JP3161504B2 - 沸騰式冷却装置 - Google Patents

沸騰式冷却装置

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JP3161504B2 JP27729895A JP27729895A JP3161504B2 JP 3161504 B2 JP3161504 B2 JP 3161504B2 JP 27729895 A JP27729895 A JP 27729895A JP 27729895 A JP27729895 A JP 27729895A JP 3161504 B2 JP3161504 B2 JP 3161504B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の半導体素子を
有するマルチチップモジュール等の発熱体を冷却する沸
騰式冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷却装置として、ケース
側壁外面の下部に鉛直方向に所定の間隔をあけて複数の
半導体素子が取付けられ、ケース内に相変化する冷媒が
封入され、ケースの上部側面に凝縮部と放熱板とを交互
に配設した放熱部が連結された半導体素子冷却ユニット
が開示されている(特開平6−53376)。この冷却
ユニットでは、ケース内に所定の間隔をあけて鉛直方向
に延びる複数枚の間隔壁が設けられる。このように構成
された半導体冷却ユニットでは、半導体素子からケース
に伝達された熱がケース及び間隔壁から伝達されるの
で、冷媒はケース内部の略全領域で沸騰し気化する。こ
の気化した冷媒はケース上部に上昇して凝縮部に侵入
し、放熱板で冷却された凝縮部内壁に触れて凝縮し、凝
縮部内部を流下してケース下部に滴下する。この結果、
気化した冷媒の流れる方向が制限されないので、半導体
素子の取付位置による冷却のばらつきを低減でき、冷却
効果を向上できるようになっている。
【0003】一方、ケースの下壁外面に発熱体が取付け
られ、ケースに発熱体の発する熱を吸収してその熱によ
って気化する冷媒が貯留され、ケースの上面に接続され
た放熱部が気化して上昇した冷媒を冷却液化してケース
に戻すように構成された沸騰冷却装置が開示されている
(特開昭7−106478)。このように構成された沸
騰冷却装置では、発熱体が発した熱はケースの下壁を介
して冷媒に吸収され、冷媒が沸騰気化する。この気化し
た冷媒は放熱部内に上昇し、放熱部側面に接触して外部
に熱を伝え、冷却されて再び液化して重力によりケース
に戻る。このように冷媒がケースから気化して放熱部で
液化し、再びケースに至る経路が短く、冷媒液面の変化
を小さく抑えることができ、これにより冷媒の封入量を
減少できる。従って、ケース及び放熱部を含めた全体の
体積がコンパクトにできるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の半
導体素子冷却ユニットでは、ケース側壁外面の下部に鉛
直方向に所定の間隔をあけて取付けられた複数の半導体
素子のうち上側に位置する半導体素子が冷媒の沸騰によ
り発生する気泡により、ケース側壁のうち上記半導体素
子に対向する側壁内面と液状の冷媒との接触面積が減少
して冷却効果が低下し、上側に位置する半導体素子が過
熱して損傷する恐れがあった。また、上記従来の沸騰冷
却装置では、ケースの下壁外面に複数の発熱体を取付け
ると、各発熱体の発する熱によりこれらの発熱体の上方
の冷媒にそれぞれ対流が生じるが、隣接する対流が互い
に干渉してケースの中央に位置する発熱体の冷却効率が
低下する問題点があった。本発明の目的は、複数の発熱
体をそれぞれ確実に冷却できる沸騰式冷却装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように一方の側壁11a外面に複数の発熱体
13が上記側壁11a外面に沿って所定の間隔をあけて
取付けられた第1ケース11と、第1ケース11に封入
された第1冷媒21と、第1ケース11内に一端から他
端に向うに従って上方に傾斜して収容され一端が上記一
方の側壁11a内面のうち各発熱体13に対向する位置
にそれぞれ固着されかつ他端がそれぞれ封止された複数
の筒状の第2ケース12と、複数の第2ケース12にそ
れぞれ封入され第1冷媒21より高い沸点を有する第2
冷媒22とを備えた沸騰式冷却装置である。この冷却装
置では、発熱体13の発する熱は第1ケース11の一方
の側壁11aを介して第2冷媒22により吸収され、第
2冷媒22が吸収した熱は第2ケース12の周壁を介し
て第1冷媒21により吸収される。第1冷媒21は第2
ケース12の全周面を介して3次元的に第2冷媒22か
ら熱を吸収して気化するが、このとき第1冷媒21は第
2冷媒22から多量の気化熱を奪うため、第2冷媒22
は第1冷媒21によりスムーズに冷却される。この結
果、第2冷媒22の気泡の発生が少ないので、発熱体1
3は第2冷媒22により確実に冷却される。
【0006】請求項2に係る発明は、図3に示すように
下壁51a外面に複数の発熱体13が上記下壁51a外
面に沿って所定の間隔をあけて取付けられた第1ケース
51と、第1ケース51に封入された第1冷媒21と、
第1ケース51内に略鉛直方向に延びて収容され下端が
下壁51a内面のうち各発熱体13に対向する位置にそ
れぞれ固着されかつ上端がそれぞれ封止された複数の筒
状の第2ケース52と、複数の第2ケース52にそれぞ
れ封入され第1冷媒21より高い沸点を有する第2冷媒
22とを備えた沸騰式冷却装置である。この冷却装置で
は、発熱体13の発する熱は第1ケース51の下壁51
aを介して第2冷媒22により吸収され、第2冷媒22
が吸収した熱は第2ケース52を介して第1冷媒21に
より吸収される。第1冷媒21は第2冷媒22から吸収
した熱により気化するが、このとき第1冷媒21は第2
冷媒22から多量の気化熱を奪うため、第2冷媒22は
スムーズに冷却される。この結果、第2冷媒22の気泡
の発生が少なく、かつ第2冷媒22に第2ケース52内
で安定した対流が発生するので、発熱体13は第2冷媒
22により確実に冷却される。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、図1又は図3に示すように複数の第
2ケース12又は52の外周面に多数のフィン16又は
56がそれぞれ突設された沸騰式冷却装置である。この
冷却装置では、第2冷媒22の熱が第2ケース12又は
52の周壁のみならず、多数のフィン16又は56表面
から第1冷媒21により吸収されるため、第2冷媒22
の冷却効率が向上する。この結果、発熱体13の冷却効
率が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて詳しく説明する。図1及び図2に示すよ
うに、沸騰式冷却装置10は一方の側壁11a外面に複
数の発熱体13,13が上記側壁11a外面に沿って所
定の間隔をあけて取付けられた第1ケース11と、第1
ケース11内に一端から他端に向うに従って上方に傾斜
して収容された複数の筒状の第2ケース12,12とを
備える。第1ケース11は厚さが0.2〜0.5mmの
アルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金等の板
材により形成される。また第1ケース11は図1及び図
2に示すように鉛直方向に延びる直方体状に形成するこ
とが好ましいが、三角柱状、五角柱状又はその他の多角
形状に形成してもよい。第1ケース11が鉛直方向に延
びて形成される場合には一方の側壁11aも鉛直方向に
延びて設けられ、発熱体13,13は鉛直方向に所定の
間隔をあけて上記側壁11a外面に取付けられる。
【0009】発熱体13,13の数はこの実施の形態で
は2個であるが、3個以上でもよい。発熱体13はこの
実施の形態では半導体素子であるが、抵抗体、コンデン
サ又はその他の発熱体でもよい。また発熱体13の上記
一方の側壁11aへの取付方法としては、第1ケース1
1がアルミニウム又はアルミニウム合金製の場合には、
Al−Si系ろう材やAl−Si−Mg系ろう材等を介
して第1ケース11の一方の側壁11a外面に接着され
たセラミック板14の表面にグリース(図示せず)を介
して発熱体13をビス(図示せず)により取付ける方法
や、上記接着されたセラミック板14の表面に発熱体1
3をエポキシ樹脂系接着剤(図示せず)等により接着す
ることにより取付ける方法等がある。セラミック板14
としてはAl23板やAlN板等が用いられる。またセ
ラミック板14を側壁11aと発熱体13との間に介装
したのは、発熱体13と第1ケース11を絶縁したり、
厚さが薄く弾性変形し易い第1ケース11を補強した
り、或いは発熱体13との熱膨張係数差を小さくしたり
するためである。
【0010】第2ケース12は第1ケース11と同一材
料により厚さ0.2〜0.5mmに形成されることが好
ましく、第2ケース12の数は発熱体13の数と同数、
即ちこの実施の形態では2本である。第2ケース12は
円柱状に形成することが好ましいが、多角柱状に形成し
てもよく、第2ケース12の両端は厚さ0.2〜0.5
mmのキャップ12a,12bにより封止される。また
第2ケース12の外周面にはリング状の多数のフィン1
6がそれぞれ突設される。これらのフィン16は第2ケ
ース12と同一材料により形成され、第2ケース12の
長手方向に所定の間隔をあけて第2ケース12に固着さ
れる。このようにフィン16が固着された第2ケース1
2を第1ケース11に収容して所定の位置に接着するに
は、第1及び第2ケース11,12がアルミニウム又は
アルミニウム合金製の場合には、第2ケース12の一端
面を上記一方の側壁11a内面のうち各発熱体13に対
向する位置にAl−Si系ろう材又はAl−Si−Mg
系ろう材等を介してそれぞれ密着させ、かつ第2ケース
12の他端面を上記一方の側壁11aに対向する他方の
側壁11b内面にAl−Si系ろう材又はAl−Si−
Mg系ろう材等を介して密着させた状態で、上記密着面
に荷重0.5〜2.0kg/cm2を加え、真空中で6
00〜630℃に5〜30分間加熱することにより行わ
れる。
【0011】なお、第2ケースの両端をキャップにより
封止しなくても、第2ケースの両端を第1ケースの一方
の側壁及び他方の側壁に接着又は溶着して第2ケース内
を密閉できればキャップは不要になる。また第2ケース
の他端を第1ケースの他方の側壁を貫いて外側に突出す
るように構成してもよく、或いは第2ケースの他端を第
1ケースの他方の側壁内面から所定の間隔をあけるよう
に構成してもよい。これらの場合には第2ケースの他端
はキャップにより封止される。
【0012】第1ケース11には第1冷媒21が封入さ
れ、第2ケース12には第1冷媒21より高い沸点を有
する第2冷媒22が封入される。17は第1ケース11
を貫通して第2ケース12に接続されたパイプであり、
18はパイプ17に設けられたバルブである。第2冷媒
22は上記パイプ17を介して第2ケース12に供給さ
れる。第1ケース11にも図示しないがバルブを有する
パイプが接続され、このパイプを介して第1冷媒21が
第1ケース11に供給されるようになっている。第1冷
媒21としては沸点が50〜80℃のクロロフルオロカ
ーボン(例えば、商品名フロリナート、3M社製)等を
用い、第2冷媒22としては沸点が50〜80℃のクロ
ロフルオロカーボン等のうち上記第1冷媒より沸点が高
いクロロフルオロカーボン(例えば、商品名フロリナー
ト、3M社製)又は沸点が100℃の水等を用いること
が好ましい。第1冷媒21として沸点が56℃の商品名
フロリナートFC−72(3M社製)を用いた場合に
は、第2冷媒22として沸点が80℃の商品名フロリナ
ートFC−84(3M社製)を用いることができる。ま
た第2冷媒22として水を用いるときには、第1及び第
2ケースは耐食性を考慮して銅により形成される。な
お、第1ケースの上面に放熱部を接続し、この放熱部に
て気化した第1冷媒を速やかに冷却して液化するように
構成してもよい。
【0013】このように構成された沸騰式冷却装置の動
作を説明する。発熱体13の発する熱は第1ケース11
の一方の側壁11a及び第2ケース12のキャップ12
aを介して第2冷媒22により吸収され、第2冷媒22
の温度が上昇する。第2冷媒22が吸収した熱は第2ケ
ース12の周壁及び多数のフィン16を介して第1冷媒
21により吸収される。第1冷媒21は第2冷媒22よ
り沸点が低いため、第1冷媒21は第2冷媒22から吸
収した熱により気化する。このとき第1冷媒21は第2
ケース12の全周面及びフィン16の全表面を介して第
2冷媒22から多量の気化熱を奪うので、第2冷媒22
は第1冷媒21によりスムーズに冷却される。この結
果、第2冷媒22の気泡の発生は少なく、第1ケース1
1の一方の側壁11aのうち発熱体13に対向する側壁
11a内面とキャップ12aを介しての液状の第2冷媒
22との接触面積が常に最大となり、第2冷媒22によ
る発熱体13の冷却効率は最適状態に保たれる。従っ
て、複数の発熱体13,13はそれぞれ確実に冷却され
る。
【0014】図3は本発明の第2の実施の形態を示す。
図3において図1と同一符号は同一部品を示す。この冷
却装置50では、第1ケース51の下壁51a外面に複
数の発熱体13が上記下壁51a外面に沿って所定の間
隔をあけて取付けられ、第1ケース51に収容される複
数の筒状の第2ケース52は略鉛直方向に延びて形成さ
れる。この実施の形態では、第1ケース51が水平方向
に延びて形成されるため、第1ケース51の下壁51a
も水平方向に延びて設けられる。複数の発熱体13は上
記下壁51a外面に水平方向に所定の間隔をあけ、かつ
セラミック板14を介して上記第1の実施の形態と同様
に取付けられる。第2ケース52は発熱体13と同数設
けられ、第2ケース52の両端はキャップ52a,52
bにより封止される。また第2ケース52の外周面には
リング状の多数のフィン56がそれぞれ突設される。こ
れらの第2ケース52を第1ケース51に収容して所定
の位置に接着するには、第1及び第2ケース51,52
がアルミニウム又はアルミニウム合金製である場合に
は、第2ケース52の下端面を上記下壁51a内面のう
ち各発熱体13に対向する位置にAl−Si系ろう材又
はAl−Si−Mg系ろう材等を介してそれぞれ密着さ
せた状態で、上記密着面に荷重0.5〜2.0kg/c
2を加え、真空中で600〜630℃に5〜30分間
加熱することにより行われる。また第1ケース51には
第1冷媒21が封入され、第2ケース52には第1冷媒
21より高い沸点を有する第2冷媒22が封入される。
57は第2ケース52に接続されたパイプであり、58
はパイプ57に設けられたバルブである。上記パイプ5
7がアルミニウム又はアルミニウム合金製の場合には、
パイプ57はAl−Si系ろう材又はAl−Si−Mg
系ろう材等により第1及び第2ケース51,52にそれ
ぞれ接着される。上記以外は第1の実施の形態の沸騰式
冷却装置と略同様に構成される。
【0015】このように構成された沸騰式冷却装置で
は、発熱体13の発する熱は第1ケース51の下壁51
a及び第2ケース52のキャップ52aを介して第2冷
媒22により吸収され、第2冷媒22の温度が上昇す
る。第2冷媒22が吸収した熱は第2ケース52の周壁
及びフィン56を介して第1冷媒21により吸収され
る。第1冷媒21は第2冷媒22より沸点が低いため、
第1冷媒21は第2冷媒22から吸収した熱により気化
する。このとき第1冷媒21は第2冷媒22から多量の
気化熱を奪うので、第2冷媒22は第1冷媒21により
スムーズに冷却される。この結果、第2冷媒22の気泡
の発生は少なく、かつ第2冷媒22に第2ケース52内
で一点鎖線矢印で示す安定した対流が発生するので、第
1ケース51の下壁51aのうち発熱体13に対向する
下壁51a内面とキャップ52aを介しての液状の第2
冷媒22との接触面積が常に最大となり、第2冷媒22
による発熱体13の冷却効率は最適状態に保たれる。従
って、複数の発熱体13はそれぞれ確実に冷却される。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、一
方の側壁外面に複数の発熱体が取付けられた第1ケース
に第1冷媒を封入し、第1ケース内に一端から他端に向
うに従って上方に傾斜して収容された複数の筒状の第2
ケースの一端を上記一方の側壁内面のうち各発熱体に対
向する位置にそれぞれ固着し、これらの第2ケースの他
端をそれぞれ封止し、更に第2ケースに第1冷媒より高
い沸点を有する第2冷媒をそれぞれ封入したので、発熱
体の発する熱は第2冷媒を介して第1冷媒により吸収さ
れる。第1冷媒は第2ケースの全周面を介して3次元的
に第2冷媒から熱を吸収して気化する際に、第2冷媒か
ら多量の気化熱を奪うため、第2冷媒は第1冷媒により
スムーズに冷却される。この結果、第2冷媒の気泡の発
生が少なく、第2冷媒による発熱体の冷却効率は最適状
態に保たれるので、複数の発熱体はそれぞれ確実に冷却
される。
【0017】また下壁外面に複数の発熱体が取付けられ
た第1ケースに第1冷媒を封入し、第1ケース内に略鉛
直方向に延びて収容された複数の第2ケースの下端を上
記下壁内面のうち各発熱体に対向する位置にそれぞれ固
着し、これらの第2ケースの上端をそれぞれ封止し、更
に第2ケースに第1冷媒より高い沸点を有する第2冷媒
をそれぞれ封入すれば、発熱体の発する熱は第2冷媒を
介して第1冷媒により吸収される。第1冷媒は第2冷媒
から吸収した熱により気化する際に、第2冷媒から多量
の気化熱を奪うため、第2冷媒はスムーズに冷却され
る。この結果、第2冷媒の気泡の発生が少なく、かつ第
2冷媒に第2ケース内で安定した対流が発生するので、
複数の発熱体はそれぞれ確実に冷却される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の沸騰式冷却装置を示す
図2のA−A線断面図。
【図2】その冷却装置の要部破断斜視図。
【図3】本発明の第2実施形態の沸騰式冷却装置を示す
図1に対応する断面図。
【符号の説明】
10,50 沸騰式冷却装置 11,51 第1ケース 11a 一方の側壁 12,52 第2ケース 13 発熱体 16,56 フィン 21 第1冷媒 22 第2冷媒 51a 下壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 初鹿 昌文 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱マテリアル株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−15451(JP,A) 特開 昭62−295442(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の側壁(11a)外面に複数の発熱体(1
    3)が前記側壁(11a)外面に沿って所定の間隔をあけて取
    付けられた第1ケース(11)と、 前記第1ケース(11)に封入された第1冷媒(21)と、 前記第1ケース(11)内に一端から他端に向うに従って上
    方に傾斜して収容され一端が前記一方の側壁(11a)内面
    のうち前記各発熱体(13)に対向する位置にそれぞれ固着
    されかつ他端がそれぞれ封止された複数の筒状の第2ケ
    ース(12)と、 前記複数の第2ケース(12)にそれぞれ封入され前記第1
    冷媒(21)より高い沸点を有する第2冷媒(22)とを備えた
    沸騰式冷却装置。
  2. 【請求項2】 下壁(51a)外面に複数の発熱体(13)が前
    記下壁(51a)外面に沿って所定の間隔をあけて取付けら
    れた第1ケース(51)と、 前記第1ケース(51)に封入された第1冷媒(21)と、 前記第1ケース(51)内に略鉛直方向に延びて収容され下
    端が前記下壁(51a)内面のうち前記各発熱体(13)に対向
    する位置にそれぞれ固着されかつ上端がそれぞれ封止さ
    れた複数の筒状の第2ケース(52)と、 前記複数の第2ケース(52)にそれぞれ封入され前記第1
    冷媒(21)より高い沸点を有する第2冷媒(22)とを備えた
    沸騰式冷却装置。
  3. 【請求項3】 複数の第2ケース(12,52)の外周面に多
    数のフィン(16,56)がそれぞれ突設された請求項1又は
    2記載の沸騰式冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6410138B2 (en) 1997-09-30 2002-06-25 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Crimped multicomponent filaments and spunbond webs made therefrom

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US6410138B2 (en) 1997-09-30 2002-06-25 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Crimped multicomponent filaments and spunbond webs made therefrom

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