JP3159764U - ブレース固定金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】建屋の天井側のスラブに懸垂された吊りボルトと、この吊りボルトに吊架された天井板材保持用のフレームとの間を連結補強する斜め補強用のブレースを、従来よりも確実にかつ効率良く、しかも取り付け角度を耐震基準に沿った適切な範囲で自由に設定して固定できるブレース固定金具を提供する。【解決手段】ブレース4の上端部固定用の上部固定金具11を有し、この上部固定金具11は、吊りボルト2を抱え込むように掛止されるフック部材12と、ブレース4に一端が固定される羽子板ボルト13と、この羽子板ボルト13の他端側に形成されたボルト部13bが螺合挿通される連結部材14とを備え、フック部材12と連結部材14とが連結ピン15を介して揺動自在に連結されている。【選択図】図5

Description

本考案は、地震発生時等において建屋の天井の揺れを抑制するために使用される斜め補強材としてのブレースを固定するために使用されるブレース固定金具に関する。
従来より、地震発生時等において建屋の天井の揺れを抑制するために、図14に示すように、天井側に設けられるスラブ1の下端に懸垂された吊りボルト2と、この吊りボルト2に吊架された天井板材保持用のフレーム3との間をブレース4で連結補強することが、業界の耐震基準等により義務付けられている。
この場合、ブレース4は、天井の左右方向、および前後方向の2方向において、それぞれ上端側を吊りボルト2に、下端側をフレーム3に強固に固定することにより、斜め補強されるため、前後左右の各方向の揺れが確実に抑制されることになる。
従来、ブレース4の上端側を吊りボルト2に、下端側をフレーム3にそれぞれ固定する方法として、現場の溶接作業が実施されてきたが、このような溶接作業は、技術面で個人差があるので常に均一した結果が得られず、また、現場施工を高所で行う必要があるために、安全性に問題があるばかりか、余分な時間と労力を要するという不具合がある。
そのため、近年は、無溶接化を図るため、例えばブレースの上端部を固定する上部固定金具として、図15に示す構成のものが使用されている。すなわち、この上部固定金具は、専用の掛止金具31と羽子板ボルト32とからなり、掛止金具31を吊りボルト2に掛止し、この掛止金具31に羽子板ボルト32の一端側を螺着し、羽子板ボルト32の他端側をブレース4にタッピングネジ等でネジ止めすることで、ブレース4の上端部を吊りボルト2に固定している。
ここで、天井の揺れを確実に抑制するためには、フレーム3に対するブレース4の取付角度がそれぞれ現場の状況によって変化する。すなわち、図14に示すように、スラブ1とフレーム3との間の長さ(すなわち、天井懐寸法)Hや、吊りボルト2の相互間の間隔L1,L2,L3などの条件によって、フレーム3に対するブレース4の取り付け角度θ1,θ2,θ3が変化する。
例えば、天井懐寸法Hが同一でも、ボルト相互間の間隔がL1と短い場合には、ブレースの取付角度θ1が大きく、ボルト相互間の間隔がL2,L3と長くなるほどブレースの取付角度がθ2,θ3と次第に小さくなるようにすることで、天井の揺れを確実に抑制することができる。
しかるに、図15に示した従来構成のものでは、掛止金具31を介した吊りボルト2とブレースとの傾斜角度が常に一定(例えば45°)になるように予め掛止金具31が形成されている。そのため、例えば、ボルト相互間の間隔がL3と長い場合、本来はブレース4の取り付け角度をθ3に設定したい場合でも、吊りボルト2の相互間の間隔がL1の場合の傾斜角度θ1でしかブレース4の下端部をフレーム3に固定せざるを得なくなる。そのため、天井の揺れを確実に抑制することが難しく、業界の耐震基準等に合致しなくなる。
その対策として、例えば、ブレース4に対する羽子板ボルト32の取り付け角度を変えることによって、フレーム3に対するブレース4の取り付け角度を変更することは可能であるが、このようにブレース4に対して羽子板ボルト32の取り付け角度を変えて固定した場合には、羽子板ボルト32の軸方向とブレース4の延在方向とが一致しなくなるため、ブレース4に地震等による応力が加わると、ブレース4が座屈し易くなる。
そこで、従来技術では、図示しないが、ブレースの上端部を固定する上部固定金具として、ボルトを締め付けることで吊りボルトを把持するクリッパ部材と、ブレースにネジ止め固定される結合部材との間をピン等を介して揺動自在に連結し、ブレースのフレームに対する取り付け角度を任意に調整できるようにした構造のものも提案されている。
しかしながら、上部固定金具として、クリッパ部材と結合部材との間を揺動自在に連結した構成の場合、ブレースの角度調整が可能になるという利点はあるものの、クリッパ部材を吊りボルトに固定するためには、クリッパ部材をボルトで締め付け固定する作業が必要となる。そのため、上部金具の取り付けのために高所作業用の専用足場を特別に組み立て設置せねばならず、専用足場の架け払いに手間がかかり、また、作業者は足場の登り降りが必要で作業性が悪いばかりか、高所作業のために十分な安全性を確保することが難しいなどの不都合がある。
さらに、いずれの従来技術においても、フレームの延在方向と直交する方向にブレースが配置される場合において、ブレースの下端側をフレームに固定する上では、従来、ブレースとフレームとの接触面積が小さいために、両者間を確実にネジ止めすることが難しく、依然として溶接作業に頼らざるを得ないなどの不具合がある。
本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、溶接作業を全く必要とせずにブレースの上下の各端部を吊りボルトとフレームにそれぞれ確実にかつ効率良く固定することができ、かつ、現場の状況に応じてブレースの取り付け角度を耐震基準に沿った適切な範囲で自由に設定することができるブレース固定金具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、建屋の天井側に設けられるスラブに懸垂された吊りボルトと、この吊りボルトに吊架された天井板材保持用のフレームとの間を連結補強する斜め補強用のブレースを固定するブレース固定金具として、本考案にあっては、次の構成を採用している。
すなわち、本考案に係るブレース固定金具は、上記ブレースの吊りボルト側の上端部を固定するために使用される上部固定金具を有し、この上部固定金具は、上記吊りボルトに当該吊りボルトを抱え込むように掛止されるフック部材と、上記ブレースに一端が固定される羽子板ボルトと、この羽子板ボルトの他端側に形成されたボルト部が螺合挿通される連結部材とを備え、かつ上記フック部材と上記連結部材とが連結ピンを介して揺動自在に連結されて構成されていることを特徴としている。
この場合、上記連結部材の下端に吊りボルトへの係止用の突出部が形成されていることが好ましい。
さらに、上記フレームの延在方向と直交する方向に上記ブレースが配置される場合において上記ブレースのフレーム側の下端部を固定するため使用される下部固定金具を有し、この下部固定金具は、上記フレームを上記吊りボルトに吊架するためのハンガー部材と、このハンガー部材にネジ止めされる取付補助部材とからなり、上記取付補助部材には、上記ブレースの下端部の側面が面接触して固定される少なくとも2つの接合面部が形成されているものを適用することが好ましい。
本考案のブレース固定金具を使用することにより、溶接作業を全く必要とせずにブレースの各端部を吊りボルトとフレームにそれぞれ確実にかつ効率良く固定することができる。しかも、現場の状況に応じてブレースの取り付け角度を業界の耐震基準に沿った適切な範囲で自由に設定することができる。このため、現場施工時の作業性が向上するとともに、高所作業が軽減されるために十分な安全性を確保することができる。
特に、連結部材の下端に吊りボルトへの係止用の突出部が形成されている場合には、ブレースおよび上部固定金具の押し上げ作業の途中の任意の位置で、ブレースを停止させることができるので、一層、ブレースの取り付け作業を容易に行える。
また、下部固定金具を適用することにより、フレームの延在方向と直交する方向にブレースが配置される場合においても、ブレースの下端部を確実かつ容易に固定することができる。
天井板材保持用のフレームとして断面略コ字状の溝形鋼であるCチャンネルの延在方向に並行してブレースが配置される場合に、本発明のブレース固定金具を使用してブレースを固定した状態を示す正面図である。 図1の符号Aで示す部分を拡大して示す正面図である。 図1の符号Bで示す部分を拡大して示す正面図である。 ブレース固定金具を構成する上部固定金具の詳細を示す分解斜視図である。 図4の上部固定金具を使用してブレースの上端部を吊りボルトに固定した状態を示す斜視図である。 Cチャンネルの延在方向に直交してブレースが配置される場合に、本発明のブレース固定金具を使用してブレースを固定した状態を示す正面図である。 図6の符号Cで示す部分を拡大して示す正面図である。 Cチャンネルにブレースの下端部を固定するために使用される下部固定金具の詳細を示す分解斜視図である。 図8に示す下部固定金具を使用してブレースの下端部をCチャンネルに固定した状態を示す斜視図である。 天井板材保持用のフレームとして断面略T字状の形材であるTバーの延在方向に並行してブレースが配置される場合に、本発明のブレース固定金具を使用してブレースを固定した状態を示す正面図である。 Tバーにブレースの下端部を固定するために使用される下部固定金具の詳細を示す分解斜視図である。 図11に示す下部固定金具を使用してブレースの下端部をTバーに固定した状態を示す斜視図である。 システム天井の直吊り工法において、Tバーの上に天井板材を設置する場合の斜視図である。 建屋の天井側に設けられるスラブに懸垂された吊りボルトと、この吊りボルトに吊架された天井板材保持用のフレームとの間が斜め補強用のブレースで連結補強されている状態を示す正面図である。 吊りボルトにブレースの上端部を固定するために使用される従来のブレース固定金具の一例を示す斜視図である。
図1は本発明の実施の形態に係るブレース固定金具を使用して斜め補強用のブレースを吊りボルトとフレームとの間に固定した状態を示す正面図、図2は図1の符号Aで示す部分を拡大して示す正面図、図3は図1の符号Bで示す部分を拡大して示す正面図である。また、図4はブレース固定金具を構成する上部固定金具の詳細を示す分解斜視図、図5は図4の上部固定金具を使用してブレースの上端部を吊りボルトに固定した状態を示す斜視図である。
これらの図において、符号1は建屋の天井側に設けられるスラブ、2はスラブ1に懸垂された吊りボルト、3cは吊りボルト2にハンガー部材22を介して吊架された天井板材保持用のフレームで、特に、ここでは断面略コ字状の溝形鋼であるCチャンネルが適用されている。また、4は吊りボルト2とCチャンネル3cとの間を連結補強するための斜め補強用のブレースである。そして、この実施の形態のブレース固定金具は、ブレース4を固定するために使用される。なお、符号5はCチャンネル3cに載置された天井板材である。
この実施の形態のブレース固定金具は、ブレース4の吊りボルト2側の上端部を固定するために使用される上部固定金具11を備え、この上部固定金具11は、図4および図5に示すように、フック部材12と、羽子板ボルト13と、連結部材14とからなる。
フック部材12は、吊りボルト2に当該吊りボルト2を抱え込むように掛止される横断面が略半円弧状の掛止部12aと、この掛止部12aから延びる横断面が略J字状の嵌合部12bとが一体形成されている。そして、掛止部12aの内径は、吊りボルト2の外径に略合致する寸法に形成されている。また、嵌合部12bのその内溝を挟む左右一対の対向部分には、平リベット15の挿通孔12cが形成されている。
羽子板ボルト13は、ブレース4に一端側が固定される平板部13aと、この平板部13aから突設されたボルト部13bとからなる。
連結部材14は、横断面が略U字状に形成されており、その内溝を挟む左右一対の対向部14aには平リベット15の挿通孔14bが形成され、また、両対向部14aと直交する側面部14cには、羽子板ボルト13のボルト部13bが螺合挿通されるネジ穴14dが形成されている。さらに、上記連結部材14の両対向部14aの下端は斜めに切り除かれ、また、側面部14cの下端には吊りボルト2への係止用の突出部14eが形成されている。
そして、上記のフック部材12の嵌合部12bが連結部材14の内溝に嵌合された状態で、各挿通孔12c,14bを貫通するように各連結ピンとしての平リベット15が挿通されるとともに、この平リベット15に座金16とスナップピン17が取り付けられることにより、フック部材12と連結部材14とが平リベット15を介して揺動自在に連結されている。
上記構成において、図1に示すように、Cチャンネル3cの延在方向に並行してブレース4が配置される場合、ブレース4の上端部については、上部固定金具11を適用して吊りボルト2に固定する。また、ブレース4の下端部については、Cチャンネル3cとの接触面積を十分確保できるので、タッピングネジ18を適用してCチャンネル3cに固定する。
ブレース4の上端部を上部固定金具11を適用して吊りボルト2に固定するには、次の手順による。
天井懐寸法Hや、吊りボルト2の間隔Lなどの条件を考慮して適切な長さのブレース4を予め準備する。そして、フック部材12の嵌合部12bを連結部材14の内溝に嵌合して各挿通穴12c,14bを貫通するように平リベット15を挿通し、この平リベット15に座金16とスナップピン17を適用してフック部材12と連結部材14とを平リベット15を介して揺動自在に連結する。次いで、羽子板ボルト13のボルト部13bを連結部材14のネジ穴14dに螺合挿通し、また羽子板ボルト13の平板部13aをブレース4の上端側にタッピングネジ18で固定する。その際、羽子板ボルト13の平板部13aは、ブレース4の幅方向の略中央で、かつ、ブレース4の長手方向と平行になるように取り付ける。この状態で、フック部材12の掛止部12aを吊りボルト2に掛止する。
そして、フック部材12の掛止部12aを吊りボルト2に掛止した状態のまま、ブレース4を保持して上部固定金具11が所定の高さ(例えば、スラブ1の下端からD=75mm程度離れた位置)に達するまで吊りボルト2に沿ってスライドさせて押し上げる。
なお、ブレース4および上部固定金具11の押し上げ途中で、押し上げ作業を一時的に止めたい場合には、手元にあるブレース4の下端側を少し押し下げれば、連結部材14の突出部14eが吊りボルト2に係止されるため、上部固定金具11が吊りボルト2に沿って不意にずり落ちるのを抑止することができる。また、手元を少し持ち上げれば、連結部材14の突出部14eが吊りボルト2から離れるので、元通りにブレース4および上部固定金具11を吊りボルト2に沿って自由に上下動させることができる。
そして、ブレース4の上端部および上部固定金具11が吊りボルト2に沿って所定位置に到達すれば、次に、ブレース4の下端部をタッピングネジ18を適用してCチャンネル3cに固定する。その際、ブレース4を回転させて羽子板ボルト13のボルト部13bの連結部材14のネジ穴14dからの突出量を変えることで、フック部材12と連結部材14とが揺動自在に連結されていることと相俟って、Cチャンネル3cに対するブレース4の取り付け角度θの微調整を容易に行うことができる。
このように、上部固定金具11を用いることで、現場の状況に応じてブレース4を、取付角度θを業界の耐震基準に沿った適切な範囲で自由に設定して確実かつ容易に取り付けることができる。しかも、ブレース4の上端部を吊りボルト2に固定する際、従来のような金具取付のための高所作業用の専用足場を何ら特別に組み立て設置する必要がないので、専用足場の架け払いの手間や作業者の足場の登り降り等の作業が不要で、作業性および安全性が向上する。
上記の説明は、Cチャンネル3cの延在方向に並行してブレース4を配置固定する場合であるが、次に、Cチャンネル3cの延在方向と直交する方向にブレース4を配置固定する場合について説明する。
この場合、ブレース4の上端部については、上部固定金具11を用いて前述と同様にして吊りボルト2に固定することができる。一方、ブレース4の下端部を固定する場合、そのままの状態ではCチャンネル3cとの接触面積を十分確保できないので、図6ないし図9に示すような下部固定金具21が適用される。
すなわち、この下部固定金具21は、Cチャンネル3cを吊りボルト2に吊架するためのハンガー部材22と、このハンガー部材22にネジ止めされる取付補助部材23とからなる。
この場合、ハンガー部材22は、既存のものであって、吊りボルト2にボルト止めされるアーム部22aと、このアーム部22aから延設されてCチャンネル3cを保持する保持部22bとで全体が略J字状に形成されている。また、取付補助部材23は、横断面が略コ字状に形成されており、その内溝を挟む左右一対の対向部分がブレース4の下端部の側面が面接触して固定される2つの接合面部23aとして形成されている。
そして、取付補助部材23の両接合面部23aと直交する側面部23bがハンガー部材22のアーム部22aにタッピングネジ18で固定され、また取付補助部材23の各接合面部23aにブレース4の下端部側面がタッピングネジ18で固定される。したがって、Cチャンネル3cの延在方向と直交する方向にブレース4を配置固定する場合には、取付補助部材23と既存のハンガー部材22とを組み合わせて用いることで、ブレース4の下端部を確実に固定することができる。
図1ないし図9に示した例は、天井板材保持用のフレームとしてCチャンネル3cを使用した場合であるが、システム天井の直吊り工法においては、天井板材保持用のフレームとして断面略T字状の形材(以下、Tバー3tと称する)が使用される。
フレームとしてこのようなTバー3tを使用する場合において、図10に示すようにTバー3tの延在方向に並行してブレース4を配置固定するときには、ブレース4の上端部の固定は、図4および図5に示したような上部固定金具11がそのまま適用される。また、ブレース4の下端部の固定は、Tバー3tとの接触面積を十分確保できるので、タッピングネジ18を用いてTバー3tに直接ネジ止めする。
一方、フレームの延在方向と直交する方向にブレース4を配置固定する場合、ブレース4の上端部については、同様に、図4および図5に示したような上部固定金具11を適用して固定されるが、ブレース4の下端部については、そのままの状態ではTバー3tとの接触面積を十分確保できないので、図11および図12に示すような下部固定金具21が適用される。
すなわち、この下部固定金具21は、Tバー3tを吊りボルト2に吊架するためのハンガー部材24と、このハンガー部材24にネジ止めされる取付補助部材23とからなる。
この場合、ハンガー部材24は、既存のものであって、吊りボルト2にボルト止めされるアーム部24aと、このアーム部24aから延設されてTバー3tの上部を把持する把持部24bとからなる。また、取付補助部材23としては図6ないし図9に示した取付補助部材23と同じ形状のものが使用される。
そして、この場合も、取付補助部材23の両接合面部23aと直交する側面部23bがハンガー部材24のアーム部24aにタッピングネジ18で固定され、また取付補助部材23の各接合面部23aにブレース4の下端部の側面がタッピングネジ18で固定される。したがって、Tバー3tの延在方向と直交する方向にブレース4を配置固定する場合であっても、取付補助部材23と既存のハンガー部材24とを組み合わせて用いることで、ブレース4の下端部を確実に固定することができる。
上記の実施の形態において、下部固定金具21として使用される取付補助部材23は、横断面コ字状に形成することで2つの接合面部23aを備えた構成としたが、これに限らず、例えば接合面部23aの数が5つある5面体などの形状のものを使用することも可能である。
システム天井の直吊り工法においては、前述のように天井板材保持用のフレームとしてTバー3tが使用され、図13に示すように、このTバー3tを縦横に配置した四方形の枠内に岩綿吸音板等からなる軽量で吸音効果のある天井板材5が配置される。
この場合、従来は、このTバー3tからなる四方形の枠内に単に天井板材5を単純に落とし込んで保持するようにしているだけなので、地震の振動や台風などの風圧によって天井板材5が浮き上がって、地面に落下する可能性がある。
そこで、このような天井板材5が浮き上がるのを防止するため、図13(b)に示すような浮き上がり防止金具25を使用することが好ましい。すなわち、この浮き上がり防止金具25は全体が略へ字状に形成されるとともに、その左右の傾斜面の中央にスリット25aが形成され、そのスリット25aをTバー3tの上部に差し込むようにしている。
このような浮き上がり防止金具25を使用すれば、地震の振動や台風などの風圧によって天井板材5が浮き上がっても、当該金具25に当たって元の位置に落とし込まれるので、天井板材5の落下を確実に防止できるとともに、金具の着脱が容易で、かつ簡単な構成であるので、落下防止作業が容易で、かつ安価に実施できる利点がある。
1 スラブ、2 吊りボルト、3 フレーム、3c Cチャンネル、3t Tバー、
4 ブレース、5 天井板材、11 上部固定金具、12 フック部材、
13 羽子板ボルト、13b ボルト部、14 連結部材、14d ネジ穴、
14e 突出部、15 平リベット(連結ピン)、21 下部固定金具、
22,24 ハンガー部材、23 取付補助部材。

Claims (3)

  1. 建屋の天井側に設けられるスラブに懸垂された吊りボルトと、この吊りボルトに吊架された天井板材保持用のフレームとの間を連結補強する斜め補強用のブレースを固定するためのものであって、
    上記ブレースの吊りボルト側の上端部を固定するために使用される上部固定金具を有し、この上部固定金具は、上記吊りボルトに当該吊りボルトを抱え込むように掛止されるフック部材と、上記ブレースに一端が固定される羽子板ボルトと、この羽子板ボルトの他端側に形成されたボルト部が螺合挿通される連結部材とを備え、かつ上記フック部材と上記連結部材とが連結ピンを介して揺動自在に連結されて構成されていることを特徴とするブレース固定金具。
  2. 上記連結部材の下端には上記吊りボルトへの係止用の突出部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のブレース固定金具。
  3. 上記フレームの延在方向と直交する方向に上記ブレースが配置される場合において上記ブレースのフレーム側の下端部を固定するため使用される下部固定金具を有し、この下部固定金具は、上記フレームを上記吊りボルトに吊架するためのハンガー部材と、このハンガー部材にネジ止めされる取付補助部材とからなり、上記取付補助部材23には、上記ブレースの下端部の側面が面接触して固定される少なくとも2つの接合面部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレース固定金具。
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