JP3157704B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP3157704B2
JP3157704B2 JP28181895A JP28181895A JP3157704B2 JP 3157704 B2 JP3157704 B2 JP 3157704B2 JP 28181895 A JP28181895 A JP 28181895A JP 28181895 A JP28181895 A JP 28181895A JP 3157704 B2 JP3157704 B2 JP 3157704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子スチルカメラ
に係り、特に、着脱可能な記憶媒体に撮像した画像デー
タを格納する携帯に最適な電子スチルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】電子スチルカメラの分野で着脱可能な記
憶媒体へイメージ情報(画像データ)を記録する技術と
しては、米国特許第5,138,459号がある。これ
は、電子スチルカメラで撮像した画像を記録媒体を介し
てパーソナルコンピュータ(PC)で読み出せるように
するものである。
【0003】米国特許第5,138,459号には、デ
ジタル画像をPCで読み取れる形式のファイルで電子ス
チルカメラに着脱可能な記憶媒体へ登録をする手法が開
示されている。デジタル画像ファイルへの変換の際には
各種のパラメータが必要である。このパラメータとして
は、ファイルフォーマットや、色変換のための変換式な
どがある。この従来例では、これらの圧縮形式、色数を
含めたファイルフォーマットの選択について言及してお
り、その設定を行うための手段として、ユーザーによっ
て操作されるカメラのスイッチを挙げている。
【0004】この従来例は、記録媒体としてフロッピー
ディスクを用いている。また、設定項目としては、画像
の解像度を3段階、カラー又は白黒の選択、さらにファ
イルのフォーマットとしてPICT,GIFFなどが記
載されている。この電子スチルカメラで撮像した画像の
用途として、PCでのワープロやDTPに用いることが
想定されている。
【0005】また、特開平3−268583号公報に
は、記録媒体に格納されたプログラムデータに基づいて
動作制御を行う電子スチルカメラが記載されている。こ
の従来例では、デジタルイメージのみならず、電子スチ
ルカメラの機能を制御するプログラムデータを記録媒体
に記録している。このため、電子スチルカメラが画像を
読み書きする際にプログラムデータを電子スチルカメラ
に登録することにより所定の機能を実現するものであ
る。この従来例では、例えば、操作ボタンの機能を変更
する例が挙げられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第5,13
8,459号公報に記載された技術では、デジタル画像
の設定項目が多様になるに従い、入力装置上のスイッチ
の数が増加し、機器構成が複雑になるという問題があ
る。
【0007】しかも、機能の向上や使用環境の変化に伴
い、設定項目の変更が生じても、それに対応するために
はスイッチの役割を変更しなければならなくなる。
【0008】また、特開平3−268583号公報に記
載された技術では、所定の機能を実現するための手段と
してプログラムデータの形式をとっているため、その内
容の確認/変更にはそれに専用のソフトウェア及び、ハ
ードウェアが必要である。しかも、記録装置に予めプロ
グラムデータを登録しておかない場合、電子スチルカメ
ラにその記録装置を装着してもカメラの機能が実現でき
ない、という不都合がある。
【0009】これは、電子スチルカメラのように携帯機
器としてその他の装置とは切り離されて単独で存在する
ような環境での使用が考えられるケースでは、市販の記
録装置を現地で調達して使用するケースが考えられるた
め、特に問題となる。更に内部制御を行うプログラムそ
のものは一般に機能の増加にともなって容量が大きくな
って記録装置を占有し、本来画像デーテを記録するため
の用途であるはずの記録装置の役割を制限する可能性が
ある、という問題がある。
【0010】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、撮影のタイミングの遅れを少なくするな
ど操作性を損なうことなく、撮像した画像のデータ変換
および格納についての設定を容易に行うことのできる電
子スチルカメラを提供することを、その目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、第
1の手段として、外来光を撮像して画像データに光電変
換すると共に前記撮像した画像データを一時的に内部メ
モリに蓄積する撮像手段と、前記内部メモリ蓄積され
た画像データを所定の設定情報に基づいて画像ファイル
変換するファイル変換手段と、このファイル変換手段
に着脱自在に装着され前記画像ファイルを記憶する記憶
媒体と、所定の設定情報に基づいてファイル変換手段の
動作を制御する制御手段とを備えている。しかも、制御
手段が、記憶媒体に予め格納された設定ファイルを読み
出す設定読出部と、この設定読出部によって読み出され
た設定ファイルの内容を当該設定ファイルに対して予め
定められたデータ構造に基づいて解析する設定解析部
と、この設定解析部によって解析された設定内容に基づ
いてファイル変換手段に前記設定情報を出力する設定情
報出力部とを備えている。
【0012】この第1の手段では、まず、記憶媒体がフ
ァイル変換手段に装着される。さらに、シャッターボタ
ンの押下等により、撮像手段は、外来光を光電変換して
画像データを生成する。この画像データは、一時的に撮
像手段に蓄積される。静止画像が撮像されると、制御手
段は、変換開始制御機能により、撮像手段の動作が終了
した後に設定読出部を起動する。すると、設定読出部
は、記憶媒体から設定ファイルを読み出し、さらに、設
定解析部は、当該設定ファイルの設定内容を解析する。
設定内容としては、圧縮の方式及び圧縮率、色相変換用
のデータ、ファイル名を決定するためのカウント値など
がある。
【0013】設定情報出力部は、設定解析部によって解
析された設定内容を設定情報としてファイル変換手段に
出力する。すると、ファイル変換手段は、撮像手段に蓄
積されている画像データを設定情報の内容に従って変換
する。さらに、ファイル変換手段は、当該変換した画像
データを記録媒体に格納する。
【0014】このように、第1の手段では、記録媒体か
ら読み出した設定ファイルの内容に従って撮像した画像
データの変換を行い、しかも、この変換を、撮像動作と
いうリアルタイム処理が必要な部分の後に起動すること
となるため、カメラの操作性を損なわずに設定ファイル
に基づくデータ変換を行っている。
【0015】第2の手段では、第1の手段を特定する事
項に加え、設定読出部が、記録媒体中の予め定められた
名称のテキストファイルを設定ファイルとして読み出す
特定名称ファイル読出機能を備えている。予め定められ
た名称というのは、たとえば 、実施形態では「account.
dat」である。しかも、設定解析部が、特定名称ファイ
ル読出機能によって読み出されたテキストファイル中の
項目別に各種設定情報を解析する項目別設定解析機能を
備えた。
【0016】この第2の手段では、設定読出部は、記録
媒体の複数のファイル中、予め定められた特定の名称の
ファイルを読み出す。さらに、設定解析部は、項目別設
定機能により、各種機能に応じた項目毎に、それに続く
文字列のパラメータ等により設定内容を把握する。この
ため、PCのワープロ等で当該テキストファイルを訂正
するだけで、データ変換等の処理内容が変更される。
【0017】第3の手段では、第2の手段を特定する事
項に加え、設定解析部が、設定ファイルから読み出した
カウント値に基づいてファイル変換手段によって変換さ
れた画像データのファイル名を決定するファイル名決定
機能と、このファイル名決定機能によってファイル名を
与えた場合にはカウント値を増加させると共に当該増加
させたカウント値を記録媒体中の設定内容を更新するカ
ウント値更新機能とを備えた。
【0018】第4の手段では、第3の手段を特定する事
項に加え、ファイル名決定機能に、設定ファイルによっ
て特定されたファイルフォーマットの種類に応じてファ
イル名の拡張子を決定する拡張子決定機能を併設した。
【0019】第5の手段では、第2の手段を特定する事
項に加え、設定読出部に、当該設定読出部によって読み
出された設定ファイルを記憶する設定メモリを併設し、
設定読出部が、PCカードに特定名称の設定ファイルが
存在しない場合には設定メモリから設定ファイルを読み
出す機能を備えた。
【0020】第6の手段では、第1の手段を特定する事
項に加え、ファイル変換手段が、設定情報に基づいて画
像データの色変換を行う色変換機能を備えた。
【0021】第7の手段では、第1の手段を特定する事
項に加え、ファイル変換手段が、設定情報に基づいて画
像データの圧縮を行うデータ圧縮機能を備えた。
【0022】第8の手段では、第1の手段を特定する事
項に加え、制御手段が、記憶媒体中で選択しているディ
レクトリに上位ディレクトリがある場合で、選択してい
るディレクトリの設定ファイル中に撮像動作又はファイ
ル変換動作に必要な項目が記載されていない場合に当該
記録媒体中の上位のディレクトリの設定ファイルを読み
出す上位ファイル読み出し機能を備えた。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】図1は本実施形態による電子スチルカメラ
の構成を示すブロック図である。電子スチルカメラは、
外来光を光電変換すると共に当該撮像した画像データを
一時的に蓄積する撮像手段10と、この撮像手段10に
よって撮像された画像データを所定の設定情報に基づい
て変換するファイル変換手段12と、このファイル変換
手段12に着脱自在に装着され当該ファイルを記憶する
記憶媒体(PCカード)14と、設定情報に基づいて撮
像手段の動作を制御する制御手段16とを備えている。
【0025】しかも、制御手段16が、PCカード14
に予め格納された設定ファイル14aを読み出す設定読
出部20と、この設定読出部20によって読み出された
設定ファイルの内容を当該設定ファイルに対して予め定
められたデータ構造に基づいて解析する設定解析部22
と、この設定解析部22によって解析された設定内容に
基づいてファイル変換手段12に設定情報を出力する設
定情報出力部24とを備えている。
【0026】さらに、制御手段16が、撮像手段の動作
が終了した後に設定読出部を起動する変換開始制御機能
26を備えた。
【0027】これを詳細に説明する。
【0028】図3は図1に示した構成による電子スチル
カメラのハードウエア資源の構成を示すブロック図であ
る。
【0029】撮像手段10は、レンズ9と、このレンズ
9を介して入射した外来光を光電変換するCCDセンサ
(電荷結合素子)11と、このCCDセンサ11から出
力された電気信号をデジタルデータに変換して画像デー
タとするA/D変換器13とを備えている。また、本実
施形態では、A/D変換器13によってデジタルデータ
に変換された画像データは、すぐに変換されることな
く、一時的に内部メモリ18に蓄積される。
【0030】また、制御手段16及びファイル変換手段
12は、所定のプログラムに従って動作するCPU17
により実現している。PCカード14は、電子スチルカ
メラに装着されるとインタフェース19を介してCPU
17とバス接続される。
【0031】ここでは、PCカード14に予め格納され
た設定ファイルは、制御手段16として機能するCPU
によって読み出され、次いで、設定解析部22が、項目
別設定解析機能によって、このテキストファイル中の項
目別に各種設定情報を解析する。さらに、CPUは、当
該設定内容に従ってA/D変換部から出力され一時的に
内部メモリ18に格納された画像データを変換してPC
カード14に格納する。
【0032】CCDセンサ11からは、CCDセンサ1
1に供給されるクロックに応じてCCDセンサ11の素
子に蓄えられた電荷に応じた電圧が出力されるため、電
子スチルカメラの動作に必要な処理としては、CCDセ
ンサ11からのアナログ出力はリアルタイムでA/D変
換してカメラの内部メモリ18に蓄えなければならな
い。
【0033】また、瞬間を捉えることが目的であるカメ
ラの特徴として、撮影のタイミングの遅れはできるだけ
少なくすることが必要であり、シャッターの押下後、C
CDセンサ11からの取り込み動作は即座に開始する必
要がある。
【0034】一方、この蓄えられたデータに対して、様
々な色変換を施したりPCカードに対して記憶したりと
いうような処理は、必ずしもリアルタイムで行わなくて
も良い。
【0035】このため、制御手段16は、撮像手段10
の動作が終了した後に設定読出部20を起動する変換開
始制御機能26を備えている。この変換開始制御機能2
6により、シャッターの押下による撮像動作を優先して
行うことによって、操作性に影響を与えることなくカメ
ラの動作を詳細に設定することが可能となる。また、シ
ャッターと電源をリンクさせている電子スチルカメラで
は、電源投入直後にシャッターを切ることができ、電源
投入直後にPCカードから設定ファイルを読み出すこと
により操作性を悪くすることもない。
【0036】次に、データ変換手段により画像処理され
たファイルの名称を決定する処理について説明する。
【0037】撮像した画像ファイルをPCの画像上に表
示する際には、そのファイルに固有の名称(例えば、s
hot0068.jpg)をファイルに付与する必要が
あり、さらに、その名称決定についても設定可能である
ことが望ましい。
【0038】ここでは、制御手段16が、特定名称のテ
キストファイルから読み出したカウント値に基づいてフ
ァイル変換手段12によって変換された画像データのフ
ァイル名を決定するファイル名決定機能と、このファイ
ル名決定機能によってファイル名を与えた場合にはカウ
ント値を増加させると共に当該増加させたカウント値に
よりPCカード中の設定内容を更新するカウント値更新
機能とを備えている。
【0039】また、ファイル名決定機能に、特定名称の
テキストファイルによって特定されたファイルフォーマ
ットの種類に応じてファイル名の拡張子を決定する拡張
子決定機能を併設している。
【0040】本実施形態では、設定読出部20は、特定
名称ファイル読出機能により、PCカード中の特定名称
のテキストファイルを読み出す。ここでは、「acco
unt.dat」という名称のテキストファイルを読み
出す。
【0041】図4は「account.dat」という
名称の設定ファイルの一例を示す説明図である。この設
定ファイルにはファイル形式の指定や、色相を変換する
ためのデータも含まれているが、まず、名称決定処理に
必要な部分を説明する。
【0042】この図4に示した例では、この例では先に
述べたファイルに固有の名称付与のルールとして、まず
接頭子を示す項目「Prefix」として“shot”
という4文字を定義し、それに続く項目「Counte
r」として“68”と定められている。さらに、JPE
G形式でのファイルであることを示す項目「Image
File Format」として“JPEG”が与え
られている。
【0043】制御手段16は、これらの情報を使って、
ファイルの名称を、「shot0068.jpg」に決
定する。ここで、68というカウント値は次のファイル
の記録のときにはスチルカメラ本体によって別の値(例
えばひつとカウントアップして69という値)に書き換
えられる。
【0044】このカウンタ値は「account.da
t」内部の「counter」の項目にフィードバック
されて保存されるため、例えばカメラの電源がオフとさ
れたり、またPCカードが抜かれたりといった処理がお
きても、使用されている「account.dat」内
の情報により、同一PCカード内ではデータが同一名称
で書き換えられるという不都合を回避している。
【0045】図5はこのように名称を決定したファイル
をパーソナルコンピュータに表示した場合の一例を示す
図である。
【0046】PCカード14として市場に流通している
ものとしてはフラッシュ型のメモリやハードディスクを
使用したものがある。PCカード14のインターフェー
スプロトコルとしては現在PCMCIAという規格が制
定されており(日本におけるJEIDAの規格と同
一)、パーソナルコンピュータ(以下PCと略す)との
データ交換が可能となっている。
【0047】このPCカード14におけるファイル形式
を、パーソナルコンピュータで認識可能な形式にしてお
くことにより、たとえばWindows3.1というオ
ペレーティングシステム(以下OSと略す)に付属する
ファイルマネージャというプログラムを使用すると図5
に示すような形式でPCカード内に存在するファイル
(shot0068.jpgというファイル名で画像フ
ァイルが認識されている)の確認が可能となる。
【0048】ここでデジタル画像のファイル形式を、通
常流通しているソフトウェアプログラムで読めるフォー
マットとしておくと、電子スチルカメラの専用のソフト
ウェアがなくても画像ファイルの内容の表示/変更が可
能となるため、PCカード14という記憶媒体そのもの
の可搬性とあいまって、情報の流通が非常に容易にな
る。
【0049】次に、撮像手段10により撮像された画像
データの変換と設定ファイル14aの関係について説明
する。
【0050】PCカードに格納する画像ファイルのフォ
ーマットは今回例としてあげたJPEGだけにとどまる
ものではなく、その他よく使われているものを列挙する
だけでも、TIFF、BMP、PICT等様々であり、
また、同じJPEGのフォーマットでも圧縮率の設定は
可能であり、画像を使用する環境により、圧縮率の設定
を変更することが望ましい。さらに、撮像環境に応じて
画像の色の特性も変更可能とすることが望ましい。この
ように一般に非常に多様な設定項目が存在する。
【0051】本実施形態ではこれを設定するためのファ
イルとして、図4に示したように、「account.
dat」という設定ファイルを用意している。このファ
イルは、撮像した画像ファイルを格納するのと同じディ
レクトリ上に格納する。この「account.da
t」をカメラとして読み込むタイミングを、上述のよう
にリアルタイムでメモリに読み込む処理を終了した時点
としている。
【0052】ここでは、ファイル変換手段12は、設定
情報に基づいて画像データの色変換を行う色変換機能
と、設定情報に基づいて画像データの圧縮を行うデータ
圧縮機能を備えたている。
【0053】図4に示す「Color Convers
ion」以下のデータは色相を変換するためのマトリッ
クスである。電子スチルカメラでは、フィルムではなく
CCDセンサにより撮像しているため、屋内の場合の蛍
光灯からの光や、また、屋外での逆光の場合など、普通
に撮像するとフィルムの場合とは異なる色相になること
がある。このため、本実施形態では、PCカードから読
み取った色変換用のデータに基づいて、撮像した画像デ
ータの色相を変換している。
【0054】この色変換をPCカード上に予め格納した
データに基づいて行うため、電子スチルカメラでの設定
をなんら変更することなく、テキストデータをPC上で
編集するのみで、種々の局面に応じた撮像が可能とな
る。
【0055】また、撮像した画像の目的に応じて、例え
ばPCでの画面表示のみなのか、また、色分解の後印刷
出力することを目的とするものなのかの違いに応じて、
ファイルのフォーマットを変化させる必要が生じる。さ
らに、各ファイル形式に応じた画像圧縮についても、圧
縮率を可変にすることが望まれる。フォーマットの変化
や圧縮率の可変制御は通常行われているものであるが、
電子スチルカメラの場合にはそれを如何に設定するかが
問題となる。
【0056】本実施形態では、図4に示すように、「I
mageFile Format」の項目に圧縮形式を
記載することで、撮像した画像のファイル形式を定め、
また、図示しない圧縮率を指定する項目にその比率を記
載しておくと、設定解析部22が当該記載に基づいた設
定情報を生成してファイル変換手段12に出力する。こ
のため、電子スチルカメラの制御可能な項目についてテ
キストでその項目名を定めておくと、テキストファイル
の作成という容易な手法で複雑な組み合わせの設定を行
い、また設定内容の確認を行うことができる。
【0057】図6は電子スチルカメラの処理工程の一例
を示す説明図である。
【0058】撮像手段10は、そのシャッタ押下動作に
より画像取り込みの処理を起動し(S1)、まずCCD
センサ11からの出力をA/D変換してカメラの内部メ
モリ18に格納する。この際の動作ブロックS2がCC
Dセンサ11からの出力に応じてリアルタイムでの処理
が必要な部分である。
【0059】リアルタイムでのデータ取り込み後に、画
像データの変換処理などに移行する(S3)。このブロ
ックS3は必ずしもリアルタイムで処理を行う必要はな
いため、特に、電子スチルカメラのオペレーティングシ
ステムがマルチタスク処理を可能としているならば、こ
の部分S3の優先順位はリアルタイム処理も部分よりも
低くすると、カメラの操作性が良くなる。
【0060】カメラの内部には、ソフトウェアに設定フ
ァイルの各項目に対応した機能を実現するブロックS
5,S6,S7があり、設定ファイル上での項目をキー
ワードとして見つけたのち(S4)、そのキーワードに
続く内容を読み込んで、それに従ったソフトウェア動作
を実行する。
【0061】この例では、CCDセンサ11から取り込
んだ画像データに対する色変換を実行するブロックS
5、ファイル変換フォーマットを決定しその作業を実行
するブロックS6、ファイルに付与する名称を決定しそ
の名称でPCカード2に記録を行うブロックS7を行っ
ている。
【0062】次に、設定ファイルが格納されていないP
Cカード14に対応した構成を説明する。ここでは、設
定読出部20に、当該設定読出部20によって読み出さ
れた特定名称のテキストファイルを記憶する設定メモリ
18Aを併設している。しかも、設定読出部20が、P
Cカード14に特定名称の設定ファイルが存在しない場
合には設定メモリ18Aから設定ファイルを読み出す機
能を備えている。
【0063】この設定メモリ18Aは、図3に示した内
部メモリ18に予め領域確保されている。
【0064】図7はこの設定メモリ18Aを有する電子
スチルカメラの動作を示すフローチャートである。設定
ファイルをもたないようなPCカードが装填された場合
に備えて、あらかじめデジタルカメラの内部記憶7に設
定ファイルのデフォルト値を用意する。一方、設定ファ
イルを有するPCカードが装填された後にはこの内容で
デジタルカメラの内部記憶に登録された設定ファイルの
デフォルト値を変更し、何も設定されていないPCカー
ドが装填された際には、カメラ内部に記憶された設定フ
ァイルを使用して、PCカード上にディレクトリの作
成、設定ファイルの登録を行う。
【0065】次に、1枚のPCカードで複数の設定ファ
イルのうちの1つを用いて撮像する場合の構成を説明す
る。
【0066】図8のファイルに構成図に示すように複数
のディレクトリにそれぞれ固有の設定ファイルを定義す
ることにより、それぞれのディレクトリ毎に記憶するデ
ジタル画像ファイルの属性を換えて、複数の属性をもつ
デジタル画像ファイル群を一つのPCカード上に構成す
ることを可能としている。カメラの本体としては例え
ば、ディレクトリを上下に移動するための2個のスイッ
チがあれば、これら複数の属性群間での選択が可能とな
る。
【0067】また、制御手段16が、設定ファイル中に
撮像動作又はファイル変換動作に必要な項目が記載され
ていない場合に当該記録媒体中の上位のディレクトリの
設定ファイルを読み出す上位ファイル読み出し機能を備
えている。
【0068】これは、ディレクトリ内に設定ファイルが
存在しない時は、その一つ上位のディレクトリ内の設定
ファイルを参照してデジタル画像ファイルを作成するこ
とにより、複数のディレクトリにまたがる共通属性のデ
ジタル画像ファイル群の形成も可能とするものである。
【0069】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、制御手段が、撮像手段の動作が終
了した後に前記設定読出部を起動し、記憶媒体に格納さ
れた設定ファイルに基づいてデータ変換や格納を行うた
め、シャッターの押下による撮像動作を優先して行うこ
とによって、操作性に影響を与えることなくカメラの動
作を詳細に設定することができ、また例えばシャッター
と電源をリンクさせている電子スチルカメラでは、電源
投入直後にシャッターを切ることができ、電源投入直後
にPCカードから設定ファイルを読み出すことにより操
作性を悪くすることもなく、さらに、デジタル画像ファ
イルを作成する時の各種パラメータを設定するファイル
の形式として、パーソナルコンピュータで読み書き可能
テキスト形式とすると、パーソナルコンピュータ上で
のそのファイルの確認が容易であり、またその形式とし
て特にテキスト形式を採用することによりパーソナルコ
ンピュータ上の簡単なテキストエディタープログラムに
て内容が確認できる他、設定の変更、追加の際に特別な
プログラムを使用しなくてもよい。
【0070】しかも、設定ファイルを読み込むタイミン
グをリアルタイムでの処理が必要な部分の後にしたた
め、カメラのレスポンスという操作性上の問題を発生す
ることなく様々な設定を行うことが可能となるという従
来にない優れた電子スチルカメラを提供することができ
る。
【0071】更に、本発明は設定のパラメータのみを設
定ファイルとして用意するため、ファイルサイズがそれ
ほど大きくならず記憶媒体の領域を圧迫することもな
い。
【0072】また、本発明のように設定ファイルの内容
を装置本体の内部記憶に保存して、設定ファイルを持た
ない着脱可能な記憶媒体に対して装置内に保存された設
定ファイルを使用して設定を登録することにより、装置
だけを屋外に携帯して記憶媒体を使いきって、現地にて
新規記憶媒体を追加購入して使用する場合等において
も、パーソナルコンピュータを携帯しなくてもそれまで
の作業環境が継続可能となるという効果もある。これは
PCカードのような標準フォーマットで数種の製品が市
場で購入可能な場合特に有効である。
【0073】本発明では、更に複数のディレクトリにそ
れぞれで望まれる設定ファイルを存在させることで、い
くつかの属性デジタル画像ファイル群を形成することを
可能としており、これは例えば画像ファイルへの変換方
法として、いくつかの色相のものをあらかじめ用意して
おいて、カメラならば、撮影の際にそれらの色相のなか
で選択することにより、撮影時に撮影者の意向をある程
度反映した画像取り込みを行うことを可能とするという
効果もある。
【0074】このように、本発明によると、操作性を損
なうことなく撮像やデータ変換についての設定を容易に
行うことのできる従来にない優れた電子スチルカメラを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示した制御手段の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【図3】図1に示した構成のハードウエア資源を示すブ
ロック図である。
【図4】図1に示したPCカードに予め格納される設定
ファイルの一例を示す説明図である。
【図5】図1に示した電子スチルカメラで撮像した画像
が格納されたPCカードをPCに装着してファイルを画
面表示した一例を示す説明図である。
【図6】図1及び図2に示した構成での動作例を示す説
明図である。
【図7】図1に示したPCカードに設定ファイルが格納
されていない場合の処理例を示す説明図である。
【図8】図4に示した設定ファイルを複数有する場合の
PCカード内のファイル構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 撮像手段 12 ファイル変換手段 14 PCカード 16 制御手段 20 設定読出部 22 設定解析部 24 設定情報出力部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外来光を撮像して画像データに光電変換
    すると共に前記撮像した画像データを一時的に内部メモ
    リに蓄積する撮像手段と、前記内部メモリ蓄積された
    画像データを所定の設定情報に基づいて画像ファイルに
    変換するファイル変換手段と、このファイル変換手段に
    着脱自在に装着され前記画像ファイルを記憶する記憶媒
    体と、前記設定情報に基づいて前記ファイル変換手段の
    動作を制御する制御手段とを備えた電子スチルカメラに
    おいて、 前記制御手段が、前記記憶媒体に予め格納された設定フ
    ァイルを読み出す設定読出部と、この設定読出部によっ
    て読み出された設定ファイルの内容を当該設定ファイル
    に対して予め定められたデータ構造に基づいて解析する
    設定解析部と、この設定解析部によって解析された設定
    内容に基づいて前記ファイル変換手段に前記設定情報を
    出力する設定情報出力部とを備え、 前記制御手段が、前記撮像手段の動作が終了した後に前
    記設定読出部を起動する変換開始制御機能を備えたこと
    を特徴とする電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記設定読出部は、前記設定ファイルと
    して予め定められた名称のテキストファイルを前記記憶
    媒体から読み出す特定名称ファイル読出機能を備え、 前記設定解析部が、前記特定名称ファイル読出機能によ
    って読み出されたテキストファイル中の項目別に各種設
    定情報を解析する項目別設定解析機能を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の電子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記設定ファイルから
    読み出したカウント値に基づいて前記ファイル変換手段
    によって変換された画像データのファイル名を決定する
    ファイル名決定機能と、このファイル名決定機能によっ
    てファイル名を与えた場合には前記カウント値を増加さ
    せると共に当該増加させたカウント値により前記記録媒
    体中の設定内容を更新するカウント値更新機能とを備え
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の電子スチルカ
    メラ。
  4. 【請求項4】 前記ファイル名決定機能に、前記設定フ
    ァイルによって特定されたファイルフォーマットの種類
    に応じて前記ファイル名の拡張子を決定する拡張子決定
    機能を併設したことを特徴とする請求項3記載の電子ス
    チルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記設定読出部に、当該設定読出部によ
    って読み出された設定ファイルを記憶する設定メモリを
    併設し、 前記設定読出部が、前記記憶媒体に設定ファイルが存在
    しない場合には前記設定メモリから設定ファイルを読み
    出す機能を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の電子スチルカメラ。
  6. 【請求項6】 前記ファイル変換手段が、前記設定情報
    に基づいて前記画像データの色変換を行う色変換機能を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の電子スチルカメ
  7. 【請求項7】 前記ファイル変換手段が、前記設定情報
    に基づいて前記画像データの圧縮を行うデータ圧縮機能
    を備えたことを特徴とした請求項1記載の電子スチルカ
    メラ。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、前記記憶媒体中で選択
    しているディレクトリに上位ディレクトリがある場合
    で、選択しているディレクトリの前記設定ファイル中に
    撮像動作又はファイル変換動作に必要な項目が記載され
    ていない場合に当該記録媒体中の上位のディレクトリの
    設定ファイルを読み出す上位ファイル読み出し機能を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の電子スチルカメ
    ラ。
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