JP3158681U - 砂中子の除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】鋳造品奥部に残留する砂中子の崩壊を助長して砂中子を確実に除去することのできる砂中子の除去装置を提供すること。【解決手段】 ホッパ3の下方にウレタンパイプ5を接続し、ウレタンパイプ5を挟んでブラスト材の流下を阻止する第1のクランプ装置11と、第1のクランプ装置11に対して所定の間隔を開けた下方位置に配置される同じくウレタンパイプ5を挟んでブラスト材の流下を阻止する第2のクランプ装置12とを設けるとともに、ウレタンパイプ5下方に小径な流入口を有し外気と連通する外気導入通路が接続された攪拌室8を設ける。一方、エアハンマ−装置によってワークを打撃しながらノズルから圧縮空気をワーク内の砂中子に向けて投射させ、その際の圧縮空気の負圧力でブラスト材をノズルに導くようにする。両クランプ装置11,12を交互に挟持動作と開放動作をさせることで定量化されたブラスト材を供給することができる。【選択図】 図1
Description
本考案は、ワークの内部に停留した砂中子を除去するための除去装置に関するものである。
例えば自動車エンジン用のシリンダヘッドのような内部に複雑な構造を有する部材を鋳物成形する場合に、従来からシェルモールド造形法を採用している。シェルモールド造形法として特許文献1を示す。シェルモールド造形法ではレジンコーテッドサンドからなる砂中子の残留物がワークとしての鋳造品の表面に残留するため、この砂落としのために従来から鋳造品をエアハンマ−(ノックハンマー)で叩いて残留した砂を落とす、あるいは崩壊せず結合している砂中子をハンマーの振動で崩壊させ、崩壊した砂を落とすようにしている。エアハンマ−の先行技術の一例として特許文献2を示す。
しかしながら、砂中子が鋳造品奥部においてしっかりと結合している場合ではエアハンマ−の振動が十分伝わらず、従ってエアハンマ−で叩いてもそのような砂中子がなかなか崩壊しないという課題が生じていた。また、エアハンマ−で崩壊できたとしても排出可能な径より小さくならない部分があり、このような十分崩壊できないものをより確実に小さく崩壊させて除去する必要があった。
本考案は、上記問題を解消するためになされたものであり、その目的は、鋳造品奥部に残留する砂中子の崩壊を助長して砂中子を確実に除去することのできる砂中子の除去装置を提供することにある。
本考案は、上記問題を解消するためになされたものであり、その目的は、鋳造品奥部に残留する砂中子の崩壊を助長して砂中子を確実に除去することのできる砂中子の除去装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の考案では、ホッパと、同ホッパ下方に直接あるいは他の管部材を介して連結され、同ホッパから供給されるブラスト材が流下する可撓性チューブと、同可撓性チューブに隣接した位置に配設され前記可撓性チューブを挟んでブラスト材の流下を阻止する第1のクランプ装置と、同第1のクランプ装置に対して所定の間隔を開けた下方位置であって、前記可撓性チューブに隣接した位置に配設され前記可撓性チューブを挟んでブラスト材の流下を阻止する第2のクランプ装置と、前記可撓性チューブ下方に直接あるいは他の管部材を介して連結され、前記可撓性チューブの口径に対して小径に形成された流入口を有するとともに外気と連通する外気導入通路が接続された攪拌室と、圧縮空気源から供給される圧縮空気をワーク内の砂中子方向に向けて投射させるノズルを有するとともに、前記攪拌室から導かれる搬送チューブが圧縮空気の供給状態においてその経路途中に負圧状態で接続される圧縮空気供給管と、前記ワークを打撃して砂中子に振動を与えこれを崩壊させるノックハンマーと、前記第1及び第2のクランプ装置の駆動、前記ノックハンマーの駆動及び前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給を制御する制御手段とを備え、前記第1及び第2のクランプ装置を交互に挟持動作と開放動作をさせることで前記両クランプ装置間において定量化されたブラスト材を前記攪拌室に前記流入口を通じて流下させ、前記圧縮空気供給管から前記ワーク内に圧縮空気の投射動作に伴って前記搬送チューブを介して前記圧縮空気供給管にブラスト材を徐々に供給するようにしたことをその要旨とする。
請求項1のような構成において、まず第1及び第2のクランプ装置が両方とも可撓性チューブを挟持した状態でホッパにブラスト材を投入する。そして、上方の第1のクランプ装置を開放するとブラスト材がホッパから流下して第2のクランプ装置位置まで達する。この状態で第1のクランプ装置を挟持とすることで可撓性チューブの第1及び第2のクランプ装置間においてブラスト材は画定され所定量のブラスト材が定量化されることとなる。以後は1)第2のクランプ装置の開放〜挟持、2)第1のクランプ装置の開放〜挟持、として1)と2)を繰り返すことで一定量のブラスト材を流下させることができる。この一定量のブラスト材は一気には攪拌室に至らず可撓性チューブの口径に対して小径に形成された流入口から少しずつ攪拌室に落下することとなる。
一方、圧縮空気が供給されている状態において搬送チューブ内は負圧状態となることから攪拌室に落下したブラスト材は外気導入通路を通じて負圧下で導入される外気と攪拌され搬送チューブを介して圧縮空気供給管に導かれる。そして、ブラスト材は圧縮空気中に分散されてワーク内において圧縮空気とともにノズルから砂中子方向に投射される。投射のタイミングに応じてノックハンマーがワークを衝打する。これによって一定量のブラスト材を安定して連続的に圧縮空気供給管に供給してワーク内の砂中子方向に圧縮空気とともに投射させることができる。
一方、圧縮空気が供給されている状態において搬送チューブ内は負圧状態となることから攪拌室に落下したブラスト材は外気導入通路を通じて負圧下で導入される外気と攪拌され搬送チューブを介して圧縮空気供給管に導かれる。そして、ブラスト材は圧縮空気中に分散されてワーク内において圧縮空気とともにノズルから砂中子方向に投射される。投射のタイミングに応じてノックハンマーがワークを衝打する。これによって一定量のブラスト材を安定して連続的に圧縮空気供給管に供給してワーク内の砂中子方向に圧縮空気とともに投射させることができる。
また、請求項2に記載の考案では、請求項1に記載の考案の構成に加え、前記第1及び第2のクランプ装置に隣接した位置には前記可撓性チューブ内のブラスト材の分界線位置を検出する第1及び第2の検出手段がそれぞれ配設され、同第1及び第2の検出手段の検出信号に基づいて制御手段が前記第1及び第2のクランプ装置の駆動を制御するようにしたことをその要旨とする。
これによって制御手段は可撓性チューブ内のブラスト材の分界線位置を検出した第1及び第2の検出手段からの検出信号に基づいて第1及び第2のクランプ装置の駆動タイミングを判断することが可能となる。
これによって制御手段は可撓性チューブ内のブラスト材の分界線位置を検出した第1及び第2の検出手段からの検出信号に基づいて第1及び第2のクランプ装置の駆動タイミングを判断することが可能となる。
また、請求項3に記載の考案では請求項1又は2に記載の考案の構成に加え、前記定量化されたブラスト材は前記ノックハンマーの駆動又は前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給と同期して供給されることをその要旨とする。
また、請求項4に記載の考案では請求項1又は2のいずれかに記載の考案の構成に加え、前記制御手段は前記ノックハンマーの駆動及び前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給を所定時間ON状態とするとともに、その後に所定時間OFF状態とするON−OFF状態の繰り返し制御を行い、前記定量化されたブラスト材は前記ノックハンマーの駆動又は前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給と同期して供給されその回のON状態の時間内においてすべて使われることをその要旨とする。
請求項3又は4の構成によって、常にブラスト材が投射処理において必要な段階でのみ供給させることができる。
また、請求項5に記載の考案では請求項1〜4のいずれかに記載の考案の構成に加え、前記第1のクランプ装置と第2のクランプ装置の間隔は変更可能であることをその要旨とする。
これによって、ブラスト材の定量を容易に変更することが可能となる。
また、請求項4に記載の考案では請求項1又は2のいずれかに記載の考案の構成に加え、前記制御手段は前記ノックハンマーの駆動及び前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給を所定時間ON状態とするとともに、その後に所定時間OFF状態とするON−OFF状態の繰り返し制御を行い、前記定量化されたブラスト材は前記ノックハンマーの駆動又は前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給と同期して供給されその回のON状態の時間内においてすべて使われることをその要旨とする。
請求項3又は4の構成によって、常にブラスト材が投射処理において必要な段階でのみ供給させることができる。
また、請求項5に記載の考案では請求項1〜4のいずれかに記載の考案の構成に加え、前記第1のクランプ装置と第2のクランプ装置の間隔は変更可能であることをその要旨とする。
これによって、ブラスト材の定量を容易に変更することが可能となる。
上記各請求項に記載の考案によれば、一定量のブラスト材を安定して連続的に圧縮空気中に供給してワーク内の砂中子方向に投射させながらノックハンマーでワークを衝打することができるため、確実に砂中子を除去することができる。
以下、本考案を具体化した一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本実施例の砂中子の除去装置のブラスト材供給センタ1側の構造を説明する説明図である。
ブラスト材供給センタ1のフレーム2の上部位置にはホッパ3が設置されている。ホッパ3内には図示しないブラスト材が投入されている。ホッパ3の下方位置には上部管継手4が連結され、上部管継手4の下方位置には口金6を介して半透明で内部が目視可能な円筒形状の可撓性チューブとしてのウレタンパイプ5が連結されている。ウレタンパイプ5の下方位置には口金7を介して円筒形状の透明プラスチック製の攪拌室8が連結されている。攪拌室8の下方位置には口金9を介してブラスト材供給チューブ10が接続されている。
ウレタンパイプ5の側方であって上下に離間した位置には第1のクランプ装置11と第2のクランプ装置12が配設されている。両クランプ装置11,12はフレーム2に架設された支柱13に対してそれぞれ第1及び第2のキャッチ装置14,15を介して取着されている。各クランプ装置11,12はそれぞれ第1及び第2のキャッチ装置14,15のブラケット16に対して固着されている。両クランプ装置11,12のクランプ部17はウレタンパイプ5を挟持可能な位置に配置されている。両クランプ装置11,12は図示しないコンプレッサからの空圧を制御することでクランプ部17に拡開状態と閉鎖状態の2つの変位した状態を取らせるような構成とされている。クランプ部17が閉鎖された状態でウレタンパイプ5が両側から挟まれブラスト材の流下がその位置で阻止されることとなる。
図1は本実施例の砂中子の除去装置のブラスト材供給センタ1側の構造を説明する説明図である。
ブラスト材供給センタ1のフレーム2の上部位置にはホッパ3が設置されている。ホッパ3内には図示しないブラスト材が投入されている。ホッパ3の下方位置には上部管継手4が連結され、上部管継手4の下方位置には口金6を介して半透明で内部が目視可能な円筒形状の可撓性チューブとしてのウレタンパイプ5が連結されている。ウレタンパイプ5の下方位置には口金7を介して円筒形状の透明プラスチック製の攪拌室8が連結されている。攪拌室8の下方位置には口金9を介してブラスト材供給チューブ10が接続されている。
ウレタンパイプ5の側方であって上下に離間した位置には第1のクランプ装置11と第2のクランプ装置12が配設されている。両クランプ装置11,12はフレーム2に架設された支柱13に対してそれぞれ第1及び第2のキャッチ装置14,15を介して取着されている。各クランプ装置11,12はそれぞれ第1及び第2のキャッチ装置14,15のブラケット16に対して固着されている。両クランプ装置11,12のクランプ部17はウレタンパイプ5を挟持可能な位置に配置されている。両クランプ装置11,12は図示しないコンプレッサからの空圧を制御することでクランプ部17に拡開状態と閉鎖状態の2つの変位した状態を取らせるような構成とされている。クランプ部17が閉鎖された状態でウレタンパイプ5が両側から挟まれブラスト材の流下がその位置で阻止されることとなる。
各キャッチ装置14,15はクイックレバー20を操作することで支柱13に対する把持力を解除することが容易に行えるため、両クランプ装置11,12を支柱13に沿った上下方向に移動させることで適宜クランプ装置11,12の間隔を変更することが可能である。各キャッチ装置14,15の両クランプ装置11,12のそれぞれのクランプ部17に隣接した位置には検出手段としての第1及び第2の光電センサ18,19が配設されている。各光電センサ18,19はそれぞれ各キャッチ装置14,15のブラケット16に固着されている。両光電センサ18,19はウレタンパイプ5内のブラスト材の空気に対する分界線、つまりブラスト材の上面位置を検出する。
このようなホッパ3〜ブラスト材供給チューブ10にかけての構成は図1では側面から見た場合の1ユニットだけを図示するが、実際は図1の手前側から奥側にかけて合計3つのユニットが配設されている。
このようなホッパ3〜ブラスト材供給チューブ10にかけての構成は図1では側面から見た場合の1ユニットだけを図示するが、実際は図1の手前側から奥側にかけて合計3つのユニットが配設されている。
図4に示すように、攪拌室8の上部位置であって、口金7に面した位置にはキャップ21が装着され、同キャップ21の連通路21aに面した位置にはスプレーノズル22が螺着されている。図6(a)〜(c)に示すようにスプレーノズル22は外周に口金7に螺合させるための雌ねじ部23とねじ込み用のナット部24が形成されたねじ部材であって、軸方向に沿って流入口としての透孔25が形成されている。図6(b)及び(c)に示すように、透孔25は後端側が直径5mmの円形に開口され、先端に行くにつれて徐々に幅狭となって先端位置では横幅5mm、縦幅1mmの木の葉状の開口部25aに開口するような異形形状とされている。そのため、上方(後端側)のウレタンパイプ5から落下侵入してくる粉体は透孔25内で落下量が抑制されて単位時間当たりのブラスト材の透孔25の通過量はごく少なく制御されることとなる。キャップ21には攪拌室8と外部とを連通する外気導入通路26が形成されている。図5に示すように、攪拌室8の下部位置の口金9の上面には中央寄りが低くなった円錐状の受け皿部27とされており、受け皿部27の中央位置に攪拌室8の直径より小径の断面円形の小通路28が形成されている。小通路28の下部開口部28aはブラスト材供給チューブ10に連通されている。攪拌室8は口金9とともに第3のキャッチ装置29によって支柱13に支持されている。
次に、砂中子の除去装置のワーク打撃センタ31側の構造について図2に基づいて説明する。
ワーク打撃センタ31はベース32上においてコラム33に支持されたオーバーアーム34を備えている。オーバーアーム34にはノックハンマーとしてのエアハンマ−装置35が配設されている。エアハンマ−装置35は衝打部35aが下方を向くように下垂状に取り付けられている。エアハンマ−装置35は図示しないコンプレッサからの空圧を制御することで内蔵されたハンマー部を衝打部35aの後端から連続的に衝撃を与える構成とされている。ベース32上には4つ(図上では2つのみ図示)のダンパー入りのポスト37に支持されたベッド38が配設されている。ベッド38上にはワークとしてのシリンダヘッドWが載置されるようになっている。シリンダヘッドWは図示しない固定ピンによってベッド38上で横ずれしなうように保持される。ベッド38の下方位置から上方に向って3本の投射用ノズル39が取り付けられている。投射用ノズル39はベッド38上シリンダヘッドWを載置させた状態でシリンダヘッドW内にその先端が挿入されてシリンダヘッドWの奥部に停留している砂中子に圧縮空気が投射されることとなる。尚、図2においてはワーク打撃センタ31を包囲するカバーは省略されている。
図3に示すように、圧縮空気源としてのエアブロア41から圧縮空気供給管としてのエアチューブ42が延出されており、図2のようにエアチューブ42の先端には投射用ノズル39が取り付けられている。エアチューブ42の経路上には開閉電磁バルブ43が設けられている。エアチューブ42の経路上であって開閉バルブ43の下流側には空圧ハブ44が設けられブラスト材供給チューブ10が接続されている。尚、図3では正面から見た場合の1ユニットのエアチューブ42及び空圧ハブ43のみを図示するが、実際は開閉バルブ43の下流側において3つの投射用ノズル39に応じて3本のエアチューブ42が用意されそれぞれの投射用ノズル39に圧縮空気を供給するような構成である。
ワーク打撃センタ31はベース32上においてコラム33に支持されたオーバーアーム34を備えている。オーバーアーム34にはノックハンマーとしてのエアハンマ−装置35が配設されている。エアハンマ−装置35は衝打部35aが下方を向くように下垂状に取り付けられている。エアハンマ−装置35は図示しないコンプレッサからの空圧を制御することで内蔵されたハンマー部を衝打部35aの後端から連続的に衝撃を与える構成とされている。ベース32上には4つ(図上では2つのみ図示)のダンパー入りのポスト37に支持されたベッド38が配設されている。ベッド38上にはワークとしてのシリンダヘッドWが載置されるようになっている。シリンダヘッドWは図示しない固定ピンによってベッド38上で横ずれしなうように保持される。ベッド38の下方位置から上方に向って3本の投射用ノズル39が取り付けられている。投射用ノズル39はベッド38上シリンダヘッドWを載置させた状態でシリンダヘッドW内にその先端が挿入されてシリンダヘッドWの奥部に停留している砂中子に圧縮空気が投射されることとなる。尚、図2においてはワーク打撃センタ31を包囲するカバーは省略されている。
図3に示すように、圧縮空気源としてのエアブロア41から圧縮空気供給管としてのエアチューブ42が延出されており、図2のようにエアチューブ42の先端には投射用ノズル39が取り付けられている。エアチューブ42の経路上には開閉電磁バルブ43が設けられている。エアチューブ42の経路上であって開閉バルブ43の下流側には空圧ハブ44が設けられブラスト材供給チューブ10が接続されている。尚、図3では正面から見た場合の1ユニットのエアチューブ42及び空圧ハブ43のみを図示するが、実際は開閉バルブ43の下流側において3つの投射用ノズル39に応じて3本のエアチューブ42が用意されそれぞれの投射用ノズル39に圧縮空気を供給するような構成である。
次にこのように構成される供給システムの動作の概要について説明する。尚、本実施例の供給システムの動作制御はシーケンサーによって実行させられるが、他の制御手段によって実行させることも可能である。また、本発明とは関係のない動作制御については省略する。
図7に示すように、シーケンサーのコントローラCには上記第1及び第2のクランプ装置11,12(実際はこれらのコンプレッサ切り換え用ソレノイド装置)、第1及び第2の光電センサ18,19、エアハンマ−装置35(同じく実際はソレノイド装置)、開閉電磁バルブ43がそれぞれ接続されている。
第1のクランプ装置11のクランプ部17が拡開され第2のクランプ装置12のクランプ部17が閉鎖された初期状態において、ウレタンパイプ5内をブラスト材が流下し、第2のクランプ装置12位置を基準に貯留されていくブラスト材の上面が第1の光電センサ18位置に達するとコントローラCは第1の光電センサ18からの検出信号に基づいてウレタンパイプ5内に所定量のブラスト材が貯留されたものとして、第1のクランプ装置11をクランプ部17が閉鎖する方向に駆動させる。これによって上下のクランプ装置11,12に挟まれて所定量のブラスト材が定量化されることとなる。
図7に示すように、シーケンサーのコントローラCには上記第1及び第2のクランプ装置11,12(実際はこれらのコンプレッサ切り換え用ソレノイド装置)、第1及び第2の光電センサ18,19、エアハンマ−装置35(同じく実際はソレノイド装置)、開閉電磁バルブ43がそれぞれ接続されている。
第1のクランプ装置11のクランプ部17が拡開され第2のクランプ装置12のクランプ部17が閉鎖された初期状態において、ウレタンパイプ5内をブラスト材が流下し、第2のクランプ装置12位置を基準に貯留されていくブラスト材の上面が第1の光電センサ18位置に達するとコントローラCは第1の光電センサ18からの検出信号に基づいてウレタンパイプ5内に所定量のブラスト材が貯留されたものとして、第1のクランプ装置11をクランプ部17が閉鎖する方向に駆動させる。これによって上下のクランプ装置11,12に挟まれて所定量のブラスト材が定量化されることとなる。
また、コントローラCはエアハンマ−装置35の駆動開始タイミングと同時に第2のクランプ装置12をクランプ部17が拡開する方向に駆動させる。これによって定量化されたブラスト材が攪拌室8方向に流下することとなる。
ブラスト材が流下することでその上面が徐々に下がっていきブラスト材の上面が第2の光電センサ19位置に達するとコントローラCは第2の光電センサ19からの検出信号に基づいてウレタンパイプ5内の所定量のブラスト材が排出されたものとして、次の定量化の準備のために第2のクランプ装置12をクランプ部17が閉鎖する方向に駆動させる。同時に第1のクランプ装置11をクランプ部17が拡開する方向に駆動させる。これによって再びブラスト材が第2のクランプ装置12位置を基準に貯留されていくこととなる。以後はこの繰り返しでブラスト材の定量化が実行される。
一方、コントローラCは所定のサイクルで開閉電磁バルブ43を制御し(ここでは開閉電磁バルブ43の30秒の開放と閉鎖)、開閉電磁バルブ43の開放に同期させてエアハンマ−装置35を駆動させる。
ブラスト材が流下することでその上面が徐々に下がっていきブラスト材の上面が第2の光電センサ19位置に達するとコントローラCは第2の光電センサ19からの検出信号に基づいてウレタンパイプ5内の所定量のブラスト材が排出されたものとして、次の定量化の準備のために第2のクランプ装置12をクランプ部17が閉鎖する方向に駆動させる。同時に第1のクランプ装置11をクランプ部17が拡開する方向に駆動させる。これによって再びブラスト材が第2のクランプ装置12位置を基準に貯留されていくこととなる。以後はこの繰り返しでブラスト材の定量化が実行される。
一方、コントローラCは所定のサイクルで開閉電磁バルブ43を制御し(ここでは開閉電磁バルブ43の30秒の開放と閉鎖)、開閉電磁バルブ43の開放に同期させてエアハンマ−装置35を駆動させる。
次にこのような構成の砂中子の除去装置の動作について具体的に説明する。
まず、初期状態で所定量のブラスト材が上下のクランプ装置11,12に挟まれて定量化されている状態で、シリンダヘッドWをベッド38上にセットして砂中子の除去処理を実行するものとする。図示しない電源スイッチを投入することで、エアブロア41及び図示しないコンプレッサ等が駆動される。次いでメインスイッチを操作して装置を駆動させる。
すると、エアハンマ−装置35の衝打部35aが下降してシリンダヘッドWに当接させられ、次いでエアハンマ−装置35が駆動させられて衝打が開始する。同時にエアブロア41からエアチューブ42を介して圧縮空気が送出され投射用ノズル39から投射される。この投射開始段階では圧縮空気中にまだブラスト材は導入されていない。
また、エアハンマ−装置35の駆動と同時に第2のクランプ装置12のクランプ部17が開放されてブラスト材が攪拌室8方向に流下することとなる。ブラスト材は攪拌室8に一気に流下するのではなくスプレーノズル22を介して徐々に流下していく。この流下速度や流下量はエアハンマ−装置35及び圧縮空気の投射時間に応じて設定される。ブラスト材供給チューブ10はエアチューブ42内の圧縮空気によって負圧状態となっているため、攪拌室8内には外気導入通路26から外気が導入され攪拌室8中でブラスト材と外気との攪拌が行われる。十分攪拌されたブラスト材入りの空気はブラスト材供給チューブ10からエアチューブ42に導かれ投射開始から若干のタイムラグをもって投射用ノズル39から投射されることとなる。本実施例ではエアハンマ−装置35の衝打時間は30秒であるため、ちょうど30秒でその回の所定量のブラスト材がすべて投射されるように設定される。
まず、初期状態で所定量のブラスト材が上下のクランプ装置11,12に挟まれて定量化されている状態で、シリンダヘッドWをベッド38上にセットして砂中子の除去処理を実行するものとする。図示しない電源スイッチを投入することで、エアブロア41及び図示しないコンプレッサ等が駆動される。次いでメインスイッチを操作して装置を駆動させる。
すると、エアハンマ−装置35の衝打部35aが下降してシリンダヘッドWに当接させられ、次いでエアハンマ−装置35が駆動させられて衝打が開始する。同時にエアブロア41からエアチューブ42を介して圧縮空気が送出され投射用ノズル39から投射される。この投射開始段階では圧縮空気中にまだブラスト材は導入されていない。
また、エアハンマ−装置35の駆動と同時に第2のクランプ装置12のクランプ部17が開放されてブラスト材が攪拌室8方向に流下することとなる。ブラスト材は攪拌室8に一気に流下するのではなくスプレーノズル22を介して徐々に流下していく。この流下速度や流下量はエアハンマ−装置35及び圧縮空気の投射時間に応じて設定される。ブラスト材供給チューブ10はエアチューブ42内の圧縮空気によって負圧状態となっているため、攪拌室8内には外気導入通路26から外気が導入され攪拌室8中でブラスト材と外気との攪拌が行われる。十分攪拌されたブラスト材入りの空気はブラスト材供給チューブ10からエアチューブ42に導かれ投射開始から若干のタイムラグをもって投射用ノズル39から投射されることとなる。本実施例ではエアハンマ−装置35の衝打時間は30秒であるため、ちょうど30秒でその回の所定量のブラスト材がすべて投射されるように設定される。
30秒経過するとエアハンマ−装置35の駆動及び圧縮空気の投射は一旦停止し、この回のシリンダヘッドWの砂中子の除去処理は終了する。この段階で一回分のブラスト材はすべて投射されている。ここまでの30秒がON状態に相当する。また、次の回に投射する所定量のブラスト材はすでにウレタンパイプ5内で待機している。エアハンマ−装置35の駆動及び圧縮空気の投射は30秒間停止するのでこの間に処理の終了したシリンダヘッドWをベッド38から取り出し、次の未処理のシリンダヘッドWをセットする。シリンダヘッドWの取り出しと新たなシリンダヘッドWのセットは作業者が手作業で行ってもよく、併設したロボットをコントローラCに制御させて自動化することも可能である。ここまでの30秒間がOFF状態に相当する。30秒経過すると再びエアハンマ−装置35の駆動及び圧縮空気の投射が開始して上記を繰り返す。
上記のように構成したことにより本実施例の供給システムでは次のような効果が奏される。
(1)1つのワークに対して常に過不足のない妥当な量のブラスト材を投射することができる。
(2)常に一定量のブラスト材を供給することができるだけでなく、その一定量のブラスト材を徐々に圧縮空気中に導入することができるため、圧縮空気中に常に好適な配合割合でブラスト材を供給することができる。
(3)エアハンマ−装置35の駆動タイミングに合わせてブラスト材を供給することができるため、エアハンマ−装置35が駆動されていない無駄な時間にブラスト材が圧縮空気中に導入されることがない。
(4)ブラスト材の供給は負圧をもって行われるため、装置外部へブラスト材が飛散することがない。
(1)1つのワークに対して常に過不足のない妥当な量のブラスト材を投射することができる。
(2)常に一定量のブラスト材を供給することができるだけでなく、その一定量のブラスト材を徐々に圧縮空気中に導入することができるため、圧縮空気中に常に好適な配合割合でブラスト材を供給することができる。
(3)エアハンマ−装置35の駆動タイミングに合わせてブラスト材を供給することができるため、エアハンマ−装置35が駆動されていない無駄な時間にブラスト材が圧縮空気中に導入されることがない。
(4)ブラスト材の供給は負圧をもって行われるため、装置外部へブラスト材が飛散することがない。
尚、本考案は次のように具体化してもよい。
・上記制御方法は一例であって、他の制御で処理を実行することも可能である。例えばコントローラCは開閉電磁バルブ43の開放タイミングと同時に第2のクランプ装置12をクランプ部17が拡開する方向に駆動させるようにしてもよい。
・コントローラCによるON−OFF状態の時間は適宜変更可能である。
・上記実施例で作業者がシリンダヘッドWの取り出しと新たなシリンダヘッドWのセット操作を行う場合には、所定時間としての30秒間のOFF状態の時間を設定せず、作業者が新たなシリンダヘッドWをセットした段階で始動スイッチを入力することによって投射作業を開始させるようにしてもよい。つまり、始動スイッチの入力という開始要求があるまで停止させるようにしてもよい。
・上記実施例では3つのユニット、つまり3本の投射用ノズル39が取りつけられていたが、ワークの形状によってこのユニット数は適宜変更可能である。また、投射用ノズル39の配置位置も砂中子の形状や位置によって適宜変更したりその形状を変えたりすることは自由である。
・上記実施例では投射用ノズル39はベッド38に固定されていたが、上下方向に進退するように装着し、シリンダヘッドWの着脱の際に下方に退避し、シリンダヘッドWのセット後に上方に進出するように制御してもよい。
・スプレーノズル22の透孔25の形状は上記は一例であって、要求される通過量に応じて他の形状に変更して実施することは自由である。
・ブラスト材の蓄積量は上記では第1及び第2の光電センサ18,19を利用して検出したが、これ以外の検出手段を使用することも自由である。
・ブラスト材が攪拌室8方向に流下する調整はスプレーノズル22で実行されていたが、これ以外の手段であっても構わない。
・ ウレタンパイプ5以外の可撓性チューブを使用することも可能である。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において変更した態様で実施することは構わない。
・上記制御方法は一例であって、他の制御で処理を実行することも可能である。例えばコントローラCは開閉電磁バルブ43の開放タイミングと同時に第2のクランプ装置12をクランプ部17が拡開する方向に駆動させるようにしてもよい。
・コントローラCによるON−OFF状態の時間は適宜変更可能である。
・上記実施例で作業者がシリンダヘッドWの取り出しと新たなシリンダヘッドWのセット操作を行う場合には、所定時間としての30秒間のOFF状態の時間を設定せず、作業者が新たなシリンダヘッドWをセットした段階で始動スイッチを入力することによって投射作業を開始させるようにしてもよい。つまり、始動スイッチの入力という開始要求があるまで停止させるようにしてもよい。
・上記実施例では3つのユニット、つまり3本の投射用ノズル39が取りつけられていたが、ワークの形状によってこのユニット数は適宜変更可能である。また、投射用ノズル39の配置位置も砂中子の形状や位置によって適宜変更したりその形状を変えたりすることは自由である。
・上記実施例では投射用ノズル39はベッド38に固定されていたが、上下方向に進退するように装着し、シリンダヘッドWの着脱の際に下方に退避し、シリンダヘッドWのセット後に上方に進出するように制御してもよい。
・スプレーノズル22の透孔25の形状は上記は一例であって、要求される通過量に応じて他の形状に変更して実施することは自由である。
・ブラスト材の蓄積量は上記では第1及び第2の光電センサ18,19を利用して検出したが、これ以外の検出手段を使用することも自由である。
・ブラスト材が攪拌室8方向に流下する調整はスプレーノズル22で実行されていたが、これ以外の手段であっても構わない。
・ ウレタンパイプ5以外の可撓性チューブを使用することも可能である。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において変更した態様で実施することは構わない。
3…ホッパ、5…可撓性チューブとしてのウレタンパイプ、8…攪拌室、11…第1のクランプ装置、12…第2のクランプ装置、10…搬送チューブとしてのブラスト材供給チューブ、35…ノックハンマーとしてのエアハンマ−装置、42…圧縮空気供給管としてのエアチューブ。
Claims (5)
- ホッパと、
同ホッパ下方に直接あるいは他の管部材を介して連結され、同ホッパから供給されるブラスト材が流下する可撓性チューブと、
同可撓性チューブに隣接した位置に配設され前記可撓性チューブを挟んでブラスト材の流下を阻止する第1のクランプ装置と、
同第1のクランプ装置に対して所定の間隔を開けた下方位置であって、前記可撓性チューブに隣接した位置に配設され前記可撓性チューブを挟んでブラスト材の流下を阻止する第2のクランプ装置と、
前記可撓性チューブ下方に直接あるいは他の管部材を介して連結され、前記可撓性チューブの口径に対して小径に形成された流入口を有するとともに外気と連通する外気導入通路が接続された攪拌室と、
圧縮空気源から供給される圧縮空気をワーク内の砂中子に向けて投射させるノズルを有するとともに、前記攪拌室から導かれる搬送チューブが圧縮空気の供給状態においてその経路途中に負圧状態で接続される圧縮空気供給管と、
前記ワークを打撃して砂中子に振動を与えこれを崩壊させるノックハンマーと、
前記第1及び第2のクランプ装置の駆動、前記ノックハンマーの駆動及び前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給を制御する制御手段とを備え、
前記第1及び第2のクランプ装置を交互に挟持動作と開放動作をさせることで前記両クランプ装置間において定量化されたブラスト材を前記攪拌室に前記流入口を通じて流下させ、前記圧縮空気供給管から前記ワーク内に圧縮空気の投射動作に伴って前記搬送チューブを介して前記圧縮空気供給管にブラスト材を徐々に供給するようにしたことを特徴とする砂中子の除去装置。 - 前記第1及び第2のクランプ装置に隣接した位置には前記可撓性チューブ内のブラスト材の分界線位置を検出する第1及び第2の検出手段がそれぞれ配設され、前記制御手段は前記第1及び第2の検出手段の検出信号に基づいて前記第1及び第2のクランプ装置の駆動を制御することを特徴とする砂中子の除去装置。
- 前記定量化されたブラスト材は前記ノックハンマーの駆動又は前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給と同期して供給されることを特徴とする請求項1又は2に記載の砂中子の除去装置。
- 前記制御手段は前記ノックハンマーの駆動及び前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給を所定時間ON状態とするとともに、その後に所定時間OFF状態とするON−OFF状態の繰り返し制御を行い、前記定量化されたブラスト材は前記ノックハンマーの駆動又は前記圧縮空気源からの圧縮空気の供給と同期して供給されその回のON状態の時間内においてすべて使われることを特徴とする請求項1又は2に記載の砂中子の除去装置。
- 前記第1のクランプ装置と第2のクランプ装置の間隔は変更可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の砂中子の除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010000139U JP3158681U (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 砂中子の除去装置 |
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JP3158681U true JP3158681U (ja) | 2010-04-15 |
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JP (1) | JP3158681U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018089590A (ja) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | 株式会社サンメイテック | 洗浄媒体噴出装置および洗浄媒体噴出装置を備えた鋳物砂除去装置 |
-
2010
- 2010-01-13 JP JP2010000139U patent/JP3158681U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018089590A (ja) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | 株式会社サンメイテック | 洗浄媒体噴出装置および洗浄媒体噴出装置を備えた鋳物砂除去装置 |
JP7017194B2 (ja) | 2016-12-06 | 2022-02-08 | 株式会社サンメイテック | 洗浄媒体噴出装置および洗浄媒体噴出装置を備えた鋳物砂除去装置 |
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