JP3158806B2 - ウインドウガラスの組み付け装置及びウインドウガラスの組み付け方法 - Google Patents

ウインドウガラスの組み付け装置及びウインドウガラスの組み付け方法

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JP3158806B2
JP3158806B2 JP22918393A JP22918393A JP3158806B2 JP 3158806 B2 JP3158806 B2 JP 3158806B2 JP 22918393 A JP22918393 A JP 22918393A JP 22918393 A JP22918393 A JP 22918393A JP 3158806 B2 JP3158806 B2 JP 3158806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、速硬性接着剤を用いて
自動車のウインドウガラスを車体に組み付ける装置及び
組み付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロント又はリアのウインドウ
ガラスの車体への組み付けを自動化する装置としては、
図11に示すように、吸盤状に形成された吸着パッド3
を所定の位置で支持した取付ハンド90をロボットアー
ム9に固定したものが知られており、ロボットアーム9
を操作して吸着パッド3で予め接着剤を塗布したウイン
ドウガラス1を吸着、支持し、車体10に予め形成した
開口部にウインドウガラス1を位置決めするとともに、
ロボットアーム9を駆動してウインドウガラス1を車体
10へ押圧することでウインドウガラス1を車体10へ
組み付ける。この種の装置としては、この他、特開平3
−21571号公報、実開平1−138625号公報な
どが知られている。
【0003】上記のようなウインドウガラスの組み付け
装置を利用したウインドウガラスの取り付け方法として
は、図12(A)に示すように、ウインドウガラス1の
周縁から所定の内側にゴム等で形成した帯状のダムラバ
ー91を貼付するとともに、ウインドウガラス1の周縁
とダムラバー91との間にウレタン系またはポリサルフ
ァイド系などの接着剤92を所定の厚さに塗布してか
ら、図12(B)に示すように、ウインドウガラス1を
車体10へ付勢することで車体10に形成した所定の開
口部10Aのフランジ10Bにダムラバー91を押圧
し、ウインドウガラス1を車体10へ接着するととも
に、ウインドウガラス1とフランジ10Aとの間に充填
した接着剤92で雨水などの侵入を防止するものが知ら
れており、さらに、ウインドウガラス1と車体10との
間にモール11を介装することで車体10の表面を平滑
に仕上げて空力性能の向上に寄与している。この場合、
接着剤92は硬化が完了するまでウインドウガラス1の
荷重を支持することができないため、ダムラバー91が
ウインドウガラス1の荷重を支持するとともに、ウイン
ドウガラス1の表面と車体10の表面の面差、すなわ
ち、ウインドウガラス1の車体10に対する水平又は垂
直方向の出入差を所定の値に保持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記組み付
け方法において、帯状のダムラバー91をウインドウガ
ラス1の内周に貼付するには、特殊な工具を必要とする
ばかりでなく、多大な労力を必要とするため、近年、図
13に示すように、ウインドウガラス1の周縁から所定
の幅に速硬性接着剤12(初期硬度が高く、かつ硬化速
度が大きい接着剤)を塗布し、この速硬性接着剤12を
押圧して変形させることでウインドウガラス1と車体1
0との間に速硬性接着剤12を充填するとともに、この
速硬性接着剤12の硬度によってウインドウガラス1の
荷重を支持するものが提案されている。
【0005】しかしながら、上記従来のウインドウガラ
スの組み付け装置を用いて速硬性接着剤12によるウイ
ンドウガラス1の組み付けを行うと、取付ハンド90に
支持された吸着パッド3はロボットアーム9の付勢力を
ウインドウガラス1へ伝達するだけであり、ウインドウ
ガラス1と車体10の位置決め精度のばらつきによって
速硬性接着剤12に加わる荷重、すなわち、ウインドウ
ガラス1の外周に加わる付勢力が不均一となり、速硬性
接着剤12の変形量が不均一となってウインドウガラス
1と車体10の面差を一定に保てない場合があった。
【0006】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、速硬性接着剤によるウインドウガラスの組
み付けを常時均一な付勢力で行うことが可能なウインド
ウガラスの組み付け装置及び組み付け方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、図1
に示すように、速硬性接着剤12を予め塗布したウイン
ドウガラス1を吸着する手段54と、この吸着手段54
をウインドウガラスの取付方向へ変位自由に支持する手
段55と、前記吸着手段54を車体に向けて付勢するア
クチュエータ53と、前記ウインドウガラス1と車体1
0の面差を検出する手段50と、面差検出手段50の検
出値と予め設定した値とを比較する手段51と、前記比
較結果が所定の値となるよう前記アクチュエータの付勢
力を制御する駆動手段52とを備える。
【0008】請求項2の発明は、前記面差検出手段を複
数配設する一方、これら面差検出手段に対応した所定の
位置に前記吸着手段及びアクチュエータをそれぞれ配設
する。
【0009】請求項3の発明は、所定の位置に速硬性接
着剤を塗布したウインドウガラスを吸着手段で支持する
一方、予め車体に形成した所定の開口部へ前記ウインド
ウガラスを位置決めした後、前記吸着手段を車体に向け
てアクチュエータで付勢するとともに、前記ウインドウ
ガラスと車体の面差を検出し、この面差が所定の値とな
るまで前記アクチュエータの付勢力を増大させる。
【0010】
【作用】したがって、請求項1の発明は、速硬性接着剤
を予め塗布したウインドウガラスを吸着手段で支持して
車体の所定の開口部へ位置決めした後、アクチュエータ
を駆動して支持手段を介して連結された吸着手段を車体
に向けて付勢する。ウインドウガラスに塗布された速硬
性接着剤はアクチュエータに付勢されて車体とウインド
ウガラスとの間で変形し、面差検出手段の検出値が予め
設定した値となるまで駆動手段はアクチュエータの付勢
力を制御するため、速硬性接着剤はウインドウガラスと
車体の面差が所定の値になるまで変形し、速硬性接着剤
は面差に基づく所定の荷重を加えられてウインドウガラ
スを支持するとともに、ウインドウガラスと車体との間
に充填されて雨水等の侵入を防ぐ。
【0011】請求項2の発明は、前記面差検出手段を複
数配設するとともに、これら面差検出手段に対応した所
定の位置にアクチュエータをそれぞれ配設したため、ウ
インドウガラスの全面が車体と所定の面差となるまで速
硬性接着剤を変形させることができ、ウインドウガラス
の位置決め精度の誤差を吸収してウインドウガラスを均
一の面差で車体へ組み付けることができる。
【0012】請求項3の発明は、所定の位置に速硬性接
着剤を塗布したウインドウガラスを吸着手段で支持する
一方、予め車体に形成した所定の開口部へ前記ウインド
ウガラスを位置決めした後、前記吸着手段を車体に向け
てアクチュエータで付勢するとともに、前記ウインドウ
ガラスと車体の面差を検出し、この面差が所定の値とな
るまで前記アクチュエータの付勢力を増大させるため、
速硬性接着剤は面差に基づく所定の荷重が加えられて変
形し、ウインドウガラスを車体の開口部へ所定の面差で
速硬性接着剤によって支持することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】図2〜図4に示すように、ウインドウガラ
スの組み付け装置を構成する取付ハンド2は板状部材を
方形に組み合わせて形成され、取付ハンド2のほぼ中央
には取付ハンド2が形成する平面に対して鉛直方向へブ
ラケット20が突設され、このブラケット20を介して
図示しないロボットのロボットハンド9に取付ハンド2
が固定される。
【0015】取付ハンド2の各頂点の内周の所定の4カ
所にはブラケット20を突設した面の裏側の面(図3に
おいて、下方)から吸着手段としてウインドウガラス1
を吸着、支持する吸盤状に形成された吸着パッド3が突
出し、この吸着パッド3は取付ハンド2に立設された支
持手段としてのガイド30に案内されてブラケット20
と同様の鉛直方向で伸縮可能に支持される。この吸着パ
ッド3は後述のコントローラ6により制御されて吸着、
解除を自動的に行うことができる。
【0016】そして、吸着パッド3の基端は取付ハンド
2に固設されたアクチュエータとしてのエアシリンダ4
に連結され、このエアシリンダ4を収縮位置から伸長駆
動することにより吸着パッド3で吸着、支持したウイン
ドウガラス1を取付ハンド2から離れる方向へ変位さ
せ、ウインドウガラス1を車体10へ向けて付勢するこ
とができる。なお、エアシリンダ4及びガイド30は各
吸着パッド3に対してそれぞれ配設され、複数のエアシ
リンダ4は後述するように同期的に駆動される。
【0017】吸着パッド3を配設した各頂点の外周に
は、吸着パッド3で吸着、支持されたウインドウガラス
1と車体10との面差(ウインドウガラス1の車体10
に対する水平又は垂直方向の出入差、以下同)を検出す
る面差センサ5がウインドウガラス1の各頂点に向けて
突出し、面差センサ5は図4にも示すように、取付ハン
ド2がロボットハンド9により車体10に予め形成した
台形状の開口部10Aの所定の取付位置へ変位したとき
に、開口部10Aの各頂点及び取付ハンド2で支持した
ウインドウガラス1の各頂点の位置を検出可能な所定の
位置に配設される。
【0018】なお、面差センサ5は、例えば、距離セン
サ又は工業用TVカメラあるいはこれらの組み合わせな
どにより構成され、取付ハンド2から車体10の距離及
び開口部10Aに対する取付ハンド2の位置、取付ハン
ド2からウインドウガラス1の距離及びウインドウガラ
ス1に対する取付ハンド2の位置をそれぞれ検出するこ
とで面差の検出を行うものである。
【0019】エアシリンダ4は図2に示す電磁弁8、電
空比例弁7を介して加圧空気源に接続される。電空比例
弁7はコントローラ6からのデジタル信号を電流に変換
するD/Aコンバータ60に接続されて、D/Aコンバ
ータ60からの電流に応じた圧力の加圧空気を電磁弁8
へ供給する。
【0020】電磁弁8はコントローラ6に接続され、エ
アシリンダ4への加圧空気の供給、遮断を行う。エアシ
リンダ4は電磁弁8の開弁により加圧空気を供給されて
伸長する一方、電磁弁8の閉弁時には内部の加圧空気を
大気に解放して収縮する。なお、電空比例弁7、電磁弁
8はエアシリンダ4ごとにそれぞれ設けられてコントロ
ーラ6によって同期的に駆動される。
【0021】コントローラ6は面差センサ5からの検出
値に基づいて吸着パッド3の付勢力が所定の値となるよ
うエアシリンダ4に供給する加圧空気の圧力を演算して
D/Aコンバータ60へ出力し、電空比例弁7はD/A
コンバータ60を介してコントローラ6からの指令電流
に応じた加圧空気を供給して吸着パッド3で支持したウ
インドウガラス1を所定の圧力で車体10へ付勢する。
【0022】ここで、速硬性接着剤12を用いたウイン
ドウガラス1の車体10への組み付け方法を述べた後、
コントローラ6における制御の内容を詳述する。
【0023】速硬性接着剤12は初期硬度が高く、かつ
硬化速度の速いもので、速硬性接着剤12の硬度によっ
てウインドウガラス1の荷重を支持するとともに、車体
10へ接着するのである。
【0024】速硬性接着剤12の塗布は、図5(A)に
示すように、ウインドウガラス1の周縁から内周に向け
た所定の幅で、かつ所定の初期高さL0に塗布する。こ
の後、ウインドウガラス1を所定の組み付け位置である
車体10の開口部10Aへ搬送し、図5(B)に示すよ
うに、ウインドウガラス1の周縁に塗布した速硬性接着
剤12を開口部10Aに沿って予め形成されたフランジ
10Bに押圧する。
【0025】この速硬性接着剤12の押圧は、ウインド
ウガラス1に荷重を加えることで行われ、加えられる荷
重に応じて速硬性接着剤12は自身の硬度に抗して圧
縮、変形し、所定の荷重が加えられると速硬性接着剤1
2の高さは所定の設計値L1となってウインドウガラス
1の荷重を支持するとともに、ウインドウガラス1とフ
ランジ10Bとの間に所定の幅で充填されて雨水などが
車体10の内部へ侵入するのを防止できる。
【0026】このとき、ウインドウガラス1の表面と車
体10の面差は所定の値となって、ウインドウガラス1
と車体10との間にモール11を取り付ければウインド
ウガラス1の組み付けが終了する。
【0027】速硬性接着剤12の荷重と高さLの関係は
図6に示すように、ほぼ加えられた荷重に比例して圧縮
され、例えば、L0=13mmであれば、ウインドウガラ
ス1と車体10の面差が所定の設計値となる8mm未満5
mm以上までウインドウガラス1を押圧すればよく、速硬
性接着剤12の変形量を管理することで速硬性接着剤1
2に加わる荷重を管理することができるのである。
【0028】速硬性接着剤12の初期高さL0は既知の
値であることから、ウインドウガラス1を車体10に向
けて変位させたとき、面差センサ5の検出値より取付ハ
ンド2からウインドウガラス1及び車体10のそれぞれ
の距離から速硬性接着剤12の変形量を知ることがで
き、この変形量が図6における面差の設計値L1となる
までウインドウガラス1を押圧する力、すなわち、エア
シリンダ4に供給する圧力を増大すれば所定の面差でウ
インドウガラス1を車体10へ組み付けることができる
のである。
【0029】この組み付け方法に基づくコントローラ6
の制御内容を図8のフローチャートを参照しながら詳述
する。
【0030】コントローラ6による制御は図7に示すよ
うに、吸着パッド3で予め吸着、支持したウインドウガ
ラス1を所定の取り付け位置である車体10の開口部1
0Aに係合する位置へロボットハンド9で搬送、位置決
めし、ウインドウガラス1に予め塗布した速硬性接着剤
12が開口部10Bに当接した位置から開始される。な
お、速硬性接着剤12の塗布及び吸着パッド3によるウ
インドウガラス1の吸着、支持は図示しない前処理工程
で予め行われるものである。
【0031】まず、ステップS1で電磁弁8を開弁する
とともに、電空比例弁7の設定圧力Pを所定の初期圧力
0に設定した後(ステップS2)、電空比例弁7を駆
動してエアシリンダ4へ圧力P0の加圧空気を供給して
吸着パッド3を伸長駆動する(ステップS3)。
【0032】吸着パッド3の伸長によりウインドウガラ
ス1は開口部10Aに向けて変位するとともに、ウイン
ドウガラス1に塗布された速硬性接着剤12は図5にも
示したように、エアシリンダ4の付勢力により押圧され
てその初期高さL0を減少しながら変形する。
【0033】面差センサ5は、取付ハンド2から車体1
0及びウインドウガラス1までの距離をそれぞれ検出す
ることにより面差を検出し、コントローラ6はこの検出
値を読み込んで面差に応じて減少する速硬性接着剤12
の高さLを演算する(ステップS4、S5)。
【0034】演算された速硬性接着剤12の高さLを予
め設定した所定値、例えば、図6のグラフに示した面差
設計値に対応する高さL1と比較し(ステップS6)、
演算結果Lが所定値以上であれば、ウインドウガラス1
の表面は図5(B)に示した所定の面差の位置より上方
にあると判定してステップS7の処理へ進む一方、演算
結果Lが所定値未満であればウインドウガラス1が所定
の面差に到達したと判定してステップS8の処理へ進
む。
【0035】ステップS7の処理は、速硬性接着剤12
の硬度に対してエアシリンダ4の付勢力が不足している
場合であり、電空比例弁7の設定圧力を所定の増分値で
あるΔPだけ増大してから電空比例弁7を駆動するステ
ップS3以降の処理を再度行って、エアシリンダ4の付
勢力を増大させることでウインドウガラス1が速硬性接
着剤12へ加える荷重を増大する。
【0036】一方、ステップS6の判定でステップS8
の処理へ進んだ場合には、ウインドウガラス1と車体1
0の面差が図5(B)にも示した所定の面差に到達した
場合であり、速硬性接着剤12の高さはL0まで変形し
てウインドウガラス1が車体10の開口部10Aに所定
の面差で組み付けられた状態である。
【0037】このとき速硬性接着剤12の高さLは図6
のグラフにおいて斜線部分及び図5(B)で示される所
定値L1まで圧縮、変形し、面差に基づく所定の荷重で
押圧された速硬性接着剤12はその硬度でウインドウガ
ラス1を支持するとともに、ウインドウガラス1を車体
10へ固着し、ウインドウガラス1と車体10との間に
充填されて雨水などが車体10な内部へ侵入するのを防
ぐことができる。
【0038】この後、吸着パッド3を解除して取付ハン
ド2からウインドウガラス1を切り離す一方(ステップ
S8)、電磁弁8を閉弁してエアシリンダ4への加圧空
気の供給を停止するとともにエアシリンダ4内部を大気
解放することで収縮させて次のウインドウガラス1の組
み付け工程に進む(ステップS9)。
【0039】上記ステップS1〜S9の処理を取付ハン
ド2の各頂点近傍に配設したエアシリンダ4のそれぞれ
について同期的に行うことにより、ウインドウガラス1
を均一の面差で車体10の開口部10Aに自動的に組み
付けることが可能となるのである。
【0040】図9は他の実施例を示し、前記第1の実施
例における電空比例弁7及びD/Aコンバータ60を切
換弁81及びレギュレータ82〜85に置き換えたもの
で、レギュレータ82〜85は供給される加圧空気の圧
力をそれぞれP0〜P3に減圧するもので、これら圧力は
0<P1<P2<P3の関係で予め設定されたものであ
る。切換弁81はコトローラ6の指令に応じて加圧空気
を供給するレギュレータ82〜85を切り換える。
【0041】このレギュレータ82〜85の切り換え
は、上記図8に示したフローチャートのステップS7及
びステップS3で行われ、例えば、P=P0でレギュレ
ータ82でエアシリンダ4を駆動した後にステップS7
の処理を行うと、P=P+ΔPに対応するP1が選択さ
れ、ステップS3で切換弁81がレギュレータ83を選
択してエアシリンダ4の付勢力を増大し、ウインドウガ
ラス1が速硬性接着剤12に加える荷重を増大するので
ある。なお、その他の作用は前記第1の実施例と同様で
ある。
【0042】図10はさらに他の実施例を示し、前記第
1の実施例において、ウインドウガラス1の各頂点に対
応する位置へ配設した面差センサ5をウインドウガラス
1の各辺の所定の2カ所にそれぞれ配設し、合計8個の
面差センサ5を取付ハンド2に配設したものであり、こ
れら面差センサ5の配設位置ごとに図示はしないが吸着
パッド3、エアシリンダ4がそれぞれ設けられ、その他
の構成は前記第1の実施例と同様である。
【0043】この場合、面差の検出、付勢力の調整を前
記第1の実施例に比してより多くの位置で行うため、ウ
インドウガラス1の組み付け精度を更に向上させること
が可能となる。
【0044】なお、上記実施例においてアクチュエータ
としてエアシリンダ4を開示したが、これに限定される
ことはなく、図示はしないが油圧シリンダあるいはパル
スモータなど油圧、電気回路で構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
面差検出手段の検出値に基づいてウインドウガラスを付
勢するアクチュエータの付勢力を制御するため、速硬性
接着剤が面差に基づく荷重を加えられて変形し、ウイン
ドウガラスと車体の面差を所定の値に保持して速硬性接
着剤でウインドウガラスを支持することができ、速硬性
接着剤を用いたウインドウガラスの組み付けを自動化す
ることが可能になる。
【0046】また、請求項2の発明は、位置決め精度や
工作精度の誤差などによるウインドウガラスと車体との
面差の誤差を減少させてウインドウガラスの組み付け精
度を向上させることが可能となる。
【0047】また、請求項3の発明は、面差検出手段の
検出値に基づいてウインドウガラスを付勢するアクチュ
エータの圧力を増大させて速硬性接着剤を変形させたた
め、ウインドウガラスを所定の面差で車体へ固着でき、
速硬性接着剤によりウインドウガラスを支持することが
可能となって、従来用いていたスペーサ等が不要となり
自動車の組み立て工程を簡易にして製造コストを抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】同じく取付ハンドの正面図である。
【図4】同じく取付ハンドの平面図である。
【図5】速硬性接着剤の塗布状況及び組み付け状況を示
す概略図である。
【図6】速硬性接着剤の塗布厚さと荷重との関係を示す
グラフである。
【図7】ウインドウガラスの取付状況を示す概略図であ
る。
【図8】コントローラにおける制御の内容を示すフロー
チャートである。
【図9】他の実施例を示すブロック図である。
【図10】さらに他の実施例を示す面差センサの配置図
である。
【図11】従来のウインドウガラスの組み付け状況を示
す概略図である。
【図12】同じく従来の取付ハンドを示す概略図であ
る。
【図13】速硬性接着剤を使用した場合の組み付け状況
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ウインドウガラス 2 取付ハンド 3 吸着パッド 4 エアシリンダ 5 面差センサ 6 コントローラ 10 車体 10A 開口部 12 速硬性接着剤 30 ガイド 50 面差検出手段 51 比較手段 52 駆動手段 53 アクチュエータ 54 吸着手段 55 支持手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速硬性接着剤を予め塗布したウインドウ
    ガラスを吸着する手段と、この吸着手段をウインドウガ
    ラスの取付方向へ変位自由に支持する支持手段と、前記
    支持手段を介して連結されるとともに、吸着手段を車体
    に向けて付勢するアクチュエータと、前記ウインドウガ
    ラスと車体の面差を検出する手段と、面差検出手段の検
    出値と予め設定した値とを比較する手段と、前記比較結
    果が所定の値となるよう前記アクチュエータの付勢力を
    制御する駆動手段とを備えたことを特徴とするウインド
    ウガラスの組み付け装置。
  2. 【請求項2】 前記面差検出手段を複数配設する一方、
    これら面差検出手段に対応した所定の位置に前記吸着手
    段及びアクチュエータをそれぞれ配設したことを特徴と
    する請求項1に記載のウインドウガラスの組み付け装
    置。
  3. 【請求項3】 速硬性接着剤を予め塗布したウインドウ
    ガラスを吸着手段で支持する一方、予め車体に形成した
    所定の開口部へ前記ウインドウガラスを位置決めした
    後、前記吸着手段を車体に向けてアクチュエータで付勢
    するとともに、前記ウインドウガラスと車体の面差を検
    出し、この面差が所定の値となるまで前記アクチュエー
    タの付勢力を増大させることを特徴とするウインドウガ
    ラスの組み付け方法。
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