JP3164248U - 豪雨時の下流水害防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で不意に発生する豪雨時に使用するのが容易な、水田を利用した豪雨時の下流水害防止装置の提供を目的とする。【解決手段】水田の排水口に設置する下流水害防止装置であって、当該下流水害防止装置は水田排水口を堰き止める止水体を有し、前記止水体は下部に排水口とその上部に水位調整具を有し、排水口は水田側であって、上端部を回動中心にして上下方向に回動開閉する止水弁を有し、水位調整具は流水口と当該流水口に沿って下側から昇降するスライド板を有することを特徴とする下流水害防止装置。【選択図】 図1

Description

本考案は、水田の貯水能力を利用した豪雨時における下流流域の水害を防止する下流水害防止装置に関する。
近年、集中豪雨等の局地的な豪雨の発生が頻繁に報告されているように、いつ、どこで、豪雨が発生するか分からない。
山野に降った雨水は森林や草木が一時的に受け止めてくれるので、下流に到達するまでに時間差が生じる。
また、ダムによる貯水能力もある。
また、平野部であっても、関東、濃美、越後平野等の勾配が比較的少ない広い平野では水田にて湛水されるので大きな水害にはなり難い。
ところが、富山平野のように勾配が急である地域にあっては、上流に位置する庄川町と下流に位置する伏木、新湊との標高差に約100mもある。
そのために、水田に降った豪雨は一気に下流に押し流され、近年は排水溝の舗装化が進展したこともあって、小矢部川の急激な増水が生じている。
そこで、洪水調整池の整備が行われているものの、この調整池は1ヶ所当たり概ね1万m程度であり、造成の場所や費用にも問題がある。
これに対して水田を一時的な貯水池として利用できるならば、40a/1枚×10枚の水田に約13cmずつ貯水(湛水)するだけで洪水調整池1ヶ所に相当することになる。
特許文献1には、電気式の水田用自動潅水装置を開示するが、豪雨時の水害防止に使用できるものではない。
また、特許文献2等、本考案者がすでに提案したものもあるが構造がやや複雑であったために、いつ、おきるか分からない豪雨対策には不充分であった。
特開平9−233959号公報 特開2009−100683号公報
本考案は、構造が簡単で不意に発生する豪雨時に使用するのが容易な、水田を利用した豪雨時の下流水害防止装置の提供を目的とする。
本考案は、水田の排水口に設置する下流水害防止装置であって、当該下流水害防止装置は水田排水口を堰き止める止水体を有し、前記止水体は下部に排水口とその上部に水位調整具を有し、排水口は水田側であって、上端部を回動中心にして上下方向に回動開閉する止水弁を有し、水位調整具は流水口と当該流水口に沿って下側から昇降するスライド板を有することを特徴とする。
ここで、前記止水弁は排水口を水田側から塞ぐものであり、止水弁と排水口との間のいずれか一方又は両方に水圧によりシールするためのシール材を取り付けてあるのが好ましい。
水田においては、田植えの時期、潅水時や田干しの時期、稲刈りの時期等、それぞれの稲作状態に応じて水位調整がされている。
本考案に係る下流水害防止装置にあっては、止水体を水田の排水口として一般に設けられている排水桝に取り付けるだけでよく、設置のための土木工事は不要である。
水田に水を溜める場合には、止水弁を下側に回動し、止水体に設けた排水口を塞ぐだけで水田に溜められた水圧により水が堰き止められ、水位が高くなり排水口よりも上部に設けた流水口に達するが、この流水口に高さ調整可能なスライド板が取り付けられているので、さらに水が上昇する。
さらに水位が上昇し、スライド板の上端まで達すると、流水口から排水桝に流れ込むことになる。
従って、豪雨時に止水弁が閉じていなければ水田管理者が、この止水弁を止めてまわるだけで一時的に水田を貯水池として利用できる。
この止水体に設けた流水口までは水位が達してもさらに雨が降り続ければ、流水口から排水桝に流れることになるので水田に雨水がたまり過ぎることもない。
その後に豪雨が止めば止水弁を上方に回動するだけで排水できる。
なお、潅水のために止水弁が閉じられている場合には、そのまま流水口のスライド板上端までは貯水される。
本考案に係る下流水害防止装置にあっては、豪雨時に開いていた止水弁を閉じるか止水弁が閉じていることを確認してまわることで、それよりも下流に短時間に集中的に流れ込むのを防止できる。
構造が簡単で操作性が高いものであり、耐久性に優れているため、忘れた頃に急に豪雨が発生しても水害防止装置の操作に問題が生じることはない。
特に、稲作において通常の水位調整具として使用できることからも普及効果が高い。
本考案に係る水害防止装置の水田側から見た斜視図を示し、(a)は止水状態を示し、(b)は排水状態を示す。 水害防止装置の排水側から見た斜視図を示す。 水害防止装置を排水桝の仕切板挿入溝に取り付けた例を示す。 止水弁の要部図を示し、(a)は止水状態、(b)は排水状態を示す。 止水弁の開閉具の係止具の拡大図を示し、(a)は開閉具を押し下げた状態を示し、(b)は開閉具を引き上げた状態を示す。 雨水の貯水状態を示し、(a)は満水になり雨水が流水口から流れ出る状態を示し、(b)は排水後の状態を示す。
本考案に係る下流水害防止装置の実施例について以下説明するが、止水体の下部に排水口を開閉自在に有し、その上部に水位高さ調整具を備える範囲にて適宣設計変更が可能である。
水害防止装置10は図1〜図3に示すように、コンクリート等にて製作された排水桝20が水田の排水側に設けられている場合には、この排水桝20の両サイドの仕切板挿入溝21にプレート状の止水体11を挿入することで取り付ける。
なお、この止水体11は水田の排水口を塞ぐのが目的であり、排水桝20の仕様に合致させる。
止水体11の下部に排水口13を形成し、その上部に水位調整具14を有する。
排水口13の形状に制限はないが本実施例では、パイプを取り付けた円形状の例になっている。
排水口13の水田側には、上部側のヒンジ12bを回動中心にして、上下方向に開閉する止水弁12を有する。
止水弁12は、シャフト状の開閉具16にて上下方向に開閉自在になっている。
排水口13の水田側は、下端側が水田側に突出した傾斜端部13aになっていて、止水弁12の裏面に取り付けたゴム製等のシール材12aと当接するようになっている。
これにより止水弁12が上方に向けて傾斜した状態で保持されるために開閉具16を上方に引き上げるだけで容易に止水弁が上方に回動するとともに、止水した状態では水圧によりシールされる。
開閉具16は、下端部が止水弁12と軸部16bにて軸支され、上端部16aは指で引き上げやすいようにフック状になっている。
本実施例では、シャフト状の開閉具16をガイド孔18aにてガイド支持するガイド板18を取り付けるとともに、スプリングによる係止具17にてシャフトの側部を弾性係止する構造を採用した例になっている。
開閉具16の係止構造の拡大図を図5に示す。
シャフト状の開閉具16を押し下げて、止水した状態では、図5(a)に示すように垂直方向に近い状態になるが、この開閉具16を引き上げて止水弁12を開いた状態では図5(b)に示すようにシャフト16cが斜めに傾斜し、それによりシャフト16cが矢印の方向に(止水板から離れる方向)に移動することになる。
この移動を抑えるようにスプリング等の弾性材からなる係止具17を取り付けるだけでシャフト16cがL字状のガイド板18の上端部18bに係止させることができる。
これにより、開閉具16を上方に引き上げるだけで止水弁12を開いた状態に維持することができる。
図1,2に示すように排水口13よりも上方には水位調整具14を有する。
水位調整具14は、開口した流水口15に沿ってスライド板14bが上下移動するようになっている。
本実施例では、スライド板14bが両サイドのスライドレール14aに沿って、摺接スライドすることで任意の高さでスライド板14bが保持される。
これによりスライド板14bの上端14cが水田に貯水される雨水の水位となり、それ以上に雨が降ると流水口15から外部に流出することになり、異常に水位が高くなるのを防止する。
なお、水位の調整ができればよく、このようにスライド板方式に限定されるものではない。
図6に雨水の貯水例を示す。
(a)の状態は、豪雨が生じ止水弁12を閉じた状態を示し、水位が流水口15まで達すると水田の外部に雨水が流れ出るが、それまでは一時的に雨水をため込むことができる。
(b)は豪雨がおさまり、その後に水田から雨水を排水した状態を示す。
このように通常は水田の潅水管理に使用でき、豪雨時には水害防止に利用できる。
10 水害防止装置
11 止水体
12 止水弁
12a シール材
12b ヒンジ
13 排水口
14 水位調整具
14b スライド板
15 流水口
16 開閉具
17 係止具

Claims (2)

  1. 水田の排水口に設置する下流水害防止装置であって、
    当該下流水害防止装置は水田排水口を堰き止める止水体を有し、
    前記止水体は下部に排水口とその上部に水位調整具を有し、
    排水口は水田側であって、上端部を回動中心にして上下方向に回動開閉する止水弁を有し、
    水位調整具は流水口と当該流水口に沿って下側から昇降するスライド板を有することを特徴とする下流水害防止装置。
  2. 前記止水弁は排水口を水田側から塞ぐものであり、止水弁と排水口との間のいずれか一方又は両方に水圧によりシールするためのシール材を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の下流水害防止装置。
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