JP3163478U - 発光ダイオードランプの構造 - Google Patents

Abstract

【課題】ＬＥＤスタータを内蔵でき、ＬＥＤランプの安全性、安定性及び外観を改善し、ＬＥＤランプの放熱効果を強化し、及び光学反射を増し、光線輸出効果を改善したＬＥＤランプを提供する。【解決手段】灯管１、ＬＥＤ光源モジュール２、カバー３及びＬＥＤスタータ４を包含し、該灯管は放熱フィン１１３が成形されたランプシート１１と透光管片で構成され、該ＬＥＤ光源モジュールは回路板２１でランプシートに固定され、且つ回路板の両側に反射板２３が接着され、該カバーは灯管両端に固定され、その内部にＬＥＤスタータが設置される。以上の設置により、ＬＥＤスタータが内蔵されて結合安定性と全体外観が向上され、ならびに放熱フィンにより放熱効果がアップされ、反射板の光学反射効果により光線輸出率がアップされ、また電源線を遮蔽する長所及び効果を有する。【選択図】図３

Description

本考案は一種のＬＥＤランプの構造に係り、特に、ＬＥＤスタータを内蔵でき、ＬＥＤランプの安全性、安定性及び外観を改善し、ＬＥＤランプの放熱効果を強化し、及び光学反射を増し、光線輸出効果を改善したＬＥＤランプに関する。

数十年来の研究と開発により、ＬＥＤの生産技術はすでに非常に進歩し、ＬＥＤは体積が小さく、汚染がなく、エネルギーを節約し、使用寿命が長く、発光効率が良好である等の長所を有するため、広く各領域において運用され、次第に一般の蛍光灯に代わる光源となっている。

図１は周知のＬＥＤランプの構造を示し、それは、長尺状の中空灯管１０を包含する。該灯管１０は透明材料で製造され且つ両端に開口があり、該灯管１０の内部にＬＥＤ光源モジュール２０が設けられている。該ＬＥＤ光源モジュール２０は回路板２０１及び回路板２０１上に大量設置されたＬＥＤ２０２を包含する。灯管１０の両端開口にはそれぞれカバー３０が嵌合されている。この一対のカバー３０にはそれぞれ一対の導電ピン３０１が凸設され、カバー３０の内部には回路板２０１と電気的接続を形成するＬＥＤスタータ４０が設けられている。該ＬＥＤスタータ４０は上述のカバー３０内部に設けられるほか、図２に示されるように、選択的に直接灯管１０内部に設けられてもよい。ただし、図１或いは図２のいずれに示されるものでも、その使用方式はいずれも直接ＬＥＤランプをその導電ピンを一般のランプシート（図示せず）の導電挿入孔に挿入し、電流をＬＥＤスタータに流し、ＬＥＤを駆動して発光させならびに照明効果を発生させる。

しかし、周知のＬＥＤランプの構造は実際には以下のような改善が待たれる問題を有している。
１．結合の安定性が低い：周知のＬＥＤランプのスタータが図１に示されるように両側のカバー内部に設置されると、スタータを内蔵してランプ全体の外観をよくすることができる。しかし、往々にして周知のスタータの体積は大きすぎ、カバー長さをそれに応じて増さねばならず、このために灯管とランプシートの距離が遠くなり過ぎ、灯管の組立と結合の安定性が低くなり、さらには安全性の問題が引き起こされた。
２．外観がよくない：周知のＬＥＤランプのスタータが図２に示されるように灯管内部に設置されると、灯管の組立の安定性不良の問題は免除できるが、灯管は透明材料で製造されるため、直接に外界から灯管内部のスタータが見えてしまい、このためＬＥＤランプの全体の外観が悪くなる。
３．放熱効果不良：ＬＥＤは電流により駆動され、且つＬＥＤの輝度表現と電流の大きさの間には正比例の関係があるため、市場でＬＥＤ照明に対する要求が高くなるにつれ、電流の要求量も大きくなり、このため過多の熱エネルギーを発生する。温度が高くなりすぎると、ＬＥＤの輝度及び色彩が減衰し、さらに周知の灯管には適当な放熱メカニズムがなく、このため容易に放熱効果不良によりＬＥＤ輝度が減衰し、さらにはランプの使用寿命が低くなった。

以上を鑑み、本考案者は、特に周知のＬＥＤランプの構造に対して研究と改良を行ない、良好な構造により上述の問題を改善することを目指し、ならびに長期の研究開発と不断の試験、改良により、終に本考案を創作するに至った。

本考案の目的は、周知のＬＥＤランプに久しく存在する、スタータが形成する結合安定性の低さがもたらす安全性の問題、或いは直接スタータが見えるために外観が悪くなる問題、及び灯管設計不良により放熱効果が上がらないという問題を解決することにある。

本考案は一種のＬＥＤランプの構造を提供し、それは、灯管、ＬＥＤ光源モジュール、カバー及びＬＥＤスタータを包含する。そのうち、該灯管はランプシートと管片で構成され、該ランプシートはアルミ押出し製品で且つ底板が形成され、底板の両側に嵌め溝が設けられて管片との接合に供される。該底板の該ＬＥＤ光源モジュールに向いた表面に一対の、電源線を収容する嵌合溝が設けられ、底板の管片に背向する一側に放射状を呈する放熱フィンが凸設されている。該管片は透明で透光形態とされ、両側に嵌接片が設けられてランプシートの嵌め溝に挿入される。該ＬＥＤ光源モジュールは回路板と複数のＬＥＤを包含し、該回路板は該放熱フィンと反対側の底板表面に固定され且つＬＥＤは管片に向けられている。該カバーはそれぞれ灯管両端に固定され、且つそれぞれ内に凹んだシェルシートとエンドキャップを包含し、該シェルシートに一面が径方向の止め壁が設けられ、該止め壁に複数の貫通孔が設けられ、シェルシートの内部にＬＥＤスタータが設置されている。該ＬＥＤスタータは貫通孔を通る電源線でＬＥＤ光源モジュールの回路板と電気的に接続され、この一対のエンドキャップはそれぞれシェルシートの外側を閉じ且つ導電ピンが設けられ、該導電ピンはそれぞれ貫通孔を通る電源線でＬＥＤスタータに接続される。

上述のＬＥＤランプの構造において、そのうち該シェルシートの止め壁の灯管に向いた一側の壁面に、ランプシートの放熱フィンに対応して位置決めする放射状リブと、管片に対応する円弧形凸部が形成されている。

上述のＬＥＤランプの構造において、そのうち、該ＬＥＤ光源モジュールはその回路板でランプシートの底板表面に固定され、ならびに回路板両側に反射板が接着され、該反射板が嵌合溝と電源線を遮蔽する。

以上の設置により、本考案の構造により、本考案のＬＥＤランプはＬＥＤスタータを収納及び内蔵し、ＬＥＤランプの安全性、安定性及び外観を改善し、ＬＥＤランプの放熱効果を強化し、及び光学反射を増して光線出力効果を改善する長所と効果を達成する。

周知のＬＥＤランプの構造表示図である。 周知の別のＬＥＤランプの構造表示図である。 本考案の立体分解図である。 本考案の立体外観図である。 本考案の組合せ平面表示図である。 図５のＡ−Ａ方向断面図である。

本考案の技術内容、構造特徴、達成する目的を詳細に説明するため、以下に実施例を挙げ並びに図面を組み合わせて説明する。

図３から図６に示されるように、本考案は灯管１、ＬＥＤ光源モジュール２、一対のカバー３及びＬＥＤスタータ４を包含する。

該灯管１はランプシート１１と管片１２で構成され、該ランプシート１１はアルミ押出し製品で且つ底板が形成され、底板の両側に嵌め溝１１１が設けられて管片１２との接合に供される。該底板の該ＬＥＤ光源モジュール２に向いた表面に一対の、電源線３２２を収容する嵌合溝１１２が設けられ、底板の管片１２に背向する一側に放射状を呈する放熱フィン１１３が凸設されている。該管片１２は透明で透光材料で形成され、該管片１２の両側に嵌接片１２１が設けられて、この一対の嵌接片１２１はランプシート１１の嵌め溝１１１に挿入される。

該ＬＥＤ光源モジュール２は回路板２１と該回路板２１上に設置された複数のＬＥＤ２２を包含する。該回路板２１は該放熱フィン１１３と反対側の底板表面に固定され且つＬＥＤ２２は管片１２に向けられ、且つこれらＬＥＤ２２は交錯状に配置され、ＬＥＤ２２が発光する時の光形が交錯現象を有するものとされて、光線輸出効果が改善され及び照明均一度が改善される。該ＬＥＤ光源モジュール２はさらに一対の反射板２３を包含し、この一対の反射板２３は回路板２１がランプシート１１の底板表面に固定された後、直接回路板２１両側に接着され、この一対の反射板２３がランプシート１１の嵌合溝１１２と嵌合溝１１２内の電源線３２２を遮蔽する。

この一対のカバー３はそれぞれ灯管１両端に固定され、且つそれぞれ内に凹んだシェルシート３１とエンドキャップ３２を包含し、該シェルシート３１に一面の径方向の止め壁３１１が設けられ、該止め壁３１１に複数の貫通孔３１２、３１３が設けられ、シェルシート３１の内部に小体積のＬＥＤスタータ４が設置されている。該ＬＥＤスタータの数量はＬＥＤ光源モジュールの規格により決定され、本明細書及び図面では単一ＬＥＤスタータの実施例とされている。該ＬＥＤスタータ４は貫通孔３１２を通る電源線４１でＬＥＤ光源モジュール２の回路板２１と電気的に接続される。該止め壁３１１の灯管１に向いた一側の壁面にはランプシート１１の放熱フィン１１３に対応し位置決めする放射状リブ３１４と、管片１２に対応する円弧形凸部３１５が形成されている。この一対のエンドキャップ３２はそれぞれシェルシート３１外側を被覆し、且つ導電ピン３２１が設けられ、両側の導電ピン３２１はそれぞれ貫通孔３１３を通る電源線３２２でＬＥＤスタータ４に接続され、そのうち一側の導電ピン３２１の電源線３２２はランプシート１１の嵌合溝１１２中に収容される。

以上の設置により、本考案は以下の長所と効果を達成する。
１．ＬＥＤランプの安定性と安全性を強化する：本考案のＬＥＤスタータはコンパクトな特徴を有し、これによりＬＥＤスタータを収容するカバーの体積と長さを縮減でき、これにより灯管とランプシートの間の距離を縮減し、これにより灯管の組立の安定性と使用の安全性を改善できる。
２．ＬＥＤランプの外観を改善する：本考案はＬＥＤスタータがカバー内部に取り付けられ、これにより周知のＬＥＤスタータが直接灯管内部に取り付けられることで外観を悪くする問題を改善し、これによりＬＥＤランプの全体を更にシンプルにし、さらに放熱フィンの放射状造形を組み合わせることで、大幅に全体外観を改善している。
３．放熱効果を改善する：本考案の回路板は直接ランプシートの底板に接着され、これによりＬＥＤが発光しならびに熱を発生する時、この熱が直接ランプシートの底板及びその放熱フィンに伝えられ、ならびにランプシートのアルミ押出し材の有する高い熱伝導係数特性により、ＬＥＤの発光が発生する熱が空気中に放出され、ＬＥＤランプが良好な放熱効果を有するものとされ、ＬＥＤ輝度の減衰を防止できるのみならず、使用寿命を延長できる。
４．光学反射効果をアップし電磁波を遮断する：本考案の回路板の両側にはそれぞれ反射板が接着され、該反射板の設置によりＬＥＤランプの光学反射面積が増され、光線屈折回数が増されて光線輸出効果が改善される。また、この一対の反射板は嵌合溝外側に接着されならびに嵌合溝内の電源線を遮蔽し、これにより電磁波遮断の作用も有する。

総合すると、本考案が開示する技術手段はその出願前には見られず、且つ確実に予期された目的と作用効果を達成し、ゆえに新規性と進歩性を有し、実用新案登録の要件を具備する。

以上述べたことは、本考案の実施例にすぎず、本考案の実施の範囲を限定するものではなく、本考案の実用新案登録請求の範囲に基づきなし得る同等の変化と修飾は、いずれも本考案の権利のカバーする範囲内に属するものとする。

１ 灯管 １０ 灯管
１１ ランプシート １１１ 嵌め溝
１１２ 嵌合溝 １１３ 放熱フィン
１２ 管片 １２１ 嵌接片
２ ＬＥＤ光源モジュール ２０ ＬＥＤ光源モジュール
２１ 回路板 ２２ ＬＥＤ
２３ 反射板
３ カバー ３０ カバー
３１ シェルシート ３１１ 止め壁
３１２、３１３ 貫通孔
３１４ リブ ３１５ 凸部
３２ エンドキャップ
３２１ 導電ピン ３２２ 電源線
４ ＬＥＤスタータ ４０ ＬＥＤスタータ
４１ 電源線

Claims (3)

1. 発光ダイオードランプの構造において、灯管、ＬＥＤ光源モジュール、カバー及びＬＥＤスタータを包含し、
   該灯管はランプシートと管片で構成され、該ランプシートはアルミ押出し製品で且つ底板が形成され、底板の両側に嵌め溝が設けられて該管片との接合に供され、該底板の該ＬＥＤ光源モジュールに向いた表面に一対の、電源線を収容する嵌合溝が設けられ、該底板の該管片に背向する一側に放射状を呈する放熱フィンが凸設され、該管片は透明で透光形態とされ、両側に嵌接片が設けられてランプシートの嵌め溝に挿入され、
   該ＬＥＤ光源モジュールは回路板と複数のＬＥＤを包含し、該回路板は該放熱フィンと反対側の該底板表面に固定され且つ該ＬＥＤは該管片に向けられ、
   該カバーは該灯管両端にそれぞれ固定され、且つそれぞれ内に凹んだシェルシートとエンドキャップを包含し、該シェルシートに径方向の止め壁が設けられ、該止め壁に複数の貫通孔が設けられ、シェルシートの内部に該ＬＥＤスタータが設置され、
   該ＬＥＤスタータは貫通孔を通る電源線で該ＬＥＤ光源モジュールの回路板と電気的に接続され、この一対のエンドキャップはそれぞれ該シェルシートの外側を閉じ且つ導電ピンが設けられ、該導電ピンはそれぞれ貫通孔を通る電源線で該ＬＥＤスタータに接続されることを特徴とする、発光ダイオードランプの構造。
2. 請求項１記載の発光ダイオードランプの構造において、該シェルシートの止め壁の該灯管に向いた一側の壁面に、該ランプシートの放熱フィンに対応しそれを位置決めする放射状リブと、該管片に対応する円弧形凸部が形成されたことを特徴とする、発光ダイオードランプの構造。
3. 請求項１記載の発光ダイオードランプの構造において、該ＬＥＤ光源モジュールはその回路板で該ランプシートの底板表面に固定され、ならびに該回路板の両側に反射板が接着され、該反射板により該嵌合溝と電源線が遮蔽されることを特徴とする、発光ダイオードランプの構造。

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