JP3161633B2 - 光空間伝送装置 - Google Patents

光空間伝送装置

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JP3161633B2 JP21357492A JP21357492A JP3161633B2 JP 3161633 B2 JP3161633 B2 JP 3161633B2 JP 21357492 A JP21357492 A JP 21357492A JP 21357492 A JP21357492 A JP 21357492A JP 3161633 B2 JP3161633 B2 JP 3161633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図4) 発明が解決しようとする課題(図4) 課題を解決するための手段(図1〜図3) 作用(図1〜図3) 実施例 (1)第1の実施例(図1) (2)第2の実施例(図2) (3)第3の実施例(図3) (4)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は光空間伝送装置に関し、
特に空間を伝送する光ビームを媒介して所望の情報を伝
送する光空間伝送装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の光空間伝送装置において
は、所定距離だけ離間して配置した伝送対象との間で光
ビームを送受することにより、この光ビームを媒介して
所望の情報信号を送受し得るようになされている。
【0004】すなわち図4に示すように、光空間伝送装
置1においては、所定の情報信号でレーザダイオード2
を駆動し、このレーザダイオード2から所定偏波面の送
信光ビームL1を射出する。
【0005】さらに光空間伝送装置1においては、この
送信光ビームL1をレンズ4で平行光線に変換した後、
偏向ビームスプリツタ4を透過させてレンズ8に導く。
【0006】ここでレンズ8は、送信光ビームL1を収
束光に変換して射出し、大口径レンズ10はこの収束光
を略平行光線に変換して射出する。これにより光空間伝
送装置1においては、伝送対象に所定偏波面の送信光ビ
ームL1を射出し、この送信光ビームL1を介して情報
信号を伝送する。
【0007】さらに光空間伝送装置1においては、伝送
対象から到来する受信光ビームL2を大口径レンズ10
で受光し、レンズ8を介して偏向ビームスプリツタ6に
導く。ここで受信光ビームL2は、送信光ビームL1に
対して偏波面が直交するように伝送対象から送出され、
これにより光空間伝送装置1においては、この受信光ビ
ームL2を偏向ビームスプリツタ6で反射してビームス
プリツタ12に導く。
【0008】ビームスプリツタ12は、この受信光ビー
ムL2の一部を透過してレンズ14に射出し、レンズ1
4はこの透過光をフオトデイテクタ16に集光する。光
空間伝送装置1においては、このフオトデイテクタ16
の出力信号を所定の信号処理回路に出力して処理し、こ
れにより受信光ビームL2を介して伝送された情報信号
を受信し得るようになされている。
【0009】さらにビームスプリツタ12は、この受信
光ビームL2の一部を反射してレンズ18に射出し、レ
ンズ18はこの反射光L3をポジシヨニングセンサ20
に集光する。ここでポジシヨニングセンサ20は、反射
光L3の集光位置に応じて出力信号が変化するようにな
された位置検出用受光素子で、この実施例においては、
この出力信号を位置検出回路22に出力して反射光L3
の集光位置を検出する。
【0010】さらに光空間伝送装置1においては、この
検出結果に基づいて駆動回路24を駆動し、これにより
レンズ8の位置を可変して送信光ビームL1の射出方向
を補正する。これにより光空間伝送装置1においては、
伝送対象から到来する受信光ビームL2を基準にして送
信光ビームL1の射出方向を補正することにより、伝送
対象との間で全体としてサーボループを形成し、光空間
伝送装置1自体が振動した場合等でも、確実に情報信号
を送受し得るようになされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の光空
間伝送装置においては、屋外で使用されることにより、
防塵、防水、防湿、防錆等の対策が必要になる。このた
めには、前面にガラスを配置した匡体で全体を封止する
方法が考えられる。
【0012】ところがこのように前面にガラスを配置す
ると、送信光ビームL1がこのガラスで反射し、その反
射光(以下戻り光と呼ぶ)がレーザダイオード2、フオ
トデイテクタ16、ポジシヨニングセンサ20に入射す
る問題がある。このように戻り光がレーザダイオード2
に入射すると、レーザダイオード2の発振が不安定にな
り、送信光ビームL1にノイズが混入して伝送品質が低
下する。
【0013】実際上、ガラスの反射率を5〔%〕とした
場合、送信光ビームL1は入射面及び射出面の両面で反
射することにより、戻り光の光量は送信光ビームL1の
10〔%〕になり、反射防止コートを施した場合、入射出
面の反射率を0.3 〜0.4 〔%〕に低減し得ることによ
り、全体で0.8 〔%〕の光量が戻り光として反射される
ことになる。
【0014】すなわち前面にガラスを配置すると、反射
防止コートを施しても、送信光ビームL1に対して−21
〔db〕程度の戻り光がこのガラスで発生することにな
る。これに対してレーザダイオード2においては、送信
光ビームL1に対して−60〔db〕程度の戻り光があると
安定に動作し得なくなり、この種の光空間伝送装置にお
いては、大口径レンズ10等でも反射されることによ
り、結局ガラスを配置すると安定に情報信号を伝送し得
なくなる。
【0015】これに対して戻り光がフオトデイテクタ1
6に入射すると、クローストークが発生し、このため伝
送品質が劣化すると共に、伝送対象との間の距離が大き
くなると、伝送対象から送出された情報信号を受信し得
なくなる。
【0016】実際上、この種の光空間伝送装置において
は、受光素子の最小受光パワーが−20〜30〔db〕に選定
されることにより、この場合ガラスから−21〔db〕の戻
り光があると、伝送対象の情報信号を受信し得なくな
る。
【0017】さらに戻り光がポジシヨニングセンサ20
に入射すると、位置検出回路22で反射光L3の集光位
置を正しく検出し得なくなり、結局安定に情報信号を送
受し得なくなる。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、匡体で全体を封止して安定に情報信号を伝送するこ
とができる光空間伝送装置を提案しようとするものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、所定の情報信号で変調した送
信光ビームL1を所定距離だけ離間して配置した伝送対
象に送出することにより、送信光ビームL1を介して情
報信号を伝送対象に送出する光空間伝送装置において、
送信光ビームL1を射出する光源2と、光源2から射出
された送信光ビームL1を伝送対象に送出する照射光学
系10と、照射光学系10から伝送対象に送出される送
信光ビームL1の射出方向を所定の補正範囲で補正する
射出方向補正機構54、56、58と、前面を防塵部材
34で封止し、光源2、照射光学系10及び射出方向補
正機構54、56、58を収納する筐体42とを備え、
防塵部材34は、送信光ビームL1の光路上に介挿され
た板状透明部材であり、送信光ビームL1の射出方向が
補正範囲で変化した場合でも、当該防塵部材34で反射
した送信光ビームL1の戻り光が光源2に入射しないよ
うに、送信光ビームL1の光軸に対して垂直な仮想面か
ら所定角度だけ傾いて配置した。
【0020】さらに第2の発明においては、所定の情報
信号で変調した所定偏波面の送信光ビームL1を所定距
離だけ離間して配置した伝送対象に送出すると共に、伝
送対象から送出された所定偏波面の受信光ビームL2を
受光することにより、送信光ビームL1を介して情報信
号を伝送対象に送出すると共に、受信光ビームL2を介
して伝送対象から送出された所定の情報信号を受信する
光空間伝送装置において、送信光ビームL1を射出する
光源2と、受信光ビームを受光する受光素子16、20
と、光源2から射出された送信光ビームL1を伝送対象
に送出すると共に、伝送対象から到来した受信光ビーム
L2を受光素子16、20に導く送受光学系10と、送
受光学系10から伝送対象に送出される送信光ビームL
1の射出方向を所定の補正範囲で補正する射出方向補正
機構54、56、58と、前面を防塵部材34で封止
し、光源2、受光素子16、20、送受光学系10及び
射出方向補正機構54、56、58を収納する筐体42
とを備え、防塵部材34は、送信光ビームL1の光路上
に介挿された板状透明部材であり、送信光ビームL1の
射出方向が補正範囲で変化した場合でも、当該防塵部材
34で反射した送信光ビームL1の戻り光が光源2及び
受光素子16、20に入射しないように、送信光ビーム
L1の光軸に対して垂直な仮想面から所定角度だけ傾い
て配置した。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【作用】送信光ビームL1の射出方向が補正範囲Ψで変
化した場合でも、戻り光L4が光源2又は受光素子1
6、20に入射しない角度Ψ+αnで防塵部材34を配
置すれば、送信光ビームL1の射出方向を補正した場合
でも、確実に情報信号を送信又は送受することができ
る。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0030】(1)第1の実施例 図4との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、30は全体として送信専用の光空間伝送装置を示
し、全体を匡体32に収納する。
【0031】この匡体32は、前面の大口径レンズ10
側にガラス板34が配置され、このガラス板34は、表
面に反射防止コートが施され、送信光ビームL1の光軸
Lに対して垂直な仮想面Kから所定角度θだけ傾いて保
持されるようになされている。これにより光空間伝送装
置30においては、このガラス34及び匡体32で全体
を封止し、防塵、防水、防湿、防錆対策を計るようにな
されている。
【0032】さらに光空間伝送装置30においては、こ
のように全体を封止した状態で、位置検出回路(図示せ
ず)の検出結果に基づいて匡体32の向きを補正して送
信光ビームL1の射出方向を補正する。さらにガラス板
34においては、ガラス板34で発生する戻り光L4が
レーザダイオード2に入射しないように、傾きの角度θ
が選定され、これにより全体を封止した場合でも、確実
に情報信号を送出し得るようになされている。
【0033】すなわちレーザダイオード2の発光面の中
心位置をr1、発光面の半径をWとすると、中心位置r
1から射出された送信光ビームL1の戻り光L4が、発
光面の中心位置r1から距離2Wだけ離間した位置r2
に集光されれば、中心位置r1から最も遠い位置から射
出された送信光ビームも、受光面の外に集光される。
【0034】このとき大口径レンズ10の焦点距離をf
と置けば、大口径レンズ10を介して射出される送信光
ビームL1はほぼ平行光線でなることにより、大口径レ
ンズ10の中心を通つて点r2に集光する戻り光L41
は、送信光ビームL1の光軸Lに対して、次式
【数1】 で表される角度4αだけ傾くことになる。
【0035】これにより戻り光L4が、角度4α以上傾
くようにガラス板34を傾ければ、レーザダイオード2
への戻り光L4の入射を防止し得ることがわかる。
【0036】このガラス板34が傾きθのとき、ガラス
板34の入射光線及び反射光線が形成する角度は角度2
θで表し得ることにより、結局、次式
【数2】 の関係に選定すれば、戻り光L4のレーザダイオード2
への入射を防止し得ることがわかる。
【0037】実際上、レーザダイオード2においては、
発光面の大きさが小さく、発光面の大きさWが1.5 〔μ
m〕程度であることから、ガラス板34においては、角
度θを次式
【数3】 程度の値に選定すれば、レーザダイオード2を安定に駆
動することができる。
【0038】さらにこの実施例において、ガラス板34
は、装置外部に向かうガラス板表面の垂線Sが装置下側
に倒れるように、傾いて配置されるようになされてい
る。これによりガラス板34においては、外側表面を下
側に傾けて配置することにより、表面に付着する塵埃等
の付着量を低減し得、また雨粒、雪等の付着も低減し
得、その分確実に情報信号を送出することができる。
【0039】以上の構成によれば、送信専用の光空間伝
送装置において、前面にガラス板を配置して全体を封止
し、このときガラス板を下側に向けて所定角度だけ傾け
て配置したことにより、レーザダイオードへの戻り光の
入射を防止し得、さらにガラス表面の塵埃等の付着量を
低減し得、その分確実に情報信号を送出することができ
る。
【0040】(2)第2の実施例 図2において、40は送受一体型の光空間伝送装置を示
し、この場合も匡体42に全体を収納し、ガラス板34
及び匡体42で全体を封止する。
【0041】さらに光空間伝送装置40においては、こ
のように全体を封止した状態で、ポジシヨニングセンサ
20の受光結果に基づいて全体の向きを補正し、これに
より送信光ビームL1の射出方向を補正する。
【0042】さらにこの実施例において、ガラス板34
は、第1の実施例と同一向きに、第1の実施例に比して
大きな角度θ1で傾いて保持され、これにより戻り光が
レーザダイオード2だけでなく、受光素子でなるフオト
デイテクタ16及びポジシヨニングセンサ20に入射し
ないようになされている。
【0043】すなわちこの種の受光素子においては、レ
ーザダイオード2の発光面に比して受光面の面積が大き
い特徴があり、この実施例の場合フオトデイテクタ16
及びポジシヨニングセンサ20の受光面積の半径Wは、
それぞれ0.5 〔mm〕及び3〔mm〕にもなる。
【0044】この場合レーザダイオード2、フオトデイ
テクタ16及びポジシヨニングセンサ20が大口径レン
ズ10の焦点位置P1に配置されていると仮定すれば、
フオトデイテクタ16及びポジシヨニングセンサ20の
受光面積に比してレーザダイオード2の発光面積が極め
て小さいことにより、焦点位置P1から射出された送信
光ビームL1がガラス板34で反射された戻り光が点P
1の半径Wの範囲に入らなければ、この点P1に配置し
たフオトデイテクタ16及びポジシヨニングセンサ20
には戻り光が入射しないことになる。
【0045】この場合、(1)式に対応して、送信光ビ
ームL1の光軸Lに対して、大口径レンズ10の中心を
通る戻り光の角度を、次式
【数4】 の関係に保持すれば、点P1から半径Wの円周上に戻り
光を集光し得る。
【0046】これによりこの仮定の場合、(2)式に対
応して、次式
【数5】 で表される角度だけガラス板34を傾ければ戻り光が入
射しないことになる。
【0047】具体的にフオトデイテクタ16及びポジシ
ヨニングセンサ20の受光面積の半径として値W0.5
〔mm〕及び3〔mm〕を代入すれば、この角度はそれぞれ
フオトデイテクタ16及びポジシヨニングセンサ20で
1.25〔mrad〕及び7.5 〔mrad〕(0.43〔°〕)になる。
【0048】これに対して実際の実施例においては、こ
の大口径レンズ10とレーザダイオード2、フオトデイ
テクタ16及びポジシヨニングセンサ20間にレンズ
8、4、18、14が介挿されることにより、このレン
ズ8、4、18、14の倍率で(5)式を補正してガラ
ス板34の角度θ1を選定することができる。
【0049】すなわちレンズ8の焦点距離をf1、レン
ズ4、18、14の焦点距離をfnとおいて、ガラス板
34の角度θ1を次式
【数6】 で表し得、この実施例の場合この角度θ1を1〔°〕に
設定した。
【0050】これにより光空間伝送装置40において
は、レーザダイオード2だけでなくフオトデイテクタ1
6及びポジシヨニングセンサ20への戻り光の入射を未
然に防止し得、これにより確実に情報信号を送受するこ
とができる。
【0051】図2の構成によれば、送受一体型の光空間
伝送装置においても、前面にガラス板を配置して全体を
封止し、このときこのガラス板を下側に向けて所定角度
だけ傾けて配置することにより、レーザダイオード2だ
けでなくフオトデイテクタ16及びポジシヨニングセン
サ20への戻り光の入射を未然に防止し得、併せて塵埃
等の付着を低減し得、これにより確実に情報信号を送受
することができる。
【0052】(3)第3の実施例 図3において50は送受一体型の光空間伝送装置を示
し、レーザダイーオド2、受光素子16、20、レンズ
4、8、14、18、ビームスプリツタ6、12の光学
部品(図2)を一体化した光学ブロツク52と大口径レ
ンズ10とをホルダ匡体54に収納する。
【0053】このホルダ54は、水平方向に設定された
第1の回動軸J1を回動中心にして第1の保持機構56
に軸支され、さらにこの第1の保持機構56は、垂直方
向に設定された第2の回動軸を回動中心にして、第2の
保持機構58に軸支されるようになされている。
【0054】これによりホルダ54は、いわゆるジンバ
ル機構でなる保持機構を介して上下左右方向に回動し得
るように保持され、光空間伝送装置50においては、位
置検出回路22(図4)の検出結果に基づいてこの回動
を制御して送信光ビームL1の射出方向を補正するよう
になされている。
【0055】ここで光空間伝送装置50においては、こ
の第1及び第2の保持機構56及び58と共にホルダ5
4を匡体60に収納し、この匡体60の前面をガラス板
34で封止する。これにより光空間伝送装置60におい
ては、送信光ビームL1の射出方向補正機構54、5
6、58を一体に匡体60及びガラス板34で封止する
ようになされている。
【0056】この射出方向補正機構54、56、58
は、この実施例の場合、所定の回動中心から上下左右に
それぞれ角度Ψだけ回動し得るように保持され、これに
より光空間伝送装置50は、この角度Ψの範囲で送信光
ビームL1の射出方向を補正し得るようになされてい
る。
【0057】これに対してガラス板34は、この角度Ψ
に(6)式から求められる角度αnを加えた角度Ψ+α
nだけ下側に傾いて保持されるようになされている。こ
れにより光空間伝送装置50においては、送信光ビーム
L1の射出方向を補正した場合でも、レーザダイオー
ド、フオトデイテクタ及びポジシヨニングセンサへの戻
り光の入射を未然に防止し得、これにより確実に情報信
号を送受することができる。
【0058】実際上、このように射出方向補正機構と一
体に封止すれば、その分この補正機構の経時変化等をも
防止し得ることにより、送信光ビームを確実に伝送対象
に送出することができる。
【0059】ところがこの場合、単にガラス板を配置し
ただけの構成では、射出方向に応じて送信光ビームがガ
ラス板に正反射し、これにより通信中に射出方向が変化
すると、レーザダイオード、フオトデイテクタ及びポジ
シヨニングセンサへ戻り光が入射する場合が発生する。
【0060】従つてこのように射出方向補正機構と一体
に封止する場合、急に通信が途絶えたりする恐れがあ
り、この実施例のように傾けてガラスを配置することに
より安定に通信することができる。
【0061】実際上、この実施例の場合、補正範囲Ψを
5〔°〕に設定すると共に、ガラス板34を6〔°〕傾
けて配置し、これにより安定に通信することができた。
【0062】図3の構成によれば、送受一体型の光空間
伝送装置において、射出方向補正機構と一体に封止する
ようにしても、ガラス板を下側に向けて所定角度だけ傾
けて配置することにより、第2の実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0063】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、ガラス板を傾ける場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えばガラス
板の表面形状を内側に向けて凸形状、又は外側に向けて
凹形状に形成し、さらに局部的に凹形状凸形状に形成
し、これにより戻り光の光量を低減するようにしてもよ
い。
【0064】さらに上述の実施例においては、防塵部材
としてガラス板を用いる場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、アクリル板等、種々の透明部材を広く
適用するころができる。
【0065】さらに上述の実施例においては、水平及び
垂直方向に設定した回動軸を回動中心にして全体を回動
させて送信光ビームの射出方向を補正する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、例えばレンズ8等を
可動して射出方向を補正する場合等に広く適用すること
ができる。
【0066】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、送信光ビ
ームの射出方向が補正範囲で変化した場合でも、防塵部
材で反射した戻り光が光源、受光素子に入射しないよう
に防塵部材を配置することにより、送信光ビームの射出
方向を補正した場合でも確実に情報信号を伝送し得る光
空間伝送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光空間伝送装置を示す
断面図である。
【図2】その第2の実施例を示す断面図である。
【図3】その第3の実施例を示す断面図である。
【図4】その従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1、30、40、50……光空間伝送装置、2……レー
ザダイオード、4、8、10、14、18……レンズ、
16……フオトデイテクタ、20……ポジシヨニングセ
ンサ、32、42、60……匡体、34……ガラス板。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−305734(JP,A) 特開 平3−127001(JP,A) 特開 平2−250004(JP,A) 特開 昭63−114290(JP,A) 特開 平4−79624(JP,A) 実開 昭56−122913(JP,U) 実開 昭62−74218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の情報信号で変調した送信光ビームを
    所定距離だけ離間して配置した伝送対象に送出すること
    により、上記送信光ビームを介して上記情報信号を上記
    伝送対象に送出する光空間伝送装置において、 上記送信光ビームを射出する光源と、 上記光源から射出された上記送信光ビームを上記伝送対
    象に送出する照射光学系と、 上記照射光学系から上記伝送対象に送出される上記送信
    光ビームの射出方向を所定の補正範囲で補正する射出方
    向補正機構と、 前面を防塵部材で封止し、上記光源、上記照射光学系及
    び上記射出方向補正機構を収納する筐体と を具え、 上記防塵部材は、上記送信光ビームの光路上に介挿され
    た板状透明部材であり、上記送信光ビームの射出方向が
    上記補正範囲で変化した場合でも、当該防塵部材で反射
    した上記送信光ビームの戻り光が上記光源に入射しない
    ように、上記送信光ビームの光軸に対して垂直な仮想面
    から所定角度だけ傾いて配置された ことを特徴とする光
    空間伝送装置。
  2. 【請求項2】所定の情報信号で変調した所定偏波面の送
    信光ビームを所定距離だけ離間して配置した伝送対象に
    送出すると共に、上記伝送対象から送出された所定偏波
    面の受信光ビームを受光することにより、上記送信光ビ
    ームを介して上記情報信号を上記伝送対象に送出すると
    共に、上記受信光ビームを介して上記伝送対象から送出
    された所定の情報信号を受信する光空間伝送装置におい
    て、 上記送信光ビームを射出する光源と、 上記受信光ビームを受光する受光素子と、 上記光源から射出された上記送信光ビームを上記伝送対
    象に送出すると共に、上記伝送対象から到来した上記受
    信光ビームを上記受光素子に導く送受光学系と、 上記送受光学系から上記伝送対象に送出される上記送信
    光ビームの射出方向を所定の補正範囲で補正する射出方
    向補正機構と、 前面を防塵部材で封止し、上記光源、上記受光素子、上
    記送受光学系及び上記射出方向補正機構を収納する筐体
    を具え、 上記防塵部材は、上記送信光ビームの光路上に介挿され
    た板状透明部材であり、上記送信光ビームの射出方向が
    上記補正範囲で変化した場合でも、当該防塵部材で反射
    した上記送信光ビームの戻り光が上記光源及び上記受光
    素子に入射しないように、上記送信光ビームの光軸に対
    して垂直な仮想面から所定角度だけ傾いて配置された
    とを特徴とする光空間伝送装置。
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