これは、常開開閉器S4から先の他営業所管
轄配電線の設備データと配電系統図表示データをA営業
所の記憶装置19には保有していないためである。又、
たとえ保有していたとしても、他営業所管轄の変電所運
転状態情報や、連系先配電線の開閉器状態情報が取り込
まれないため、表示することはできない。このため従来
は、例えば区間K2において事故が発生し、健全停電区
間K3に他営業所管轄配電線から電力融通しようとする
場合、常開開閉器S4の連系先区間の充停電状態などを
他の営業所に無線や電話で問い合わせてから、S4の投
入制御を手動で行なっていた。従来のような配電線自動
制御装置においては他営業所管轄区域の配電線設備や配
電線図表示用のデータベースを保有していないため、そ
れらを把握することができず、営業所境界付近の配電線
の監視制御を自動化できなかった。又、誤った情報によ
り監視制御してしまうことがあった。この場合、電力供
給支障の範囲をますます広げてしまい、社会的に大きな
影響を及ぼす虞れがあった。本発明は上記事情に鑑みて
なされたものであり、営業所境界付近の配電線において
も、電力系統監視が円滑にできる配電系統操作装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係る配電系統操作装置は、配電線引出用遮断器と配電線
を複数の区間に区分する開閉器を有する配電系統を管理
する各営業所毎に設置される配電系統操作装置におい
て、自営業所管轄内の配電系統設備データと配電系統表
示データとを含む配電系統状態情報を保有すると共に、
隣接する他営業所管轄内の前記同様の配電系統状態情報
を保有し、前記隣接する他営業所の配電系統操作装置と
伝送路を介して接続して相互に自営業所管轄内の前記同
様の配電系統状態情報を送信し合うことにより、自営業
所において前記隣接する他営業所管轄内の配電系統状態
情報を併せて表示するよう構成した。る配電系統操作装
置。
【0006】
【作用】[請求項1]記載のものは、自営業所の管内の
設備データ,配電系統表示データ及び他営業所の設備デ
ータ,配電系統表示データを備え、両営業所の中央演算
処理装置は相互に自営業所管内の変電所運転状態情報及
び配電系統表示情報を伝送路300を介して送信し合
う。そのため、隣接する両営業所のデータを相互の営業
所で表示できる。
【0007】
【実施例】本発明の[請求項1]に係わる配電系統操作
装置の実施例を図1によって説明する。図1において、
図4と同一部分については同一符号を付して説明を省略
する。したがって図4との差異部分について説明する。
先ず、A営業所にはA営業所管轄内の設備データ及び配
電系統図表示データを記憶する記憶装置19−1,及び
B営業所管轄内の設備データ及び配電系統図表示データ
を記憶する記憶装置19−2が接続され、更に配電系統
図を表示するディスプレイ装置18が接続される。B営
業所側も前記A営業所側と同様に記憶装置29−1,2
9−2が接続される。又、両営業所の中央演算処理装置
10,12は伝送路300を介して接続される。その他
の構成は図4と同様である。
【0008】次に作用について説明する。図2はA営業
所のディスプレイ装置18への配電系統図の表示例であ
る。11はA営業所管轄内の変電所の遮断器シンボル、
S1,S2,S4,S8,S9はA営業所管轄内の開閉
器シンボル、K1,K2,K3はA営業所管轄内の配電
線区間であり、同じく21はB営業所管轄内の開閉器シ
ンボル、K4,K5,K6はB営業所管轄内の配電線区
間である。そして図1に示すA営業所の中央演算処理装
置17は、親局14から管内の夫々の開閉器状態を取り
込み、それの各開閉器シンボルS1,S2,S4,S
8,S9の状態(入又は切状態など)を表示する。又、
変電所監視親局16から当該変電所の運転状態情報を取
り込み、遮断器シンボル11の状態を表示すると共に、
自記憶装置19−1に記憶されている配電線設備の接続
状態と変電所遮断器状態,送出電圧の有無などの情報か
ら、各区間K1,K2,K3の状態(充電又は停電)を
判断し表示する。更に、A営業所の中央演算処理装置1
7は、伝送路300を介して変電所監視親局16及び親
局14から取り込まれたA営業所管内の変電所運転状態
情報(遮断器状態,保護リレー動作状態,母線電圧有
無,バンク/配電線の電圧/電流情報など)や開閉器状
態を、B営業所の中央演算処理装置27に送信する。
【0009】同様にして、B営業所の中央演算処理装置
27もB営業所管内の変電所運転状態情報や開閉器状態
を、A営業所の中央演算処理装置17に対し送信する。
A営業所の中央演算処理装置17は、B営業所の中央演
算処理装置27から受信した開閉器状態情報に基づいて
図2の開閉器シンボルS5,S6,S7,S10,S1
1の状態を表示する。又、記憶装置19−2に保有して
いるB営業所管内の配電線設備の接続状態と、B営業所
中央演算処理装置27から各区間K4,K5,K6の状
態(充電又は停電)を判定し、表示する。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による配電
系統操作装置によれば、自営業所管轄内の配電線状態の
表示のみでなく、隣接する他営業所管轄内の配電線状態
をも表示できるため、他営業所との境界点にある開閉器
を制御する必要がある場合でも、従来のように電話や無
線で他の営業所に確認する必要がなく、より最適で効率
的な配電系統運用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による請求項1に示す配電系統操作装置
の実施例を説明する構成図。
【図2】図1の実施例を説明する配電系統図表示画面の
一例。
【図3】従来の配電線自動制御装置を説明する構成図。
【図4】従来技術による配電系統図表示画面の一例。
【図5】従来方式の配電系統操作装置を示す図。
【符号の説明】
10 配電用変電所 11 配電線引出用遮断器 12 配電線 13,13−1,23,23−1 伝送路 14,24 開閉器遠方監視制御用親局 15,25 変電所監視子局 16,26 変電所監視親局 17,27 中央演算処理装置 18,28 ディスプレイ装置 19−1,19−2,29−1,29−2 記憶装
置 S 開閉器 K 区間 L 制御用子局
フロントページの続き (72)発明者 吉村 吉彦 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (56)参考文献 特開 平4−140023(JP,A) 特開 平2−74134(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 H02J 13/00 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線引出用遮断器と配電線を複数の区
    間に区分する開閉器を有する配電系統を管理する各営業
    所毎に設置される配電系統操作装置において、自営業所
    管轄内の配電系統設備データと配電系統表示データ
    含む配電系統状態情報を保有すると共に、隣接する他営
    業所管轄内の前記同様の配電系統状態情報を保有し、前
    記隣接する他営業所の配電系統操作装置と伝送路を介し
    て接続して相互に自営業所管轄内の前記同様の配電系統
    状態情報を送信し合うことにより、自営業所において前
    記隣接する他営業所管轄内の配電系統状態情報を併せて
    表示することを特徴とする配電系統操作装置。
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