JP3161600U - ウィングボックス - Google Patents

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【課題】コンテナの収容場所を節約し、運搬効率を高めたウィングボックスを提供する。【解決手段】ウィングボックス1は、鉄鋼製等であり、ボックス2と、ボックス2の上面を開閉する、ボックス2に取り付けられたウィング3と、ウィング3を開閉する際の衝撃を緩衝するダンパー4と、ウィング3を閉成するロックと、を備え、ウィング3が90?以上に開くようにダンパー4と連結されていること、ボックス2の上部に突出部6を設け、ボックス2の底面に皿部7を逆さまに設け、突出部6の上に皿部7を載せることにより、段積みできること、を特徴とする。下段のウィングボックス1のウィング3のロックを解除し、ウィング3を90?以上に開き、上段のウィングコンテナのウィングを閉じてロックし、上段のウィングボックスの皿部を、下段のウィングコンテナ1の突出部6の上に載置する。【選択図】図5

Description

本考案は、廃棄物等を収容するボックスの上面を開閉するウィングを備えたウィングボックスに関する。
特許文献1に記載の発明は、風雨の侵入を防止し、側面からも物の積み降ろしを可能とすると共に、物の積み降ろしを容易にし、且つ、輸送中の荷物の落下や散乱を効果的に防止し、内部の有効容積を効率的に利用できるコンテナを提供するためのコンテナ1であり、コンテナ脱着装置付自動車100に脱着自在に構成され、底板4、前板6、後部扉3及び底板4の両側に開閉可能な一対の側板7,8を備え、上部には開閉自在なウィング12,13が左右対称に取付けられたセンタービーム11が備えられている。ウィング12,13は骨組12a,13aにシート14を張って構成されており、コンテナ1の上部及び側面の大部分を覆って収容空間2を形成している。ウィング12,13はウィング用ロック装置22を解除すると、ガススプリング21の弾力性により自動的に押し上げられ、同時に側板7,8を開くことによりコンテナ1の側面から物の積み降ろしが可能となる脱着式コンテナである。
特許文献2に記載の発明は、幌のコンテナへの脱着が簡単で、ボルトなどの固定具によってコンテナに取り付けられ、溶接や穴あけ等の不要になる伸縮幌付コンテナを提供するものであり、1対の側板7及び8にそれぞれ六角穴付ボルトやワッシャ等の固定具11で脱着自在に取り付け可能なレール12を備えるレール・アセンブリ13と、前板6に固定され逆U字形状のアーチパイプ21を有するフロントパイプ・アセンブリ20と、レール12を走行するように取り付けられ、コンテナの短手方向に配置され、逆U字形状のアーム形状の下端にローラを設ける第1中間キャリア30、第2中間キャリア40、第3中間キャリア50、第4中間キャリア60、第5中間キャリア70と、リアキャリア80と、前記各キャリアに取り付けられる幌90と、を備えた鉄鋼製の伸縮幌付コンテナ1である。
特開2002−347883 特開2005−8276
しかしながら、従来の特許文献1〜2は、風雨の侵入を防止したりするなどにはよいのであるが、都会などにおける廃棄物収集コンテナ等の収容場所の確保といった、近年に生じている問題に対応できるものではない。この問題は都会では多くの廃棄物収集コンテナを必要とするため、このコンテナの収容場所が多く必要となる一方、都会であるがゆえに土地の確保が容易でないという点で解決困難なものである。また、廃棄物収容コンテナ等の運搬時には、多くの運搬スペースを要し、運搬効率の低下を招いていた。
そこで、コンテナの収容場所を節約し、運搬効率を高めたウィングボックスを提供することを課題とする。
上記課題に鑑み、請求項1のウィングボックスは、ボックスと、前記ボックスに取り付ける回動軸を備え、前記ボックスの上面を開閉するウィングと、前記ウィングの開閉時の衝撃を緩衝するダンパーと、を備え、前記ウィングが90°以上に開くように前記ダンパーが前記ウィングと連結されていること、前記ボックスの上部に第1嵌合部を設け、前記ボックスの下部に第2嵌合部を設け、前記第1嵌合部と第2嵌合部とを嵌合することにより、段積みできること、を特徴とするウィングボックスである。
請求項1の考案は、ウィングボックスのウィングを開き、ウィングを閉じた他のウィングボックスを載せることができるので、コンテナの収容場所を節約し、運搬効率を高めることができる。しかも、下段のウィングボックスへの風雨も防ぐことができる効果がある。さらに段積み状態では、下段のウィングボックスのウィングが上段のウィングボックスの側面に配置されるので、邪魔にならない。
一具体的態様としては、図示は略すが、ウィングを複数個に分割することもある。これにより、ウィングボックスを複数室にした場合、それぞれに投入口を設定することができる。ウィングを閉成するロックを設けてもよい。
一具体的態様としては、図示は略すが、ウィングに内蓋を設けることができる。これにより、ボックス内に生ごみ等を入れる場合、気密性を確保することができる。また、内蓋を複数個に分割することもある。ウィングを複数にした場合、対応させるためである。
一具体的態様としては、上面が開口する略直方体形状のボックスと、前記ボックスの上面を開閉する、前記ボックスの上面の1つの長辺方向において回動自在に設けられたウィングと、前記ボックスに揺動自在に枢支され、前記ウィングの開閉時の衝撃を緩衝するダンパーと、前記ダンパー及び前記ウィングの各々に回動自在に連結するアーム部材と、前記ウィングを閉成するロックと、を備え、前記ウィングが90°以上に開くように、前記ウィングが前記ダンパー及び前記アーム部材を介して前記ボックスと連結されていること、前記ボックスの上部に突出部を設け、前記ボックスの底面に前記突出部と係合する形状の皿部を設けることにより、前記突出部の上に前記皿部を載せて複数個のウィングボックスを段積みできること、を特徴とするウィングボックスが例示される。
本発明の一実施形態のウィングボックス1(ウィング3は骨組みのみ図示)の平面図である。 ウィングボックス1の正面図である。 ウィングボックス1の右側面図である。 ウィングボックス1の段積み状態を示す右側面図である。 ウィングボックス1の正面扉2d,2eを閉じた状態を示す斜視図である。 ウィングボックス1の正面扉2d,2eを開いた状態を示す斜視図である。 ウィングボックス1の右背面方向からの斜視図である。
以下に、本考案の好適な一実施形態であるウィングボックス1について図面を参照して説明する。
図1〜図7に示すウィングボックス1は、鉄鋼製等であり、ボックス2と、ボックス2の上面を開閉する、ボックス2に軸着されたウィング3と、ウィング3の開閉時の衝撃を緩衝するダンパー4と、ウィング3を閉成するロック5と、を備え、ウィング3が90°以上に開くようにダンパー4及びアーム9を介してボックス2に連結されていること、ボックス2の上部に第1嵌合部としての突出部6を設け、ボックス2の底面に第2嵌合部としての皿部7を逆さまに設け、突出部6の上に皿部7を載せることができるようになっており、これにより複数個が段積みできること、を特徴とするものである。以下、詳細に説明する。
ボックス2は上面が開口した略直方体形状であり、ここでは、ボックスを複数の室2a、2bに分割するように仕切壁2cが形成されている。また、正面扉2d,2eが観音開き構造とされていて(図5、図6参照)、ロック2fでロックすることで閉成し、扉開放時には掛け止め部材2gで掛止できるようになっている。ボックス2は1室でもよく、扉が他の構造であってもよいし、扉がなくてもよいことは無論である。
ウィング3はパイプから構成された骨組みと、長手方向の2カ所にボックス2と回動自在に枢支させるための回動軸8とを備える。ウィング3が90°以上に開くことができるように、ウィング3の回動軸8は、それぞれがダンパー4及びアーム9を介してボックス2に連結されている。アーム9が回動軸8から半径方向に延び出しており、このアーム9の先端にダンパー4のピストンロッド10aが揺動自在に接続されている。一方、ダンパー4のシリンダ10bの基部は、ボックス2に揺動自在に接続されている。ウィング3の開き角度θは90°よりも大きいが、それに近い角度、例えば、93°〜98°が好ましい。あまりに開き角度θが大きいとウィング3が邪魔になり、90°に近すぎると、ウィングボックス1を段積み状態にすることができないからである。なお、ウィング3には風雨を防ぐシートが取り付けられることとなるが、説明の便宜上、図面では省略してある。
ダンパー4はウィング3を開閉時の衝撃を緩衝するように弾性力が設定してある。ダンパー4はその軸方向がボックス2の側面に平行な面において回動し、ピストンロッド10aがシリンダ10bに対して摺動するように配置されている。
ロック5はウィング3に掛け止めすることで、ウィングボックス1を閉成するものである。
突出部6はボックス2の四隅に上方に形成されたパイプ部材の先端部である。また、皿部7はボックス2の底面の四隅に形成された脚部11に形成されている。
突出部6の上に皿部7を載せることができるよう、皿部7は突出部6に係合する形状であって、皿部7の開口面積は突出部6の上面の面積よりも大きく設定してある。
ボックス2の底面にはフォークリストのフォーク差し込みパイプ12が複数形成されている。
図5〜図7に示す通り、ボックス2の上面にはフック13(同図のみ図示し他図では省略)が設けてあり、釣り上げることができる。
本実施形態であるウィングボックス1の使用方法の例を説明する。
〔単体時〕
図1〜図3に示す通り、風雨を防ぐときには、ウィング3が閉じられて、ロック5によりロックされている。また、廃棄物の投入時には、ロック5を解除する。
〔段積み時〕
本実施形態であるウィングボックス1に、同一のものであるウィングボックス101を段積みするものとして説明する。図4に示す通り、下段のウィングボックス1のロック5を解除し、ダンパー4を作動させてウィング3を90°以上に開き、制止させる。つぎに、上段のウィングコンテナ101のウィング103を閉じてロックし、上段のウィングボックス101の皿部107を、下段のウィングコンテナ1の突出部6の上に載置する。このような段積み状態でウィングボックス1を保管したり、運搬することができる。
本実施形態によれば、ウィングボックス1のウィング3を開き、ウィング103を閉じた他のウィングボックス101を載せて段積み状態とすることができるので、収容場所を節約し、運搬効率を高めることができる。しかも、下段のウィングボックス101への風雨も防ぐことができる効果がある。段積み状態では、下段のウィング3が上段のウィングボックス101の側面に配置されるので、邪魔にならない。さらに突出部6がボックス2の上面から突出しているため、下段のウィングボックス1に廃棄物等を溢れるように投入した場合でも、段積みの邪魔にならない。
なお、本考案の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本考案の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものであり、それらの改変、均等物等も本考案の技術的範囲に含まれ、該技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは言うまでもない。例えば、ボックス2の上部に第1嵌合部としての皿部7を逆さまに設け、突出部6を設け、ボックス2の底面に第2嵌合部としての突出部6を設け、皿部7の上に突出部6を載せることができるようにしてもよい。
例えば、ウィング3を複数個に分割することもある。これにより、ウィングボックス1を複数室にした場合、それぞれに投入口を設定することができる。また、ウィング3の内側に内蓋をボックスに軸着し、揺動自在とすることができる。これにより、ボックス2内に生ごみ等を入れる場合、気密性を確保することができる。また、内蓋を複数個に分割することもある。ウィング3を複数にした場合、対応させるためである。
1・・・ウィングボックス
2・・・ボックス
3・・・ウィング
4・・・ダンパー
5・・・ロック
6・・・突出部
7・・・皿部
8・・・回動軸
9・・・アーム
10a・・・ピストンロッド
10b・・・シリンダ

Claims (1)

  1. ボックスと、
    前記ボックスに取り付ける回動軸を備え、前記ボックスの上面を開閉するウィングと、
    前記ウィングの開閉時の衝撃を緩衝するダンパーと、
    を備え、
    前記ウィングが90°以上に開くように前記ダンパーが前記ウィングと連結されていること、
    前記ボックスの上部に第1嵌合部を設け、前記ボックスの下部に第2嵌合部を設け、前記第1嵌合部と第2嵌合部とを嵌合することにより、段積みできること、
    を特徴とするウィングボックス。
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