JP3164376B2 - 磁気共鳴画像装置用無線周波数直交コイル構成 - Google Patents

磁気共鳴画像装置用無線周波数直交コイル構成

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JP3164376B2 JP12396791A JP12396791A JP3164376B2 JP 3164376 B2 JP3164376 B2 JP 3164376B2 JP 12396791 A JP12396791 A JP 12396791A JP 12396791 A JP12396791 A JP 12396791A JP 3164376 B2 JP3164376 B2 JP 3164376B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1の導電性の環状リ
ングと;第1の環状リングから離間した第二の導電性環
状リングと; その一端で該第1のリングに、他端で該第
2のリングに結合された複数の離間した導電性ロッド
と; 感知した所定の磁界に応答して、該所定の無線周波
数の直交信号が同調した時だけ該構造物に誘起されるよ
う所定の無線周波数に対して該ロッド及びリングで形成
された構造物を選択的に同調及び離調するコイル同調及
び離調手段とからなり、 該同調及び離調手段は、開成及
び閉成状態を有し、該スイッチ手段は、該構成を夫々同
調及び離調するよう該ダイオードのオン,オフを選択的
にバイアスするPINダイオードとダイオードバイアス
手段を含む磁気共鳴画像(MRI)システムで用いられ
る無線周波数(rf)直交コイル構成に係る。
【0002】
【従来の技術】上記の構成は米国特許第4833409
号に開示されている。
【0003】直交コイルはMRI装置で特定の身体部分
を検査するのに広く用いられている。磁気共鳴画像装置
は公知であり、例えば欧州特許出願第0142760号
に開示されている。関連する現象は、陽子及び中性子の
スピンにより、磁気モーメントが示される原子核で生じ
る。試料が静止均一磁界に置かれる時、該磁気モーメン
トは磁界の方向に純磁化を発生するよう磁界と整列す
る。励起磁界の影響で、試料の原子の磁気モーメント
は、印加された磁界の強度及び核の特性に依存する周波
数で磁界の軸の回りに歳差運動する。
【0004】核モーメントはコイルにより印加されたr
fパルスにより作用される。パルスが印加された後、モ
ーメントは磁界と再整列する。再整列時核モーメントは
核の磁界の磁界特性を発生する。同じ又は異なるコイル
は無線周波数信号をコイル内に発生するよう核により発
生した磁界を感知するのに用いられる。核磁気共鳴(N
MR)画像において、NMR信号は検査の対象の像を再
構成するのに用いられる。
【0005】特に頭部を検査するのに、1つの公知のコ
イル構成はいわゆる鳥籠形コイルからなる。コイルは複
数の平行に離間したロッドにより結合された2つの離間
した円形リングからなる。コンデンサはコイルを所定の
無線周波数に同調させるようロッドと共に回路に接続さ
れる。典型的には、これらのコンデンサのあるものは、
例えば前記欧州特許出願及び、ジャーナルオブマグネテ
ィックレゾナンス63巻,622−628頁(1985
年)のヘイーズ他による「1.5Tでの全身NMR画像
用効果的、高均一無線周波数コイル」という題の論文に
示される如く、ロッドの中央に位置する。コンデンサは
開示された構造のロッドの中央に位置される。その理由
は最適の応答を与えるよう装置が対称であるべきと一般
的に考えられるからである。しかし、このコイルが本体
コイル円に位置した局部ユニットである時、局部ユニッ
トは本体から減結合される必要があり、さもなければ、
磁気減結合は両コイルを離調し、装置は動作しない。局
部コイルを減結合するのに、米国特許第4833409
号に開示される構成が接地されたシールドにより囲ま
れ、各環状リングはPINダイオードをスイッチとして
含む4つの切り替え可能なインピーダンス回路によりシ
ールドに結合される。ダイオードは、コイルが同調する
時ダイオードをバイアスオンし、コイルが離調さるべき
時ダイオードを逆バイアスオフする直流を必要とする。
直流バイアス網はrfチョークがコイルのrfエネルギ
ーでバイアス網のrf減結合を阻止することを必要とす
る。バイアス網は、バルクを装置に加え、構成を閉じる
よう鳥籠形コイルを一般に必要とするロッド間に空間を
設ける傾向がある。この事実及びコイルを囲む導電性シ
ールドは鳥籠型コイルが閉鎖された構成を有することを
一般に要求する。
【0006】しかし、膝及び小児頭部用に最適化された
コイルは1.5tで研究することが望ましい。鳥籠形コ
イル構成はかかるコイルが最適均一を提供すると考えら
れるので、頭部研究に対して最適と考えられる。1つの
目標はコイルが受信モードだけで動作することである。
このモードでは、コイルの全てのロッドは、システムの
他のコイルの送信位相中又は他の受信したコイルが能動
である時離調されなければならない。鳥籠形コイルが他
のコイルの送信位相中又は他の受信したコイルが能動で
ある時離調されない場合、コイルの交差減結合は不良動
作を生じる装置の全てのコイルの離調を生じうる。コイ
ルの減結合は、核の磁気モーメントで生じた所定の周波
数の信号に応答しないコイルの全ての部品が感知される
ことを必要とする。コイルに対して、コイルの雑音比感
度への信号を最大にするための直交動作することも重要
である。
【0007】発明は、患者頭部上に位置した一体円筒
体が患者を快適にせず、医者の使用には最適でないこと
が分かった。例えば、医者は、検査中管及び他の装置を
含む種々の医療器具を人に接続又は接続しないよう人の
頭部へアクセスする必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】って、本発明による
と鳥籠形コイル構成が大気に開口する少なくとも1つの
半体を設けられることが望ましい。これは、検査中患者
の快適性を増すよう人がコイルからのぞくことを可能に
すると同様にコイルに囲まれた人の顔に医者がアクセス
できるようにする。又、コイルに開いた半体を設けるこ
とにより、頭部画像中患者用通気が増加される。本発明
の更なる目的はrfチョーク関連した同調及び離調回路
の数が最少に保たれるコイル構成を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明になる磁気共鳴画
像システムに使用される無線周波数直交コイル構成は、
コイルは更に第三の導電性環状リングを含み、該第二及
び第三の導電性環状リングは互いに相対的に接近して離
間し、結合インダクタンスは単一リングとして回路で動
作するよう第1のリングと実質的に同じ結合インダクタ
ンスを有し、そ れにより回路で単一の環として動作し、
該同調及び離調手段は該第2及び第3のリングに隣接し
てその一端でロッドに夫々結合され、該PINダイオー
ドは第2のリングと各ロッドの一端間及び第3のリング
と各ロッドの一端間に結合され、該ダイオードバイアス
手段は該第2及び第3のリングに電気的に接続されるこ
とを特徴とする
【0010】の構成体において、ロッドの端部にPI
Nダイオードを位置させ、第2及び第3のリングを用い
ることにより、ダイオード用バイアスはコイルの動作モ
ードに応じてダイオードをバイアスオン及びオフする第
2及び第3のリングに結合されうる。ダイオード直流電
流でバイアスされるので、別のバイアス電流は第3のリ
ングに印加されたバイアスと比較されるよう第2のリン
グに供給されうる。
【0011】本構成体の利点は、2つのチョークだけが
全てのPINダイオードにバイアスを与えるよう用いら
れる必要があることである。本発明の特徴によれば、各
リングはrf信号用環状導電性リング及び直流バイアス
信号用直流素子を与えるよう分割され、容量的に結合さ
れる。ダイオードが励起パルス中順バイアスされないこ
とを確実にするようダイオードに増加した逆バイアスを
与えるよう分割リングに別な直流バイアスが与えられ
る。
【0012】
【実施例】図1において、コイル構成体10は上半体組
立体12及び下半体組立体14からなる。各組立体12
及び14は半円筒であり、ラッチ16により円筒状コイ
ルと共にラッチされる。下半体組立体14は図示しない
クレイドルを介して作動モード時患者台に固定される。
クレイドルは例えば患者の足又は頭部を検査するのに使
用するコイルを位置決めする。係合された上及び下半体
を有する円形コイル構成体10は構成体の一端で円形導
電性リング18と、他端でリング18と同じ寸法で、そ
れに図面の一対の離間した円形リング20及び22とか
らなる。リング18は長手方向ロッド24を介してリン
グ20及び22に電気的に結合される。ロッド24は、
構成体の囲りに同一な寸法で、等しく離間している。
【0013】本実施例では、上半体組立体12に固定さ
れる6本のロッドと下半体組立体14に固定される6本
のロッドとの12本のロッド24がある。下半体組立体
は筐体26により囲まれる。上半体組立体では、ロッド
24は夫々管状円筒28で囲まれる。円筒28間の間隔
は大気にさらされており、構成体10のコア内に位置
し、図中上部に向いた患者の頭部は管状円筒28間の空
間にのぞきうる。更に、医者は、患者の顔を観察し、指
をコイル構成体10から取外さないで患者の頭部から管
又は他の装置を挿入又は取出しうる。構成体10の機械
的構成の更なる詳細な説明は図5,6,7の説明に関連
して後述する。
【0014】図2において、図1の構成体10の回路の
統計図が示されるが、リング18,20及び22は実際
にそれらに等しい直径のリングよりむしろ同心円として
示される。系統図は図の簡単のためにこの寸法で示され
る。しかし、リング18,20及び22は同じ直径であ
り、リング18は結合されたリング20及び22と同じ
インダクタンスを実質的に有することが分かる。各ロッ
ド24は一端でキャパシタンス30を介してリング8に
容量的に結合される。各ロッド24の他端は同調及び離
調回路Tによりリング20及び22に選択的に容量的に
結合される。
【0015】図3において、同調及び離調回路TはPI
Nダイオード34を介してリング22に結合されるキャ
パシタンス32からなる。ダイオードのカソードはキャ
パシタンス32に結合され、アノードはリング22に接
続される。ロッド24は同じ端部でキャパシタンス36
及びPINダイオード38を介してリング20に接続さ
れる。キャパシタンス36はダイオード38のアノード
に結合され、リング20はダイオード38のカソードに
接続される。ダイオード34及び38は、順バイアスさ
れる時、即ちターンオンされる時、問題の例えば64m
hzの周波数のrf信号に対して双方向である特性を有
する。ダイオードが逆バイアスされ、即ちターンオフさ
れる時、これらのダイオードは同じrf信号を阻止す
る。従って、ダイオードが逆バイアスされる時、ダイオ
ードはコイル構成体の同調特性を変え、即ちコイルを離
調する。電流制限抵抗40は一端でキャパシタンス36
とダイオード38との間の接合点に、他端でキャパシタ
ンス32とダイオード34との間の接合点に接続され
る。
【0016】典型的に同様なコイル構成体での従来技術
では、キャパシタンス32及び36に等しいキャパシタ
ンスがリング20及び22に対応する単一リングを結合
するロッド24に置かれる。しかし、二重リング20及
び22で用いられる単一コンデンサはシステムにおいて
インピーダンス不均衡を生じ、最適動作を与えない。
【0017】普通、受信アンテナとしてコイルを動作す
るのに、患者を囲む本体コイルは前記の如く励起磁界を
発生する。図2のコイルがMRIシステムの64MHz r
f周波数に同調された場合、コイルは本体コイルの磁界
に結合され、本体コイル同調を受入れ、最適信号が発生
しない点に装置の誤動作をさせる。これは、本体コイル
が局部アンテナに結合される時、例えば構成体10、装
置の64Mhz 周波数から両コイルを離調する両アンテナ
の周波数のシフトが生じるからである。その結果、これ
はコイルへの電力の印加を減少させる。従って、送信す
るのに、装置は送信する前に局部コイルを離調できなけ
ればならず、受信できる前に局部コイルを同調しなけれ
ばらない。局部コイルをターンオン及びオフすることに
関して、本体コイルをターンオン及びオフする時間フレ
ームが500ミリ秒の期間内に生じなければならないこ
とが分かる。即ち、ダイオード34又は38は最適方法
で動作するよう装置に対して500ミリ秒の期間内で順
にスイッチオン及びオフされなければならない。普通、
本体コイルで印加された典型的無線周波数パルスは送信
モード中10ミリ秒内で生じる。送信モード中、そのパ
ルスが印加される時、局部的コイル構成体10は離調さ
れなければならない。局部コイルが受信する用意のある
時本体コイルはターンオフされ、局部コイルは500ミ
リ秒内でターンオンされなければならない。
【0018】図3のキャパシタンス32及び36はロッ
ド24及びリング20及び22に及びそれらから印加さ
れた信号に対し対称をなすよう整合される。電流制限抵
抗40を図示の位置に置くことにより、回路の対称はロ
ッド24とリング20及び22との間を流れる信号の値
に平衡があるよう維持される。信号値のこの平衡はコイ
ルの信号対雑音比感度を最適化するのに重要である。
【0019】図2において、リング18は直流とrf電
流の両方に対し導電性である。しかし、リング20及び
22は夫々2つの整合する半体に形成される。例えば、
リング20は対称的半円形リング20’及び20”から
なる。リング半体20’及び20”は実質的に同じ値の
一対の整合コンデンサ44により結合される。コンデン
サ44はrfエネルギーに関してリング半体20’及び
20”を結合するが、それぞれのリング半体を流れる直
流電流により直流阻止を与える。同様に、リング22は
2つのリング半体22’及び22”から形成される。半
体22’及び22”は半体20’及び20”の如く対称
的鏡像である。半体22’及び22”は整合結合コンデ
ンサ46により接続される。コンデンサ46は直流阻止
を与える一方、半体22’及び22”のrf結合を与え
る。
【0020】直流バイアス制御回路42は、第1のバイ
アス部のリング半体20’及び22’からなるコイルの
セグメント及び第2のバイアス部のリング半体20”及
び22”に直流バイアスを印加する。バイアス制御回路
42は、直流バイアス電圧を第1の対のチョーク48を
介して半体20’及び22’にまた第2の対のチョーク
50を介してリング半体20”及び22”に印加する。
チョーク48及び50は制御回路42とリング20及び
22との間に直流結合及びrf阻止を与える。リング半
体20”及び22”は半体20”及び22”に結合され
た同調及び離調回路Tにチョーク50を介して印加され
た直流バイアス電圧用直流バスとして作用する。同様
に、リング半体20’及び22’は制御回路42により
チョーク48を介して印加された直流電圧用直流電圧バ
スとして作用する。キャパシタ44及び46は半体2
0’及び22’の直流バイアスが半体20”及び22”
の直流バイアスに結合されるのを防ぐ。制御回路42
は、図3に関して上記の如くPINダイオードを適切に
順又は逆バイアスすることにより同調及び離調回路Tを
同時にターンオフ及びターンオフするタイミング用の手
段(図示せず)を含む。
【0021】リング20及び22は同一であり、その結
合インダクタンスが実質的にリング18のインダクタン
スと同じである円形リングを共に形成する。例として、
リング18は所定の幅及び厚さの長方形断面の銅導体か
らなる。リング20及び22は、リング18の様な同じ
リングから形成されるが、2つの整合する同一リングを
形成するようリングの周りを半分に分割する。別な例と
して、リング18は幅が1cmの銅導体でよく、リング2
0及び22は夫々幅が0.5cmであり、略3.5mm離間
している。リングは1mmの厚さの銅導体から形成され
る。かかる銅導体は市販されているものである。リング
20及び22の間隔は、これらの2つのリングがそれで
回路のリング18と同じ結合インダクタンスを形成する
よう十分に小さくすべきである。リング20及び22の
結合インダクタンスはコイルの動作を最適化するようリ
ング18のインダクタンスに整合しなければならない。
リング18,20及び22が一つの実施例に関して記載
される一方、他の断面の環状リングが所定の実施に応じ
て用いられてもよいことが分かる。例えば、断面円形又
は別な形の環状リングが用いられてもよい。
【0022】図3のキャパシタンス30,32及び36
の値は所定の説明でリング18,20及び22により示
されたインダクタンスに応じてコイル装置を同調するよ
う決定される。単一直流バイアス制御回路42を設ける
利点及び2つのリングの使用はPINダイオードをバイ
アスするのに回路で用いられうる必要があるチョーク4
8及び50のようなrfチョークの数を最小化する。従
来技術の装置では、鳥籠形コイルを同調及び離調するP
INダイオードが各ロッドと協同して用いられ、従っ
て、直流バイアス回路は各ロッドに対して一対のチョー
クを必要とする。12本のロッドを用いる装置では、現
在の4つのチョークと比較して24のチョークが用いら
れた。
【0023】単一リング20又は22を用いるにおい
て、ダイオードは装置の損失を減少するようダイオード
をオンに保つよう十分に順バイアスされないことが分か
る。その結果、リング20及び22は夫々上記の2つの
半円形部20’,20”と22’,22”に分割され
る。各半円形部20’,20”,22’及び22”はそ
れに印加された別の直流バイアスを有し、それにより所
定の印加されたバイアス電圧に対してその部分に結合さ
れたPINダイオードに印加されたバイアスを二倍にす
る。本発明のコイル構成体10はロッド52’及び5
4’に夫々結合された、図2の2つの前置増幅器52及
び54と受信モードで直交して動作される。増幅器52
及び54は受信信号の対称を確実にするようロッド5
2’及び54’の中央に接続される。増幅器52及び5
4は下部組立体14で囲まれるそれらのロッドに接続さ
れる。増幅器52及び54は直交して動作するよう装置
に対して互いに対して正しく90°の方向に向いたそれ
らのロッドに接続されることが重要である。増幅器52
及び54の出力は、直交受信90°位相外れ信号を組合
せ、同軸ケーブル(図示せず)を介して組合せ信号をM
RI画像装置に印加する組合せ回路56に結合される。
【0024】図4において、増幅器52が示され、これ
は増幅器54を表わすことが分かる。ロッド54’は2
つの同一ロッド部分56からなる。部分56は中央キャ
パシタンス58を介して結合される。キャパシタンス5
8は、インピーダンスを提供し、それに亘って電圧降下
が発生し、それから出力信号がコイル構成体において検
出される。普通、ロッド54’は感知される必要がある
信号を受信する。他の増幅器52用ロッド52’はロッ
ド54’での信号を有する90°位相外れ信号を示す。
コンデンサ60は装置を平衡するようロッド56を接地
に接続する。2つの結合キャパシタンス62は直列に接
続され、一つはロード56の他方へ接続され、他はFE
Tトランジスタ64のゲート電極に接続される。減結合
網66はキャパシタンスの接合部と接地との接続点に接
続される。網66は、接地に逆向きに結合された一対の
並列ダイオードと、トランジスタ64からの励起パスに
より発生した高電圧パルスを減結合するようダイオード
に並列に結合された抵抗とを含む。トランジスタ64の
ドレーン電極は、受信信号を図2の組合せ回路56に印
加する同軸ケーブル68に接続される。トランジスタ6
4のソース電極は並列キャパシタンス及び抵抗を介して
接地に結合される。
【0025】図2の回路の動作において、励起パルスは
図1のコイル構造物10内に位置した患者の身体部分を
励起するようシステムコイル(図示せず)により供給さ
れる。励起パルスのターンオフの500ミリ秒内に、図
3のダイオード34及び38の逆バイアスは図2の制御
回路42を介してリング20及び22に印加された直流
バイアスで除去される。ダイオードは、チョーク48及
び50を通って各リング半体20’,22’及び2
0”,22”に同時に印加された直流電圧を介してこの
期間に順バイアスされる。チョーク48及び50は励起
パルス中rfエネルギーを直流バイアス制御回路42に
印加されるのを阻止する。各同調及び離調回路Tのダイ
オード34及び38は、上記の500ミリ秒期間内に同
時に順バイアスされ、コイルからの信号が感知さるべき
期間中バイアスされたままでいる。感知された90°位
相外れ信号は検出され、前置増幅器52及び54で増幅
される。感知された信号は、それらが同相結合される組
合せ回路56に印加され、その結果の同相信号はMRI
装置に印加される。
【0026】増幅器52及び54は、高入力インピーダ
ンスを設け、従って、コイルに対してケーブル68用の
別な整合網を設ける必要性を排除する。次の励起パルス
が印加される時、直流バイアス制御回路42は、励起パ
ルスが始まり、同期が繰り返される500ミリ秒期間内
にPINダイオードをターンオフする回路TのPINダ
イオードを逆バイアスする。
【0027】図5において、構成体10は一対の半円形
中空長方形断面rf透明熱可塑性筐体70及び72を含
む。複数の中空熱可塑性管28は筐体70及び72間に
接続され、各管はロッド24を囲む。筐体72は同調及
び離調回路Tと、リング20及び22と、関連キャパシ
タンス及びリングとロッドをロッドの一端で支持する支
持構成体と同様にロッド24を同調及び離調回路Tに接
続する電気的接続手段とを含む回路素子を含む。典型的
同調回路Tは回路板31上に設けられる。回路板31
は、一端がロッド24の一端に、他端がリング20及び
22に機械的に及び電気的に接続される。筐体70は、
リング18と、夫々キャパシタンス30を取付ける複数
の回路板33と、ロッド24用取付構成体とを囲む。典
型的板33は、各ロッド24の他端及びリング18に機
械的にかつ電気的に結合される。熱可塑性管35は、コ
イルを同調させるよう選択された板33上の可変キャパ
シタンス(図示せず)にアクセスを許容するようリング
18の回りの選択された位置にある。
【0028】下部組立体14は、関連したロッド24を
収容する長方形断面半円筒中空構成体とリング18,2
0及び22の下部半円形部分とからなる。各上部及び下
部組立体12及び14のリング18,20及び22は夫
々図6のコイルの一側の接触部74とコイルの他側の接
触部76とを含む。接触部は下部及び上部組立体12及
び14のリング間に電気的連続性を与える。一つの接触
部はこれらの組立体の各リング半体の端部に接続され
る。複数の柱78はロッド24の端部、回路板及び筐体
組立体12内の管28に対する支持部を提供する。長い
湾曲支持構造物80及び柱81及び83は、その端部で
下部半体ロッド及び関連した回路板を支持する下部組立
体14内に設けられる。回路板86は,、図2の回路5
6の組合せ回路及びMRI装置への接続用ケーブルを接
続する同軸ケーブル接続手段を含む。回路板82及び8
4は増幅器52及び54の各増幅回路を含む。
【0029】図7において、下部組立体14のコイル組
立体を囲む筐体26は、長方形断面であり、全ての筐体
材のようなrfエネルギー透明材からなる。典型的ロッ
ド24’は円形管状中央部88は平坦な端部90及び9
2を有する。キャパシタンス30,32及び36は各板
に固定された表面取付装置(SMD)(図示せず)であ
る。回路板リング及びロッドは互いにネジにより支持柱
に締付けられる。コイル構成体は剛体であるが、実施及
び使用が更に簡単である。
【0030】使用には下部組立体14はクレイドル(図
示せず)に組立てられ、患者テーブルに適所に固定され
る。患者は下部組立体14上に肢部、例えば膝又は頭部
をのせる。次に上部組立体12はラッチ16により適所
にラッチされる。整合する各接触部76及び74、上部
及び下部組立体12及び14の図1に示される単に数個
の接触部76はリング18,20及び22を互いに電気
的に解放自在に結合するよう係合される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例によるコイル構成の斜視図で
ある。
【図2】図1のコイル構成の回路系統図である。
【図3】典型的同調及び離調回路を用いる図2の回路図
の環状リングへの典型的ロッドの接続を示す回路図であ
る。
【図4】図1の実施例で発生した信号を増幅する典型的
前置増幅器回路の回路図である。
【図5】図1の実施例による構成の側面図である。
【図6】6−6線で切截した図5の構成の断面図であ
る。
【図7】コイル構成の上半体の図1の実施例のロッドの
1つを通る断面図である。
【符号の説明】
10 コイル構成体 12,14 半体組立体 16 ラッチ 18,20,22 リング 24 ロッド 26,70,72 筐体 28 管状円筒 30,32,36,58,62 キャパシタンス 34,38 ダイオード 40 電流制限抵抗 42 制御回路 44,46,60 コンデンサ 48,50 チョーク 52,54 増幅器 56 セグメント 64 FETトランジスタ 66 網 68 同軸ケーブル 74,76 接触部 78,81,83 柱 80 支持構成体 82,84,86 回路板 88 中央部 90,92 端部
フロントページの続き (73)特許権者 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, T he Netherlands (56)参考文献 特開 昭63−118646(JP,A) 実開 昭63−153503(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電性の環状リングと;第1の環
    状リングから離間した第二の導電性環状リングと; その一端で該第1のリングに、他端で該第2のリングに
    結合された複数の離間した導電性ロッドと; 感知した所定の磁界に応答して、該所定の無線周波数の
    直交信号が同調した時だけ該構造物に誘起されるよう所
    定の無線周波数に対して該ロッド及びリングで形成され
    た構造物を選択的に同調及び離調するコイル同調及び離
    調手段とからなり、 該同調及び離調手段は、開成及び閉成状態を有し、該ス
    イッチ手段は、該構成を夫々同調及び離調するよう該ダ
    イオードのオン,オフを選択的にバイアスするPINダ
    イオードとダイオードバイアス手段を含む磁気共鳴画像
    (MRI)システムで用いられる無線周波数(rf)直
    交コイル構成であって、 コイルは更に第三の導電性環状リングを含み、該第二及
    び第三の導電性環状リングは互いに相対的に接近して離
    間し、結合インダクタンスは単一リングとして回路で動
    作するよう第1のリングと実質的に同じ結合インダクタ
    ンスを有し、それにより回路で単一の環として動作し、
    該同調及び離調手段は該第2及び第3のリングに隣接し
    てその一端でロッドに夫々結合され、該PINダイオー
    ドは第2のリングと各ロッドの一端間及び第3のリング
    と各ロッドの一端間に結合され、該ダイオードバイアス
    手段は該第2及び第3のリングに電気的に接続されるこ
    とを特徴とする 磁気共鳴画像システムで用いられるrf
    直交コイル構成。
  2. 【請求項2】 該同調及び離調手段は、該一端に対向す
    る各ロッドの端部と該第1のリングとの間に接続された
    第1のコンデンサと、該スイッチ手段と各該ロッドとの
    間に該ロッドの一端で接続されたキャパシタンス手段と
    からなることを特徴とする請求項記載のrf直交コイ
    ル。
  3. 【請求項3】 該キャパシタンス手段は、それぞれが異
    なるダイオードと該1つのロッド端部との間に接続され
    た実質的に同じ値の第2及び第3のキャパシタンスと、 該第2のキャパシンタンスと該異なるダイオードの一と
    の間の接合部及び該第3のキャパシタンスと該異なるダ
    イオードの他方との間の接合部に接続された電流制限抵
    抗とからなることを特徴とする請求項記載のrf直交
    コイル。
  4. 【請求項4】 該第2及び第3のキャパシタンスは第1
    のキャパシタンスと実質的に同じ結合された回路キャパ
    シタンス値を有することを特徴とする請求項記載のr
    f直交コイル。
  5. 【請求項5】 該感知した磁界に応じて生成された受信
    信号を受信及び増幅するある該ロッドに結合された増幅
    手段を更に含むことを特徴とする請求項記載のrf直
    交コイル。
  6. 【請求項6】 該ダイオードバイアス手段は各該第2及
    び第3のリングに結合されたrfチョークと、各該チョ
    ークに結合された直流バイアス供給手段とからなること
    を特徴とする請求項記載のrf直交コイル。
  7. 【請求項7】 該第2及び第3のリングは夫々、rf結
    合により結合された第1及び第2の半体と、rf電流が
    各リングを通って流れるのを許容し、直流(DC)電流
    が1つの半体から他の半体に流れるのを阻止するDC阻
    止手段とからなり、該rf直交コイルは一対の該バイア
    ス手段を含み、一つの対は該第1の半体に結合され、他
    の対は第2の半体に結合されることを特徴とする請求項
    記載のrf直交コイル。
  8. 【請求項8】 該リングは円形であり、該リング及びロ
    ッドは、第1及び第2の開放自在円筒形半体からなる円
    筒を形成し、更に組立状態でリングと電気的に係合する
    接触手段と、該組立状態で該接触手段と半体を係合させ
    るラッチ手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の
    rf直交コイル。
  9. 【請求項9】 該半体の1つのロッド間の空間は該1つ
    の半体のロッドの間の空間を通って該円筒の内部を可視
    観察できるよう大気に開口していることを特徴とする
    求項記載のrf直交コイル。
  10. 【請求項10】 同調及び離調手段は該ロッド一端で囲
    まれていることを特徴とする請求項記載のrf直交コ
    イル。
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