JP3158172U - ハイサグ曲面を有する光学レンズ - Google Patents

ハイサグ曲面を有する光学レンズ Download PDF

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Abstract

【課題】光学面とレンズフランジとの隣接箇所に生じるゴースト像現象を解消することができる光学レンズを提供する。【解決手段】光学材料を成形金型の上型キャビティと下型キャビティとの間に設置し、加熱加圧して成形する手段によって、単一の光学レンズあるいは光学レンズアレイを製作する。光学面とレンズフランジとの隣接箇所に、成形縁を設ける、その成形縁は、光学レンズを成形すると同時に成形する。【選択図】図5

Description

本考案は、一種のハイサグ(high sag)曲面を有する光学レンズに関し、特に、ガラス成形またはプラスチック成形を利用して製作され、カメラまたは光学システムに用いるに適する成形縁構造を有する光学レンズで構成される光学レンズセットに関するものである。
ガラス精密成形(glass precision molding)やプラスチック精密成形(plastic precision molding)などの技術は、解像度が高い、安定性が良い、かつコストがより低い非球面成形ガラス(プラスチック)レンズの生産に大量に応用されている。たとえば、米国特許出願公開第2006/0107695号明細書(特許文献1)、米国特許出願公開第2007/0043463号明細書(特許文献2)、台湾特許出願公開第200728215号明細書(特許文献3)、台湾特許第I290210号明細書(特許文献4)や特開昭第63−295448号公報(特許文献5)などに開示された技術は、ガラス(プラスチック)という材料が高温において軟化する特性を利用し、ガラスプリフォーム(glass preform)またはプラスチック材料(plastic resin)を上型と下型との間に置入して、加熱して軟化させた後に、上型と下型を型閉じて圧力を加えることで、上型と下型の光学型表面を軟化したガラスプリフォーム(プラスチック材料)に転写させる。それから、冷却を経て、上キャビティと下キャビティを分離して、上キャビティの表面と下キャビティの表面を有する成形ガラスレンズが得られる。図1に示す従来の光学レンズの成形を示す図を参照し、ガラスまたはプラスチック材料4を上型(upper mold)951と下型(lower mold)952からなる型穴(mold cavity)に置入し、ガラス転移点以上の温度までに加熱して、ガラスまたはプラスチック材料4を軟化させ、あるいは溶融状態になる。上型951と下型952は、それぞれ光学面からなる成形表面(forming surface)を有し、上型951と下型952を型閉じた(close up)後、軟化したガラスまたはプラスチック材料を加圧鋳造(casting)して光学レンズ91を形成する。また、上型951と下型952の成形表面を光学レンズ91上に転写(transferring on)させ、光学レンズ91の両面の光学面(two sides of optica surfaces)を形成する。しかし、曲率半径が大きい曲面に対し、光学レンズの高さがより薄い(すなわち、ローサグ、サグ量がより小さい)から、このような光学レンズでは、成形手段を利用して製作するのが容易である。これに対して、曲率半径が小さい曲面に対し、光学レンズの高さが厚い(すなわち、ハイサグ、サグ量が高い)ため、製作するのが困難である。
米国特許出願公開第2006/0107695号明細書 米国特許出願公開第2007/0043463号明細書 台湾特許出願公開第200728215号明細書 台湾特許第I290210号明細書 特開昭第63−295448号公報 特開第2006−337985号公報 特開第2002−003225号公報 特開平第05−286730号公報 特開平第06−191861号公報 米国特許出願公開第2005/0172671号明細書 欧州特許出願公開第0648712号明細書 台湾特許第I256378号明細書 特開昭第61−291424号公報 特開第2000−044260号公報 台湾特許第I248919号明細書 台湾特許出願公開第200640807号明細書 米国特許出願公開第2005/0242454号明細書 特開平第08−337428号公報 特開平第2009−046338号公報 特開平第2001−033611号公報 米国特許第7,159,420号明細書 米国特許第7,349,161号明細書 米国特許第7,540,982号明細書
従来の成形方法において、複雑な光学面あるいはハイサグの光学面に対して、成形を容易に行うために、温度を高くして、ガラスまたはプラスチック材料4を過軟化状態になることによって、ガラスあるいはプラスチック材料4の流動を加速する方法をよく採用している。しかし、このような方法は、製作速度の低下と材料が金型に付着してしまうなどの欠点が残されている。また、特開第2006−337985号公報(特許文献6)のように、紫外線硬化プラスチック(UV plastic)を使用し、金型上に多層構造を設けて光学レンズアレイを成形する方法が開示されている。さらに、ガラスまたはプラスチック材料4を型穴に容易に充満するように改善するために、従来の手段としては真空を作ることがあり、型穴内にあった空気が隙間を形成し、光学面の成形に影響を与えるのを避けるために、型穴内の空気をあらかじめに抜き出して、真空状態になる方法が開示されている。しかし、このような手段によれば、製作コストを増加する一方、製作速度も遅いなどの欠点が残されている。さらに、特開第2002−003225号公報(特許文献7)、特開平第05−286730号公報(特許文献8)、特開平第06−191861号公報(特許文献9)、米国特許出願公開第2005/0172671号明細書(特許文献10)、欧州特許出願公開第0648712号明細書(特許文献11)や台湾特許第I256378号明細書(特許文献12)などによれば、圧力、温度または表面粗さ等の制御手段を使用して、これらの操作条件の調整を行うことで、空気残存の課題の解決を図る。または、特開昭第61−291424号公報(特許文献13)、特開第2000−044260号公報(特許文献14)、台湾特許第I248919号明細書(特許文献15)、台湾特許出願公開第200640807号明細書(特許文献16)や米国特許出願公開第2005/0242454号明細書(特許文献17)などによれば、成形設備において、空気通路を設けて、空気を排出させる手段が開示されている。また、特許文献13、特開平第08−337428号公報(特許文献18)、特開平第2009−046338号公報(特許文献19)、特開平第2001−033611号公報(特許文献20)や米国特許第7,159,420号明細書(特許文献21)などによれば、金型に凹槽または通気孔などを設けて、空気を排出させる手段が開示されている。図2を参照し、製作の便利性を図るために、上型951の光学面の上型成形表面9513の外縁部に有する非光学面のレンズ外縁部成形表面9512の上に、槽状溝9514を任意に設けており、成形を行っている場合において、空気が、前記槽状溝9514を介して排出させる。続いて、図3を参照し、下型952の光学面に有する下型成形表面9523の上に、槽状溝成形表面9533(groove transfer surface)を設ける。しかしながら、これらの溝槽または通気孔では、成形したレンズの上に対応する位置において突起点を形成してしまう可能性があるため、二次加工またはそれ以降の組立が困難であるという問題が残されている。
また、光学レンズのレンズフランジ912が光学非作用区域であり、米国特許第7,349,161号明細書(特許文献22)または米国特許第7,540,982号明細書(特許文献23)によれば、そのレンズフランジ912を利用し、偏心を測定するための槽状溝(indentation for measuring eccentricity)を設置する手段が開示されている。図4を参照し、その光学レンズ91のレンズフランジ912及び光学面910に槽状溝914を設置する。その槽状溝914内に位置決め機構9141を設置し、位置決め機構9141と光学レンズ91が同心であり、その位置決め機構9141を利用し、偏心の測定に利用することができる。
図9Aを参照し、光学レンズ1の光学面12は、入射光線Liを光学面12を介して屈折して出射光線Loを形成し、一点に集光させて、光学レンズ1の光学効果を達成する。しかし、光学レンズ1のレンズフランジ11と光学面12との境界箇所に、金型の機械加工及び成形によって、境界箇所に緩衝曲面15が形成される。この緩衝曲面15は円弧面を有し、その曲率半径がRcとして、前記緩衝曲面15に集光できる凹レンズが形成され、入射光線Li’は、緩衝曲面15を通過し出射光線Lo’を形成し、さらに、曲率半径Rcの働きによって、出射光線Lo’を収束させて、集中の光束になり、ゴースト像現象が生じる。このような場合は、ハイサグ曲面を有する光学レンズにより生じやすい。
これによって、ハイサグ曲面を有する光学レンズに対して、どのような手段を採用すれば、製作コストを低減し、成形を加速化し、ゴースト像現象を防止できる方法を使用者に提供することが急務である。
本考案の主要な目的は、ガラス材質のハイサグ曲面を有する光学レンズを提供することである。例えば、カメラのレンズセット、カメラ付き携帯のレンズセットあるいは単一の発光ダイオードの光学レンズセットなどに使用するような光学ガラスレンズのような光学システムの光学レンズセットに使用するガラスレンズに供することである。
ハイサグ曲面を有する光学レンズは、ガラス光学材料を成形金型の上キャビティと下キャビティとの間に置入して、ガラス光学材料は、一般的にガラスプリフォームを加温し、加圧して、単一の光学レンズをそのような成形を介して製作される。その単一の光学レンズは、光学レンズの一面上に設ける第1光学面、光学レンズの第1光学面の対向面上に設ける第2光学面及び光学面の周りに設けるレンズフランジを含む。第1光学面及び第2光学面は、光学レンズの光学作用区域であり、レンズフランジは、光学レンズの光学非作用区域である。第1光学面或いは/及び第2光学面とレンズフランジとの隣接箇所の光学非作用区域に成形縁を設ける。その成形縁は、光学レンズを成形する時に、光学レンズと同時に成形され、この構造を利用することで、ハイサグ曲面を有する光学レンズを容易に製作できる。また、その成形縁は、凹槽状成形圧痕であり、凸起状の成形トレッドであっても良い。
本考案の別の目的は、プラスチック材質のハイサグ曲面を有する光学レンズを提供することである。光学システムの光学レンズセットに使用するプラスチックレンズに供することである。
本考案に係るハイサグ曲面を有する光学レンズは、プラスチック光学材料を材料供給装置によって、成形用の上キャビティと下キャビティからなる型穴に射入し、加圧成形を介して単一の光学レンズを製作される。その単一の光学レンズは、光学レンズの一面に設ける第1光学面、光学レンズの第1光学面の対向面に設ける第2光学面及び光学面の周りに設けるレンズフランジを含む。第1光学面及び第2光学面は、光学レンズの光学作用区域であり、レンズフランジは、光学レンズの光学非作用区域である。第1光学面或いは/及び第2光学面とレンズフランジとの隣接箇所の光学非作用区域に成形縁を設ける。その成形縁は、光学レンズを成形する時に、光学レンズと同時に成形され、この構造を利用することで、ハイサグ曲面を有する光学レンズを容易に製作できる。また、成形縁は、凹槽状成形圧痕であり、凸起状の成形トレッドであっても良い。
このような成形縁を有するハイサグ曲面を有する光学レンズは、さらに成形縁を介して、光学面とレンズフランジとの隣接箇所に生じるゴースト像現象を解消することができる。
従来の光学レンズの成形を示す図である。 従来の別の排気溝槽が任意に配設する光学レンズに用いる金型を示す図である。 従来の別の排気溝槽を有する光学レンズに用いる金型を示す図である。 従来の別の偏心検出用の光学レンズを示す図である。 本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る成形縁を有する光学レンズを示す図である。 本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る単一の光学レンズの製作方法を示す説明図である。 本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズにおいて、成形補助機構を有する金型と成形方法を示す説明図である。 本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る成形補助機構が成形ステップでの働きを示す図である。 従来の光学レンズで発生するゴースト像現象と本考案の光学レンズで発生するゴースト像現象を防止するとの比較を示す説明図であり、従来の光学レンズで発生するゴースト像現象を示す説明図である。 従来の光学レンズで発生するゴースト像現象と本考案の光学レンズで発生するゴースト像現象を防止するとの比較を示す説明図であり、本考案の光学レンズで発生するゴースト像現象を防止するものを示す説明図である。 本考案の第2実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズを示す図である。 本考案の第2実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズの金型と成形方法を示す説明図である。 本考案の第3実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズを示す図である。 本考案の第3実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズの金型と成形方法を示す説明図である。 本考案の第3実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズの成形補助機構が成形ステップでの働きを示す図である。 本考案の第3実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズの光学レンズで発生するゴースト像現象を防止するメカニズムを示す説明図である。 本考案の第4実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズを示す第1例図である。 本考案の第3実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズを示す第2例図である。 本考案の第5実施形態と第6実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズを示す図である。 本考案の第5実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズのガラス成形の製作方法を示す説明図である。 本考案の第6実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズのプラスチック成形の製作方法を示す説明図である。
図5は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る成形縁を有する光学レンズを示す図である。この図を参照し、本考案に係るハイサグ曲面を有する光学レンズ1は、第1光学面12、第2光学面13及びレンズフランジ11を含む。第1光学面12と第2光学面13は、光学レンズ1の光学作用区域であり、普通ではそれぞれ光学レンズ1の対向面に設ける。レンズフランジ11は、光学レンズ1の光学非作用区域であり、即ち、光学作用区域以外の部分である。第1光学面12とレンズフランジ11との隣接箇所の光学非作用区域に、光学レンズ1を成形する時に、光学レンズ1と同時に成形する成形縁14を設ける。この構造を利用するで、ハイサグ曲面の第1光学面を有する光学レンズ1を容易に製作できる。また、成形縁は、凹槽状成形圧痕であり、または凸起状の成形トレッドであっても良い。
図6は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る単一の光学レンズの製作方法を示す説明図である。図6を参照し、本考案に係るハイサグ曲面を有する光学レンズ1の製作方法は、以下のステップを含む。
ステップS1において、成形金型(ガラス成形またはプラスチック成形に適用する成形金型)を提供する。図7は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズにおいて、成形補助機構を有する金型と成形方法を示す説明図である。図7を参照し、図7において、成形金型は、上型51及び下型52を含む。上型51に第1光学面の成形表面511と非光学面の成形表面512を設置し、下型52に第2光学面の成形表面521と非光学面の成形表面522を設置する。上型51はさらに、成形補助機構(forming aid fixture)54を設置し、この成形補助機構54は光学面の成形表面511と非光学面の成形表面512と連結する。
ステップS2において、ガラス材料を成形する時に対し、ガラス材料のプリフォーム4をガラス成形に適する上型51と下型52からなる型穴に置入する。プラスチック材料を成形する時に対し、プラスチック材料に適する上型51と下型52を型締めように近接させて、材料供給装置55(図20に示す本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第5実施形態のプラスチック成形の製作方法を示す説明図を参照する。)によって、軟化したプラスチック材料を上型51と下型52からなる型穴に射入する。
ステップS3において、上型51と下型52をヒーター53で加温し、上型51と下型52を加圧し型閉じた後に、上型51の光学面の成形表面511、下型52の光学面の成形表面521および成形補助機構54を利用し、軟化したプリフォーム4またはプラスチック材料に成形するように転写させる。冷却後に、上型51と下型52を分離させ、第1光学面12、第2光学面13、レンズフランジ11および成形縁14を有する光学レンズ1の製作が完成する。
図19は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第5実施形態のガラス成形の製作方法を示す説明図であり、図20は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第5実施形態のプラスチック成形の製作方法を示す説明図である。図19と図20を参照し、本考案に係るハイサグ曲面を有する光学レンズ1は、予め光学レンズアレイ2に製作した後に、光学レンズアレイ2を切断し、分離させて単一の光学レンズ1にすることも可能である。
本考案のさらに別の態様、目的、望ましい特徴、および利点は、添付の図面を参照して行う以下の詳細な説明から、より明確に理解できるであろう。
(第1実施形態
図5は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る成形縁を有する光学レンズを示す図である。図5を参照し、この実施形態によれば、ハイサグ曲面を有する光学レンズ1は、凹槽状成形圧痕である成形縁14を有し、ガラス光学材料からなるものである。このハイサグ曲面を有する光学レンズ1は、第1光学面12、第2光学面13、成形縁14及びレンズフランジ11を含む。本実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズ1に関連する光学パラメータを表1に示す。
Figure 0003158172
但し、R1は、第1光学面12の半径(mm)であり、R2は、第2光学面13の半径(mm)であり、Dは、光学レンズ1の直径(mm)であり、wは、凹槽状成形圧痕(成形縁14)の幅(mm)であり、dは、凹槽状成形圧痕(成形縁14)の深さ(mm)である。
図7は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズにおいて、成形補助機構を有する金型と成形方法を示す説明図である。本実施形態に使用する金型は、図7に示すように、上型51に第1光学面12の光学面の成形表面511、非光学面の成形表面512および成形縁14を成形できる成形補助機構54が設けられている。この成形補助機構54は、光学面の成形表面511と非光学面の成形表面512と連結する。成形を行う時に、光学面の成形表面511によって、軟化したガラス材料を第1光学面12に成形するように転写させる。また、成形補助機構54によって、軟化したガラス材料を凹槽状の成形縁14(成形圧痕)に成形するように転写させる。さらに、非光学面の成形表面512によって、軟化したガラス材料をレンズフランジ11に成形するように転写させる。
図6は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る単一の光学レンズの製作方法を示す説明図である。本実施形態に使用する成形方法は、図6に示すように、ガラス材料のプリフォーム4を適する上型51と下型52からなる型穴に置入し、プリフォーム4はガラスビーズ、ガラス板または製品の外観に類似するプリフォームを使用するが好ましいである。プリフォーム4をガラス転移温度に升温し軟化させるように、ヒーター53を使用して、上型51、下型52およびプリフォーム4に対して加温する。上型51と下型52を加圧して型閉じた後に、上型51の上型成形表面511、下型52の下型成形表面521および成形補助機構54を利用して、軟化したプリフォーム4に成形するように転写させ、冷却後に、上型51と下型52を分離させて、第1光学面12、第2光学面13、レンズフランジ11および成形縁14を有する光学レンズ1の製作が完成する。
本実施形態において、成形縁14は凹槽状成形圧痕であり、その成形縁14の深さdと幅wは、第1光学面12の曲率半径R1に合わせて調整することが好ましい。
図8は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る成形補助機構が成形ステップでの働きを示す図である。この図を参照し、光学レンズ1を成形する時に、軟化したガラス材料の流動につれて型穴に押込むと共に、軟化したガラス材料を上型51の第1光学面12の光学面の成形表面511と貼り合わせるように、上型51と下型52を使用し、軟化したガラス材料を押出する。第1光学面12の曲率半径R1がより小さい(曲率が大きい、サグが高い)の場合においては、軟化したガラス材料は、型穴に流し込んだから光学面の成形表面511と貼り合わせることが難しくなる。従来技術においては、ガラス材料の流動性を良くするために、より高い温度、より長い成形時間、またはより長い冷却時間を使用している。これに対して、本実施形態によれば、上型51の成形補助機構54によって、相関運動の過程において、軟化したガラス材料を型穴方向に押込んで、成形補助機構54の下方および外側のガラス材料をそれぞれ下方向きまたは外側向きに押込むことで、型穴内部のガラス材料が外側への流動を阻止し、軟化したガラス材料は光学面の成形表面511と貼り合わせるように押出させて、成形の高速化の目的を達成できる。
図9は、従来の光学レンズで発生するゴースト像現象と本考案の光学レンズで発生するゴースト像現象を防止するとの比較を示す説明図である。図9を参照し、図9(A)は、従来技術の成形縁14を有しない光学レンズ1を示す図であり、第1光学面12の視角範囲内の光線Liは、第1光学面12の屈折によって光線Loとなり、光軸Oc上に集光させている(この図においては第1光学面12の集光効果のみを示す)。第1光学面12とレンズフランジ11との隣接箇所には、上型51の機械加工の制限及び光学レンズ1を成形するときに、緩衝曲面15(buffer surface)が形成する。その緩衝曲面15通常では、円弧形を呈し、半径がRcである。その緩衝曲面15は、小型の凹面光学面に類似し、第1光学面12の視角範囲外の光線Li’は、緩衝曲面15の屈折によって光線Lo’となり、光軸Ocの外部(この図においては緩衝曲面15の集光効果のみを示す)に集光し、ゴースト像現象が生じる。
また、図9(B)は、成形縁14を有する光学レンズ1を示す図であり、第1光学面12の視角範囲内の光線Liは、第1光学面12の屈折によって光線Loとなり、光軸Oc上に集光させている(この図においては第1光学面12の集光効果のみを示す)。第1光学面12とレンズフランジ11との隣接箇所には、凹槽状の成形縁14を設けられ、第1光学面12の視角範囲外の光線Li’は、成形縁14の屈折によって、光線Lo’となった場合、成形縁14が凹槽状であるので、入射光線Li’を屈折して異なる角度の光線Lo’を生成し拡散してしまい、集光できないため、ゴースト像現象が生じない(或いは解消する)効果が得られる。
(実施形態2)
図10は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第2実施形態を示す図である。図10を参照し、この実施形態によれば、ハイサグ曲面を有する光学レンズ1は、緩衝曲面15を有する成形縁14を有し、ポリカーボネートプラスチック材料からなるものである。この実施形態において、成形縁14の構造は、緩衝曲面15と凹槽状成形圧痕141からなり、その緩衝曲面15は、第1光学面12と凹槽状成形圧痕141と連結し、その凹槽状成形圧痕141は、緩衝曲面15とレンズフランジ11と連結する。ハイサグ曲面を有する光学レンズ1は、第1光学面12、第2光学面13、成形縁14およびレンズフランジ11を含む。本実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズ1に関連する光学パラメータを表2に示す。
Figure 0003158172
但し、R1は、第1光学面12の半径(mm)であり、R2は、第2光学面13の半径(mm)であり、Dは、光学レンズ1の直径(mm)であり、wは、凹槽状成形圧痕(成形縁141)の幅(mm)であり、dは、凹槽状成形圧痕(成形縁141)の深さ(mm)であり、Rcは、緩衝曲面15の相当半径(equivalent radius)(mm)であり、dcは、緩衝曲面15の弧長(mm)である。
図11は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第2実施形態の金型と成形方法を示す説明図である。本実施形態に使用する金型は、図11に示すように、上型51に第1光学面12の光学面の成形表面511、非光学面の成形表面512および成形縁14を成形できる成形補助機構54が設けられている。この成形補助機構54は、光学面の成形表面511と非光学面の成形表面512と連結し、緩衝曲面15を成形できる緩衝曲面の成形表面542および成形圧痕141を成形できる圧痕の成形表面541(を含む。成形を行う時に、光学面の成形表面511によって、軟化したポリカーボネート材料を第1光学面12に成形するように転写させる。成形補助機構54(凹槽状成形圧痕541と緩衝曲面の成形表面面542)によって、軟化したポリカーボネート材料を凹槽状の成形縁14(成形圧痕141と緩衝曲面15)に成形するように転写させる。非光学面の成形表面512は軟化したポリカーボネートプラスチック材料をレンズフランジ11に成形するように転写させる。
本実施形態の成形方法の原理は、第1実施形態(図6)に類似しているが、ガラス材料のプリフォーム4と代わって材料供給装置を使用して溶融のポリカーボネートプラスチック材料を上型51と下型52からなる型穴に射入し、上型51と下型52を加圧し型閉じた後に、上型51の上型成形表面511、下型52の下型成形表面521及び成形補助機構54をポリカーボネートプラスチック材料に成形するように転写させる。冷却後に、上型51と下型52を分離させて、第1光学面12、第2光学面13、レンズフランジ11および成形縁14を有する光学レンズ1の製作が完成する。
本実施形態において、成形縁14は凹槽状成形圧痕141と緩衝曲面15からなり、その成形圧痕141の深さdと幅w及び緩衝曲面15の相当半径Rcと弧長dcは、第1光学面12の曲率半径R1に合わせて調整することが好ましいである。
光学レンズ1を成形する時に、上型51と下型52を使用し、軟化したポリカーボネートプラスチック材料を押出し、軟化したポリカーボネートプラスチック材料の流動につれて型穴内部に押込む。また、緩衝曲面の成形表面542の下方と内側にあるポリカーボネートプラスチック材料を型穴に押込むと同時に、凹槽状成形圧痕の成形表面541の内側にあるポリカーボネートプラスチック材料を引き続き緩衝曲面の成形表面542の方向に移動し、凹槽状成形圧痕の成形表面541から内側に押込んだポリカーボネートプラスチック材料を補足する。一方、凹槽状成形圧痕の成形表面541の下方と外側にあるポリカーボネートプラスチック材料を下方または外側に押込んで、型穴内部のポリカーボネートプラスチック材料が外側への流動を阻止する。軟化したポリカーボネートプラスチック材料は、上型51の第1光学面12の光学面の成形表面511と貼り合わせるように押出させて、成形の高速化の目的を達成できる。
(実施形態3)
図12は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第3実施形態を示す図である。図12を参照し、この実施形態によれば、ハイサグ曲面を有する光学レンズ1は、トレッド状の成形トレッド142である成形縁14を有し、ガラス光学材料からなるものであり、第1光学面12、第2光学面13、成形縁14およびレンズフランジ11を有する。本実施形態において、成形トレッド142は2つのトレッドで実施しているが、この限りでない。本実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズ1に関連する光学パラメータを表3に示す。
Figure 0003158172
但し、R1は、第1光学面12の半径(mm)であり、R2は、第2光学面13の半径(mm)であり、Dは、光学レンズ1の直径(mm)であり、Rc1は、成形トレッド142に属する1つのトレッドの半径(mm)であり、Rc2は、成形トレッド142に属する別のトレッドの半径(mm)であり、dc1は、成形トレッド142に属する1つのトレッドの弧長(mm)であり、dc2は、成形トレッド142に属する別のトレッドの弧長(mm)である。
図13は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第3実施形態の金型と成形方法を示す説明図である。本実施形態に使用する金型は、図13に示すように、上型51に第1光学面12の光学面の成形表面511、非光学面の成形表面512および成形縁14を成形できるトレッド成形表面543が設けられている。このトレッド成形表面543は、光学面の成形表面511と非光学面の成形表面512と連結する。成形を行う時に、光学面の成形表面511によって、軟化したガラス材料を第1光学面12に成形するように転写させる。凸起状のトレッド成形表面543によって、軟化したガラス材料を2つのトレッド状の成形トレッド142に成形するように転写させる。非光学面の成形表面512によって、軟化したガラス材料をレンズフランジ11に成形するように転写させる。
本実施形態の成形方法は、図6に示すように、しかし、上型51にトレッド成形表面543が設けられている。ガラス材料のプリフォーム4を上型51と下型52からなる型穴に置入した上、ヒーター53を使用して、プリフォーム4をガラス転移温度に升温し軟化させるように上型51、下型52およびプリフォーム4を加温する。上型51および下型52を加圧し型閉じた後に、上型51の上型成形表面511、下型52の下型成形表面521およびトレッド成形表面543を利用して軟化したプリフォーム4を成形するように転写させる。冷却後に、上型51と下型52を分離させ、第1光学面12、第2光学面13、レンズフランジ11および2つの成形トレッド142を有する光学レンズ1の製作が完成する。
本実施形態において、成形縁14は2つの成形トレッド142であり、1つのトレッドの半径Rc1と弧長dc1および別のトレッドの半径Rc2と弧長dc2は、第1光学面12の曲率半径R1に合わせて調整することが好ましいである。
図14は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第3実施形態の成形補助機構が成形ステップでの働きを示す図である。図14を参照し、光学レンズ1を成形する時に、上型51と下型52を使用し、軟化したガラス材料を押出し、軟化したガラス材料の流動につれて型穴に押込むと共に、軟化したガラス材料を上型51の第1光学面12の光学面の成形表面511と貼り合わせる。第1光学面12の曲率半径R1がより小さい(曲率が大きい、サグが高い)の場合においては、軟化したガラス材料は、型穴に流し込みんだから光学面の成形表面511と貼り合わせることが難しくなる。従来技術においては、ガラス材料の流動性を良くするために、より高い温度、より長い成形時間、またはより長い冷却時間を使用している。これに対して、本実施形態によれば、上型51のトレッド成形表面543によって、相関運動の過程において、トレッド成形表面543の各トレッド成形表面の内側にある軟化したガラス材料を部分別で内側に押込むことによって、軟化したガラス材料を光学面の成形表面511と貼り合わせるように押出させて、成形の高速化の目的を達成できる。
図15は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第3実施形態の光学レンズで発生するゴースト像現象を防止するメカニズムを示す説明図である。この図を参照し、本実施形態において、成形縁142を有する光学レンズ1は、第1光学面12の視角範囲内の光線Liは、第1光学面12の屈折によって光線Loとなり、光軸Oc上に集光させている(この図においては第1光学面12の集光効果のみを示す)。第1光学面12とレンズフランジ11との隣接箇所には、2つの成形トレッド142を設け、第1光学面12の視角範囲外の光線Li’は、成形縁14の屈折によって、光線Lo’となった場合、2つの成形トレッド142の半径と角度が異なるため、入射光線Li’を屈折して異なる角度の光線Lo’を生成し、それぞれ異なる位置に集光しているので、拡散光線になって、ゴースト像現象を低減できる。
(実施形態4)
図16は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第4実施形態を示す第1例図である。図16を参照し、本実施形態によれば、矩形の外観のハイサグ曲面を有する光学レンズ1は、凹槽状の成形縁14を有し、ガラス光学材料からなるものであり、第1光学面12、第2光学面13、成形縁14およびレンズフランジ11を有する。また、レンズフランジ11は矩形であり、本実施形態によるハイサグ曲面を有する光学レンズ1に関連する光学パラメータを表4に示す。
Figure 0003158172
但し、R1は、第1光学面12の半径(mm)であり、R2は、第2光学面13の半径(mm)であり、Lは、正方形光学レンズ1の辺長(mm)であり、wは、凹槽状成形圧痕(成形縁14)の幅(mm)であり、dは、凹槽状成形圧痕(成形縁14)の深さ(mm)である。
図17は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第4実施形態を示す第2例図である。本実施形態に使用する金型は、図17に示すように、上型51に第1光学面12の光学面の成形表面511、非光学面の成形表面512および成形縁14を成形できる成形補助機構54が設けられている。この成形補助機構54は、光学面の成形表面511と非光学面の成形表面512と連結する。成形を行う時に、光学面の成形表面511によって、軟化したガラス材料を第1光学面12に成形するように転写させる。成形補助機構54によって、軟化したガラス材料を凹槽状の成形縁14(成形圧痕)に成形するように転写させる。非光学面の成形表面512によって、軟化したガラス材料をレンズフランジ11(lens flange)に成形するように転写させる。
本実施形態の成形方法は、図6に示すように、矩形のガラス板を上型51と下型52からなる型穴に置入した上、ヒーター53を使用して、プリフォーム4をガラス転移温度に升温し軟化させるように、上型51、下型52およびプリフォーム4を加温する。上型51および下型52を加圧し型閉じた後に、上型51の光学面の成形表面512、下型52の光学面の成形表面522および成形補助機構54を利用して軟化したプリフォーム4を成形するように転写させる。冷却後に、上型51と下型52を分離させ、第1光学面12、第2光学面13、矩形レンズフランジ11および成形縁14を有する光学レンズ1の製作が完成する。
(実施形態5)
図18は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第5実施形態を示す図である。図18を参照し、本実施形態は、成形縁14を有する光学レンズアレイ2、ハイサグ曲面を有する矩形光学レンズ1及びその製作方法に係る実施形態である。光学レンズアレイ2は、ガラス光学材料から製作し、4x4枚のハイサグ曲面を有する光学レンズ1を含む。ただし、この限りでない。光学レンズアレイ2を切断した後には、16枚のハイサグ曲面を有する矩形光学レンズ1に製作することができる。各ハイサグ曲面を有する光学レンズ1a(1bなど)は、第1光学面12a(12bなど)、第2光学面13a(13bなど)、成形縁14a(14bなど)及びレンズフランジ11を含む。また、成形縁14a(14bなど)は、凹槽状成形圧痕である。
図19は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第5実施形態のガラス成形の製作方法を示す説明図である。図19を参照し、その製作方法は図19に示すように、以下のステップを含む。
ステップSA1において、上型51と下型52を含むガラス材料に適する成形金型を提供する。上型51に第1光学面の成形表面511を設け、その第1光学面の成形表面511は、4x4枚のアレイ配列する光学レンズの成形金型キャビティ(mold core)を設け、下型52に第2光学面の成形表面521と成形補助機構54を設ける。第2光学面の成形表面521と成形補助機構54は、4x4枚のアレイ配列の光学レンズの成形金型キャビティ(mold core)を有し、4x4枚の光学レンズと対応するように、凹槽状圧痕の成形表面541(indentation transfer surface)をアレイ配列する。
ステップSA2において、ガラス材料4を上型51と下型52からなる型穴に置入する。
ステップSA3において、上型51と下型52を加温加圧して、上型51と下型52の光学面の成形表面(第1光学面の成形表面511と第2光学面の成形表面521)および成形補助機構54を軟化したガラス材料4に成形するように転写させる。冷却後に、上型51と下型52を分離させて、4x4枚の成形縁を有する光学レンズ(1a、1bなど)の光学レンズアレイ2の製作が完成する。
ステップSA4において、光学レンズアレイ2を切断して、16枚の単一の矩形光学レンズ1になるように分離させる。
この製作方法を使用すれば、16枚のガラス材料のハイサグ曲面を有する矩形光学レンズ1を高速に製作でき、各光学レンズ1は、第1光学面12、第2光学面13および成形縁14を有する。
光学システムの光学レンズセットに、複数の異なる表面形状と異なる屈折率を有する光学レンズおよび各種の光学素子(例えば、光格子、スペーサ、遮光シート等)を組み合わせて構成されるものであり、2枚式光学レンズセット、3枚式光学レンズセット等が挙げられる。光学レンズ1と他の光学レンズまたは光学素子と組み合わせる場合に、通常では接着剤で貼り合わせて固定する。本考案に係る凹槽状成形圧痕である成形縁14を有する光学レンズ1が接着剤で組み合わせる場合において、その成形縁14は、接着剤が溢れだすときの凹み溝として用いられるので、接着剤が溢れた分を成形圧痕の成形縁14に流し込むことで、光学レンズ1の光学面への汚染を避けることができ、光学レンズセットの良品率を向上できる。
(実施形態6)
図18は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第6実施形態を示す図である。本実施形態は、成形縁14を有する光学レンズアレイ2とハイサグ曲面を有する矩形光学レンズ1及びその製作方法の実施形態である。光学レンズアレイ2は光学プラスチック材料から製作し、4x4枚のハイサグ曲面を有する光学レンズ1を含む。ただし、この限りでない。光学レンズアレイ2を切断した後には、16枚のプラスチック材料のハイサグ曲面を有する矩形光学レンズ1に製作することができる。各ハイサグ曲面を有する光学レンズ1a(1bなど)は、第1光学面12a(12bなど)、第2光学面13a(13bなど)、成形縁14a(14bなど)およびレンズフランジ11を含む。また、成形縁14a(14bなど)は、凹槽状成形圧痕である。
図20は、本考案のハイサグ曲面を有する光学レンズに係る第5実施形態のガラス成形の製作方法を示す説明図である。図20を参照し、その製作方法は図20に示すように、以下のステップを含む。
ステップSSA1において、上型51と下型52とを含むプラスチック材料に適する成形金型を提供する。上型51に第1光学面の成形表面511を設け、その第1光学面の成形表面511は、4x4枚のアレイ配列する光学レンズの成形金型キャビティを設け、下型52に第2光学面の成形表面521と成形補助機構54を設ける。第2光学面の成形表面521と成形補助機構54は、4x4枚のアレイ配列の光学レンズの成形金型キャビティを有し、4x4枚の光学レンズと対応するように、凹槽状圧痕の成形表面541をアレイ配列する。
ステップSSA2において、上型51と下型52を型閉じて、ヒーター53を使用して、プラスチック材料を加熱し、プラスチック材料を溶融状態に軟化させて、材料供給装置55を介して、軟化したプラスチック材料を上型51と下型52からなる型穴に射入する。
ステップSSA3において、上型51と下型52を加圧し型閉じて、上型51と下型52の光学面の成形表面(第1光学面の成形表面511と第2光学面の成形表面521)および成形補助機構54を軟化したプラスチック材料4に成形するように転写させる。冷却後に、上型51と下型52を分離させて、4x4枚の成形縁を有する光学レンズ(1a、1bなど)の光学レンズアレイ2の製作が完成する。
ステップSSA4において、光学レンズアレイ2を切断して、16枚の単一の矩形光学レンズ1になるように分離させる。
この製作方法を使用すれば、16枚のプラスチック材料のハイサグ曲面を有する矩形光学レンズ1を高速に製作でき、各光学レンズ1は、第1光学面12、第2光学面13および成形縁14を有する。光学レンズ1を光学レンズセットに組み合わせる場合、その成形縁14は、接着剤が溢れだすときの凹み溝にとして用いられるので、光学レンズセットの良品率を向上できる。
以上は、本考案の好ましい実施形態であり、本考案の権利範囲に制限を加わるものではない。よって、本考案の権利範囲および明細書の内容による効果等の変化や変更はなお本考案の範囲に含まれるものとする。
1:光学レンズ,1aハイサグ曲面を有する光学レンズ,12a:第1光学面,13a:第2光学面,14a:成形縁,1b:ハイサグ曲面を有する光学レンズ,12b:第1光学面,13b:第2光学面,14b:成形縁,2:光学レンズアレイ,4:プリフォーム,11:レンズフランジ,
12:第1光学面,13:第2光学面,14:成形縁,141:成形圧痕,142:成形トレッド,15:緩衝曲面,51:上型,511:上型成形表面,512:非光学面の成形表面,52:下型,
521:下型成形表面,53:ヒーター,54:成形補助機構,541:圧痕の成形表面,542:緩衝曲面の成形表面,543:トレッドの成形表面,55:材料供給装置,91:光学レンズ,910:光学面,912:レンズフランジ,914:槽状溝,9141:位置決め機構,951:上型,9512:レンズフランジの成形表面,9513:上型成形表面,9514:槽状溝,952:下型,9522:下型の非光学面の成形表面,9523:下型成形表面,9533:槽状溝成形表面

Claims (8)

  1. 光学材料を金型成形の上型キャビティと下型キャビティとの間に置入し、加熱加圧し、成形されるハイサグ曲面を有する単一の光学レンズであって、
    前記光学レンズは、前記光学レンズの片面に設ける第1光学面と、前記光学レンズの前記第1光学面の対向面に設ける第2光学面と、各前記光学面との周りに設けるレンズフランジとを含み、
    前記第1光学面と第2光学面は、前記光学レンズの光学作用区域であり、前記レンズフランジは、前記光学レンズの光学非作用区域であり、
    前記ハイサグ曲面を有する光学レンズを容易に製作できるように、前記光学面と前記レンズフランジと連結する成形縁であって、前記光学レンズを成形する時、前記光学レンズと同時に成形される少なくとも一つの成形縁を含むことを特徴とするハイサグ曲面を有する光学レンズ。
  2. 前記光学材料は、ガラス光学材料、プラスチック光学材料のいずれかを選択することができることを特徴とする請求項1に記載のハイサグ曲面を有する光学レンズ。
  3. 前記成形縁は、成形圧痕であることを特徴とする請求項1に記載のハイサグ曲面を有する光学レンズ。
  4. 前記成形縁は、成形トレッドであることを特徴とする請求項1に記載のハイサグ曲面を有する光学レンズ。
  5. 光学材料を金型成形の上型キャビティと下型キャビティとの間に置入し、加熱加圧することで成形される光学レンズアレイが切断されて分離したハイサグ曲面を有する単一の光学レンズであって、
    前記光学レンズアレイは、アレイ配列する複数の光学レンズからなり、
    前記単一の光学レンズは、前記光学レンズの片面に設ける第1光学面と、前記光学レンズの前記第1光学面の対向面に設ける第2光学面と、前記光学面の周りに設けるレンズフランジとを含み、
    前記ハイサグ曲面を有する光学レンズを容易に製作できるように、前記光学レンズアレイを成形する時、各該前記光学レンズの第1光学面と第2光学面と同時に成形される複数の成形縁を含むことを特徴とするハイサグ曲面を有する光学レンズ。
  6. 前記光学材料は、ガラス光学材料、プラスチック光学材料のいずれかを選択することができることを特徴とする請求項5に記載のハイサグ曲面を有する光学レンズ。
  7. 前記成形縁は、成形圧痕であることを特徴とする請求項5に記載のハイサグ曲面を有する光学レンズ。
  8. 前記成形縁は、成形トレッドであることを特徴とする請求項5に記載のハイサグ曲面を有する光学レンズ。
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