JP3163476U - 重量物と軽量物とを分離する分離装置 - Google Patents

重量物と軽量物とを分離する分離装置 Download PDF

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Abstract

【課題】風力式廃棄物選別装置において、重量物と軽量物の分離能を向上させることができる分離装置を提供する。【解決手段】風力式廃棄物選別装置は、主に重量物を後方へ搬送するベルトコンベアC1、C2、主に軽量物を前方へ搬送する空気が放出される空気放出口B1、B2を有し、C2の前方端部が、C1の前方端部よりも前方に配置され、C1とC2が上下方向で重なって配置される。C2の長さはC1よりも長く、C2の後方端部が、C1の後方端部よりも前方に配置される。重量物と軽量物を含む被分離物が投入口から投入され、C1へ落下中の又は落下した主に軽量物がB1からの空気により前方へ搬送され、C1によって主に重量物が後方へ搬送され、C1からC2へ落下中の又は落下した主に軽量物がB2からの空気により前方へ搬送され、C1から落下した主に重量物がC2によって後方へ搬送され、軽量物が軽量物排出口から、重量物が重量物排出口からそれぞれ排出される。【選択図】図2

Description

本考案は、重量物と軽量物とを分離する分離装置に関し、特に、多段に配置した搬送手段を使用して、重量物と軽量物との分離能を向上させることができる風力式廃棄物選別装置に関する。
大量生産、大量消費に伴って排出される廃棄物は増加し、環境への悪影響が社会問題となり、家庭から排出される廃棄物の多くの部分を占める容器包装廃棄物の減量化と再資源化を促進するために、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律(容器包装リサイクル法)が制定され、資源の有効利用、環境負荷の少ない循環型社会の構築のため、分別廃棄、分別収集、再商品化が推進されている。
例えば、家庭から排出される廃棄物のうち、金属類、ガラス瓶、ペットボトル等は製品の原材料として再利用される。また、廃棄物のうち、容器、包装等の廃プラスチック等の可燃物は、破砕、乾燥、圧縮成形され廃棄物固形燃料(RDF:Refuse Derived Fuel)として有効利用される。
一般に、各自治体によって指定された種類別に分別して廃棄物は排出するよう指導されているが、通常、家庭から排出される廃棄物は、分別が不十分な場合が多く、可燃物中に金属、ガラス等の重量物を不燃物として含んだり、逆に、不燃物中に容器、包装等の紙、合成樹脂フィルム等の軽量物を可燃物として含んだりしている。
廃棄物を有効に再利用するためには、その利用目的に適合しない廃棄物を含まないように、分類、分離して、再利用しようとする目的物を単独で取出すことが望ましいが、理想的に目的物のみを単独で取出すことは一般的に困難である。これまでに、廃棄物の分類、分離、回収のために、例えば、風力分離装置、振動分離装置、風力と振動を併用した分離装置、磁性金属を分離する磁気分離装置等の各種の装置が開発されている。
処理対象物に空気を吹き付けて軽量物を飛散させることによって重量物と軽量物を分離する風力分離装置に関する報告はこれまで多数なされており、例えば、「風力選別装置」と題する後記の特許文献1には、次の記載がある。
上部側に被選別物を投入する投入口を有する風洞ハウジングと、該風洞ハウジングの内部にその長手方向に沿って配設される搬送手段と、前記投入口に対して前記搬送手段の被選別物搬送方向下流側の位置に配設され、前記搬送手段の被選別物搬送方向上流側へ向けて前記風洞ハウジングの内部に風を送る送風手段と、前記風洞ハウジングの下部側であって前記搬送手段の被選別物搬送方向上下流側の位置に配設され、選別された被選別物を排出する排出口とをそれぞれ備えた風力選別機を2段にわたって配置し、1段目の風力選別機で前記風洞ハウジング内に投入された被選別物中の異物を分離し、2段目の風力選別機で前記風洞ハウジング内に投入されかつ異物が除去されている被選別物を重量物と軽量物とに分離するように構成している。また、前記1段目の風力選別機が前記2段目の風力選別機の上方に配置され、前記1段目の風力選別機の風洞ハウジングに設けられた前記搬送手段の被選別物搬送方向上流側の排出口が前記2段目の風力選別機の風洞ハウジングに設けられた投入口と連通していることが好ましい。
処理対象物に空気を吹き付け風圧により軽量物を飛散させることによって重量物と軽量物を分離、回収する風力分離装置は、その構成が比較的、単純ではあるが、重量物と軽量物が絡みあったり、重なっていたりしている場合や、風圧が重量物によって遮蔽されている場合には、軽量物が風圧によって飛散し難くなり、重量物が軽量物と一緒に回収されるため、重量物と軽量物の分離能が十分でないという問題があった。
なお、特許文献1に記載の風力選別装置は、異物、重量物及び軽量物を選別分離することを目的としており、1段目の風力選別機において被選別物中の異物が分離され第1の被出口に排出され、2段目の風力選別機において、異物が除去された後の被選別物が重量物と軽量物とに分離され、重量物が第3の排出口に排出され、軽量物が第4の排出口に排出されるように構成されている。
即ち、特許文献1に記載の風力選別装置は、1段目の風力選別機で、重量側に被選別物中の異物を、軽量側に被選別物中のプラスチックごみを排出し、2段目の風力選別機で、異物が除去された後の被選別物中のプラスチックごみを重量物と軽量物に分離するものである。
特許文献1に記載の風力選別装置では、1段目の風力選別機で異物とされた重量物は、第1の被出口に排出されてしまうので、2段目の風力選別機で更に選別を受けることがないため、特許文献1に記載の風力選別装置を、一般の処理対象物中の重量物と軽量物の分離に適用しても、1段目の風力選別機で異物とされた重量物に混在した軽量物は、2段目の風力選別機では分離されることがないため、一般の処理対象物中の重量物と軽量物の分離を分離能よく行うことができず、重量物と軽量物の分離能は十分なものではないという問題がある。
本考案は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、多段に配置した搬送手段を使用して、重量物と軽量物との分離能を向上させることができる特に風力式廃棄物選別装置としての分離装置を提供することにある。
即ち、本考案は、相対的に重量の異なる重量物及び軽量物を含む被分離物が投入される投入口と、主として軽量物を前方に搬送するように配置され、気体を前記前方に放出する第1及び第2の気体放出口と、主として重量物を後方へ搬送するように、前記前方から前記後方へ移動可能に構成された第1、第2の搬送手段とを備えた装置本体部を有し、前記第1の搬送手段が前記投入口の出口の下方、前記第2の搬送手段が前記第1の搬送手段の下方にそれぞれ配置され、前記第2の搬送手段の前記前方の端部が、前記第1の搬送手段の前記前方の端部よりも前記前方に配置され、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段が上下方向で重なって配置され、前記出口から前記第1の搬送手段へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物が、前記第1の気体放出口から放出された前記気体によって、前記前方へ搬送され、前記出口から前記第1の搬送手段へ落下した重量物を主とする分離物が、前記第1の搬送手段によって前記後方へ搬送され、前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物が、前記第2の気体放出口から放出された前記気体によって、前記前方へ搬送され、前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ落下した重量物を主とする分離物が、前記第2の搬送手段によって、前記後方へ搬送されるように構成することによって、重量物と軽量物とが分離される、重量物と軽量物とを分離する分離装置に係わるものである。
本考案は、相対的に重量の異なる重量物及び軽量物を含む被分離物が投入される投入口と、主として軽量物を前方に搬送するように配置され、気体を前記前方に放出する第1及び第2の気体放出口と、主として重量物を後方へ搬送するように、前記前方から前記後方へ移動可能に構成された第1、第2の搬送手段とを備えた装置本体部を有し、前記第1の搬送手段が前記投入口の出口の下方、前記第2の搬送手段が前記第1の搬送手段の下方にそれぞれ配置され、前記第2の搬送手段の前記前方の端部が、前記第1の搬送手段の前記前方の端部よりも前記前方に配置され、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段が上下方向で重なって配置され、前記出口から前記第1の搬送手段へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物が、前記第1の気体放出口から放出された前記気体によって、前記前方へ搬送され、前記出口から前記第1の搬送手段へ落下した重量物を主とする分離物が、前記第1の搬送手段によって前記後方へ搬送され、前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物が、前記第2の気体放出口から放出された前記気体によって、前記前方へ搬送され、前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ落下した重量物を主とする分離物が、前記第2の搬送手段によって、前記後方へ搬送されるように構成することによって、重量物と軽量物とが分離されるので、前記第1、第2の気体放出口から放出された前記気体、及び、前記第1、第2の搬送手段によって、前記被分離物は、多段階で重量物と軽量物とに効率よく分離、選別され、重量物と軽量物の分離能を向上させることができる特に風力式廃棄物選別装置としての分離装置を提供することができる。
本考案の実施の形態における、風力式廃棄物選別装置の主要部の構成を説明する図ある。 同上、風力式廃棄物選別装置による重量物と軽量物の分離を説明する図である。 同上、振動手段を有する風力式廃棄物選別装置の主要部の構成を説明する図である。
本考案の分離装置では、前記第1、第2の搬送手段の少なくとも1つの前記後方の端部から落下する重量物を主とする分離物を受入れるように設けられた重量物排出口と、前記第2の搬送手段の前記前方の端部の下方に設けられ、軽量物を主とする分離物を受入れるように設けられた軽量物排出口とを有する構成とするのがよい。このような構成によれば、前記第1、第2の気体放出口から放出された前記気体、及び、前記第1、第2の搬送手段によって、前記被分離物は、多段階で重量物と軽量物に分離、選別され、前記重量物排出口から回収された重量物、前記軽量物排出口から回収された軽量物をそれぞれ再資源として使用することができる分離装置を提供することができる。
また、前記第2の搬送手段の長さが前記第1の搬送手段よりも長い構成とするのがよい。このような構成によれば、前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ落下した前記被分離物を、複雑な構成を採用することなく、重量物と軽量物により効率よく分離、選別することができ、重量物と軽量物の分離能をより向上させることができる分離装置を提供することができる。
また、前記第2の搬送手段の前記後方の端部が、前記第1の搬送手段の前記後方の端部よりも前記前方に配置された構成とするのがよい。このような構成によれば、前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ落下した前記被分離物を、複雑な構成を採用することなく、また、装置の水平方向での全長を増大させることなく、重量物と軽量物により効率よく分離、選別することができ、重量物と軽量物の分離能をより向上させることができる分離装置を提供することができる。
また、前記装置本体部は、主として重量物を後方へ搬送するように可動に構成され、前記第2の搬送手段の下方に順次配置された第nの搬送手段(但し、n=3、4、…)、及び、主として軽量物を前方に搬送するように、前記第(n−1)の搬送手段と前記第nの搬送手段の間に配置され、前記気体を前記前方に放出する第nの気体放出口(但し、n=3、4、…)を有し、前記第nの搬送手段の前記前方の端部が、前記第(n−1)の搬送手段の前記前方の端部よりも前記前方に配置され、前記第(n−1)の搬送手段と前記第nの搬送手段が上下方向で重なって配置され、前記第(n−1)の搬送手段から前記第nの搬送手段へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物が、前記第nの気体放出口から前記前方へ放出された前記気体によって、前記前方へ搬送され、前記第(n−1)の搬送手段から前記第nの搬送手段へ落下した重量物を主とする分離物が、前記第nの搬送手段によって、前記後方へ搬送されるように構成されるのがよい。このような構成によれば、前記第(n−1)、第nの気体放出口から放出された前記気体、及び、前記第(n−1)、第nの搬送手段によって、前記被分離物は、多段階で重量物と軽量物に効率よく分離、選別され、重量物と軽量物の分離能を向上させることができる分離装置を提供することができる。
また、第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)の少なくとも1つの前記後方の端部から落下する重量物を主とする分離物を受入れるように設けられた重量物排出口と、前記第1の搬送手段の前記前方の端部の下方に設けられ、軽量物を主とする分離物を受入れるように設けられた軽量物排出口とを有する構成とするのがよい。このような構成によれば、多段階で重量物と軽量物に分離、選別され、前記重量物排出口から回収された重量物、前記軽量物排出口から回収された軽量物をそれぞれ再資源として使用することができる分離装置を提供することができる。
また、前記第nの搬送手段の長さが前記第(n−1)の搬送手段よりも長い構成とするのがよい。このような構成によれば、前記第(n−1)の搬送手段から前記第nの搬送手段へ落下した前記被分離物を、複雑な構成を採用することなく、重量物と軽量物により効率よく分離、選別することができ、重量物と軽量物の分離能をより向上させることができる分離装置を提供することができる。
また、前記第nの搬送手段の前記後方の端部が、前記第(n−1)の搬送手段の前記後方の端部よりも前記前方に配置された構成とするのがよい。このような構成によれば、前記第(n−1)の搬送手段から前記第nの搬送手段へ落下した前記被分離物を、複雑な構成を採用することなく、また、装置の水平方向での全長を増大させることなく、重量物と軽量物により効率よく分離、選別することができ、重量物と軽量物の分離能をより向上させることができる分離装置を提供することができる。
また、前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)はそれぞれ、直線状の周回部と半円状の周回部からなる無端周回体を有し、この無端周回体の周回によって、主として重量物を前記後方へ搬送するように構成されるのがよい。このような構成によれば、複雑な構成を採用することなく重量物と軽量物を分離、選別することができる分離装置を提供することができる。
また、前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)はそれぞれ、主として重量物を前記後方へ搬送するように構成されたベルトコンベアである構成とするのがよい。このような構成によれば、複雑な構成を採用することなく重量物と軽量物を分離、選別することができる分離装置を提供することができる。
また、前記装置本体部を振動させる振動手段を有し、この振動手段による振動力が前記装置本体部に印加され、前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)の搬送面の上で、主として重量物が前記後方へ移動するように、前記振動力によって前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)が振動するように構成されるのがよい。このような構成によれば、前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)に加えられる前記振動力による振動によって、重複した又は絡み合った状態の重量物と軽量物が分離される可能性が大きくなり、重量物が前記後方へ搬送されていき、複数の前記気体放出口から放出された気体、及び、前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)によって、前記被分離物が多段階で重量物と軽量物に分離、選別されるため、重量物と軽量物を効率よく分離、選別することができ、重量物と軽量物の分離能をより向上させることができる分離装置を提供することができる。
また、前記振動手段は、質量及び形状が同一である第1及び第2の不均衡重錘を備え、前記第1の不均衡重錘が第1の回転軸に固定され、前記第2の不均衡重錘が第2の回転軸に固定され、前記第1の不均衡重錘と前記第2の不均衡重錘とが、逆方向に同一の速度で回転するように構成されるのがよい。このような構成によれば、複雑な構成を採用することなく重量物と軽量物を分離、選別することができる分離装置を提供することができる。
なお、本考案において、「被分離物」は、相対的に重量の異なる重量物と軽量物を含むものであり、風力式廃棄物選別装置の投入口に投入される分離対象物を意味する。「分離物」は、風力式廃棄物選別装置を構成する気体放出口から放出される気体の流れ、及び、搬送手段によって、被分離物が分離された後のものであり、重量物を主とする分離物、軽量物を主とする分離物を意味する。
また、「後方」は、重量物を主とする分離物が、ベルトコンベア等の搬送手段によって、搬送されて行く方向(x軸の負方向)を意味し、「前方」は、「後方」の反対方向を意味するものとし、軽量物を主とする分離物が、空気放出口から放出された空気によって、搬送されていく方向(x軸の正方向)を意味する。以下の各図に示す水平(x軸)の正方向が前方の方向であり、水平の負方向が後方の方向である。また、「z方向」は、xy面に垂直な方向である。
また、「搬送手段の幅」は、z方向におけるベルトコンベア等の搬送手段の幅である。「搬送手段の長さ」は、搬送手段の搬送面のx方向における長さであり、複数の軸部材を周回し、直線状周回部及び半円状周回部からなる周回軌道に沿って周回移動する無端周回体の直線状周回部のx方向における長さである。例えば、搬送手段がベルトコンベアである場合、ベルトコンベアの搬送面のx方向における長さである。
また、「重量物」とは、主として、ベルトコンベア等の搬送手段によって、後方へ搬送され下方に落下していくものを意味し、「軽量物」とは、主として、気体放出口から放出される気体によって、前方へ搬送されていくものを意味するものとする。例えば、軽量物は、木材片、紙片に限るものではなく、金属粉末、金属片、金属箔を含むものとする。
次に、図面を参照しながら、本考案による風力式廃棄物選別装置について詳細に説明するが、本考案は以下の実施の形態に限定されるものではない。
[実施の形態]
本実施の形態における搬送手段は、複数の軸部材を周回し、直線状及び半円状周回部を有する周回軌道に沿って周回移動する無端周回体を有し、無端周回体は、直線状周回部を搬送面として、主に重量物を後方に搬送するものであり、搬送手段は、例えば、ベルトコンベアであり、無端周回体は、例えば、強化ゴム、強化布等からなる無端ベルトである。
また、本実施の形態では、気体放出口から放出される気体によって、主に軽量物が前方に搬送されるが、気体としては、例えば、空気、或いは、窒素等を使用することができる。
以下の説明では、搬送手段としてベルトコンベアを、気体として空気を使用する例にとって説明する。
図1は、本実施の形態における風力式廃棄物選別装置の主要部の構成を説明する図ある。図1(A)は主要部であるスクリーン本体の一部断面図を含む正面図、図1(B)はスクリーン本体の一部断面図を含む右側断面図である。
図2は、本実施の形態における風力式廃棄物選別装置による重量物(Wh)と軽量物(Wl)の分離、選別を説明する図である。図2では、図示を簡略するため、装置本体部のうち要部である、投入口、第1、第2のベルトコンベアC1、C2、第1、第2の空気放出口B1、B2、重量物(Wh)排出口、軽量物(Wl)排出口のみを示している。
図1、図2に示すように、風力式廃棄物選別装置の主要部である装置本体部は、投入用コンベアによって搬送され、投入口(投入シュート)から投入された被分離物に含まれる重量物(Wh)と軽量物(Wl)を分離、選別して、重量物(Wh)排出口と軽量物(Wl)排出口へ排出するためのものである。
装置本体部は、架台部に保持されており、重量物排出口から排出された重量物を主とする分離物、軽量物排出口から排出された軽量物を主とする分離物はそれぞれ、装置本体部の下方に配置された重量物(Wh)用容器、軽量物(Wl)用容器へ回収される。
図1、図2に示す装置本体部の投入口には、相対的に重量の異なる重量物と軽量物が混在している被分離物が投入される。この投入口の下方には、第1のベルトコンベアC1、第2のベルトコンベアC2が配置されており、第1、第2のベルトコンベアC1、C2の搬送面上で、主として重量物が後方へ搬送されるように、第1、第2のベルトコンベアC1、C2はそれぞれ、ギャードモータによって右回転駆動されている。
第1、第2のベルトコンベアC1、C2の走行速度は、同一としてもよし、異なるようにしてもよい。また、第1、第2のベルトコンベアC1、C2の搬送面がそれぞれ水平に対し傾斜しているようにしてもよい。前方から後方に向けて重量物がその自重で落下するように、第1、第2のベルトコンベアC1、C2の搬送面に傾斜を持たせておけば、効率よく重量物を重量物排出口に導くことができる。
図1、図2に示すように、第2のベルトコンベアC2の長さは第1のベルトコンベアC1よりも長く、第1のベルトコンベアC1と第2のベルトコンベアC2が上下方向で重なって配置され、第2のベルトコンベアC2の後方の端部が、第1のベルトコンベアC1の後方の端部よりも前方に配置され、第2のベルトコンベアC2の前方の端部が、第1のベルトコンベアC1の前方の端部よりも前方に配置されている。
第1のベルトコンベアC1の幅は、投入口から落下してくる被分離物の全体を受入れるように、投入口の出口のz方向の幅以上であればよい。第1のベルトコンベアC1の長さは、投入口の出口のx方向の長さ以上であればよい。第2のベルトコンベアC2の幅は、第1のベルトコンベアC1から落下してくる被分離物の全体を受入れるように、第1のベルトコンベアC1の幅以上であればよい。
また、図1、図2に示すように、投入口と第1のベルトコンベアC1の間に第1の空気放出口B1、第1のベルトコンベアC1と第2のベルトコンベアC2の間に第2の空気放出口B2がそれぞれ、空気放出口から放出される空気によって、主に軽量物を前方へ搬送するように、配置されている。送風口から送風された空気は、第1、第2の空気放出口B1、B2から装置本体部の内部に導かれ、多孔性壁を介して外部へ排出されていく。
第1、第2の空気放出口B1、B2はそれぞれ、細長い矩形放出口を有している。第1の空気放出口B1は、投入口から落下しz方向に存在する被分離物の全体に空気が衝突するような長辺を有し、第2の空気放出口B2は、第1のベルトコンベアC1から落下し、z方向に存在する被分離物の全体に空気が衝突するような長辺を有している。
第1、第2の空気放出口B1、B2からそれぞれ前方に放出される空気の圧力が、互いに異なるように設定してもよい。例えば、第1の空気放出口B1 から前方に放出される空気の圧力を、第2の空気放出口B2から前方に放出される空気の圧力よりも大きくする。第1の空気放出口B1から前方に放出される空気の圧力をより大きくしておけば、第1の空気放出口B1から前方に放出される空気によって、投入口から落下してくる被分離物中の、より多くの軽量物を前方に飛散させることができ、第1のベルトコンベアC1へ軽量物が落下した後、第2のベルトコンベアC2へ軽量物と一緒に重量物が落下していく量が少なくなるので、第2の空気放出口B2から前方に放出される空気の圧力を小さくすることができる。
図1、図2に示すように、投入口から第1のベルトコンベアC1へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物は、第1の空気放出口B1から前方へ放出された空気によって、前方へ搬送され、また、投入口から第1のベルトコンベアC1へ落下した重量物を主とする分離物は、第1のベルトコンベアC1によって後方へ搬送される。
第1の空気放出口B1から前方へ放出された空気によって、比較的軽い重量物が単独で、或いは、軽量物と一緒に前方へ搬送され、第1のベルトコンベアC1から第2のベルトコンベアC2へ落下していくと、第1のベルトコンベアC1から第2のベルトコンベアC2へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物は、第2の空気放出口B1から前方へ放出された空気によって、前方へ搬送され、また、第1のベルトコンベアC1から第2のベルトコンベアC2へ落下した重量物を主とする分離物は、第2のベルトコンベアC2によって、後方へ搬送される。
以上のようにして、第1、第2の空気放出口、及び、第1、第2のベルトコンベアを使用する構成によって、多段階で主に軽量物が、後方から前方へ搬送され、軽量物排出口へと排出され、2段階で主に重量物が前方から後方へ搬送され、重量物排出口へと排出され、多段階で被分離物が重量物と軽量物に高効率で、分離能よく分離、選別されることになる。
図1、図2に示す例では、第2のベルトコンベアC2の長さが、第1のベルトコンベアC1よりも長く、第2のベルトコンベアC2の後方の端部が、第1のベルトコンベアC1の後方の端部よりも前方に配置されているが、本考案では、第2のベルトコンベアC2の前方の端部が、第1のベルトコンベアC1の前方の端部よりも前方に配置されており、第1のベルトコンベアC1と第2のベルトコンベアC2が上下方向で重なって配置されており、重量物排出口が第1、第2のベルトコンベアC1、C2の少なくとも1つの後方の端部から落下する重量物を主とする分離物を受入れるように設けられていればよく、次のような構成とすることもできる。
例えば、第2のベルトコンベアC2が、第1のベルトコンベアC1が同じ長さを有し、第2のベルトコンベアC2の後方の端部が、第1のベルトコンベアC1の後方の端部よりも前方に配置されていていてもよい。また、第2のベルトコンベアC2の長さが第1のベルトコンベアC1よりも長く、第2のベルトコンベアC2の後方の端部が、第1のベルトコンベアC1の後方の端部とx方向で同じ位置にあってもよいし、第2のベルトコンベアC2の後方の端部が、第1のベルトコンベアC1の後方の端部より後方にあってもよい。
第2のベルトコンベアC2の長さが第1のベルトコンベアC1よりも長く、第2のベルトコンベアC2の後方の端部が、第1のベルトコンベアC1の後方の端部より後方にある場合には、第1のベルトコンベアC1の前方及び後方の端部において、第1のベルトコンベアC1から重量物を主とする分離物が落下していく。
このような場合、第1のベルトコンベアC1の前方の端部において、第1のベルトコンベアC1から第2のベルトコンベアC2へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物は、第2の空気放出口B2から前方へ放出された空気によって、前方へ搬送されていく。また、第1のベルトコンベアC1の前方の端部において、第1のベルトコンベアC1から第2のベルトコンベアC2へ落下した重量物を主とする分離物は、第2のベルトコンベアC2によって、後方へ搬送されていく。
また、第1のベルトコンベアC1の後方の端部において、第1のベルトコンベアC1から第2のベルトコンベアC2へ重量物と一緒に落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物は、第2の空気放出口B2から前方へ放出された空気によって、前方へ搬送されていく。また、第1のベルトコンベアC1の後方の端部において、第1のベルトコンベアC1から第2のベルトコンベアC2へ落下した重量物を主とする分離物は、第2のベルトコンベアC2によって、後方へ搬送されていく。
以上で説明した装置本体部では、2段に配置した第1、第2のベルトコンベアC1、C2、第1、第2の空気放出口B1、B2を使用する構成としたが、次に説明するように、多段に配置したベルトコンベアを使用する構成とすることもできる。
第2のベルトコンベアの下方に順次配置された第nのベルトコンベアCn(但し、n=3、4、…、N)、第nの空気放出口Bn(但し、n=3、4、…、N)を有する構成とすることもできる。Nは3以上の任意の整数である。第nの空気放出口Bnは、第(n−1)のベルトコンベアCn-1と第nのベルトコンベアCnの間に配置され、第nの空気放出口Bnから放出される空気によって、ベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnへ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物が前方に搬送されるように配置される。
第nのベルトコンベアCnの長さは、第(n−1)ベルトコンベアCn-1よりも長く、第(n−1)ベルトコンベアCn-1と第nのベルトコンベアCnが上下方向で重なって配置されている。第nのベルトコンベアCnの後方の端部は、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の後方の端部よりも前方に配置され、第nのベルトコンベアCnの前方の端部は、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の前方の端部よりも前方に配置されている。第nのベルトコンベアCnの幅は、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から落下してくる被分離物の全体を受入れるように、第1のベルトコンベアCn-1の幅以上であればよい。
第(n−1)の空気放出口Bn-1から前方へ放出された空気によって、比較的軽い重量物が単独で、或いは、軽量物と一緒に合い前方へ搬送され、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnへ落下していくと、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnへ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物は、第nの空気放出口Bnから前方へ放出された空気によって、前方へ搬送される。第(n−1)のベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnに落下した重量物を主とする分離物は、第nのベルトコンベアCnによって後方へ搬送される。
第NのベルトコンベアCNの前方の端部の下方に、軽量物排出口が設けられ、第NのベルトコンベアCNの後方の端部の下方に、重量物排出口が設けられる。
なお、第nのベルトコンベアCn(但し、n=3、4、…、N)の走行速度は、同一としてもよし、それぞれ異なるようにしてもよい。また、第nのベルトコンベアCn(但し、n=3、4、…、N)の搬送面がそれぞれ水平に対し傾斜しているようにしてもよい。前方から後方に向けて重量物がその自重で落下するように、第nのベルトコンベアCn(但し、n=3、4、…、N)の搬送面に傾斜を持たせておけば、効率よく重量物を重量物排出口に導くことができる。
また、第nの空気放出口Bn(但し、n=3、4、…、N)からそれぞれ前方に放出される空気の圧力が、互いに異なるように設定してもよい。例えば、第(n−1)の空気放出口Bn-1から前方に放出される空気の圧力を、第nの空気放出口Bnから前方に放出される空気の圧力よりも大きくする。第(n−1)の空気放出口Bn-1から前方に放出される空気の圧力をより大きくしておけば、第(n−1)の空気放出口Bn-1から前方に放出される空気によって、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnへ落下してくる被分離物中の、より多くの軽量物を前方に飛散させることができ、第nのベルトコンベアCnへ軽量物が落下した後、第(n+1)のベルトコンベアCn+1へ軽量物と一緒に重量物が落下していく量が少なくなるので、第(n+1)の空気放出口Bn+1から前方に放出される空気の圧力を小さくすることができる。
以上で説明した、3段以上の多段に配置したベルトコンベアを使用する構成によって、重量物と軽量物をより高効率で、分離能よりよく分離、選別することができる。
なお、以上で説明した構成において、第nのベルトコンベアCnの前方の端部が、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の前方の端部よりも前方に配置されており、第(n−1)のベルトコンベアCn-1と第nのベルトコンベアCnが上下方向で重なって配置されており、重量物排出口が第nのベルトコンベアCn(n=1,2,…、N)の少なくとも1つの後方の端部から落下する重量物を主とする分離物を受入れるように設けられていればよく、次のような構成とすることもできる。
例えば、第nのベルトコンベアC2が、第(n−1)のベルトコンベアCn-1が同じ長さを有し、第nのベルトコンベアC2の後方の端部が、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の後方の端部よりも前方に配置されていていてもよい。また、第2のベルトコンベアC2の長さが第(n−1)のベルトコンベアCn-1よりも長く、第nのベルトコンベアC2の後方の端部が、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の後方の端部とx方向で同じ位置にあってもよいし、第nのベルトコンベアCnの後方の端部が、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の後方の端部より後方にあってもよい。
第nのベルトコンベアCnの長さが第(n−1)のベルトコンベアCn-1よりも長く、第nのベルトコンベアCnの後方の端部が、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の後方の端部より後方にある場合には、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の前方及び後方の端部において、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から重量物を主とする分離物が落下していく。
このような場合、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の前方の端部において、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnへ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物は、第nの空気放出口Bnから前方へ放出された空気によって、前方へ搬送されていく。また、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の前方の端部において、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnへ落下した重量物を主とする分離物は、第nのベルトコンベアCnによって、後方へ搬送されていく。
また、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の後方の端部において、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnへ重量物と一緒に落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物は、第nの空気放出口Bnから前方へ放出された空気によって、前方へ搬送されていく。また、第(n−1)のベルトコンベアCn-1の後方の端部において、第(n−1)のベルトコンベアCn-1から第nのベルトコンベアCnへ落下した重量物を主とする分離物は、第nのベルトコンベアCnによって、後方へ搬送されていく。
以上説明した風力式廃棄物選別装置の装置本体部に振動手段を設けた構成とすることもできる。
図3は、本考案の他の実施の形態における振動手段を有する風力式廃棄物選別装置の主要部の構成を説明する図である。図3では、図示を簡略するため、装置本体部のうち要部である、振動手段、投入口、第1、第2のベルトコンベアC1、C2、第1、第2の空気放出口B1、B2、重量物(Wh)排出口、軽量物(Wl)排出口のみを示している。
装置本体部は、図示しない弾性体(支持バネ)によって保持されており、装置本体部には振動手段による振動力が印加され、第1、第2のベルトコンベアC1、C2の上で重量物が後方へ移動するように、第1、第2のベルトコンベアC1、C2が上記の振動力によって振動するように構成されている。
第1、第2のベルトコンベアC1、C2の搬送面の上の重量物を主とする分離物は、図3に示す振動方向に振動する力を受けて、第1、第2のベルトコンベアC1、C2の上で振動しながら後方に移動していき、第1、第2のベルトコンベアC1、C2の後方から重量物排出口へと落下していく。
図3に示す構成では、重量物を主とする分離物は、第1、第2のベルトコンベアC1、C2によって後方へ搬送されるだけではなく、振動手段による振動力によっても、重量物を主とする分離物が後方へ搬送されていくので、効率よく重量物を主とする分離物を重量物排出口に導くことができる。
なお、装置本体部を振動させる振動手段として、例えば、偏心機構(回転体の偏心部に取付けられたリンク機構で加振するもの。)を用いるもの、不均衡重錘機構(重錘を回転させる時の遠心力で加振するもの。)を用いるもの等を使用することができる。
不均衡重錘機構は、例えば、質量及び形状が同一である第1及び第2の不均衡重錘を備え、第1の不均衡重錘が第1の回転軸に固定され、第2の不均衡重錘が第2の回転軸に固定され、第1の不均衡重錘と第2の不均衡重錘が逆方向に同一の速度で回転するように構成されたものである。
本考案に基づく風力式廃棄物選別装置を使用することによって、例えば、プラスチックのフィルム・シート類、木材片、紙片、ダンボール箱破片等の軽量物と、重金属類、ガラス瓶、金属缶等の重量物が混合した家庭廃棄物から、重量物と軽量物を確実に分離、回収することができ、重量物、軽量物をそれぞれ再資源として使用することができる。
また、コンクリート、アスファルト、鉄、非鉄金属、ガラス、木材片、紙片、ダンボール箱破片等を含む産業廃棄物から、木材片、紙片、ダンボール箱破片等の軽量可燃物を分離、回収することができ、回収物をRDFの製造に用いることができ、産業廃棄物を有効に再生利用することができる。
特に、被分離物から軽量物として分離された木片は、例えば、燃料石炭と混合して混合ペレットを形成し、火力発電所用の燃料に利用したり、容器、包装等の廃プラスチック等の可燃物と共に、RDFの製造に用いたりすることができる。
図1において、L1〜L26の概寸法(mm)を、L1(第1のベルトコンベアC1の長さ)=1000、L2=500、L3(第2のベルトコンベアC2の長さ)=1600、L4=600、L5(投入口の入口)=900、L6=300、L7=900、L8=400、L9=1700、L10(第1、第2のベルトコンベアC1、C2の幅)=1420、L11=1200、L12=1500、L13=3000、L14=L15=750、L16=1250、L17=2100、L18=1150、L19=L20=2250、L21=4500、L22=750、L23(第1のベルトコンベアC1を回転駆動させる後方の回転軸と第2のベルトコンベアC2を回転駆動させる後方の回転軸の距離)=800、L24=L25=250、L26=1800、L27=1100、L28=3150とした風力式廃棄物選別装置を作製した。風力式廃棄物選別装置によって、重量物と軽量物の分離、選別を行った結果、重量物と軽量物の分離能は良好であった。
以上の説明では、第1、第2のベルトコンベアC1、C2、第1、第2の空気放出口B1、B2、を有し、第1、第2のベルトコンベアの搬送面が水平面と略平行である風力式廃棄物選別装置の例を図示し、同装置の各部の概寸法を例示し説明したが、ベルトコンベアの数、空気放出口の数、ベルトコンベアの搬送面が水平面となす角度、同装置の各部の寸法等は、これらに限定されるものではなく、被分離物に含まれる重量物、軽量物の種類、重量物と軽量物の混合割合等に応じて、重量物と軽量物を効率よく分離できるように設定されるものである。
以上、本考案を説明したが、考案の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
本考案によれば、重量物と軽量物の分離に好適な風力式廃棄物選別装置を提供することができる。
1、B2…空気放出口、C1、C2…ベルトコンベア、Wh…重量物、Wl…軽量物
特開2003−236474号公報(段落0005〜0006、段落0008〜0016、図1)

Claims (12)

  1. 相対的に重量の異なる重量物及び軽量物を含む被分離物が投入される投入口と、
    主として軽量物を前方に搬送するように配置され、気体を前記前方に放出する第1及 び第2の気体放出口と、
    主として重量物を後方へ搬送するように、前記前方から前記後方へ移動可能に構成さ れた第1、第2の搬送手段と
    を備えた装置本体部を有し、前記第1の搬送手段が前記投入口の出口の下方、前記第2の搬送手段が前記第1の搬送手段の下方にそれぞれ配置され、前記第2の搬送手段の前記前方の端部が、前記第1の搬送手段の前記前方の端部よりも前記前方に配置され、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段が上下方向で重なって配置され、
    前記出口から前記第1の搬送手段へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物が 、前記第1の気体放出口から放出された前記気体によって、前記前方へ搬送され、前記 出口から前記第1の搬送手段へ落下した重量物を主とする分離物が、前記第1の搬送手 段によって前記後方へ搬送され、
    前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ落下中の又は落下した軽量物を主とす る分離物が、前記第2の気体放出口から放出された前記気体によって、前記前方へ搬送 され、前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ落下した重量物を主とする分離物 が、前記第2の搬送手段によって、前記後方へ搬送されるように構成することによって 、
    重量物と軽量物とが分離される、重量物と軽量物とを分離する分離装置。
  2. 前記第1、第2の搬送手段の少なくとも1つの前記後方の端部から落下する重量物を主とする分離物を受入れるように設けられた重量物排出口と、前記第2の搬送手段の前記前方の端部の下方に設けられ、軽量物を主とする分離物を受入れるように設けられた軽量物排出口とを有する、請求項1に記載の分離装置。
  3. 前記第2の搬送手段の長さが前記第1の搬送手段よりも長い、請求項1に記載の分離装置。
  4. 前記第2の搬送手段の前記後方の端部が、前記第1の搬送手段の前記後方の端部よりも前記前方に配置された、請求項1に記載の分離装置。
  5. 前記装置本体部は、主として重量物を後方へ搬送するように可動に構成され、前記第2の搬送手段の下方に順次配置された第nの搬送手段(但し、n=3、4、…)、及び、主として軽量物を前方に搬送するように、前記第(n−1)の搬送手段と前記第nの搬送手段の間に配置され、前記気体を前記前方に放出する第nの気体放出口(但し、n=3、4、…)を有し、前記第nの搬送手段の前記前方の端部が、前記第(n−1)の搬送手段の前記前方の端部よりも前記前方に配置され、前記第(n−1)の搬送手段と前記第nの搬送手段が上下方向で重なって配置され、前記第(n−1)の搬送手段から前記第nの搬送手段へ落下中の又は落下した軽量物を主とする分離物が、前記第nの気体放出口から前記前方へ放出された前記気体によって、前記前方へ搬送され、前記第(n−1)の搬送手段から前記第nの搬送手段へ落下した重量物を主とする分離物が、前記第nの搬送手段によって、前記後方へ搬送されるように構成された、請求項1に記載の分離装置。
  6. 第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)の少なくとも1つの前記後方の端部から落下する重量物を主とする分離物を受入れるように設けられた重量物排出口と、前記第nの搬送手段の前記前方の端部の下方に設けられ、軽量物を主とする分離物を受入れるように設けられた軽量物排出口とを有する、請求項5に記載の分離装置。
  7. 前記第nの搬送手段の長さが前記第(n−1)の搬送手段よりも長い、請求項5に記載の分離装置。
  8. 前記第nの搬送手段の前記後方の端部が、前記第(n−1)の搬送手段の前記後方の端部よりも前記前方に配置された、請求項5に記載の分離装置。
  9. 前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)はそれぞれ、直線状の周回部と半円状の周回部からなる無端周回体を有し、この無端周回体の周回によって、主として重量物を前記後方へ搬送するように構成された、請求項1から請求項8の何れか1項に記載の分離装置。
  10. 前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)はそれぞれ、主として重量物を前記後方へ搬送するように構成されたベルトコンベアである、請求項9に記載の分離装置。
  11. 前記装置本体部を振動させる振動手段を有し、この振動手段による振動力が前記装置本体部に印加され、前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)の搬送面の上で、主として重量物が前記後方へ移動するように、前記振動力によって前記第nの搬送手段(但し、n=1、2、…)が振動するように構成された、請求項1から請求項10の何れか1項に記載の分離装置。
  12. 前記振動手段は、質量及び形状が同一である第1及び第2の不均衡重錘を備え、前記第1の不均衡重錘が第1の回転軸に固定され、前記第2の不均衡重錘が第2の回転軸に固定され、前記第1の不均衡重錘と前記第2の不均衡重錘とが、逆方向に同一の速度で回転するように構成された、請求項11に記載の分離装置。
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