JP3156924B2 - 経路制御方法及びそれに用いるデータ交換装置 - Google Patents

経路制御方法及びそれに用いるデータ交換装置

Info

Publication number
JP3156924B2
JP3156924B2 JP35352498A JP35352498A JP3156924B2 JP 3156924 B2 JP3156924 B2 JP 3156924B2 JP 35352498 A JP35352498 A JP 35352498A JP 35352498 A JP35352498 A JP 35352498A JP 3156924 B2 JP3156924 B2 JP 3156924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
destination
output
port
unit
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35352498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000183955A (ja
Inventor
博昭 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP35352498A priority Critical patent/JP3156924B2/ja
Publication of JP2000183955A publication Critical patent/JP2000183955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156924B2 publication Critical patent/JP3156924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ANSI(Americ
an National Standards Institute:米国規格協会)に
おいてX3T11として標準化されているデータ通信規
格のファイバチャネル(Fibre Channel:光チャネル)
のファブリック(Fabric)装置に関し、高速化、多ノー
ド化、流通平均化を実現するファイバチャネル・ファブ
リック装置及び他の規格にも用い得るファブリック装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、全国的なデータ伝送ばか
りでなくアナログ伝送においても、基幹局的には既に設
置されており、次の段階にはFTTH(Fiber To The H
ome)やFTTC(Fiber To The Curb)などに期待が集
まっている。コンピュータシステムのI/Oチャネルや
LANの通信媒体であるファイバチャネルは、最大21
48バイト(データ・フィールド0〜2112バイト、
フレームヘッダ24バイト、SOF,CRC,EOF各
4バイトである)の可変長フレームを単位としてデータ
通信を行い、各種のフロー制御やクラスサービスという
呼制御機能を有し、アプリケーションに応じた柔軟な通
信システムの構築が可能である。ファイバチャネルは、
複数のF_portを有するファブリックと、N_po
rtとN_portとを1対1で接続するポイント・ツ
ー・ポイント、リングを組んで接続するループの3種類
のトポロジがANSIで規格されている。また、ANS
Iでは、各ノードの接続端子をN_portと称し、接
続されるファブリック装置の接続端子をF_portと
称している。
【0003】ファイバチャネル・ファブリックは、上記
ファイバチャネルのファブリック・トポロジを構成する
データ交換装置である。データ交換の主体となるノード
は、ファイバチャネル・ファブリックに星状(スター)
に接続されている。
【0004】従来のファイバチャネル・ファブリック
(以下、ファブリックと称する。)は、可変長のフレー
ムをそのまま交換しているので、その制御が複雑とな
り、接続ノードの数の拡張や交換性能の向上が期待され
ている。
【0005】このようなファブリック装置に関して、特
開平10−224373号公報には、上記可変長フレー
ムデータをATM(Asynchronous Transfer Mode:非同
期転送モード)などの固定長セルに分割して交換する場
合、特に元の可変長データの交換方式がコネクションレ
スである場合、呼設定に係る処理オーバーヘッドを無視
できないほど大きくなり、交換性能の劣化を防止するた
め、ファブリック装置に接続された複数の終端ノード
と、受信した可変長のフレームを一時的に格納する入力
データバッファと、受信したフレームを固定長データセ
ルに分割するセル生成手段と、前記固定長データセルを
単位としてデータ交換を行うセルスイッチ手段と、前記
固定長データセルを一時的に格納する出力データバッフ
ァと、前記セルスイッチ手段の負荷を監視し輻輳の抑止
を制御する輻輳管理手段とを備えたこと特徴としてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たファイバチャネルにおいて、終端端末間に複数の通信
経路が存在し、複数の終端端末間で大きなデータ量を伴
った通信を行う場合に、従来では、一度定めた通信経路
は変更されることなく使用され続けていた。このため、
システム構築の段階で判明している場合は、十分な帯域
を割り当てておく形で経路を定めることは可能だが、デ
ータ量が動的に変わるような通信を行う場合には、ある
経路では帯域に十分な余裕がありながら、異なる経路で
は帯域の不足が発生して、システムの処理に影響を与え
ることが少なくなかった。その為、データ量に応じて効
率よく、帯域を利用できるような割り当てが必要となる
状況が多く発生していた。
【0007】また、ファイバチャネル・ファブリック装
置は、F_Portと呼ばれるノード(終端端末)を接
続するためのポートを持ち、ファブリック装置同士を接
続するためのE_Portと称して、E_Port同士
を接続することで接続するノード数を容易に増やすこと
が出来る。ファブリック装置が複数のE_Portを持
ち、同一ファブリック装置間で複数のE_Portが接
続されている状況では、そのファブリック装置間を結ぶ
経路が複数存在することになる。
【0008】このようなファブリック装置同士を接続す
る場合においても、各経路が均等に使用されるようにあ
らかじめ設定を施すことは可能であるが、終端ノード間
で行われる通信によって、実際に経路を流れるデータ量
は均一にはならない。また、転送先を決定する際の輻輳
制御などの手間や、特定の経路に通信が集中した場合な
どで、実効的な転送量の低下が発生する。
【0009】そこで、本発明は、光ファイバー用の交換
機、特にファブリック装置及びその経路制御方法におい
て、複数の終端ノードに対して、複数のデータ交換にお
けるデータ量の平均化を図ることを可能とすることを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、終端ノード間
又はファブリック装置間でフレーム交換を行うデータ交
換用のファイバチャネル・ファブリック装置において、
前記終端ノード又は他のファブリック装置と接続しファ
イバチャネルのプロトコル制御を行うファイバチャネル
・インターフェース制御手段と、前記終端ノード又は他
のファブリック装置から受信したフレームデータを一時
的に格納する入力データバッファ手段と、前記入力デー
タバッファ手段から宛先の識別子を入力して出力可能な
他の前記終端ノード又は自他のファブリック装置を選択
する出力バッファ要求部と、前記出力バッファ要求部の
指示により前記入力データバッファ手段に格納されたフ
レームデータを前記出力バッファ要求部に選択された前
記他の終端ノード又は自他のファブリック装置にデータ
交換を行うスイッチ手段と、前記スイッチ手段からのフ
レームデータを一時的に格納する出力データバッファ手
段と、前記出力バッファ要求部の転送フレームデータの
転送度合いを監視し輻輳の抑止を制御する輻輳制御部
と、を備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、複数の終端ノード間にフ
レーム交換を行うデータ交換用のファブリック装置にお
いて、前記終端ノードと接続しファイバチャネルのプロ
トコル制御を行うインターフェース制御手段と、前記終
端ノードから受信したフレームデータを一時的に格納す
る入力データバッファ手段と、前記入力データバッファ
手段から宛先の識別子を入力して出力可能な前記終端ノ
ードを選択する出力バッファ要求部と、前記出力バッフ
ァ要求部の指示により前記入力データバッファ手段に格
納されたフレームデータを前記出力バッファ要求部に選
択された他の前記終端ノードにデータ交換を行うスイッ
チ手段と、前記スイッチ手段からのフレームデータを一
時的に格納する出力データバッファ手段と、前記出力バ
ッファ要求部の転送フレームデータの転送度合いを監視
し輻輳の抑止を制御する輻輳制御部と、を備えることを
特徴とする。
【0012】また、本発明は、複数の終端ノード間に宛
先を定めてフレーム交換を行うデータ交換装置における
経路制御方法において、 (1)前記宛先に転送する転送数を計数する転送数カウ
ンタを参照し、転送するフレームの宛先と前記終端ノー
ドからの入力ポートと宛先を定めて出力する出力ポート
に基づいて前記転送数をそれぞれ集計し、この時に前記
転送数に適当なしきい値を設けて、しきい値を下回る転
送数については前記転送数カウンタを一律に零値に設定
し、 (2)前記集計した値を前記出力ポート毎にまとめ、 (3)前記出力ポートのうち最も負荷の高い出力ポート
に代えて到達可能な前記出力ポートの中で出力の負荷の
最も低い出力ポートを選択することにより前記宛先まで
の経路を移し替え、以上の手順を一定時間間隔もしくは
一定量の転送毎に行う。
【0013】また、本発明を詳述すれば、ファブリック
装置が持つ各Portの入力側で宛先毎にどの出力側P
ortに対してどれだけのデータを転送したかを記録す
る手段を用意した上で、一定時間間隔でその転送量を監
視し、最も転送量の大きい経路にかかる負荷が、他の経
路に分散されるように、転送先の決定論理を適応的に変
化させ、全ての経路を流れるデータ量の均一化を行うこ
とにより実効的な転送量の低下を防ぐことを最大の特徴
とする。また、本発明におけるファブリックの各Por
tはその宛先毎に転送先である出力先Portを変更で
きる機能を持っていることが必要となる。
【0014】また、例えば前提条件としては終端端末間
を結ぶ経路が1つではなく、複数の経路が存在すること
が必要となる。こうした前提条件の下ではある端末装置
間の経路と別の端末装置間の経路が重複している状況が
容易に発生しうる。重複している経路上を流れる通信デ
ータ量がその経路の帯域を使い果たしてしまうほどであ
り、かつ選択しうる別の経路の帯域に十分余裕がある状
況では、重複した経路の帯域の上限により各端末装置間
の通信や処理が滞り、端末装置間の処理に支障をきたす
恐れがある。そこで、ある端末装置間の経路と別の端末
装置間の経路が重複してしまって、帯域が限界に近い状
態を検出し、その経路が重ならないように、かつ帯域に
余裕が出来るように経路を変更することで、実効的な転
送量の低下を防ぐことが可能となる。
【0015】更に、本発明を図面を用いて説明すれば、
上記機能を実現するためのファブリック装置は、図5に
示すような形で構成される。図5では8−port構成
であるが、スイッチ素子と輻輳制御部を拡張すること
で、接続可能なPort数は容易に拡張できる。
【0016】図5で示されるようなファブリック装置
は、ファイバチャネルインタフェース制御部202は、
ファイバチャネル規格に基づいた伝送路から受信したフ
ァイバチャネルフレームを入力データバッファ部203
に格納する。入力データバッファ部203がフレームを
格納したことを受けて、出力バッファ要求部205は輻
輳制御部207に対して出力バッファを要求する。要求
が受け付けられたならば、出力バッファ要求部205は
入力データバッファ部203に転送指示を与え、入力デ
ータバッファ部203は格納していたファイバチャネル
フレームデータをスイッチ素子206に転送し、転送先
のPortではスイッチ素子206から出力されたファ
イバチャネルフレームデータを出力データバッファ部2
04に格納し、ファイバチャネルインタフェース制御部
202は出力データバッファ部204に格納されたフレ
ームをファイバチャネル規格に基づいて伝送路へ出力す
る。
【0017】以上のようなファイバチャネル・ファブリ
ック装置において、本発明の機能を実現するためには図
6に示すような機構が出力バッファ要求部205に必要
となる。出力バッファ要求部205は、入力データバッ
ファ部からファイバチャネルフレームの宛先情報である
D_IDを受け取り、それをD_IDレジスタ210に
格納する。出力バッファ要求部205はD_IDレジス
タ210の値を出力先Port検索表211と転送数カ
ウンタ212に入力する。出力先Port検索表211
は宛先毎に転送先Portを格納している表であり、転
送先Portは自由に設定できる機能を持つ。
【0018】ここで、宛先となるD_IDが入力される
と、その転送先となるPort番号を出力する機能を持
つ。一方で、同様のD_IDを入力された転送数カウン
タ212は宛先毎にどれだけのフレームを転送したかを
記録するカウンタであり、任意の時点で全カウンタをリ
セットする機能を持っている。出力先Port検索表2
11の出力は転送先Port番号レジスタ213に一旦
格納され、バッファ制御部214は転送先Port番号
レジスタ213の値を使って、輻輳制御部207に対し
てバッファの要求を行い、その応答を受け取る。要求が
受理されたならば、バッファ制御部214は入力データ
バッファ部へ転送指示を発行し、スイッチ素子を介した
転送を開始させる。
【0019】ファイバチャネルにおいて、端末間の通信
は全てフレームと呼ばれる単位で行われる。またフレー
ム単位に宛先となる終端端末を識別する情報(D_I
D)が含まれているので、宛先を利用した負荷を計測
し、それに基づいて経路制御を行うことが可能である。
【0020】即ち、ファブリックの各Portは宛先I
D毎にどのPortへ転送するかを示す転送先Port
の情報とどれだけのフレームを転送したかを示す送信フ
レーム数を格納する手段を持つ。ファブリック装置で
は、一定時間間隔で各Portの情報を監視し、転送先
の集中しているPortを検索する。即ち、宛先となる
Port毎に転送されたフレーム数の合計を算出し、そ
の合計に偏りがないかを判断する必要がある。
【0021】偏りがあると判断した場合には、その転送
先Portに転送されるフレームの中から宛先毎の転送
フレーム数を求め、負荷分散の為に転送先を他のPor
tへと移す宛先を決定する。
【0022】ここで、宛先の振り替えを行う経路を決定
する手順は次の通りとなる。 (1)転送数カウンタを参照し、転送するフレームの宛
先と入力Portと出力Portに基づいて集計する。
この時に転送数には適当なしきい値を設けて、しきい値
を下回る転送数については一律に零値をとるようにす
る。 (2)集計した値を出力Port毎にまとめる。 (3)最も負荷の高い経路を選び出し、到達可能な出力
先Portの中で出力の負荷の最も低いところに移し替
える。
【0023】以上の手順を一定時間間隔もしくは一定量
の転送毎に行うことで、負荷を均一に図ることが可能と
なる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0025】(本実施形態の構成)図1に本発明による
実施形態の構成ブロック図を例にして説明する。図1に
おいて、ノードA101〜ノードH108は終端端末で
あり、これらの終端端末は8−Portファブリック装
置109と、同じく8−Portファブリック装置11
0を介して、個々に通信が可能である。ここで、ファブ
リック109のポート番号5にノードA101が、ポー
ト番号6にノードB102が、ポート番号7にノードC
103が、ポート番号8にノードD104がそれぞれ接
続されている。また、ファブリック110のポート番号
1にノードE105が、ポート番号2にノードF106
が、ポート番号3にノードG107が、ポート番号4に
ノードH108がそれぞれ接続されている。
【0026】経路120〜123及び経路128〜13
1はファブリック装置109,110とノードA〜Hを
接続する経路であり、その両端をPortと呼ぶ。ファ
ブリック側のPortはF_Portであり、ノード側
のPortはN_Portに対応する。また、経路12
4〜127はファブリック間を接続する経路であり、そ
の両端はE_Portである。経路124はファブリッ
ク109のポート番号1とファブリック110のポート
番号5を、経路125はファブリック109のポート番
号2とファブリック110のポート番号6を、経路12
6はファブリック109のポート番号3とファブリック
110のポート番号7を、経路127はファブリック1
09のポート番号4とファブリック110のポート番号
8をそれぞれ接続した経路である。
【0027】ノード間の通信におけるデータフレームの
転送経路は、各F_Port及びE_Portの後述の
出力経路を要求する出力バッファ要求部により、転送先
となるPortの判断・決定がなされ、最終的に宛先と
なる終端端末へ到達する。
【0028】上記ファブリック装置109,110の内
部構成を図5に示して説明する。図5において、各ポー
ト201a〜hはF_port又はE_portであ
り、各ポート201a〜hは、ファイバチャネル・イン
ターフェース部202と、FIFOやDRAM等の記憶
媒体の入力データバッファ部203と、出力データバッ
ファ部204と、入力データバッファ部203に接続し
た出力バッファ要求部205と、入力データバッファ部
203からのデータを交換して出力データバッファ部2
04に出力するスイッチ素子206と、各ポート201
a〜hのデータの輻輳を監視、制御する輻輳制御部20
7とから構成されている。
【0029】図5において、8−port構成のファブ
リック装置であるが、スイッチ素子と輻輳制御部を拡張
することで、接続可能なPort数は容易に拡張でき
る。
【0030】図5で示されるようなファブリック装置に
おいて、ファイバチャネル・インタフェース制御部20
2は、ファイバチャネル規格に基づいた伝送路から受信
したファイバチャネル・フレームを入力データバッファ
部203に格納する。入力データバッファ部203がフ
レームを格納したことを受けて、出力バッファ要求部2
05は、輻輳制御部207に対して出力バッファの指定
を要求する。要求が受け付けられたならば、出力バッフ
ァ要求部205は入力データバッファ部203に転送指
示を与え、入力データバッファ部203は格納していた
ファイバチャネル・フレームデータをスイッチ素子20
6に転送し、転送先のPortではスイッチ素子206
から出力されたファイバチャネル・フレームデータを出
力データバッファ部204に格納し、ファイバチャネル
・インタフェース制御部202は出力データバッファ部
204に格納されたフレームをファイバチャネル規格に
基づいて伝送路へ出力する。
【0031】以上のようなファイバチャネル・ファブリ
ック装置において、本発明の機能を実現するためには、
図6に示すような機構が出力バッファ要求部205に必
要となる。
【0032】図6において、入力データバッファ部20
3から宛先情報であるD_IDを受け取るD_IDレジ
スタ210と、D_IDレジスタ210から宛先情報で
あるD_IDを受けて出力先を検索するレジスタやFI
FO等の出力先Port検索表211と、D_IDレジ
スタ210から宛先情報であるD_IDを受ける転送用
カウンタ212と、出力先Port検索表211から転
送先Port番号を一時的に確保する転送先Port番
号レジスタ213と、転送先Port番号により入力デ
ータバッファ部203を制御するバッファ制御部214
とから出力バッファ要求部205は構成されている。そ
こで、バッファ制御部214は輻輳制御部207に送信
先を要求する要求信号を出力し、輻輳制御部207から
の要求応答信号に従って、入力データバッファ部203
を制御する。
【0033】上述した出力バッファ要求部205は、入
力データバッファ部203からファイバチャネルフレー
ムの宛先情報であるD_IDを受け取り、それをD_I
Dレジスタ210に格納する。出力バッファ要求部20
5はD_IDレジスタ210の値を出力先Port検索
表211と転送数カウンタ212に入力する。出力先P
ort検索表211は、宛先毎に転送先Portを格納
している表であり、転送先Portは自由に設定できる
機能を持つ。宛先となるD_IDが入力されると、その
転送先となるPort番号を出力する機能を持つ。
【0034】一方で、同様のD_IDを入力された転送
数カウンタ212は、宛先毎にどれだけのフレームを転
送したかを記録するカウンタであり、任意の時点で全カ
ウンタをリセットする機能を持っている。出力先Por
t検索表211の出力は転送先Port番号レジスタ2
13に一旦格納され、バッファ制御部214は転送先P
ort番号レジスタ213の値を使って、輻輳制御部2
07に対してバッファの要求を行い、その応答を受け取
る。要求が受理されたならば、バッファ制御部214は
入力データバッファ部203へ転送指示を発行し、スイ
ッチ素子206を介した転送を開始させる。
【0035】ファイバチャネルにおいて、端末間の通信
は全てフレームと呼ばれる単位で行われる。またフレー
ム単位に宛先となる終端端末を識別する情報(D_I
D)が含まれているので、宛先を利用した負荷を計測
し、それに基づいて経路制御を行うことが可能である。
【0036】即ち、ファブリックの各Portは宛先I
D毎にどのPortへ転送するかを示す転送先Port
の情報と、どれだけのフレームを転送したかを示す送信
フレーム数を格納する手段を持つ。ファブリック装置で
は、一定時間間隔で各Portの情報を監視し、転送先
の集中しているPortを検索する。即ち、宛先となる
Port毎に転送されたフレーム数の合計を算出し、そ
の合計に偏りがないかを判断する必要がある。
【0037】偏りがあると判断した場合には、その転送
先Portに転送されるフレームの中から宛先毎の転送
フレーム数を求め、負荷分散の為に転送先を他のPor
tへと移す宛先を決定する。
【0038】宛先までの経路を移し替える手順は次の通
りとなる。 (1)転送数カウンタ212を参照し、転送するフレー
ムの宛先と入力Portと出力Portに基づいて集計
する。この時に転送数には適当なしきい値を設けて、し
きい値を下回る転送数については一律に零値をとるよう
にする。 (2)集計した値を出力Port毎にまとめる。 (3)最も負荷の高い出力Portに代えて到達可能な
出力Portの中で出力の負荷の最も低い出力ポートを
選択することにより宛先までの経路を移し替える。
【0039】以上の手順を一定時間間隔もしくは一定量
の転送毎に行うことで、負荷を均一に図ることが可能と
なる。
【0040】(本実施形態の動作の説明)ある時点で、
図1に示すように、ノードA101とノードE105の
間、ノードB102とノードF106の間、及びノード
D104とノードG107の間で通信が行われていると
する。
【0041】各ノード間の通信経路はそれぞれ通信路1
11、112及び113であり、個々の通信は経路の帯
域の上限に近い負荷で通信が行われているものとする。
このような状況において、通信路113はどの経路も他
の通信と重複する箇所が存在しないので、通信路の帯域
を越えることはない。しかし、通信路111と112上
は経路124上で重複しており、通信路111と112
の帯域は経路124の帯域によって帯域の上限が制限さ
れる。つまり、重複している通信路の帯域が、ある経路
の帯域上限に制限されてしまう。また、この時点でのフ
ァブリック110の出力経路を要求する出力バッファ要
求部の出力先Port検索表と転送数カウンタの状態を
示した経路制御前の情報が、図3である。図3の表中の
入力Port番号は、1〜4がノードと接続しているフ
ァブリック110のF_Portで、経路128〜13
1に対応し、5〜8がファブリック109のE_Por
tと接続しているE_Portで、経路124〜127
に対応している。
【0042】図3は、ちょうど振り替え先決定手順の手
順(1)において、しきい値による選別を行っていない
状態に相当する。しきい値による選別と手順(2)の出
力毎にまとめた結果が図4である。図4の表中の括弧内
の文字は、宛先ノードを意味している。振り替え先決定
手順の手順(3)により、図4の表から最も負荷の高い
経路は、ノードB宛のフレームがPort番号2から入
力されて経路124を通る。つまりファブリック110
のPort番号5から出力される経路だと判る。この経
路を到達可能な経路の中で、最も負荷の低い経路に移し
替える。ここで到達可能な経路とは、図1を参照すれば
経路124〜127のことで、ファブリック110のP
ort番号5〜8までのいずれかから出力される経路で
ある。元の経路のうち、Port番号2からフレームを
受け取る部分は変更できないのと、出力の負荷の最も低
いことを条件とすれば、移し替えた後の出力先はPor
t番号6とすればよいことが判る。
【0043】ここで、出力先Port検索表211は、
宛先毎に転送先Portを格納している表であり、Po
rt番号2やPort番号6等の宛先毎に図3に示す表
が格納されており、宛先となるD_IDが入力される
と、その転送先となるPort番号を出力する。一方
で、同様のD_IDを入力された転送数カウンタ212
は、Port番号2やPort番号6等の宛先毎にリセ
ットされた後に何フレームが転送されたのかを累積して
いるので、所定のしきい値を越えれば輻輳したPort
と判断され、輻輳制御部207に通知され、出力先Po
rt検索表211による選別から外される。出力先Po
rt検索表211の出力は、転送先Port番号レジス
タ213に一旦格納され、バッファ制御部214は例え
ばPort番号6の値を使って、輻輳制御部207に対
してバッファの要求を行い、その応答を受け取る。要求
が受理されたならば、バッファ制御部214によって、
Port番号6の値が入力データバッファ部203へ転
送指示を発行され、スイッチ素子206を介した転送を
開始させる。
【0044】従って、入力Port番号2のノードB宛
フレームをPort番号6へ出力するように、Port
番号2の出力先Port検索表を変更して均一化を図っ
た、つまり図1の通信路112を通信路152として設
定し直した結果が図2である。
【0045】本実施形態において、複数の経路が存在す
るノードA〜DとノードE〜Hの間で行われる通信だけ
が本発明の効果を得ることが出来る。
【0046】本実施形態のノードA〜D同士、もしくは
ノードE〜H同士の通信においては複数の経路が存在し
ないため、本発明の効果を得ることは出来ない。
【0047】上記実施形態では、ファブリック装置を8
ポートとして説明したが、ポート数に制約はなく、更に
多くのポート数であってもよいことは勿論である。ま
た、上記実施形態では、ファイバチャネル・ファブリッ
ク装置として、主にANSI規格に従って説明したが、
星状ネットワーク形態に用いた本ファブリック装置の機
能は、次世代FDDIとしてのFFOL(FDDI Follow-
On LAN)にも用いることができ、上記各種の規格に限る
必要もなく、広範囲な高速交換機におけるデータ転送用
に複数の伝送路の転送データ量の平均化を達成できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、終端端末装置間の通信
路交換において、複数の通信路を選択可能な場合に、経
路毎の負荷によって動的に通信経路を変更するため、特
定の経路に負荷が集中した場合でも、その経路の帯域不
足による通信障害を回避することができる。
【0049】また、各経路の帯域を均一に使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による伝送路の経路制御前の
状態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による伝送路の経路制御後の
状態を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態による伝送路の経路制御前の
状態を示す情報図である。
【図4】本発明の実施形態による伝送路の集計表図であ
る。
【図5】本発明の実施形態による8ポートファブリック
の構成ブロック図である。
【図6】本発明の実施形態による出力バッファ要求部の
構成ブロック図である。
【符号の説明】
101〜108 ノード 109,110 8ポートファブリック 111〜113 光信号の伝送系路 120〜131 光信号の伝送系路 201 ファブリックの各ポートの入出力部 202 ファイバチャネルインターフェース制御部 203 入力データバッファ部 204 出力データバッファ部 205 出力バッファ要求部 206 スイッチ素子 207 輻輳制御部 210 D_IDレジスタ 211 出力先ポート検索表 212 転送数カウンタ 213 転送先ポート番号レジスタ 214 バッファ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の終端ノード間に宛先を定めてフレ
    ーム交換を行うデータ交換装置における経路制御方法に
    おいて、 (1)前記宛先に転送する転送数を計数する転送数カウ
    ンタを参照し、転送するフレームの宛先と前記終端ノー
    ドからの入力ポートと宛先を定めて出力する出力ポート
    に基づいて前記転送数をそれぞれ集計し、この時に前記
    転送数に適当なしきい値を設けて、しきい値を下回る転
    送数については前記転送数カウンタを一律に零値に設定
    し、 (2)前記集計した値を前記出力ポート毎にまとめ、 (3)前記出力ポートのうち最も負荷の高い出力ポート
    に代えて到達可能な前記出力ポートの中で出力の負荷の
    最も低い出力ポートを選択することにより前記宛先まで
    の経路を移し替え、 以上の手順を一定時間間隔もしくは一定量の転送毎に行
    うことを特徴とする経路制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の経路制御方法を実現する
    データ交換装置において、 前記終端ノード又は他のデータ交換装置と接続しファイ
    バチャネルのプロトコル制御を行うファイバチャネル・
    インターフェース制御と、 前記終端ノード又は他のデータ交換装置から受信したフ
    レームデータを一時的に格納する入力データバッファ
    と、 前記入力データバッファから宛先の識別子を入力して
    出力可能な他の前記終端ノード又は自他のデータ交換
    置を選択する出力バッファ要求部と、 前記出力バッファ要求部の指示により前記入力データバ
    ッファに格納されたフレームデータを前記出力バッフ
    ァ要求部に選択された前記他の終端ノード又は自他の
    ータ交換装置にデータ交換を行うスイッチと、 前記スイッチからのフレームデータを一時的に格納す
    る出力データバッファと、前記出力バッファ要求部の
    転送フレームデータの転送度合いを監視し輻輳の抑止を
    制御する輻輳制御部と、 を備えることを特徴とするデータ交換装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載のデータ交換装置におい
    て、前記出力バッファ要求部は宛先情報を格納する第1
    レジスタと、前記第1レジスタの宛先情報から各宛先ノ
    ード毎に転送数をカウントする転送数カウンタと、前記
    第1レジスタの宛先情報から出力先ポートを検索する出
    力先ポート検索表と、前記出力先ポートを格納する転送
    先ポート番号レジスタと、前記転送先ポート番号レジス
    タ内容に従って前記輻輳制御部許可通知により前記入
    力データバッファに前記転送先ポート番号を通知する
    バッファ制御部とを備えることを特徴とするデータ交換
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項記載のデータ交換装置におい
    て、前記出力先ポート検索表は自己の入力ポートに対す
    る宛先ノードの出力先と宛先ノードの転送量とを格納す
    る記憶であることを特徴とするデータ交換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の経路制御方法を実現する
    データ交換装置において、 前記終端ノードと接続しファイバチャネルのプロトコル
    制御を行うインターフェース制御と、前記終端ノード
    から受信したフレームデータを一時的に格納する入力デ
    ータバッファと、前記入力データバッファから宛先
    の識別子を入力して出力可能な前記終端ノードを選択す
    る出力バッファ要求部と、前記出力バッファ要求部の指
    示により前記入力データバッファに格納されたフレー
    ムデータを前記出力バッファ要求部に選択された他の前
    記終端ノードにデータ交換を行うスイッチと、前記ス
    イッチからのフレームデータを一時的に格納する出力
    データバッファと、前記出力バッファ要求部の転送フ
    レームデータの転送度合いを監視し輻輳の抑止を制御す
    る輻輳制御部と、 を備えることを特徴とするデータ交換装置。
  6. 【請求項6】 請求項記載のデータ交換装置におい
    て、前記出力バッファ要求部は宛先情報を格納する第1
    レジスタと、前記第1レジスタの宛先情報から各宛先ノ
    ード毎に転送数をカウントする転送数カウンタと、前記
    第1レジスタの宛先情報から出力先ポートを検索する出
    力先ポート検索表と、前記出力先ポートを格納する転送
    先ポート番号レジスタと、前記転送先ポート番号レジス
    タ内容に従って前記輻輳制御部許可通知により前記入
    力データバッファに前記転送先ポート番号を通知する
    バッファ制御部とを備えることを特徴とするデータ交換
    装置。
JP35352498A 1998-12-11 1998-12-11 経路制御方法及びそれに用いるデータ交換装置 Expired - Fee Related JP3156924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35352498A JP3156924B2 (ja) 1998-12-11 1998-12-11 経路制御方法及びそれに用いるデータ交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35352498A JP3156924B2 (ja) 1998-12-11 1998-12-11 経路制御方法及びそれに用いるデータ交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000183955A JP2000183955A (ja) 2000-06-30
JP3156924B2 true JP3156924B2 (ja) 2001-04-16

Family

ID=18431429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35352498A Expired - Fee Related JP3156924B2 (ja) 1998-12-11 1998-12-11 経路制御方法及びそれに用いるデータ交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156924B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006072986A1 (ja) * 2005-01-06 2006-07-13 Fujitsu Limited 連想メモリ装置及びそれを用いたルーティング装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5978379A (en) 1997-01-23 1999-11-02 Gadzoox Networks, Inc. Fiber channel learning bridge, learning half bridge, and protocol
US7430171B2 (en) 1998-11-19 2008-09-30 Broadcom Corporation Fibre channel arbitrated loop bufferless switch circuitry to increase bandwidth without significant increase in cost
US7948877B2 (en) * 2006-09-07 2011-05-24 Via Technologies, Inc. Systems and methods for packet forward control

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006072986A1 (ja) * 2005-01-06 2006-07-13 Fujitsu Limited 連想メモリ装置及びそれを用いたルーティング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000183955A (ja) 2000-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1436951B1 (en) Trunking inter-switch links
JP3054258B2 (ja) 通信スイッチングシステム
JP3846880B2 (ja) データ・パケット・スイッチのマルチキャスト・トラフィックを制御するためのシステム及び方法
US6650639B2 (en) Secure fast packet switch having improved memory utilization
US4926415A (en) Local area network system for efficiently transferring messages of different sizes
US6108306A (en) Apparatus and method in a network switch for dynamically allocating bandwidth in ethernet workgroup switches
US6246692B1 (en) Packet switching fabric using the segmented ring with resource reservation control
US20040100954A1 (en) Packet switching fabric having a segmented ring with token based resource control protocol and output queuing control
US20030065814A1 (en) Transmission unit
JPH08265369A (ja) データ通信保進スイッチ
CA2441579A1 (en) Multi-path dynamic routing algorithm
US5477530A (en) Method and apparatus for managing communications between multi-node quota-based communication systems
US7307995B1 (en) System and method for linking a plurality of network switches
US20020122228A1 (en) Network and method for propagating data packets across a network
JPH10243000A (ja) スイッチングフロー制御
JP3156924B2 (ja) 経路制御方法及びそれに用いるデータ交換装置
JPH07202906A (ja) ネットワーク接続装置および情報通信システム
US7369514B1 (en) Source credit based fairness scheme
JP2001053797A (ja) トラヒック制御システム
JP3223898B2 (ja) 集中型通信網観測制御装置
JPH10257071A (ja) Atmネットワーク通信方式
JP2002190826A (ja) パケット転送方法及びネットワークシステム
JP3223352B2 (ja) ローカルエリアネットワークの帯域制御方式
JPH04168835A (ja) Atm交換機のルーティング方式及びatm交換網のルーティング方式
JP2928882B1 (ja) ローカルエリアネットワークの帯域制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees