JP3161546U - インクカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】長期保存安定性に優れたインクジェットプリンタ用のインク収納容器を提供する。【解決手段】プリンタに装着されるインク収納容器1であって、インクを収納するインク室2と、大気を導入する大気孔9と、該プリンタにインクを供給するインク供給口3と、インク収納容器1に関わるインク残量検知とインク収納容器1の滅菌とを兼ねる紫外線を発光する紫外線LED19を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、インクプリンタ、インク印刷装置あるいは複合機等の機器に適用されるインクカートリッジおよび再充填インク収納リサイクル容器に関する。
一般に、インクプリンタ、インク印刷装置あるいは複合機等の機器の代表的なインクジェットプリンタは、記録ヘッドからインクの液滴を吐出し、記録媒体に付着させることで画像や文字などの記録画像を作り出すものであり、従来の記録装置に比べてコンパクト化、高速化およびカラー化が容易であって、また吐出する液滴を微小にすることによって高精細な画像を得ることができる。またインクジェットプリンタは、ノンインパクト方式であるため稼動時の騒音が少なく、オンデマンドであるためランニングコストが低い等の利点を有する。
インクジェットプリンタのヘッドノズルの孔径は、高精細な画像を得るため、近年一段と微細化されてきた。そのためインク中に含まれる異物によるノズル詰まりが発生し易い状況となっている。
インクには、着色剤と溶剤のほかに、ヘッドの乾燥を防止するための乾燥防止剤、記録紙への浸透乾燥を促進するための浸透剤、インクの安定性を保持するためのpH調整剤、インクの諸物性を調整するための界面活性剤、インクの酸化を防止するための酸化防止剤等が含まれ、上記各種添加剤を含む環境は菌が繁殖し易く、そのため菌の繁殖を防止るための防かび剤も含まれる。
しかし、耐性の強い菌や、原生種の菌を抑制するには防かび剤だけでは十分ではない。インク中で菌が増殖すると、インクのpHの低下、インク成分の分離・凝集・沈降によるノズルの目詰りが発生し易くなり、また増殖した菌によりインクの粘度が上昇しインクの流動性が低下する。プリンタのヘッド近傍に備えられたフィルタを通すことで、ある程度の大きさの異物を除去することは可能だが、フィルタの網目の大きさが1μm〜2μmであってもそのフィルタを通り抜けるカビ胞子もあるため、フィルタを装着したとしてもプリンタのヘッド内に菌類は進入する。カビ胞子が一つでもインク内に存在すれば、長期間の滞留によって胞子は数10〜数100μmの長さの菌糸に成長し、該フィルタに菌糸が堆積し、記録ヘッドへのインク供給がスムーズに行われず、カスレなどの印字不良を引き起こす。特に近年記録ヘッドが高性能化したことに伴い、微小オリフィスや微細流路で安定して流動し、且つ記録ヘッドの目詰りを起こさないような物性のインクが要求されるようになってきた。
特許文献1は、紫外線照射ランプを備えたインクジェット記録装置において、リサイクルするインクのカビ発生の抑制について記載されている。特許文献1の段落(0009)及び段落(0059)には順に、「…紫外線照射装置は、リサイクルされたインクが回収される一時的なインク貯蔵部に具備され、リサイクルされたインクに紫外線を照射することでカビや細菌を殺菌することを特徴とする…」、「…サブタンク104内部とキャップ機構105内双方に紫外線照射ランプを設けることによって、画質に影響を与えるようなインク経路へのカビ胞子の混入、成長等を短時間でより確実に防ぐことが出来…」と記載されている。しかしながら、記載されている実施例は、インクタンクではなく記録装置の中のリサイクルインクを溜めるサブタンク104とキャップ機構105に紫外線照射ランプを装備するものである。また紫外線照射ランプは、図11に301、1001、1101として記載されているようにサブタンク及びキャップ機構全幅にわたる大型の装置であった。
一方、インクカートリッジをプリンタに搭載して印字する際、インクカートリッジ中のインク残量の検出は重要な課題であり、フォトセンサーや圧電素子を用いる方法等が公知である。特許文献2の段落(0005)の課題「インク残量の検出器の光源として赤外LEDを用いた場合には、その光は可視域外にあるので目視で確認することが出来ず、複数のインクタンクの残量検出を一つのインク残量検出器で行う場合、どのインクタンクを検出しているのか目視では確認できず、またインク残量に応じた残量状況表示をすることができないという欠点」を解決するもので、段落(0021)の「このとき、31インクタンクに設けられた臨界角プリズムの検出部に、照射された光は、4インクが3インクタンク内に有る場合には、臨界角プリズムの作用により3インクタンク内の4インクを透過して、3インクタンク外に21インクタンクを透過した光線の光路を通り出射するので、インク残量検出の状況が容易に目視で認識ができる。」と記載されている。
一般に、インクプリンタ、インク印刷装置あるいは複合機等の機器に用いられるインクには染料や顔料等の色材のほか、多種類の有機物添加剤が含まれているため、それらの有機物を餌とする菌類の増殖に格好の環境となっている。そのためインクカートリッジに充填されたインクにはかび防止剤が添加されているが、耐性の強い菌や、原生種の菌を抑制するには防かび剤だけでは十分ではない。特に、インクジェットプリンタに装着されたインク収納容器は、一旦使用された後、数ヶ月あるいは1年近くも放置される場合がある。その間にインク収納容器内での菌類の増殖により異物が発生し、インクジェットプリンタの吐出ヘッドの孔詰りや、あるいはインクの粘度上昇によってインクの流動性が低下し、印字のカスレが発生し記録画像の品位が低下するという問題があった。
特に重要なことは、特許文献1のように、大型の紫外線照射装置を用いてリサイクルインクに紫外線を照射して殺菌する場合、インク中に含まれている色材が分解、劣化し、本来のインク性能が根本から失われるという新たな問題があることが本考案者によって発見されたことである。
本考案は、上記インク中に含まれる色材特性を維持しながら、インク収納容器に関わる情報判別用の発光と前記インク収納容器に収納されているインクの滅菌用の発光とを発光手段に兼用させることで、コンパクトでありながら、インク収納容器が長期間放置において発生するような菌類の増殖を抑制でき、さらには、印字のカスレによる記録画像の品位の低下をも防止でき、長期保存安定性のあるインク収納容器及び再充填インク収納リサイクル容器を提供することを主たる目的とするものである。
本考案の第1の考案は、プリンタに装着されるインク収納容器であって、インクを収納するインク室と、大気を導入する大気孔と、前記プリンタにインクを供給するインク供給口と、前記インク収納容器に関わる情報判別用の発光と前記インク収納容器に収納されているインクの滅菌用の発光とを兼ねる発光手段と、を備えたことを特徴とするインク収納容器である。
本考案の第2の考案は、プリンタに装着される再充填インク収納リサイクル容器であって、再充填されたインクを収納するインク収納部と、大気を導入する大気孔と、前記プリンタにインクを供給するインク供給口と、前記インク収納容器に関わる情報判別用の発光と前記インク収納容器に収納されているインクの滅菌用の発光とを兼ねる発光手段と、を備えたことを特徴とする再充填インク収納リサイクル容器である。
本考案の第3、4の考案は、大1,2考案の前記発光手段は、260nm近傍の波長を含む紫外線を発光する紫外線LEDであることを特徴とするものである。
本考案の第1の考案は、インク収納容器に関わる情報判別装置を用いて、プリンタの稼動時にインク収納容器のインクやインク収納容器を形成する部材に紫外線が照射されて、インク中やインク収納容器を形成する部材表面に付着している菌類の一部を死滅させあるいはそれらの菌類の増殖を抑制することによって、インクを劣化させずにプリンタのヘッド目詰まりやインクの流動性低下による印字不良の発生を防止できるという効果がある。
本考案の第2の考案は、再充填インク収納リサイクル容器においてさらに発生しがちな菌類に関わる問題を解決でき、再充填インク中や再充填インク収納リサイクル容器を形成する部材表面に付着している菌類の一部を死滅させ、あるいはそれらの菌類の増殖を抑制することによって、再充填インクを劣化させずにプリンタのヘッド目詰まりや再充填インクの流動性低下による印字不良の発生を防止できるという効果が生じる。
本考案の第3,4の考案は、上記第1、2の考案に加えて、より構成がコンパクトな紫外線発光LEDが発光する紫外線の波長で、菌類のDNAの吸収スペクトルの波長とされる260nm近傍の波長を含むことによって、部分的にインクの劣化を抑制し菌類を効果的に死滅させ、菌類の増殖によるプリンタのヘッド目詰まりやインクの流動性低下による印字不良の発生を防止できるという効果がある。
以下、本考案の第1および第2の考案であるインク収納容器1の実施形態について説明するが、本考案はこの事例に限られるものではない。本考案において、本考案のインク収納容器に関わる情報判別用の発光と前記インク収納容器に収納されているインクの滅菌用の発光とを兼ねる発光手段は、LEDのごときコンパクトな構成例を使用することが好ましいが、大型化しない構成であって、インク収納領域に対して部分照射できるものを包括するものである。この発光部の設置場所は、インクタンクにおいて上記目的を達成できる位置であればどこでもよく、発光を案内する光ファイバーや案内光路を形成するものや、反射板等を用いて案内、照射するものであっても良い。また、「インク収納容器に関わる情報判別用の発光」とは、インク収納容器の存在・装着確認や位置状態確認あるいは、インク残量検知確認などのいずれかを含むものであれば良い。
図1に従って本考案のインク収納容器1について説明する。インク収納容器1は、扁平な略直方体形状であって、インクを収納するインク室2と、負圧材押さえ8によって上方への移動を押さえられた負圧発生部材5を収納する負圧材室4と、プリンタ(不図示、以下同じ))にインクを供給するインク供給口3と、インク供給口3に挿入されプリンタへのインク供給時にプリンタのインク導入部と圧接してプリンタにインクを供給する圧接体6と、インク室2と負圧材室4とを連通する連通孔10と、プリンタのインク収納容器1のキャリッジ(不図示、以下同じ)と係合するためのラッチレバー11と、インク収納容器1内に大気を導入する大気孔9と、インクの残量を検知するインク残量検知プリズム7と、インク室2と負圧材室4にインクを充填するインク充填孔18と、紫外線を発光する紫外線LED19とを備える。インク残量センサ20は、プリンタに備えられ、インク収納容器1の紫外線LED19が発光する紫外線を受光して光電変換を行う受光部21からなる。
インク残量検知プリズム7は光を透過するのに適した透明な樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート等で、頂角がほ90度に形成される。図1において、インク収納容器1にインクが満たされている場合、インク残量プリズム7の下方から光路12を経て入射した紫外線は、インク残量検知プリズム7の斜面16を透過し、インク室2のインクに光路15のように照射される。また、図2において、インク収納容器1にインクが空の場合、インク残量検知プリズム7の下方から光路12を経て入社した紫外線は、インク残量検知プリズム7の斜面R16において全反射し光路13を経て斜面L17において全反射し、光路14を経て受光部21に受光される。即ち、紫外線LED19から発光された紫外線は、インク室2にインクがある場合は、プリズム7を透過してインク中に照射され、インク室2にインクがない場合は、インク残量センサプリズム7の斜面R16及び斜面L17で全反射してインク残量センサ21で検知される。
紫外線は赤外線や可視光線に比べて屈折し易いため、インク中で図1の光路15のように散乱し、インク中の滅菌に寄与する。紫外線の中でも菌類のDNAの吸収スペクトルとされる260nm近傍の短波長が殺菌に寄与するので好ましい。
また、紫外線はインクの劣化にも寄与するので紫外線のインクに対する照射量は適量に維持する必要がある。本考案の紫外線LED19は、例えば文献1の図11に記載のように紫外線照射ランプ301、1001、1101のようなインク室全体に対して照射する大型の発光体ではなく、インク残量検知プリズムの一部である斜面16を透過する紫外線だけをインク室2のインク中に照射する小型のものである。これによって、効率よく滅菌に寄与しインクの劣化を極小に抑えることができる。
このように構成されたインク残量の検出器によれば、インク収納容器1に関わるインク残量の検出とインク収納容器1の効率のよい滅菌とを兼備したインク収納容器1を提供することが可能となる。
本考案の第3および第4の考案であるインク収納容器1aの実施形態について説明するが、本考案はこの事例に限られるものではない。インク収納容器1aは、インクが満たされたインク収納容器1をプリンタに装着してインクを使い切った使用済みのインク収納容器1のインク充填孔18から再充填用インクが充填された再充填インク収納リサイクル容器1aである。図1に従って本考案のインク収納容器1aについて説明する。インク収納容器1aは、扁平な略直方体形状であって、インクを収納するインク室2aと、負圧材押さえ8aによって上方への移動を押さえられた負圧発生部材5aを収納する負圧材室4aと、プリンタ(不図示、以下同じ))にインクを供給するインク供給口3aと、インク供給口3aに挿入されプリンタへのインク供給時にプリンタのインク導入部と圧接してプリンタにインクを供給する圧接体6aと、インク室2aと負圧材室4aとを連通する連通孔10aと、プリンタのインク収納容器1aのキャリッジ(不図示、以下同じ)と係合するためのラッチレバー11aと、インク収納容器1a内に大気を導入する大気孔9aと、インクの残量を検知するインク残量検知プリズム7aと、インク室2aと負圧材室4aにインクを充填するインク充填孔18aとを備える。インク残量センサ20は、プリンタに備えられ、紫外線を発光する紫外線発光LED19と該紫外線を受光して光電変換を行う受光部21からなる。
インク残量検知プリズム7aは光を透過するのに適した透明な樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート等で、頂角がほ90度に形成される。図1において、インク収納容器1aにインクが満たされている場合、インク残量プリズム7aの下方から光路12aを経て入射した紫外線は、インク残量検知プリズム7の斜面16aを透過し、インク室2aのインクに光路14aのように照射される。また、図2において、インク収納容器1aにインクが空の場合、インク残量検知プリズム7の下方から光路12aを経て入社した紫外線は、インク残量検知プリズム7aの斜面R15aにおいて全反射し光路13aを経て斜面L17aにおいて全反射し、光路14aを経て受光部21に受光される。即ち、紫外線LED19から発光された紫外線は、インク室2にインクがある場合は、プリズムを透過してインク中に照射され、インク室にインクがない場合は、プリズムの斜面R16a及び斜面L17aで全反射してインク残量センサで検知される。
紫外線は赤外線や可視光線に比べて屈折し易い高いため、インク中で図1の光路15aのように散乱し、インク中に存在する菌の滅菌に寄与する。紫外線は滅菌力はあるがインクの劣化にも寄与するため、紫外線のインクに対する照射量は適量に維持する必要がある。本考案の紫外線LED21は、例えば文献1の図11に記載のように紫外線照射ランプ301、1001、1101のようなインク室全体に対して照射する大型の発光体ではなく、インク残量検知プリズムの一部である斜面16を透過する紫外線だけをインク室2のインク中に照射する小型のものである。これによって、インクの劣化のない適度な滅菌に寄与するインク収納容器1aが得られる。
このように構成されたインク残量の検出器によれば、インク収納容器1aに関わるインク残量の検出とインク収納容器1aの効率のよい滅菌とを兼備したインク収納容器1aを提供することが可能となる。
キヤノン社製インクタンク(BCI−7eY:以下、C社タンク)を12個準備した。そのうち9個のインク残量検知プリズムの下部の底壁に抵抗値162.5Ωの紫外線LEDを粘着フィルムによって貼り付けた。一方、C社タンクに備えられたICチップに接続されている可視光LEDを取り外し、該可視光LEDのICチップ側の端子と前記紫外線LEDの端子を接続した。このカートリッジのICチップの電源端子をプリンタ(キヤノンiP4500)のキャリッジの電源端子と接続しプリンタのスイッチをオンにした。この状態で0.5時間放置したサンプルを3個作り実施例No.1〜3とし、1時間放置したサンプルを3個作り実施例No.4〜6とし、3時間経過放置したサンプルを3個作り実施例No.7〜9とした。
ブランクとして無処理のインクカートリッジのサンプル3個を比較例No.1〜3とした。これら12個のサンプルを恒温槽にて25℃に保持し180日間静置した。実施例No.1〜9の紫外線LEDを取り外し、左記に取り外した可視光LEDを元通り復帰させてプリンタ(キヤノンPIXUS iP4500の受光部を紫外線受光部に変更して判断手段の光量閾値に合わせた構成を採用したプリンタを使用した)に装着し印字テストを行った。テスト結果は次のとおりであった。
実施例No. 紫外線照射時間 印字性 インクの退色
1 0.5 × ○
2 0.5 × ○
3 0.5 × ○
4 1.0 △△ ○
5 1.0 △ ○
6 1.0 △△ ○
7 3.0 ○ ○
8 3.0 ○ ○
9 3.0 ○ ○
比較例No. 紫外線照射時間 印字性 インクの退色
10 0 ×× ―
11 0 ×× ―
12 0 ×× ―
実施例No. 紫外線照射時間 印字性 インクの退色
1 0.5 × ○
2 0.5 × ○
3 0.5 × ○
4 1.0 △△ ○
5 1.0 △ ○
6 1.0 △△ ○
7 3.0 ○ ○
8 3.0 ○ ○
9 3.0 ○ ○
比較例No. 紫外線照射時間 印字性 インクの退色
10 0 ×× ―
11 0 ×× ―
12 0 ×× ―
(印字性評価方法)
サンプル(実施例1〜9及び比較例10〜12)をプリンタに正常装着して印字を行った時、カスレが発生するか否かを確認し下記のように判定する。
○:印字開始初期にカスレが全く発生しない。
△:印字開始初期にカスレが発生した後、1回クリーニング後カスレが発生しなくなった。
△△:印字開始初期にカスレが発生した後、2回クリーニング後カスレが発生しなくなった。
×:印字開始初期にカスレが発生した後、3回クリーニング後カスレが発生しなくなった。
××:印字開始初期にカスレが発生した後、3回クリーニング後もカスレが発生する。
サンプル(実施例1〜9及び比較例10〜12)をプリンタに正常装着して印字を行った時、カスレが発生するか否かを確認し下記のように判定する。
○:印字開始初期にカスレが全く発生しない。
△:印字開始初期にカスレが発生した後、1回クリーニング後カスレが発生しなくなった。
△△:印字開始初期にカスレが発生した後、2回クリーニング後カスレが発生しなくなった。
×:印字開始初期にカスレが発生した後、3回クリーニング後カスレが発生しなくなった。
××:印字開始初期にカスレが発生した後、3回クリーニング後もカスレが発生する。
(インクの退色評価方法)
下記の判断基準による目視判定とする。
○:比較例10〜12の印字におけるいずれの色調に対しても、実施例1〜9の印字における色調が色褪せていない。
×:比較例10〜12の印字におけるいずれの色調に対しても、実施例1〜9の印字における色調が色褪せている。
下記の判断基準による目視判定とする。
○:比較例10〜12の印字におけるいずれの色調に対しても、実施例1〜9の印字における色調が色褪せていない。
×:比較例10〜12の印字におけるいずれの色調に対しても、実施例1〜9の印字における色調が色褪せている。
上記の結果より、インク収納容器内に紫外線を照射した実施例1〜9は、紫外線を照射しない比較例10〜12より、印字性に優れており、インクの退色もないことが判明した。本実施例から、インク収納容器にインク残量検知と殺菌を兼ねる紫外線LEDを装備したことによって、長期間での菌類の増殖を防止できるので、新規なインク収納容器として実用できるものである。
記録装置は、高密度かつ高速な記録動作が可能であることから、情報処理システムの出力手段、例えば、複写機、ファクシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワークステーションなとの出力端末としてのプリンタ、あるいはパーソナルコンピュータ、光ディスク装置、ビデオ装置などに具備されるハンディまたはポータブルプリンタとして利用できる。従って、本考案に従うインク収納容器としての適用範囲は単に記録装置に留まるにのみならず、ファクシミリ装置や複写機など様々な機器に及ぶことは言うまでもなく、更に、本考案は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダー、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
1 インク収納容器2 インク室3 インク供給口4 負圧剤室5 負圧発生部材6 圧接体7 インク残量検知プリズム8 負圧材押さえ9 大気孔10 連通孔11 ラッチレバー12 光路13 光路14 光路15 光路16 プリズム斜面R17 プリズム斜面L18 インク充填孔19 紫外線LED 20 インク残量センサ21 受光部
Claims (4)
- プリンタに装着されるインク収納容器であって、インクを収納するインク室と、大気を導入する大気孔と、前記プリンタにインクを供給するインク供給口と、前記インク収納容器に関わる情報判別用の発光と前記インク収納容器に収納されているインクの滅菌用の発光とを兼ねる発光手段と、を備えたことを特徴とするインク収納容器。
- 前記発光手段は、260nm近傍の波長を含む紫外線を発光する紫外線LEDであることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
- プリンタに装着される再充填インク収納リサイクル容器であって、再充填されたインクを収納するインク収納部と、大気を導入する大気孔と、前記プリンタにインクを供給するインク供給口と、前記インク収納容器に関わる情報判別用の発光と前記インク収納容器に収納されているインクの滅菌用の発光とを兼ねる発光手段と、を備えたことを特徴とする再充填インク収納リサイクル容器。
- 前記発光手段は、260nm近傍の波長を含む紫外線を発光する紫外線LEDであることを特徴とする請求項3に記載の再充填インク収納リサイクル容器。
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JP2010002126U JP3161546U (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | インクカートリッジ |
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JP2012081636A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Panasonic Corp | インクジェットプリンタ |
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