JP3163465U - 車両用表示灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】用途等に応じて多彩な点灯パターンを表現することができる簡易且つ安価な構造の車両用表示灯を提供する。【解決手段】車両の屋根上に設置される車両用表示灯1であって、透光性を有する表示カバー2と、表示カバーの内部空間を複数の仕切空間S1、S3、S4、S5に仕切る仕切手段3と、複数の仕切空間のそれぞれに設けられる発光ユニット4a,4bと、を備える。表示カバーは、車両用表示灯を車両の屋根上に設置した状態で、車両の幅方向に延びる横表示部と、横表示部の中央側から車両の前後方向に向かって延びる縦表示部と、を有することが好ましい。【選択図】図3

Description

本考案は、車両用表示灯に関し、さらに詳しくは、用途等に応じて多彩な点灯パターンを表現することができる簡易且つ安価な構造の車両用表示灯に関する。
従来より、車両用表示灯として、タクシー等の車両の屋根上に設置されるものが一般に知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。この特許文献1及び2には、表示カバーの内部空間内に光源を設けてなる車両用表示灯が開示されている。
特開2001−184007号公報 特開2007−114366号公報
しかし、上記特許文献1及び2の技術では、表示カバーの1つの内部空間に1つの光源を設けているので、用途等に応じて多様な点灯パターンを表現できなかった。なお、多様な点灯パターンを表現し得る多機能型回転灯も一般に知られているが、複雑且つ高価な構造である。
また、上記特許文献1及び2の技術では、表示カバーは車両の幅方向に延びて平面形状が略長方形状に形成されているので、デザイン性に乏しい。また、表示カバーの表示内容(例えば、タクシーの空車表示等)の車両の側方及び後斜め側方からの視認性が悪いものであった。
本考案は、上記現状に鑑みてなされたものであり、用途等に応じて多彩な点灯パターンを表現することができる簡易且つ安価な構造の車両用表示灯を提供することを目的とする。また、本考案は、上記目的に加えて、デザイン性及び表示内容の視認性に優れた車両用表示灯を提供することを他の目的とする。
本考案は、以下の通りである。
1.車両の屋根上に設置される車両用表示灯であって、
透光性を有する表示カバーと、
前記表示カバーの内部空間を複数の仕切空間に仕切る仕切手段と、
前記複数の仕切空間のそれぞれに設けられる光源と、を備えることを特徴とする車両用表示灯。
2.前記表示カバーは、前記車両用表示灯を前記車両の屋根上に設置した状態で、該車両の幅方向に延びる横表示部と、該横表示部の中央側から該車両の前後方向に向かって延びる縦表示部と、を有する上記1.記載の車両用表示灯。
3.前記横表示部の長手方向の各先端側及び前記縦表示部の長手方向の先端側のそれぞれは、先端に向かって先細りとなり且つ曲面からなる錐体状に形成されている上記2.記載の車両用表示灯。
4.前記仕切手段は、前記横表示部の内部空間を平面方向に仕切って該横表示部の長手方向の各先端側に第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)のそれぞれを形成する第1仕切板及び第2仕切板と、前記縦表示部の内部空間を平面方向に仕切って該縦表示部の長手方向の先端側に第3仕切空間(S3)を形成する第3仕切板と、該第1仕切板、該第2仕切板及び該第3仕切板で囲まれた空間を上下方向に仕切って下側の第4仕切空間(S4)及び上側の第5仕切空間(S5)を形成する第4仕切板と、を有する上記2.又は3.に記載の車両用表示灯。
5.前記第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)に配置される前記光源は、車両の方向指示器に連動して発光される上記4.記載の車両用表示灯。
6.前記車両の屋根上に取り付け可能であり且つ前記表示カバーを支持するベース部材を更に備え、該ベース部材の上面側には前記光源が着脱自在に取り付けられている上記1.乃至5.のいずれか一項に記載の車両用表示灯。
7.前記ベース部材の上面側には前記仕切手段が着脱自在に取り付けられている上記6.記載の車両用表示灯。
8.前記ベース部材の上面側には、前記光源に接続される配線を収納する収納溝部が形成されている上記6.又は7.に記載の車両用表示灯。
9.前記光源は発光ダイオードである上記1.乃至8.のいずれか一項に記載の車両用表示灯。
10.前記車両はタクシー又は自動車教習所の教習車である上記1.乃至9.のいずれか一項に記載の車両用表示灯。
11.前記表示カバーは、前記車両用表示灯を前記車両の屋根上に設置した状態で、該車両の幅方向に延びる横表示部と、該横表示部の中央側から該車両の前後方向に向かって延びる縦表示部と、を有し、該表示カバーの平面形状は略T字状に形成されており、
前記横表示部の長手方向の各先端側及び前記縦表示部の長手方向の先端側のそれぞれは、先端に向かって先細りとなり且つ曲面からなる錐体状に形成されており、
前記仕切手段は、前記横表示部の内部空間を平面方向に仕切って該横表示部の長手方向の各先端側に第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)のそれぞれを形成する第1仕切板及び第2仕切板と、前記縦表示部の内部空間を平面方向に仕切って該縦表示部の長手方向の先端側に第3仕切空間(S3)を形成する第3仕切板と、該第1仕切板、該第2仕切板及び該第3仕切板で囲まれた空間を上下方向に仕切って下側の第4仕切空間(S4)及び上側の第5仕切空間(S5)を形成する第4仕切板と、を有し、
前記第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)のそれぞれに配置される前記光源は、車両の方向指示器に連動して発光され、
前記車両の屋根上に取り付け可能であり且つ前記表示カバーを支持するベース部材を更に備え、該ベース部材の上面側には、前記第1仕切空間(S1)、第2仕切空間(S2)、第3仕切空間(S3)及び第4仕切空間(S4)のそれぞれに配置される前記光源が着脱自在に取り付けられ、前記第4仕切板の上面側には、前記第5仕切空間(S5)に配置される前記光源が着脱自在に取り付けられており、
前記ベース部材の上面側には前記仕切手段が着脱自在に取り付けられており、
前記ベース部材の上面側には、前記光源に接続される配線を収納する収納溝部が形成されており、
前記光源は発光ダイオードであり、
前記車両はタクシー又は自動車教習所の教習車である上記1.記載の車両用表示灯。
本考案の車両用表示灯によると、仕切手段により表示カバーの内部空間を複数の仕切空間に仕切り、これら複数の仕切空間のそれぞれに光源を設けるようにしたので、複数の仕切空間での各光源の発光量、発光色、発光タイミング等を変更することによって、用途等に応じて多彩な点灯パターンを表現することができる。また、従来のような多機能型回転灯に比べて、簡易且つ安価な構造とすることができる。
また、前記表示カバーが、横表示部と、縦表示部と、を有する場合は、表示カバーのデザイン性を高めることができる。また、車両外部の人に対して、横表示部の表示内容を車両の前方又は後方から視認させ易く、縦表示部の表示内容を車両の側方及び後斜め側方から視認させ易くできる。そのため、表示カバーの表示内容の視認性を高めることができる。
また、前記横表示部の各先端側及び前記縦表示部の先端側のそれぞれが、先端に向かって先細りとなり且つ曲面からなる錐体状に形成されている場合は、表示カバーのデザイン性を更に高め得るとともに、表示カバーの空気抵抗を軽減して空力性能を高めることができる。
また、前記仕切手段が、第1〜第4仕切板を有する場合は、第1及び第2仕切板により横表示部の各先端側に第1及び第2仕切空間(S1,S2)が形成され、第3仕切板により縦表示部の先端側に第3仕切空間(S3)が形成され、第4仕切板により、第1〜第3仕切板で囲まれた空間に第4及び第5仕切空間(S4,S5)が形成される。これにより、各仕切空間(S1〜S5)のそれぞれに設けられる各光源の発光量、発光色、発光タイミング等を変更することによって、用途等に応じて更に多彩な点灯パターンを表現することができる。
また、前記第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)に配置される前記光源が車両の方向指示器に連動して発光される場合は、車両外部の人に対して車両の進行方向をより確実に認識させることができる。
また、ベース部材を更に備え、該ベース部材の上面側に前記光源が着脱自在に取り付けられている場合は、ベース部材に対する光源の取付位置や光源自体を容易に変更することができる。そのため、用途等に応じて更に多彩な点灯パターンを表現することができる。
また、前記ベース部材の上面側に前記仕切手段が着脱自在に取り付けられている場合は、ベース部材に対する仕切手段の取付位置や仕切手段自体を容易に変更することができる。そのため、用途等に応じて更に多彩な点灯パターンを表現することができる。
また、前記ベース部材の上面側に収納溝部が形成されている場合は、光源に接続される配線を収納溝部内に収納することができる。また、収納溝部が凹状の補強リブとして機能するため、ベース部材の剛性を高めることができる。
また、前記光源が発光ダイオードである場合は、消費電力を抑えて車両のバッテリー等への負荷を軽減することができる。さらに、鮮やかな発光と高い視認性を確保することができる。
さらに、前記車両がタクシー又は自動車教習所の教習車である場合は、タクシー又は教習車用として好適な表示灯とすることができる。
本考案について、本考案による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るタクシー用表示灯を備えるタクシーの斜視図である。 上記タクシー用表示灯の斜視図である。 上記タクシー用表示灯の表示カバーの一部を破断した斜視図である。 上記タクシー用表示灯の平面図である。 図4のV矢視図である。 図4のVI−VI線断面図である。 上記タクシー用表示灯の表示カバーを取り外した状態の平面図である。 上記タクシー用表示灯のベース部材の斜視図である。 実施例に係る発光ユニットの縦断面図であり、(a)は仕切空間S1〜S4に設けられる発光ユニットを示し、(b)は仕切空間S5に設けられる発光ユニットを示す。 その他の形態の車両用表示灯を説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本考案の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本考案の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本考案の根本的な理解のために必要である程度以上に本考案の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本考案の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
以下、図面を用いて実施例により本考案を具体的に説明する。なお、本実施例では、本考案に係る「車両用表示灯」として、タクシーの屋根上に設置されるタクシー用表示灯を例示する。
(1)タクシー用表示灯の構成
本実施例に係るタクシー用表示灯1は、図1〜図3に示すように、透光性を有する樹脂製の表示カバー2と、この表示カバー2の内部空間を複数の仕切空間S1〜S5に仕切る仕切手段3と、これら複数の仕切空間S1〜S5のそれぞれに設けられる発光ユニット4a,4bと、タクシー5の屋根上に取り付け可能で且つ表示カバー2を支持するベース部材6と、を備えている。
上記表示カバー2は、図4及び図5に示すように、タクシー用表示灯1をタクシー5の屋根上に設置した状態(図1参照)で、タクシー5の幅方向に延びる横表示部8と、この横表示部8の中央側からタクシー5の前後方向の後方に向かって延びる縦表示部9と、を有しており、全体として平面形状が略T字状に形成されている。この横表示部8の長手方向の各先端側8a,8a及び縦表示部9の長手方向の先端側9aのそれぞれは、先端に向かって先細りとなり且つ曲面からなる錐体状に形成されている。
上記仕切手段3は、図6及び図7に示すように、第1仕切板11、第2仕切板12、第3仕切板13及び第4仕切板14を有している。これら第1及び第2仕切板11,12は、横表示部8の内部空間を平面方向に仕切って横表示部8の各先端側8a,8aに第1仕切空間S1及び第2仕切空間S2を形成している。また、第3仕切板13は、縦表示部9の内部空間を平面方向に仕切って縦表示部9の先端側9aに第3仕切空間S3を形成している。さらに、第4仕切板14は、第1〜第3仕切板11〜13で囲まれる空間を上下方向に仕切って下側の第4仕切空間S4及び上側の第5仕切空間S5を形成している。
上記第1〜第3仕切板11〜13の下端側の曲折部11a〜13aはネジ等を介してベース部材6の上面側に着脱自在に取付けられている。また、上記第4仕切板14には複数(図7中3つ)の脚片15が取り付けられ、これら脚片15の下端側がネジ等を介してベース部材6の上面側に着脱自在に取り付けられている。
上記ベース部材6は、図8に示すように、表示カバー2の平面形状と略一致する略T字状の平面形状を有している。このベース部材6の周縁側には取付片17が立ち上げられている。この取付片17には表示カバー2の下端縁が接着材等により固着されている。また、ベース部材6の上面側には、発光ユニット4a,4bに接続される配線(図示省略)を収納する収納溝部18が形成されている。この収納溝部18は、縦断面凹状とされており補強リブとしての機能を発揮する。さらに、ベース部材6の裏面側には、タクシー5の屋根上に吸着可能な複数の吸盤部19(図5参照)が設けられている。
上記発光ユニット4aは、図9(a)に示すように、複数の発光ダイオード20a(本発明に係る「光源」として例示する。)を搭載してなる基材21aに透光性を有する円錐状のレンズ22aを被せて構成されている。また、上記発光ユニット4bは、図9(b)に示すように、複数の発光ダイオード20b(本発明に係る「光源」として例示する。)を搭載してなる基材21bに透光性を有する箱状のレンズ22bを被せて構成されている。
ここで、図3及び図7に示すように、上記発光ユニット4aは、上記第1〜第4仕切空間S1〜S4内に配置されている。これら各発光ユニット4aは、ベース部材6の上面側にネジ等を介して着脱自在に取付けられている。また、上記発光ユニット4bは、上記第5仕切空間S5内に配置されている。この発光ユニット4bは、第4仕切板14の上面側にネジ等を介して着脱自在に取付けられている。
(2)タクシー用表示灯の作用
次に、上記構成のタクシー用表示灯1の作用について説明する。上記第1及び第2仕切空間S1,S2内に配置される発光ユニット4aは、タクシー5の方向指示器(図示省略)と連動してアンバー色で発光される。また、第3仕切空間S3内に配置される発光ユニット4aは、表示カバー2の第3仕切空間S3に対応する位置に形成された表示内容(例えば、「禁煙」等)を表示するように黄色で発光される。また、第4仕切空間S4内に配置される発光ユニット4aは、表示カバー2の第4仕切空間S4に対応する位置に形成された表示内容(例えば、「TAXI」等)を表示するように白色で発光される。また、第4仕切空間S4内に配置される発光ユニット4a’は、タクシー強盗等の緊急状態を報知するために赤色で発光される。さらに、第5仕切空間S5内に配置される発光ユニット4bは、表示カバー2の第5仕切空間S5に対応する位置に形成された表示内容(例えば、「空車」等)を表示するように青色で発光される。
(3)実施例の効果
本実施例のタクシー用表示灯1によると、仕切手段3により表示カバー2の内部空間を複数の仕切空間S1〜S5に仕切り、これら複数の仕切空間S1〜S5のそれぞれに発光ユニット4a,4bを設けるようにしたので、複数の仕切空間S1〜S5での各発光ユニット4a,4bの発光量、発光色、発光タイミング等を変更することによって、用途等に応じて多彩な点灯パターンを表現することができる。また、従来のような多機能型回転灯に比べて、簡易且つ安価な構造とすることができる。
また、本実施例では、表示カバー2を、横表示部8と、縦表示部9と、を有し、その平面形状を略T字状に形成したので、表示カバー2のデザイン性を高めることができる。また、タクシー5の乗客に対して、横表示部8の表示内容をタクシー5の前方から視認させ易く、縦表示部9の表示内容をタクシー5の側方及び後斜め側方から視認させ易くできる。そのため、表示カバー2の表示内容の視認性を高めることができる。
また、本実施例では、横表示部8の各先端側8a,8a及び縦表示部9の先端側9aのそれぞれを、先端に向かって先細りとなり且つ曲面からなる錐体状に形成したので、表示カバー2のデザイン性を更に高め得るとともに、表示カバー2の空気抵抗を軽減して空力性能を高めることができる。なお、従来一般的な表示カバーの外側面に鋭角なエッジを形成したものでは車両法に適応できないが、本実施例の表示カバー2では車両法に適応できる。
また、本実施例では、仕切手段3を、第1〜第4仕切板11〜14を有して構成したので、第1及び第2仕切板11,12により横表示部8の各先端側8a,8bに第1及び第2仕切空間S1,S2が形成され、第3仕切板13により縦表示部9の先端側9aに第3仕切空間S3が形成され、第4仕切板14により、第1〜第3仕切板11〜13で囲まれた空間に第4及び第5仕切空間S4,S5が形成される。これにより、各仕切空間S1〜S5のそれぞれに設けられる各発光ユニット4a,4bの発光量、発光色、発光タイミング等を変更することによって、用途等に応じて更に多彩な点灯パターンを表現することができる。
また、本実施例では、第1及び第2仕切空間S1,S2に配置される発光ユニット4a,4bをタクシー5の方向指示器に連動して発光させるようにしたので、タクシー外部の人に対してタクシー5の進行方向をより確実に認識させることができる。
また、本実施例では、ベース部材6を更に備え、ベース部材6の上面側に各仕切空間S1〜S4のそれぞれに配置される発光ユニット4aを着脱自在に取り付け、第4仕切板14の上面側に第5仕切空間S5に配置される発光ユニット4bを着脱自在に取り付けたので、ベース部材6及び第4仕切板14に対する発光ユニット4a,4bの取付位置や発光ユニット4a,4b自体を容易に変更することができる。そのため、用途等に応じて更に多彩な点灯パターンを表現することができる。
また、本実施例では、ベース部材6の上面側に第1〜第4仕切板11〜14を着脱自在に取り付けたので、ベース部材6に対する仕切板11〜14の取付位置や仕切板11〜14自体を容易に変更することができる。そのため、用途等に応じて更に多彩な点灯パターンを表現することができる。
また、本実施例では、ベース部材6の上面側に収納溝部18を形成したので、発光ユニット4a,4bに接続される配線を収納溝部18内に収納することができる。また、収納溝部18が凹状の補強リブとして機能するため、ベース部材6の剛性を高めることができる。
また、本実施例では、発光ユニット4a,4bの光源として発光ダイオード20a,20bを採用したので、消費電力を抑えて車両のバッテリー等への負荷を軽減することができる。さらに、鮮やかな発光と高い視認性を確保することができる。また、完全防水型の発光ダイオード20a,20bとすれば、ベース部材6と表示カバー2との密閉にとらわれず、所望の耐久性を確保できる。
さらに、本実施例のタクシー用表示灯1において、表示カバー2、仕切手段3、発光ユニット4a,4b、ベース部材6等の全てのパーツを単品での購入可能とすれば、任意のポイントに発光ユニットを自由に設定できるので、表示灯の使用中であっても光量増減やカラー変更に容易に対応することができる。これにより、低コストで使用者の希望の使用を小ロット生産することができる。
尚、本考案においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、縦表示部9の自由端側9aが車両の後方に向かって延びるように設置される車両用表示灯1を例示したが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、縦表示部9の自由端側9aが車両の前方に向かって延びるように設置される車両用表示灯1’としてもよい。この場合、上記実施例の車両用表示灯1と略同様の作用・効果を奏することに加えて、車両外部の人に対して、横表示部8の表示内容を車両の後方から視認させ易くできる。そのため、例えば、自動車教習所の教習車用の表示灯として利用すれば、教習車の後続車両の運転者に対して表示カバーの表示内容の視認性を高めることができる。
また、上記実施例では、平面形状が略T字状の表示カバー2を例示したが、これに限定されず、例えば、平面形状が略十字状、略M字状、略U字状等の表示カバーとしてもよい。
また、上記実施例では、光源として発光ダイオード20a,20bを例示したが、これに限定されず、例えば、光源として、白熱電球等のバルブ、蛍光灯、エレクトロルミネセンスライト等を採用してもよい。
また、上記実施例では、表示カバー2の内部空間を5つの仕切空間S1〜S5に仕切る形態を例示したが、これに限定されず、例えば、6つ以上の仕切空間に仕切ったり、2〜4つの仕切空間に仕切ったりしてもよい。
また、上記実施例では、複数の仕切空間S1〜S5の全てに発光ユニット4a,4bを設ける形態を例示したが、これに限定されず、例えば、3つ以上の仕切空間がある場合に発光ユニットが設けられない少なくとも1つの仕切空間が存在していてもよい。
さらに、上記実施例では、ベース部材6の裏面側に、車両の屋根上に装着するための吸盤部19を設ける形態を例示したが、これに限定されず、例えば、ベース部材の裏面側に、車両の屋根上に装着するための磁石部を設けるようにしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本考案を限定するものと解釈されるものではない。本考案を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本考案の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本考案の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本考案の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本考案をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本考案は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本考案は上記で詳述した実施形態に限定されず、本考案の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
タクシー、自動車学校の教習車、緊急車両(例えば、警備会社、ガス会社、電気会社、水道会社等で使用される車両等)、危険車両誘導車、配達車両、工事関係車両、運転代行車両、広告宣伝車両等で用いられる車両用表示灯に関する技術として広く利用される。
1,1’;車両用表示灯、2;表示カバー、3;仕切手段、4a,4b;発光ユニット、5;タクシー、8;横表示部、8a;先端側、9;縦表示部、9a;先端側、11〜14;第1〜第4仕切板、18;収納溝部、20a,20b;発光ダイオード、S1〜S5;第1〜第5仕切空間。

Claims (11)

  1. 車両の屋根上に設置される車両用表示灯であって、
    透光性を有する表示カバーと、
    前記表示カバーの内部空間を複数の仕切空間に仕切る仕切手段と、
    前記複数の仕切空間のそれぞれに設けられる光源と、を備えることを特徴とする車両用表示灯。
  2. 前記表示カバーは、前記車両用表示灯を前記車両の屋根上に設置した状態で、該車両の幅方向に延びる横表示部と、該横表示部の中央側から該車両の前後方向に向かって延びる縦表示部と、を有する請求項1記載の車両用表示灯。
  3. 前記横表示部の長手方向の各先端側及び前記縦表示部の長手方向の先端側のそれぞれは、先端に向かって先細りとなり且つ曲面からなる錐体状に形成されている請求項2記載の車両用表示灯。
  4. 前記仕切手段は、前記横表示部の内部空間を平面方向に仕切って該横表示部の長手方向の各先端側に第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)のそれぞれを形成する第1仕切板及び第2仕切板と、前記縦表示部の内部空間を平面方向に仕切って該縦表示部の長手方向の先端側に第3仕切空間(S3)を形成する第3仕切板と、該第1仕切板、該第2仕切板及び該第3仕切板で囲まれた空間を上下方向に仕切って下側の第4仕切空間(S4)及び上側の第5仕切空間(S5)を形成する第4仕切板と、を有する請求項2又は3に記載の車両用表示灯。
  5. 前記第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)に配置される前記光源は、車両の方向指示器に連動して発光される請求項4記載の車両用表示灯。
  6. 前記車両の屋根上に取り付け可能であり且つ前記表示カバーを支持するベース部材を更に備え、該ベース部材の上面側には前記光源が着脱自在に取り付けられている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両用表示灯。
  7. 前記ベース部材の上面側には前記仕切手段が着脱自在に取り付けられている請求項6記載の車両用表示灯。
  8. 前記ベース部材の上面側には、前記光源に接続される配線を収納する収納溝部が形成されている請求項6又は7に記載の車両用表示灯。
  9. 前記光源は発光ダイオードである請求項1乃至8のいずれか一項に記載の車両用表示灯。
  10. 前記車両はタクシー又は自動車教習所の教習車である請求項1乃至9のいずれか一項に記載の車両用表示灯。
  11. 前記表示カバーは、前記車両用表示灯を前記車両の屋根上に設置した状態で、該車両の幅方向に延びる横表示部と、該横表示部の中央側から該車両の前後方向に向かって延びる縦表示部と、を有し、該表示カバーの平面形状は略T字状に形成されており、
    前記横表示部の長手方向の各先端側及び前記縦表示部の長手方向の先端側のそれぞれは、先端に向かって先細りとなり且つ曲面からなる錐体状に形成されており、
    前記仕切手段は、前記横表示部の内部空間を平面方向に仕切って該横表示部の長手方向の各先端側に第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)のそれぞれを形成する第1仕切板及び第2仕切板と、前記縦表示部の内部空間を平面方向に仕切って該縦表示部の長手方向の先端側に第3仕切空間(S3)を形成する第3仕切板と、該第1仕切板、該第2仕切板及び該第3仕切板で囲まれた空間を上下方向に仕切って下側の第4仕切空間(S4)及び上側の第5仕切空間(S5)を形成する第4仕切板と、を有し、
    前記第1仕切空間(S1)及び第2仕切空間(S2)のそれぞれに配置される前記光源は、車両の方向指示器に連動して発光され、
    前記車両の屋根上に取り付け可能であり且つ前記表示カバーを支持するベース部材を更に備え、該ベース部材の上面側には、前記第1仕切空間(S1)、第2仕切空間(S2)、第3仕切空間(S3)及び第4仕切空間(S4)のそれぞれに配置される前記光源が着脱自在に取り付けられ、前記第4仕切板の上面側には、前記第5仕切空間(S5)に配置される前記光源が着脱自在に取り付けられており、
    前記ベース部材の上面側には前記仕切手段が着脱自在に取り付けられており、
    前記ベース部材の上面側には、前記光源に接続される配線を収納する収納溝部が形成されており、
    前記光源は発光ダイオードであり、
    前記車両はタクシー又は自動車教習所の教習車である請求項1記載の車両用表示灯。
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