JP3164790U - 噴霧装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で、水を噴射するための動力を必要としないような噴霧装置を提供する。【解決手段】先端を先鋭状に形成しそこに貫通穴を形成したチューブ状のガイド筒ノズル15と、ガイド筒ノズルの内側に間隔を介して配置された先頭が先鋭の導水筒19と、導水筒の先端に取り付けられ、導水筒の内側と外側に連通する複数個の貫通穴を有する多穴キャップ16と、多穴キャップに形成した貫通穴の出口付近に配置し空隙を介して設けた噴霧噴射口28と、を有する。空隙から気体を多穴キャップの貫通穴の出口に吹き付けて、ガイド筒ノズルと導水筒内に満ちた液体を噴霧噴射口から霧状にして噴出する。【選択図】図2
Description
本考案は、液体を噴霧状にして散布する噴霧装置に関し、特に、水を効率よく噴霧状にして、例えば農作物に散布したり、温室、クリーンルーム、ビル、ワイナリーなど一定領域の給湿を行ったり、食品(肉、穀物等)、織物、木工品などの湿度調整を行ったり、タービン等の冷却を行ったり、水分の放出によるほこりの抑制、疾病コントロールや、薬剤の放出による消毒を行うのに好適な噴霧装置に関する。
原野を開拓して大規模な農業を行うようなとき灌漑設備は欠かせない。通常は、山間から農園まで水路を形成し灌漑水を、噴霧装置やスプリンクラーなどを用いて作物の全体に散水するようにしたり、ドリッパーと呼ばれる点滴装置などを用い、作物の根元に点滴し、直接供給していた。また、地下水が豊富な地域では、深層井戸を掘削し、水を汲み上げてこれを農作物に散布していた。このような灌漑水散布の例は、下記引用文献1,2などに示される。
上述のような従来の散布装置は、なるべく広域散布を可能にするため、散布するノズルに大きな水圧をかける装置が必要となるほか、水を効率よく霧化するためのノズルの構造が極めて複雑で、高価なものとなっている。
本考案は、このような従来の不具合を解消しようとするものであり、その目的は、構造が簡単で、水を噴射するための動力を必要としないような噴霧装置を提供することにある。
上述のような本考案の目的を達成するために、本願の請求項1に記載の考案は、液状体を噴霧状にして散布する噴霧装置において、先端を先鋭状に形成しそこに貫通穴を形成したチューブ状のガイド筒ノズルと、該ガイド筒ノズルの内側に間隔を介して配置された先頭が先鋭の導水筒と、導水筒の先端に取り付けられ、導水筒の内側と外側に連通する複数個の貫通穴を有する多穴キャップと、多穴キャップに形成した貫通穴の出口付近に配置し空隙を介して設けた噴射噴霧口と、を有し、空隙から気体を多穴キャップの貫通穴の出口に吹き付けて、ガイド筒ノズルと導水筒内に満ちた液体を噴霧噴射口から霧状にして噴出することを特徴とする噴霧装置を提供する。
また、本願の請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案に加えて、多穴キャップに形成した貫通穴の出口付近に設けた空隙の寸法を調節する調節装置を有することを特徴とする噴霧装置を提供する。
また、本願の請求項3に記載の考案は、請求項1に記載の考案に加えて、ガイド筒ノズルと導水筒内に満たす液体は、水であることを特徴とする噴霧装置を提供する。
また、本願の請求項4に記載の考案は、請求項1に記載の考案に加えて、ガイド筒ノズルと導水筒内に満たす液体は、水以外の液状体であることを特徴とする噴霧装置を提供する。
さらに、本願の請求項5に記載の考案は、請求項1に記載の考案に加えて、ガイド筒ノズルと導水筒内には、供給源から液状体が供給されることを特徴とする噴霧装置としている。
本考案の噴霧装置は、噴出する液状体、特に水の粒子を極めて細かくでき、さらに、その粒子径も幅広く、細かく調節することが出来るので、用途にしたがって、最良の効率を発揮する液体粒径を選択することが出来るため、効率のよい散布が可能である。また、主に散布を空気圧で行うため、装置全体の構造が簡単になるため装置全体のコストも下がるメリットもある。
本考案は、温室のような室内で、農作物を栽培している場合で、これらに水分を供給するようなときに用いて好適である。
また、ディーゼルエンジンのような内燃機関に燃料を供給する場合の噴射装置にも用いることができる。
次に、本考案の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、実施形態に係る噴霧装置を構成する装置全体の構成図である。この噴霧装置は、農作物に噴霧状態で水分を供給するためのものとされる。図1において、1は、水2を満たしたタンクで、通常、水2は、上部水面ULにまで満たされており、その消費により、水面が低下すると、フロートスイッチ3がこれを検知し、水面が下部水面LLにまで達すると、フロートスイッチ3がこれを感知し、ポンプ4を作動させて水源wから水2を液状体の供給源となるタンク1内に補給し、水面を上部水面ULに戻す。5は水を噴霧状にして扇形領域f内に噴射するノズルである。4’は水2をノズル5に供給するポンプである。6は空気ポンプで、ノズル5の内部に空気を送り込む。送出圧は、−50kPa程度でよい。
なお、運転開始に当たって空気をノズル5への供給したとき水が自然に噴射するような場合には、このポンプ4’を省略できる。また、水1は水以外の液状体でもよい。
図2はノズル5を構成する雄金具10を詳細に示した断面図である。なお、構造の理解を早めるため、雌金具20の取り付け位置を点線で示している。タンク1から送られた水はホース11を通して雄金具10に供給される。雄金具10は金属製で円筒状をしており、その底面(図2では左側)には送水面12が形成され、またその周囲には、ホース11を取り付ける雄ねじ13が切られている。雄金具10の上面14(図2では右側)の中央には、中空のガイド筒ノズル15が形成されていて、その内部は送水面12に通じている。また、ガイド筒ノズル15の先端は細められており、その先端には、多穴キャップ16が取り付けられている。図4は多穴キャップ16を示す断面図である。この多穴キャップ16は金属製で、カップ状に形成され、その上面周辺には、10個の貫通穴17が形成されている。加えて、ガイド筒ノズル15の中心部には、スペース18を介して中空で先端に鋭端19’を形成した導水筒19が配置されている。
雌金具20は、図3に詳細を示すように、その中央を貫く中央貫通穴22に雄金具10のガイド筒ノズル15が挿入され、その頸部21は雄金具10の頭部に被さってこれに固定している。頚部21には、2本の螺子22,23がねじ込まれている。ねじ込まれた螺子22の先端は、雄金具10の側面に刻まれた断面方形の溝24に嵌まり込み、雌金具20を雄金具10に固定する。位置調整溝25は、その断面形状が台形をしており、頚部21にねじ込まれた螺子23の先端は位置調整溝25の側面と接触し、螺子23を回転させることによってその接触位置が変わり、雌金具20を、雄金具に対して相対的に少し移動させることが出来る。すなわち、これらは調節装置を構成する。
26は雌金具20に挿入されたガイド筒ノズル15の先端外面に空気を送入するための空気送入口であり、空気ポンプ6に接続している。ガイド筒ノズル15の先端周囲付近に隣接する雌金具20の内部には、空気送入口26に通じる空隙27が形成されている。雌金具20の先端中央部には、噴霧噴射口28が形成され、ガイド筒ノズル15の先端にある多穴キャップ16がスペースを介して対峙している。なお、29はノズル5を定置台などに固定するための螺子穴である。30は雄金具10と雌金具20のつなぎ目から、液体や空気が漏れるのを防ぐOリングである。
次に、本考案にかかる噴霧装置の作用について説明する。図1において、水槽1に満たされた水2をノズル5から扇形領域f内に散布する場合、ポンプ6,4’を動作させる。水2は雄金具10のガイド筒ノズル15と導水筒19との間と、導水筒19内にまで達すると同時に、空気はポンプ6により空気送入口26から空隙27に送り込まれる。そしてさらにその空気は多穴キャップ16先端に達し、これと雌金具20間に形成された狭い空間に達し、ここから流速を早めて、噴霧噴射口28から高速で外部に噴出する。このため、多穴キャップ16に空けた貫通穴17先端付近の圧力が低下し、ガイド筒ノズル15と導水筒19の間に満たされた水は、多穴キャップ16の貫通穴17から空隙27方向に吸い出され、霧化される。
このとき、貫通穴17から吸い出される水は、ガイド筒ノズル15と雌金具20間から吸い出される水と、導水筒19から吸い出される水が流速の異なる2層になって合体し、貫通穴17に送られるため、これら2層の水は合体のとき乱流を発生して噴出されるため、噴出する水の粒子は非常に細かくなる。
また、本考案において、螺子23を回転させると、その先端は、位置調整溝25の斜面をすべるように回転するので雄金具10と雌金具20の相対位置を少し変えることが出来、このため、多穴キャップ16と雌金具20間に形成されたスペースの間隔寸法を調節することが出来、結果的に噴出する液体粒子の径を細かく調整できる。
以上のように、本考案は、農業おける灌漑設備に用いて有用であるばかりか、ディーゼルエンジンのように、燃料を霧化して燃焼室に噴射するような場合、さらに大掛かりな殺虫剤の散布にも用いられる。
1 タンク
2 水
3 フロートスイッチ
4,4’ ポンプ
UL 上部水面
LL 下部水面
5 ノズル
6 空気ポンプ
f 扇形領域
10 雄金具
11 ホース
12 送水面
13 雄ねじ
14 上面
15 ガイド筒ノズル
16 多穴キャップ
17 貫通穴
18 スペース
19 導水筒
19’ 鋭端
20 雌金具
21 頚部
22,23 螺子
24 溝
25 位置調整溝
26 空気挿入口
27 空隙
28 噴霧噴射口
29 螺子穴
30 Oリング
2 水
3 フロートスイッチ
4,4’ ポンプ
UL 上部水面
LL 下部水面
5 ノズル
6 空気ポンプ
f 扇形領域
10 雄金具
11 ホース
12 送水面
13 雄ねじ
14 上面
15 ガイド筒ノズル
16 多穴キャップ
17 貫通穴
18 スペース
19 導水筒
19’ 鋭端
20 雌金具
21 頚部
22,23 螺子
24 溝
25 位置調整溝
26 空気挿入口
27 空隙
28 噴霧噴射口
29 螺子穴
30 Oリング
Claims (5)
- 液状体を噴霧状にして散布する噴霧装置において、
先端を先鋭状に形成しそこに貫通穴を形成したチューブ状のガイド筒ノズルと、
該ガイド筒ノズルの内側に間隔を介して配置され円筒状で先頭が先鋭の導水筒と、
導水筒の先端に取り付けられ、導水筒の内側と外側に連通する複数個の貫通穴を有する多穴キャップと、
多穴キャップに形成した貫通穴の出口付近に配置し空隙を介して設けた噴霧噴射口と、
を有し、空隙から気体を多穴キャップの貫通穴の出口に吹き付けて、ガイド筒ノズルと導水筒内に満ちた液状体を噴霧噴射口から霧状にして噴出することを特徴とする噴霧装置。 - 多穴キャップに形成した貫通穴の出口付近に設けた空隙の寸法を調節する調節装置を有することを特徴とする請求項1に記載の噴霧装置。
- ガイド筒ノズルと導水筒内に満たす液体は、水であることを特徴とする請求項1に記載の噴霧装置。
- ガイド筒ノズルと導水筒内に満たす液体は、水以外の液状体であることを特徴とする請求項1に記載の噴霧装置。
- ガイド筒ノズルと導水筒内には、供給源から液状体が供給されることを特徴とする請求項1に記載の噴霧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010006607U JP3164790U (ja) | 2010-10-05 | 2010-10-05 | 噴霧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010006607U JP3164790U (ja) | 2010-10-05 | 2010-10-05 | 噴霧装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3164790U true JP3164790U (ja) | 2010-12-16 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010006607U Expired - Fee Related JP3164790U (ja) | 2010-10-05 | 2010-10-05 | 噴霧装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3164790U (ja) |
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2010
- 2010-10-05 JP JP2010006607U patent/JP3164790U/ja not_active Expired - Fee Related
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