JP3161571U - ボール洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】競技用ボールを効率よく洗浄することができ、かつ、簡素な構造で安価に実施できるボール洗浄装置を提供する。【解決手段】 平面視略円形の底板2と、その底板2の外周部に立設された筒状体3と、その筒状体3を閉蓋する上蓋4とにより洗浄室5を形成する。上記洗浄室5内に水平回転するターンテーブル6を収容するとともに、上記ターンテーブル6を駆動回転する駆動モータ7を備える。また、上記筒状体3の内壁面と上記ターンテーブル6の上面に競技用ボールBと接触する洗浄用部材3a・6aを固着する。上記洗浄室5内に弾性変形可能な多数の含水性部材Aをランダムに投入してボール洗浄装置を構成する。また、前記上蓋4が前記筒状体3内に遊嵌可能で、かつ、当該上蓋4の自重で下降自在に構成するとともに、当該上蓋4の内面に洗浄用部材4aを固着する。【選択図】図1
Description
本考案は、例えばサッカーボール、フットサルボール、バレーボール、硬式野球ボール、軟式野球ボール、軟式テニスボール、ゲートボール等の競技用ボールを洗浄するのに用いられるボール洗浄装置に関するものである。
この種のボール洗浄装置に関するものとしては、例えば特許文献1に示すもの(以下、「従来例」という)が知られている。この従来例は、平面視略円形の底板と、その底板の外周部に立設された筒状体と、その筒状体を閉蓋する上蓋とにより洗浄室を形成する。上記洗浄室内に水平回転するターンテーブルを収容するとともに、上記ターンテーブルを駆動回転する駆動モータを備える。さらに、上記筒状体の内壁面にクッションライニングを固着するとともに上記ターンテーブルの上面に洗浄用布を固着する。そして上記競技用ボールが洗浄室内に導入した洗浄液及び上記クッションライニングや洗浄用布と接触することにより当該競技用ボールを洗浄する。
特表2003−516208号公報
上記従来例では、ターンテーブル上に置いた競技用ボールが洗浄室内に導入した洗浄液及び上記クッションライニングや洗浄用布と接触することにより当該競技用ボールを洗浄するように構成されているが、以下のような不都合がある。
即ち、競技用ボールは、ターンテーブル上に固着した洗浄用布や上記筒状体の内壁面に固着したクッションライニングと点接触するに過ぎないため、その洗浄完了までに長時間を要し、実用的でない。しかも、洗浄室内に洗浄液を導入する構造が複雑でコスト高に付くという問題がある。
即ち、競技用ボールは、ターンテーブル上に固着した洗浄用布や上記筒状体の内壁面に固着したクッションライニングと点接触するに過ぎないため、その洗浄完了までに長時間を要し、実用的でない。しかも、洗浄室内に洗浄液を導入する構造が複雑でコスト高に付くという問題がある。
本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、競技用ボールを効率よく洗浄することができ、かつ、簡素な構造で安価に実施できるボール洗浄装置を提供することをその目的とする。
本考案は、従来例と同様の基本構成を備える。即ち、平面視略円形の底板2と、その底板2の外周部に立設された筒状体3と、その筒状体3を閉蓋する上蓋4とにより洗浄室5を形成する。上記洗浄室5内に水平回転するターンテーブル6を収容するとともに、上記ターンテーブル6を駆動回転する駆動モータ7を備える。また、上記筒状体3の内壁面と上記ターンテーブル6の上面に競技用ボールBと接触する洗浄用部材3a・6aを固着する。
本考案は前記課題を解決するために以下の特徴構成を有する。
即ち、上記洗浄室5内に弾性変形可能な多数の含水性部材Aをランダムに投入して構成したことを特徴とするボール洗浄装置が提供される。また、本考案の他の特徴は、上記特徴構成に以下の構成を付加したものである。即ち、前記上蓋4が前記筒状体3内に遊嵌可能で、かつ、当該上蓋4の自重で下降自在に構成するとともに、当該上蓋4の内面に洗浄用部材4aを固着したことを特徴とするものである。
即ち、上記洗浄室5内に弾性変形可能な多数の含水性部材Aをランダムに投入して構成したことを特徴とするボール洗浄装置が提供される。また、本考案の他の特徴は、上記特徴構成に以下の構成を付加したものである。即ち、前記上蓋4が前記筒状体3内に遊嵌可能で、かつ、当該上蓋4の自重で下降自在に構成するとともに、当該上蓋4の内面に洗浄用部材4aを固着したことを特徴とするものである。
本考案によるボール洗浄装置では、従来例と同様にターンテーブルの回転に伴って、その上に置いた競技用ボールBが当該ターンテーブル6上に固着した洗浄用部材6aと上記筒状3体の内壁面に固着した洗浄用部材3aと接触することにより当該競技用ボールBを洗浄する。しかも、上記競技用ボールBが洗浄室5内にランダムに投入された弾性変形可能な多数の含水性部材Aと多点接触することにより強力に洗浄される。これにより、競技用ボールBの洗浄効率が格段に向上する。また、洗浄室5内に弾性変形可能な多数の含水性部材Aをランダムに投入しておくだけでよいので、洗浄室5内に洗浄液を導入する従来例と比較してその構造が簡素で安価に実施できる。
また、本考案の付加構成では、前記上蓋4が前記筒状体3内に遊嵌可能で、当該上蓋4の自重で下降自在に構成されていることから、競技用ボールBが当該上蓋4の内面に固着した洗浄用部材4aに接触して、競技用ボールBの洗浄効率がさらに向上するという利点がある。
以下、本考案の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、技術的に好ましい種々の部材が付加されているが、本考案の技術的範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本考案の実施形態に係るボール洗浄装置の縦断面図、図2はそのボール洗浄装置の上蓋を取り外した状態を示す平面図であり、符号1はボール洗浄装置全体を示す。
このボール洗浄装置1は、図示するように、平面視で略円形に形成される。即ち、平面視略円形の底板2と、その底板2の外周部に立設された筒状体3と、その筒状体3を閉蓋する上蓋4とにより洗浄室5を形成する。この洗浄室5はバレーボールのように比較的大きなボールの場合は、1個を収容できる大きさに形成され、野球ボール等のように比較的小さなボールの場合は、複数個を収容できるだけの比較的小さい形に形成される。
このボール洗浄装置1は、図示するように、平面視で略円形に形成される。即ち、平面視略円形の底板2と、その底板2の外周部に立設された筒状体3と、その筒状体3を閉蓋する上蓋4とにより洗浄室5を形成する。この洗浄室5はバレーボールのように比較的大きなボールの場合は、1個を収容できる大きさに形成され、野球ボール等のように比較的小さなボールの場合は、複数個を収容できるだけの比較的小さい形に形成される。
上記筒状体3の下部には4個の固定金具3bが熔接により固設され、この筒状体3は上記固定金具3bを介して前記底板2にビス3cで固定される。また、上記筒状体3の下部には上記固定金具3bの無い部分に矢印Cで示す隙間が形成される。上記筒状体3の外周部にはL字状の立ち上げ部2aが形成され、洗浄時のゴミは上記隙間Cを介して底板2の上記立ち上げ部2aの内周部に回収される。なお、符号11は当該ボール洗浄装置1を支える脚であり、この脚11は上記底板2の下面に4個ほど固設される。
上記洗浄室5内の下部には、ターンテーブル6が収容される。上記ターンテーブル6は減速機8付きの駆動モータ7により矢印Fで示す時計回りに駆動回転される。上記駆動モータ7は前記底板2の下面に固定具7aを介して固定される。他方、上記ターンテーブル6の中央部には下方へ向けて回転支軸6bが熔接等により固定され、この回転支軸6bに前記減速機8の出力軸8aがビス8bを介して連結される。つまり、このターンテーブル6は回転支軸6bを介して減速機8の出力軸8aで回転自在に支持される。また、上記駆動モータ7はカバー9で覆われ、このカバー9に回転時間や回転速度、各種スイッチ等を設定するための制御部10が付設されている。ちなみに、上記ターンテーブル6の回転速度は約1800rpmに設定される。
上記筒状体3の内壁面、上蓋4の下面、及び上記ターンテーブル6の上面には、それぞれ競技用ボールBと接触する洗浄用部材3a・4a・6aがビス等の図示しない固定手段で固着される。上記洗浄用部材3a・4a・6aとしては、競技用ボールBの表面を傷つけないもの、例えば人工樹脂材の商品名「スコッチ(住友スリーエム株式会社製)」が適用される。なお、上記洗浄用部材3a・4a・6aとしては、上記「スコッチ」に代えて、例えばシュロ繊維を敷き詰めたものや紙繊維を敷き詰めたもの等が適用される。
以下、本考案に係るボール洗浄装置1の特徴構成について説明する。
上記洗浄室5内には弾性変形可能な柔らかい多数の含水性部材Aをランダムに投入しておく。この含水性部材Aとしては、例えば合成樹脂製の海綿体(スポンジ)、シュロ繊維や紙繊維、あるいは金属タワシ等を所要サイズの塊に形成したものが適用され、これらの含水性部材Aは、洗浄水を含ませた後、手で余分の洗浄水を絞り取り、若干の水分を含んだものが洗浄室5内にランダムに投入される。ここで「ランダム」とは、当該含水性部材Aの配置や大きさを格別に揃えたする必要がないという程の意味である。
上記洗浄室5内には弾性変形可能な柔らかい多数の含水性部材Aをランダムに投入しておく。この含水性部材Aとしては、例えば合成樹脂製の海綿体(スポンジ)、シュロ繊維や紙繊維、あるいは金属タワシ等を所要サイズの塊に形成したものが適用され、これらの含水性部材Aは、洗浄水を含ませた後、手で余分の洗浄水を絞り取り、若干の水分を含んだものが洗浄室5内にランダムに投入される。ここで「ランダム」とは、当該含水性部材Aの配置や大きさを格別に揃えたする必要がないという程の意味である。
上記含水性部材Aはターンテーブル6の回転に伴って競技用ボールBと多点で接触する。つまり、競技用ボールBは、ターンテーブル6上に固着した洗浄用部材6aや筒状体3内壁面の洗浄用部材3aと接触するだけでなく、上記含水性部材Aと多点で接触する。これにより、当該競技用ボールBを強力に洗浄し、洗浄効率が格段に向上する。また、洗浄室5内に含水性部材Aをランダムに投入しておくだけでよいので、その構造が簡素で安価に実施できる。
前記上蓋4は、前記筒状体3内に若干の隙間を介して遊嵌可能で、かつ、当該上蓋4の自重で下降自在に構成される。これにより競技用ボールBが当該上蓋4の下面に固着した前記洗浄用部材4aに接触し、競技用ボールBの洗浄効率が従来例のものと比較してさらに向上する。なお、図1中の符号4bは、人手を介して上蓋4を開閉するための取手である。
なお、上記の実施形態では、含水性部材Aとしてスポンジ、シュロ繊維や紙繊維あるいは金属タワシ等を所要サイズの塊に形成したものとして説明したが、その材料は上記のものに限らず、その形状も矩形や球形等、適宜変更して実施することができる。
1…ボール洗浄装置、2…底板、3…筒状体、4…上蓋、5…洗浄室、6…ターンテーブル、3a・4a・6a…洗浄用部材、7…駆動モータ、8…減速機、A…含水性部材、B…競技用ボール。
Claims (2)
- 平面視略円形の底板(2)と、その底板(2)の外周部に立設された筒状体(3)と、その筒状体(3)を閉蓋する上蓋(4)とにより洗浄室(5)を形成し、上記洗浄室(5)内に水平回転するターンテーブル(6)を収容するとともに、上記ターンテーブル(6)を駆動回転する駆動モータ(7)を備え、上記筒状体(3)の内壁面と上記ターンテーブル(6)の上面に競技用ボール(B)と接触する洗浄用部材(3a・6a)を固着して構成したボール洗浄装置において、
上記洗浄室(5)内に弾性変形可能な多数の含水性部材(A)をランダムに投入して構成したことを特徴とするボール洗浄装置。 - 請求項1に記載したボール洗浄装置において、
前記上蓋(4)が前記筒状体(3)内に遊嵌可能で、かつ、当該上蓋(4)の自重で下降自在に構成するとともに、当該上蓋(4)の内面に洗浄用部材(4a)を固着して構成したことを特徴とするボール洗浄装置。
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