JP3157050U - 花器用カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】室内の美観を損ねないインテリア花器として、使用済みペットボトルを再利用するためのカバーを提供する。【解決手段】花器用カバー10は、同形状の2枚の生地が重ね合わされたカバー本体部11と、カバー本体部11の上開口部12及び下開口部13を除く側縁を固定する固定部15と、 下開口部13の内側に固定され、端部同士が固定された一対の常態で直線状の板バネ14とを備える。板バネ14の両端を押さえることにより下開口部13が開き、ペットボトル17等の花器に被せて固定することができる。花器から取り外すと、下開口部13は閉じ、本花器用カバー10は平坦となって輸送・保管等に便利となる。【選択図】図2
Description
本考案は、使用済みのペットボトルを再利用するための花器用カバーに関する。
使用済みのペットボトルは、有料産業廃棄物として廃棄される場合と、再利用される場合とがある。また再利用される場合としては、再生ペレットとして再利用される場合と、加工されずに利用される場合とがある。有料産業廃棄物として廃棄される場合は回収及び廃棄のために、再生ペレットとして再利用される場合は回収及び再生ペレット製造のために、それぞれコストがかかる。
ペットボトルをそのまま再利用すれば、コストはかからない。特許文献1には、使用済みペットボトルを上下に切断し、それぞれを花器として使用することが記載されている。特許文献1に記載されているペットボトルの再利用方法は、低コストの再利用方法の一つである。また、使用済みペットボトルを切断することなく、そのまま花を挿して花器として利用する場合も多い。
特許文献1に記載の花器は、ペットボトルを切る手間がかかり、さらに、花を挿入する口が大きく開いているため、花を花器内に固定するための固定具が必要となる。使用済みペットボトルにそのまま花を挿して利用する場合、これらの問題はないが、外観はペットボトルそのままであるため、室内に飾るインテリアとして使用するには不十分である。また、ペットボトルの外表面に装飾を施したとしても、その形状からペットボトルであることが明らかであるため、やはりインテリアとしての調和度が低い。本考案が解決しようとする課題は、室内の美観を損ねることなく、他のインテリアと調和しやすい花器として、使用済みペットボトルを再利用するためのカバーを提供することである。
上記課題を解決するために成された本考案に係る花器用カバーは、
a) 同形状の2枚の生地が重ね合わされたカバー本体部と、
b) 前記カバー本体部の上開口部及び下開口部を除く側縁を固定する固定部と、
c) 前記下開口部の内側に固定され、端部同士が固定された一対の常態で直線状の板バネと
を備えることを特徴とする。
a) 同形状の2枚の生地が重ね合わされたカバー本体部と、
b) 前記カバー本体部の上開口部及び下開口部を除く側縁を固定する固定部と、
c) 前記下開口部の内側に固定され、端部同士が固定された一対の常態で直線状の板バネと
を備えることを特徴とする。
本考案に係る花器用カバーにおいては、同形状の2枚の生地が重ね合わされ、カバー本体部の側縁が固定されていることにより、ペットボトル等に被せる際にはペットボトル等を収納可能な袋状となり、さらにカバー自体が形状を崩すことなく自立することができる。なお、固定部としては、2枚の生地の縁を共布や別布でパイプ状に包み込むように縫い付けるパイピングが好適に用いられる。
また、下開口部の内側に固定された板バネにより、例えばペットボトル等に本カバーを被せる際に下開口部がペットボトル等の底部を挟み、両者を固定することが可能となる。花器用カバーを使用しない時は下開口部は閉じるため、花器用カバーは保管や輸送に便利なシート状となる。
上記課題を解決するために成された本考案に係る他の花器用カバーは、
a) 同形状の2枚の生地が重ね合わされたカバー本体部と、
b) 前記カバー本体部の上開口部及び下開口部を除く側縁を固定する固定部と、
c) 前記下開口部の内側に固定され、端部同士が固定された一対の直線形状を記憶している形状記憶合金製ワイヤーと
を備えることを特徴とする。
a) 同形状の2枚の生地が重ね合わされたカバー本体部と、
b) 前記カバー本体部の上開口部及び下開口部を除く側縁を固定する固定部と、
c) 前記下開口部の内側に固定され、端部同士が固定された一対の直線形状を記憶している形状記憶合金製ワイヤーと
を備えることを特徴とする。
本花器用カバーをペットボトル等の花器に被せる際には、花器形状に合わせて下開口部の形状記憶合金製ワイヤーを変形させ、花器の底部に固定する。花器用カバーをペットボトル等の花器から外した後は、形状記憶合金製ワイヤーを所定の温度以上に加熱することによりワイヤーが直線形状に戻るため、下開口部を閉じることができる。従って、この場合も、花器用カバーは保管や輸送に便利なシート状に戻る。
なお、上記下開口部のバネや形状記憶合金ワイヤーは、それらを設けなくても花器用カバーとしては使用可能である。
本考案によれば、生地の形状、模様、色彩等を適宜選択することにより、室内の他のインテリアと調和した、美観を損ねないインテリア花器として、使用済みペットボトルを再利用することができるようになる。なお、本考案に係る花器用カバーは、使用済みペットボトルに限らず、使用済みの化粧品や使用済みの飲料用空き瓶等の容器、更には室内用プランター等に対しても適用することが可能である。
図1〜図7を用いて、本考案に係る花器用カバーの3つの実施例を説明する。
第1の実施例の花器用カバー10は、図1に示すように、カバー本体部11と上開口部12、下開口部13、一対の板バネ14、及び固定部15を有する。カバー本体部11は同形状の2枚の生地を重ね合わせて成るものであり、本実施例では生地として西陣織を用いた。固定部15は、カバー本体部11の上開口部12及び下開口部13を除く側縁を固定し、生地の縁にテープ状の布をパイプ状に包み込むように縫い付けるパイピングにより形成した。一対の板バネ14は、常態で直線状である2枚の板バネの両端部をヒンジにより固定したものである。一対の板バネ14を下開口部13に固定するため、2枚の生地の下縁を内側に巻き込み、各板バネ14を入れるための室をそれぞれ形成して、各室内に板バネ14を入れる。
次に、本実施例の花器用カバー10の使用方法を説明する。本実施例の花器用カバー10は、下開口部13の一対の板バネ14の両端を押すことにより、図2に示すように下開口部13が開き、ペットボトル17に被せることができる。ペットボトル17に花器用カバー10を被せた後は、図3に示すように、一対の板バネ14の弾性により、ペットボトル17と花器用カバー10を固定することができる。
花器用カバー10をペットボトル17から取り外すと、一対の板バネ14は常態の直線状に戻り、下開口部14が閉じる。これにより、花器用カバー10は保管や輸送に便利なシート状に戻る。
花器用カバー10をペットボトル17から取り外すと、一対の板バネ14は常態の直線状に戻り、下開口部14が閉じる。これにより、花器用カバー10は保管や輸送に便利なシート状に戻る。
本実施例の花器用カバー10は、ペットボトル17に被せた状態で台等の上に置いておいてもよいし、図4に示すように、上開口部12からペットボトル17に花18を挿しておいてもよい。
花器用カバー10がペットボトル17全体を覆うためには、花器用カバー10はペットボトル17と同程度以上の高さが必要となる。一方、花器用カバー10がペットボトル17に対して高すぎると(大きすぎると)、花器用カバー10をペットボトル17に被せ、花器用カバー10を立たせた際に、花器用カバー10が不安定になる。そのため、花器用カバー10の高さとしては、ペットボトル17の高さの1.1〜1.5倍程度が望ましい。例えば500mLのペットボトルを対象とする場合は、花器用カバー10は20〜25cmの高さのものを好適に用いることができる。
花器用カバー10がペットボトル17全体を覆うためには、花器用カバー10はペットボトル17と同程度以上の高さが必要となる。一方、花器用カバー10がペットボトル17に対して高すぎると(大きすぎると)、花器用カバー10をペットボトル17に被せ、花器用カバー10を立たせた際に、花器用カバー10が不安定になる。そのため、花器用カバー10の高さとしては、ペットボトル17の高さの1.1〜1.5倍程度が望ましい。例えば500mLのペットボトルを対象とする場合は、花器用カバー10は20〜25cmの高さのものを好適に用いることができる。
次に、本考案の第2実施例として、図5に示すように、下開口部23の内側に、一対の形状記憶合金製ワイヤー24を固定した花器用カバー20を説明する。なおカバー本体部21、上開口部22、固定部25は第1実施例のカバー本体部11、上開口部12、固定部15と同じものを用いた。一対の形状記憶合金製ワイヤー24は、寸法が直径約0.3cm×長さ約30cmであるNi−Ti製ワイヤーの端部同士を固定したものであり、予め直線形状を記憶させておく。一対のワイヤー24を下開口部23に固定するため、2枚の生地の下縁を内側に巻き込み、ワイヤー24を入れるための室をそれぞれ形成する。これら室中にワイヤー24を入れ、一対のワイヤー24を下開口部23の内側に固定する。一対のワイヤー24を下開口部23に固定することにより、図6に示すように、本花器用カバー20をペットボトル17に被せる際は、ペットボトル17の底部の形状に合わせて下開口部23を変形させることができる。ペットボトル17から花器用カバー20を外した後、一対の形状記憶合金製ワイヤー24を所定温度以上に加熱することにより、一対のワイヤー24は元の直線形状に戻り、下開口部23は閉じる。
次に、本考案の第3実施例を図7により説明する。本実施例の花器用カバー30では、カバー本体部31、上開口部32及び固定部35は第1実施例及び第2実施例のそれらと同じものを用いるが、下開口部33には板バネや形状記憶合金製ワイヤーを入れない。このため、ほとんど力をかけることなく下開口部33を開け、ペットボトルに本花器用カバー30を被せることができる。また、本実施例の花器用カバー30はすべて布で構成されているため、低コストで簡単に製造することができるほか、小さく折りたたむことができるため、多数の花器用カバーをコンパクトに収納しておくことができる。更に、汚れた場合でも洗濯機等で簡単に汚れを落とすことができ、廃棄する場合も板バネや形状記憶合金製ワイヤーを分別する必要はない。
本考案は上記実施例に限定されるものではない。例えば、生地として染物、編物、皮革などを用いることができる。さらにこれらの生地の裏面に、アクリルシートや塩化ビニルシート、不織布などの弾力性のある素材を裏打ちすることで、花器用カバーを花器に被せた際に、花器用カバーの形状を立体的に保持することが可能となる。また、生地として、例えば端切れなど他の目的で使用した残りの生地を組み合わせたもの(パッチワーク)を用いてもよい。これにより、使用済みのペットボトルだけでなく、本来ならば廃棄していた生地も再利用することができる。
また、板バネの両端の固定はヒンジ等により直接板バネの端部同士を固定するだけでなく、板バネの側縁の生地同士を固定することにより間接的に板バネの両端を固定しても良い。形状記憶合金製ワイヤーの場合も同様である。
10、20、30…花器用カバー
11、21、31…カバー本体部
12、22、32…上開口部
13、23、33…下開口部
14…一対の板バネ
24…一対の形状記憶合金製ワイヤー
15、25、35…固定部
17…ペットボトル
18…花
11、21、31…カバー本体部
12、22、32…上開口部
13、23、33…下開口部
14…一対の板バネ
24…一対の形状記憶合金製ワイヤー
15、25、35…固定部
17…ペットボトル
18…花
Claims (6)
- a) 同形状の2枚の生地が重ね合わされたカバー本体部と、
b) 前記カバー本体部の上開口部及び下開口部を除く側縁を固定する固定部と、
c) 前記下開口部の内側に固定され、端部同士が固定された一対の常態で直線状の板バネと
を備えることを特徴とする花器用カバー。 - a) 同形状の2枚の生地が重ね合わされたカバー本体部と、
b) 前記カバー本体部の上開口部及び下開口部を除く側縁を固定する固定部と、
c) 前記下開口部の内側に固定され、端部同士が固定された一対の直線形状を記憶している形状記憶合金製ワイヤーと
を備えることを特徴とする花器用カバー。 - a) 同形状の2枚の生地が重ね合わされたカバー本体部と、
b) 前記カバー本体部の上開口部及び下開口部を除く側縁を固定する固定部と
を備えることを特徴とする花器用カバー。 - 前記固定部が前記生地の縁に共布又は別布をパイプ状に包み込むように縫い付けるパイピングにより形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の花器用カバー。
- 前記生地の裏面に弾力性のある素材が裏打ちされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の花器用カバー。
- 前記弾力性のある素材がアクリルシート又は塩化ビニルシート又は不織布であることを特徴とする請求項5に記載の花器用カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009008057U JP3157050U (ja) | 2009-11-11 | 2009-11-11 | 花器用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009008057U JP3157050U (ja) | 2009-11-11 | 2009-11-11 | 花器用カバー |
Publications (1)
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JP3157050U true JP3157050U (ja) | 2010-01-28 |
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Family Applications (1)
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