JP3164352U - 照明付き額縁 - Google Patents

Abstract

【課題】簡易な構造で、均一な照明が可能な照明付き額縁を提供する。【解決手段】照明付き額縁は主に額縁前部の中央部天面にはガラスあるいはアクリルのような透明板が、箱形状筐体の壁面内には光源がそれぞれ設けられ両者が一体となって被照明体を照明する。内部には光源前面の放射光通過部分はアクリルやガラスよりなる半透明の板材で、他の辺部分は該板材の背面に該放射光をよく反射する反射材を付加した格子状枠組を額縁前部と背面板の間に挟まれるように設け、光源からの透過放射光を拡散、屈折もしくは反射する。【選択図】図１

Description

本考案は箱型形状の額縁の縁辺内部に照明装置を持ち、その底面に配設される図画、写真、文書あるいは工作物等被照明体（以下被照明体）を照明する額縁、写真立て、表示板等（以下額縁等）の装置および方式に関するものである。

近年いわゆる「デジタルフォトフレーム」としてデジタルカメラで得たデジタルの写真情報を液晶表示装置で多様に表示する専用機器が商品化され広まりつつある。また写真をフィルムや透明な樹脂板に特別の方法で半透明状態に印刷しその背面からいわゆるバックライト光源で照射する表示装置も普及しているが、下記文献のように図画や写真等の画面が印刷あるいは印画された紙や布等画材の現物をそのまま照明表示する額縁や写真立てのような装置は現時点で市場ではほとんどない。

本考案は、額縁筐体壁面の内部に沿って設けられた光源で筐体内背面もしくは近傍に配設された被照明体をそのままの状態で額縁前部に設けられるガラスやアクリルのような透明な反射板との相互作用で一体的に照明できる照明付き額縁の内部に、額縁前部の内面と額縁背面に設けられる背面板間で照明用光源の前面に半透明板よりなる枠組を設け、両者を所定の間隔で仕切り光源からの放射光を拡散、屈折もしくは反射し被照明体の照明に供せられるよう構成されてなる照明付き額縁を提供する。

考案が解決しようとする課題

従来の照明付き額縁は光源からの放射光を被照明体にできるだけ均一にあてるように複数の額縁筐体壁面の内部に沿って複数の光源を設けたり、光源近傍に特殊なレンズや反射体を設けたりして改善を図っているが、いずれも構造が複雑でコストが高くつきやすい欠点があった。

課題を解決するための手段

本考案の照明付き額縁は主に額縁前部の中央部天面にはガラスあるいはアクリルのような透明板が、箱形状筐体の壁面内には光源がそれぞれ設けられ両者が一体となって被照明体を照明する。内部には光源前面の放射光通過部分はアクリルやガラスよりなる半透明の板材で、他の辺部分は該板材の背面に該放射光をよく反射する反射材を付加した格子状枠組を額縁前部と背面板の間に挟まれるように設ける。

考案の効果

本考案による額縁は簡略な枠組構造を内蔵することにより光源からの透過放射光を拡散、屈折もしくは反射し被照明体のより均一な照明に役立たせる。光源近傍の放射光は格子状枠組内部に拡散するが、反射材の反射でふたたび該格子状枠組内にもどり被照明体の照明に寄与する。ここに半透明の板材として乳白材やスモーク材等の光拡散効果のあるものを用いると照明光を直視した場合のまぶしさを軽減するとともに格子状枠組みの４辺から被照明体の全方向に照度を与える照明装置を得やすくなる。以上の結果照明用光源の数量を大幅に軽減したり照度の向上ができ、簡易で効果的な構造が可能となる。

以下、本考案を図１の応用実施例について説明する。図１は本考案による装置の代表例としての照明付き額縁の概略断面図（左図は右図のＺ−Ｚ断面による平断面、右図は左図のＹ−Ｙ断面による側断面）である。本装置の構造は主に該照明付き額縁の額縁前部（１）、筐体（２）、背面板（３）、該背面板（３）を該筐体（２）に着脱するための留め具（４）、該額縁前面（１）に取り付けられる透明板（５）、飾り縁（６）、該筐体の内部壁面に取り付けられる光源（７）、格子状の枠組（８）、押さえ板（９）、被照明体（１０）および反射板（１１）で構成される。

額縁前部（１）はこれと一体的に連接する筐体（２）および背面板（３）で額縁の外形を形成する。該筐体（２）の周辺内面には同図のように光源（７）が配設され該背面板（３）に密接して装着される被照明体（１０）をその前面側から照明する。ここに押さえ板（９）はこの被照明体（１０）の装着、固定に供せられ、該光源（７）は主にＬＥＤ（発光ダイオード）を線状に並べたり、ＣＣＦＬ（冷陰極管）を用いたりして該筐体（２）内面に沿って発光するよう配設される。該光源（７）の光が放射される前面側には図のように格子状の枠組み（８）が被照明体（１０）を取り囲むように設置され、該押さえ板（９）とほぼ同形状の飾り縁（マット紙）で該光源（７）を包含する。ここに該枠組み（８）は該押さえ板（９）または被照明体（１０）と該飾り縁（６）の間隔が照明に適した間隔になる高さに設定され、材料は乳白やスリガラス（スモークガラス）状の半透明なアクリルもしくはガラスで該光源（７）の直前の辺部では光の拡散効果を高め、該光源（７）の無い辺部では背面にミラーシートなどの鏡面を付設し光の反射効果を高めるように構成される。この結果光源（７）から放射された光はその前面の格子状枠組みの辺部の拡散板を通して被照明体（１０）を照らすと同時に一部は他の辺部の拡散板に入射した後その背後の反射板で反射され再び拡散板から出光して被照明体（１０）の照明に寄与する。この時該額縁前面（１）天面に設けられたガラスあるいはアクリルの透明板が前記光の放射や反射に役立つ。なお、拡散効果を高めかつまぶしさを防止するために透明度の高い材料に塗料を塗布したり、レンズ又は凹凸面を設けたりしても同様効果が得られる。また留め具（４）は必要に応じ背面板（３）を着脱する場合その固定に用いられる。

本考案に係る構造の概略平面図及び側断面図

（１）額縁前部 （２）筐体 （３）背面板 （４）留め具
（５）透明板 （６）飾り縁 （７）光源 （８）枠組
（９）押え板 （１０）被照明体 （１１）反射板

Claims (1)

1. 額縁前部およびこれと一体的に成る箱形状筐体ならびにその背面板を主な構成要素とし、該額縁前部の中央部天面にはガラスあるいはアクリルよりなる透明板が、該箱形状筐体の壁面内には光源がそれぞれ設けられ該背面板に近接して配設された図画や写真、文書あるいは工作物よりなる被照明体を照明する構造を有し、照明用光源の前面部分は光源からの放射光を拡散、屈折もしくは透過させ、他の部分はその光が裏面に設けられた反射材で反射されるようにした半透明なアクリルもしくはガラスの板より成る格子状枠組を設けて成る照明付き額縁。

Images