JP3159940B2 - 特別なシールド電極を有するプリントヘッド構造体 - Google Patents

特別なシールド電極を有するプリントヘッド構造体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電印刷の方法に使
用するための装置、特に直接静電印刷(DEP)に使用
するためのプリントヘッド構造体に関する。DEPで
は、静電印刷は電気的にアドレス可能なプリントヘッド
構造体によってトナー運搬手段から受容メンバー支持体
上に直接行なわれる。
【0002】
【従来技術】DEP(直接静電印刷)ではトナー又は現
像材料は像に従った方法で受容支持体上に直接付着され
るが、後者は像に従った静電潜像を全く持たない。支持
体が中間無端フレキシブルベルト(例えばアルミニウ
ム、ポリイミドなど)である場合は、像に従って付着さ
れたトナーは別の最終的な支持体上に転写されなければ
ならない。しかしながら、もしトナーが最終受容支持体
上に直接付着されるなら、最終受容支持体(例えば普通
紙、トランスパレンシーなど)上に像を直接作る可能性
を実現する。この付着工程後、最終的な溶融工程がなさ
れる。
【0003】これは、電荷保持表面上の静電潜像が好適
な材料によって現像され潜像を可視化する従来の電子記
録とは異なる方法である。さらに、パウダー像(powder
image )が前記電荷保持表面に直接溶融され、次いで
それが直接電子記録プリントを生じるか、又はパウダー
像が続いて最終支持体に転写され、次いでその媒体に溶
融されるかのいずれかである。後者の方法は間接電子記
録プリントを生じる。最終支持体は透明媒体、不透明重
合体フィルム、紙などであってもよい。
【0004】DEPは付加的な工程及び付加的な部材が
導入されて静電潜像を作る電子写真とは著しく異なる。
とりわけ、光導電体が使用され、帯電/露光サイクルは
必須である。
【0005】DEP装置は例えばUS3689935に
開示されている。この文献は下記のものを含む多層粒子
変調器又はプリントヘッド構造体を有する静電ラインプ
リンターを開示する: − 絶縁層と称せられる絶縁材料の層; − 絶縁層の一つの側に導電材料の連続層からなるシー
ルド電極; − 絶縁層の他の側に導電材料の分割された層によって
形成される多数のコントロール電極;及び − 少なくとも一列の開口部。 各コントロール電極は一つの開口部のまわりに形成さ
れ、互いのコントロール電極から絶縁されている。
【0006】固定された電位がシールド電極に適用され
ている間、選択された電位がコントロール電極のそれぞ
れに適用される。トナー運搬手段と受容メンバー支持体
との間の全体に適用される推進電界(propulsion fiel
d )がプリントヘッド構造体の一列の開口部を通して帯
電されたトナー粒子を発射する。粒子流れの強さはコン
トロール電極に適用される電位のパターンに従って変調
される。帯電された粒子の変調された流れは変調された
粒子流れに介在された受容メンバー支持体に当たる。受
容メンバー支持体はプリントヘッド構造体に対して直角
方向に運ばれ、線ごとの走査印刷を与える。シールド電
極はトナー運搬手段に面してもよく、コントロール電極
は受容メンバー支持体に面してもよい。直流電界(DC
field)は受容メンバー支持体上の単一バック電極と
プリントヘッド構造体との間に適用される。この推進電
界はプリントヘッド構造体とバック電極との間に置かれ
る受容メンバー支持体へのトナーの引力を生じる。
【0007】従って、US 3689935に記載され
たようなプリントヘッド構造体は二つの電極層の存在に
よって特徴づけられ、以下P−2プリントヘッド構造体
と称される。トナー粒子の像に従った付着のために使用
される電圧は約400Vのオーダーである。かかる装置
は例えばUS 4755837に記載されている。
【0008】US 3689935に開示された原理に
従うDEP装置はコントロール電極だけでシールド電極
が全くない単一の電極層だけを用いるものが記載されて
いる。例えばUS 5099271,US 54021
58,EP−A 587366及びEP−A 6173
35では50〜100Vのオーダーの代表的な電圧でD
EP原理に従って操作する装置が記載されている。単一
平面内にコントロール電極及び開口部を有するポリイミ
ド箔から作られたこれらのプリントヘッド構造体は以下
P1−プリントヘッド構造体と称される。P1プリント
ヘッド構造体は最終受容体上にトナー像を得るために必
要とされる低い電圧及び高コントラストによって特徴づ
けられる。即ち、最大濃度と最小濃度の間のグレーの色
相の数はかなり低く、典型的なバイナリー(binary)で
ある。
【0009】P2−デザインによるDEP装置はハーフ
トーン像を印刷するために良く適している。ハーフトー
ン像に存在する濃度変化は個々のコントロール電極に適
用される電圧の変調によって得ることができる。絶縁プ
ラスチック材料によって分離された二つの電極(コント
ロール電極及びシールド電極)を含むDEPプリントヘ
ッド構造体に印刷開口部を与え、高解像度で均一な濃度
パターンを有する像を製造しうるプリントヘッドを作る
ことは自明な方法ではない。
【0010】プリントヘッド構造体における全ての印刷
開口部は正確に予め決められた直径を持たなければなら
ず、電極は適所にとどまり良く規定された一定の形を持
たなければならず、絶縁プラスチックを通る印刷開口部
の壁は印刷開口部の目詰りを避けるため滑らかでなけれ
ばならない。プリントヘッド構造体において印刷開口部
を形成した後、各開口部はゼロと最大濃度の間のいかな
る濃度も生じうるように個々にアドレス可能でなければ
ならない。さらに全ての印刷開口部は滑らかな濃度パタ
ーンを生じるために同程度にアドレス可能でなければな
らない。個々のコントロール電極と球状のシールド電極
の間への200〜300ボルトのコントロール電圧の適
用はノズルを短絡したり、それを使い物にならなくした
りしてはいけない。
【0011】フレックスプリント材料(flexprint mat
erial )から作られ、さらに一層複雑なデザインを有す
るプリントヘッド構造体も文献に記載されている。US
4912489では例えば3電極層を有するポリイミ
ドのプリントヘッド構造体を記載する。ポリイミドの第
1シートは一つの側に共通のシールド電極を他の側に個
々のコントロール電極を有する印刷開口部を持つ。ポリ
イミドの第2シートはフレックスプリント材料の前記第
1シート上に積層され、印刷開口部を有する前記第1シ
ートと高い精度で整合させかつ同じ開口部直径を有する
印刷開口部を持つ。フレックスプリント材料の前記第1
シートから離れて面する側でスクリーン電極が利用で
き、前記スクリーン電極は前記開口部の直径より大きな
直径を持つ。
【0012】US 5170185では互いに積層され
たポリイミド箔の二つのシートからなるプリントヘッド
構造体が記載されている。両シートは同じ開口部直径を
有する印刷開口部を持ち、前記印刷開口部の両方が高い
精度で整合されなければならない。共通のシールド電極
は前記積層側から離れて面する前記第1フレックスプリ
ント材料の第1側に与えられる。フレックスプリント材
料の前記第2シートは前記積層されたプリントヘッドの
他の側に前記積層側から離れて面するように個々のコン
トロール電極を持つ。フレックスプリント材料の前記第
2シートにおける前記コントロール電極は前記US 5
170185の図23に表わされるように前記プリント
ヘッド構造体の内側に導電パターンを持つ。
【0013】US 5038159ではプリントヘッド
構造体はフレックスプリント材料の単一シートから作ら
れるが、前記印刷開口部の形状はこの発明の一例では凹
形に作られている。開口部直径は個々のコントロール電
極の側より共通のシールド電極の側の方が大きい。印刷
開口部は凹形が得られるような方法で前記プラスチック
材料に作られる。前記発明の第2の例ではフレックスプ
リント材料の単一シートが使用される。印刷開口部は固
定された直径を有し、個々のコントロール電極はシール
ド電極側に通し孔で通じている。前記シールド電極自体
は前記コントロール電極から電気的に絶縁された状態に
あるようにずっと大きい直径を有する。このプリントヘ
ッド構造体はUS 5038159の図2にも示されて
いる。
【0014】印刷開口部が存在し、印刷開口部がトナー
粒子によって容易に目詰りせず、各開口部が低いコント
ロール電圧によって再現可能な方法で個々にアドレス可
能であり、増大したグレースケール解像度を有する像を
得ることができ、かつ前記プリントヘッド構造体を容易
に製造できる、絶縁プラスチック材料によって分離され
た二つの電極(コントロール電極及びシールド電極)を
含むプリントヘッド構造体を使用するDEPシステムに
対する要求がなお存在する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は高い濃
度解像度及び高い空間解像度を有する像を印刷する直接
静電印刷(DEP)装置に使用するための改良されたプ
リントヘッド構造体を提供することにある。
【0016】さらに本発明の目的は良好な長期安定性及
び信頼性と高い空間解像度を組合せたDEP装置のため
の改良されたプリントヘッド構造体を提供することにあ
る。
【0017】さらに本発明の目的はプリントヘッド構造
体が絶縁材料によって分離されたコントロール電極及び
シールド電極を含み、印刷開口部が前記電極と前記絶縁
材料の両方を通して作られ、前記印刷開口部がトナー粒
子によって容易に目詰りせず、安定に再現可能な方法で
個々にアドレス可能である、DEP装置のためのプリン
トヘッド構造体を提供することにある。
【0018】本発明の別の目的は簡単で経済的な方法で
前記電極と前記絶縁材料の両方を通る印刷開口部を含む
前記プリントヘッド構造体を作るための方法を提供する
ことにある。
【0019】さらに本発明の目的は大きなトーンスケー
ル(即ち、高い量の異なる濃度レベル)を印刷すること
ができるプリントヘッド構造体を含むDEP装置を提供
することにある。
【0020】本発明のさらなる目的及び利点は以下の記
載から明らかになるだろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的は第1及び第2
側を有する絶縁材料(106c)を含むプリントヘッド
構造体であって、前記第1側は印刷開口部と組合される
コントロール電極(106a)を担持し、前記第2側は
シールド電極(106b)を担持し、下記i)〜v)を
特徴とするプリントヘッド構造体によって実現される: i)前記印刷開口部は前記シールド電極を担持する前記
絶縁材料の前記側について測定すると最も長い寸法Aを
有し、前記コントロール電極を担持する前記絶縁材料の
前記側について測定すると最も長い寸法Dを有する、 ii)前記シールド電極は前記最も長い寸法Aに平行に測
定すると寸法Bの開口を有し、前記寸法Bは前記寸法A
に等しいか又は前記寸法Aより大きい、 iii)前記コントロール電極は前記最も長い寸法Dに平
行に測定すると寸法Eの開口を有し、前記寸法Eは前記
寸法Dに等しいか又は前記寸法Dより大きい、 iv)前記開口のそれぞれには少なくとも一つの印刷開口
部が存在する、 v)前記開口のそれぞれに存在する前記印刷開口部のそ
れぞれに対して、B/A≧1.10又はE=Dが成立す
る。
【0022】本発明の他の例では、A=B及びE/D≧
1.10である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1はDEPに使用するためのシ
ールド及びコントロール電極を含む従来技術のプリント
ヘッド構造体の概略図である。図2は本発明によるプリ
ントヘッド構造体の二つの例の概略図である。図3は本
発明によるプリントヘッド構造体の別の例の断面の概略
図である。図4は本発明によるプリントヘッド構造体を
含むDEP装置の可能性のある例の概略図である。
【0024】この明細書を通して“コントロール電極”
という言葉は印刷開口部を通る粒子の流れを制御するた
めに使用され、かつ1以上の印刷開口部と組合される電
極を示すものとして用いられるが、コントロール電極は
決して全ての印刷開口部のために共通の電極ではない。
これらの“コントロール電極”は絶縁材料の第1側
(面)上に設けられ、互いに孤立し、異なる“コントロ
ール電極”が異なる電圧を持つことができる。
【0025】この明細書を通して“シールド電極”とい
う言葉はコントロール電極を担持する側(面)とは反対
の、前記絶縁材料の第2側(面)に設けられた連続電極
を示すものとして用いられる。シールド電極上に単一の
電圧が存在し、シールド電極は全ての印刷開口部に対し
て共通の電極である。
【0026】明細書にはDEP(直接静電印刷)の原理
に従って操作する多くの装置が記載されている。これら
の全ての装置はトナー容器から支持体へのトナー粒子の
流れを制御するコントロール電極に適用された電圧の時
間変調によって又は電圧変調によってグレースケール印
刷を行なうことができる。我々は、小さな直径を有する
印刷開口部がDEPに使用されるとき、得られる像コン
トラスト(例えばON−電圧時のコントロール電極につ
いての濃度とOFF−電圧時のコントロール電極につい
ての濃度の間の差)は使用されるプリントヘッド構造体
のタイプに極めて依存することを見出した。もし絶縁プ
ラスチックメンバーによって絶縁された2電極面から作
られた、例えばUS 3689935に記載されたよう
なプリントヘッド構造体が使用されるなら、そのとき前
記コントロール電極上に適用されたコントロール電圧の
時間変調又は電圧変調によって多くの異なるグレーレベ
ルを容易に得ることができる。即ち、大きなトーンスケ
ールを印刷できる。これはグレースケール印刷に対して
そうであるだけでなく、カラー像に大きなトーン範囲の
印刷に対してもそうである。全く濃度がない像部分を得
るためにトナー束(toner flux )を完全にブロックす
るために必要とされる電圧レベルはかなり高い。前記絶
縁材料が薄い(薄い絶縁材料は前記印刷開口部が目詰り
するのを防止することに対して有利である)プリントヘ
ッド構造体では、前記の高いコントロール電圧は両開口
部によって包囲された印刷開口部を通してシールド電極
及び個々のコントロール電極を短絡することができる。
この短絡はプリントヘッド構造体及び/又は駆動ICを
悪化させ、印刷装置の不調に導く。
【0027】コントロール電極の単一面だけを用いるU
S 3689935に従ったプリントヘッド構造体(P
1−プリントヘッド構造体)は前記P2−プリントヘッ
ド構造体と比較するとずっと高い像コントラストを提供
すること(即ち、小さなトーンスケールを印刷できるこ
と)がわかった。短絡及び像劣化がこれらのプリントヘ
ッド構造体に対してあまり重要でないことがわかった。
さらにトナーアプリケータ装置から最終像受容メンバー
へのトナー束をブロックするために必要とされるコント
ロール電圧はP2構造によるプリントヘッド構造体に対
して必要とされるコントロール電圧よりずっと低いこと
がわかった。増大した濃度解像度(即ち、最大濃度と最
小濃度の間の大きな濃度レベル又は大きなトーン範囲あ
るいはトーンスケールを持つこと)を有する像を印刷す
るためには前記P1−プリントヘッド構造体はあまり好
ましくない。
【0028】プリントヘッド構造体における幾つかの変
形例が例えばUS 4912489,US 51701
85及びUS 5038159に記載されている。これ
らの文献に記載されたプリントヘッド構造体はP2及び
/又はP1プリントヘッド構造体の問題のいくつかを軽
減するが、これらに適応したプリントヘッド構造体のた
めの製造方法は極めて複雑で、前記プリントヘッド構造
体を高価にし、製造コストと像品質の間の優れた妥協を
有するDEP装置に実施するためにあまり適していな
い。
【0029】P1タイプのプリントヘッド構造体(即
ち、シールド電極を含まず、区分されたコントロール電
極を示すもの)は例えばUS 5515084,JP−
A 61/110567及びEP−A 720072に
開示されている。P1タイププリントヘッド構造体のこ
れらの変形例はかかるタイプのプリントヘッド構造体の
欠点を克服せず、増大した濃度解像度(即ち、最大濃度
と最小濃度の間の大きな濃度レベル又は大きなトーン範
囲あるいはトーンスケールを持つこと)を有する像を印
刷するためになお一層適していない。
【0030】上記問題はシールド電極又はコントロール
電極のいずれか又は両方が印刷開口部の縁まで達してい
ないP2タイプのプリントヘッド構造体が作られるとき
克服できることがわかった。それゆえ、第1及び第2側
を有する絶縁材料(106c)を含むプリントヘッド構
造体であって、前記第1側が印刷開口部と組合されるコ
ントロール電極(106a)を担持し、前記第2側がシ
ールド電極(106b)を担持し、下記i)〜v)を特
徴とするプリントヘッド構造体が製造される: i)前記印刷開口部は前記シールド電極を担持する前記
絶縁材料の前記側について測定すると最も長い寸法Aを
有し、前記コントロール電極を担持する前記絶縁材料の
前記側について測定すると最も長い寸法Dを有する、 ii)前記シールド電極は前記最も長い寸法Aに平行に測
定すると寸法Bの開口を有し、前記寸法Bは前記寸法A
に等しいか又は前記寸法Aより大きい、 iii)前記コントロール電極は前記最も長い寸法Dに平
行に測定すると寸法Eの開口を有し、前記寸法Eは前記
寸法Dに等しいか又は前記寸法Dより大きい、 iv)前記開口のそれぞれには少なくとも一つの印刷開口
部が存在する、 v)前記開口のそれぞれに存在する前記印刷開口部のそ
れぞれに対して、B/A≧1.10又はE/D≧1.1
0が成立する。
【0031】本発明によるプリントヘッド構造体の複数
の例が存在する。
【0032】第1例では、コントロール電極はコントロ
ール電極のそれぞれと組合される印刷開口部の縁まで達
し(即ち、E=D)、シールド電極は印刷開口部の縁ま
で達しない。かかるプリントヘッド構造体は図2aに示
されている。この図では106bはシールド電極であ
り、106cは絶縁材料を表わし、107は印刷開口部
を表わす。図2aでは、一つの印刷開口部だけがシール
ド電極の開口に存在する。絶縁材料の他の側上のコント
ロール電極は示されていない。この図では、Aは前記シ
ールド電極を担持する前記絶縁材料の前記側について測
定した印刷開口部の最も長い寸法を表わし、Bは前記最
も長い寸法Aの方向について測定したシールド電極にお
ける開口の寸法を表わす。面X,X′及びX″(図2
a)に沿った、かかるプリントヘッド構造体の断面図が
図3aに示されている。印刷開口部(107)は最も長
い寸法Aを有し、シールド電極(106b)は寸法Aと
同じ方向で測定すると寸法Bの開口を有する。寸法Bは
寸法Aより大きく、B/A≧1.10である。絶縁材料
(106c)の他の側でコントロール電極(106a)
は印刷開口部107のまわりに存在する。コントロール
電極は印刷開口部の縁まで広がり、最も長い寸法Dに達
する(即ち、D=E)。1以上の印刷開口部がシールド
電極における開口に存在するプリントヘッド構造体は本
発明によるプリントヘッド構造体のこの第1例の範囲内
である。シールド電極106bが図2bに示されている
ように全ての印刷開口部(107)の配列の周囲の導電
性材料の薄いトラック(track )だけであるプリントヘ
ッド構造体は本発明のこの第1例の範囲内である。本発
明のこの第1例では、D=Eのとき、シールド電極の開
口に含まれる印刷開口部のそれぞれについて、1.5≦
B/A≦15であることが好ましく、2≦B/A≦10
であることがより好ましい。
【0033】以下、印刷開口部の“最も長い寸法”は円
形の印刷開口部の場合には前記印刷開口部を規定する円
の直径として、正方形の印刷開口部の場合には前記印刷
開口部を規定する正方形の辺として、長方形の印刷開口
部の場合には前記印刷開口部を規定する長方形の最も長
い辺として、楕円形の印刷開口部の場合には前記印刷開
口部を規定する楕円の最も長い軸として理解されなけれ
ばならない。印刷開口部が多角形(等辺等角である場合
又はそうでない場合)によって規定されるとき、最も長
い寸法は最も小さな外接円の直径として理解されなけれ
ばならない。
【0034】本発明の第2例では、シールド電極は印刷
開口部の縁まで達する(即ち、A=B及びE>D)。か
かるP2プリントヘッド構造体は短絡の発生率を低下さ
せ、印刷開口部の周囲のコントロール電極が印刷開口部
の縁まで存在しないとき大きなトーンスケール(即ち、
多くの異なる濃度レベル)を印刷できることがわかっ
た。シールド電極が印刷開口部の縁まで達し(即ち、A
=B)、かつコントロール電極がそれらと組合される印
刷開口部の縁まで達しないP2プリントヘッド構造体も
本発明の範囲内である。かかるプリントヘッド構造体は
図3bに示されている。図3bでは、印刷開口部(10
7)は前記絶縁材料の前記側について測定すると最も長
い寸法Dを、前記シールド電極を担持する前記絶縁材料
の前記側について測定すると最も長い寸法Aを有し、シ
ールド電極(106b)は寸法Aと同じ方向で測定する
と寸法Bの開口を有する。絶縁材料(106c)の他の
側で、コントロール電極(106a)は印刷開口部10
7の周囲に存在する。コントロール電極は寸法Dと同じ
方向で測定すると寸法Eの開口を有する。寸法Bは寸法
Aに等しく(即ち、シールド電極は印刷開口部の縁まで
延びる)、寸法E>Dであり、E/D≧1.10であ
る。本発明のこの第2例では、印刷開口部のそれぞれに
対して、好ましくは1.25≦E/D≦15であり、よ
り好ましくは2≦E/D≦10である。1以上の印刷開
口部が単一のコントロール電極と組合されるプリントヘ
ッド構造体は前記単一コントロール電極と組合される印
刷開口部のそれぞれに対して上述のようなDとEの関係
が満たされる限り、本発明のこの例の範囲内である。
【0035】本発明の第3例ではコントロール電極とシ
ールド電極の両方が印刷開口部の縁まで達しないプリン
トヘッド構造体が与えられている。かかるプリントヘッ
ド構造体は図3cに示されている。図3cでは印刷開口
部(107)は前記コントロール電極を担持する前記絶
縁材料の前記側について測定すると最も長い寸法Dを、
前記シールド電極を担持する前記絶縁材料の前記側につ
いて測定すると最も長い寸法Aを有し、シールド電極
(106b)は寸法Aと同じ方向で測定すると寸法Bの
開口を有する。絶縁材料(106c)の他の側でコント
ロール電極(106a)は印刷開口部107の周囲に存
在する。コントロール電極は寸法Dと同じ方向で測定す
ると寸法Eの開口を有する。寸法Bは寸法Aより大きく
(即ち、シールド電極は印刷開口部の縁まで広がってい
ない)、B/A≧1.10であり、寸法E>D(即ち、
コントロール電極は印刷開口部の縁まで広がっていな
い)で、E/D≧1.10である。本発明のこの第3例
の好ましい実施では、1.5≦B/A≦15で、1.2
5≦E/D≦15であり、より好ましい例では2≦B/
A≦10で、2≦E/D≦10である。
【0036】本発明によるプリントヘッド構造体に含ま
れる絶縁材料は公知のいかなる材料であることもでき、
例えばセラミック材料、ガラス、プラスチックなどが挙
げられる。本発明のプリントヘッド構造体における絶縁
材料としてプラスチック材料又は1×107 Pa以上の
破壊応力(引張応力下)及び10×1010Pa以下の弾
性率(ヤング率)を有する薄いガラス(400μm未満
の厚さ)を使用することが好ましい。
【0037】絶縁材料の厚さは好ましくは10〜200
μm、より好ましくは50〜100μmである。
【0038】本発明によるプリントヘッド構造体の印刷
開口部はどのような形を持ってもよく、それらは円形、
楕円形、正方形、長方形などであることができる。本発
明によるプリントヘッド構造体における印刷開口部は各
個々のコントロール電極が少なくとも二つの開口部(1
07)(ともにアスペクト比AR>1である)を包囲す
るタイプからなることができ、前記コントロール電極の
一部が前記開口部(107)を分離している。かかるプ
リントヘッド構造体はEP−A 754557に開示さ
れている。
【0039】本発明によるプリントヘッド構造体は当業
者に知られているように簡単で都合の良い方法で作るこ
とができる。例えば両側に銅表面を有する従来のポリイ
ミド箔から出発することができる。まず印刷開口部及び
導電性パターンを有するコントロール電極は前記フレッ
クスプリント材料の一つの側に蝕刻される。第2に共通
のシールド電極のパターンは前記フレックスプリント材
料の他の側に蝕刻される。両側は各印刷開口部の中心が
シールド電極側とコントロール電極側の両方に対して十
分に整合するように位置合せされる。開口部はレーザー
光のためのマスクとして銅コントロール電極を利用する
コントロール電極側から例えばエキシマレーザ燃焼のよ
うな様々な技術によって作ることができる。開口精密度
及び絶縁力に関して良好な品質を得るためにプラズマエ
ッチングのような付加的な清浄を適用することができ
る。前記導電性パターン及び/又は絶縁材料上に付加的
な薄い保護誘電被覆を適用することができる。
【0040】絶縁品質は前記パターン構造上に典型的な
薄い誘電被覆を適用することによって改良される。
【0041】DEP装置の記述 本発明によるプリントヘッド構造体を含むDEP装置は
本質的に下記のものを含む: a)トナー運搬手段、 b)帯電トナー粒子を支持体に引きつけるための手段、 c)前記トナー運搬手段から前記支持体の方へトナー流
れを形成するための手段、 d)前記トナー流れを像に従って変調するための手段。 前記トナー流れを像に従って変調するための前記手段は
本発明によるプリントヘッド構造体を含む。
【0042】図4では本発明によるプリントヘッド構造
体を含むDEP装置を実施するための装置の限定されな
い例が示されている。
【0043】図4に示されたDEP装置は下記のものを
含む: (i) 現像液(102)のための容器及び磁気ブラシ集
成体(103)を含むトナー運搬手段(101)(この
磁気ブラシ集成体はトナークラウド(104)を形成す
る) (ii) バック電極(105) (iii) 両側を金属フィルムで被覆したプラスチック絶縁
フィルム(106c)から作られたプリントヘッド構造
体。プリントヘッド構造体は示された例ではトナー運搬
手段に面する一つの連続電極面(以下“シールド電極”
(106b)と称する)及び示された例では前記DEP
装置内のトナー受容メンバーに面する印刷開口部(10
7)のまわりの複雑なアドレス可能な電極構造(以下
“コントロール電極”(106a)と称する)を含む。
DEP法のための装置の他の例ではシールド電極(10
6b)及びコントロール電極(106a)の位置及び/
又は形は図4に示された位置と異なることができる。 (iv) 矢印Aによって示された方向で前記プリントヘッ
ド構造体と前記バック電極との間の前記トナーのために
像受容メンバー(109)を運ぶための運搬手段(10
8) (v) 前記像受容メンバー上に前記トナーを定着するた
めの手段(110)。
【0044】このDEP装置のバック電極(105)は
プリントヘッド構造体と協同して作ることもでき、前記
バック電極は例えばUS4568955及びUS473
3256に開示されるような電源に連結され電気的に絶
縁されている様々な針(styli )又はワイヤーから構成
されている。プリントヘッド構造体と協同するバック電
極は1以上のフレキシブルPCB(印刷回路板)を含む
こともできる。
【0045】前記プリントヘッド構造体と磁気ブラシ集
成体(103)との間及び単一電極面上の及びトナー受
容メンバー(109)のうしろのバック電極(105)
と印刷開口部(107)のまわりのコントロール電極と
の間及び前記プリントヘッド構造体の複数の電極面間で
異なる電界が適用される。図4に示された、DEP法の
ために有用な装置の特別な具体例では、電圧V1が磁気
ブラシ集成体103のスリーブに適用され、電圧V2が
シールド電極106bに適用され、電圧V30〜V3n
がコントロール電極(106a)のために適用される。
V3の値は時間ベース又はグレーレベルベースで値V3
0 とV3n の間で像形成信号の変調に従って選択され
る。電圧V4はトナー受容メンバーのうしろのバック電
極に適用され、電位差V4〜V1はトナー粒子がトナー
運搬手段から像受容メンバーに流れる推進電界を作る。
本発明の他の例では多数の電圧V20 〜V2n 及び/又
はV40 〜V4n を使用することができる。
【0046】本発明の好ましい例によるDEP装置で
は、前記トナー運搬手段101は磁気ブラシ集成体10
3上に多成分現像液の層を作り、トナークラウド104
は前記磁気ブラシ集成体103から直接引き出される。
他の公知のシステムでは、トナーはまずコンベヤーベル
トに適用され、印刷開口部の近くのこのベルト上に輸送
される。本発明による装置は単成分現像液又はトナーで
も作用し、それは帯電トナーのコンベヤーを介して印刷
開口部(107)の近くに輸送される。かかるコンベヤ
ーは移動ベルト又は固定ベルトであることができる。後
者はトナー粒子を動かすための対応する静電進行波パタ
ーン(electrostatic travelling wavepattern)を発
生する電極を含む。
【0047】本発明の例によるDEP装置に好ましく使
用される磁気ブラシ集成体(103)は固定コア及び回
転スリーブを有するタイプ又は回転コア及び回転又は固
定スリーブを有するタイプのいずれかからなることがで
きる。
【0048】EP−A 675417に記載されたよう
な幾つかのタイプのキャリヤー粒子が本発明の好ましい
例に使用することができる。
【0049】黒、着色又は無色のいずれのトナー粒子も
本発明によるプリントヘッド構造体を含むDEP装置に
使用することができる。本発明によるプリントヘッド構
造体と組合せてEP−A 715218(参考としてこ
こに組入れる)に記載されたようにトナー粒子を使用す
ることが好ましい。
【0050】上記トナー粒子を利用するDEP装置は黒
及び白を与えることができる方法でアドレス可能であ
る。従ってそれは黒白テキスト及びグラフィックスに有
用でかつ連続トーン画像を行なうための従来の2レベル
(bilevel )のハーフトーン化に有用な“バイナリー法
(binary way )”で操作することができる。
【0051】本発明によるDEP装置は多数のグレーレ
ベルを有する画像を与えるために特に好適である。グレ
ーレベル印刷はコントロール電極106a上に適用され
た電圧V3の振幅変調又はV3の時間変調によって制御
することができる。特定の周波数で時間変調のデューテ
ィサイクルを変えることによって、グレーレベルにおけ
る精密な細かい違いを印刷することができる。またコン
トロール電極に適用された電圧V3の時間変調と振幅変
調の組合せによってグレーレベル印刷を制御することも
できる。
【0052】DEPにとって代表的なマルチプルグレー
レベル能力の及び小さな直径の印刷開口部(107)に
よって得られる高空間解像度の組合せが例えばEP−A
634862に記載のようなマルチレベルハーフトー
ン化技術への道を開く。これは本発明によるDEP装置
に高品質画像を与える。
【0053】
【実施例】
実施例 1 プリントヘッド構造体は17.5μm厚の銅フィルムを
両側に被覆した50μm厚のポリイミドフィルム(絶縁
材料106c)から作った。プリントヘッド構造体は2
列の印刷開口部を有していた。受容メンバー支持体に面
するプリントヘッド構造体の後側で、正方形のコントロ
ール電極(106a)を各開口部の周囲に配列した。前
記コントロール電極のそれぞれは高電圧出力供給源から
個々にアドレス可能であった。トナー運搬手段に面する
プリントヘッド構造体の前側で、共通のシールド電極
(106b)を存在させた。正方形の印刷開口部はシー
ルド電極の側で測定すると200μmの最も長い寸法A
を有していた。印刷開口部はコントロール電極の側で測
定すると200μmの最も長い寸法Dを有していた。正
方形の銅コントロール電極の全幅は300ミクロンであ
り、それらの開口の最も長い寸法Eは200ミクロンで
あった。前記シールド電極の前記開口に存在する印刷開
口部の最も長い寸法の方向で測定すると共通のシールド
電極における開口の寸法Bは300μmであった。従っ
て、比率B/Aは1.50であり、比率E/Dは1.0
0であった。前記プリントヘッド構造体は次のような方
法で製造した。まずコントロール電極パターンを通常の
銅エッチング技術によって蝕刻した。次いでシールド電
極パターンを通常の銅エッチング技術によって蝕刻し
た。開口部はフォーカシングの助けとしてコントロール
電極パターンを利用するステップアンドリピートフォー
カスドエキシマレーザー(step and repeat focused
excimer laser)によって作られた。エキシマ燃焼後
プリントヘッド構造体は短い等方性プラズマエッチング
クリーニングによって清浄された。最後にKontakt Che
mie ,CRC Industries NV ,ベルギーから商業的に入
手可能なPLASTIK 70(商標)の薄い被覆を前記プリン
トヘッド構造体の両面上に適用された。
【0054】トナー運搬手段(101)は二つの混合棒
及び一つの計量ローラーを含む固定コア/回転スリーブ
型磁気ブラシであった。一つの棒はユニットを通って現
像液を移動するために使用され、別の棒は現像液とトナ
ーを混合するために使用された。
【0055】磁気ブラシ集成体(103)はいわゆる磁
気ローラーから構成され、それはこの場合には磁気ロー
ラーから使用された現像液を減らすことができる開放位
置で500ガウス(0.05T)磁界強度の九つの磁極
を示す固定磁気コアをローラー集成体内に含んでいた。
磁気ローラーは前記固定磁気コアの周囲に適合し、磁気
ブラシ集成体に20mmの全体直径を与えるスリーブも
含んでいた。スリーブは移動を助けるために微粒子で粗
くされたステンレス鋼から作られた(Ra<50μ
m)。
【0056】スクレーパーブレードは現像液を磁気ロー
ラーに残すために使用された。他の側においてドクター
ブレードは前記磁気ブラシ集成体の表面上に少量の現像
液を計量するために使用された。スリーブは100rp
mで回転させ、内部要素は現像ユニット内の良好な内部
移動に一致するようなスピードで回転させた。磁気ブラ
シ集成体(103)は0V DC−オフセットの3.0
kHzの周波数で600Vの方形波振動電界でAC電力
供給源に接続した。
【0057】29emu/g(36.5μT.m3 /k
g)の飽和磁気、50μmの平均直径を有するMgZn
−フェライトからなる巨視的な“ソフト”フェライトキ
ャリヤーに1μm厚のアクリル被覆を与えた。その材料
はほとんど残留磁気を示さなかった。
【0058】実験のために使用されるトナーは次の組成
を有していた:18の酸価と5.1×1016ohm.c
mの体積抵抗率を有する、フマル酸とプロポキシル化ビ
スフェノールAのコポリエステル樹脂97部を、Cu−
フタロシアニン顔料(カラーインデックスPB 15:
3)3部と実験室用混練機内で110℃で30分間溶融
ブレンドした。(CH33+1633Br- の構造
式を有する抵抗減少物質を結合剤に対して0.5%の量
で加えた。前記アンモニウム塩の5%と混合することに
よって適用された結合剤樹脂の体積抵抗が5×10
14Ω.cmに低下されることがわかった。これは高い抵
抗減少能力(減少率:100)を証明している。
【0059】冷却後、凝固物質は ALPINE Fliessbett
gegenstrahlmuehle タイプ100AFG(商標)を使用
して微粉砕され、さらに ALPINE multiplex zig - z
ag分級器タイプ100MZR(商標)を使用して分級し
た。平均粒径はCoulter Counter model Multisizer
(商標)によって測定された分離されたトナーの粒度分
布は、数平均で6.3μm、体積平均で8.2μmであ
ることがわかった。トナー物質の流動性を改良するため
に、トナー粒子を0.5%の疎水性コロイドシリカ粒子
(BET−値 130m2 /g)と混合した。
【0060】静電記録現像液はトナー粒子及びコロイド
シリカの前記混合物(4% w/w比率)をキャリヤー
粒子と混合することによって作られた。トナーキャリヤ
ー混合物の摩擦帯電は10分間標準タンブル機構内で前
記混合物を混合することによって行なった。現像液混合
物を5分間、現像ユニット(磁気ブラシ集成体)内で動
かし、その後トナーをサンプリングして、摩擦電気特性
を、上記EP−A675417に記載の方法に従って測
定した。トナー粒子の平均電荷qは−7.1fCであっ
た。
【0061】プリントヘッド構造体(106)の前側と
磁気ブラシ集成体(103)のスリーブの間の距離lを
450μmに設定した。バック電極(105)とプリン
トヘッド構造体(106)の後側(即ち、コントロール
電極106a)の間の距離を500μmに設定し、紙を
1cm/secで走行した。シールド電極(106b)
を接地した:V2=0V。個々のコントロール電極に0
〜−300Vの(像に従った)電圧V3を適用した。バ
ック電極(105)は+1500Vの高電圧源に接続し
た。磁気ブラシのスリーブに3.0kHzで600Vの
AC電圧をDCオフセットなしで適用した。
【0062】実施例 2−12 シールド電極の側で測定した印刷開口部の最も長い寸法
(A)、コントロール電極の側で測定した印刷開口部の
最も長い寸法(D)、印刷開口部の最も長い寸法の方向
で測定したシールド電極の開口の寸法(B)及び印刷開
口部の最も長い寸法の方向で測定したコントロール電極
の開口の寸法(E)を変更した以外、実施例1に記載さ
れたのと同じ方法でプリントヘッド構造体を製造した。
変更した部分を表1にまとめた。
【0063】比較実施例 C1及びC2 比較実施例C1及びC2については上記と同じ方法で製
造した従来技術のプリントヘッド構造体P2及びP1を
使用した。C1についてはシールド電極及びコントロー
ル電極の両方が印刷開口部の縁まで達していた。これは
P2タイプのプリントヘッド構造体であった。C2につ
いてはシールド電極層は完全に削除され、コントロール
電極は印刷開口部の縁まで達していた。これはP1タイ
プのプリントヘッド構造体であった。
【0064】印 刷 16時間変調レベル(16 time − modulated level
s)を有するグレースケール像を表1に記載の全てのプ
リントヘッド構造体で印刷した。P1タイプ、比較実施
例2(CE2)のプリントヘッド構造体で印刷できたト
ーンスケールの範囲を曲線の平均勾配D対時間変調グレ
ーレベル値(0.2Dmax 〜0.8Dmaxの範囲のD)
として測定した。
【0065】この印刷されたトーンスケールの範囲を
1.00に設定し、実施例及び比較実施例の他のプリン
トヘッド構造体で印刷できたトーンスケールの範囲を前
記トーンスケールの範囲に関連させた。数字が大きいほ
ど大きなトーンスケールを印刷できたことを意味する。
これらの数字は“ton”の見出しで表1に与える。
【0066】プリントヘッド構造体の信頼性は前記コン
トロール電極と前記シールド電極(又は接地)との間に
500Vのコントロール電極電圧を1時間適用した後
(おそらくシールド及びコントロール電極の短絡によ
る)印刷開口部の欠陥の数として測定した。P2タイプ
のプリントヘッド(比較実施例1(CE1))のおける
欠陥の数を1.00に設定し、他のプリントヘッド構造
の欠陥をP2タイプのプリントヘッド構造体の欠陥の数
に関連させた。低い数字ほど良好である。これらの値も
“def”の見出しで表1に与える。
【0067】
【表1】
【0068】*印刷開口部の最も長い寸法: A:シールド電極を担持する絶縁材料の側で測定される
(μm)。 D:コントロール電極を担持する絶縁材料の側で測定さ
れる(μm)。+ B:最も長い寸法Aの方向で測定したシールド電極の
開口の寸法(μm)。 #:最も長い寸法Dの方向で測定したコントロール電極
の開口の寸法(μm)。 Def:CE1と比較した欠陥の数の百分率。 Ton:CE2と比較した印刷可能なトーンスケールの
相対的範囲。 np:存在せず。
【0069】表1から本発明によるプリントヘッド構造
体は短絡のない安定した結果とかなり大きいトーンスケ
ール(高い濃度解像度)を印刷する可能性の組合せを提
供できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】DEPに使用するためのシールド及びコントロ
ール電極を含む従来技術のプリントヘッド構造体の概略
図である。
【図2】本発明によるプリントヘッド構造体の二つの例
の概略図である。
【図3】本発明によるプリントヘッド構造体の別の例の
断面の概略図である。
【図4】本発明によるプリントヘッド構造体を含むDE
P装置の可能性のある例の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギド・デズィ ベルギー国モートゼール、セプテストラ ート 27 アグファ・ゲヴェルト・ナー ムロゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ジャーク・レオナール ベルギー国モートゼール、セプテストラ ート 27 アグファ・ゲヴェルト・ナー ムロゼ・ベンノートチャップ内 (56)参考文献 特開 平4−355166(JP,A) 特開 平5−92609(JP,A) 特開 平3−196062(JP,A) 特開 平8−118709(JP,A) 特開 平8−132664(JP,A) 特開 平8−148966(JP,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2側を有する絶縁材料(10
    6c)を含むプリントヘッド構造体であって、前記第1
    側は印刷開口部(printing apertures )と組合される
    コントロール電極(106a)を担持し、前記第2側は
    シールド電極(106b)を担持しているプリントヘッ
    ド構造体においてi)前記印刷開口部は前記シールド電
    極を担持する前記絶縁材料の前記側について測定すると
    最も長い寸法Aを有し、前記コントロール電極を担持す
    る前記絶縁材料の前記側について測定すると最も長い寸
    法Dを有し、 ii)前記シールド電極は前記最も長い寸法Aに平行に測
    定すると寸法Bの開口(openings)を有し、前記寸法B
    は前記寸法Aに等しいか又は前記寸法Aより大きく、 iii)前記コントロール電極は前記最も長い寸法Dに平
    行に測定すると寸法Eの開口を有し、前記寸法Eは前記
    寸法Dに等しいか又は前記寸法Dより大きく、 iv)前記開口のそれぞれには少なくとも一つの印刷開口
    部が存在し、 v)前記開口のそれぞれに存在する前記印刷開口部のそ
    れぞれに対して、B/A≧1.10および/またはE/
    D≧1.10であることを特徴とするプリントヘッド構
    造体。
  2. 【請求項2】 E=D及び1.5≦B/A≦15である
    請求項1記載のプリントヘッド構造体。
  3. 【請求項3】 2≦B/A≦10である請求項2記載の
    プリントヘッド構造体。
  4. 【請求項4】 B=A及び1.25≦E/D≦15であ
    る請求項1記載のプリントヘッド構造体。
  5. 【請求項5】 2≦E/D≦10である請求項4記載の
    プリントヘッド構造体。
  6. 【請求項6】 1.5≦B/A≦15及び1.25≦E
    /D≦15である請求項1記載のプリントヘッド構造
    体。
  7. 【請求項7】 2≦B/A≦10及び2≦E/D≦10
    である請求項1記載のプリントヘッド構造体。
  8. 【請求項8】 DEP装置において: i)トナー運搬手段、 ii)帯電トナー粒子を支持体に引きつける手段、 iii)前記トナー運搬手段から前記支持体の方へトナー
    流れを形成する手段、 iv)前記トナー流れを像に従って変調する手段を具備
    し、前記トナー流れを像に従って変調する手段は請求項
    1〜7のいずれかに記載のプリントヘッド構造体を含ん
    でいることを特徴とするDEP装置。
  9. 【請求項9】 支持体上に情報を印刷するための請求項
    8記載のDEP装置の使用。
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