JP3163756U - 杉間伐材を利用した木質舗装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩道などに敷き詰めることで、二酸化炭素(Co2)の固定化、保水効果、及び杉間伐材の有効利用に資する木質舗装材を提供する。【解決手段】木質ブロック部と基台部とから構成し、木質ブロック部は、正方断面形状を有する杉間伐材を輪切りにして形成される杉ブロック材11に加圧浸透による防腐剤注入処理を施して、これを密着状態で複数連設して構成する。基台部は、杉ブロック材11を連設させるための縦横方向に等間隔に敷設する複数枚の板状基板20A、20Bから構成され、杉ブロック材11の個数に応じて連接可能な長さを有し、幅は杉ブロック材11の一辺の長さより小さい寸法とすることで、隣接される板状基板との間に空間部が形成される構成を有し、木質ブロック部と前記基台部とが、樹脂製の釘によって形成される手段を採用した。【選択図】図1

Description

本考案は、杉間伐材を利用した木質舗装材に関し、詳しくは、歩道などに敷き詰めることで、二酸化炭素(Co2)の固定化、保水効果、及び杉間伐材の有効利用に資する木質舗装材に関するものである。
間伐は、森林の成長過程で密集化する立木を間引くことにより、樹木の光合成促進を図ったり、悪い苗を淘汰して良い苗を選別することで、建築材料等としての価値を高める目的のみならず、林床に太陽光線が届くようにして下草の生育しやすい環境を作り、土壌の流出を防いで土砂災害を防止するなど、人の生活環境を安定させる効果もあり、森林の重要な保育作業といえる。
また、我が国は、1997年に京都で開かれた「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」(Kyoto Protocol to the
United Nations Framework Convention on Climate Change)において、温暖化防止のために森林を活用していくことを決め、先進国として2008年から2012 年の4年間で6%の温室効果ガスを削減することが義務づけられ、そのうちの3.9%分は森林吸収分として計算している。
従って、森林の現状を改善して健康な状態にし、CO2の吸収を活発にして温室効果ガスを減らすことが我が国の急務となっている。また、除伐も森林管理上必要である。そこで、間伐材や間伐材を使用した製品が大量に流通すれば、森林の整備も進み、二酸化炭素の発生も抑制することが可能となることから、間伐材の消費拡大に向けた動きを本格化させ、積極的な間伐材の利用推進を図らなければならない。
しかし、我が国の木材の流通に目を向けると、高度経済成長期以降は海外から安い木材が大量に入ってくるようになったことや、プラスチックやビニール製品等の非木質製品が増えてきたため、国産木材の需要は減る一方であり、特に間伐材のように細く弱い木材は利用価値が低い。さらに、杉の間伐材となると、その利用の途は極めて少ないといえるのが現状である。そこで、杉の間伐材を有効利用するとともに、二酸化炭素(Co2)の固定化などにも資する技術の提案が望まれている。
このような問題に鑑み、現在では、バイオマスエネルギー源、再生紙利用、机などの家具、あるいは割箸などに間伐材が積極的に用いられるようになった。しかし、バイオマスエネルギー源としての利用は、カーボンニュートラルの考えを基調としているため、二酸化炭素の排出抑制や固定化はできない。また、紙、家具、割り箸といった二次的加工に手間やコストがかかるもの、或いは大量利用に向かない利用方法では大幅な温暖化防止への貢献度は低いといえる。
上記問題を解決すべく、従来からも、種々の技術提案がなされている。例えば、伐採現場で発生する伐採樹木を素材とし、伐採現場または舗装現場において樹木を輪切り状にして略円盤状の木質タイルとし、同じく伐採樹木の枝や幹を細かく裁断した木材チップと樹脂とを混練したものを充填材とし、前記タイルを地面または路面に敷き詰め、タイルとタイルの間隙に前記充填材を充填することを特徴とする伐採材による木質ブロック舗装方法がある(特許文献1参照)。しかし、係る技術は、木質タイル間にできた間隙に木材チップと樹脂とを近連して充填する工程が必要となり、作業が煩雑になる。また、伐採現場で加工するものであるため、平坦化を施すためにローラー掛けなども必要となり、本来的に平坦な歩道等に用いることを目的としたものではない。
また、木質チップを耐水性の高い接着剤にて硬化させて柔らかい板状とし、その表面はチップ粒度の粗さにより適度の摩擦力を備え、歩行に快適な弾力性と摩擦力を持つことを特徴とする木質板状ブロック舗装材の提案もある(特許文献2参照)。しかし、係る技術は、木質チップ加工・フレーク加工・接着剤塗布・ホットプレスによる加圧硬化工程など、前述した二次的加工に手間やコストがかかる等の問題を解決するには至っていない。
さらに、透水性と弾性を有する所定形状のブロック部材と、該ブロック部材の表面に固着される所定の形状の圧縮木材からなる表層部材とからなるものであって、一方のブロック部材の表面には縦及び横方向に所定の間隔を存して嵌合スタッドが突設されると共に、所要の嵌合スタッド間にはストッパーピンが突設され、他方の表層部材の裏面には前記縦又は横方向に配列された嵌合スタッドと嵌合する嵌合溝が所要の間隔を存して複数列形成されると共に、該嵌合溝間に前記ストッパーピンと係合する係合孔がストッパーピンと対応して形成されたものであることを特徴とする舗装材の提案もある(特許文献3参照)。しかし、係る技術は、木質ブロック材が縦横方向に其々長手方向に所定の長さを有するため、反りが生じやすく、これを防止するためにはストッパーピンを相当数必要となり、また、板材への製材加工後の木質ブロックを使用しているため、コストや製作の手間がかかるという前記同様の問題を解決するには至っていない。
さらにまた、上向きの外縁と多数の水抜き穴をもつ底部とを備える保持枠に、多数の木材ブロックの芯を上下方向に向けて収容した木製舗装ブロックにおいて、前記保持枠内に丸太材を定寸に切断した多数の丸太ブロックを密接して収容し、該丸太ブロックの下面を保持枠の底部に止め釘により固定したことを特徴とする木製舗装ブロック、及び、上向きの外縁と格子状の底部とを備え、該底部に多数の上向きの止め釘を設けたことを特徴とする、該木製舗装ブロックの保持枠がある(特許文献4参照)。しかし、係る技術は、固定方法が外周を枠体で周設するものであり、本考案とは舗装ブロック形成の技術的手段が異なる。また、枠体内に大きさの異なる木質ブロックを押し込んで形成することを基本としているため、使用状況によっては部分的な欠落するおそれがあり危険である。なお、上向きの釘を使用する請求項2の場合であっても、木質ブロック間に隙間があると抜けやすくなり、係る欠点を回避するには十分な固定法とは考えられない。
特開2006−104906号広報 特開2003−268705号公報 特開平10−325103号公報 実開平5−77304号公報
有限会社ナベ企画ウッドバンクハウス事業部ホームページ(http://www.woodbank-house.net/panel/index.html)
そこで、本考案は、このような問題点に鑑みなされたものであり、歩道などに敷き詰めることで、二酸化炭素(Co2)の固定化、保水効果、及び杉間伐材の有効利用に資する木質舗装材の提供を目的とするものである。
前記目的を達成するため、本考案は、杉の間伐材を利用した木質舗装材であって、木質ブロック部と基台部とから成り、前記木質ブロック部は、一辺が60mmから120mmの範囲内となる正方断面形状を有する杉の間伐材を輪切りにして形成される杉ブロック材に加圧浸透による防腐剤注入処理を施し、該杉ブロック材の上面及び底面が輪状に年輪が現われる方向に密着状態で複数連設して構成され、基台部は、前記杉ブロック材を連設させるための縦方向および横方向に等間隔に敷設する複数枚の板状基板から構成され、該各板状基板は連接する前記杉ブロック材の個数に応じた長さを有し、幅は該杉ブロック材の一辺の長さより小さい寸法とすることで、隣接される板状基板との間に空間部が形成される構成を有し、前記木質ブロック部と前記基台部とが、樹脂製の釘によって該基台部底部から上方に向けて各杉ブロック材に釘打ちされることで形成されることを特徴とする杉の間伐材を利用した木質舗装材とする手段を採用した。
また、本考案は、前記杉ブロック材上面縁部に面取り処理がなされていることを特徴とする杉の間伐材を利用した木質舗装材とする手段を採用することもでき、さらにまた、本考案は、前記杉ブロック材底面縁部に面取り処理がなされていることを特徴とする杉の間伐材を利用した木質舗装材とする手段を採用することもできる。
なお、本書面において、縦方向とは、舗装路面に平行する面を平方面としたときの一辺の方向をいい、これに垂直な他辺方向を横方向というものとする。また、上方とは、舗装面に対して上向きの方向を意味するものとする。
本考案に係る木質舗装材によれば、利用率の低い杉間伐材の有効利用が図られるとともに、間伐材が森林から排出されることで、光合成を促進させることができ、これによって財価の高い木材の育成と、下草の育成による土砂の流出災害など、森林における種々の問題可決を図ることができるという優れた効果を奏する。
また、本考案に係る木質舗装材によれば、木質ブロック部を構成する杉ブロック材一個当たりの寸法を小さく抑えているため、乾燥や保水による伸縮や反り等から影響を受ける外形寸法の変化量を最小限に抑えることができるという優れた効果を奏する。
また、本考案に係る木質舗装材によれば、二酸化炭素(Co2)の固定化を図ることが可能となるため、歩道や公園、あるいは駐車場といった広範な舗装面敷設すれば、温暖化問題にも大きく貢献できるといった優れた効果を奏する。
また、本考案に係る木質舗装材によれば、アスファルトやコンクリートに比べて柔らかいため、歩行者の関節への負担が少なくなり、近年のウォーキングブームに伴って発生している関節炎などの防止や軽減が可能になるという優れた効果を奏する。
また、本考案に係る木質舗装材によれば、アスファルトやコンクリートに比べて太陽光の反射が少ないため、照り返しによる温度上昇を抑制する効果も発揮する。
また、本考案に係る木質舗装材によれば、アスファルトやコンクリートに比べて通水性及び保水性が優れているため、水溜りができにくいという性状を有し、同時に降雨時における低所への雨水流出を低減する保水機能も有するといった優れた効果を奏する。特に、本考案では、杉ブロック材を年輪が現われる面を上面にした構成を採用し、年輪側小口の浸透性の高さを利用している。従って、含水量が飽和状態にならない限り、水が流れ出すということはなく、余程の降水量でない限り、水溜りはできないという極めて優れた効果を発揮する。係る効果は、本来、土壌の流出を防いで土砂災害を防止するという、森林の有する機能と同様であり、雨季に全国各地で生じる水害問題の防止または軽減に資することにもなる。さらにまた、年輪面は滑りにくいため、濡れた舗装面でも安全であり、人の生活環境を安定させるという優れた効果も、前記構成を採用したことによって同時に奏する。
また、本考案に係る木質舗装材によれば、杉ブロック材にクラックが生じた場合でも、通常のクラックは柾目又は板目方向に走るため、上面に大きな段差等はできず、安全であるという優れた効果を奏する。
また、本考案に係る木質舗装材によれば、製材加工時に用いられる機械・器具の加工精度等によって隣接する杉ブロック材の厚さに誤差が生じ、これによって段差部が発生してしまった場合や、磨耗、施工不備、或いは地盤の変化等、何らかの理由により舗装表面に段差が生じた場合でも、杉材は柔らかいため、木工用のサンダーにより研磨して補修することが容易であり、施工性及び保守性に優れる。
本考案に係る木質舗装材の全体構成を示す説明斜視図である。 本考案に係る木質舗装材の全体構成を示す説明平面図である。 本考案に係る木質舗装材の実施形態を示す説明図である。 基台部を構成する板状基板の配置構成を示す説明図である。 本考案に係る木質舗装材の実施形態を示す説明平面図である。 本考案に係る木質舗装材の保守説明図である。
本考案は、木質ブロック部10と、基台部20と、から成り、正方断面形状を有する杉の間伐材を輪切りして形成される杉ブロック材11に加圧浸透による防腐剤注入処理を施し、該杉ブロック材11の上面及び底面が輪状に年輪が現われる方向に密着状態に複数連設して、これを、縦方向および横方向に等間隔に敷設する複数枚の板状基板20A・20Bに、樹脂製の釘30によって釘打ちされることで形成されることを最大の特徴とする。以下、本考案を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本考案に係る木質舗装材1の全体構成を示す説明斜視図であり、図2は、本考案に係る木質舗装材1の全体構成を示す説明平面図である。前記木質ブロック部10は、複数の杉ブロック材11を縦方向及び横方向に連接して構成され、該杉ブロック材11は、一辺x・yが60mmから120mmの範囲内となる正方断面形状を有する杉の間伐材を輪切りにして形成する。人工林の杉の場合、間伐されるものは直径10cmから20cm程度のものが多いため、建築用途に不向きなものとなる範囲内での杉材の有効利用を図るとともに、杉ブロック材11一つ当たりの寸法を小さく抑えることで、乾燥や保水による伸縮や反り等から影響を受ける変化量を最小限に抑えるためである。なお、杉ブロック材11の厚みhについては特に限定されるものではなく、施工する舗装面において同一寸法とすればよい。ただし、厚みtの寸法を薄くし過ぎたり厚く(長く又は高く)し過ぎると反りの問題が生じてくるので、厚みhの寸法を平方面の一辺x・yと近い寸法として、杉ブロック材11の側面形状についてもほぼスクエアに近い形状とすることで反り難くすることが望ましい。
また、杉材は堅木と違い柔らかいため、屋外製品には余り向いていないとされており、屋外使用では腐りやすいので、防腐処理をしないで屋外利用をすれば、早ければ3年程度で腐食を開始してしまい、腐りにくい心材であっても4年程度の耐朽年数しかない。そこで、本考案に係る杉ブロック材11では、加圧注入による防腐剤注入処理を施して、耐用年数の長期化を図っている。杉間伐材は柔らかいがゆえに防腐剤が浸透し易いのでその効果が高く発揮される。本願考案者による過去の実施例では、同処理による杉間伐材を用いた遮音壁が(東北自動車道大谷パーキングでの使用例)(非特許文献1参照)、15年経った現在でも腐食しておらず、高い耐久性が証明されている。具体的には、日本工業規格(JIS)によって定められている木材の加圧式防腐処理方法(JIS-A9002)により行い、使用する防腐剤には、ヒ素やクロムなどの有害金属を含まない銅系の水溶性薬剤、いわゆる銅-アゾール系(CuAz)に属する木材用防腐・防蟻剤タナリス(登録商標)CY等を用いる。
そして、木質ブロック部10は、前記杉ブロック材11を、上面及び底面が輪状に年輪が現われる方向に密着状態で複数連設して構成し、図2・図5に示すように配置する。例えば、杉ブロック材11の一辺xを90mmとした場合、他辺yも90mmであり、16個の杉ブロック材11を用いた図2の縦横4列の態様では、木質ブロック部10の縦横寸法は其々360mmの正方となる。また、縦横を5列の25個使用態様にすれば、縦横寸法は其々450mmの正方となり、尺貫法による定尺寸法物の枠体などに利用する場合などにおいては、施工性を高めることができる。但し、係る寸法は例示であって限定されるものではなく、一辺が60mmから120mmの範囲内となる正方断面形状であればよい。
図4は、基台部20を構成する板状基板20A・20Bの配置構成を示す説明図である。基台部20は、前記杉ブロック材11を連設させるための縦方向および横方向に等間隔に敷設する複数枚の板状基板20A・20Bから構成されており、図4(a)は、杉ブロック材11を縦方向に連設する配置構成を示し、図4(b)は、杉ブロック材11を横方向に連設する配置構成を示している。そして、板状基板20A・20Bの幅は杉ブロック材の一辺の長さより小さい寸法とすることで、隣接される板状基板20A・20Bとの間に、図3・図6に示すような排水用空間部40を形成し、また、隣接される木質舗装材1間に排水用空間部41を形成する。図4(c)は、本考案に係る木質舗装材11を側方から見た正面図である。基台部20は、縦方向の板状基板20Aの厚みtと、横方向の板状基板20Bの厚みtとの合計からなる厚みを有し、これに杉ブロック材11の厚みhを足したものが本考案に係る木質舗装材1の厚み(高さ)Tとなる。
図3は、本考案に係る木質舗装材1の実施形態を示す説明図であり、図5は、本考案に係る木質舗装材1の実施形態を示す説明平面図である。前記木質ブロック部10と前記基台部20は、樹脂製の釘30によって該基台部20底部から上方に向けて各杉ブロック材11に釘打ちされることで、本考案に係る木質舗装材1が形成される。本考案に係る杉ブロック材11は隣接する杉ブロック材11同士が面接触しているので、車や歩行者の荷重や振動で地面と水平方向の力が作用することは少なく、系止用釘にせん断方向の応力はほとんどかからない。しかし、金属釘等では錆び等によって脆くなるため、折れやすくなる。そこで、本考案では、杉ブロック材11の脱落防止を図るため木質ブロック部10と基台部20の係止には樹脂製の釘30を使用する。また、樹脂製とすることで、本考案に係る木質舗装材1が老朽化した場合でも、そのままバイオマス燃料としての利用が可能となっている。
そして、該木質舗装材1は、アンカー50により舗装面の基礎K1または地盤K2に施工される。アンカー50は、位置出し後に基礎となるコンクリート等の基盤に穴開け加工をし、エポキシ系ボンド等の接着剤を用いて固定する。アンカー50に用いられる釘は、調整時にせん断応力がかかることがあるため、ステンレス製又は亜鉛メッキした鋼製釘等を用いることが望ましい。なお、アンカー50に用いられる釘は、木質舗装材1の張り替え時に基礎となるコンクリート等の基盤に残るため、再利用が可能である。
図6は、本考案に係る木質舗装材1の保守説明図である。杉ブロック材11は置き敷きであるため、木質舗装材1の施工後に、該杉ブロック材11の磨耗や破損が合った場合でも、鉛直方向に引き抜けば容易に交換ができる。釘を用いて物理的に固定する構成を採用したのは、メンテナンス性を考慮したものである。また、杉ブロック材11又は木質舗装材1全体の交換時は、図6に示すように、嵌挿時に他の杉ブロック材11と摺動接触する杉ブロック材11の接触面底部に嵌め込み用の面取りCをして嵌入する。
磨耗、施工不備、或いは地盤の変化等、何らかの理由により舗装表面に段差が生じた場合は、木工用のサンダーにより研磨して補修する。本考案に係る木質舗装材1の舗装面は杉材であり柔らかいため、表面に生じた段差も容易に補修可能である。
本考案を、広範な舗装面等に敷設すれば、杉間伐材の有効利用を図りつつ、温暖化問題にも大きく貢献できるといった優れた効果を発揮するため、遊歩道や公園、あるいは駐車場などの舗装面への利用が可能である。また、壁材として利用しても同様の効果が得られるため、産業上利用可能性は高い。
1 木質舗装材
10 木質ブロック部
11 杉ブロック材
20 基台部
20A 板状基板
20B 板状基板
30 樹脂釘
40 排水用空間部
41 排水用空間部
50 アンカー
x 杉ブロック材寸法
X 木質舗装材寸法
y 杉ブロック材寸法
Y 木質舗装材寸法
t 板状基板の厚さ
h 杉ブロック材の厚さ
H 木質舗装材の厚さ
C 面取り
K1 基礎
K2 地盤

Claims (1)

  1. 杉の間伐材を利用した木質舗装材であって、
    木質ブロック部と、
    基台部と、
    から成り、
    前記木質ブロック部は、
    一辺が60mmから120mmの範囲内となる正方断面形状を有する杉の間伐材を輪切りにして形成される杉ブロック材に加圧浸透による防腐剤注入処理を施し、該杉ブロック材の上面及び底面が輪状に年輪が現われる方向に密着状態で複数連設して構成され、
    前記基台部は、前記杉ブロック材を連設させるための縦方向および横方向に等間隔に敷設する複数枚の板状基板から構成され、該各板状基板は、前記杉ブロック材の個数に応じて連接可能な長さを有し、幅は該杉ブロック材の一辺の長さより小さい寸法とすることで、隣接される板状基板との間に空間部が形成される構成を有し、
    前記木質ブロック部と前記基台部とが、樹脂製の釘によって該基台部底部から上方に向けて各杉ブロック材に釘打ちされることで形成されることを特徴とする杉の間伐材を利用した木質舗装材。


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