JP3158807B2 - 電気自動車の制御装置 - Google Patents

電気自動車の制御装置

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JP3158807B2 JP23467293A JP23467293A JP3158807B2 JP 3158807 B2 JP3158807 B2 JP 3158807B2 JP 23467293 A JP23467293 A JP 23467293A JP 23467293 A JP23467293 A JP 23467293A JP 3158807 B2 JP3158807 B2 JP 3158807B2
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車に搭載され
モータの駆動電流、ひいてはその出力トルクを制御する
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車はモータを駆動源とする車両
であり、更にこのモータの電力源として鉛電池等のバッ
テリを搭載する。モータとして交流モータ(誘導モー
タ、永久磁石モータ等)を用いた場合、バッテリから出
力される直流電力を当該モータの駆動に適する交流電力
に変換する必要がある。この電力変換は、通常、インバ
ータによって実行される。インバータを構成する複数の
スイッチング素子の動作は、車両操縦者によるアクセ
ル、ブレーキ等の操作に応じ、モータに供給する電流の
ベクトル制御として実行される。
【0003】図9には、一従来例に係る電気自動車のシ
ステム構成が示されている。この図に示される電気自動
車は、駆動源として三相交流モータ10を搭載してい
る。このモータ10の出力軸は減速機又は変速機12、
ディファレンシャルギア(デフ)14等を介して駆動輪
16に連結されている。従って、モータ10を回転駆動
させることにより、車両を駆動することができる。
【0004】また、この電気自動車はバッテリ18を搭
載している。バッテリ18は鉛電池等の充放電可能な電
池であり、その出力はインバータ20によって三相交流
電力に変換される。インバータ20による変換動作を制
御するのはコントローラ22である。コントローラ22
は、車両操縦者によるアクセル操作、ブレーキ操作等を
示す車両信号を入力し、この車両信号に基づき、モータ
10から出力させるべきトルクを示すトルク指令を演算
する。この演算にあたっては、例えば図10に示される
ような出力特性マップを使用する。コントローラ22
は、得られたトルク指令に基づき電流指令を演算する。
この電流指令は、モータ10から出力されるべきトルク
に対応したトルク電流指令Iq 及び励磁電流に対応した
励磁電流指令Id を成分としている。コントローラ22
によって求められた電流指令は、図11〜図13に示さ
れるような座標系の回転変換が施され、さらにPWM
(パルス幅変調)信号に変換された上でインバータ20
に出力される。インバータ20を構成する各スイッチン
グ素子は、コントローラ22から供給されるPWM信号
に応じてスイッチングし、この結果インバータ20から
当該電流指令に対応する電流がモータ10に供給され
る。このようにして、モータ10の駆動電流のベクトル
制御、ひいてはその出力トルクの制御が行われる。
【0005】コントローラ22からインバータ20への
出力に先立ち、電流指令について、上述のように、座標
系の回転変換が行われる。すなわち、コントローラ22
は、電流指令を演算する際、図11に示されるd−q座
標系に従って当該演算を実行する。このd−q座標系
は、モータ10のロータ24に固定されている。従っ
て、このd−q座標系は、静止座標系をX−Yとした場
合、図12に示されるように、X−Y座標系に対してロ
ータ24の回転速度×極数に対応した速度で回転してい
る。コントローラ22は、電流指令をインバータ20に
出力する際、あらかじめd−q座標系に準拠して求めら
れている電流指令を静止座標系であるX−Y座標系に変
換する(図13参照)。
【0006】コントローラ22におけるこのような座標
系の回転変換を行うためには、モータ10の回転速度
(ロータ24の回転速度)が必要である。このため、図
9においては、モータ10に回転数センサ26が付設さ
れている。回転数センサ26は、例えばホール素子、L
ED、レゾルバ等として構成されており、モータ10の
回転数を示す回転数パルスを出力する。この回転数パル
スは比較的高速であり、従って、コントローラ22は、
上述の座標系の回転処理を精度よく行うことができる。
【0007】また、例えば特開平3−277101号公
報には、回転数センサ26が故障した場合の対処方法が
示されている。この公報においては、回転数センサに何
らかの異常が生じた場合に、この回転数センサの出力に
代えて車速センサの出力がモータの制御に用いられてい
る。図9に示されるシステム構成は、この公報に開示さ
れている構成の概略を含んでいる。
【0008】すなわち、デフ14には、車速を検出して
車速パルスを出力する車速パルス生成回路28が付設さ
れている。この回路28から出力される車速パルスには
車速パルス(1)と車速パルス(2)の2種類がある。
前者は、速度メータの駆動に使用されるパルスであり、
後者は、減(変)速機コントローラ30に供給され、減
速機又は変速機12の制御に用いられる。コントローラ
22は、回転数センサ26に何らかの異常が生じ回転数
パルスが消失している場合には、車速パルス(1)及び
(2)のいずれかを用い、上述の座標系回転処理を実行
する。このようにした場合、回転数センサ26の異常に
もかかわらず、コントローラ22によるモータ10の制
御を実行することができる。回転数センサ26としてホ
ール素子、LED等を用いた場合、特にモータ10の発
熱による接続はずれが生じることがあるため、車速パル
スの代用は有効である。
【0009】なお、図中32は電流センサであり、電流
センサ32は、インバタータ22からモータ10に供給
される電流を検出する。検出されたモータ電流はコント
ローラ22に供給される。コントローラ22において
は、このモータ電流が、モータ10の駆動電流のフィー
ドバックに用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転数
パルスが消失した場合にこれに代え車速パルスを用いて
モータの制御を行おうとすると、一般に後者が前者に比
べ例えば1/10程度の速度であるため、モータ駆動電
流のベクトル制御を精度良く実行できず、トルクハンチ
ング等の問題が生じてしまう。
【0011】まず、図14に示されるように、車両操縦
者がアクセルを踏み込みこれに応じてトルク指令が増大
した場合、当該増大に伴いタイミング△において、モー
タ10の電流波形が実線Aの波形から破線Bの波形へと
変化する。すなわち、電流波形の周期が数Hz相当分短
縮される。従って、車速パルスを用いて座標系の回転変
換を行っている場合に、アクセルが踏み込まれこれに伴
いトルク指令が増大すると、図15に示されるように、
車速パルスの入力タインミング△において電流波形の位
相変化、ひいてはその振幅変化ΔAが発生する。すなわ
ち、実際には破線Xで示されるような電流波形が必要で
あるにもかかわらず、実際には実線Yで示されるような
電流波形となってしまう。
【0012】このような波形の乱れが生じると、いわゆ
るトルクハンチングが生じる。すなわち、図16(a)
に示されるようなトルク指令のステップ的変化が周波数
パルス使用時に生じると、図16(b)に示されるよう
なトルク変動が生じる。また、このような状態となった
場合、周波数パルス入力タイミング△における振幅変化
ΔAにより、急激な電流が流れ、インバータ20を構成
する素子や、配線、モータ10などに損傷が生じる可能
性がある。さらには、このような現象が高速域(モータ
が高速回転している領域)で発生するのは特に好ましく
ない。
【0013】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、回転数パルスに代
え車速パルスを用いてモータ出力の目標制御を実行する
場合に、車速パルスが比較的低速であることに起因した
トルクハンチングの発生やシステム各部の破壊を防止
し、加えて高速域における安全性を向上させることを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1の構成に係る制御装置は、モー
タに要求される出力トルクを示すトルク指令を、回転数
パルス消失時にその時間的変化量を抑制しつつ、演算す
る手段と、得られたトルク指令に基づき電流指令を演算
する手段と、通常時には回転数パルスを用いて、回転数
パルス消失時には車速パルスを用いて、演算された電流
指令に基づきモータの駆動電流を制御する手段と、を備
えることを特徴とする。
【0015】また、本発明の第2の構成に係る制御装置
は、モータに要求される出力トルクに対応した電流指令
を、回転数パルス消失時にその時間的変化量を抑制しつ
つ、演算する手段と、通常時には回転数パルスを用い
て、回転数パルス消失時には車速パルスを用いて、演算
れた電流指令に基づきモータの駆動電流を制御する手
段と、を備えることを特徴とする。
【0016】また、本発明の第3の構成に係る制御装置
は、モータに要求される出力トルクに対応した電流指令
を演算する手段と、通常時には回転数パルスを用いて、
回転数パルス消失時には車速パルスを用いて、演算さ
た電流指令に基づきモータの駆動電流を制御する手段
と、回転数パルス消失時に電流指令又はモータの駆動電
流を制限する手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】そして、本発明の第4の構成に係る制御装
置は、モータに要求される出力トルクを示すトルク指令
を、車速パルスにより示される車速が比較的高い場合に
その値を抑制しつつ、演算する手段と、得られたトルク
指令に基づき電流指令を演算する手段と、通常時には回
転数パルスを用いて、回転数パルス消失時には車速パル
スを用いて、演算された電流指令に基づきモータの駆動
電流を制御する手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の第1及び第2の構成においては、回転
数パルスが消失した場合に、トルク指令又は電流指令の
時間的変化量が抑制される。すなわち、トルク指令又は
電流指令について、いわゆるなまし処理が実行される。
このような処理が実行された後、当該トルク指令又は電
流指令に基づき、モータの駆動電流を制御すると、比較
的高速の回転パルスに代えて比較的低速の車速パルスを
用いているにもかかわらず、車速パルス入力時における
電流の振幅変化、ひいてはトルク変動が抑制されること
となり、トルクハンチングが好適に防止・抑制される。
【0019】また、本発明の第3の構成においては、回
転数パルスが消失している場合に、電流指令又はモータ
の駆動電流が制限される。従って、回転数パルスに代え
て車速パルスを用いているにもかかわらず、車速パルス
入力時における急激な電流の発生が防止され、その結果
トルクハンチングが好適に防止・抑制されるとともに、
電気自動車の駆動系を構成する回路素子の破壊が好適に
防止される。
【0020】そして、本発明の第4の構成においては、
車速が比較的高い場合にトルク指令の値が抑制される。
従って、回転数パルスに代え車速パルスを用いているに
もかかわらず、特に高速域におけるトルクハンチングの
発生や素子破壊の発生が防止されることとなり、高速時
における安全性がより向上する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0022】なお、図9乃至図16に示される従来例と
同様の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0023】図1には、本発明の一実施例に係る電気自
動車のシステム構成が示されている。この実施例におい
ては、図9に示される従来例の構成に、更にギアポジシ
ョンセンサ34が付加されている。ギアポジションセン
サ34は、部材12として変速機を用いる場合に使用さ
れ、当該変速機12におけるギアポジションを検出す
る。検出されたギアポジションは、コントローラ22に
供給され、車速パルスに基づく座標系の回転変換を行う
際、変速機12における変速比を示す情報として補助的
に用いられる。
【0024】図2及び図3には、本発明の第1実施例に
おけるコントローラ22の動作の流れが示されている。
【0025】この実施例においては、まず、車両信号と
して入力されるアクセル開度等の情報に基づき、コント
ローラ22によりトルク指令TN が算出される(10
0)。コントローラ22は、トルク指令TN を算出した
後、車速パルスを選択しているか否かの判定を実行する
(102)。すなわち、回転数センサ26から出力され
る回転数パルスを用いているのか、それとも車速パルス
生成回路28から出力される車速パルス(1)又は
(2)を用いているのかを判定する。通常、車速パルス
を用いるのは、回転数センサ26に異常等が生じている
場合である。
【0026】この判定の結果、車速パルスを選択してお
らず回転数パルスを用いているとされた場合には、ステ
ップ100において求められたトルク指令TN が出力に
係るトルク指令Tに代入され(104)、Told にTが
代入される(105)。この場合、更に、図4(a)に
示されるようなマップAを参照した処理が実行される。
すなわち、ステップ104に続くステップ106におい
ては、トルク指令Tが図4(a)に示される最大出力ト
ルクTmaxAと比較され、その結果前者が大である場合に
はトルク指令Tがトルク指令TmaxAの値に制限される
(108)。この後、ステップ110に移行する。
【0027】一方、ステップ102において車速パルス
(1)又は(2)を選択中であるとされた場合には、ス
テップ112が実行される。すなわち、コントローラ2
2は、ステップ100において求めたトルク指令TN
ら前回算出したトルク指令Told を減ずることにより、
トルク指令算出の1周期におけるトルク指令変化分ΔT
を算出する。このようにして得られるトルク指令変化分
ΔTは、続くステップ114において所定値ΔTref
比較される。この比較の結果、トルク指令変化分ΔT
が、−ΔTref より大きくΔTref より小さいとされた
場合、すなわち変化分ΔTが比較的小さいとされた場合
には、出力に係るトルク指令Tに最新のトルク指令TN
が代入される(116)。これに対し、トルク指令変化
分ΔTがそのしきい値ΔTref 以上であるとされた場合
には、前回算出したトルク指令Tol d にしきい値ΔT
ref を加算した値がトルク指令Tに代入される(11
8)。また、トルク指令変化分ΔTが−ΔTref 以下で
あるとされた場合には、前回算出したトルク指令Told
からしきい値ΔTref を減じた値がトルク指令Tに代入
される(120)。これら、ステップ116〜120の
いずれかが実行された後、次回の処理のためTold には
Tが代入される(122)。
【0028】ステップ122実行後は、続いて、ステッ
プ124及び126が実行される。ステップ124にお
いては、ステップ116〜120のいずれかで求めたト
ルク指令Tが、図4(b)に示されるマップBにおける
最大出力トルクTmaxBと比較される。この比較の結果、
前者が大であるとされた場合には、トルク指令Tの値が
最大出力トルクTmaxBの値に制限される(126)。ス
テップ126実行後は、ステップ110に移行する。
【0029】ステップ110においては、トルク指令T
の値に基づき、電流振幅I、電流位相Iθ、及び滑り周
波数fscから構成される電流指令が演算される。電流指
令が演算された後、再び、車速パルスを選択中か否かの
判定が実行される(128)。この結果車速パルスを選
択中でないとされた場合にはステップ130に移行す
る。逆に、車速パルスを選択中であると判定された場合
には、ステップ110において求められた電流振幅Iが
max /xと比較される(132)。ここに、Imax
は、インバータ20、配線、モータ10等の各素子に動
作上の支障が生じないような最大電流値であり、xは例
えば2等の値を有する係数である。ステップ132にお
いて前者が後者より大であるとされた場合には、電流振
幅Iの値がI≦Imax /xに制限される(134)。ス
テップ132においてImax /xとされた場合及びステ
ップ134が実行された後は、ステップ130が実行さ
れる。ステップ130においては、ステップ110にお
いて演算され必要に応じてステップ134において制限
を受けた電流指令が、回転数パルス又は車速パルスを用
いた座標系の回転処理を経た上で、PWM信号に変換さ
れ、インバータ20に出力される。これにより、モータ
10に供給される駆動電流のベクトル制御、ひいては当
該モータ10の出力の目標制御が達成されることにな
る。ステップ130実行後は、ステップ100に戻る。
なお、ステップ130においては、減速機又は変速機1
2の減速比又は変速比が、車速をモータ10の回転数に
変換するために、補助的に使用される。
【0030】このような動作のうち、車速パルスの選択
中においてステップ112〜122により実行される処
理は、トルク指令Tをなます処理に相当している。すな
わち、車速パルスを使用している場合において車両操縦
者がアクセルを踏み込み、その結果、前回算出したトル
ク指令Told に対して最新トルク指令TN が顕著に増加
した場合には、トルク指令Tの変化分が最大ΔTref
制限されるため、図5(a)に示されるように、トルク
指令Tの変化がなまされる。すると、このトルク指令T
に基づき制御が行われる結果モータ10から出力される
実トルクは、図5(b)に示されるように、トルクハン
チングが抑制されたトルクとなる。この結果、車両のド
ライバビリティが向上する。
【0031】さらに、ステップ106及び108並びに
124及び126により実行される処理は、車速パルス
を使用している場合にトルク指令Tの値を制限する作用
を奏している。すなわち、ステップ106及び108に
おいて用いられるマップAは図4(a)に示されるよう
に図10と同様の内容を有しており、また、ステップ1
24及び126において使用されるマップBは図4
(b)に示されるようにマップAに比べ高速域における
最大出力トルクが抑制されたマップである。従って、車
速パルスを選択している場合にマップBを用いることに
より、トルク指令Tが抑制されることになる。これは、
高速域における安全性の向上につながる。
【0032】そして、ステップ128〜134において
実行されている処理は、インバータ20に出力される電
流指令、特にその電流振幅Iを制限する作用を奏してい
る。従って、この実施例においては、車速パルス使用時
において当該車速パルス入力時に急激な電流が生じるこ
とが防止され、電気自動車の駆動系を構成する各回転素
子が好適に保護されることになる。
【0033】図6及び図7には、本発明の第2実施例に
おけるコントローラ22の動作の流れが示されている。
【0034】この実施例においては、まず、車両信号と
して入力されるアクセル開度等に基づき、コントローラ
22により、トルク指令Tが算出される(136)。ト
ルク指令Tが算出されると、コントローラ22は車速パ
ルスを選択中か否かを判定し(102)、当該判定の結
果に基づきステップ106及び124のいずれかに移行
する。従って、この実施例においても高速域におけるト
ルクの抑制効果が得られる。
【0035】また、高速域におけるトルク抑制処理が行
われた後、本実施例においては、トルク指令Tに基づき
電流振幅IN 、電流位相Iθ、滑り周波数fscN から構
成される電流指令が算出される(138)。続いて、車
速パルスを選択中か否かが判定され(128)、その判
定の結果に応じ、ステップ140又は142がコントロ
ーラ22によって実行される。
【0036】まず、ステップ128において車速パルス
を選択中でないとされた場合には、コントローラ22
は、出力に係る電流振幅IにIN を、出力に係る滑り周
波数fscにfscN を、それぞれ代入する(140)。コ
ントローラ22は、続いて、Iold にIを、fscold
scを、それぞれ代入する(141)。算出された電流
振幅I及び滑り周波数fscは、電流位相Iθとともに、
ステップ130において、インバータ20への出力に用
いられる。その際、回転数パルスを用いた座標系の回転
処理が実行される。
【0037】ステップ142においては、前回算出され
た電流振幅Iold に対する電流振幅IN の変化量ΔI及
び前回算出された滑り周波数ffcold に対する滑り周波
数fscN の変化分Δfscが算出される。これらの変化分
ΔI及びΔfscが算出されると続いてステップ144に
係る判定が実行される。ステップ144においては、ス
テップ142において算出された変化分ΔI及びΔfsc
が、所定値ΔIref 又はΔfscref とそれぞれ比較され
る。この比較の結果、変化分ΔI及びΔfscが、それぞ
れ−Δfref 又は−Δfscref より大きくかつΔfref
又はΔfscrefより小であると判定された場合には、ス
テップ146が実行され、IN がIに、fscref がfsc
に、それぞれ代入される。これに対し、ΔI≧ΔIref
又はΔfsc≧Δfscref であると判定された場合には、
ステップ148が実行され、IにはIold +ΔI
ref が、fscにはfscold +Δfscref が、それぞれ代
入される。また、ΔI≦ΔIref 又はΔfsc≦Δf
scref であると判定された場合には、ステップ150に
おいて、IにIold −ΔIref が、fscにfscold −Δ
scre f が、それぞれ代入される。ステップ146〜1
50のいずれかが実行された後、ステップ152におい
て、Iold にIが、fscをfold にfscがそれぞれ代入
される。ステップ152実行後は、ステップ132に移
行する。
【0038】このように、本実施例においては、前述の
第1実施例と異なり、トルク指令Tではなく電流振幅I
及びすべり周波数fscについてその変化量が制限されて
いる。このような制限は、前述の第1実施例におけるト
ルク指令Tの制限と同様の効果を発生させる。従って、
この実施例においても、トルクハンチングを好適に防止
することができる。
【0039】又、本実施例においても、ステップ132
及び134が実行されているため、電流振幅Iの制限に
よる素子破壊の防止という効果を得ることができる。
【0040】図8には、本発明の第3実施例に係る装置
の要部構成が示されている。この図は、特に、コントロ
ーラ22の回路構成をより詳細に示したものである。
【0041】この図に示されるように、電流センサ32
は、モータ10のU,V,W各相に設けられている(3
2U,32V,32W)。これらの電流センサ32U,
32V,32Wによって検出された電流値は、対応する
減算器36U,36V,36Wに入力される。減算器3
6U,36V,36Wにおいては、コントローラ22に
おいて生成される各相の電流指令から、検出された各相
電流値が減ぜられる。この減算の結果は、対応する乗算
器38U,38V,38Wに供給される。この乗算器3
8U,38V,38Wは、例えばPI制御に係る係数k
を対応する減算器36U,36V,36Wの出力に乗ず
る。乗算器38U,38V,38Wの出力は、回転数パ
ルス使用時には、PWM変調部40にそのまま供給され
る。PWM変調部においては、基準発振器42から出力
される搬送波が乗算器38U,38V,38Wの出力に
よってPWM変調され、その結果得られるPWM信号
が、インバータ20を構成する各相スイッチング素子に
供給される。
【0042】この実施例の特徴とするところは、乗算器
38U,38V,38Wの後段にスイッチ44U,44
V,44Wを設け、車速パルス使用時において乗算器3
8U,38V,38WとPWM変調部40との間にリミ
ッタ46U,46V,46Wを挿入するようにした点に
ある。すなわち、コントローラ22は、回転数パルスを
使用している場合には、スイッチ44U,44V,44
Wをリミッタ46U,46V,46Wをバイパスするよ
う接続する。逆に、車速パルスを選択している場合に
は、スイッチ44U,44V,44Wにリミッタ指令を
与え、このスイッチ44U,44V,44Wを、乗算器
38U,38V,38Wが対応するリミッタ46U,4
6V,46Wと接続されるように動作する。従って、車
速パルスが選択されている場合には、乗算器38U,3
8V,38Wの出力がリミッタ46U,46V,46W
によって制限され、その結果モータ10に供給される電
流が制限されることになる。従って、この実施例におい
ても、前述の各実施例と同様、インバータ20、モータ
10等を構成する素子の破壊防止という効果を得ること
ができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トルク指令の時間的変化量の抑制、電流指令の時間的変
化量の抑制、電流指令の制限又は駆動電流の制限、高速
域におけるトルク指令の制限を実行するようにしたた
め、回転数パルスに代え車速パルスを用いて制御を行っ
ている場合におけるトルクハンチングの発生を好適に防
止・抑制することができる。また、電流指令又はモータ
の駆動電流を制限するようにした場合、特に、電気自動
車の駆動系を構成する各回路素子の破壊を好適に防止す
ることができ、また、車速が比較的高い場合に出力トル
クの値を抑制するようにした場合、特に高速域における
安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電気自動車のシステム
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるコントローラの動
作の流れを示すフローチャートである。
【図3】図2に示される動作の流れの続きを示すフロー
チャートである。
【図4】車速による最大出力トルクの制限機能を説明す
るための図であり、図4(a)は回転数パルス使用時に
使用されるマップAを、図4(b)は車速パルス使用時
に使用されるマップBを、それぞれ示す図である。
【図5】トルク指令のなまし処理を説明するための図で
あり、図5(a)はなまされたトルク指令を、図5
(b)はこのトルク指令によって生じる実トルクを、そ
れぞれ示す図である。
【図6】本発明の第2実施例におけるコントローラの動
作の流れを示すフローチャートである。
【図7】図6の流れの続きを示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明の第3実施例に係る装置の要部構成を示
すブロック図である。
【図9】一従来例に係る電気自動車のシステム構成を示
すブロック図である。
【図10】この実施例において用いられるモータの出力
特性マップを示す図である。
【図11】モータに固定されているd−q座標系を示す
図である。
【図12】静止座標系X−Yに対するd−q座標系の回
転を示す図である。
【図13】電流指令を出力する際に実行される座標系の
回転変換処理を示す図である。
【図14】トルク指令増大に伴う電流周期の短縮を示す
図である。
【図15】車速パルスを用いて座標系の回転処理を行っ
た場合に、トルク指令が増大している際生じる電流波形
の乱れを示す図である。
【図16】車速パルス使用時におけるトルクハンチング
の発生を説明するための図であり、図16(a)はステ
ップ的に増加するトルク指令を、図16(b)はこのト
ルク指令によって生じる実トルクを、それぞれ示す図で
ある。
【符号の説明】
10 モータ 20 インバータ 22 コントローラ 26 回転数センサ 28 車速パルス生成回路 44U,44V,44V スイッチ 46U,46V,46w リミッタ T トルク指令 ΔT トルク指令変化分 ΔTref トルク指令変化分のしきい値 TmaxA マップAにおける最大出力トルク TmaxB マップBにおける最大出力トルク I 電流振幅 Iθ 電流位相 fsc すべり周波数 x 電流制限に係る係数 ΔI 電流振幅変化分 Δfsc 滑り周波数変化分 ΔIref 電流振幅変化分のしきい値 Δfscref 滑り周波数変化分のしきい値

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動源たるモータ、モータの回転
    数を検出し当該回転数を示す比較的高速の回転数パルス
    を生成する手段、及び車速を検出し当該車速を示す比較
    的低速の車速パルスを生成する手段を有する電気自動車
    に搭載され、 モータに要求される出力トルクを示すトルク指令を、回
    転数パルス消失時にはその時間的変化量を抑制しつつ、
    演算する手段と、 得られたトルク指令に基づき電流指令を演算する手段
    と、 通常時には回転数パルスを用いて、回転数パルス消失時
    には車速パルスを用いて、演算された電流指令に基づき
    モータの駆動電流を制御する手段と、 を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の駆動源たるモータ、モータの回転
    数を検出し当該回転数を示す比較的高速の回転数パルス
    を生成する手段、及び車速を検出し当該車速を示す比較
    的低速の車速パルスを生成する手段を有する電気自動車
    に搭載され、 モータに要求される出力トルクに対応した電流指令を、
    回転数パルス消失時にはその時間的変化量を抑制しつ
    つ、演算する手段と、 通常時には回転数パルスを用いて、回転数パルス消失時
    には車速パルスを用いて、演算された電流指令に基づき
    モータの駆動電流を制御する手段と、 を備えることを特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の駆動源たるモータ、モータの回転
    数を検出し当該回転数を示す比較的高速の回転数パルス
    を生成する手段、及び車速を検出し当該車速を示す比較
    的低速の車速パルスを生成する手段を有する電気自動車
    に搭載され、 モータに要求される出力トルクに対応した電流指令を演
    算する手段と、 通常時には回転数パルスを用いて、回転数パルス消失時
    には車速パルスを用いて、演算された電流指令に基づき
    モータの駆動電流を制御する手段と、 少くとも回転数パルス消失時に電流指令又はモータの駆
    動電流を制限する手段と、 を備えることを特徴とする制御装置。
  4. 【請求項4】 車両の駆動源たるモータ、モータの回転
    数を検出し当該回転数を示す比較的高速の回転数パルス
    を生成する手段、及び車速を検出し当該車速を示す比較
    的低速の車速パルスを生成する手段を有する電気自動車
    に搭載され、 モータに要求される出力トルクを示すトルク指令を、車
    速パルスにより示される車速が比較的高い場合にその値
    回転数パルス使用時に比べ抑制しつつ、演算する手段
    と、 得られたトルク指令に基づき電流指令を演算する手段
    と、 通常時には回転数パルスを用いて、回転数パルス消失時
    には車速パルスを用いて、演算された電流指令に基づき
    モータの駆動電流を制御する手段と、 を備えることを特徴とする制御装置。
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