JP3162391U - Rfid付身分証明書正当性確認システム - Google Patents

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雅之 小澤
雅之 小澤
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Abstract

【課題】正確な本人確認が必要な場面において、身分証明書の記載事項と身分証明書提示者との照合では検出できない精巧な身分証明書の偽造に対し、これを検出する手段を提供する。【解決手段】身分証明書表面の偽造は容易であるが、身分証明書に内蔵されたRFIDの偽造は困難であることから、RFID付身分証明書の記載事項と身分証明書提示者の顔情報および身分証明書に内蔵されたRFIDの内部情報を照合して検証することで身分証明書の正当性を判断できる。具体的には、身分証明書記載事項読取装置1c、顔撮影装置1dおよびRFID読取装置1bにより前記の記載事項と顔情報およびRFIDの内部情報を一挙に取得し、真贋判定手段2hにより身分証明書の正当性を計算する。また取得した記載事項と顔情報とRFIDの内部情報および前記計算結果を出力装置3aに同時に並べて表示し、人間による身分証明書の正当性の最終判断を行う。【選択図】図1

Description

本考案は提示されたRFID付身分証明書の正当性の検証システムに関し、身分証明書に内蔵されたRFID、身分証明書の記載事項および身分証明書提示者の顔情報を照合することで本人確認の精度を向上させるものに関する。
近年の画像読取技術、画像編集技術および印刷技術の発展により、さまざまな書類・画像を精度よく複製し編集し印刷することができるようになった。これを背景とし、運転免許証などの身分証明書の表面を複製し改造したものと貼り替えて偽造することが容易となっている。前記の手法による表面の偽造は印刷技術等の発展に伴い目視での真贋判別が困難なほど精巧になり、警察官であっても区別ができないものも現れている。
一方で、運転免許証や旅券は記載事項に加えて内部にRFIDを持ち、そこにも情報を保持するようになった。表面の偽造は容易であるが、RFIDの偽造は困難であり、前記RFIDの情報を参照することで身分証明書の真贋を精度よく判別することができる。ただし、身分証明書の記載事項とRFIDの内部情報との比較だけでは他人の身分証明書の盗用は検出できない。
正当な身分証明書が正規の持ち主により行使されていることを確認する場合、身分証明書の記載事項と身分証明書提示者の顔情報およびRFIDの内部情報を利用することでこれまで以上に身分証明書の不正な利用を防ぐことができるが、現時点では前記の情報を組み合わせて身分証明書の正当性を判断する装置や考案は出回っていない。
本考案は身分証明書による本人確認における前記の偽造に対する脆弱性を鑑みてなされたものであり、その目的は身分証明書の記載事項と身分証明書提示者の顔情報とRFIDの内部情報とを一度に取得し、またそれらを同時に提示することで身分証明書の不正な利用および表面の偽造を検出する手段を提供することにある。
本考案では、RFID読取装置、身分証明書記載事項読取装置および、身分証明書提示者の顔を撮影する装置を備えた身分証明書提示端末と、同端末と接続された身分証明情報処理装置、および出力機構からなるシステムであって、前記端末にRFID付身分証明書が提示されると、前記RFID読取装置がRFIDの内部情報を読み取り、前記身分証明書記載事項読取装置が身分証明書の記載事項を読み取り、前記撮影装置が身分証明書提示者の顔を撮影し、前記の情報を前記身分証明情報処理装置に送信し、身分証明情報処理装置は受け取った情報から身分証明書の正当性を計算し、前記の計算の結果と前記の情報をディスプレイ等の出力装置に並べて表示する一連のシステムで目的を実現する。
本考案の効果として、本考案は身分証明書提示端末に提示されたRFID付身分証明書の記載事項とRFIDの内部情報および身分証明書提示者の顔情報を出力装置に並べて表示することで、前記の情報が一致しているかどうかを容易に確認可能とする。表面の偽造であれば身分証明書の記載事項あるいは身分証明書提示者の顔情報もしくはその両方とRFIDの内部情報に不一致が生ずるので、表面のみを目視する場合に比べこのシステムでは身分証明書の正当性をより精度よく判断できるようになる。
また、これまでどおりの身分証明書の記載事項と身分証明書提示者の顔情報を比較することもできるので、身分証明書の盗用も防ぐことができる。
契約場面において、表面を偽造した身分証明書が提示された場合、偽造を看破できず架空の相手に対して契約を結ばされてしまい、代金が回収できず損失になることが考えられる。前記の場合であっても本考案は、身分証明書が提示された段階で偽造を看破できるため、不正な契約を結ばされることがなく、そのために代金回収不能による損失が発生しなくなる。また、不正に開設された口座を利用したマネーロンダリングの防止などに対しても、口座を不正に開設することが困難になるため有効な対策となる。
身分証明書提示端末を身分確認が必要とされる箇所に設置し、従来の身分確認の代替として前記端末にRFID付身分証明書の提示を求めることで、これまでの身分証明書の記載事項と身分証明書提示者の顔情報の2項目による確認からそれにRFIDの内部情報を加えた3項目による確認に強化し、身分証明書表面の偽造を看破できるようになる。
身分証明書正当性確認システムの処理ブロック図 身分証明書正当性確認の判断の概観図
図1、図2を参照しながら本考案を実施するための形態について説明する。
本考案のシステムには、RFID付身分証明書を受け付ける身分証明書提示端末1と、身分証明書提示端末1により取得した情報を処理する身分証明情報処理装置2と、身分証明情報処理装置2による処理結果を表示する出力機構3が存在し、また本考案のシステムに身分証明書を提示して身分証明をしようとする身分証明書提示者6と提示者に対して身分証明を要求し、出力装置3aの表示内容4を見て身分証明書の正当性について最終判断を下す管理者7が存在する。
身分証明書提示端末1はRFID読取装置1bと身分証明書記載事項読取装置1cと身分証明書提示者の顔を撮影する顔撮影装置1dを備えた一体型の端末である。前記端末は身分証明書の正当性判断に必要な情報を一挙に取得するためのものである。RFID読取装置1bはRFIDの内部情報を、身分証明書記載事項読取装置1cは身分証明書の記載事項を、顔撮影装置1dは身分証明書提示者6の顔情報を同時にそれぞれ取得できる位置に配置し、情報を取得すると身分証明情報処理装置2に伝送する。
身分証明情報処理装置2は身分証明書提示端末1とインターネット等により接続され、身分証明書提示端末1から伝送された前記身分証明書の正当性確認に必要な情報を受信し、RFIDの内部情報をRFID読取情報抽出手段2cにより抽出し、身分証明書の記載事項を文字情報抽出手段2aにより抽出し、身分証明書の顔写真情報を顔写真情報抽出手段2bにより抽出し、また身分証明書提示者の顔情報を顔情報抽出手段2dにより抽出し、前記の情報をもとに真贋判定手段2hにより身分証明書の正当性を計算する。
また、前記正当性計算に用いたRFIDの内部情報をRFID読取情報記憶手段2eに、身分証明書の記載事項と顔写真情報を身分証明書記載事項記憶手段2fに、身分証明書提示者の顔情報を顔情報記憶手段2gにそれぞれ記録し、前記の情報と前記正当性の計算の結果を出力装置3aに送る。
出力装置3aの表示内容4について説明する。
前記出力装置から送られたRFID読取結果4bと身分証明書記載事項読取結果4aおよび顔撮影結果4cおよび真贋判定手段2hによる正当性計算結果4dを同一画面に表示する。
通報装置3bは身分証明書提示端末1およびRFID付身分証明書正当性確認システムの外部に通報を行うものである。
内部で異常が起きていることをパトライト・音響等で示すものや警察等への通報等個々の実施事例ごとに必要とされるものが選択されてよい。また複数の通報装置を備えていてもよい。
1 :身分証明書提示端末
1a:開始制御装置
1b:RFID読取装置
1c:身分証明書記載事項読取装置
1d:顔撮影装置
2 :身分証明情報処理装置
2a:文字情報抽出手段
2b:顔写真情報抽出手段
2c:RFID読取情報抽出手段
2d:顔情報抽出手段
2e:RFID読取情報記憶手段
2f:身分証明書記載事項記憶手段
2g:顔画像記憶手段
2h:真贋判定手段
3 :出力機構
3a:出力装置
3b:通報装置
4 :ディスプレイ
4a:身分証明書記載事項読取結果
4b:RFID読取結果
4c:顔撮影結果
4d:正当性計算結果
5 :身分証明書
6 :身分証明書提示者
7 :管理者

Claims (5)

  1. RFID読取装置、スキャナ等による身分証明書記載事項読取装置および顔撮影装置から構成される身分証明書提示端末であって、RFID読取装置上に提示されたRFID付身分証明書の記載事項を前記の身分証明書記載事項読取装置が撮影できる位置に設置されているものであり、顔撮影装置は身分証明書提示者の顔を撮影できる位置に設置されているものであって、端末外部に各装置が読み取った情報を伝送できる身分証明書提示端末。
  2. 請求項1に記載の身分証明書提示端末が1台以上接続され、身分証明書提示端末が読み取ったRFIDの内部情報を抽出する手段および記憶する手段、身分証明書の記載事項から文字情報を抽出する手段および記録する手段、身分証明書から顔写真情報を抽出する手段および記録する手段、および身分証明書提示者の顔情報を抽出する手段および記録する手段を備えた身分証明情報処理装置であって、RFIDの内部情報のうち文字情報と身分証明書の記載事項とを照合する手段とRFIDの内部情報のうち顔写真情報と身分証明書表面の顔写真情報および身分証明書提示者の顔情報を照合する手段を備え、前記の照合の結果を用いて身分証明書の正当性を計算する身分証明情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の身分証明情報処理装置と接続され、身分証明情報処理装置からRFIDの内部情報と身分証明書の記載事項および写真および撮影された身分証明書提示者の顔情報および正当性計算の結果を身分証明情報処理装置から受け取って、並べて表示するディスプレイ等による出力装置。
  4. 請求項2に記載の身分証明情報処理装置と接続された通報装置であって、RFID付身分証明書正当性確認システム外部に不正な身分証明書の使用を検出したことを伝える通報装置。
  5. 請求項1に記載の身分証明書提示端末、請求項2に記載の身分証明情報処理装置および請求項3に記載の出力装置、あるいは前記のものに請求項4に記載の通報装置を加えたものから構成されるRFID付身分証明書正当性確認システム。
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