JP3165103B2 - ドアハンドル装置 - Google Patents

ドアハンドル装置

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JP3165103B2
JP3165103B2 JP06353998A JP6353998A JP3165103B2 JP 3165103 B2 JP3165103 B2 JP 3165103B2 JP 06353998 A JP06353998 A JP 06353998A JP 6353998 A JP6353998 A JP 6353998A JP 3165103 B2 JP3165103 B2 JP 3165103B2
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洋士 奥田
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株式会社シュア製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアハンドル装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドアに装着されるドアハンドル装置とし
て、ドアの両側に設けられる一対のハンドルと、これら
両ハンドルを互いに一体回動可能な接続関係に保持する
ハンドル軸とを有したものがある。このドアハンドル装
置では、ドアに設けられるラッチ機構に対してハンドル
軸を貫通させるようにして、このハンドル軸の回動をラ
ッチ機構へ伝えてこれを作動できるようになっており、
従って、各ハンドルにより(即ち、ドアのいずれ側から
でも)、ラッチ機構の開閉動作が可能となっている。
【0003】従来、この種、ドアハンドル装置には、例
えば特開平9−250259号公報等に記載されている
ように、ドアの一方側(トイレのドアに適用する場合で
言うと、トイレ室内側に相当)からの操作により、両方
のハンドルを、操作可能状態と操作不可能状態とに切り
換えられるようにしたロック機構が具備されたものがあ
る。
【0004】このようなロック機構では、切換操作を行
う側とはドア反対側(トイレ室外側)に、ロック状態と
アンロック状態とを切換表示する表示部が設けられてい
るのが普通である。この表示部は、ハンドルをドアへ回
動自在に取り付けるための取付部等を利用して、その正
面(即ち、ドア面に平行な縦方向面)に覗き孔を設ける
と共に、この覗き孔の内側に、ハンドル軸と平行な軸心
を中心として回動可能な表示板を収納しておき、この表
示板に対し、回動時に覗き孔から見える別位置へ色分け
等による各別の表示を行っておく構造であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の表示部にお
いて、覗き孔内の表示内容を確認するには、ドアの真正
面側から表示部(即ち、覗き孔)を見るようにしなけれ
ばならない。しかし、一般的な住宅事情からすると、こ
の種、ドアハンドル装置が取り付けられるような室(ト
イレ等)のドアは廊下の側壁に沿って設けられている場
合が多く、このためドア前(トイレ等の室外側)には十
分なスペースが確保されていないということがある。
【0006】従って、このような場合には、ドアの真正
面でドアへ向かうように立つと、眼前とドアとが非常に
接近した位置関係になるため、このままの姿勢で表示部
による表示内容を確認するのは困難となることがあっ
た。そのため、目の高さを腰位置まで低く下げて、ドア
ハンドル装置(覗き孔)を正対するようにしなければな
らないということがあった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、ロック機構における表示部の表示内容を簡
単、迅速且つ的確に確認できるようにしたドアハンドル
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るドアハンドル装置は室内側からのロック又は
アンロック操作を室外側に表示すべく室外側の基部ケー
スに設けられた表示部を、次のカバー筒及び表示筒とか
ら構成したことを特徴とする。 (a) 室外側の基部ケースから更に室外側に一体に突
出しかつ径外方向に開口する覗き窓を外周面に有する外
筒体と、この外筒体の径内側に一体に形成されかつ内部
に前記室外側のハンドルの基部が回動自在に挿通された
内筒体とからなるカバー筒 (b) このカバー筒の外筒体と内筒体との間に回動自
在に収納されかつその回動角度に応じて前記覗き窓から
選択的に露出するロック及びアンロック表示面を外周面
に有する表示筒
【0009】そして、上記覗き窓とこれに対応するロッ
ク及びアンロック表示面は、ドアへの装着状態とされた
ハンドルに対して、その回動方向における上方領域に配
置することができる。ここにおいて、ハンドルの回動方
向における上方領域とは、ハンドルの真正面でドアへ向
かい、そのうえで下方を見たときに、表示部の表示内容
を確認でき得るような領域を言う。従って、上下方向に
ある程度の範囲を有することは勿論であり、またハンド
ル軸の真上位置を中心としてその左右方向にも、ある程
度の範囲を有するものである。
【0010】このようにすることで、わざわざ目の高さ
をドアハンドル装置の近くまで低く下げるようなことを
しなくても、ロック機構における表示部の表示内容を簡
単、迅速且つ的確に確認できるようになる。また、覗き
窓とこれに対応するロック及びアンロック表示面は、ド
アへの装着状態とされたハンドルに対し、その回動方向
における側方領域となるように位置付けてもよい。この
ようにした場合には、廊下の側壁に沿って設けられてい
るようなドアに対して、廊下伝いに接近するだけで、表
示部による表示内容を確認することができることにな
る。このことは、特に、子供等のように背の低い者にと
って大変便利となる。
【0011】なお、覗き窓とこれに対応するロック及び
アンロック表示面を、ハンドル軸の軸心を介して対称位
置となる2か所に設けておけば、ドアに対するハンドル
の取付配置を左右いずれにでも流用できることになり、
ハンドルとして左開き用及び右開き用のものを別々に製
造する必要がなくなるため、製造、流通、取り付け等に
関して各種の容易化や低コスト化等が図れる利点があ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2に示すように、本発
明に係るドアハンドル装置1は、ドア2の両側に設けら
れる一対のハンドル3,4と、これら両ハンドル3,4
を互いに一体回動可能な接続関係に保持するハンドル軸
5とを有しており、ハンドル軸5を、ドア2に設けられ
るラッチ機構7へ貫通させることで、各ハンドル3,4
によるラッチ機構7の開閉動作を可能にしている。
【0013】なお、上記ラッチ機構7は従来公知のもの
で、ハンドル軸5の貫通部分に45°前後の操作回動が
与えられると、ドア2の端面側で常時突出状態とされた
ラッチ9が退入動を行い、このハンドル軸5への操作回
動が中止されると、内蔵バネ(図示略)によってラッチ
9が突出状態に戻る構造になっている。また、この突出
状態にあるラッチ9に退入方向への外力が加わったとき
は、ラッチ9がハンドル軸5とは無関係に簡単に退入
し、この外力が解除されたときには再びラッチ9が突出
状態に戻る構造になっている。
【0014】また、ハンドル軸5には、断面正方形状の
角軸を用いている。各ハンドル3,4は、いずれも、ハ
ンドル軸5との接続部分を形成して且つドア2から突出
するようにされる突出基部3a,4aと、これら各突出
基部3a,4aの突端側に設けられたレバー部分3b,
4bとを有している。そして、それぞれの突出基部3
a,4aに対して、そのまわりに、ドア2への取り付け
に用いられる取付部10,11が設けられている。
【0015】これら取付部10,11は、いずれも円盤
状をしており、各ハンドル3,4の突出基部3a,4a
とは、相対的に回動自在な状態とされている。また、こ
れら取付部10,11の内部は中空とされており、後述
する各種機構や部材等を収納するための基部ケースを構
成するようになっている(以下では、これら取付部1
0,11のことを「基部ケース」として説明する)。
【0016】このドアハンドル装置1は、ロック機構を
具備したものである。このロック機構は、その機能面か
ら大別すると、ロック切換操作を行う操作部分と、この
操作に伴って実際のロック切換動作を行う本機構部分
と、ロックの切換状態を表示する表示部分との3部分に
分けることができる。そして、これら3部分を構造面か
ら言うと、上記操作部分は、一方のハンドル3の突出基
部3aまわりに同軸状に設けられる筒型操作部14によ
って構成されるものであり、表示部分は、他方のハンド
ル4の突出基部4aまわりの周方向面に沿うように設け
られる表示部15によって構成されるものである。ま
た、本機構部分は、これら筒型操作部14と表示部15
との両者間を、ドア2を介して連結するかたちで設けら
れる中間機構16及びロック片17によって構成された
ものである。
【0017】ロック機構の上記操作部分を構成する筒型
操作部14は、ハンドル3の突出基部3aまわりを取り
巻く円筒形をしており、その外周面(図1参照)には複
数の滑止め用突起19が設けられている。この筒型操作
部14において、基部ケース10側を向く円環状端面の
周方向1か所には、丸棒状に突出する連動軸20が設け
られており、この連動軸20は、基部ケース10に設け
られた円弧状長孔21(図3参照)内へ円弧動自在に嵌
められている。
【0018】また、筒型操作部14の上記円環状端面に
おいて、連動軸20とは対称位置となる部位には、ボー
ルプッシュ機構22が埋め込まれている。このボールプ
ッシュ機構22は、鋼球23を内蔵バネ(図示略)で押
出方向へ付勢したもので、基部ケース10には、この鋼
球23を係止する凹部24が、周方向に所定間隔をおい
て2か所、設けられている。
【0019】従って、この筒型操作部14は、ハンドル
3の突出基部3aまわりで同軸状の回動が自在であり、
その回動は、連動軸20が長孔21内を円弧動する範囲
(60°前後)で制限されると共に、ボールプッシュ機
構22の鋼球23が各凹部24に係合する位置(上記長
孔21の範囲と略同じとしてある)で、操作範囲を明確
にするためのクリック感やクリック音を生じさせ、また
位置規制がなされるものとなっている。
【0020】ロック機構の上記表示部分を構成する表示
部15は、カバー筒27とその内部 の表示筒29とから
構成されている。図2に示すように、カバー筒27は、
室外側の基部ケース11から更に室外側に一体に突出し
かつ径外方向に開口する覗き窓28を外周面に有する外
筒体と、この外筒体の径内側に一体に形成されかつ内部
に室外側のハンドル4の基部が回動自在に挿通された内
筒体とからなる。 他方、表示筒29は、上記カバー筒2
7の外筒体と内筒体との間に回動自在に収納されてお
り、その回動角度に応じて覗き窓28から選択的に露出
するロック及びアンロック表示面29a,29bを外周
面に有している。
【0021】この表示筒29は、図6に示すように、文
字表記を異ならせたり色分けしたりしたロック表示面2
9aとアンロック表示面29bとが、相互隣接状に設け
られている。また、この表示筒29には、その外周面か
ら径方向外方へ突出するように、平面視が台形状をした
回動制限片30が設けられている。この回動制限片30
は、図4に示すように、基部ケース11の裏面で互いに
所定間隔をおいて設けられた規制リブ31,32の相互
間へ嵌められるようになっており、表示筒29の回動に
伴って、各規制リブ31,32の内面に当接可能になっ
たものである。すなわち、この回動制限片30により、
表示筒29の回動範囲(60°前後)が規制されるもの
である。
【0022】従って、カバー筒27内で表示筒29が回
動向きを異ならせながら回動するたびに、覗き窓28か
らは、ロック表示面29aとアンロック表示面29bと
が交互入れ代わり状に見えるようになり、これによって
表示部15が構成されているのである。なお、図示は省
略するが、カバー筒27において、覗き窓28は1個だ
けでなく、外周面の反対側面、即ち、ハンドル軸5の軸
心を介した対称位置にも設けられており、合計2個あ
る。また、これに伴い、表示筒29(図6参照)に設け
られる両表示面29a,29bの隣接組み合わせも、表
示筒29における外周面の対称位置に、2組、設けられ
ている。
【0023】即ち、本実施形態の場合、表示部15を構
成する覗き窓28とこれに対応するロック及びアンロッ
ク表示面29a,29bが、ハンドル軸5の軸心を介し
た対称配置となる2か所に設けられているものである。
ロック機構の上記本機構部分を構成するうち、ロック片
17は、図2及び図5に示すように、表示部15が設け
られた側のハンドル4の基部ケース11内で、上記規制
リブ31,32の相互間に嵌まる板状をしたものであ
る。そして、これら規制リブ31,32の両内面にガイ
ドされつつ、ハンドル軸5の径方向へ沿って移動自在に
なっている。
【0024】このロック片17には、ハンドル軸5の断
面形状(本実施形態では上記のように正方形状)と対応
する開口形状を有して、このハンドル軸5と回動阻止状
態で係合可能になるロック孔35aと、このロック孔3
5aに連通し且つハンドル軸5よりも径大な開口形状を
有して、このハンドル軸5を回動許容状態のまま通過さ
せるアンロック孔35bとが設けられている。
【0025】すなわち、ロック孔35aがハンドル軸5
に合致する状態にロック片17が位置付けられれば、ハ
ンドル軸5は回動せず、またアンロック孔35bがハン
ドル軸5に合致する状態にロック片17が位置付けられ
れば、ハンドル軸5は回動自在となる。一方、ロック機
構の上記本機構部分を構成するうち、中間機構16は、
図2乃至図5に示すように、筒型操作部14が設けられ
た側のハンドル3の基部ケース10内に収容された第1
ギヤ36と、表示部15が設けられた側のハンドル4の
基部ケース11内に収容された第2ギヤ37と、これら
両ギヤ36,37に噛合する第1、第2のピニオンギヤ
38,39と、これら両ピニオンギヤ38,39を介し
て連動回動可能に接続された操作軸40と、上記第2ギ
ヤ37の回動を上記ロック片17に対して伝動すべく構
成されたカム機構41とを有している。
【0026】上記第1ギヤ36(図3参照)は、基部ケ
ース10の内部において、ハンドル軸5とは干渉しない
ままで、このハンドル軸5のまわりを回動自在に保持さ
れている。そして、筒型操作部14の連動軸20と係合
する軸係止孔43を有しており、この係合関係によっ
て、筒型操作部14と一体回動可能になっている。この
第1ギヤ36は、筒型操作部14の回動範囲に応じて、
セクタ歯車状に、所定範囲だけに歯車が形成されてい
る。
【0027】なお、この第1ギヤ36には、ハンドル軸
5に対して一体回動可能に挿通されたバネ保持レバー4
5が重ね合わされている。このバネ保持レバー45に
は、その径方向の外端位置にバネ受ピン46が設けら
れ、このバネ受ピン46には2本のコイルバネ47の一
端部が引っ掛けられ、これら各コイルバネ47の他端部
が、基部ケース10内の均等な2位置に設けられたバネ
係留ピン48に引っ掛けられている。
【0028】そして、第1ギヤ36において、軸係止孔
43が設けられた部分の外面部36aが、上記各コイル
バネ47と擦れ合うようになっている。すなわち、筒型
操作部14を回動させた場合、これと共に第1ギヤ36
が回動するが、この第1ギヤ36の回動はコイルバネ4
7との擦過により多少重くなり、これが筒型操作部14
に対する操作上の適度な手応え感を生じさせることにな
る。また、各コイルバネ47によって生起する弾性力に
より、第1ギヤ36は回動範囲の両端位置へ付勢される
ことになるため、この付勢力が、一旦回動を始めた第1
ギヤ36に対しては、その回動上の方向性を強め、結果
として、筒型操作部14の回動操作力を助けることに繋
がることになる。
【0029】ところで、この基部ケース10に対して
は、ネジボス49を介して裏蓋50(図2参照)がねじ
止めされるようになっている。また、この基部ケース1
0には、ドア2に対する固定用ねじ(図示略)のねじ挿
通孔52が設けられている。第2ギヤ37は、図6に示
したように表示筒29の外周面に対して直接に設けられ
たもので、回動制限片30とは対称位置となるように配
されている。この第2ギヤ37についても、回動制限片
30と規制リブ31,32とによる回動規制範囲に応じ
て、セクタ歯車状に、所定範囲だけに歯車が形成された
ものとなっている。
【0030】操作軸40は、細板状又は角棒状の軸とし
てある。なお、その軸端部において第1、第2のピニオ
ンギヤ38,39を回動不能に保持できる構造にする限
りにおいては、丸棒状の軸を用いることも可能である。
この操作軸40(図2参照)において、第2ピニオンギ
ヤ39側の軸端には、基部ケース11から外方へ突出す
る状態で、ドライバー等の工具又はコイン等を係合可能
とした強制操作部53(図2参照)が設けられている。
これにより、非常時や故障時等においては、ドア2に対
して表示部15側(即ち、ドア2における筒型操作部1
4とは反対側)からでもロック機構の解除操作が可能に
なっている。
【0031】なお、図面上では、この操作軸40がラッ
チ機構7を貫通するようになっているが、ラッチ機構7
に対しては何ら作動伝達を行うものではなく、単にハン
ドル軸5と接近させるための配慮である。従って、この
配慮が不要な場合には、操作軸40をラッチ機構7の外
側へ通すようにしてもよい。カム機構41は、図2及び
図5に示すように表示筒29(図6参照)の回動制限片
30からハンドル軸5と平行する向きに突設されたカム
軸56と、ロック片17に設けられたカム溝57とによ
って構成されている。このカム溝57は、上記カム軸5
6がガタツキなく差込可能な溝幅を有したもので、表示
筒29の回動に伴うカム軸56の円弧状移動軌跡に対し
て、その接線方向へ延びるように傾斜した指向性を有し
ている。
【0032】従って、表示筒29が回動するのに伴っ
て、カム軸56がカム溝57内を移動し、これによって
ロック片17が、ハンドル軸5の径方向へ移動するよう
になる。すなわち、この移動が、ハンドル軸5に対する
ロック孔35a又はアンロック孔35bの合致切換の動
作源となるものである。ところで、この基部ケース11
に対しては、ネジボス59を介して裏蓋60(図2参
照)がねじ止めされるようになっている。また、この基
部ケース11には、ドア2を介して他方の基部ケース1
0側から挿通される固定用ねじ(図示は省略するが、基
部ケース10のねじ挿通孔52(図3参照)へ差し込ま
れるものを指している)を受けるねじ孔61が設けられ
ている。
【0033】このような構成のドアハンドル装置1をド
ア2へ装着するには、ハンドル3,4の相互間におい
て、ドア2を介するようにハンドル軸5を接続させ、ま
た中間機構16の操作軸40を連結させる(一方端は予
め連結しておき、他方端を差込構造にしておけばよい)
ようにする。そして、この状態で、ハンドル3側におけ
る基部ケース10のねじ挿通孔52から固定用ねじ(図
示略)を差し込み、この固定用ねじをドア2の反対側で
ハンドル4側における基部ケース11のねじ孔61へね
じ込むようにする。
【0034】このとき、各ハンドル3,4のレバー部分
3b,4bを略水平状態とさせる。また、ハンドル4側
においては、図1、図2及び図10に示すように、表示
部15(覗き窓28)が、ハンドル4の突出基部4aに
対してその上方領域に位置付けられるようにするのが好
適であ。この上方領域とは、図9に示すように、ハンド
ル4の真正面でドア2へ向かい、そのうえで白抜き矢符
で示すように下方を見たときに、表示部15の表示内容
を確認でき得るような範囲Pを言う。従って、ハンドル
軸5の真上位置に対して、その左右方向に対する所定幅
の偏心は許容されるものである。
【0035】なお、覗き窓28とこれに対応するロック
及びアンロック表示面29a,29bが、上記したよう
にハンドル軸5を介して対称位置となる2か所に設けら
れているため、図9の状態では下方の範囲Qへも覗き窓
28とこれに対応するロック及びアンロック表示面29
a,29bが向いていることになる。この下向きとされ
た表示部15は、勿論、このままの状態で使用されるも
のではないが、ハンドル4を逆開きのドアへ取り付ける
場合等(ドア2の開き勝手に対して室内外の配置が入れ
代わっている場合等を含む)に、ハンドル4を上下逆向
きに取り付けることを可能にするものである。
【0036】一方、ハンドル3側には、その基部ケース
10に対し、図1及び図7に示すように、その突出基部
3aの真上位置を中心とした左右の振り分け位置に、筒
型操作部14の回動範囲の一端側のロック位置を示す
「しめる」等の表示を設け、また回動範囲の他端側のア
ンロック位置を示す「あける」等の表示を設けるのが好
適となる。
【0037】このような「しめる」「あける」等の表示
についても、ハンドル3を上下逆向きに取り付けること
を可能にするうえで、基部ケース10に対し、ハンドル
軸5を介した対称2位置に設けておくのが好適である。
このようにドアハンドル装置1をドア2に装着した状態
にあって、ロック切換を行うには、図7に示すように、
筒型操作部14の外周面に対してその上から、又は正面
側方から手刀や掌、或いは指の腹部分等を当てて、この
手刀等をそのまま左右方向、又は上下方向へ真っ直ぐに
移動させるだけで、筒型操作部14を回動操作できるこ
とになる。
【0038】勿論、図8に示すように筒型操作部14
は、手で掴むようにして回動操作することも可能であ
る。この場合、筒型操作部14がハンドル3の突出基部
3aまわりに設けられている(即ち、近接している)関
係上、ハンドル3を持ったままの状態でも、筒型操作部
14へ指を掛けることができるので、この状態で筒型操
作部14を回動操作することができる。
【0039】このような筒型操作部14の回動は、中間
機構16(図2乃至図5参照)において、第1ギヤ3
6、第1ピニオンギヤ38、操作軸40、第2ピニオン
ギヤ39に対して各々の回動動作として伝わり、更に第
2ギヤ37及び表示筒29を回動させた後、この表示筒
29からカム機構41の作動を介してロック片17を移
動させるべく伝えられる。
【0040】従って、このロック片17の移動により、
ハンドル軸5の回動阻止状態と回動許容状態とが切り換
えられるものである。また、上記のような表示筒29の
回動に伴い、表示部15の覗き窓28内において、ロッ
ク表示面29a(図6参照)とアンロック表示面29b
とが切換表示されるものである。
【0041】そのため、この表示部15に対しては、ド
ア2の前で下方を見るだけで、その表示内容を確認する
ことができる。なお、上記したようにこの表示部15
構成する覗き窓28とこれに対応するロック及びアンロ
ック表示面29a,29bは、ハンドル軸5を介して対
称位置となる2か所に設けられている。そこで、ハンド
ル4をドア2へ装着するにあたり、覗き窓28とこれに
対応するロック及びアンロック表示面29a,29b
を、図9に示す範囲Nや範囲Mのように、ハンドル4の
突出基部4aに対して側方領域となるような位置付けと
させることも可能である。このようにすると、ドア2に
対してその側方から接近するだけで、表示部15による
表示内容を確認することができることになる。
【0042】ところで、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではない。例えば、ハンドル3,4として
は、レバー形体をしたものだけに限らず、ノブ形体をし
たものも含むものとする。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るドアハンドル装置によれば、覗き窓とこれに対応
するロック及びアンロック表示面をハンドルの回動方向
における上方領域に配置することにより、わざわざ目の
高さをドアハンドル装置の近くまで低く下げるようなこ
とをしなくても、表示部の表示内容を簡単、迅速且つ的
確に確認できるようになる。
【0044】また、覗き窓とこれに対応するロック及び
アンロック表示面を、ハンドルの回動方向における側方
領域に配置した場合には、ドアに対してその側方から接
近するだけでも表示部の表示内容を確認することができ
ることになり、非常に便利である。更に、覗き窓とこれ
に対応するロック及びアンロック表示面を、ハンドル軸
の軸心を介して対称となる2か所に設ければ、ハンドル
として左開き用及び右開き用のものを別々に製造する必
要がなく、汎用性を出せるため、製造、流通、取り付け
等に関して各種の容易化や低コスト化等が図れる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドアハンドル装置を分解して示す
斜視図である。
【図2】本発明に係るドアハンドル装置をドアへ装着し
た状態で示す平面断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】図2のC−C線断面図である。
【図6】表示筒の斜視図である。
【図7】筒型操作部の操作例を示す正面図である。
【図8】筒型操作部の別の操作例を示す平面図である。
【図9】表示部が設けられたハンドルについて表示部の
装着方向性を説明した正面図である。
【図10】表示部が設けられたハンドルの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ドアハンドル装置 2 ドア 3 ハンドル(筒型操作部が設けられた側) 3a 突出基部 4 ハンドル(表示部が設けられた側) 5 ハンドル軸 7 ラッチ機構 11 基部ケース(表示部が設けられた側のハンド
ル) 14 筒型操作部 16 中間機構 17 ロック片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア(2)の室内外両面にそれぞれ固定
    された内部が中空状の一対の基部ケース(10,11)
    と、前記ドア(2)の内部に埋設されたラッチ機構
    (7)と、このラッチ機構(7)と前記各基部ケース
    (10,11)を貫通するように室内外方向に向けて配
    置されたハンドル軸(5)と、このハンドル軸(5)の
    突出端部に連結されかつ前記各基部ケース(10,1
    1)にそれぞれ回動自在に支持されている室内外のハン
    ドル(3,4)と、室内側からのロック又はアンロック
    操作を室外側に表示すべく前記室外側の基部ケース(1
    1)に設けられた表示部(15)と、を備えているドア
    ハンドル装置において、 前記表示部(15)は、 前記室外側の基部ケース(11)から更に室外側に一体
    に突出しかつ径外方向に開口する覗き窓(28)を外周
    面に有する外筒体と、この外筒体の径内側に一体に形成
    されかつ内部に前記室外側のハンドル(4)の基部が回
    動自在に挿通された内筒体とからなるカバー筒(27)
    と、 このカバー筒(27)の外筒体と内筒体との間に回動自
    在に収納されかつその回動角度に応じて前記覗き窓(2
    8)から選択的に露出するロック及びアンロック表示面
    (29a,29b)を外周面に有する表示筒(29)
    と、 から構成され ていることを特徴とするドアハンドル装
    置。
  2. 【請求項2】 前記覗き窓(28)とこれに対応するロ
    ック及びアンロック表示面(29a,29b)が、ハン
    ドル(4)の回動方向における上方領域(P)に配置さ
    ていることを特徴とする請求項1記載のドアハンド
    ル装置。
  3. 【請求項3】 前記覗き窓(28)とこれに対応するロ
    ック及びアンロック表示面(29a,29b)が、ハン
    ドル軸(5)の軸心を介して対称位置となる2か所に設
    けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    ドアハンドル装置。
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