JP3161830U - 純水洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光パネルや高所に設置された街頭広告、高層階のガラス窓など、高所、広範囲の洗浄に適した純水洗浄装置を提供する。【解決手段】イオン交換樹脂が充填され、該精製タンク2に注入した水道水を純水に精製する精製タンク2を構成する。該精製タンク2で精製された純水を給水ホース5で給水する給水ポンプ3を設ける。精製タンク2と給水ポンプ3とバッテリー4とをキャリア1に設置する。給水ホース5を洗浄面まで支持する支持パイプ6を設ける。該支持パイプ6の先端に着脱自在に装着され、洗浄面を洗浄せしめる洗浄ブラシを設ける。支持パイプ6はチタン製とカーボン製の支持パイプ6が選択自在に連結される。【選択図】図1
Description
本考案は、太陽光パネルや高所に設置された街頭広告、高層階のガラス窓などを洗浄するのに好適な純水洗浄装置に係り、特に純水を使用することによって水垢を残さずに洗浄することができる純水洗浄装置に関する。
半導体デバイス等の電子部品を洗浄する際に、純水に水素ガスやアルカリイオン等を溶解した洗浄用機能水の製造方法が特許文献1に記載されている。この洗浄用機能水は、不純物が混じらない純水で洗浄することで、洗浄後に不純物が残らないようにしたもので、特に、純水に水素ガスやアルカリイオン等を溶解せしめることで、電子部品の基板洗浄用として有用な洗浄用機能水を提供するものである。
一方、表面の汚れが発電量に影響を与える太陽光パネル等においても、不純物が残らないように洗浄する必要がある。このような太陽光パネルや、高所に設置された街頭広告、高層階のガラス窓などを洗浄する場合、従来では、水道水のホースを延ばして洗浄する方法や、あるいはバケツ等に汲み上げた水や洗剤で洗浄する方法にて洗浄している。
特許文献1に記載されている如き特殊な洗浄用機能水を使用すると、洗浄後の水垢残留を防止できるが、太陽光パネルや高所に設置された街頭広告、高層階のガラス窓などを洗浄するには大量の洗浄水が必要になる。そのため、極めて大掛かりな洗浄水製造装置が必要になり、装置の規模及び製造コストの観点から、太陽光パネル等の洗浄に利用することは困難であった。
また、水道水のホースを延ばして洗浄する方法や、あるいはバケツ等に汲み上げた水や洗剤で洗浄する方法によると、水道水に含まれているミネラルや有機物が乾燥して水垢として残り、あるいは、洗剤の影響で乾燥した洗浄面に静電気が発生して微細なゴミ等を付着するおそれがある。しかも、太陽光パネルや街頭広告などの洗浄には、半導体デバイス等の電子部品を洗浄するような洗浄用機能水は必要としない。すなわち、この種の洗浄には、安価で大量に使用できることが重要で、その上で水垢が残らず、洗浄後の静電気を防止できるような洗浄水が望まれている。
更に、太陽光パネルや街頭広告等は、高所に設置されているので、大量の洗浄水を用意できたとしても、高所での作業に適した使用が必要になる。
そこで本考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、太陽光パネルや高所に設置された街頭広告、高層階のガラス窓など、高所、広範囲の洗浄に適した純水洗浄装置の提供を目的とする。
上述の目的を達成すべく本考案の第1の手段は、イオン交換樹脂Pが充填され、該精製タンク2に注入した水道水が精製タンク2内部のイオン交換樹脂Pに接することで純水に精製されるように構成した精製タンク2と、該精製タンク2で精製された純水を給水ホース5で給水する給水ポンプ3と、該給水ポンプ3を稼動せしめるバッテリー4とをキャリア1に設置して移動自在に構成し、精製タンク2から純水を給水せしめる給水ホース5を洗浄面まで支持する支持パイプ6と、該支持パイプ6の先端に着脱自在装着され洗浄面を洗浄せしめる洗浄ブラシ7とを備えたことにある。
第2の手段において、前記洗浄ブラシ7は、前記支持パイプ6の先端部に着脱自在に装着され、モーター7Aにて回転せしめる左右一対の回転ブラシ体7Bを備え、該回転ブラシ体7Bはそれぞれ交換自在に構成されたものである。
第3の手段の前記支持パイプ6は、チタン製の支持パイプ6とカーボン製の支持パイプ6とが組み合わせ自在に構成され、一定長さの各支持パイプ6が互いにネジ止めされる連結端部を有すると共に、給水ホース5に巻き付けて給水ホース5を支持パイプ6に固定する面ファスナー製の固定ベルト8を装着したものである。
第4の手段において、前記給水ポンプ3は、洗浄液を吸い上げて前記支持パイプ6に前記給水ホース5と共に併設される洗浄液ホース10から配水するように構成されたことを課題解消のための手段とする。
本考案の請求項1の如く、移動自在な精製タンク2で精製した純水を給水せしめる給水ホース5に、該給水ホース5を洗浄面まで支持する支持パイプ6を設け、支持パイプ6の先端に洗浄ブラシ7を備えているので、高所での洗浄を容易にすることができる。
また、精製タンク2は、イオン交換樹脂Pが充填され、該精製タンク2に注入した水道水が精製タンク2内部のイオン交換樹脂Pに接することで純水に精製される構成を成しているので、従来の電子部品を洗浄する洗浄水製造装置のような大掛かりな装置は不要である。しかも、水道水がイオン交換樹脂Pに接すると、水道水に含まれているカルシウム成分や鉄成分等が除去されるので、乾燥しても水垢として残る成分を除去することができる。この結果、安価で大量に使用でき洗浄後に水垢が残らず静電気も防止することができる。
請求項2の如く、モーター7Aにて回転せしめる左右一対の回転ブラシ体7Bを備え、該回転ブラシ体7Bをそれぞれ交換自在に設けた洗浄ブラシ7により、洗浄面の材質や汚れ具合に対応した合理的な洗浄ができる。
請求項3に記載の支持パイプ6のように、チタン製の支持パイプ6とカーボン製の支持パイプ6とが組み合わせ自在に構成され、一定長さの各支持パイプ6が互いにネジ止めされる連結端部を有することで、例えば1本1.5mほどの支持パイプ6を10本程度連結して15mまで延長することが可能になる。この結果、脚立やはしごとうを利用しなくても、太陽光パネルや高所に設置された街頭広告、高層階のガラス窓など、高所、広範囲の洗浄を可能にしている。
請求項4によると、給水ポンプ3は、洗浄液を吸い上げて前記支持パイプ6に前記給水ホース5と共に併設される洗浄液ホース10から配水するように構成しているので、例えば、鳥の糞などがこびり付いていても簡単に除去することができる。
このように本考案によると、太陽光パネルや高所に設置された街頭広告、高層階のガラス窓など、高所、広範囲の洗浄に適するなどといった目的を実現した。
以下、本考案の一実施例を説明する。本考案の基本構成は、精製タンク2、給水ポンプ3、バッテリー4をキャリア1に搭載して移動自在に構成したものである(図1参照)。
図1のキャリア1は、キャスター1A付きの基台1Bに強化枠1Cを設けたもので、該精製タンク2で精製された純水を給水ホース5も載置している。
精製タンク2は、内部にイオン交換樹脂Pが充填されており、精製タンク2内に注水された水道水を純水に精製する(図2参照)。この精製タンク2内では、水道水が精製タンク2内部のイオン交換樹脂Pに接することで、水の分子構造がイオン化されて水素イオンや酸素イオンに分離される際に、カルシウムイオンや鉄イオンなどが分離された結果、純水に精製されるものである。したがって、この精製タンク2は、従来の洗浄用機能水製造装置の如く、純水に水素ガスやアルカリイオン等を溶解せしめるような特殊な構成は要しない。図示例の精製タンク2は、注水管2Aから水道水が注水され、精製タンク2内部のイオン交換樹脂Pに接触して精製された純水は、精製タンク2の底部から排出管2Bを通して給水ホース5に給水されるものである。
給水ポンプ3は、キャリア1に搭載したバッテリー4で稼動し、キャリア1内の純水を給水ホース5で高所まで給水するものである(図5参照)。この給水ポンプ3はまた、別途、洗浄液(図示せず)を吸い上げて前記支持パイプ6に前記給水ホース5と共に併設される洗浄液ホース10から配水するように構成している。洗浄液は、汚れの程度や付着物等に応じて自由に選択できるもので、通常は、純水のみが使用される。また、洗浄液を使用する場合は、給水ホース5で送水する水を純水から水道水に変更する手段を備えることで、より多様な洗浄を可能にすることができる。
支持パイプ6は、精製タンク2から純水を給水せしめる給水ホース5を洗浄面まで支持する部材である(図5参照)。この支持パイプ6は、耐衝撃性に優れたチタン製の支持パイプ6と、極めて軽量なカーボン製の支持パイプ6とを組み合わせ自在に構成することで、洗浄場所や作業内容に最適な支持パイプ6を構成することができる。そして、一定長さの各支持パイプ6を連結できるようにするため、各支持パイプ6の端部に、互いにネジ止めされる連結端部を設けている(図3参照)。図示の連結端部は、雄ネジ部6Aと雌ネジ部6Bとで互いに連結すると共に、雌ネジ部6Bがわの支持パイプ6側面から雄ネジ部6Aがわに挿入してネジ止めする止着ネジ6Cを併用して連結強度を高めている。また、多数本の支持パイプ6を使用することから、これらの支持パイプ6を収納・運搬する移動自在なパイプラック9を備えている(図1参照)。図示のパイプラック9は、キャスター9A付きの基台9Bに、支持パイプ6を整列支持する支持枠9Cを設けたものである。
更に、支持パイプ6には、給水ホース5や洗浄液ホース10に巻き付けて給水ホース5を支持パイプ6に固定する面ファスナー製の固定ベルト8を装着している(図3参照)。この固定ベルト8で給水ホース5を固定することで、精製タンク2から給水される純水や、別系統で供給する洗浄液を所定の洗浄面まで送水することができる(図5参照)。
洗浄ブラシ7は、支持パイプ6の先端に着脱自在装着され洗浄面を洗浄せしめる部材である。この洗浄ブラシ7は、前記支持パイプ6に着脱自在に装着されており、モーター7Aにて回転せしめる左右一対の回転ブラシ体7Bを備える(図4参照)。図示例では、支持パイプ6の最先端部に設けられた連結管6D内に、洗浄ブラシ7の基端部に設けられた連結軸7Cを挿し込み自在に設け、この連結軸7Cの側面に突設した係止突起7Dを連結管6Dの側面に開穿した係止孔6Eに嵌合させる構造を成している。更に、回転ブラシ体7Bは、それぞれ交換自在に構成され、洗浄条件に併せて、材質、硬度が異なった任意の回転ブラシ体7Bを任意に交換するものである。また、洗浄ブラシ7は図示例に限られず、これまで壁面洗浄やガラス洗浄に使用している各種の洗浄部材を適宜選択使用することが可能である。
本考案を使用する手順は次のとおりである。まず、水道水を精製タンク2に注水して純水を精製する。このとき、水道から直接注水できない場合は、水タンク(図示せず)等に汲み上げた水道水を精製タンク2に注水しても良い。次に、支持パイプ6を連結して所定の長さに設置し、この支持パイプ6に給水ホース5を固定する。そして、給水ポンプ3を稼動させて支持パイプ6の先端から純水を排出しながら洗浄ブラシ7で洗浄するものである(図5参照)。また、必要に応じて洗浄液ホース10からの洗浄水や給水ホース5内の純水を水道水に変更することも可能である。
尚、本考案の各構成は図示例に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲において自由に変更できるものである。
本考案によると、太陽光パネルや高所に設置された街頭広告、高層階のガラス窓などを洗浄するほか、低層階のガラス窓や列車の窓など、あらゆる洗浄に使用することが可能である。
P イオン交換樹脂
1 キャリア
1A キャスター
1B 基台
1C 強化枠
2 精製タンク
2A 注水管
2B 排出管
3 給水ポンプ
4 バッテリー
5 給水ホース
6 支持パイプ
6A 雄ネジ部
6B 雌ネジ部
6C 止着ネジ
6D 連結管
6E 係止孔
7 洗浄ブラシ
7A モーター
7B 回転ブラシ体
7C 連結軸
7D 係止突起
8 固定ベルト
9 パイプラック
9A キャスター
9B 基台
9C 支持枠
10 洗浄液ホース
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1A キャスター
1B 基台
1C 強化枠
2 精製タンク
2A 注水管
2B 排出管
3 給水ポンプ
4 バッテリー
5 給水ホース
6 支持パイプ
6A 雄ネジ部
6B 雌ネジ部
6C 止着ネジ
6D 連結管
6E 係止孔
7 洗浄ブラシ
7A モーター
7B 回転ブラシ体
7C 連結軸
7D 係止突起
8 固定ベルト
9 パイプラック
9A キャスター
9B 基台
9C 支持枠
10 洗浄液ホース
Claims (4)
- イオン交換樹脂が充填され、該精製タンクに注入した水道水が精製タンク内部のイオン交換樹脂に接することで純水に精製されるように構成した精製タンクと、該精製タンクで精製された純水を給水ホースで給水する給水ポンプと、該給水ポンプを稼動せしめるバッテリーとをキャリアに設置して移動自在に構成し、精製タンクから純水を給水せしめる給水ホースを洗浄面まで支持する支持パイプと、該支持パイプの先端に着脱自在装着され洗浄面を洗浄せしめる洗浄ブラシと、を備えたことを特徴とする純水洗浄装置。
- 前記洗浄ブラシは、前記支持パイプの先端部に着脱自在に装着され、モーターにて回転せしめる左右一対の回転ブラシ体を備え、該回転ブラシ体はそれぞれ交換自在に構成された請求項1記載の純水洗浄装置。
- 前記支持パイプは、チタン製の支持パイプとカーボン製の支持パイプとが組み合わせ自在に構成され、一定長さの各支持パイプが互いにネジ止めされる連結端部を有すると共に、給水ホースに巻き付けて給水ホースを支持パイプに固定する面ファスナー製の固定ベルトを装着した請求項1記載の純水洗浄装置。
- 前記給水ポンプは、洗浄液を吸い上げて前記支持パイプに前記給水ホースと共に併設される洗浄液ホースから配水するように構成された請求項1記載の純水洗浄装置。
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JP2010003643U JP3161830U (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | 純水洗浄装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010003643U JP3161830U (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | 純水洗浄装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014014533A (ja) * | 2012-07-10 | 2014-01-30 | East Japan Railway Co | 清掃装置及び搬送装置 |
JP2014030815A (ja) * | 2012-08-06 | 2014-02-20 | Joybond Co Ltd | 洗浄具 |
JP3191964U (ja) * | 2014-04-03 | 2014-07-24 | 日本フォームサービス株式会社 | 携帯用純水洗浄装置 |
JP2018524165A (ja) * | 2015-07-14 | 2018-08-30 | ゲボイデライニグング リッソウスキー ゲーエムベーハー | 表面をきれいにするための清掃装置及びその方法 |
JP2020157817A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | サンエイ化学株式会社 | 純水生成器付洗車装置 |
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