JP3159962U - 3dメガネ - Google Patents

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Abstract

【課題】3Dメガネにおける右目側、及び左目側で、それぞれ右目用映像、及び左目用映像のみを通過させる従来の3D視の状態と、右目側と左目側の両方で、右目用映像あるいは左目用映像のどちらか一方のみを同時に通過させることができる状態とを切り替えることができる3Dメガネを提供する。【解決手段】本3Dメガネでは、シャッター方式の場合、右目用のシャッターと、左目用のシャッターに関して、交互に閉じるように動作する状態と、ほぼ同時に閉じるように動作する状態とで切り替えることができるスイッチを3Dメガネ自体に備えたものである。【選択図】図3

Description

本考案は、3Dテレビや3D映画を見る際に用いる3Dメガネに関するものである。
技術背景
3Dテレビや3D映画では、右目用の映像と左目用の映像をそれぞれ右目だけ、及び左目だけで見られるようにする必要がある。これを実現するための技術方式は一般に二通りあり、右目用の映像と、左目用の映像とで、光の偏光方向を変え、偏光板を用いたメガネを用いる方式がある。これは一般に偏光方式と呼ばれる。
もう一つの方式としては、図1及び図2に示したように、左目用映像3と右目用映像4を時分割で交互に発生させ、3Dメガネ5の左右に別々のシャッターを設けて、シャッターのON/OFFのタイミングを、時分割で送られてくる映像と同期させることで、左目には左目の映像(すなわち左目用映像3)のみ、右目には右目用の映像(すなわち右目用映像4)のみが到達するように制御する方式で、一般にシャッター方式と呼ばれている。
シャッター方式におけるシャッターのON/OFFの原理としては、液晶テレビと同様に、液晶を制御する方式が広く利用されている。なお、シャッター方式に関しては、下記特許文献1に示されている。
3Dテレビや3D映画の問題点の一つとして、長時間3D映像を見続けると、個人差にも依るが、目が疲れたり、酔ったような気分になって、気持ちが悪くなることがある。その場合、3Dテレビを自分一人で見ている場合は、テレビを消したり、録画映像の場合は一時停止させて、目を休めることで対応していた。
特表2009−531979号 公報
解決しようとする課題としては、1台の3Dテレビを多人数で同時に見る場合や、映画館での3D映画を見る場合、自分だけが目が疲れても、3D映像を止めることはできないため、目を閉じることなどにより、3D映像を見ないようにすることで、目や体の疲れを癒すことしかできなかった。
ところが、映画などのストーリー性の高い番組を見る場合、一時的に映像を見なかったことで、ストーリーの展開が判らなくなることもあった。あるいはまた、美しい映像が流れる瞬間に目を休めていたならば、その瞬間の映像を観賞できなかった。
一方、目が疲れた場合に、3Dメガネを外しても映像を見続けようとするならば、3Dテレビに映っている右目用映像と左目用映像とが同時に両目で見えるために、2重にボケて見えてしまうことも問題であった。
本考案は、3Dメガネにおける右目側、及び左目側で、それぞれ右目用映像、及び左目用映像のみを通過させる従来の3D視の状態と、右目側と左目側の両方で、右目用映像あるいは左目用映像のどちらか一方のみを同時に通過させることができる状態とを切り替えることができる切り替えスイッチを3Dメガネ自体が備えたことを特徴とする。
具体的には、3Dメガネがシャッター方式の場合は、左右のシャッターのON/OFFのタイミングとして、従来の3D視を実現するために、交互にON/OFFさせる状態から、ONとOFFとをほぼ同時に行う状態に切り替えられる切り替えスイッチを備えたものである。これによって、3Dメガネの右側と左側の両方で、右目用映像のみ、あるいは左目用映像のみを通過させることができる。
また、3Dメガネが偏光方式の場合は、左か右の少なくとも片側の偏光子を約90度回転できる構造を有したものである。
本考案の3Dメガネでは、多人数で同一の3D映像を見ている場合に、自分だけが目の疲れや体調の悪化を感じた際に、自分が掛けている3Dメガネにおいて、前記切り替えスイッチによって切り替えることで、自分だけ2D映像として見続けることができる。これによって、目の疲れや体調の悪化を被らずに、ボケの無い映像を見続けることができる。
シャッター方式の3Dテレビを見る際の状態を上から示した説明図である。 シャッター方式の3Dメガネを上から示した説明図である。 本考案の3Dメガネを上から示した説明図である。 偏光方式の3Dメガネの説明図である。 偏光方式の3Dメガネの説明図である。
本考案の3Dメガネの実施形態としてシャッター方式の場合と偏光方式の場合を、順次、図面を用いて説明する。
3Dメガネ5はシャッター方式の場合、図2に示したように、3Dテレビ1の画面2から発生した映像(例えば3D映画とする。)は、右目用と左目用とで時間的に交互に送られてくる。そこで、3Dとして映像を楽しむ際は、右目用映像4が3Dメガネ5の右側を通過する瞬間に、左側はシャッターが閉じられる。
また、その反対に、左目用映像3が3Dメガネの右側を通過する瞬間に、右側はシャッターが閉じられる。これによって、右目には右側の映像のみ、左目には左側の映像のみが到達し、立体感が得られる。
3Dメガネ5は、3Dメガネ5自体に付いている切り替えスイッチ7を押すことで、左右のシャッターのON/OFFのタイミングを、交互から同時に切り替えられるようになっている。これによって、目が疲れた場合等には、左右のシャッターのON/OFFのタイミングを同時にすることで、両目とも同じ映像を見ることができる。つまり、図3に示されたように、例えば左目用映像3のみを、左目と右目の両方で見ることができる。従って、左右の映像がだぶるようなボケが無い2D映像として3D映画を見続けることができる。
なお、切り替えスイッチ7の技術的作用の例としては、ON/OFFのタイミングを知らせる信号(例えば、左目用映像3が120Hz、右目用映像4も120Hzで送信される場合は、240Hzの周波数で送信される信号である。)が3Dテレビから3Dメガネに届く際に、右目側への入射光をONあるいはOFFさせる動作を回路上で反対の指令を出すようになっている。
次に、偏光方式における本考案の3Dメガネ9を図4、及び図5を用いて説明する。ただし、偏光方式には、映像を直交する2方向の直線偏光として投影する方式と、映像を左右の円偏光として投影する方式があるが、図4、及び図5に示した実施例では、理解しやすいように直線偏光方式の場合を示してある。
図4は偏光方式の3Dメガネ9において、通常の3D映像を楽しむ場合の状態を示した説明図である。図示されているように右目用の偏光子8aと左目用の偏光子8bが90度直交した向きに保持されている。つまり片側は垂直方向の偏光状態の映像だけを通過させ、もう一方は水平方向の偏光方向の映像だけを通過させるようになっている。
一方、もしも3D映像を見ずに、従来の2D映像を見ようとする場合は、図5に示したように、偏光子8aに付いている切り替えつまみ9をつまんで、偏光子8aを約90度回転させることで、右目と左目の両方に対して、水平方向の偏光方向の映像だけが通過するようになる。すなわち、右目と左目で同じ映像を見ることになり、二重にボケて見えるようなことはない。
なお、偏光方式の中でも円偏光を利用する方式の場合は、左目側も右目側も偏光素子が2重になっており、入射する円偏光の映像を直線偏光に変換するための1/4波長板と、その直線偏光を透過させるか遮断させるための偏光子とで構成されている。そこで、切り替えスイッチとしては、図4、及び図5に示された3Dメガネ9に備えられた切り替えつまみ9と同様、偏光子のみを90度回転できるようにすればよい。
また、本考案の3Dメガネでは、3Dメガネ自体に取り付けたスイッチによって、任意のタイミングで3D映像と2D映像とを切り替えることができるため、複数の人間で同じ3D映画を観賞する際に、3D映像が嫌いな人が含まれている場合でも、その人だけ最初から最後まで2D映像として3D映画を見ることもできる。
1 3Dテレビ
2 画面
3 左目用映像
4 右目用映像
5 シャッター方式の3Dメガネ
6 人の頭
7 切り替えスイッチ
8 偏光子
9 切り替えつまみ
10 偏光方式の3Dメガネ

Claims (3)

  1. 3Dメガネにおける右目側、及び左目側で、それぞれ右目用映像、及び左目用映像のみを通過させる状態と、右目側と左目側の両方で、右目用映像あるいは左目用映像のどちらか一方のみを同時に通過させることができる状態とを切り替えることができる切り替えスイッチを、3Dメガネ自体が備えたことを特徴とする3Dメガネ。
  2. シャッター方式の3Dメガネにおいて、左右のシャッターのON/OFFのタイミングとして、交互にON/OFFさせる状態から、ONとOFFとをほぼ同時に行う状態に切り替えられる切り替えスイッチを備えたことを特徴とする前記請求項1の3Dメガネ。
  3. 液晶方式の3Dメガネにおいて、右目側と左目側の少なくともどちらか一方における偏光子を約90度回転できる構造を有することを特徴とした前記請求項1の3Dメガネ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011259338A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Mitsubishi Electric Corp シャッター式メガネおよびそれを用いた画像表示システム
WO2012026179A1 (ja) * 2010-08-26 2012-03-01 シャープ株式会社 パッシブメガネ及び立体映像認識システム
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