JP3163883U - 調理器具 - Google Patents

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啓治 下村
啓治 下村
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【課題】バームクーヘンのような太い層状ロール食品を家庭でも調理可能とする調理器具を提供する。【解決手段】矩形皿状の加熱調理部1と前記加熱調理部1に連結した把手部を備えた調理器具において、加熱調理部1の底面11を中央が深く前後側縁12を浅くした湾曲面に形成し、且つ前後側縁12の一方又は双方に、側縁部分を前後方向に延設して載置部3を設けてなり、薄焼きシートを巻き込んだ中芯部分を載置部上に移しかえて、空いた加熱調理部で薄地シートを調理することを繰り返す。【選択図】図1

Description

本考案は、玉子焼きやバームクーヘン様菓子等の重ね巻き様食品を調理するのに使用する調理器具に関するものである。
食品の調理手法として、フライパンのような焼面を備えた薄型容器状の加熱調理部を備えた器具を使用し、生地を薄焼きにした後これを折り返し、或いは巻いて中芯部分とし、この中芯部分を加熱調理部の一側に寄せ、空いている個所に生地を足して薄焼きにし、更に前記中芯部分を薄焼き上面に移して再度重ね巻きを行うことを順次繰り返し、薄焼きシートの層状ロール体を調理する手段が知られている(玉子焼きの調理方法として周知)。
そしてこのような重ね焼きを行うのに使い易い器具として、特許文献1(実開昭53−3165号公報)には、底面が湾曲している玉子焼き器が示されている。
またフライパンにおいては、特許文献2(実開昭52−48575号公報)に示されている通り、加熱調理部の側方に調理板部を延設した器具が開示されている。
実開昭53−3165号公報。 実開昭52−48575号公報。
ところで前記のような薄焼きシートの層状ロール体を調理する場合、薄焼きシートを巻いた中芯部分が順次太くなると、次の薄焼きシートを調理する範囲が狭くなり、薄焼きシートの大きさが充分にならず、調理できる層状ロール体の大きさは、加熱調理部の大きさに対応する限界がある。
また特許文献2記載の器具のように、加熱調理部外縁に調理板部に中芯部分を載置することも想定できるが、柔らかく折れ曲がり易い中芯部分を調理板部に移行させること自体困難である。
そこで本考案は、太い層状ロール体を容易に調理することができる新規な調理器具を提案したものである。
本考案(請求項1)に係る調理器具は、矩形皿状の加熱調理部と前記加熱調理部の側部に連結した把手部を備えた調理器具において、加熱調理部の底面を中央が深く前後側縁を浅くした湾曲面に形成し、且つ前後側縁の一方又は双方に、側縁部分を前後方向に延設して載置部を設けてなることを特徴とするものである。
而して加熱調理部で所望の生地による薄焼きシートを調理し、前記薄焼きシートをロール状に巻いて中芯部分として、或いはアルミ箔を筒状にして中空の中芯体を別に用意して、前記薄焼きシートを前記中芯体に巻き付けて中芯部分とし、これを浅い底面から載置部に転がすように移動させて加熱調理部を空け、空いた加熱調理部で更に生地を焼き、焼いたシート上に中芯部分を移して更に重ね巻きを行うことを順次繰り返し、所望の太さの層状ロール体(例えば中芯体を利用したバームクーヘン様食品や、棒状玉子焼き)に調理するものである。
特に中芯部分を載置部に容易に移行することができるので、薄焼きシートは中芯部分の太さに関わりなく、常に加熱調理部の全面を使用して調理することができるので、調理できる層状ロール体の大きさ(太さ)は、同一の大きさの加熱調理部を備えた同種器具に比較して格段に大きくすることができる。
また本考案(請求項2)に係る調理器具は、前記の器具において、載置部に、延設方向に直交する方向で載置凹部を形成してなるもので、薄焼き調理時における器具の動揺時にあっても、中芯部分が載置凹部に安定して位置することになる。
また本考案(請求項3)に係る調理器具は、前記の器具において、長尺棒状の把手部を加熱調理部の前後方向に設けてなるもので、薄焼きシートの調理操作(生地を加熱調理部全体に薄く敷き詰める)や、中芯部分への重ね巻き操作が前後方向でなされるので、手の操作が手首の上下動作となり手首のねじれ操作(把手部が左右方向の場合)に比較して操作が容易になる。
本考案の構成は以上のとおりで、層状ロール体の調理が容易にでき、且つ太く調理することができので、家庭でのバームクーヘン等の調理を容易に実現することができる。
本考案の実施形態の全体斜視図。 同使用状態の説明図。
次に本考案の実施形態について説明する。調理器具は基本的に従前の玉子焼き器やフライパンと同様に、加熱調理部1と把手部2を備えると共に、載置部3を付設したものである。
前記加熱調理部1と載置部3は、1枚の薄金属板をプレス加工で一体に形成されるもので、加熱調理部1は、矩形皿状で底面11の中央が深く、前後側縁12を浅くした湾曲面に形成したものである。
載置部3は、前記の加熱調理部1の前後側縁12部分を前後方向に延設して形成したもので、更に載置部3の前後中間には、延設方向に直交する方向で載置凹部31を設けてなる。
把手部2は、長尺棒状であり、加熱調理部1の前後方向、即ち載置部3に基端を連結したものである。
而して前記調理器具で例えばバームクーヘンのような層状ロール体食品を調理するには、調理対象の食品に対応する所望の生地Aを、加熱調理部1に流し入れて加熱し、薄焼きシートBを調理する。そしてアルミ箔を筒状にして中空の中芯体を別に用意して、前記薄焼きシートの上に置き、前記中芯体にして薄焼きシートBをロール状に巻いて中芯部分Cとする(図2ロ)。勿論中芯体を使用せずに、薄焼きシートを直接巻いて、中芯部分Cとしても良い。
次に前記のロール状に巻いた中芯部分Cを、浅い底面から側縁12を越して載置部3の載置凹部31上に転がすように移動させて載置し、加熱調理部1を空ける。
空いた加熱調理部には、再度生地Aを流し込んで薄焼きシートBに調理し、載置部3に置いた中芯部分Cを、薄焼きシートB上に転がすように移し変え(図2ハ)、更に中芯部分Cに薄焼きシートBを重ね巻きし、重ね巻き後に載置部3に移し、更に薄焼きシートBを調理し、重ね巻きを行うことを順次繰り返すと、所望の太さの層状ロール食品(バームクーヘン)に調理することができる。勿論食する際に中芯体をはずことは云うまでもない。
従って常に薄焼きシートBは加熱調理部1の全面を使用して調理することができ、中芯部分Cは、前記の薄焼きシート調理時は載置部3に移動しているので、一つの調理器具で容易に太巻きの層状ロール食品(バームクーヘン)を調理できるものである。
1 加熱調理部
11 底面
12 前後側縁
2 把手部
3 載置部
31 載置凹部

Claims (4)

  1. 矩形皿状の加熱調理部と前記加熱調理部の側部に連結した把手部を備えた調理器具において、加熱調理部の底面を中央が深く前後側縁を浅くした湾曲面に形成し、且つ前後側縁の一方又は双方に、側縁部分を前後方向に延設して載置部を設けてなることを特徴とする調理器具。
  2. 載置部に、延設方向に直交する方向で載置凹部を形成してなる請求項1記載の調理器具。
  3. 長尺棒状の把手部を加熱調理部の前後方向に設けてなる請求項1又は2記載の調理器具。
  4. 加熱調理部及び載置部を、1枚の金属板で一体に形成してなる請求項1乃至3記載の何れかの調理器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7557344B2 (ja) 2020-11-09 2024-09-27 忍 日高 卵焼き用フライパン

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