JP3164073U - 湯たんぽ - Google Patents

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喜久藏 土井
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Abstract

【課題】容器本体の内圧上昇に起因する変形等の不具合を防止することが可能な湯たんぽを提供する。【解決手段】注水口20を有する容器本体2と、注水口20を被蓋する口栓とにより湯たんぽを構成する。又、口栓は、注水口20に対して着脱可能な状態で螺合接続される略円筒状の栓本体30を備える。栓本体30には、栓本体30の外側の空間Sと容器本体2内とを繋ぐ弁孔40と、弁孔40を空間S側から被閉する弁体41と、弁体41を所定の押圧力で弁孔40側へ付勢するバネ45と、弁孔40へ挿通され且つ弁体41を支持するガイドピン44と、栓本体30の内周部で且つ弁孔40の下方に配設され、ガイドピン44を弁孔40の略中央に立設保持する多角形板状の台座48とを設ける。さらに、台座48の多角形の各頂部には、弁孔40の下方から弁孔40周縁の下面へ向かって延設され、先端が弁孔40周縁の下面へ当接する脚部49を設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、湯たんぽ、特に、容器本体の過度の内圧上昇を抑制する機能を備えた湯たんぽに関するものである。
従来の湯たんぽにおいて、湯が冷めた際に容器本体の内圧が過度に低下し、容器本体が変形したり口栓が取り外し難くなったりするのを防止するため、口栓に負圧弁を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図5に示すように、上記従来の湯たんぽ6は、注水口70を有する容器本体7と、注水口70を被蓋する口栓8とで構成されており、口栓8の中央には、容器本体7の内外を繋ぐ貫通孔90が開設されている。また、口栓8の内側下面には、貫通孔90を容器本体7側から被閉する弁体91が配設されている。
弁体91は、バネ95によって貫通孔90側へ押圧付勢されており、容器本体7内が負圧になった際にそのバネ95の押圧力に抗して押し下げられ、貫通孔90を開放させるように構成されている。
従って、このものでは、容器本体7内の湯が冷めても、その容器本体7内が負圧になれば、貫通孔90を開放させて容器本体7の内外の圧力差を減少させるから、容器本体7が変形したり口栓8が取り外し難くなったりし難い。
特開2008−93044号公報 特開2004−16511号公報
しかしながら、上述のような構成の湯たんぽ6では、容器本体7内の空気が膨張してその内圧が上昇した場合は、容器本体7内の空気を外部へ逃がすことができない。そのため、容器本体7の内圧が過度に上昇すれば、容器本体7の変形や口栓8が取り外し難くなる等の不具合を引き起こす恐れがあった。
本考案は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、湯たんぽにおいて、容器本体の内圧上昇に起因する変形等の不具合を防止することを課題とする。
本考案に係る湯たんぽは、
注水口を有する容器本体と、注水口を被蓋する口栓とで構成された湯たんぽであって、口栓は、注水口に対して着脱可能な状態で螺合接続される略円筒状の栓本体を備え、
栓本体には、栓本体の外側の空間と容器本体内とを繋ぐ弁孔と、弁孔を前記空間側から被閉する弁体と、弁体を所定の押圧力で弁孔側へ付勢するバネと、弁孔へ挿通され且つ弁体を支持するガイドピンと、栓本体の内周部で且つ弁孔の下方に配設され、ガイドピンを弁孔の略中央に立設保持する多角形板状の台座とが設けられ、
台座の前記多角形の各頂部には、弁孔の下方から弁孔周縁の下面へ向かって延設され、先端が前記弁孔周縁の下面へ当接する脚部が設けられたものである。
このものでは、容器本体の内圧が一定以上高くなれば、弁体がバネの押圧力に抗して弁孔を開放させ、容器本体内の空気を外部へ逃がすから、容器本体の内圧が過度に上昇しない。
また、台座が多角形に形成されていることで、栓本体の内周面と台座の側辺との間に形成される三日月形の間隙や弁孔と台座との間隙、即ち、容器本体内から弁孔へ繋がる空気の通路をできる限り大きく確保できるから、弁孔が開放された際に容器本体内から外部への空気の抜けが良い。これにより、容器本体の過度の内圧上昇を適切に抑制することが可能である。
上記湯たんぽにおいて、
前記ガイドピンは、台座の中央部へ上下摺動可能な状態で貫挿され、
前記弁体は、ガイドピンの上端に環装され、
前記バネは、ガイドピンの下端に設けられた平板状の座金の上面と前記台座の下面との間に狭装されたものとすることができる。
このものでは、容器本体の内圧が一定以上高くなれば、ガイドピンが弁体と共にバネの押圧力に抗して押し上げられ、弁体を開放させる。その結果、容器本体内の空気が外部へ逃がされるから、容器本体の内圧が過度に上昇しない。
上記湯たんぽにおいて、
前記台座は、略三角形の板状に形成されたものであるのが望ましい。
このものでは、台座を他の多角形に形成したものと比べて、栓本体の内周面と台座の側辺との間に形成される三日月形の間隙を大きく確保できるから、容器本体内から外部への空気の抜けが一層良い。従って、容器本体の過度の内圧上昇を一層適切に抑制することが可能である。
また、金属製の平板から前記台座を形成する場合に、三箇所の頂部にのみ折曲加工を施して脚部を形成すれば良いから、比較的容易に台座を形成することが可能である。
上記湯たんぽにおいて、
前記脚部の各外側面が栓本体の内周面へ当接するように形成されたものであるのが望ましい。
このものでは、台座が栓本体の周方向へずれ難く、ガイドピンを弁孔の略中央位置に安定した状態で保持できるから、弁体の動作が安定する。これにより、容器本体の過度の内圧上昇を一層適切に抑制することが可能である。
以上のように、本考案によれば、容器本体の内圧が過度に上昇しないから、容器本体の内圧上昇に起因する変形等の不具合を確実に防止できる。
本考案の第1の実施形態に係る湯たんぽの側面視一部断面図である。 本考案の第1の実施形態に係る湯たんぽの口栓の分解斜視図である。 本考案の第2の実施形態に係る湯たんぽの側面視一部断面図である。 本考案の第2の実施形態に係る湯たんぽの口栓の分解斜視図である。 従来の湯たんぽの説明図である。
次に、上記した本考案を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
[第1の実施形態]
図1に示すように、本考案の第1の実施形態に係る湯たんぽ1Aは、一つの注水口20を有する容器本体2と、その注水口20を密閉状態で被蓋する口栓3Aとで構成されている。
容器本体2は、銅やステンレス等の金属板によって深皿状に形成した上ケース21および下ケース22の周縁相互を重ね合わせ、その重ね合わせ部をハゼ締め加工やカシメ加工によって一体的に接合したものであり、これら上ケース21および下ケース22で囲まれた容器本体2の内部は、上ケース21の上面部に開設された注水口20を介して外部へ繋がっている。
上ケース21および下ケース22には、容器本体2の内側へ隆起する複数の帯状の凹部23が形成されており、容器本体2の耐変形強度や放熱性能の向上に寄与している。また、上記凹部23を除く下ケース22の底面部は、平坦に形成されており、電磁調理器のトッププレートやストーブの天面等に載置した際に、容器本体2がその載置面に対して均一に当接するように構成されている(但し、湯たんぽ1Aを直接加熱する場合は、口栓3Aを外した状態とすることが条件である)。
尚、図示しないが、容器本体2内には、その上ケース21および下ケース22相互を支持するための補強板が立設されており、使用中に容器本体2内の湯が冷めてくる段階で、容器本体2の内圧が一定以上低くなっても、上述の補強板によって容器本体2の変形が抑制されるように構成されている。
図1および図2に示すように、注水口20の周縁には、容器本体2の内部へ向かって雌ねじ部24が延設されており、口栓3Aは、この雌ねじ部24に対して容器本体2の外側から螺合接続される。
口栓3Aの栓本体30は、銅や真鍮等の金属材料によって略円筒状に形成されており、この栓本体30の下端外周に、上記雌ねじ部24と螺合する雄ねじ部31が形成されている。また、栓本体30の外周で且つ雄ねじ部31の上部には、周方向へ張り出す環状の外フランジ32が形成されており、その外フランジ32の下面と上ケース21の上面との間には、天然ゴムや合成樹脂等の軟質材料で形成された平板環状の口栓パッキン33が狭設されている。
栓本体30の上部には、ステンレスや亜鉛メッキ鉄等の金属線材で形成された略C字状のリング把手35が取り付けられている。詳述すると、外フランジ32の外周壁には、二つのリング取付孔301が穿設されており、このリング取付孔301にリング把手35の両端が回動可能な状態で挿通されている。
栓本体30の内周部には、その中心方向へ略水平に張り出す環状の隔壁(以下、「弁座」という)36が形成されており、栓本体30の内側の中間部に、容器本体2の内部と栓本体30の外側の空間(以下、「外部空間」という)Sとを繋ぐ排気用の弁孔40を画している。また、栓本体30の内側には、上記弁孔40を弁座36の上面側から、即ち、外部空間S側から被閉する弁体41が設けられている。さらに、上記弁孔40の中央には、円筒状のガイドピン44が挿通されている。
尚、弁孔40の内径は、ガイドピン44の外径より大きく設定されており、弁孔40が開放された際に、容器本体2内の空気がスムーズに外部空間Sへ送り出されるように構成されている。
弁体41は、上記弁孔40を被閉した状態で弁座36の上面に密着当接する円板状に形成されており、ガイドピン44の上端で且つ後述するピンヘッド47の下面側に環装されている。
ガイドピン44は、栓本体30の上端近傍から下端近傍まで延びており、そのガイドピン44の外周で且つ後述する座金46の上部には、弁体41を所定の押圧力で下方(弁孔40側)へ付勢するためのコイルバネ45が配設されている。
ガイドピン44の下端には、コイルバネ45をガイドピン44に対して抜け止め状態で保持する円板状の座金46が取り付けられている。一方、ガイドピン44の上端には、ガイドピン44の軸径より大径で且つ弁体41と略同径のピンヘッド47が形成されており、弁体41をその上方から抜け止め状態で保持している。
座金46の上面と弁座36の下面との間には、ステンレスや真鍮等の金属板で略三角形に形成された台座48が配設されている。上記ガイドピン44は、その台座48の中央部へ上下摺動可能な状態で貫挿されており、その中心軸線が弁孔40の略中央を通るように立設保持されている。
台座48の三角形の各頂部となる位置には、略90度の折曲加工によって脚部49が形成されている。この脚部49は、弁座36の下面へ向かって延設されており、先端が弁座36の下面へ当接し、外側面が栓本体30の内周面へ当接している。
コイルバネ45は、台座48の下面と座金46の上面との間に狭装されており、ガイドピン44をその軸線方向へ押し下げている。即ち、弁体41は、コイルバネ45の押圧力によって弁座36の上面へ押し付けられた状態で弁孔40を被閉している。
従って、容器本体2の内圧が上昇し、弁体41の下面に一定以上の圧力が加わった場合には、ガイドピン44が弁体41と共にコイルバネ45の押圧力に抗して押し上げられ、弁孔40を開放させる。その結果、容器本体2内の空気が弁孔40を通って外部空間Sへ放出され、容器本体2の内外の圧力差が減少する。そして、弁体41の下面に一定以上の圧力が加わらなくなれば、コイルバネ45の押圧力によってガイドピン44が押し下げられ、再び弁体41が弁孔40を被閉する。
このように、上記湯たんぽ1Aによれば、例えば、口栓3Aを閉じたままコンロやストーブ等で直接加熱するといった誤った使い方をされた場合であっても、容器本体2の内圧が一定以上高くなれば、弁孔40を開放させて容器本体2内の空気を外部へ逃がし、容器本体2の内外の圧力差を減少させるから、容器本体2の内圧が過度に上昇しない。これにより、容器本体2の内圧上昇に起因する容器本体2の変形や口栓3Aが取り外し難くなる等の不具合を確実に防止できる。
また、台座48を略三角形の板状に形成するとともにその三角形の各頂部を弁孔40の周縁へ向かって折り曲げて脚部49を形成し、その脚部49の上端が弁座36の下面へ当接し、外側面が栓本体30の内周面へ当接するように構成したことによって、栓本体30の内周面と台座48の側辺との間に形成される三日月形の間隙や弁孔40と台座48との間隙、即ち、容器本体2内から弁孔40への空気の通路をできる限り大きく確保できるから、弁孔40が開放された際に容器本体2内から外部への空気の抜けが良い。これにより、容器本体2の過度の内圧上昇を適切に抑制することが可能である。
さらに、台座48を略三角形としたことにより、四角形や六角形等の他の多角形としたものと比べて、栓本体30の内周面と台座48の側辺との間の三日月形の間隙を大きく確保できるから、容器本体2内から外部への空気の抜けが一層良い。従って、容器本体の過度の内圧上昇を一層適切に抑制することが可能である。
また、ステンレス等の比較的硬度の高い金属平板から台座48を形成する場合に、三箇所の頂部にのみ折曲加工を施して脚部49を形成すれば良いから、他の多角形としたものより容易に台座48を形成することができる。
さらに、脚部49の外側面が栓本体30の内周面へ当接するように形成したことによって、台座48が栓本体30の周方向へずれ難く、ガイドピン44を弁孔40の略中央位置に安定した状態で保持できるから、弁体41の動作が安定する。これにより、容器本体2の過度の内圧上昇を一層適切に抑制することが可能である。
また、上述した弁孔40や弁体41、コイルバネ45等の排気機構を口栓3Aに組み込んだことによって、容器本体2に注水口20とは別の排気用の孔を設けたり、その排気用の孔へ上記排気機構を組み付けるための構成を別途設けたりする必要がないから、湯たんぽ1Aの全体としての簡素な構成を保ちつつ、容器本体2の内圧上昇に起因する破損や変形等の不具合を防止することが可能である。
[第2の実施形態]
図3に示すように、本考案の第2の実施形態に係る湯たんぽ1Bは、一つの注水口20を有する容器本体2と、その注水口20を密閉状態で被蓋する口栓3Bとで構成されている。
容器本体2は、上述した第1の実施形態と同様の構成であるため、説明を省略するが、口栓3Bは、この容器本体2の注水口20の周縁に形成された雌ねじ部24に対して容器本体2の外側から螺合接続される。
図3および図4に示すように、口栓3Bの栓本体30は、銅や真鍮等の金属材料によって略円筒状に形成されており、この栓本体30の下端外周に、上記雌ねじ部24と螺合する雄ねじ部31が形成されている。また、栓本体30の外周で且つ雄ねじ部31の上部には、周方向へ張り出す環状の外フランジ32が形成されており、その外フランジ32の下面と容器本体2の上ケース21の上面との間には、天然ゴムや合成樹脂等の軟質材料で形成された平板環状の口栓パッキン33が狭設されている。
栓本体30上部の外フランジ32から栓本体30の上端に至る範囲は、ステンレスや真鍮等の金属薄板で形成されたキャップ34で覆われている。また、キャップ34の上壁には、キャップ34で覆われた栓本体30の外側の空間(以下、「外部空間」という)Sと容器本体2の外部とを繋ぐ通気孔340が開設されている。
栓本体30の上部には、ステンレスや亜鉛メッキ鉄等の金属線材で形成された略C字状のリング把手35が取り付けられている。詳述すると、キャップ34の周壁には、二つの挿通孔341が貫設されており、さらにその内側の栓本体30上部の周壁には、二つのリング取付孔301が貫設されている。そして、このリング取付孔301にリング把手35の両端が挿通孔341を通じて回動可能な状態で挿通されている。
栓本体30の内周部には、その中心方向へ略水平に張り出す環状の隔壁(以下、「弁座」という)36が形成されており、栓本体30の内側の中間部に、容器本体2の内部と上記外部空間Sとを繋ぐ排気用の弁孔40を画している。また、栓本体30の内側には、上記弁孔40を弁座36の上面側から、即ち、外部空間S側から被閉する弁体41が組み込まれている。さらに、上記弁孔40の中央には、円筒状のガイドピン44が挿通されている。
尚、弁孔40の内径は、ガイドピン44の外径より大きく設定されており、弁孔40が開放された際に、容器本体2内の空気がスムーズに外部空間Sへ送り出されるように構成されている。
弁体41は、上記弁孔40を被閉した状態で弁座36の上面に密着当接する円板状の弁パッキン42と、弁パッキン42の上面を覆う円板状の座金43とで構成されており、ガイドピン44に対して摺動可能な状態で環装されている。
ガイドピン44は、栓本体30の上端近傍から下端近傍まで延びており、そのガイドピン44の外周で且つ弁体41の上部には、弁体41を所定の押圧力で下方(弁孔40側)へ付勢するためのコイルバネ45が配設されている。
ガイドピン44の上端には、コイルバネ45をガイドピン44に対して抜け止め状態で保持する円板状の座金46が取り付けられている。一方、ガイドピン44の下端には、ガイドピン44の軸径より大径の半円球状のピンヘッド47が形成されている。
ピンヘッド47の周縁上面と弁座36の下面との間には、ステンレスや真鍮等の金属板で略三角形に形成された台座48が配設されている。上記ガイドピン44は、その台座48の中央部に貫挿されており、その中心軸線が弁孔40の略中央を通るように立設保持されている。
台座48の三角形の各頂部となる位置には、略90度の折曲加工によって脚部49が形成されている。この脚部49は、弁座36の下面へ向かって延設されており、先端が弁座36の下面へ当接し、外側面が栓本体30の内周面へ当接している。
コイルバネ45は、ガイドピン44上端の座金46の下面と弁体41上部の座金43の上面との間隙に狭装されており、弁体41上部の座金43をガイドピン44の軸線方向へ押し下げている。即ち、弁体41は、コイルバネ45の押圧力によって弁座36の上面へ押し付けられた状態で弁孔40を被閉している。
従って、容器本体2の内圧が上昇し、弁パッキン42の下面に一定以上の圧力が加わった場合には、弁体41がコイルバネ45の押圧力に抗してガイドピン44に沿って押し上げられ、弁孔40を開放させる。その結果、容器本体2内の空気が弁孔40を通って外部空間Sへ放出され、容器本体2の内外の圧力差が減少する。そして、弁パッキン42の下面に一定以上の圧力が加わらなくなれば、弁体41がコイルバネ45の押圧力でガイドピン44に沿って押し下げられ、再び弁孔40を被閉する。
このように、上記湯たんぽ1Bによれば、例えば、口栓3Bを閉じたままコンロやストーブ等で直接加熱するといった誤った使い方をされた場合であっても、容器本体2の内圧が一定以上高くなれば、弁孔40を開放させて容器本体2内の空気を外部へ逃がし、容器本体2の内外の圧力差を減少させるから、上述した第1の実施形態と同様、容器本体2の内圧上昇に起因する容器本体2の変形や口栓3Bが取り外し難くなる等の不具合を確実に防止できる。
また、台座48を略三角形の板状に形成するとともにその三角形の各頂部を弁孔40の周縁へ向かって折り曲げて脚部49を形成し、その脚部49の上端が弁座36の下面へ当接し、外側面が栓本体30の内周面へ当接するように構成したことによって、栓本体30の内周面と台座48の側辺との間に形成される三日月形の間隙や弁孔40と台座48との間隙、即ち、容器本体2内から弁孔40への空気の通路をできる限り大きく確保できるから、上述した第1の実施形態と同様、容器本体2の過度の内圧上昇を適切に抑制することが可能である。
さらに、台座48を略三角形としたことにより、四角形や六角形等の他の多角形としたものと比べて、栓本体30の内周面と台座48の側辺との間の三日月形の間隙を大きく確保できるから、上述した第1の実施形態と同様、容器本体の過度の内圧上昇を一層適切に抑制することが可能である。
また、ステンレス等の比較的硬度の高い金属平板から台座48を形成する場合に、三箇所の頂部にのみ折曲加工を施して脚部49を形成すれば良いから、他の多角形としたものより容易に台座48を形成することができる。
さらに、脚部49の外側面が栓本体30の内周面へ当接するように形成したことによって、台座48が栓本体30の周方向へずれ難く、ガイドピン44を弁孔40の略中央位置に安定した状態で保持できるから、上述した第1の実施形態と同様、容器本体2の過度の内圧上昇を一層適切に抑制することが可能である。
また、上述した弁孔40や弁体41、コイルバネ45等の排気機構を口栓3Bに組み込んだことによって、容器本体2に注水口20とは別の排気用の孔を設けたり、その排気用の孔へ上記排気機構を組み付けるための構成を別途設けたりする必要がないから、湯たんぽ1Bの全体としての簡素な構成を保ちつつ、容器本体2の内圧上昇に起因する破損や変形等の不具合を防止することが可能である。
[その他]
尚、台座48は、脚部49の外側面が栓本体30の内周面へ当接しないよう、栓本体30の内径より小さく形成しても良い。これにより、栓本体30と台座48との間に大きな空間を確保できる。
また、上記実施の形態では、台座48を略三角形に形成したものを説明したが、四角形や六角形等、三角形以外の多角形に形成したものであっても良い。
1A,1B・・・湯たんぽ
2・・・容器本体
20・・・注水口
3A,3B・・・口栓
30・・・栓本体
34・・・キャップ
340・・・通気孔
36・・・弁座
40・・・弁孔
41・・・弁体
44・・・ガイドピン
45・・・コイルバネ
48・・・台座
49・・・脚部
S・・・外部空間(栓本体の外側の空間)

Claims (4)

  1. 注水口を有する容器本体と、注水口を被蓋する口栓とで構成された湯たんぽであって、口栓は、注水口に対して着脱可能な状態で螺合接続される略円筒状の栓本体を備え、
    栓本体には、栓本体の外側の空間と容器本体内とを繋ぐ弁孔と、弁孔を前記空間側から被閉する弁体と、弁体を所定の押圧力で弁孔側へ付勢するバネと、弁孔へ挿通され且つ弁体を支持するガイドピンと、栓本体の内周部で且つ弁孔の下方に配設され、ガイドピンを弁孔の略中央に立設保持する多角形板状の台座とが設けられ、
    台座の前記多角形の各頂部には、弁孔の下方から弁孔周縁の下面へ向かって延設され、先端が前記弁孔周縁の下面へ当接する脚部が設けられた、湯たんぽ。
  2. 請求項1に記載の湯たんぽにおいて、
    前記ガイドピンは、台座の中央部へ上下摺動可能な状態で貫挿され、
    前記弁体は、ガイドピンの上端に環装され、
    前記バネは、ガイドピンの下端に設けられた平板状の座金の上面と前記台座の下面との間に狭装された、湯たんぽ。
  3. 請求項1または2に記載の湯たんぽにおいて、
    前記台座は、略三角形の板状に形成された、湯たんぽ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の湯たんぽにおいて、
    前記脚部の各外側面が栓本体の内周面へ当接するように形成された、湯たんぽ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101589408B1 (ko) * 2015-04-24 2016-01-28 조종연 물주입구를 가지는 건강용 냉온열기
JP2016096930A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 マルカ株式会社 湯たんぽ

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