JP3163902U - 圧力容器 - Google Patents
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Abstract
Description
<皮膜の形成>
ニッケル基合金(商品名インコネル625、スペシャルメタル社製)からなる下外筒の内表面を表面研磨によってバリ及び付着物を除去し、中性洗剤で洗浄し、更にアセトンで洗浄して油分を除去して清浄化した。清浄化した下外筒の内表面の全面に塗布液としてジニトロジアンミン白金のアルコール溶液を塗布し、60℃で15分間静置して乾燥させ、塗布層を形成した。下内筒の内部にヒータを配置して、熱放射によって、塗布層の熱分解を行った。塗布液の塗布及び熱分解を4回繰り返して、厚さが0.5μmの白金からなる皮膜を得た。特に、下フランジを取り付ける部分は、塗布液の塗布及び熱分解の繰り返し回数を6回として、厚さが0.5μmの白金からなる皮膜を形成することで、より均一で、かつ、より緻密な皮膜とした。また、上外筒も、下外筒と同様にニッケル基合金(商品名インコネル625、スペシャルメタル社製)からなり、皮膜を形成した。
有底筒状の下被覆部と環状の下フランジとを白金で一体に加工して下内筒を作製した。また、上被覆部と上フランジとを白金で一体に加工して上内筒を作製した。下被覆部及び上被覆部の最も厚い部分の厚さは、0.2mmとし、下フランジ及び上フランジの最も厚い部分の厚さは、2.0mmとした。なお、下フランジ及び上フランジは、ボルト穴をもたない小型化した形状とした。
下内筒を下外筒の内部に挿入し、上内筒を上外筒の内部に配置した。次いで、本体と蓋とを袋ナットで固定して、圧力容器を封止し、圧力容器の内側から加圧して、下内筒を下外筒の内表面に密着させると同時に上内筒を上外筒の内表面に密着させた。次いで、圧力106Paで加圧しながら、下内筒及び上内筒の内表面の温度が600〜750℃となるように1時間加熱して拡散処理を行った。処理後、圧力をかけたまま放冷した。
放冷後、下外筒と下内筒との接合及び上外筒と上内筒との接合の状態を確認したところ、いずれも十分に固着しており、超臨界条件での使用に耐える圧力容器とすることができた。
<皮膜の形成>
ニッケル基合金(商品名インコネル625、スペシャルメタル社製)からなる下外筒の内表面を表面研磨によってバリ及び付着物を除去し、中性洗剤で洗浄し、更にアセトンで洗浄して油分を除去して清浄化した。清浄化した下外筒の内表面のうち、下フランジを固定する部分の表面だけに塗布液としてジニトロジアンミン白金のアルコール溶液を塗布し、60℃で15分間静置して乾燥させ、塗布層を形成した。塗布層を樹脂溶接用の高温熱風器(熱風器温度700℃)で加熱し、熱分解を行った。塗布液の塗布及び熱分解を4回繰り返して、厚さが0.5μmの白金からなる皮膜を得た。また、上外筒も、下外筒と同様にニッケル基合金(商品名インコネル625、スペシャルメタル社製)からなり、皮膜を形成した。
白金からなる有底筒状部品とイリジウムからなる環状部品とを作製した。有底筒状部品は、下フランジを取り付けるためのフランジ取付部を有し、フランジ取付部上に環状部品を溶接によって取り付けて下内筒を作製した。環状部品の下外筒に固定する部分の表面には、ジニトロジアンミン白金のアルコール溶液を塗布し、40℃で20分間静置して乾燥させ、樹脂溶接用の高温熱風器(熱風器温度700℃)で加熱し、熱分解を行い、白金からなる被覆層とした。被覆層の厚さは、塗布液の塗布及び熱分解を4回繰り返して、0.5μmとした。また、白金からなり、上外筒に密着可能な円盤状に形成した部品とイリジウムからなり、白金からなる被覆層を有する環状部品とを接合して、下内筒と同様に上内筒を作製した。下被覆部及び上被覆部の最も厚い部分の厚さは、0.2mmとし、下フランジ及び上フランジの最も厚い部分の厚さは、0.5mmとした。なお、下フランジ及び上フランジは、ボルト穴をもたない小型化した形状とした。
下内筒を下外筒の内部に挿入し、上内筒を上外筒の内部に配置した。次いで、本体と蓋とを袋ナットで固定して、圧力容器を封止し、圧力容器の内側から加圧して、下内筒を下外筒の内表面に密着させると同時に上内筒を上外筒の内表面に密着させた。次いで、圧力106Paで加圧しながら、下フランジ及び上フランジの内表面の温度が600〜750℃となるように1時間加熱して拡散処理を行った。処理後、圧力をかけたまま放冷した。
放冷後、下外筒と下フランジとの接合及び上外筒と上フランジとの接合の状態を確認したところ、いずれも十分に固着しており、超臨界条件での使用に耐える圧力容器とすることができた。
11 下外筒
13 下内筒
14 下フランジ
16 下被覆部
20 蓋
21 上外筒
23 上内筒
24 上フランジ
26 上被覆部
30 被覆層
31 下内筒と皮膜との境界
40 固定具
51 下外筒
53 下内筒
54 下フランジ
54´ 環状部品
54a 白金表面
56 下被覆部
56´ 有底筒状部品
56a フランジ取付部
61 上外筒
64 上フランジ
64a 白金表面
66 上被覆部
70 皮膜
71 ガスケット
72 締結具
80 本体
81 下外筒
83 下内筒
84 下フランジ
86 下被覆部
90 蓋
91 上外筒
93 上内筒
94 上フランジ
96 上被覆部
100 圧力容器
901 第一形態の圧力容器
902 第二形態の圧力容器
903 第三形態の圧力容器
E 糊代部分
S シール箇所
Claims (2)
- 耐圧耐熱合金からなる外筒と該外筒内に配置される白金族金属又は白金族金属合金からなる内筒とを備える圧力容器において、
前記内筒が、前記外筒の内表面を被覆する被覆部と該被覆部の端部から全周にわたって遠心方向に延設したフランジとを有し、かつ、少なくとも前記フランジで前記外筒に固定されており、
前記外筒の内表面のうち、前記内筒を固定する部分の表面が、白金族金属を含有する皮膜で被覆されており、
前記内筒の前記外筒への固定が、前記内筒の白金族金属元素と前記皮膜の金属元素とが拡散した拡散接合だけによる固定であり、固定具を使用しないことを特徴とする圧力容器。 - 前記内筒が、前記被覆部となる有底筒状部品と前記フランジとなる環状部品とが接合した構造であり、
前記有底筒状部品は、白金からなり、
前記環状部品は、イリジウム、ルテニウム又はイリジウム若しくはルテニウムの少なくとも1種を含む合金からなり、
前記環状部品の前記外筒に固定される部分の表面が、白金表面を有し、
前記皮膜が、白金皮膜であることを特徴とする請求項1に記載の圧力容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010005710U JP3163902U (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 圧力容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010005710U JP3163902U (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 圧力容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3163902U true JP3163902U (ja) | 2010-11-04 |
Family
ID=54875359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010005710U Expired - Lifetime JP3163902U (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 圧力容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3163902U (ja) |
-
2010
- 2010-08-26 JP JP2010005710U patent/JP3163902U/ja not_active Expired - Lifetime
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